JP6701977B2 - フィルター - Google Patents
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Description
そこで本発明者らは、臭気発生物質吸着効果と耐水性のバランスに優れたフィルターを提供することを目的として検討を進めた。
具体的に、本発明は、以下の構成を有する。
[2] パルプが有するイオン性置換基の含有量が0.1mmol/g以上である[1]に記載のフィルター。
[3] 金属成分は、金属イオン及び金属微粒子から選択される少なくとも1種を含む[1]又は[2]に記載のフィルター。
[4] イオン性置換基は、カルボキシル基及びリン酸基から選択される少なくとも1種である[1]〜[3]のいずれかに記載のフィルター。
[5] 坪量が25g/m2以上である[1]〜[4]のいずれかに記載のフィルター。
[6] 金属成分の含有量はフィルターの全質量に対して0.5質量%以上である[1]〜[5]のいずれかに記載のフィルター。
[7] 水へ浸漬する前のフィルターの硫化水素ガス吸着率をA1とし、水へ浸漬した直後のフィルターの硫化水素ガス吸着率をA2とした場合、A2/A1の値が0.8以上である[1]〜[6]のいずれかに記載のフィルター。
本発明は、イオン性置換基を有するパルプを主成分として含み、金属成分をさらに含むフィルターに関する。本発明のフィルターは、イオン性置換基を有するパルプを主成分として含むものであるから、金属成分の担持量が多い。このため、本発明のフィルターはより優れた臭気発生物質吸着効果を発揮することができる。さらに、本発明のフィルターは、耐水性にも優れている。すなわち、本発明のフィルターは、水に浸漬した後であっても優れた臭気発生物質吸着効果を発揮することができ、高湿度条件下における使用にも適している。このようなフィルターは、たとえば消臭フィルターや腐食性ガス除去フィルターなどとして用いることができる。
本発明のフィルターはイオン性置換基を有するパルプを主成分として含む。パルプとしては、木材パルプ、非木材パルプ、脱墨パルプを挙げることができる。木材パルプとしては例えば、広葉樹パルプ(広葉樹クラフトパルプ(LKP))、針葉樹パルプ(針葉樹クラフトパルプ(NKP))、サルファイトパルプ(SP)、溶解パルプ(DP)、ソーダパルプ(AP)、未晒しクラフトパルプ(UKP)、酸素漂白クラフトパルプ(OKP)等の化学パルプ等が挙げられる。また、セミケミカルパルプ(SCP)、ケミグラウンドウッドパルプ(CGP)等の半化学パルプ、砕木パルプ(GP)、サーモメカニカルパルプ(TMP、BCTMP)等の機械パルプ等が挙げられるが、特に限定されない。非木材パルプとしてはコットンリンターやコットンリント等の綿系パルプ、麻、麦わら、バガス等の非木材系パルプ、ホヤや海草等から単離されるセルロース、キチン、キトサン等が挙げられるが、特に限定されない。脱墨パルプとしては古紙を原料とする脱墨パルプが挙げられるが、特に限定されない。パルプは上記の1種を単独で用いてもよいし、2種以上混合して用いてもよい。上記パルプの中でも、入手のしやすさという観点から、セルロースを含む木材パルプや脱墨パルプを用いることが好ましい。
なお、本発明のフィルターには、繊維幅が1000nm以下の微細繊維状セルロースが含まれていてもよい。フィルターに微細繊維状セルロースが含まれる場合は、微細繊維状セルロースの含有量は、繊維原料の全質量に対して、30質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることがより好ましい。また、フィルターにイオン性置換基を有さないパルプが含まれる場合は、イオン性置換基を有さないパルプの含有量は、繊維原料の全質量に対して、20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。
(2)同じ画像内で該直線と垂直に交差する直線Yを引き、該直線Yに対し、20本以上の繊維が交差する。
ここで、パルプの平均繊維長は、例えば、カヤーニオートメーション社のカヤーニ繊維長測定器(FS−200形)を用い、長さ加重平均繊維長を測定することにより求めることができる。また、繊維の長さに応じて走査型顕微鏡(SEM)、透過電子顕微鏡(TEM)等を用いて測定することもできる。
乾燥重量を精秤したパルプから0.5〜1質量%スラリーを60ml調製し、0.1Mの塩酸水溶液によってpHを約2.5とした後、0.05Mの水酸化ナトリウム水溶液を滴下して電気伝導度測定を行う。測定はpHが約11になるまで続ける。電気伝導度の変化が緩やかな弱酸の中和段階において消費された水酸化ナトリウム量(V)から、下記式を用いて官能基量を決定する。該官能基量がカルボキシル基の量を示す。
官能基量(mmol/g)=V(ml)×0.05/パルプの質量(g)
本発明のフィルターは、金属成分を含む。金属成分は金属イオン及び金属微粒子から選択される少なくとも1種であることが好ましい。金属成分は、スラリー中では、金属イオンとして存在することが好ましく、この場合、フィルター中では金属成分は、金属イオン及び/又は金属微粒子として存在する。金属イオンは、パルプが有するイオン性置換基とイオン結合や配位結合、水素結合を形成するため、フィルターからの脱落が少なく、金属成分の担持量を高く維持することができる。これにより、より優れた臭気発生物質吸着効果を発揮することができる。結合の状態は、たとえばX線光電子分光分析もしくは赤外光分析により解析できる。
(1)前処理(フィルターの密閉式湿式分解)
まず、フィルターサンプルをセラミック製はさみで2mm以上5mm以下角のサイズに断裁し、断裁した試料から0.5gを正確に測りとり、525℃で4時間灰化する。これを密閉式フッ素樹脂加工容器に移し、硝酸5mlで湿式分解させる。その後、フッ素樹脂加工容器内の分解溶液を遠沈管に洗い移し、これを0.45μmのメンブレンフィルターでろ過したのち、全量を蒸留水で洗い、フラスコ中で蒸留水を加えて50mlに定容とする。
(2)高周波誘導プラズマ発光法(ICP)による測定
前処理した試料溶液中の金属濃度を、ICP−OES(アメテック社製、型式:CIROS120)を用いて測定する。なお、定量に際しては予め、含有量既知の金属塩標準液を用いて検量線を作製しておき、含有量(質量%)を算出する。
本発明のフィルターの坪量は、25g/m2以上であることが好ましく、40g/m2以上であることがより好ましく、60g/m2以上であることがさらに好ましく、80g/m2以上であることがよりさらに好ましく、90g/m2以上であることが特に好ましい。また、フィルターの坪量は1000g/m2以下であることが好ましい。フィルターの坪量を上記範囲内とすることにより、フィルターとして臭気発生物質吸着効果を発揮しやすくなり、フィルターとして用いる際に必要とされる強度を確保することができる。
フィルターの厚み及び密度を上記範囲内とすることにより、フィルターとして臭気発生物質吸着効果を発揮しやすくなり、フィルターとして用いる際に必要とされる強度を確保することができる。
まず、10Lの2つ口コック付きガスバックに、フィルターを0.3g入れ、4ppm(初期濃度)に調整した硫化水素ガスを5L封入する。次いで、ガスバックの2つのコックと流量1.4mL/minのエアーポンプとを接続し、ガスバック内の硫化水素ガスを循環させる。循環を開始した点を試験の開始時(0分経過時)とし、この時点における硫化水素ガスの濃度(ppm)を測定する。そして、循環開始時から30分経過後の硫化水素ガス濃度(ppm)を検知管にて測定し、以下の式よりフィルターの硫化水素ガス吸着率A1を算出する。
吸着率A1(%)=[初期硫化水素ガス濃度(ppm)−試験開始時から30分後の硫化水素ガス濃度(ppm)]/初期硫化水素ガス濃度(ppm)×100
なお、水に浸漬した直後のフィルターの硫化水素ガス吸着率A2は、フィルター全体を水中に1分間浸漬し、余分な水分をろ紙でふき取った直後(10分以内)の吸着率であり、上記吸着率A1の測定と同様の方法で測定する。
本発明に係るフィルターの製造工程は、イオン性置換基をパルプに導入する工程と、パルプを用いてシートを形成する工程と、を含む。各工程について以下で詳細に説明する。
イオン性置換基をパルプに導入する工程は、化学的処理工程と呼ぶこともできる。化学的処理としては、例えば、酸処理、オゾン処理、TEMPO(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシルラジカル)酸化処理、リン酸化処理、酵素処理、パルプ中の官能基と共有結合を形成し得る化合物による処理などが挙げられる。
Biomacromolecules 2007, 8, 1353-1357.に記載されている方法を挙げることができる。具体的には、硫酸や塩酸等によりパルプを加水分解処理する。
リン酸基導入工程では、パルプに対し、リン酸基を有する化合物及びその塩から選択される少なくとも1種(以下、「リン酸化剤」又は「化合物A」ともいう)を反応させることにより行うことができる。このようなリン酸化剤は、乾燥状態または湿潤状態のパルプ原料に粉末や水溶液の状態で混合してもよい。また別の例としては、パルプ原料のスラリーにリン酸化剤の粉末や水溶液を添加してもよい。すなわち、リン酸基導入工程は、少なくとも、パルプとリン酸化剤を混合する工程を含む。
リン酸基導入工程の後には、アルカリ処理工程を設けることが好ましい。アルカリ処理の方法としては、特に限定されないが、例えば、アルカリ溶液中に、リン酸化パルプを浸漬する方法が挙げられる。
アルカリ処理工程におけるアルカリ溶液への浸漬時間は特に限定されないが、5分以上30分以下が好ましく、10分以上20分以下がより好ましい。
アルカリ処理におけるアルカリ溶液の使用量は特に限定されないが、リン酸化パルプの絶乾質量に対して100質量%以上100000質量%以下であることが好ましく、1000質量%以上10000質量%以下であることがより好ましい。
カルボキシル基導入工程では、カルボン酸由来の基を有する化合物を用いることで、カルボキシル基を導入することができる。また、Saito T & al. Homogeneous suspensions of individualized microfibrils from TEMPO-catalyzed oxidation of native cellulose. Biomacromolecules 2006, 7 (6), 1687-91に記載されている方法でTEMPO酸化を行うことも好ましい。
パルプを用いてシートを形成する工程においては、シートの性質や形状などに応じて形成方法を適宜選択し得る。本実施形態においては、たとえば湿式抄紙法、乾式抄紙法などの方法を採用することが可能である。得られるシートとしては、たとえば紙、不織布、編織物、フェルトなどとすることができる。
湿式抄紙工程では、上述した工程で得られたイオン性置換基を有するパルプにイオン交換水を添加して、パルプスラリーとする。湿式抄紙法を採用する場合は、このパルプスラリーに金属成分を撹拌しながら添加することが好ましい。ここで、添加する金属成分としては、上述した金属成分を挙げることができる。
本発明のフィルターは、主に、空気清浄用に使用される。例えば、車両用エアコン、家庭用・業務用エアコン等の空気取り入れ口に取り付けられるエアフィルター;自動車などの内燃機関のエンジン吸入部に取り付けられるエアフィルター;クリーンルームに使用されるエアフィルター;腐食性ガスが発生する化学工場、火山・温泉地域、バイオマス処理・ごみ処理施設、排水処理施設に使用されるエアフィルター;製紙工場や化学工場など、硫化水素による腐食トラブルが発生する電気室や事務所内の配電盤用フィルター等に好適に使用される。
[リン酸化]
針葉樹クラフトパルプとして、王子製紙製のパルプ(固形分93質量%、坪量208g/m2シート状、離解してJIS P 8121に準じて測定されるカナダ標準濾水度(CSF)700ml)を使用した。上記針葉樹クラフトパルプ(絶乾質量)100質量部に、リン酸二水素アンモニウムと尿素の混合水溶液を含浸し、リン酸二水素アンモニウム49質量部、尿素130質量部となるように圧搾し、薬液含浸パルプを得た。得られた薬液含浸パルプを105℃の乾燥機で乾燥し、水分を蒸発させてプレ乾燥させた。その後、140℃に設定した送風乾燥機で、10分間加熱し、パルプ中のセルロースにリン酸基を導入し、リン酸化パルプを得た。得られたリン酸化パルプ(絶乾質量)100質量部に対して10000質量部のイオン交換水を注ぎ、攪拌して均一に分散させた後、濾過脱水して、脱水シートを得る工程を2回繰り返した。得られたリン酸化パルプは、リン酸基の導入量が1.7mmol/gであった。
次いで、リン酸基を導入したパルプ100gに5000mlのイオン交換水を加え、撹拌洗浄後、脱水した。脱水後のパルプを5000mlのイオン交換水で希釈し、撹拌しながら、1Nの水酸化ナトリウム水溶液をpHが12以上13以下になるまで少しずつ添加して、パルプスラリーを得た。その後、このパルプスラリーを脱水し、5000mlのイオン交換水を加えて洗浄を行った。この脱水洗浄をさらに1回繰り返した。
洗浄脱水後に得られたパルプにイオン交換水を添加して、固形分濃度が2.0質量%のパルプスラリーとした。次いで、このパルプスラリーを300rpmで攪拌しながら、硫酸銅(5水和物)をパルプスラリーに含まれる固形分に対して63質量%となるように添加し、30分攪拌を行い、金属成分として銅イオンを担持したパルプを含むパルプスラリーを得た。なお、パルプスラリー中の銅イオン濃度はパルプスラリーに含まれる固形分に対して16質量%であった。このパルプスラリーを、角型手抄き装置を用いて目標坪量が100g/m2となるフィルターを作製した。なお、実際に得られたフィルターの坪量は表1の通りであった。
実施例1において硫酸銅(5水和物)の添加率を31質量%に変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルターを作製した。なお、パルプスラリー中の銅イオン濃度は8質量%であった。
実施例1において、硫酸銅(5水和物)の添加率を16質量%に変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルターを作製した。なお、パルプスラリー中の銅イオン濃度は4質量%であった。
実施例1において、硫酸銅(5水和物)の添加率を8質量%に変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルターを作製した。なお、パルプスラリー中の銅イオン濃度は2質量%であった。
実施例1の目標坪量を30g/m2とした以外は、実施例1と同様にしてフィルターを作製した。なお、実際に得られたフィルターの坪量は表1の通りであった。
[酸化]
乾燥質量100質量部相当の未乾燥の針葉樹晒クラフトパルプと2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル(TEMPO)1.6質量部と、臭化ナトリウム10質量部とを水10000質量部に分散させた。次いで、13質量%次亜塩素酸ナトリウム水溶液を、1.0gのパルプに対して次亜塩素酸ナトリウムの量が3.5mmolになるように加えて反応を開始した。反応中は1.0Mの水酸化ナトリウム水溶液を滴下してpHを10以上11以下に保ち、pHに変化が見られなくなった時点で反応終了と見なし、パルプ中のセルロースにカルボキシル基を導入した。このパルプスラリーを脱水し、脱水シートを得た後、5000質量部のイオン交換水を注ぎ、攪拌して均一に分散させた後、濾過脱水して、脱水シートを得る工程を2回繰り返し、カルボキシル基変性パルプを得た。得られたカルボキシル基変性パルプは、カルボキシル基の導入量が1.4mmol/gであった。これにより得られたカルボキシル基変性パルプを用いて、実施例1と同様に金属イオン担持以降の工程を実施して、フィルターを作製した。
官能基量(mmol/g)=V(ml)×0.05/パルプの質量(g)
実施例1において、硫酸銅(5水和物)に代えて硝酸銀を用い、硝酸銀の添加率が25質量%となるように変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルターを作製した。なお、パルプスラリー中の銀イオン濃度は16質量%であった。
リン酸化の工程と、アルカリ処理及び洗浄の工程を行わなかった以外は、実施例1と同様にしてフィルターを作製した。なお、表1における汎用パルプとは、リン酸化反応といった化学的処理を行っていないパルプである。
比較例1において、硫酸銅(5水和物)の添加率を126質量%に変更した以外は、比較例1と同様にしてフィルターを作製した。なお、パルプスラリー中の銅イオン濃度は32質量%であった。
有害物質吸着剤として、株式会社ジェイエムエス社製の制御盤内清浄化ユニット(CFU−70)より採取した粒状活性炭をフィルターの代わりに用いた。
有害物質吸着剤として、ボッシュ株式会社製の自動車エアコン用フィルター(アエリスト プレミアム)を活性炭シートとして用いた。
(金属成分担持量)
以下の通り、前処理としてフィルターを湿式分解した後、高周波誘導プラズマ発光法(ICP)により、フィルター中に含有される金属の種類及びその量を定量した。
(1)前処理(フィルターの密閉式湿式分解)
まず、フィルターサンプルをセラミック製はさみで2mm以上5mm以下角のサイズに断裁し、断裁した試料から0.5gを正確に測りとり、525℃で4時間灰化した。これを密閉式フッ素樹脂加工容器に移し、硝酸5mlで湿式分解させた。その後、フッ素樹脂加工容器内の分解溶液を遠沈管に洗い移し、これを0.45μmのメンブレンフィルターでろ過したのち、全量を蒸留水で洗い、フラスコ中で蒸留水を加えて50mlに定容とした。
(2)高周波誘導プラズマ発光法(ICP)による測定
前処理した試料溶液中の金属濃度を、ICP−OES(アメテック社製、型式:CIROS120)を用いて測定した。なお、定量に際しては予め、含有量既知の金属塩標準液を用いて検量線を作製しておき、含有量(質量%)を算出した。
10Lの2つ口コック付きガスバックに、実施例及び比較例で得たフィルター等を0.3g入れ、4ppm(初期濃度)に調整した硫化水素ガスを5L封入した。次いで、ガスバックの2つのコックと流量1.4L/minのエアーポンプとを接続し、ガスバック内の硫化水素ガスが循環する条件として試験を開始した。そして、試験開始時から30分後の硫化水素ガス濃度を検知管にて測定し、以下の式よりフィルターの硫化水素ガス吸着率A1を算出した。
吸着率A1(%)=[初期硫化水素ガス濃度(ppm)−試験開始時から30分後の硫化水素ガス濃度(ppm)]/初期硫化水素ガス濃度(ppm)×100
フィルターの難燃性は、JIS A 1322に拠って測定し、下記基準で評価した。
防炎1級:炭化長5cm以下、加熱終了後の残炎なし、1分後に残じんなし
防炎2級:炭化長10cm以下、加熱終了後の残炎5秒以下、1分後に残じんなし
防炎3級:炭化長15cm以下、加熱終了後の残炎5秒以下、1分後に残じんなし
なし:防炎性なし(炭化長が15cmよりも長い、加熱終了後の残炎5秒よりも長い、もしくは1分後に残じんがある、のうち少なくとも1条件を満たす)
臭気発生物質吸着試験前後のフィルターの変色の有無を以下の基準で目視評価した。
○:試験前後で明らかに変色した部分があった
△:試験前後でわずかに変色した部分があった
×:試験前後で変色は全くなかった
上記吸着性評価は水へ浸漬する前のフィルターで行ったものであり、水浸漬前のフィルターの吸着率A1(%)とした。次いで、フィルターを水中に1分間浸漬し、余分な水分をろ紙でふき取った直後の吸着性評価を上記吸着性評価と同様の手法で行い、水浸漬後のフィルターの吸着率A2(%)とし、A2/A1の値を算出した。なお、A2/A1の値は0.8以上であれば耐水性に優れていると評価できる。
Claims (5)
- リン酸基又はリン酸基に由来する置換基を有するパルプを主成分として含み、金属成分をさらに含むフィルターであって、
前記金属成分は、銅及び銀から選択される少なくとも1種であり、
坪量が40g/m2以上である、フィルター。 - 前記パルプが有する前記リン酸基又はリン酸基に由来する置換基の含有量が0.1mmol/g以上である請求項1に記載のフィルター。
- 前記金属成分は、銅イオン、銀イオン、銅微粒子及び銀微粒子から選択される少なくとも1種を含む請求項1又は2に記載のフィルター。
- 前記金属成分の含有量はフィルターの全質量に対して0.5質量%以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィルター。
- 水へ浸漬する前の前記フィルターの硫化水素ガス吸着率をA1とし、水へ浸漬した直後の前記フィルターの硫化水素ガス吸着率をA2とした場合、A2/A1の値が0.8以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載のフィルター。
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