実施例1に係る間仕切パネル装置につき、図1から図7を参照して説明する。以下、図3の画面左側を間仕切パネル装置の正面側(前方側)とし、図3の画面右側を間仕切パネル装置の背面側(後方側)として説明する。
間仕切パネル装置1は、例えば、学校やオフィス等の建物内の部屋や空間を複数の区画に仕切って分割するために、天井から床面に亘って複数のパネルを取付けてなるものであり、区画空間の開放感を演出するために透明のガラスパネル4(パネル体)が使用され、強度や遮音性に優れる。
図1及び図2に示されるように、実施例1における間仕切パネル装置1は、天井Rに固定される上部パネル支持体2と、床面Fに固定される下部パネル支持体3と、の間に複数のガラスパネル4,4,…が前後に離間させて取付けられた二重ガラスパネル構造になっている。尚、前後に離間させて取付けられるガラスパネル4,4は、同一構成であるため、間仕切パネル装置1の前方側に取付けられるガラスパネル4について説明し、後方側に取付けられるガラスパネル4についての説明を省略する。
左右に隣接するガラスパネル4,4,…の対向端部同士は、透明度の高い樹脂製のジョイント材(図示省略)が充填されることにより上下方向の枠を使用しなくとも左右方向の連結が可能になっている。
図2及び図3に示されるように、各ガラスパネル4は、2枚の透明な板ガラス4a,4aを重合して強化した合わせガラスとしたパネル本体4b(板材)と、該パネル本体4bの上端面4c及び下端面4eに両面接着テープあるいはホットメルト接着剤5によりそれぞれ固定された上部縁材6及び下部縁材7と、から構成されている。尚、現場での取付けや施工時間を短縮するために、予め工場等においてパネル本体4bに上部縁材6及び下部縁材7を取付け、ガラスパネル4をユニット化しておくとよい。尚、パネル本体4bとしては、透明なアクリル製の板材が使用されてもよい。
次いで、上部縁材6について詳しく説明する。図4に示されるように、ガラスパネル4における上部縁材6は、パネル本体4bの上端面4cに両面接着テープあるいはホットメルト接着剤5により固定される側面視倒立L字状の基部材60と、上方に向けて延びる挿入片61b(立上がり片:挿入される部位)を有する側面視L字状の挿入部材61と、から構成されている。尚、上部縁材6を構成する基部材60及び挿入部材61は、アルミ合金製の押出成形品である。
基部材60は、パネル本体4bの上端面4cに両面接着テープあるいはホットメルト接着剤5により固定される水平板60aと、水平板60aの前端からパネル本体4bに沿って下方に向けて所定距離延びる垂下板60bと、を有する。
水平板60aには、上面側に開口し、下方に向かい漸次拡張する挿入部60cが長手方向に連続して形成されており、ボルト8が水平板60aの挿入部60cに対して側面側からボルト8の頭部(図示省略)を下にした状態で挿入され、所定位置までスライド移動可能になっている。尚、挿入部60cに挿入されたボルト8は、水平板60aの上面側の開口からボルト8の胴部が突出した状態で保持されるようになっている。
垂下板60bは、パネル本体4bの前面側に沿って当接することにより、ガラスパネル4が取付けられた状態において、パネル本体4bに対して後方側から水平方向に応力が働いた場合にパネル本体4bが抜け出ないように支持できるようになっている。また、垂下板60bがパネル本体4bの前面側に沿って当接するため、パネル本体4bの上端面4cに対して基部材60を固定する際に、前後方向の位置合わせが行いやすくなっている。
また、基部材60の長手方向及び前後方向の寸法をパネル本体4bの上端面4cの長手方向及び前後方向の寸法とそれぞれ略同寸にすることにより、基部材60の水平板60aとパネル本体4bの上端面4cの間の接着面積が大きくなり、両面接着テープあるいはホットメルト接着剤5による接着力が高められている。
挿入部材61は、基部材60の水平板60aに直接固定される基部61aと、基部61aの後端から上方に向けて延びる挿入片61bと、を有する。
基部61aには、上下方向に貫通する貫通孔61d,61dが形成されており、前述した基部材60の上面側の開口から突出したボルト8の胴部がそれぞれ挿入可能になっている。尚、基部61aの貫通孔61dに下方から挿入されたボルト8の胴部は、貫通孔61dを介してさらに基部61aの上面側に突出した状態になっている。
挿入片61bは、基部61aの後端から上方に向けて延び、後方側の垂直面61cがパネル本体4bの後面4d及び水平板60aの後面と面一になるように設けられている。挿入片61bの前後方向の寸法は、後述する上部挿入溝22d(開口部)の前後方向の寸法よりも小さくなっており、ガラスパネル4を斜めに傾斜させたまま挿入片61bを上部挿入溝22d内に挿入できるとともに、挿入片61bが上部挿入溝22d内に挿入された状態のまま、ガラスパネル4を回動させて垂直に立ち上げることができる。尚、挿入片61bのたわみによりガラスパネル4を回動させてもよく、上部挿入溝22dと挿入片61bとの前後方向の隙間は必須ではない。また、挿入片61bの上下方向の寸法は、上部挿入溝22dの上下方向の寸法よりも小さくなっており、挿入片61bが上部挿入溝22d内に挿入された状態のまま、ガラスパネル4を上方向に動かすことができるようになっている。
基部材60と挿入部材61の連結方法については、まず、ボルト8の頭部を下にした状態で基部材60の水平板60aの挿入部60cに対して側面側から挿入し、水平板60aの上面側にボルト8の胴部が突出した状態にする。次に、挿入部材61の基部61aに設けられた貫通孔61dに対して水平板60aの上面側に突出したボルト8の胴部を挿入し、基部61aの上面側にボルト8の胴部が突出した状態にする。最後に、挿入部材61の基部61aの上面側に突出しているボルト8の胴部にナット9を螺合させることにより、基部材60及び挿入部材61を強固に締結できるようになっている。
また、挿入部材61の長手方向の寸法をパネル本体4bの上端面4cの長手方向の寸法よりも短寸のものとし、少なくとも1つ(本実施例においては2つ)所定位置に設けることにより、挿入部材61の挿入片61bの側面を下方から視認でき、挿入片61bを上部挿入溝22dに挿入させるための位置合わせと挿入作業が容易に行えるようになっている。
また、基部材60の長手方向の寸法は、パネル本体4bの上端面4cの長手方向の寸法と略同寸であり、挿入部材61の長手方向の寸法は、パネル本体4bの上端面4cの長手方向の寸法よりも短寸であることから、ガラスパネル4が取付けられた状態では、短寸の挿入部材61に対して応力が集中するため、基部材60と挿入部材61をボルト8とナット9により機械的に締結させることにより連結強度が高められている。さらに、ボルト8とナット9により直接締結される基部材60の水平板60aと挿入部材61の基部61aの前後方向の寸法をそれぞれパネル本体4bの上端面4cの前後方向の寸法と略同寸とすることにより、水平板60aと基部61aの接触面積を大きくし、基部材60と挿入部材61の連結強度が高められている。
次いで、下部縁材7について詳しく説明する。図5に示されるように、ガラスパネル4における下部縁材7は、パネル本体4bの下端面4eに両面接着テープあるいはホットメルト接着剤5により固定される水平板7aと、水平板7aの前端からパネル本体4bの前面に沿って上方に向けて延びる支持片7bと、水平板7aの前端から下方に向けて突設される当接片7cと、水平板7aの後端から下方に向けて突設される係合片7e(下向き突片)と、から構成されている。尚、下部縁材7は、アルミ合金製の押出成形品である。
支持片7bは、水平板7aの前端からパネル本体4bの前面に沿って上方に向けて所定距離延び、ガラスパネル4が取付けられた状態において、パネル本体4bに対して後方側から水平方向に応力が働いた場合にパネル本体4bが抜け出ないように支持できるようになっている。
当接片7cは、下部縁材7の水平板7aの前端から下方に向けて突設され、下方に向けて後述する巾木30側(後方側)に漸次拡張した形状をなし、当接片7cの下端に形成される当接面7dが後述する下部支持部材32(下部パネル支持体)の当接面320fに上方から当接することにより、ガラスパネル4から下方向にかかる荷重と、ガラスパネル4が前方側に倒れる方向にかかる荷重を支持できるようになっており、ガラスパネル4の取付け状態における安定性を高めている。
係合片7eは、下部縁材7の水平板7aの後端から下方に向けて突設され、下方に向けて巾木30側に漸次減縮した形状をなし、後述する下部支持部材32の被係合部320e(係合部)に係合可能になっている。言い換えれば、係合片7eの前方側には、下方に向けて前方側から後方側へ傾斜する傾斜面70bが形成されている。また、係合片7eの後方側には、パネル本体4bの後面4dと面一となる垂直面70aが形成されている。
また、下部縁材7の水平板7aの長手方向及び前後方向の寸法をパネル本体4bの下端面4eの長手方向及び前後方向の寸法とそれぞれ略同寸にすることにより、下部縁材7の水平板7aとパネル本体4bの下端面4eの間の接着面積が大きくなり、両面接着テープあるいはホットメルト接着剤5による接着力を高められるようになっている。
次いで、上部パネル支持体2について詳しく説明する。図3及び図4に示されるように、天井Rには、側面視下向きコ字状をなす笠木20が複数のボルト(図示省略)により固定されている。笠木20の内側下面20aには、複数の吊支金具21,21,…(図3では、1つの吊支金具21のみを示している)がボルトによって笠木20と共締めされて固定されている。各吊支金具21の下面板21aには、高さ調整用のアジャスタボルト21bが螺合されている。笠木20の下方から外嵌される上部支持部材22は、複数のアジャスタボルト21b,21b,…(図3では、1本のアジャスタボルト21bのみを示している)の下端に設けられる受支板21c,21c,…(図3では、1枚の受支板21cのみを示している)により、高さ調整可能に吊支されている。尚、本実施例における上部パネル支持体2は、笠木20と上部支持部材22を合わせたものとなっている。さらに尚、上部パネル支持体2を構成する笠木20と上部支持部材22は、アルミ合金製の押出成形品である。
上部支持部材22は、笠木20に下方から外嵌される嵌合部22aと、笠木20の下方に形成され各アジャスタボルト21bの下端に設けられる受支板21cにより支持される下方支持板22bと、笠木20の前後の側板20bの外面側にそれぞれ形成される前方支持部22c及び後方支持部22c’と、から構成されている。尚、前方支持部22c及び後方支持部22c’の構造は、同一構成であるため、前方支持部22cの構造について説明し、後方支持部22c’の構造についての説明を省略する。
嵌合部22aは、笠木20の下方に形成される下方支持板22bと、下方支持板22bの前後端から笠木20の前後の側板20b,20b’の外面に沿ってそれぞれ上方に向けて延びる起立板220a,220a’と、から構成される側面視上向きコ字状構造の上向き開放部分のことであり、笠木20を下方から覆うように外嵌される。
下方支持板22bは、笠木20の下方に亘って形成され、前後中央に上方に凹んだ凹部220bを備え、該凹部220bに対して後述する上面カバー部材10aが係止されることにより、上部パネル支持体2の内部構造を隠せるようになっている。
前方支持部22cは、下方支持板22bの前端から笠木20の前方側の側板20bの外面に沿って上方に向けて延びる起立板220aと、起立板220aの上端から前方に向けて延びる上板220cと、上板220cの前端から下方に向けて延び起立板220aと対向する対向板220dと、から主に構成され、起立板220aと上板220cと対向板220dの3つの板から側面視下向き略コ字状の上部挿入溝22d(開口部)が形成されている。
上部挿入溝22dは、上部縁材6の挿入片61bが挿入可能となっており、上部挿入溝22dの前後方向の寸法は、挿入片61bの前後方向の寸法よりも大きくなっているとともに、上部挿入溝22dの上下方向の寸法は、挿入片61bの上下方向の寸法よりも大きくなっている。
また、対向板220dの下端は、起立板220aの下端よりも上方に形成されている。言い換えれば、上部挿入溝22dの開口部221(開口下端部)は、起立板220aの下端よりも上方に形成されている。
また、対向板220dには、前方側に向けて並行して延出する上方水平板220eと下方水平板220fが形成されている。下方水平板220fの上面側には、係止部100aが形成され、上方水平板220eと下方水平板220fの間に後述する前面カバー部材10bの係止片104が係止されることにより前面カバー部材10bが取付けられ、上部パネル支持体2に対するガラスパネル4の取付け構造を隠せるようになっている。
次いで、下部パネル支持体3について詳しく説明する。図3及び図5に示されるように、床面Fには、側面視上向きコ字状をなす巾木30が複数のアンカーボルト(図示省略)により固定されている。巾木30の内側上面30aには、複数の支持金具31,31,…(図3では、1つの支持金具31のみを示している)がアンカーボルトによって巾木30と共締めされて固定されている。各支持金具31の上面板31aには、高さ調整用のアジャスタボルト31bが螺合されている。巾木30の上方から外嵌される下部支持部材32は、複数のアジャスタボルト31b,31b,…(図3では、1本のアジャスタボルト31bのみを示している)の上端に設けられる受け板31c,31c,…(図3では、1枚の受け板31cのみを示している)により、高さ調整可能に支持されている。尚、本実施例における下部パネル支持体3は、巾木30と下部支持部材32を合わせたものとなっている。さらに尚、下部パネル支持体3を構成する巾木30と下部支持部材32は、アルミ合金製の押出成形品である。
下部支持部材32は、巾木30を上方から覆うように外嵌される嵌合部32aと、巾木30上方に形成され各アジャスタボルト31bの上端に設けられる受け板31cにより支持される上方支持板32bと、巾木30の前後の側板30b,30b’の外面側にそれぞれ配置される前方支持部32c及び後方支持部32c’(支持部材)と、から構成されている。尚、前方支持部32c及び後方支持部32c’の構造は、同一構成であるため、前方支持部32cの構造について説明し、後方支持部32c’の構造についての説明を省略する。
嵌合部32aは、巾木30の上方に形成される上方支持板32bと、上方支持板32bの前後端から巾木30の前後の側板30b,30b’の外面に沿ってそれぞれ下方に向けて延びる起立板320a,320a’(垂直面部,起立片)と、から構成される側面視下向きコ字状構造の下向き開放部分のことであり、巾木30を上方から覆うように外嵌される。
上方支持板32bは、巾木30の上方に亘って形成され、前後中央に下方に凹んだ凹部320bを備え、該凹部320bに対して後述する下面カバー部材10cが係止されることにより、下部パネル支持体3の内部構造を隠せるようになっている。
前方支持部32cは、上方支持板32bの前端から巾木30の前方側の側板30bの外面に沿って下方に向けて延びる起立板320aと、起立板320aの下端から前方に向けて延びる水平板320cと、から主に構成され、水平板320cの上面側には、前述した下部縁材7の係合片7eと係合する被係合部320e(係合部)と、当接片7cと当接する当接面320fが形成される。
被係合部320eは、起立板320aの前面側に相当する垂直面321と、起立板320aの下端から前方側に向けて斜め上方向に傾斜する傾斜面322と、から構成されている。言い換えれば、被係合部320eは、前方側から下方に向けて巾木30側(後方側)に漸次減縮した形状をなし、前述したガラスパネル4の係合片7eと係合可能になっている。また、被係合部320eに係合片7eが係合されると、被係合部320eの傾斜面322は、係合片7eの傾斜面70bと当接し、被係合部320eの垂直面321は、係合片7eの垂直面70aと当接した状態となっているため、ガラスパネル4が浮き上がる等して前方側に移動した場合であっても、被係合部320eの傾斜面322の傾斜に沿って係合片7eが滑り、被係合部320eの垂直面321と係合片7eの垂直面70aとが当接した状態に戻るように案内される。
当接面320fは、被係合部320eの前方側に形成され、前述したガラスパネル4の当接片7cが上方から当接することにより、ガラスパネル4から下方向にかかる荷重と、ガラスパネル4が前方側に倒れる方向にかかる荷重を支持できるようになっており、ガラスパネル4の取付け状態における安定性を高めている。
また、被係合部320e及び当接面320fの下方には、下方に向けて延びる垂下板320dが形成され、垂下板320dには、前方側に向けて並行して延出する上方水平板320gと下方水平板320hが形成されている。上方水平板320gの下面側には、係止部100bが形成され、上方水平板320gと下方水平板320hの間に後述する前面カバー部材10bの係止片104が係止されることにより前面カバー部材10bが取付けられ、下部パネル支持体3とガラスパネル4の取付け構造を隠せるようになっている。
さらに、下方水平板320hの後端から後方側に向けて延び巾木30の側板30bに当接する上方支持板320iと、下方水平板320hの前端から後下方に向けて傾斜しながら延び巾木30の側板30bに当接する下方支持板320jが形成されており、それぞれが巾木30の側板30bに当接することにより、下部パネル支持体3の強度を高めている。
次いで、上部パネル支持体2及び下部パネル支持体3に対するガラスパネル4の取付け方法について説明する。図6(a)に示されるように、まず、ガラスパネル4の上方を上部パネル支持体2側に傾斜させた状態で持ち、ガラスパネル4の上端に固定された上部縁材6の挿入片61bを上部パネル支持体2の前方支持部22cに設けられた上部挿入溝22dに挿入する。このとき、ガラスパネル4に設けられた挿入片61bの後方側の垂直面61c及びパネル本体4bの後面4dを前方支持部22cの起立板220aに当接させて上方に向けて滑らせることにより、上方に位置する上部挿入溝22dへ挿入片61bを案内させることができるので、上部挿入溝22dに対する挿入片61bの挿入を安全に且つ確実に行うことができる。
次に、図6(b)に示されるように、上部挿入溝22dに挿入片61bが挿入された状態で当該箇所を中心としてガラスパネル4の下端を下部パネル支持体3に近接させるように回動させ、ガラスパネル4の下端を略水平に移動させる。このとき、ガラスパネル4を持ち上げ、上部挿入溝22dに挿入片61bの略全体が挿入されている状態でガラスパネル4を回動させることにより、パネル本体4bの下端に固定された下部縁材7が下部パネル支持体3の前方側に突出している被係合部320e及び当接面320fに接触することなく、ガラスパネル4の下端を下部パネル支持体3に近接させることができ、ガラスパネル4の回動を安全かつ確実に行うことができる。
最後に、図6(c)に示されるように、パネル本体4bの後面4dを上部パネル支持体2の前方支持部22cに設けられた起立板220a及び下部パネル支持体3の前方支持部32cに設けられた起立板320aに当接させた状態で真下に落とし込むことにより、図6(d)に示されるように、ガラスパネル4の下端に設けられた係合片7eを前方支持部32cの被係合部320eに係合させることができる。また、同時に、ガラスパネル4の下端に設けられた当接片7cを下部パネル支持体3の前方支持部32cに設けられた当接面320fに上方から当接させることができる。このとき、被係合部320eを構成する垂直面70aの下端から上部挿入溝22dの開口部221までの上下寸法L2よりもガラスパネル4の上下寸法L1(上部縁材6の挿入片61bの上端から下部縁材7の係合片7eの下端までの上下寸法)が大きくなっており、上部挿入溝22dに挿入片61bが挿入された状態が保持されている(図3参照)。
これにより、上部パネル支持体2及び下部パネル支持体3に対するガラスパネル4の取付けが完了し、下部パネル支持体3の前方支持部32cに設けられた被係合部320eにガラスパネル4の下端に設けられた係合片7eが係合された状態で、同時に上部パネル支持体2の前方支持部22cに設けられた上部挿入溝22dに挿入片61bが挿入された状態とすることができ、且つパネル本体4bの後面4dと、挿入片61bの垂直面61cと、係合片7eの垂直面70aと、を上部支持部材22の起立板220a及び下部支持部材32の起立板320aに当接させた状態とすることができるので、ガラスパネル4を上部パネル支持体2及び下部パネル支持体3に対して安定して保持させることができる。
以上説明したように、本実施例における間仕切パネル装置1は、ガラスパネル4は、矩形のパネル本体4bと、パネル本体4bの上端面4cに取着された上部縁材6と、パネル本体4bの下端面4eに取着された下部縁材7と、を備え、上部縁材6には、上部パネル支持体2に形成される上部挿入溝22dに下方から挿入される挿入片61bが設けられており、下部縁材7には、下部パネル支持体3に形成される被係合部320eに上方から係合される係合片7eが設けられており、下部パネル支持体3に設けられた被係合部320eの下端から上部挿入溝22dの開口部221までの上下寸法L2よりもガラスパネル4の上下寸法L1が大きくなっており、ガラスパネル4の後面は、パネル本体4bの後面4dと下部縁材7の係合片7eの垂直面70aとが面一になっており、下部パネル支持体3の垂直面部である起立板320aと当接しながら被係合部320eに係合片7eが係合されるので、ガラスパネル4に設けられた挿入片61bを上部挿入溝22dに対して斜め下から挿入し、挿入片61bを上部挿入溝22dに挿入したまま当該箇所を中心としてガラスパネル4を回動させ、ガラスパネル4の下端に設けられた係合片7eを略水平に移動させた後、ガラスパネル4の後面(パネル本体4bの後面4d及び係合片7eの垂直面70a)を下部パネル支持体3の起立板320aと当接させ、ガラスパネル4を起立板320aに沿って誘導させながら真下に落とし込むことにより、係合片7eを被係合部320eに係合させることができるので、施工過程において容易にガラスパネル4の取付け施工を行うことができる。
また、被係合部320eは、下方に向けて漸次減縮する形状であり、起立板320aの下端から前方側に向けて斜め上方向に傾斜する傾斜面322が形成されているので、係合片7eを被係合部320eに係合させる際に、ガラスパネル4の自重により係合片7eが被係合部320eの傾斜面322に沿って案内されるので、係合片7eを被係合部320eの所定位置に係合させることができ、ガラスパネル4の取付け施工性を高めることができる。
また、係合片7eは、垂直面70aの下端から前方側に向けて斜め上方向に傾斜する傾斜面70bを有しているので、係合片7eを被係合部320eに係合させる際に、ガラスパネル4の自重により係合片7eの傾斜面70bに沿って案内されて被係合部320eに係合され、ガラスパネル4の後面(パネル本体4bの後面4d及び係合片7eの垂直面70a)を下部パネル支持体3の起立板320aに近接させることができるので、ガラスパネル4を垂直に取付けることが容易になり、ガラスパネル4の取付け施工性を高めることができる。
また、下部縁材7は、非脆性材であるアルミ合金製の押出成形品であるため強度が高く、係合片7eの垂直面70a(ガラスパネル4の後面)を下部パネル支持体3の起立板320aに当接させ、係合片7eを被係合部320eに係合させる等しても破損することがなく、パネル本体4bの下端面4eを保護することができる。
また、ガラスパネル4が取付けられた状態において、ガラスパネル4と笠木20及び巾木30との距離が近くなっているため、間仕切パネル装置1の前後寸法の変更幅(笠木20及び巾木30の前後寸法の変更幅)を大きく取ることが可能となり、例えば、間仕切パネル装置1の前後寸法を小さくした場合であっても、笠木20及び巾木30の前後寸法をできる限り大きくして下部パネル支持体3の支持強度を高めることができ、安定性が高まるので、間仕切パネル装置1の設計自由度が高くなっている。
また、ガラスパネル4に設けられる挿入片61bの長手方向の寸法がパネル本体4bの上端面4cの長手方向の寸法よりも短寸であり、上部パネル支持体2に対してビス等で固定されていないため、ガラスパネル4の左右への動きが許容されており、施工時におけるガラスパネル4の取付け位置の微調整等を容易に行うことができる。
また、上部パネル支持体2及び下部パネル支持体3の外面の明度は、上部縁材6及び下部縁材7や各種カバー部材(上面カバー部材10a、前面カバー部材10b、下面カバー部材10c)の明度に比べて低くなっている。尚、上部パネル支持体2及び下部パネル支持体3における外面の明度に関わる構成は、同一構成であるため、下部パネル支持体3における外面の明度に関わる構成について説明し、上部パネル支持体2における外面の明度に関わる構成についての説明を省略する。さらに尚、下部パネル支持体3における前方側と後方側の構造は、同一構成であるため、後方側の構造について説明し、前方側の構造についての説明を省略する。
図7に示されるように、ガラスパネル4が取付けられた状態において、ガラスパネル4を通して下部パネル支持体3を後方斜め上から見た場合、太線αで表示される下部支持部材32の後方支持部32c’の起立板320a’の一部が視認可能となっているため、下部パネル支持体3を構成する下部支持部材32の外面の明度を周辺に取付けられる前面カバー部材10b及び下面カバー部材10cの外面の明度よりも低くすることにより、太線αで表示される部分の視認性を低下させることができ、美観を向上させることができる。また、下部支持部材32に加えて巾木30の外面の明度も周辺に取付けられる前面カバー部材10b及び下面カバー部材10cの外面の明度よりも低くすることにより、下部支持部材32の下方から床面にかけて露出している巾木30の側板30b’の視認性を低下させることができ、美観をさらに向上させることができる。尚、ガラスパネル4を通して見える下部支持部材32の太線αで示される領域のみ明度を低くしてもよい。
また、前述した上面カバー部材10a、前面カバー部材10b、下面カバー部材10cは、それぞれ上部パネル支持体2または下部パネル支持体3の所定位置に取付けられ、内部構造やガラスパネル4の取付け構造が外部に露出しないように隠し、美観を向上させている。さらに、上面カバー部材10a、前面カバー部材10b、下面カバー部材10cは、それぞれ上部パネル支持体2及び下部パネル支持体3に対して取付けられるガラスパネル4の支持剛性を高める役割も果たしている。尚、上面カバー部材10aと下面カバー部材10cは、同一構成であるため、下面カバー部材10cについて説明し、上面カバー部材10aについての説明を省略する。さらに尚、間仕切パネル装置1の前後の上部パネル支持体2及び下部パネル支持体3に取付けられる前面カバー部材10b,10b,…は、同一構成であるため、前方側の下部パネル支持体3に取付けられる前面カバー部材10bについて説明し、他の前面カバー部材10bについての説明を省略する。
図3及び図5に示されるように、下面カバー部材10cは、前後に取付けられるガラスパネル4,4の間で前後方向に延びる装飾板101と、下部支持部材32を構成する上方支持板32bに設けられた凹部320bの長手方向に沿って前後に形成される係止部100c,100c’に対して係止される係止片102,102’と、から主に構成されている。尚、上面カバー部材10a及び下面カバー部材10cは、アルミ合金製の押出成形品である。
係止片102,102’は、装飾板101の下面側から下方に向けてそれぞれ前後に離間するように傾斜して延びており、係止片102,102’がそれぞれ近接するように撓らせながら係止部100c,100c’と係止させることによって、係止片102,102’の反力により係止部100c,100c’に強固に係止され、上下方向への応力に対して下面カバー部材10cが外れ難いようになっている。
装飾板101の前後端には、下方に向けて延び上方支持板32bに当接する前方当接部101a及び後方当接部101bが形成されている。前方当接部101a及び後方当接部101bは、前後に取付けられるガラスパネル4,4に対してもパネル本体4b,4bの後面4d,4dにそれぞれ当接するようになっており、下部パネル支持体3とともにガラスパネル4に対する当接面積を増やし、ガラスパネル4の支持剛性を高めている。
図3及び図5に示されるように、前方側の下部パネル支持体3に取付けられる前面カバー部材10bは、上下方向に延びる装飾板103と、装飾板103の下方から後方に並行して延び下部パネル支持体3に設けられた上方水平板320gと下方水平板320hの間に嵌合される長片の係止片104と短片の当接片105と、から主に構成されている。尚、前面カバー部材10bは、アルミ合金製の押出成形品である。
係止片104は、一部が下方水平板320hに対して上方から当接するとともに、斜め上方向に傾斜して延びる先端が上方水平板320gの下面側に形成された係止部100bに対して係止されるようになっている。また、当接片105は、上方水平板320gに対して下方から圧着されるようになっており、これにより生じる反力により対向する係止片104を下方水平板320hに対して上方から押付けることができ、前面カバー部材10bを下部パネル支持体3に対して安定して取付けることができるようになっている。
また、装飾板103の上端には、後方に向けて延びてガラスパネル4に当接する当接部103aが形成されており、下部パネル支持体3とともにガラスパネル4を前後から挟持するようにして支持し、ガラスパネル4の支持剛性を高めている。また、装飾板103は、後面側の一部が下部縁材7に設けられる支持片7bに対して前方から当接しており、下部パネル支持体3とともにガラスパネル4を前後から挟持するようにして支持し、ガラスパネル4の支持剛性を高めている。さらに、当接部103aは、下部縁材7の支持片7bの上方に所定距離離れた位置に配置されており、ガラスパネル4が浮き上がった際に当接部103aが下部縁材7の支持片7bと接触することで、ガラスパネル4の浮き上がりを抑制できるようになっている。
また、係止片104の下面側には、下方水平板320hの前端と当接する当接片106が形成されており、ガラスパネル4に対して後方側から水平方向に応力が働いた場合に、当接片106が下方水平板320hの前端によって押さえられることにより、前面カバー部材10bが動いて外れないようになっている。
尚、本実施例における上部縁材6は、基部材60と挿入部材61がボルト8とナット9により締結された態様として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、側面視クランク形状をなし、挿入片61bは、上方に向けて立ち上がった部分を切欠されることにより形成される等、自由に構成されてよい。
また、本実施例においては、下部パネル支持体3を構成する下部支持部材32の外面の明度を周辺に取付けられる前面カバー部材10b及び下面カバー部材10cの外面の明度よりも低くすることにより、太線αで表示される部分の視認性を低下させた態様として説明したが、上部パネル支持体2を構成する上部支持部材22も同様に外面の明度を周辺に取付けられる上面カバー部材10a及び前面カバー部材10bの外面の明度よりも低くしてもよい。