JP6714973B2 - 水系電解液蓄電池用セパレータ、及びこれを用いた水系電解液蓄電池 - Google Patents
水系電解液蓄電池用セパレータ、及びこれを用いた水系電解液蓄電池 Download PDFInfo
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Description
[1]下記式(1)〜(4):
Dmax≦20μm ...(1)
0.1μm≦Dmin ...(2)
Dmax/Dave<3.00 ...(3)
Dmax/Dmin<5.00 ...(4)
{式中、Dmaxは最大孔径(μm)であり、Daveは平均孔径(μm)であり、Dminは最小孔径(μm)である。}を満たす孔径分布を有する、平均繊維径0.1μm以上5.0μm以下、繊維長150mm以上の極細繊維から構成され、かつ、地合変動係数が100以下である不織布から構成される、鉛蓄電池又はアルカリ電池のいずれかの水系電解液蓄電池用セパレータ。
[2]前記不織布の平均孔径(Dave)が10μm以下である、前記[1]に記載の水系電解液蓄電池用セパレータ。
[3]前記不織布の最小孔径(Dmin)が5μm以下である、前記[1]又は[2]に記載の水系電解液蓄電池用セパレータ。
[4]前記不織布が熱可塑性樹脂繊維から構成される不織布である、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の水系電解液蓄電池用セパレータ。
[5]前記不織布が親水化加工された不織布である、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の水系電解液蓄電池用セパレータ。
[6]前記不織布の厚みが10〜300μm、かつ、目付が5〜100g/m2である、前記[1]〜[5]のいずれかに記載の水系電解液蓄電池用セパレータ。
[7]前記不織布の空隙率が30〜95%である、前記[1]〜[6]のいずれかに記載の水系電解液蓄電池用セパレータ。
[8]前記不織布にさらに不織布が積層されている少なくとも2層の不織布層を有する積層不織布であって、下記式(1)〜(4):
Dmax≦20μm ...(1)
0.1μm≦Dmin ...(2)
Dmax/Dave<3.00 ...(3)
Dmax/Dmin<5.00 ...(4)
{式中、Dmaxは最大孔径(μm)であり、Daveは平均孔径(μm)であり、Dminは最小孔径(μm)である。}を満たす孔径分布を有し、かつ、地合変動係数が100以下であるものから構成される、前記[1]〜[7]のいずれかに記載の水系電解液蓄電池用セパレータ。
[9]前記不織布が、カレンダー加工された不織布又は積層不織布である、前記[1]〜[8]のいずれかに記載の水系電解液蓄電池用セパレータ。
[10]前記[1]〜[9]のいずれかに記載の水系電解液蓄電池用セパレータを有する水系電解液蓄電池。
[11]前記[1]〜[9]のいずれかに記載の水系電解液蓄電池用セパレータを有するアルカリ二次電池。
本実施形態の水系電解液蓄電池用セパレータは、下記式(1)〜(4):
Dmax≦20μm ...(1)
0.1μm≦Dmin ...(2)
Dmax/Dave<3.00 ...(3)
Dmax/Dmin<5.00 ...(4)
{式中、Dmaxは最大孔径(μm)であり、Daveは平均孔径(μm)であり、Dminは最小孔径(μm)である。}を満たす孔径分布を有する不織布から構成される水系電解液蓄電池用セパレータである。
以下のメルトブロー法(MB)により不織布を作製した。繊維素材としてポリプロピレン(PP)樹脂を使用した。紡口ノズル径0.30mmの紡口ノズルから、押出機で溶融させたポリプロピレン(PP)樹脂を押出した。押出機におけるポリプロピレン(PP)樹脂の溶融温度、紡糸ガス温度、溶融樹脂の単孔吐出量等を適宜選択し、熱可塑性樹脂を牽引細化することにより、ポリプロピレン(PP)極細繊維の連続長繊維から構成されるメルトブローン不織布(PP−MB)を作製した。さらに、エンボスロールにて、所望の厚みとなるように厚み及び見掛け密度を調整し、PP−MB不織布を作製した。得られたPP−MB不織布に、プラズマ加工により親水化加工を施し、実施例1のセパレータを作製した。プラズマ処理は、プラズマ処理装置内を10〜5Torrまで減圧にした後、酸素ガスを流量10cc/minで供給して実施した。
以下の表1に示すように、繊維素材、不織布構成等を変更し、また、単孔吐出量、ライン速度、及び紡糸ガス条件を適宜選択することにより、さまざまな目付、見かけ密度等を有し、極細繊維の連続長繊維から構成された実施例2〜17のセパレータを作製した。
ポリプロピレン(PP)(日本ポリプロ製)を用い、スパンボンド法(SB)により、紡糸温度300℃で、フィラメントの長繊維群を、移動する捕集ネット上に向けて押し出し、紡糸速度4500m/分で紡糸し、コロナ帯電で3μC/g程度に帯電させて十分に開繊をさせ、PP−SB長繊維ウェブを捕集ネット上に形成した。得られたPP−SB長繊維ウェブを、フラットロールにて熱接着した後、コロナ放電加工を実施し、カレンダーロールにて、所望の厚みとなるように厚みを調整するとともに見掛け密度を調整し、比較例1のセパレータを作製した。
繊維径8.5μm、繊維長5mmのポリプロピレン(PP)短繊維を、抄造法にて、目付50g/m2となるようにネット上に捕集してウェブを得た。このウェブを脱水乾燥後、カレンダーロールにて熱圧着して、比較例2のセパレータを作製した。
繊維径5.3μm、繊維長5mmのセルロース(Cel)短繊維を用い、目付を80g/m2にしたこと以外は比較例2と同様の方法で、比較例3のセパレータを作製した。
不織布を10cm×10cmにカットし、上下60℃の鉄板に0.30MPaの圧力で90秒間プレスした後、不織布を白金にて蒸着した。SEM装置(JSM−6510 日本電子株式会社製)を用いて、加速電圧15kV、ワーキングディスタンス21mmの条件で撮影した。撮影倍率は、平均繊維径が0.5μm未満の糸は10000倍、平均繊維径が0.5μm以上1.5μm未満の糸は6000倍、1.5μm以上の糸は4000倍とした。それぞれの撮影倍率での撮影視野は、10000倍では12.7μm×9.3μm、6000倍では21.1μm×15.9μm、4000倍では31.7μm×23.9μmとした。ランダムに繊維100本以上を撮影し、全ての繊維径を測長した。ただし、糸長方向で融着している繊維同士は測定対象から除いた。以下の式:
Dw=ΣWi・Di=Σ(Ni・Di2)/(Ni・Di)
{式中、Wi=繊維径Diの重量分率=Ni・Di/ΣNi・Diである。}により求められる重量平均繊維径(Dw)を、平均繊維径(μm)とした。
JIS L−1906に規定の方法に従い、縦20cm×横25cmの試験片を、試料の幅方向1m当たり3箇所、長さ方向1m当たり3箇所の、計1m×1m当たり9箇所採取して質量を測定し、その平均値を単位面積当たりの質量に換算して求めた。
JIS L−1906に規定の方法に従い、幅1m当たり10箇所の厚みを測定し、その平均値を求めた。
上記(2)にて測定した目付け(g/m2)、上記(3)にて測定した厚み(μm)を用い、以下の式:
見掛け密度=(目付け)/(厚み)
により算出した。
上記(4)にて計算した見掛け密度(g/cm3)を用いて、以下の式:
空隙率={1−(見掛け密度)/(樹脂密度)}/100
より算出した。
測定装置として、PMI社製のパームポロメーター(型式:CFP−1200AEX)を用いた。本測定装置は、不織布を試料として、あらかじめ表面張力が既知の浸液に不織布を浸し、不織布の全ての細孔を浸液の膜で覆った状態から不織布に圧力をかけ、浸液の液膜が破壊される圧力と浸液の表面張力とから計算される細孔の孔径を測定するものである。浸液としてPMI社製のシルウィックを用い、不織布を浸液に浸して充分に脱気した後、下記の式:
d=C・r/P
{式中、d(単位:μm)はフィルターの孔径であり、r(単位:N/m)は浸液の表面張力であり、P(単位:Pa)はその孔径の液膜が破壊される圧力であり、Cは浸液の濡れ張力、接触角等により定まる定数である。}を用いて孔径を求めた。
測定装置型式:FMT−MIII 野村商事株式会社製を用いた。試料(不織布)をセットしない状態で、光源点灯時/消灯時の透過光量をCCDカメラでそれぞれ測定した。続いて、A4サイズにカットした不織布をセットした状態で同様に透過光量を測定し、平均透過率、平均吸光度、標準偏差(吸光度のバラツキ)を求めた。地合の変動係数は、標準偏差÷平均吸光度×10で求めた。地合指数は、目視との相関が極めて高く、不織布の地合を端的に表している。また、地合の変動係数は、地合が良い程小さく、悪いもの程大きな値になる。
不織布の幅方向1mあたりに3点、試験片(幅約2.5cm×長さ20cm)を採取し、JIS L−1907 繊維製品の吸水性試験方法に記載のバイレック法に準じて測定を行った。吸い上げ溶液として、濡れ指数標準液50mN/mの基準液を使用した。試験片の一端から長さ2cmのところに印をつけ、印をつけた一端を基準液に印まで含侵し(2cm含侵し)、10分間静置した。基準液から試験片を引き上げ、吸い上げ高さ(試験片の印から、吸い上げられた液の端までの長さ)を測定し、その平均値を吸い上げ高さ(mm)とした。
不織布の試験片(150mm×150mm)を用意し、その乾燥質量(Wa)を測定した。KOH水溶液中に試験片を広げて浸し、1時間後に水溶液から引き上げ、相対湿度65%の無風室内に10分間放置した後の試験片質量(Wb)を測定し、電解液保液率(%)を下記式:
電解液保液率(%)=(Wa−Wb)/Wa×100
により算出した。
不織布の各端部10cmを除き、幅15mm×長さ200mmの試験片を、不織布の幅方向1mにつきそれぞれ5箇所採取した。試験片が破断するまで荷重を加え、MD方向の試験片の最大荷重時の強さの平均値を求めた。
測定装置:HIOKI製 Dital Super Megohmmeter、及びHIOKI製 平板試料用電極 SME−8311を使用した。100mm×100mmの試験片(不織布)を準備し、電圧10V、測定時間:60秒の測定条件で体積抵抗値(Ω・cm)を測定した。
電池の集電体として発泡ニッケル基材を用いたペースト状ニッケル正極(40mm幅)と、ペースト状水素吸蔵合金負極(40mm)との間に、上記実施例及び比較例のセパレータを介在させて渦巻き状に巻回して、電極群を作製した。
上記のように作製した電極群を円筒型の外装缶に収納して、電解液(10%KOH水溶液)を注入液した。外装缶を封止して円筒型ニッケル水素電池を作製した(容量:1.7Ah)。得られたニッケル水素電池を化成するため、25℃にて0.1Cで15分間充電し、終止電圧0.8Vになるまで充電を5回繰り返した。
電池を作製する際に、電極端部のバリにより電極間が導通したもの、及びセパレータが貫通して破断等することにより短絡したものを不良と判断し、1000個あたりの不良の割合を不良率(%)とした。
上記のように得られた化成済みのニッケル水素電池を用いて、1Cで充電した後の放電容量(Ca)と、40℃で7日間保管した後の放電容量(Cb)を測定し、容量維持率(%)を下記式:
容量維持率(%)=(Cb/Ca)×100
により算出した。
上記のように得られた化成済みのニッケル水素電池を用いて、0.1Cで充電し、15分間休止させ、終止電圧0.8Vになるまで放電率0.2Cで放電させることを1サイクルとする充放電を繰り返し、初期容量の80%未満になるときのサイクル数を測定した。サイクル数が多いほどサイクル特性に優れることを示す。サイクル数が499回以下を「×」、500回以上を「〇」、800回以上を「◎」とした。
Claims (11)
- 下記式(1)〜(4):
Dmax≦20μm ...(1)
0.1μm≦Dmin ...(2)
Dmax/Dave<3.00 ...(3)
Dmax/Dmin<5.00 ...(4)
{式中、Dmaxは最大孔径(μm)であり、Daveは平均孔径(μm)であり、Dminは最小孔径(μm)である。}を満たす孔径分布を有する、平均繊維径0.1μm以上5.0μm以下、繊維長150mm以上の極細繊維から構成され、かつ、地合変動係数が100以下である不織布から構成される、鉛蓄電池又はアルカリ電池のいずれかの水系電解液蓄電池用セパレータ。 - 前記不織布の平均孔径(Dave)が10μm以下である、請求項1に記載の水系電解液蓄電池用セパレータ。
- 前記不織布の最小孔径(Dmin)が5μm以下である、請求項1又は2に記載の水系電解液蓄電池用セパレータ。
- 前記不織布が熱可塑性樹脂繊維から構成される不織布である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の水系電解液蓄電池用セパレータ。
- 前記不織布が親水化加工された不織布である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の水系電解液蓄電池用セパレータ。
- 前記不織布の厚みが10〜300μm、かつ、目付が5〜100g/m2である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の水系電解液蓄電池用セパレータ。
- 前記不織布の空隙率が30〜95%である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の水系電解液蓄電池用セパレータ。
- 前記不織布にさらに不織布が積層されている少なくとも2層の不織布層を有する積層不織布であって、下記式(1)〜(4):
Dmax≦20μm ...(1)
0.1μm≦Dmin ...(2)
Dmax/Dave<3.00 ...(3)
Dmax/Dmin<5.00 ...(4)
{式中、Dmaxは最大孔径(μm)であり、Daveは平均孔径(μm)であり、Dminは最小孔径(μm)である。}を満たす孔径分布を有し、かつ、地合変動係数が100以下であるものから構成される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の水系電解液蓄電池用セパレータ。 - 前記不織布が、カレンダー加工された不織布又は積層不織布である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の水系電解液蓄電池用セパレータ。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の水系電解液蓄電池用セパレータを有する水系電解液蓄電池。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の水系電解液蓄電池用セパレータを有するアルカリ二次電池。
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