以下に、本発明の好ましい形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図においては、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものであり、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、および各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
以下に、本発明の実施形態の一例を説明する。図1に示す内視鏡リプロセッサ1は、内視鏡に対して、再生処理を施す装置である。ここでいう再生処理とは特に限定されるものではなく、水によるすすぎ処理、有機物等の汚れを落とす洗浄処理、所定の微生物を無効化する消毒処理、全ての微生物を排除もしくは死滅させる滅菌処理、またはこれらの組み合わせ、のいずれであってもよい。
なお、以下の説明において、上方とは比較対象に対してより地面から遠ざかった位置のことを指し、下方とは比較対象に対してより地面に近づいた位置のことを指す。また、以下の説明における高低とは、重力方向に沿った高さ関係を示すものとする。
内視鏡リプロセッサ1は、制御部5、電源部6、処理槽2、薬液タンク20および薬液ボトル接続部60を備える。
制御部5は、演算装置(CPU)、記憶装置(RAM)、補助記憶装置、入出力装置および電力制御装置等を具備して構成することができ、使用者からの指示に従って所定のプログラムを実行し、内視鏡リプロセッサ1を構成する各部位の動作を制御する構成を有している。以下の説明における内視鏡リプロセッサ1に含まれる各構成の動作は、特に記載がない場合であっても制御部5によって制御される。
操作部7および表示部8は、制御部5と使用者との間の情報の授受を行うユーザインターフェースを構成する。操作部7は、例えばプッシュスイッチやタッチセンサ等の、使用者からの動作指示を受け付ける操作部材を含む。使用者からの動作指示は、操作部7により電気信号に変換され、制御部5に入力される。使用者からの動作指示とは、例えば再生処理の開始指示等である。なお、操作部7は、制御部5との間で有線通信または無線通信を行う内視鏡リプロセッサ1の本体部1aと分離した電子機器に備えられる形態であってもよい。
また、表示部8は、例えば画像や文字を表示する表示装置、光を発する発光装置、音を発するスピーカ、振動を発するバイブレータ、またはこれらの組み合わせ、を含む。表示部8は、制御部5から使用者に対して情報を出力する。なお、表示部8は、制御部5との間で有線通信または無線通信を行う内視鏡リプロセッサ1の本体部1aと分離した電子機器に備えられる形態であってもよい。
電源部6は、内視鏡リプロセッサ1の各部位に電力を供給する。電源部6は、商用電源等の外部から得た電力を各部位に分配する。なお、電源部6は、発電装置やバッテリーを備えていてもよい。
処理槽2は、開口部を有する凹形状であり、内部に液体を貯留することが可能である。処理槽2内には、図示しない内視鏡を配置することができる。処理槽2には、複数の内視鏡が配置可能であってもよい。
処理槽2の上部には、処理槽2の開口部を開閉する蓋3が設けられている。処理槽2内において内視鏡に再生処理を施す場合には、処理槽2の開口部は蓋3によって閉じられる。
処理槽2には、薬液ノズル12、排液口11、循環口13、循環ノズル14、洗浄液ノズル15、内視鏡接続部16および付属品ケース17が設けられている。
薬液ノズル12は、薬液タンク20から供給される薬液を処理槽2内に導入するための開口部を有する。薬液タンク20は、薬液を貯留する。薬液タンク20は、処理槽2よりも重力方向下方に位置している。薬液タンク20内に貯留されている薬液を処理槽2内に導入する構成については後述する。
薬液タンク20が貯留する薬液の種類は特に限定されるものではないが、本実施形態では一例として、薬液は消毒処理に用いられる消毒液、または滅菌処理に用いられる滅菌液である。消毒液または滅菌液としては、過酢酸水溶液が挙げられる。ただし、本発明はこれに限定されず、薬液として、洗浄処理に用いられる洗浄液、乾燥に用いられる高揮発性溶液等を目的に応じて適宜選択することができる。
また、本実施形態では一例として、薬液は、再生処理に用いられた後にも薬効を有している場合には、再使用可能である。よって、内視鏡リプロセッサ1は、処理槽2内の薬液を回収して薬液タンク20内に戻す構成を備える。処理槽2内の薬液を回収して薬液タンク20内に戻す構成については後述する。
薬液が所定の薬効を失った場合等の、予め定められた条件が満たされた場合には、薬液タンク20内に貯留されている薬液は、未使用の新たな薬液と交換される。未使用の薬液は、未使用の薬液を貯留している薬液ボトル18内から供給される。薬液ボトル18は、内視鏡リプロセッサ1が備える薬液ボトル接続部60に接続可能である。
薬液ボトル接続部60に薬液ボトル18が接続された状態においては、薬液ボトル18の内部と、後述する第1管路61内とが連通する。なお、薬液ボトル接続部60への薬液ボトル18の接続は、薬液ボトル18が直接的に接続される形態であってもよいし、薬液ボトル18と分離可能な管状の部材を介して薬液ボトル18が接続される形態であってもよい。また、薬液ボトル18は、薬液を貯留する容器であればよく、袋のように形状が可変の形態のものであってもよい。
薬液ボトル接続部60に接続された薬液ボトル18内から薬液を薬液タンク20内に移送する構成については後述する。
また、薬液タンク20に貯留されている使用済みの薬液の薬液タンク20内からの排出は、後述する構成を用いて薬液ノズル12から使用済みの薬液を吐出することにより行われる。薬液ノズル12から吐出された使用済みの薬液は、容器により回収されるか、もしくは処理槽2に設けられた後述する排液口11を経由して内視鏡リプロセッサ1の装置外に排出される。排液口11は、処理槽2内の最も低い箇所に設けられた開口部である。なお、薬液タンク20には、薬液タンク20の底部から液体を抜き取るためのコックが設けられていてもよい。
循環口13は、処理槽2の底面付近に設けられた開口部である。循環口13は、循環管路13aに連通している。循環管路13aは、内視鏡循環管路30および処理槽循環管路40の二つの管路に分岐している。
内視鏡循環管路30は、循環管路13aと後述するチャンネルブロック32とを連通している。内視鏡循環管路30には、循環ポンプ33が設けられている。循環ポンプ33は、稼働することにより内視鏡循環管路30内の流体をチャンネルブロック32に向かって移送する。
チャンネルブロック32には、前述の内視鏡循環管路30の他に、吸気管路34、アルコール管路38および送出管路31が接続されている。チャンネルブロック32は、送出管路31と、内視鏡循環管路30、吸気管路34およびアルコール管路38とを接続している。チャンネルブロック32は、内視鏡循環管路30、吸気管路34およびアルコール管路38のそれぞれから、チャンネルブロック32内へ向かう方向にのみ流体の流れを許容する逆止弁が設けられている。すなわち、チャンネルブロック32内から、内視鏡循環管路30、吸気管路34およびアルコール管路38に向かって流体が流れないようになっている。
吸気管路34は、一方の端部が大気に開放されており、他方の端部がチャンネルブロック32に接続されている。なお、図示しないが、吸気管路34の一方の端部には、通過する気体を濾過するフィルタが設けられている。エアポンプ35は、吸気管路34に設けられており、稼働することにより吸気管路34内の気体をチャンネルブロック32に向かって移送する。
アルコール管路38は、アルコールを貯留するアルコールタンク37とチャンネルブロック32とを連通している。アルコールタンク37内に貯留されるアルコールは、例えばエタノールが挙げられる。アルコール濃度については、適宜に選択することができる。アルコールポンプ39は、アルコール管路38に設けられており、稼働することによりアルコールタンク37内のアルコールをチャンネルブロック32に向かって移送する。
循環ポンプ33、エアポンプ35およびアルコールポンプ39は、制御部5に接続されており、これらの動作は制御部5によって制御される。処理槽2内に液体が貯留されている場合に、循環ポンプ33の運転を開始すれば、処理槽2内の液体が、循環口13、循環管路13aおよび内視鏡循環管路30を経由して、送出管路31に送り込まれる。また、エアポンプ35の運転を開始すれば、空気が送出管路31に送り込まれる。また、アルコールポンプ39の運転を開始すれば、アルコールタンク37内のアルコールが送出管路31に送り込まれる。
送出管路31は、内視鏡接続管路31bおよびケース接続管路31cに分岐している。内視鏡接続管路31bは、内視鏡接続部16に接続されている。ケース接続管路31cは、付属品ケース17に接続されている。
また、送出管路31には、流路切替部31aが設けられている。流路切替部31aは、送出管路31と内視鏡接続管路31bとを常時接続するリリーフ弁であって、内視鏡接続管路31b内の圧力が所定の値を超えた場合に、送出管路31から流入する流体をケース接続管路31cに逃がす。すなわち、流路切替部31aは、内視鏡接続管路31b内の圧力を一定に保つ。
内視鏡接続部16は、内視鏡に設けられた口金に接続される。内視鏡接続部16は、口金に直接接続される形態であってもよいし、接続チューブを介して口金に接続される形態であってもよい。付属品ケース17は、内視鏡の図示しない付属品を収容するかご状の部材である。
チャンネルブロック32から送出管路31に送出された流体は、内視鏡接続部16を介して、内視鏡の口金に連通する管路内に導入される。なお、内視鏡接続部16と内視鏡とは、直接に接続されてもよいし、間に着脱可能なチューブを介して接続されてもよい。管路内に導入される流体の圧力が、リリーフ弁である流路切替部31aが作動する値を超えると、当該流体は、内視鏡の管路内の他に、ケース接続管路31cを経由して付属品ケース17内にも導入される。
処理槽循環管路40は、循環管路13aと循環ノズル14とを連通している。循環ノズル14は、処理槽2内に設けられた開口部である。処理槽循環管路40には、流液ポンプ41が設けられている。流液ポンプ41は制御部5に接続されており、流液ポンプ41の動作は制御部5によって制御される。
また、処理槽循環管路40の流液ポンプ41と循環ノズル14との間には、三方弁42が設けられている。三方弁42には、給水管路43が接続されている。三方弁42は、循環ノズル14と処理槽循環管路40とを連通した状態、または循環ノズル14と給水管路43とを連通した状態、に切り替え可能である。
給水管路43は、三方弁42と水供給源接続部46とを連通している。給水管路43には、給水管路43を開閉する水導入バルブ45および水を濾過する水フィルタ44が設けられている。水供給源接続部46は、例えばホース等を介して、水を送出する水道設備等の水供給源49に接続される。
三方弁42および水導入バルブ45は、制御部5に接続されており、これらの動作は制御部5によって制御される。
処理槽2内に液体が貯留されている場合に、三方弁42を循環ノズル14と処理槽循環管路40とを連通した状態として、流液ポンプ41の運転を開始すれば、処理槽2内の液体が、循環口13、循環管路13aおよび処理槽循環管路40を経由して、循環ノズル14から吐出される。
また、三方弁42を、循環ノズル14と給水管路43とを連通した状態として、水導入バルブ45を開状態とすれば、水供給源49から供給された水が循環ノズル14から吐出される。循環ノズル14から吐出された水は、処理槽2内に導入される。
洗浄液ノズル15は、洗浄液管路51を介して、洗浄液を貯留する洗浄液タンク50に連通する開口部である。洗浄液は、洗浄処理に用いられる。洗浄液管路51には、洗浄液ポンプ52が設けられている。洗浄液ポンプ52は制御部5に接続されており、洗浄液ポンプ52の動作は制御部5によって制御される。洗浄液ポンプ52を運転することにより、洗浄液タンク50内の洗浄液が、処理槽2内に移送される。
図2は、内視鏡リプロセッサ1の構成のうち、薬液タンク20、および薬液タンク20への薬液の出し入れを行う構成を抜き出して示した図である。
図2に示すように、内視鏡リプロセッサ1は、薬液ボトル接続部60、第1管路61、第2管路62、第3管路63、第1三方弁71、第2三方弁72、およびポンプ70を備える。
薬液ボトル接続部60は、前述のように、薬液を貯留した薬液ボトル18を接続する構成を有する。薬液ボトル接続部60に薬液ボトル18を接続することにより、薬液ボトル18の内部と第1管路61とが連通する。
第1管路61は、薬液タンク20および薬液ボトル接続部60をつなぐ。第1管路61は、薬液タンク20内の、底部近傍の高さにおいて開口している。なお、図示する本実施形態では、第1管路61は薬液タンク20の壁面において薬液タンク20内に開口しているが、第1管路61は、薬液タンク20内に挿入された管の端部において薬液タンク20内に開口する形態であってもよい。
第2管路62は、処理槽2および第1管路61の中途位置をつなぐ。本実施形態では一例として、第2管路62は、前述の薬液ノズル12において処理槽2内に開口する。なお、第2管路62の処理槽2内への開口は、ノズル形状でなくてもよい。
第1三方弁71は、第1管路61と第2管路62との接続部位に配置されている。第1三方弁71は、第1管路61の第1三方弁71よりも薬液ボトル接続部60側の部位と第2管路62とが連通した状態、および第1管路61の第1三方弁71よりも薬液タンク20側の部位と第2管路62とが連通した状態、のいずれかに切り替わる。
以下では説明を簡易にするため、第1管路61の第1三方弁71よりも薬液タンク20側の部位のことをA区間61aと称し、第1管路61の第1三方弁71よりも薬液タンク20側の部位のことをB区間61bと称する。すなわち、第1三方弁71は、第1管路61のA区間61aと第2管路62とを連通した状態、および第1管路61のB区間61bと第2管路62とを連通した状態、のいずれかに切り替わる。
第1三方弁71は、制御部5に接続されており、第1三方弁71の動作は制御部5によって制御される。第1三方弁71が、第1管路61のA区間61aと第2管路62とを連通した状態である場合には、第1管路61のB区間61bは、第1管路61のA区間61aおよび第2管路62のいずれにも連通していない。また、第1三方弁71が、第1管路61のB区間61bと第2管路62とを連通した状態である場合には、第1管路61のA区間61aは、第1管路61のB区間61bおよび第2管路62のいずれにも連通していない。
第3管路63は、薬液タンク20および第2管路62の中途位置をつなぐ。図示する本実施形態では一例として、第3管路63は、薬液タンク20内に挿入された管の端部において薬液タンク20内に開口しているが、第3管路63は薬液タンク20の壁面において薬液タンク20内に開口する形態であってもよい。
第2三方弁72は、第2管路62と第3管路63との接続部位に配置されている。第2三方弁72は、第2管路62の第2三方弁72よりも第1管路61側の部位と第2管路62の第2三方弁72よりも処理槽2側の部位とが連通した状態、および第2管路62の第2三方弁72よりも第1管路61側の部位と第3管路63とが連通した状態、のいずれかに切り替わる。
以下では説明を簡易にするため、第2管路62の第2三方弁72よりも第1管路61側の部位のことをC区間62cと称し、第2管路62の第2三方弁72よりも処理槽2側の部位のことをD区間62dと称する。すなわち、第2三方弁72は、第2管路62のC区間62cとD区間62dとを連通した状態、および第2管路62のC区間62cと第3管路63とを連通した状態、のいずれかに切り替わる。
第2三方弁72は、制御部5に接続されており、第2三方弁72の動作は制御部5によって制御される。第2三方弁72が、第2管路62のC区間62cとD区間62dとを連通した状態である場合には、第3管路63は第2管路62に連通していない。また、第2三方弁72が、第2管路62のC区間62cと第3管路63とを連通した状態である場合には、第2管路62のD区間62dは、第2管路62のC区間62cおよび第3管路63のいずれにも連通していない。
ポンプ70は、第2管路62のC区間62cに配置されている。すなわち、ポンプ70は、第2管路62の第1三方弁71と第2三方弁72との間となる部位に配置されている。ポンプ70は、稼働することにより、第2管路62のC区間62c内の流体を、第1三方弁71から第2三方弁72に向かう方向に移送する。ポンプ70は、制御部5に接続されており、ポンプ70の動作は制御部5によって制御される。
また、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、処理槽2および薬液タンク20をつなぐ第4管路64と、第4管路64に配置された開閉弁74と、を備える。
第4管路64は、排液口11において、処理槽2内に開口している。図示する本実施形態では一例として、第4管路64は、薬液タンク20内に挿入された管の端部において薬液タンク20内に開口しているが、第4管路64は薬液タンク20の壁面において薬液タンク20内に開口する形態であってもよい。
開閉弁74は、第4管路64を開閉する。開閉弁74は、制御部5に接続されており、開閉弁74の動作は制御部5によって制御される。開閉弁74が閉じた状態であれば、処理槽2内に液体を貯留することができる。また、開閉弁74が開いた状態であれば、処理槽2および薬液タンク20が第4管路64を介して連通した状態となる。薬液タンク20は、処理槽2よりも重力方向下方に位置しているため、処理槽2内に薬液が存在する場合において開閉弁74が開いた状態となれば、処理槽2内の薬液は第4管路64を経由して薬液タンク20内に回収される。
また、本実施形態では一例として、開閉弁74には、排出管路65が接続されている。排出管路65は、例えば内視鏡リプロセッサ1から排出される液体を受け入れるための排液設備に接続される。そして、開閉弁74は、第4管路64の開閉弁74よりも処理槽2側の部位と排出管路65とが連通した状態にも切り替わることが可能である。
処理槽2内に液体が存在する状態において、開閉弁74が第4管路64の開閉弁74よりも処理槽2側の部位と排出管路65とを連通した状態となれば、処理槽2内の液体は排出管路65を経由して内視鏡リプロセッサ1の装置外に排出される。なお、排出管路65には、ポンプが設けられていてもよい。
次に、内視鏡リプロセッサ1が備える第1三方弁71、第2三方弁72およびポンプ70の動作について説明する。
まず、図3を参照して、内視鏡リプロセッサ1において、薬液ボトル18内の薬液を薬液タンク20内に移送する動作について説明する。薬液ボトル18内の薬液を薬液タンク20内に移送する動作は、例えば薬液ボトル18から薬液タンク20へ新たな薬液の供給を受ける場合に実行される。
なお、薬液ボトル18内の薬液を薬液タンク20内に移送する動作を開始する時点において、薬液タンク20内は薬液や水等の液体が排出された状態であるものとする。また、薬液ボトル18内の薬液を薬液タンク20内に移送する動作を開始する時点において、薬液を貯留した薬液ボトル18が薬液ボトル接続部60に接続されているものとする。薬液ボトル18の薬液ボトル接続部60への接続は、使用者によって行われる。
薬液ボトル18内の薬液を薬液タンク20内に移送する場合には、制御部5は、第1三方弁71を、第1管路61のA区間61aと第2管路62とを連通する状態に切り替え、第2三方弁72を、第2管路62のC区間62cと第3管路63とを連通する状態に切り替える。この第1三方弁71および第2三方弁72の切り替え動作により、図3において網掛けを施して示したように、薬液ボトル18内から、第1管路61のA区間61a、第2管路62のC区間62cおよび第3管路63を経由して、薬液タンク20内に至る流路が形成される。
そして第1三方弁71および第2三方弁72の切り替え動作を実行後、制御部5は、ポンプ70の運転を開始する。ポンプ70の稼働により、薬液ボトル18内に貯留された薬液は、第1管路61のA区間61a、第2管路62のC区間62cおよび第3管路63を経由して、薬液タンク20内に移送される。制御部5は、薬液タンク20内に所定の体積の薬液が移送された場合、または薬液ボトル18内の全ての薬液が薬液タンク20内に移送された場合に、ポンプ70の運転を停止する。
以上に説明した動作により、内視鏡リプロセッサ1おける、薬液ボトル18内の薬液を薬液タンク20内に移送する動作が完了する。
次に、図4を参照して、内視鏡リプロセッサ1において、薬液タンク20内に貯留されている薬液を撹拌する動作について説明する。
薬液タンク20内の薬液を撹拌する場合には、制御部5は、第1三方弁71を、第1管路61のB区間61bと第2管路62とを連通する状態に切り替え、第2三方弁72を、第2管路62のC区間62cと第3管路63とを連通する状態に切り替える。この第1三方弁71および第2三方弁72の切り替え動作により、図4において網掛けを施して示したように、薬液タンク20内から、第1管路61のB区間61b、第2管路62のC区間62cおよび第3管路63を経由して、薬液タンク20内に戻る流路が形成される。
そして第1三方弁71および第2三方弁72の切り替え動作を実行後、制御部5は、ポンプ70の運転を開始する。ポンプ70の稼働により、薬液タンク20内に貯留された薬液は、薬液タンク20内から吸い出された後に、第1管路61のB区間61b、第2管路62のC区間62cおよび第3管路63を経由して、再び薬液タンク20内に戻るように流れる。これにより、薬液タンク20内の薬液に流れが生じ、薬液タンク20内の薬液が撹拌される。制御部5は、ポンプ70の運転を所定の時間継続した後に、ポンプ70を停止する。
薬液タンク20内の薬液を撹拌することにより、薬液タンク20内に貯留されている薬液の温度分布および濃度分布を均一に保つことができる。制御部5は、薬液タンク20内の薬液の撹拌動作を、例えば内視鏡リプロセッサ1が待機中である場合に、所定の時間間隔で実行する。
次に、図5を参照して、内視鏡リプロセッサ1において、薬液タンク20内に貯留されている薬液を処理槽2内に移送する動作について説明する。なお、薬液タンク20内の薬液を処理槽2内に移送する動作を開始する時点において、処理槽2内は液体が排出された状態であるものとする。
薬液タンク20内の薬液を処理槽2内に移送する場合には、制御部5は、第1三方弁71を、第1管路61のB区間61bと第2管路62とを連通する状態に切り替え、第2三方弁72を、第2管路62のC区間62cとD区間62dとを連通する状態に切り替える。この第1三方弁71および第2三方弁72の切り替え動作により、図5において網掛けを施して示したように、薬液タンク20内から、第1管路61のB区間61b、第2管路62のC区間62cおよびD区間62dを経由して、処理槽2に至る流路が形成される。
また、制御部5は、開閉弁74を閉状態に切り替える。そして、制御部5は、ポンプ70の運転を開始する。ポンプ70の稼働により、薬液タンク20内に貯留された薬液は、薬液タンク20内から吸い出された後に、第1管路61のB区間61b、第2管路62のC区間62cおよびD区間62cを経由して、処理槽2内に移送される。第4管路64に設けられた開閉弁74が閉状態であることから、処理槽2内に移送された薬液は、処理槽2内に貯留される。制御部5は、処理槽2内に所定の体積の薬液が移送された場合に、ポンプ70の運転を停止する。
以上に説明した動作により、内視鏡リプロセッサ1おける、薬液タンク20内の薬液を処理槽2内に移送する動作が完了する。
次に、図6を参照して、内視鏡リプロセッサ1において、処理槽2内に貯留されている薬液を、薬液タンク20内に回収する動作について説明する。なお、処理槽2内の薬液を薬液タンク20内に回収する動作を開始する時点において、開閉弁74は閉状態であり、処理槽2内は薬液が貯留された状態であるものとする。
処理槽2内の薬液を薬液タンク20内に回収する場合には、制御部5は、開閉弁74を開状態に切り替える。この開閉弁74の切り替え動作により、図6において網掛けを施して示したように、処理槽2内から第4管路64を経由して薬液タンク20内へ至る流路が形成される。
薬液タンク20は処理槽2よりも重力方向下方に位置していることから、処理槽2内の薬液は、自重により第4管路64を経由して薬液タンク20内へ流れ込む。なお、第4管路64には、ポンプが設けられおり、制御部5は、当該ポンプを稼働させて処理槽2から薬液タンク20に向かって薬液を移送する動作を実行してもよい。
制御部5は、薬液タンク20内に所定の体積の薬液が回収された場合、または開閉弁74を開状態としてから所定の時間が経過した場合に、開閉弁74を閉状態に切り替える。
以上に説明した動作により、内視鏡リプロセッサ1おける、処理槽2内に貯留されている薬液を、薬液タンク20内に回収する動作が完了する。
以上に説明したように、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、薬液を貯留する薬液タンク20と、薬液ボトル18を接続するための薬液ボトル接続部60と、を備え、薬液ボトル18から薬液タンク20へ新たな薬液の供給を受ける構成を有する。そして、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1では、図3を参照して説明したように、薬液ボトル18から薬液タンク20へ新たな薬液の供給を受ける場合において、薬液ボトル18内に貯留された薬液は、第1管路61のA区間61a、第2管路62のC区間62cおよび第3管路63を経由して、薬液タンク20内に移送される。すなわち、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1では、薬液ボトル18から薬液タンク20へ新たな薬液の供給を受ける場合において、薬液は処理槽2内を流れない。
また、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1では、図4を参照して説明したように、薬液タンク20内の薬液を撹拌する場合において、薬液は、第1管路61のB区間61b、第2管路62のC区間62cおよび第3管路63を流れる。すなわち、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1では、薬液タンク20内の薬液を撹拌する場合において、薬液は処理槽2内を通過しない。
すなわち、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、薬液ボトル18から薬液タンク20への薬液の移送と、薬液タンク20内の薬液の撹拌のどちらを実行した場合においても、処理槽2内を薬液が流れないため、処理槽2のすすぎ動作を省略することができる。
従来の内視鏡リプロセッサは、薬液ボトルから薬液タンクへの薬液の移送と、薬液タンク内の薬液の撹拌の少なくとも一方において、薬液が処理槽内を通過する構成を有しているものがある。処理槽は使用者が触れる場所であることから、従来の内視鏡リプロセッサでは、使用者への薬液の接触を防止するために、処理槽内を薬液が流れた後には処理槽内を水によってすすぐ動作の実行が必要であった。このような従来の内視鏡リプロセッサに比して、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、処理槽2のすすぎ動作の少なくとも一部を省略することができる。
そして、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、1つのポンプ70により、薬液ボトル18から薬液タンク20への移送と、薬液タンク20内の薬液の撹拌を行うことができる。したがって、本実施形態の内視鏡リプロセッサ1は、簡易な構成によって処理槽2のすすぎ動作の省略を実現することができる。
本発明は、前述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う内視鏡リプロセッサもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。