JP6746404B2 - 偏光情報取得装置、偏光情報取得方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、偏光情報取得装置、偏光情報取得方法、プログラムおよび記録媒体に関する。
従来、特定方位の偏光を選択的に取得することで、被写体の所定の特徴を強調した画像を取得可能な撮像装置が知られている。例えば、一眼レフカメラのレンズ前面に偏光フィルタを装着し、偏光方位を適切に選択して撮影することで、被写体の色やコントラスト等の質感を際立たせる、または水面の反射光の写りこみを強調または軽減する等の様々な効果を得ることができる。また、複数の偏光方位の画像を処理することで、被検物の輪郭、形状、または欠陥部位を検出可能であるため、検査や監視などの一般的な写真撮影とは異なる用途に適用することができる。
特許文献1では、被写体や被検物からの偏光光を撮像する装置として、固体撮像素子上の各画素に対して異なる偏光を透過させるワイヤーグリッド偏光板を有し、複数の画素から偏光情報を抽出する撮像装置が開示されている。また、特許文献2では、暗い環境下で鏡面反射を抑制した高SN比の画像を得る方法として、通常画像と偏光画像を取得し、それらの差分値から合成画像を生成する画像処理方法が開示されている。
特許第5682437号公報 特開2015−172926号公報
しかしながら、特許文献1に開示された撮像装置では、複数の画素を偏光情報の取得に割り当てるため、解像度または色情報が失われる。また、特許文献1に開示された撮像装置で偏光度の高い画像(例えば、逆光で水面が反射している風景など)を撮像する場合、画素ごとに露出量のばらつきが生じるため、生成された画像では白飛びや黒潰れが発生し、十分な画質を確保できないという課題が生じる。
また、特許文献2では、取得した偏光画像が暗く、通常画像との画素値(画素の明るさに関連する値)の範囲が異なる場合、各画像の画素値を正規化した上で合成画像を生成している。しかしながら、偏光画像の光量が不足して、偏光画像において黒潰れやノイズが多く生じた場合、画素値を正規化しても全く画像を形成することができない、あるいは高SN比の良好な画像を得ることができないという課題が生じる。
このような課題に鑑みて、本発明は、簡易な構成で、良好な偏光情報を取得可能な制御装置、撮像装置、撮像制御方法、プログラム、および記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての偏光情報取得装置は、光学系により形成された被写体の像を受光する撮像素子を有する撮像装置に、前記被写体からの偏光方位の異なる複数の光に対応する複数の画像を取得させるとともに、前記複数の画像に基づいて前記被写体の偏光情報を取得する制御手段と、前記被写体の側から前記撮像素子の側へ順に配置された、遅相軸方向の偏光成分と進相軸方向の偏光成分との間にπ/2(rad)で固定の相対位相差を与える第1の位相差板と、遅相軸方向の偏光成分と進相軸方向の偏光成分との間に与える相対位相差を変更可能な第2の位相差板と、前記撮像素子に導く偏光成分を抽出する偏光板とを有し、前記制御手段は、前記光学系の絞り値を一定としつつ、前記撮像装置に互いに異なる露出条件で前記複数の画像を取得させ、前記撮像装置のシャッター速度が前記光学系の焦点距離の逆数よりも長い場合、前記撮像素子のISO感度を制御することで露出条件を設定することを特徴とする。
また、本発明の他の側面としての偏光情報取得方法は、上記偏光情報取得装置を用いて前記被写体の偏光情報を取得する偏光情報取得方法であって、前記光学系の絞り値を一定としつつ、前記撮像装置に互いに異なる露出条件で前記複数の画像を取得させ、前記撮像装置のシャッター速度が前記光学系の焦点距離の逆数よりも長い場合、前記撮像素子のISO感度を制御することで露出条件を設定することを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で、良好な偏光情報を取得可能な偏光情報取得装置、偏光情報取得方法、プログラム、および記録媒体を提供することができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の構成図である。 入射光の偏光方向に対する偏光取得手段の透過率依存性を示す図である。 可変位相差の位相差ごとの入射光の偏光成分に対する偏光変調手段の透過率依存性を示す図である。 可変位相差板の構成図である。 方位角と輝度値の関係図である。 測定例を示す図である。 実施例1の撮像制御処理を示すフローチャートである。 偏光方位によって極端に強度差がある被写体の光強度を示す図である。 実施例2の撮像制御処理を示すフローチャートである。 実施例3の撮像装置の構成図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る撮像装置100の構成について説明する。図1(a)は、撮像装置100の構成を簡易的に示す概略図である。撮像装置100は、被写体からの光を撮像素子2上に結像させる光学系1、被写体の画像情報を取得する撮像素子2、光学系1と撮像素子2との間の光路上に配置された偏光取得手段7、およびマイクロコンピューター等である制御装置(制御手段)18を有する。光学系1の内部には、レンズの開口絞り値(Fナンバー)を制御する開口絞り(不図示)が設けられている。なお、本実施形態では、偏光取得手段7は光学系1と撮像素子2との間の光路上に配置されているが、本発明はこれに限定されない。偏光取得手段7は、撮像素子2より光入射側(被写体側)に配置されればよく、例えば、光学系1より光入射側や、光学系1が複数の光学要素から形成されている場合、複数の光学要素の途中に配置されてもよい。
偏光取得手段7は、本実施形態では撮像装置100内に設けられているが、図1(b)および図1(c)に示されるように、撮像装置100とは別の光学装置であるアダプタ20として構成されてもよい。アダプタ20は、共通のマウントを持つレンズやデジタルカメラに取り付け可能に構成され、偏光情報を取得する場合に図1(b)や図1(c)に示される位置で光学系(レンズ)30やカメラ本体40と組み合わされて使用される。各部材は、マウントに設けられた電子接点を通じて相互に情報通信を行ってもよいし、Wi−FiやBluetooth(登録商標)などの無線通信手段を通じて相互に情報通信を行ってもよい。
偏光取得手段7は、λ/4板(第1の位相差板)3、可変位相差板(第2の位相差板)4、偏光板5、および位相差設定部(設定手段)6を有する。λ/4板3、可変位相差板4および偏光板5は、各軸が光学系1の光学軸に垂直な面内となるように配置されている。λ/4板3は、延伸フィルムから構成され、入射光の直交する偏光成分間にπ/2(rad)の相対位相差を与える。λ/4板3が与えるπ/2の相対位相差は、不変(固定)である。本実施形態では、λ/4板を用いるが、π/2の相対位相差を与えることが可能であれば3λ/4板や可変位相差板を使用してもよい。可変位相差板4は、液晶を用いた素子であり、λ/4板3と同様に入射光の直交する偏光成分間に相対位相差(以下、可変位相差板4の位相差という)を与え、印加される電圧に応じて可変位相差板4の位相差を変更可能に構成される。偏光板5は、入射光の偏光成分のうち透過軸方向(透過偏光方向)の成分を透過させる(抽出する)。偏光板5がワイヤーグリッド偏光子のような不要光を反射するタイプの偏光板である場合、反射された不要な偏光が迷光やゴーストとなって画像に悪影響を及ぼしてしまう。そのため、偏光板5は、不要光を吸収するタイプの偏光板であることが好ましい。ゴーストへの影響を抑えるため、偏光板5は、使用波長域全域において、透過軸と直交する方向へ振動する偏光のうち50%以上を吸収する特性を有することがより好ましい。このような偏光板としては、例えばヨウ素化合物を含有する樹脂部材を延伸したフィルム等があるが、このような材料に限らず、任意の吸収型偏光板を使用すればよい。なお、使用波長域は、撮像装置100により取得される波長範囲であり、用途や撮像素子2の波長特性によって選択可能である。本実施形態では、使用波長域を可視域(400nm〜700nm)としている。使用波長域は、撮像装置100の構成に基づいて、可視域(400〜700nm)、近赤外域(700〜1100nm)、および近紫外域(200〜400nm)のうち少なくとも1つの領域を選択するようにすればよい。可変位相差板4の設計波長λ(nm)は、適切な特性を有するように、撮像装置100により取得される使用波長域に応じて選択すればよい。位相差設定部6は、撮像装置100からの信号(指示)に応じて、可変位相差板4の位相差を設定(変更)する。なお、本実施形態では、位相差設定部6は、偏光取得手段7内に設けられているが、撮像装置100内に偏光取得手段7とは別に設けてもよい。
なお、偏光取得手段7は、透過軸方向を制御可能であれば上記構成に限定されない。例えば、透過軸方向の直線偏光を透過する偏光板を用いることができる。この場合、偏光板を光学系1の光学軸に垂直な面内で回転させることで透過軸方向を制御することができる。
制御装置18は、偏光成分制御部8、信号記録部9、および信号処理部10を有し、撮像装置100による撮像を制御する。撮像装置100では、偏光板5の透過軸方向を固定して可変位相差板4の位相差を時間的に変えながら撮像することで、偏光状態の異なる複数の画像を取得する。制御装置18は、取得された複数の画像に基づいて被写体の偏光情報を取得する。偏光成分制御部8は、撮像素子2と同期して、可変位相差板4の位相差の制御信号を位相差設定部6に出力する。この制御によって、撮像素子2が受光する被写体からの光の偏光成分が変化し、被写体の偏光情報を有する画像の取得が可能となる。信号記録部9は、撮像素子2により得られた画像等を不図示の記録媒体(RAM等)に一時的に保管する。保管された画像は、そのまま複数の画像として出力されてもよいし、信号処理部10で所定の処理を行った後に1枚または複数枚の画像として出力されてもよい。そのまま複数の画像を出力する場合、複数の画像を別途、PCなどの外部の処理装置を用いて画像処理することで、より複雑な演算を施された画像を取得することができる。また、信号処理部10が所定の特徴量を抽出する処理を行う場合、所望の画像を高速に取得することができる。
なお、本実施形態では、制御装置18は、レンズ交換式カメラのカメラ本体、レンズ固定式のカメラ、および携帯電話やスマートフォンなどに装備されたカメラ等の撮像装置内部に設けられ、撮像装置の撮像を制御しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、監視カメラや定点観測カメラ等の遠隔操作される撮像装置の撮像を制御してもよい。
次に、図2を参照して、偏光板5の透過軸方向を固定し、かつ、可変位相差板4の位相差を一定に設定した場合の偏光取得手段7に入射した入射光の振る舞いについて説明する。図2は、入射光の偏光方向に対する偏光取得手段7の透過率依存性を示す図である。図2では、可変位相差板4の位相差はλ/4に設定されている。偏光取得手段7の透過前後の矢印の方向と長さはそれぞれ、偏光方位と強度である。λ/4板3および可変位相差板4上の破線矢印は遅相軸方向を示し、偏光板5上の破線矢印は透過軸方向を示している。なお、本実施形態では、偏光方位とは直線偏光における電界(または磁界)の振幅方向を指している。
λ/4板3および偏光板5は、λ/4板3の遅相軸方向と偏光板5の透過軸方向が平行になるように配置される。ただし、厳密に平行である必要はなく、数度程度ずれていても実質的に平行(略平行)とみなされる。また、可変位相差板4は、遅相軸方向がλ/4板3の遅相軸方向、および偏光板5の透過軸方向に対して45度だけ傾くように配置される。ただし、厳密に45度である必要はなく、数度程度ずれていても実質的に45度(略45度)とみなされる。
本実施形態では、λ/4板3の遅相軸方向および偏光板5の透過軸方向のx軸方向に対する方位角φ(度)は90度である。ただし、厳密に90度である必要はなく、数度程度ずれていても実質的に90度(略90度)とみなされる。また、可変位相差板4の遅相軸方向のx軸方向に対する方位角φは45度である。ただし、厳密に45度である必要はなく、数度程度ずれていても実質的に45度(略45度)とみなされる。
なお、λ/4板3および偏光板5は、λ/4板3の進相軸方向と偏光板5の透過軸方向がy軸方向と平行になるように配置されてもよい。この場合、可変位相差板4の進相軸方向のx軸方向に対する方位角φは45度である。
図2(a)は、方位角φが90度である偏光成分が入射した場合を示している。この場合、入射光は、偏光方向がλ/4板3の遅相軸方向と平行であるため位相変化を受けずにλ/4板3を透過する。λ/4板3を透過した光は、可変位相差板4により右円偏光に変換されるため、偏光板5を透過すると入射光に対し約50%の強度の直線偏光となる。
図2(b)は、方位角φが45度である偏光成分が入射した場合を示している。この場合、入射光は、λ/4板3により左円偏光に変換される。λ/4板3を透過した光は、可変位相差板4により偏光方向の方位角φが90度の直線偏光に変換され偏光板5の透過軸方向と平行となるため、偏光板5をほぼ損失なく透過する。
図2(c)は、方位角φが0度である偏光成分が入射した場合を示している。この場合、入射光は、偏光方向がλ/4板3の遅相軸方向と直交するため位相変化を受けずにλ/4板3を透過する。λ/4板3を透過した光は、可変位相差板4により左円偏光に変換されるため、偏光板5を透過すると入射光に対し約50%の強度の直線偏光となる。
図2(d)は、方位角φ135度である偏光成分が入射した場合を示している。この場合、入射光は、λ/4板3により右円偏光に変換される。λ/4板3を透過した光は、可変位相差板4により偏光方向の方位角φが0度の直線偏光に変換され偏光板5の透過軸方向と直交するため、偏光板5をほぼ透過しない。
したがって、可変位相差板4の位相差がλ/4である場合、偏光取得手段7への入射光の偏光成分のうち、方位角φが45度である偏光成分の透過率が最大になる。以降、偏光取得手段7への入射光の偏光成分のうち透過率が最大になる偏光成分のx軸方向に対する角度(最大透過角)をφo(度)とする。
図3は、可変位相差板4の位相差ごとの入射光の偏光成分の方位角φと偏光取得手段7の透過率T(φ)の関係図である。なお、透過光強度は、各素子での表面反射や吸収損失等を無視し、偏光状態の変化の影響のみを考慮している。図中の線(a)〜(d)はそれぞれ、可変位相差板4の位相差が0、λ/4、λ/2、3λ/4に設定された場合を示している。例えば、線(a)では、方位角φが90度のときに透過率T(φ)が100%となっており、最大透過角φoは90度となる。同様に、線(b)、(c)、(d)では、最大透過角φoはそれぞれ45度、0度、135度(−45度)となる。以上より、最大透過角φと可変位相差板4の位相差Δψ(度)は、以下の式(1)で表される。
φ=90−Δψ/2 (1)
したがって、可変位相差板4の位相差を式(1)に基づいて制御することで、透過する偏光方向を制御することができる。
次に、図4を参照して、可変位相差板4の構成について説明する。図4は可変位相差板4の構成図であり、図中の円形部分は液晶層の拡大図である。可変位相差板4は、基板11、電極層12、および配向膜13によって液晶層14を挟むように構成されている。液晶層14は、VA方式の液晶層(VA液晶層)で、液晶分子15が配向膜13に倣う形で配向している。印加電圧を0[V]、A[V]、B(>A)[V]へと変更させると、液晶分子15の配向角度(チルト角度)は最小値θminから中間値θを経て最大値θmaxに変化する。位相差設定部6は、可変位相差板4に電圧を印加し、液晶分子15のチルト角度θ、すなわち屈折率異方性を制御することで、可変位相差板4の位相差を変化させる。
チルト角がθmaxのときの位相差を最大位相差Δmax(度)、チルト角がθminのときの位相差を最小位相差Δmin(度)とすると、位相変化量は最大位相差Δmaxと最小位相差Δminの差分で表される。可変位相差板4の位相差は、印加電圧に応じて最小位相差Δmin以上、最大位相差Δmax以下の範囲内で変更可能であるが、最大位相差と最小位相差のうち少なくともいずれか一方を含むことが好ましい。また、可変位相差板4の位相差は、最大位相差Δmaxと最小位相差Δminの両方を含むことがより好ましい。これは、最大位相差Δmaxまたは最小位相差Δminに設定された場合の駆動制御性が中間値である位相差(中間位相差)に設定された場合の駆動制御性より優れているためである。また、最大位相差Δmaxまたは最小位相差Δminに設定された場合の入射角度による位相差の変化も中間位相差に設定された場合の位相差の変化より少ないためである。なお、本発明では、VA方式の液晶を用いることが好ましいが、これに限定されない。例えば、TN方式やOCB方式等、種々の液晶を用いてもよい。
次に、本実施形態の偏光情報取得の原理について説明する。一例として、図5で表される被写体からの反射光を用いて偏光情報を取得する場合について説明する。図5(a)に示される楕円は、例示的な偏光状態の振幅の方位依存性を示している。図5(a)の破線は楕円の長軸と短軸を表し、矢印は長軸半径と短軸半径を表している。図5(b)は、x軸に対する方位角θに対する偏光の輝度値(光強度)I(θ)を示している。輝度値I(θ)のうち最大輝度値をa、最小輝度値をb、最大輝度値aのx軸に対する方位角(最大方位角)をαとすると、方位角θに対する輝度値I(θ)は以下の式(2)で表される。
I(θ)=(a−b)・cos(θ−α)+b (2)
輝度値I(θ)は180度周期で変化するため、0度以上180度未満の3つの方位角θに対する輝度値を測定する、つまり3つの画像を取得することで画素ごとに偏光情報(最大輝度値a、最小輝度値b、最大方位角α)を算出することができる。例えば、図6に示されるように、方位角θが0度、45度、90度の画像の所定の1画素の輝度値I(0)、I(45)、I(90)を測定することで、画素ごとに偏光情報を算出し、方位角θに対する輝度値I(θ)の変化を求めることができる。したがって、撮像する際に画像を見ながら取得する偏光方位を調整する必要がなく、あらかじめ設定された偏光状態で機械的に撮像を行うことができ、短時間での撮像が可能となる。
なお、本実施形態では3つの画像の輝度値から偏光情報を算出する方法について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、4つ以上の画像の輝度値をフィッティングすることで偏光情報を算出してもよいし、最大輝度値と最小輝度値の2点のみの撮像で偏光情報を算出してもよい。
取得した偏光情報を用いて、取得した画像とは質感の異なる画像を生成することができる。ここでの「質感」とは、被写体(物体)からの反射光である。ここで、偏光情報と反射光の関係について説明する。被写体からの反射光は、被写体の表面から直接反射する鏡面反射成分と、内部や表面で散乱して反射する拡散反射成分に分けられる。鏡面反射成分は、フレネル反射の条件を満たして反射する。フレネル反射では一部の条件を除いてs偏光の強度がp偏光の強度より強くなるため、鏡面反射成分は偏光強度が方位によって変化する、すなわち方位依存性を持つ。一方、拡散反射成分は、被写体に入射した光がさまざまな方向へ反射した成分であるため、方位依存性はほとんどない。そのため、取得した偏光情報のうち、方位角θに対して強度が変化する成分「a−b」を鏡面反射成分、強度が変化しない成分「b」を拡散反射成分とみなし、鏡面反射成分や拡散散乱成分を目的に応じて演算し画像を生成することができる。これにより、専用の照明光などを用いることなく、取得した画像とは反射光の状態が異なる(「質感」の異なる)画像を生成することができる。
次に、偏光方位によって極端に輝度差が生じる被写体からの反射光を用いて偏光情報を取得する場合について説明する。偏光方位によって極端に輝度差が生じる例としては、朝日や夕日が海面や水溜りに映り込んだ場合や、街灯がショーウィンドウなどに映り込んだ場合など鏡面反射しやすい被写体に大きな角度で光源が入射した場合である。
図7は、偏光方位によって極端に輝度差が生じた被写体の偏光状態を示す図である。図7(a)に示される楕円は、被写体からの偏光状態の振幅の方位依存性を示している。図7(b)は、x軸に対する方位角θに対する偏光の輝度値(光強度)I(θ)を示している。以下の説明では、方位角αと、方位角α+90°を撮像する場合について説明する。
デジタルカメラに用いられるCMOSセンサやCCDといった撮像素子では、良好な画質の画像を取得できる適正範囲内の光量を受光した場合のみ、良好な画質の画像が取得される。上限値を超えた光量が入射した場合、撮像素子は光電変換された電子を蓄えられる限界量を超えて輝度飽和してしまい、上限値以上の情報は失われてしまう。これは一般に「白飛び」と呼ばれる状態である。また、下限値を下回る光量しか入射しない場合は、光電変換された電子の量と、熱などで発生する電子、すなわちノイズとの差が小さくなり、取得される画像のSN比が悪くなってしまう。これは一般に「黒潰れ」と呼ばれる状態であり、画像処理を行っても良好な画像を生成することはできない。
図7(b)のUL、LLはそれぞれ、基準露出条件に決めた際の光量の上限値と下限値である。図7(b)に示されるように、方位角αの偏光成分の撮像を行っても、撮像素子は本来の輝度値aの光量を取得することはできず、上限値ULの光量しか取得できない。また、方位角α+90°の偏光成分の撮像を行っても、撮像素子は本来の輝度値bの光量を取得することはできず、下限値LLまたはノイズで揺らいだ値の光量しか取得できない。このような状態では、偏光情報を正確に取得することはできない。
そこで、本実施形態では、方位角αの偏光成分の撮像を行う前に方位角αの状態で測光を行い、取得する光量の輝度値がa’となるように第1露出条件を設定する。例えば、第1露出条件が基準露出条件に対し半分の露出となるように設定された場合、輝度値a’は輝度値aの半分となる。この場合、輝度値a’を2倍にすることで輝度値aを取得することができる。また、方位角α+90°の偏光成分の撮像を行う前に方位角α+90°の状態で測光を行い、取得する光量の輝度値がb’となるように第2露出条件を設定する。例えば、第2露出条件が基準露出条件に対し8倍の露出となるように設定された場合、輝度値b’は輝度値bの8倍となる。この場合、輝度値b’を1/8にすることで輝度値bを取得することができる。
ここで、露出条件の設定方法について説明する。本実施形態では、制御装置18が、露出量を制御するために、測光値に基づいて露出条件を設定する。本実施形態の露出条件は、撮像装置100に設けられたシャッター装置(不図示)のシャッター速度(露光時間)、撮像素子2のISO感度、および光学系1の絞り値のうち少なくともいずれかである。光学系1の絞り値を変更すると、取得される画像の被写界深度(被写体の合焦範囲、ボケ感)が変わってしまい、一つの画像として合成する際に不整合が生じる。そのため、絞り値は一定とし、シャッター速度とISO感度のうち少なくとも1つを調整することで露出量を変更することが好ましい。また、シャッター速度またはISO感度で露出量を変更する場合、ISO感度を上げるとノイズの多い画像となるため、シャッター速度のみを調整して露出量を変更することが好ましい。しかしながら、光学系1の焦点距離をf(mm)としたとき、シャッター速度が焦点距離の逆数(1/f)(sec)より長時間になる場合、手ブレによって画像が不鮮明となるため、ISO感度を調整することで露出量を変更することが好ましい。ただし、三脚を用いるなど、手ブレの発生が回避できる場合は、シャッタ速度を1/f(sec)より長時間に調整してもよい。なお、各偏光の撮像では、画像の被写界深度が変わらないように焦点距離算出および再合焦を実行しないことが望ましい。
また、撮像素子で各画素ごとの信号の増幅率を変化させて、画素ごとに感度を制御したり、撮像素子の直近に液晶などの変調手段を設けることで各画素ごとの光量を制御してもよい。
上記説明したように、本実施形態では、撮像ごとの露出条件を設定することで、高精度に偏光情報を算出することができる。そのため、光量が不足してノイズが多くなったり、露出量が過剰のために白飛びが発生するなどの画質低下が抑制された良好な画質の画像を取得することができる。
また、高精度に偏光情報を算出することができれば、拡散散乱成分bおよび鏡面反射成分a−bが求められるため、式(2)を用いて実際には撮像を行っていない任意の方位角θの画像を生成することができる。さらに、式(3)においてxが1を超える数値や負の値にすることで、実際にはどのような方位角θでも撮像できない鏡面反射成分の効果を強調したり弱めたりした特殊な画像が合成可能となる。
I(θ)=(a−b)×x+b (3)
なお、取得した画像から偏光情報を算出する処理や偏光情報を利用して画像を生成する処理は、制御装置18が実行してもよいし、PC等の外部の情報処理装置を用いて実行してもよい。
以下、図8を参照して、撮像装置100が偏光情報を取得する撮像を行う際の動作について説明する。図8は、本実施例の撮像制御処理(撮像制御方法)を示すフローチャートである。図8のフローチャートは、コンピュータに各ステップの機能を実行させるためのプログラムとして具現化が可能である。図8の各ステップは、制御装置18により実行される。なお、図8の各ステップは、撮像装置とは別に設けられた制御装置により実行されてもよい。プログラムは、撮像装置100の不図示の記録部にインストールされていてもよいし、撮像装置100とは別の装置内にインストールされていてもよい。また、プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。
本実施形態では、撮像装置100が偏光情報を取得する撮像を行う偏光撮影モードに設定された状態で、ユーザが撮像装置100のレリーズボタン(不図示)を押す(制御装置18がレリーズ信号を受信する)ことで処理が開始される。本実施例では、可変位相差板4の位相差を0、λ/4、λ/2に設定した状態で撮像を行い、3枚の画像を取得する。
ステップS101では、制御装置18は、偏光取得手段7を偏光状態1に設定する。具体的には、偏光成分制御部8が位相差設定部6に可変位相差板4の位相差を0に設定する制御信号を出力する。このとき、最大透過角φは90度である。
ステップS102では、制御装置18は、撮像装置100に測光を実行させ、測光値に基づいて露出条件を設定する。本実施形態では、制御装置18は、光学系1の絞り値および撮像素子2のISO感度を一定とし、シャッター速度で調整することで露出条件を設定する。また、光学系1の焦点距離をf(mm)としたときシャッター速度が1/f(sec)より長時間になる場合は、ISO感度を調整することで露出条件を設定する。このときも絞り値が一定となるように設定する。なお、露出条件は、撮影者によって任意に設定されてもよい。
ステップS103では、制御装置18は、ステップS102で設定された露出条件を用いて撮像装置100に撮像を実行させ、偏光画像1を取得する。偏光画像1は、測光値に基づく適正な露出条件で取得されるため、白飛びや黒潰れがなく、ノイズの少ない良好な画像となる。
ステップS201では、制御装置18は、偏光取得手段7を偏光状態2に設定する。具体的には、偏光成分制御部8が位相差設定部6に可変位相差板4の位相差をλ/4に設定する制御信号を出力する。このとき、最大透過角φは45度である。
ステップS202では、制御装置18は、撮像装置100に測光を実行させ、測光値に基づいて露出条件を設定する。制御装置18は、測光値に基づいて任意の露出条件を設定してもよい。しかしながら、合成処理の際の画像整合性から、制御装置18は、制御装置ステップS102で設定された露出条件に基づいて絞り値およびISO感度を一定とし、シャッター速度を調整することで露出条件を設定することが好ましい。また、光学系1の焦点距離をf(mm)としたときシャッター速度が1/f(sec)より長時間になる場合は、ISO感度を調整することで露出条件を設定する。このときも絞り値が一定となるように設定する。
ステップS203では、制御装置18は、ステップS202で設定した露出条件を用いて撮像装置100に撮像を実行させ、偏光画像2を取得する。偏光画像2は、測光値に基づく適正な露出条件で取得されるため、白飛びや黒潰れがなく、ノイズの少ない良好な画像となる。
ステップS301では、制御装置18は、偏光取得手段7を偏光状態3に設定する。具体的には、偏光成分制御部8が位相差設定部6に可変位相差板4の位相差をλ/2に設定する制御信号を出力する。このとき、最大透過角φは0度である。
ステップS302では、制御装置18は、撮像装置100に測光を実行させ、測光値に基づいて露出条件を設定する。制御装置18は、測光値に基づいて任意の露出条件を設定してもよい。しかしながら、合成処理の際の画像整合性から、制御装置18は、制御装置ステップS102で設定された露出条件に基づいて絞り値およびISO感度を一定とし、シャッター速度を調整することで露出条件を設定することが好ましい。また、光学系1の焦点距離をf(mm)としたときシャッター速度が1/f(sec)より長時間になる場合は、ISO感度を調整することで露出条件を設定する。このときも絞り値が一定となるように設定する。
ステップS303では、制御装置18は、ステップS302で設定された露出条件を用いて撮像装置100に撮像を実行させ、偏光画像3を取得する。偏光画像3は、測光値に基づく適正な露出条件で取得されるため、白飛びや黒潰れがなく、ノイズの少ない良好な画像となる。
ステップS401では、制御装置18は、各撮像(撮影ステップS1、S2、S3)で取得した各偏光画像と各偏光状態を関連付けて信号記録部9に保存する。また、偏光方位を変えて取得した一連の画像をひとまとまりとして、方位情報と関連づけて保存してもよい。制御装置18は、保存された偏光画像に基づいて偏光情報を算出し、様々な画像を合成することができる。なお、偏光方位の異なる画像を合成する際の輝度値は、ガンマ補正などの補正を行う前の輝度値を用いるとよい。
撮像装置100は、上記処理を実行する際に行われたレリーズ操作により全ての撮影ステップを実行してもよいし、撮影ステップごとに行われるレリーズ操作により偏光画像を取得してもよい。すなわち、1回のレリーズ操作で3枚の偏光画像を取得してもよいし、レリーズ操作ごとに1枚の偏光画像を取得してもよい。ただし、風景撮影や商品撮影・静物撮影のような静止物体の撮影では、撮影ごとにレリーズ操作を行ってもよいが、スナップ撮影や動体を含む撮影では、撮影タイムラグをなくすために、1回のレリーズ操作で3枚の偏光画像を取得することが好ましい。
なお、本実施例では、制御装置18は、可変位相差板4の位相差を0、λ/4、λ/2に設定して撮像を行っているが、本発明はこれに限定されない。例えば、別の3つの値に設定して撮像を行ってもよいし、3つ以上の値を設定して撮像してもよい。また、偏光画像1を取得する際の可変位相差板4の位相差は、駆動のためのエネルギー(電力消費量)が最小となるように、液晶層に電圧を印加しない状態の位相差に設定されることが好ましい。
以下、図9を参照して、撮像装置100が偏光情報を取得する撮像を行う際の動作について説明する。図9は、本実施例の撮像制御処理(撮像制御方法)を示すフローチャートである。図9のフローチャートは、コンピュータに各ステップの機能を実行させるためのプログラムとして具現化が可能である。図9の各ステップは、制御装置18により実行される。なお、図9の各ステップは、撮像装置とは別に設けられた制御装置により実行されてもよい。プログラムは、撮像装置100の不図示の記録部にインストールされていてもよいし、撮像装置100とは別の装置内にインストールされていてもよい。また、プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。
本実施形態では、撮像装置100が偏光情報を取得する撮像を行う偏光撮影モードに設定された状態で、ユーザが撮像装置100のレリーズボタン(不図示)を押す(制御装置18がレリーズ信号を受信する)ことで処理が開始される。
ステップS1001では、制御装置18は、撮像装置100にあらかじめ設定された少なくとも3つの偏光状態で測光を実行させる。本実施形態では、可変位相差板4の位相差が0、λ/4、λ/2に設定した状態(偏光状態1−3)で測光を実行させる。
ステップS1002では、制御装置18は、各偏光状態の露出条件を設定する。本実施形態では、制御装置18は、合成処理の際の画像の整合性から光学系1の絞り値および撮像素子2のISO感度を一定とし、シャッター速度を調整することで各露出条件を設定する。また、光学系1の焦点距離をf(mm)としたときシャッター速度が1/f(sec)より長時間になる場合は、ISO感度を調整することで露出条件を設定する。このときも絞り値が一定となるように設定する。なお、露出条件は、撮影者によって任意に設定されてもよい。
ステップS2001では、制御装置18は、偏光取得手段7を偏光状態1に設定する。具体的には、偏光成分制御部8が位相差設定部6に可変位相差板4の位相差を0に設定する制御信号を出力する。このとき、最大透過角φは90度である。
ステップS2002では、制御装置18は、ステップS1001で設定された偏光状態1の露出条件を用いて撮像装置100に撮像を実行させ、偏光画像1を取得する。偏光画像1は、被写体の偏光状態に偏りがあっても、偏光状態1での測光値に基づく適正な露出条件で取得されるため、白飛びや黒潰れがなく、ノイズの少ない良好な画像となる。
ステップS3001では、制御装置18は、偏光取得手段7を偏光状態2に設定する。具体的には、偏光成分制御部8が位相差設定部6に可変位相差板4の位相差をλ/4に設定する制御信号を出力する。このとき、最大透過角φは45度である。
ステップS3002では、制御装置18は、ステップS2001で設定された偏光状態2の露出条件を用いて撮像装置100に撮像を実行させ、偏光画像2を取得する。偏光画像2は、被写体の偏光状態に偏りがあっても、偏光状態2での測光値に基づく適正な露出条件で取得されるため、白飛びや黒潰れがなく、ノイズの少ない良好な画像となる。
ステップS4001では、制御装置18は、偏光取得手段7を偏光状態3に設定する。具体的には、偏光成分制御部8が位相差設定部6に可変位相差板4の位相差をλ/2に設定する制御信号を出力する。このとき、最大透過角φは0度である。
ステップS4002では、制御装置18は、ステップS3001で設定された偏光状態3の露出条件を用いて撮像装置100に撮像を実行させ、偏光画像3を取得する。偏光画像3は、被写体の偏光状態に偏りがあっても、偏光状態3での測光値に基づく適正な露出条件で取得されるため、白飛びや黒潰れがなく、ノイズの少ない良好な画像となる。
ステップS5001では、制御装置18は、各撮像(撮影ステップS20、S30、S40)で取得した各偏光画像と各偏光状態を関連付けて信号記録部9に保存する。また、偏光方位を変えて取得した一連の画像をひとまとまりとして、方位情報と関連づけて保存してもよい。制御装置18は、保存された偏光画像に基づいて偏光画像を算出し、様々な画像を合成することができる。なお、偏光方位の異なる画像を合成する際の輝度値は、ガンマ補正などの補正を行う前の輝度値を用いるとよい。
本実施例では、ステップS10であらかじめ撮像する偏光状態ごとの測光を行い、露出条件を設定した後、連続して撮像を行う。すなわち、各撮像間では、可変位相差板4の位相差を設定するだけで測光を行う時間が省略される。したがって、各偏光状態での撮像間の間隔(撮影タイムラグ)が短くなるため、動体撮影などにも好適である。
本実施例では、光学ローパスフィルタ等が配置された場合に生じる影響を考慮した撮像装置200について説明する。実施例1と重複する構成については、説明を省略する。
一般に、デジタル一眼レフカメラ等の撮像装置では、モアレや偽色防止のため撮像素子の近傍に光学ローパスフィルタが配置される。撮像装置100の撮像素子2の手前に光学ローパスフィルタやオートフォーカス手段を配置した場合、これらの部材に偏光依存性が存在すると被写体の偏光情報を正しく取得できない場合がある。また、偏光取得手段7を単に光学ローパスフィルタとレンズの間に配置すると、偏光取得手段7の影響により光学ローパスフィルタとしての所望の効果が得られない場合がある。
図10は、光学ローパスフィルタ17を有する撮像装置200の概略図を示す。光学ローパスフィルタ17には、複屈折媒質が複数層積層されたものや偏光回折素子などの偏光特性を利用したものが用いられる。上述のような光学ローパスフィルタ等が配置された場合に生じる弊害に対し、本実施例では、偏光板5と光学ローパスフィルタ17の間にアクロマチックλ/4板16(アクロマチック位相差板)を挿入し円偏光に変換する。通常のλ/4板を挿入することとしてもよいが、λ/4板には波長分散があり使用波長域全域で均一な円偏光とならず、波長による位相ズレが色の変化として画像に表れる可能性がある。そのため、挿入するλ/4板としては、使用波長域(例えば、可視波長域)において位相差が最小となるように設計されたアクロマチックλ/4板が望ましい。また、それ以外の対策として、光学ローパスフィルタ17の最も偏光取得手段7に近い層(積層構造となっている場合)の光分離方向と偏光板5の透過軸方向とが45度をなすように配置してもよい。この場合も、光学ローパスフィルタの特性と偏光取得手段7の特性を両立できる。いずれの対策を用いてもよいが、後者の方が簡易である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの辞し形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
なお、可変位相差板4の位相差に示されるλは、一般的な撮像装置の使用波長域は可視域(400〜700nm)であるため、そのような波長であればよく、例えば中心波長550nmとすればよい。または、撮像装置の使用波長域が赤外域(700nm〜1100nm)の場合は赤外域内の波長であればよく、例えば波長900nmとすればよい。その両方を含む場合には、可視域または赤外域内の波長であればよく、例えば波長750nmとすればよい。
18 制御装置
100 撮像装置

Claims (11)

  1. 光学系により形成された被写体の像を受光する撮像素子を有する撮像装置に、前記被写体からの偏光方位の異なる複数の光に対応する複数の画像を取得させるとともに、前記複数の画像に基づいて前記被写体の偏光情報を取得する制御手段と
    前記被写体の側から前記撮像素子の側へ順に配置された、
    遅相軸方向の偏光成分と進相軸方向の偏光成分との間にπ/2(rad)で固定の相対位相差を与える第1の位相差板と、
    遅相軸方向の偏光成分と進相軸方向の偏光成分との間に与える相対位相差を変更可能な第2の位相差板と、
    前記撮像素子に導く偏光成分を抽出する偏光板とを有し、
    前記制御手段は、
    前記光学系の絞り値を一定としつつ、前記撮像装置に互いに異なる露出条件で前記複数の画像を取得させ、
    前記撮像装置のシャッター速度が前記光学系の焦点距離の逆数よりも長い場合、前記撮像素子のISO感度を制御することで前記露出条件を設定することを特徴とする偏光情報取得装置。
  2. 前記制御手段は、前記撮像装置に偏光方位ごとに測光を行わせ、前記撮像装置から取得した測光値に基づいて前記露出条件を設定することを特徴とする請求項1に記載の偏光情報取得装置。
  3. 前記制御手段は、前記シャッター速度が前記焦点距離の逆数以下である場合、前記シャッター速度を制御することで前記露出条件を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の偏光情報取得装置。
  4. 前記第2の位相差板の遅相軸方向は、前記第1の位相差板の遅相軸方向および進相軸方向に対して傾いていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の偏光情報取得装置。
  5. 前記第2の位相差板の相対位相差を設定する設定手段を有することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の偏光情報取得装置。
  6. 前記第2の位相差板は液晶層を備え、
    前記設定手段は、前記液晶層に印加する電圧を変化させることで前記相対位相差を設定することを特徴とする請求項に記載の偏光情報取得装置。
  7. 前記被写体を撮像する撮像素子を有することを特徴とする請求項1から何れか一項に記載の偏光情報取得装置。
  8. 前記被写体の像を形成する光学系を有することを特徴とする請求項に記載の偏光情報取得装置
  9. 請求項1から8の何れか一項に記載の偏光情報取得装置を用いて前記被写体の偏光情報を取得する偏光情報取得方法であって、
    前記光学系の絞り値を一定としつつ、前記撮像装置に互いに異なる露出条件で前記複数の画像を取得させ、
    前記撮像装置のシャッター速度が前記光学系の焦点距離の逆数よりも長い場合、前記撮像素子のISO感度を制御することで前記露出条件を設定することを特徴とする偏光情報取得方法。
  10. 請求項に記載の偏光情報取得方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  11. 請求項10に記載のプログラムが記録されていることを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
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