JP6748686B2 - モジュール、モジュール化施設、およびモジュール化施設の建設方法 - Google Patents

モジュール、モジュール化施設、およびモジュール化施設の建設方法 Download PDF

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本発明は、たとえば、事前に機器や設備を設置したモジュール、複数の該モジュールを建屋内に搬入したモジュール化施設、および該モジュール化施設の建設方法に関する。
近年、半導体製造工場、食品製造工場、医薬品製造工場、および病院の手術室などにクリーンルームが採用されている。クリーンルームは、高度に清浄度を保持し、かつ温度、湿度が一定に維持された部屋であり、外部からの埃や微粒子、細菌などが侵入しないように構成されている。
従来、このようなクリーンルームを備えたクリーンルーム施設としては、区画ユニットによってクリーンルームを区画した施設が知られている(例えば、特許文献1参照)。このクリーンルーム施設によれば、レイアウトの設計自由度が高く大空間を区画するクリーンルームを提供することができる。
しかしながら、上述のクリーンルーム施設においては、建屋内において区画ユニットを組み立てる作業を必要とするため、クリーンルーム施設を新築する場合には工期が長くなるという問題があった。
かかる問題を解決するためには、予め工場で製造したモジュールを建設中の建屋に配置することが考えられる。このような技術としては、クリーンルームとメンテナンスルームを含むモジュール式ユニットが知られている(例えば、特許文献2参照)。このモジュール式ユニットを用いれば、現場での作業を削減することができるため、工期短縮が可能である。
特開2011−257019号公報 特表2017−532470号公報
ところで、日本国内においては、上述のモジュール式ユニットを現場に搬送する際に、道路交通法等の法令上の制限が生じる。具体的には、日本国内で製造したモジュール式ユニットを建設現場まで陸上輸送するには、寸法規制を満たさなければならない。制限値を超えた場合には、管轄官庁への申請が必要となる上、申請が許可される制限外の寸法範囲にも限界がある。
本発明の目的は、搬送が容易なモジュール、該モジュールを用いて短工期で施工可能なモジュール化施設、および該モジュール化施設の建設方法を提供することである。
本発明のモジュールは、
ラーメン構造の構造体を有する複層式のモジュールであって、
下層に主チャンバーとなる空間が形成された主チャンバーモジュール、最上層に前記主チャンバーへの給気を行う給気チャンバーとなる空間が形成された給気チャンバーモジュールを備え、
該モジュールの長辺方向の長さが5m以上12m以下、短辺方向の長さが2m以上2.5m以下であり、
前記主チャンバーモジュールの高さが2m以上3m以下、前記給気チャンバーモジュールの高さが0.8m以上1.5m以下であり、
前記主チャンバーモジュールは、
床面と、
該主チャンバーモジュールの前記床面側において前記床面から離間して前記床面の上方に配置され、前記主チャンバー内の空気を吸気する室内吸込口と
を備え、
前記給気チャンバーモジュールは、
前記主チャンバーに外気を供給するための外気取入フィルターユニットと、
前記主チャンバーに供給する前記外気を清浄するファンフィルターユニットと、
前記主チャンバーの温度および湿度の少なくとも一方を調節するエアコンと
を備えることを特徴とするモジュール。
このようなサイズのモジュールであれば、事前に特殊車両通行許可を申請する必要がないため、輸送の手間を低減することができ、容易に道路を搬送することができる。
また、このような設備を備えることにより、建屋内に的確にクリーンルームを構成することができる。
また、本発明のモジュールは、
1層または2層の前記主チャンバーモジュールと、1層の前記給気チャンバーモジュールとから成ることを特徴とする。
このように、モジュールが主チャンバーモジュールと給気チャンバーモジュールとから成ることにより、クリーンルームに最適なモジュールが実現できる。
また、本発明のモジュール化施設は、
本発明のモジュールを配置したモジュール化施設であって、
予め機器が据え付けられた前記モジュールを用いて建屋内エリアのレイアウトが形成され、
前記機器は、隣接する前記モジュール間を跨がないことを特徴とする。
このように、隣接するモジュール間を跨がないようにして機器をモジュールに据え付けることにより、各モジュールを一個単位で扱うことができ、建屋内におけるレイアウトがしやすくなる。
また、本発明のモジュール化施設は、
既存建屋内に前記モジュールを配置したことを特徴とする。
このように、本発明に係るモジュールは、必ずしも新築の建屋に限らず、既存建屋内に配置することも可能である。
また、本発明のモジュール化施設は、
前記既存建屋内の柱間の間隔に合わせたサイズの前記モジュールを配置したことを特徴とする。
たとえば、既存の建屋がラーメン構造を最小下RC造やSRC造などである場合、柱間のスパンが小さくなるため、柱間に特注サイズのモジュールを配置することにより、無駄なスペースをなくすことができる。
また、本発明のモジュール化施設は、
前記モジュールは、該モジュール化施設に設けられるクリーンルームを形成することを特徴とする。
本発明のモジュールはレイアウトの設計自由度が高いため、クリーンルームを形成するのに好適である。
また、本発明のモジュール化施設は、
前記建屋内または前記既存建屋内において、バイオ原薬の培養エリア、バイオ原薬の精製エリア、製剤エリアをそれぞれ異なる層に配置したことを特徴とする。
このように、バイオ原薬の培養エリアとバイオ原薬の精製エリアを異なる階に配置することにより、製剤エリアの面積とのバランスを良好にすることができる。
また、本発明のモジュール化施設は、
前記建屋内の各層には、前記モジュールを増設するための増設エリアが形成されていることを特徴とする。
これにより、開発の進捗などによりプロセスの変更があった場合に、効率よくモジュールを増設することができる。
また、本発明のモジュール化施設の建設方法は、
本発明のモジュールを建屋内に配置するモジュール化施設の建設方法であって、
前記モジュールの構造体を工場で組み立てて機器を据え付ける製造工程、
前記建屋に前記製造工程にて製造された前記機器が据え付けられた前記モジュールを搬送する搬送工程、
前記建屋内に所定のレイアウトで前記モジュールを搬入する搬入工程、を含むことを特徴とするモジュール化施設の建設方法。
このような工程で本発明に係るモジュールを建屋内に配置することにより、短工期でモジュール化施設を建することができる。
また、本発明のモジュール化施設の建設方法は、
本発明のモジュールを建屋内に配置するモジュール化施設の建設方法であって、
機器が据え付けられ、既存の他の施設に配置されていた前記モジュールを前記建屋に搬送する搬送工程、
前記建屋内に所定のレイアウトで前記モジュールを搬入する搬入工程、を含むことを特徴とする。
本発明のモジュールは汎用性が高いため、このように、再利用することも可能である。

また、本発明のモジュール化施設の建設方法は、
前記機器は、前記レイアウトを行う際に隣接する前記モジュール間を跨がないように、各前記主チャンバーモジュール内に据え付けられることを特徴とする。
このように、隣接するモジュール間を跨がないようにして機器をモジュールに据え付けることにより、各モジュールを一個単位で扱うことができ、建屋内におけるレイアウトがしやすくなる。
また、本発明のモジュール化施設の建設方法は、
前記モジュールは、前記搬送工程において、前記建屋の建設現場に搬送されることを特徴とする。
すなわち、建屋を新築する場合には、モジュールは工場から建設現場に搬送される。
また、本発明のモジュール化施設の建設方法は、
前記搬入工程において、既存建屋内に前記モジュールを搬入することを特徴とする。
このように、本発明に係るモジュールは、必ずしも新築の建屋に限らず、既存建屋内に配置することも可能である。
本発明によれば、搬送が容易なモジュールを用いて短工期で施工可能なモジュール化施設およびモジュール化施設の建設方法を提供することができる。
実施の形態に係るモジュールを示す斜視分解図、斜視図である。 実施の形態に係るモジュール化施設の建屋のレイアウトを示す模式図である。 実施の形態に係るモジュール化施設の建屋内におけるモジュールの組合せパターンを示すレイアウト図である。 実施の形態に係るモジュールにおいて、ブレースを仮設した場合を示す斜視図である。 実施の形態に係るモジュールにおいて、主チャンバーモジュールが複数層である場合を示す斜視図である。 実施の形態に係るモジュール化施設の建屋内にモジュールを搬入する手順を示す図である。 実施の形態に係るモジュール化施設における空調設備を示す図である。 実施の形態に係るモジュール化施設の建屋内に配置された空調設備の概念図である。 既存のモジュール化施設の建屋における柱間のスパンを示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態に係るモジュールについて説明する。図1(a)は、実施の形態に係るモジュールを示す斜視分解図であり、図1(b)は、実施の形態に係るモジュールを示す斜視図である。図1(a)、(b)に示すように、モジュール2は、直方体状のラーメン構造の構造体によって構成され、2層の階層を有している。また、モジュール2は、下層に主チャンバー4が形成された主チャンバーモジュール6、上層に主チャンバー4への給気を行う給気チャンバー8が形成された給気チャンバーモジュール10を備えている。このモジュール2は、クリーンルームに適用され、バイオ医薬品等が製造される工程で使用される工程室、その他の作業を行う作業室、更衣室などの部屋を構成するために用いられる。
モジュール2の構造体を構成するフレームは、それぞれH型鋼、溝型鋼、または山型鋼などの鉄骨で形成されている。このように、構造体を普遍的な鋼材を使用したラーメン構造とすることにより、間仕切りの設置や機器の据え付け作業が容易となる。また、主チャンバーモジュール6と給気チャンバーモジュール10の床は、鉄板敷きであり、塗床仕上げや塩ビシートなどが仕上げとして施されている。これにより、コンクリート構造の床に比べて自重を軽量化することができ、モジュール2の搬送が容易になる。
また、モジュール2の長辺方向の長さXは、5m以上12m以下であり、短辺方向の長さYは、2m以上2.5m以下である。また、主チャンバーモジュール6の高さH1は、2m以上3m以下であり、給気チャンバーモジュール10の高さH2は、0.8m以上1.5m以下である。なお、長さX、Yのいずれも外法寸法である。
ここで、トラックの荷台にモジュール2を積載して道路上を陸上輸送する場合、道路交通法等の法令により、通行時の最大サイズが規定されている。事前に特殊車両通行許可(特車)などの申請を行うことにより、最大サイズを超えて通行が可能となるが、この場合、輸送経路の事前調査が必要なことや大量のモジュールを連続して輸送すること、輸送時には誘導車の配置が必要なことなど、輸送の手間とコストが大きく膨む。
この点、モジュール2のサイズを上述のサイズに制限することにより、事前に管轄官庁への申請をする必要がなくなるため、輸送の手間とコストを削減することができる。また、将来的にモジュール2を国内別サイトへ移設したり、再利用することも容易になる。
次に、実施の形態に係るモジュール化施設について、モジュール化施設がバイオ医薬品製造施設である場合を例に説明する。図2は、実施の形態に係るモジュール化施設の建屋20のレイアウトを示す模式図である。図2に示すように、建屋20は3階建てであり、3階にバイオ原薬の培養エリア22が配置され、2階にバイオ原薬の精製エリア24が配置され、1階に製剤エリア26が配置されている。原料や資材は別棟の倉庫に保管されている。
バイオ医薬品の培養工程から精製工程まではプロセスが連続するため、このように、バイオ原薬の培養エリア22、バイオ原薬の精製エリア24、製剤エリア26を重ねて配置することにより、効率よくバイオ医薬品を製造することができる。なお、バイオ原薬の培養エリア22とバイオ原薬の精製エリア24を同じ階に配置した場合、フロア面積が大きくなり、製剤エリア26の面積とのバランスが悪くなるが、上述のように、バイオ原薬の培養エリア22とバイオ原薬の精製エリア24を異なる階に配置することにより、製剤エリア26の面積とのバランスを良好にすることができる。
また、各階には、機械室エリア27、倉庫エリア28、モジュール増設エリア29が配置されている。さらに、1階には、モジュールメンテナンスエリア30、検査エリア31が配置されている。このうち、モジュール増設エリア29以外のエリアには、モジュール2は搬入されない。このように、モジュール化の適用を、バイオ原薬の培養エリア22、バイオ原薬の精製エリア24、製剤エリア26、およびモジュール増設エリア29などの工程室に絞ることにより、モジュール2の数が多くなりすぎることによる工期やコストの増大を防止することができる。
ここで、モジュール増設エリア29は、将来的なモジュール2の増設に備え、短期間で搬入できるように搬入口側に設けられている。これにより、開発の進捗などによりプロセスの変更があった場合に、効率よくモジュール2を増設することができる。また、建屋20の各階天井高は、モジュール2の搬入や移設がしやすいように、4.5m以上7m以下の高さに設定されている。
なお、モジュール2の構成部材は、建屋20の主要構造部を成す鋼製部材に該当せず、モジュール2は建屋20の内装材の一部として設計される。これにより、モジュール2の設計自由度と汎用性を向上させることができる。
次に、モジュール化施設の建設方法について、モジュール2および建屋20が共に新規に製造、建設される場合を例に説明する。まず、建屋20の施工の準備がなされ、または着手されると、図示しない工場においてモジュール2の製造が行われる(製造工程)。この製造工程においては、まず、フレームや床材を組み合わせて主チャンバーモジュール6と給気チャンバー8の構造体が形成され、次に、設計計画に基づいて、各主チャンバーモジュール6の主チャンバー4内に機器が据え付けられる。そして、主チャンバーモジュール6上に給気チャンバー8が組み合わせられる。
ここで、図3は、建屋20内におけるモジュール2の組合せパターンを示すレイアウト図である。図3(a)は大型機用工程室、図3(b)は中型機用工程室、図3(c)はその他の小型機用工程室のレイアウトを示している。このように、モジュール2の組合せパターンを限られたパターンに集約することにより、建設コストの増加や施工ミスのリスクを低減することができる。
工場では、将来このようなパターンのレイアウトを構成できるように、主チャンバーモジュール6内に機器が据え付けられる。なお、各モジュール2は、単位ごとに搬送されるため、機器は、モジュール2間を跨がないように、モジュール2ごとに設置される。また、主チャンバーモジュール6と給気チャンバー8は、ボルト止めにて緊結される。
ここで、主チャンバーモジュール6については、運搬時やクレーンによる吊上時に所定の剛性を保持できるよう、図4に示すように、側方開口部21にブレース32を仮設してもよい。また、図5に示すように、主チャンバーモジュール6が複数層になるモジュール2´については、工場では1層の主チャンバーモジュール6と給気チャンバー8のみから成るモジュール2を作成しておき(図1(b)参照)、建屋20内でさらに主チャンバーモジュール6を追加する組み立てを行う。
工場で機器が据え付けられたモジュール2が完成すると、機器が据え付けられたモジュール2は、1個ずつトラックの荷台に載置されて建屋20の建設現場に搬送される(搬送工程)。ここで、モジュール2のサイズは制限されているため、すべてのモジュール2は管轄官庁に事前に申請する必要なく搬送することが可能である。
トラックが建屋20に到着すると、建屋20内にモジュール2が搬入される(搬入工程)。具体的には、トラックの荷台に載置されたモジュール2は、クレーンで吊り上げられて建屋20内の各階に移載される。次に、図6(a)に示すように、モジュール2は、ローラー33に載置されて横引きされ、図6(b)に示すように、各階の目的位置に設置される。ここで、図6(c)に示すように、仮設のブレース32がある場合には取り外され、隣接するモジュール2がある場合には、ボルト接合にて水平に連結される。
予め機器が据え付けられたモジュール2を用いて建屋20内のレイアウトが形成されると、図7に示すように、モジュール2に沿って空調設備が建屋20内に配置され、建屋20内にクリーンルームが形成される。ここで、図8は、建屋20内に配置された空調設備の概念図である。図8に示すように、空調設備には、外気系統34、排気系統35、および循環系統36が含まれる。
外気系統34は、実線で示され、外気処理空調機37、給気ダクト38、外気取入フィルターユニット40、およびファンフィルターユニット42を備えている。外気処理空調機37から吸気され、ろ過及び一次温調処理された外気は、給気ダクト38を介して給気チャンバー8内に配置された外気取入フィルターユニット40に送られる。外気取入フィルターユニット40から給気チャンバー8内に給気された外気は、ファンフィルターユニット42でさらに清浄化された後に主チャンバー4に給気される。
排気系統35は、破線で示され、室内吸込口46、排気ダクト48、排気ファン50を備えている。ここで、室内吸込口46は、主チャンバー4の床面側に位置するように配置されている。主チャンバー4内の空気は、室内吸込口46によって吸い込まれると、排気ダクト48を介して排気ファン50により屋外に排気される。このように、ファンフィルターユニット42で清浄化された空気を主チャンバー4内に給気し、さらに主チャンバー4内の空気を排気することにより、適切に主チャンバー4内の空調を行うことができる。また、室内吸込口46を主チャンバー4の床面側に配置することにより、主チャンバー天井面のファンフィルターユニットから室内吸込口への気流を構成することができ、主チャンバー4内における微小粒子の浮遊を抑制することができる。
循環系統36は、一点鎖線で示され、室内吸込口52、循環ダクト54、エアコン56を備えている。ここで、床面側に位置する室内吸込口52から吸気された主チャンバー4内の空気は、循環ダクト54を介してエアコン56に送られる。エアコン56にて温度または湿度の少なくとも一方を調節された空気は再度主チャンバー4内に給気される。これにより、主チャンバー4内の温度や湿度が常時適切に維持される。
なお、室内吸込口46、52は、主チャンバーモジュール6に備えられ、外気取入フィルターユニット40、ファンフィルターユニット42、エアコン56は、給気チャンバーモジュール10に備えられている。
この実施の形態に係るモジュールによれば、事前に特殊車両通行許可を申請する必要のないサイズにモジュール2の長辺方向および短辺方向の長さを規定することにより、輸送の手間を低減することができ、容易に道路を搬送することができる。また、このようなモジュール2を用いることにより、短工期でモジュール化施設を建設することが可能になる。
なお、上述の実施の形態においては、モジュール2および建屋20が共に新規に製造、建築される場合を例に説明しているが、モジュール2および建屋20の少なくとも一方が既存のものであってもよい。たとえば、新規に製造したモジュール2を既存の建屋20に搬入してもよい。ここで、既存の建屋20がRC造やSRC造などである場合、図9に示すように、柱62間のスパンが小さくなることが考えられる。このような場合には、標準サイズのモジュール2の他に柱62間サイズに合わせた特注サイズのモジュール2を別途に工場で製造しておいてもよい。特注サイズのモジュール2を柱62間に配置することにより、無駄な空間ができないようにすることができる。
また、既存のモジュール2を新規に建築される建屋20に搬入してもよい。この場合、既存のモジュール2は、既存の他の施設に配置されていたものを再利用し、建屋20の施工の進捗状況に応じて適宜建屋20内に搬入されることになる。なお、既存のモジュール2もまた、他の施設に配置される前には、工場で製造され、機器が据え付けられたことは勿論である。
また、既存のモジュール2を既存の建屋20に搬入してもよい。この場合においても、既存のモジュール2は、既存の他の施設に配置されていたものを再利用することになる。
また、上述の実施の形態において、モジュール化施設がバイオ医薬品製造施設である場合を例に説明しているが、モジュール化施設の用途はこれに限定されない。たとえば、半導体製造工場、食品製造工場、および病院の手術室などにクリーンルームが必要とされる施設に適用されてもよい。
また、上述の実施の形態において、モジュール化施設の建屋20は必ずしも3階建てに限定される必要はない。たとえば、1階をピロティー階とし、2階に製剤エリア26を配置してもよい。この場合、3階にバイオ原薬の精製エリア24が配置され、4階にバイオ原薬の培養エリア22が配置される。
2 モジュール
4 主チャンバー
6 主チャンバーモジュール
8 給気チャンバー
10 給気チャンバーモジュール
20 建屋
21 側方開口部
22 培養エリア
24 精製エリア
26 製剤エリア
27 機械室エリア
28 倉庫エリア
29 モジュール増設エリア
30 モジュールメンテナンスエリア
31 検査エリア
32 ブレース
33 ローラー
34 外気系統
35 排気系統
36 循環系統
37 外気処理空調機
38 給気ダクト
40 外気取入フィルターユニット
42 ファンフィルターユニット
46 室内吸込口
48 排気ダクト
50 排気ファン
52 室内吸込口
54 循環ダクト
56 エアコン
62 柱

Claims (13)

  1. ラーメン構造の構造体を有する複層式のモジュールであって、
    下層に主チャンバーとなる空間が形成された主チャンバーモジュール、最上層に前記主チャンバーへの給気を行う給気チャンバーとなる空間が形成された給気チャンバーモジュールを備え、
    該モジュールの長辺方向の長さが5m以上12m以下、短辺方向の長さが2m以上2.5m以下であり、
    前記主チャンバーモジュールの高さが2m以上3m以下、前記給気チャンバーモジュールの高さが0.8m以上1.5m以下であり、
    前記主チャンバーモジュールは、
    床面と、
    該主チャンバーモジュールの前記床面側において前記床面から離間して前記床面の上方に配置され、前記主チャンバー内の空気を吸気する室内吸込口と
    を備え、
    前記給気チャンバーモジュールは、
    前記主チャンバーに外気を供給するための外気取入フィルターユニットと、
    前記主チャンバーに供給する前記外気を清浄するファンフィルターユニットと、
    前記主チャンバーの温度および湿度の少なくとも一方を調節するエアコンと
    を備えることを特徴とするモジュール。
  2. 1層または2層の前記主チャンバーモジュールと、1層の前記給気チャンバーモジュールとから成ることを特徴とする請求項1記載のモジュール。
  3. 請求項1または2に記載されたモジュールを配置したモジュール化施設であって、
    予め機器が据え付けられた前記モジュールを用いて建屋内エリアのレイアウトが形成され、
    前記機器は、隣接する前記モジュール間を跨がないことを特徴とするモジュール化施設。
  4. 既存建屋内に前記モジュールを配置したことを特徴とする請求項記載のモジュール化施設。
  5. 前記既存建屋内の柱間の間隔に合わせたサイズの前記モジュールを配置したことを特徴とする請求項記載のモジュール化施設。
  6. 前記モジュールは、該モジュール化施設に設けられるクリーンルームを形成することを特徴とする請求項3〜の何れか一項に記載のモジュール化施設。
  7. バイオ原薬の培養エリア、バイオ原薬の精製エリア、製剤エリアをそれぞれ異なる層に配置したことを特徴とする請求項記載のモジュール化施設。
  8. 前記建屋内の各層には、前記モジュールを増設するための増設エリアが形成されていることを特徴とする請求項3〜の何れか一項に記載のモジュール化施設。
  9. 請求項1または2に記載されたモジュールを建屋内に配置するモジュール化施設の建設方法であって、
    前記モジュールの構造体を工場で組み立てて機器を据え付ける製造工程、
    前記建屋に前記製造工程にて製造された前記機器が据え付けられた前記モジュールを搬送する搬送工程、
    前記建屋内に所定のレイアウトで前記モジュールを搬入する搬入工程、を含むことを特徴とするモジュール化施設の建設方法。
  10. 請求項1または2に記載されたモジュールを建屋内に配置するモジュール化施設の建設方法であって、
    機器が据え付けられ、既存の他の施設に配置されていた前記モジュールを前記建屋に搬送する搬送工程、
    前記建屋内に所定のレイアウトで前記モジュールを搬入する搬入工程、を含むことを特徴とするモジュール化施設の建設方法。
  11. 前記機器は、前記レイアウトを行う際に隣接する前記モジュール間を跨がないように、各前記主チャンバーモジュール内に据え付けられることを特徴とする請求項9または10記載のモジュール化施設の建設方法。
  12. 前記モジュールは、前記搬送工程において、前記建屋の建設現場に搬送されることを特徴とする請求項9〜11の何れか一項に記載のモジュール化施設の建設方法。
  13. 前記搬入工程において、既存建屋内に前記モジュールを搬入することを特徴とする請求項9〜12の何れか一項に記載のモジュール化施設の建設方法。
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