JP6761987B2 - ディスク用マガジン - Google Patents

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Description

本開示は、複数枚のディスク(CDやDVDなどのディスク状の情報記憶媒体)を積層状態で収納するディスクトレイと、当該ディスクトレイを収納するトレイホルダとを備えるディスク用マガジンに関する。


近年、複数のディスクドライブのそれぞれにディスクを供給するディスク装置が開発されている。この種のディスク装置として、例えば、特許文献1(特開2014−13639号公報)に記載された装置が知られている。図10は、従来のディスク装置の構成を模式的に示す斜視図である。
従来のディスク装置は、装置奥行き方向X1に延在する2つのマガジンストッカー101,101を備えている。2つのマガジンストッカー101,101は、底シャーシ111上において、装置幅方向Y1に互いに対向するように設けられている。なお、図10では、一方(手前側)のマガジンストッカー101の図示を省略している。
各マガジンストッカー101には、複数のディスク用マガジン(以下、マガジンという)102が収納されている。各マガジン102は、複数枚のディスクを積層状態で収納する樹脂製のディスクトレイ(マガジントレイともいう)121と、ディスクトレイ121を収納する箱状のトレイホルダ(図示せず)とを有している。2つのマガジンストッカー101,101の間には、複数のマガジン102の中から選択された1つのマガジン102のトレイホルダからディスクトレイ121を引き出し、当該ディスクトレイ121を保持するピッカー103が設けられている。
ピッカー103は、当該保持したディスクトレイ121を、装置後方に配置された複数のディスクドライブ104の近傍まで搬送するように構成されている。ピッカー103には、ディスクトレイ121から複数枚のディスクを押し出すリフター105が一体的に設けられている。
ディスクドライブ104は、ディスクに対して情報の記録又は再生を行う装置である。また、ディスクドライブ104は、トレイを用いてディスクをローディングするトレイ方式のディスクドライブである。複数のディスクドライブ104は、装置高さ方向Z1に積層され、装置後方において各マガジンストッカー101,101に隣接して配置されている。一方のマガジンストッカー101に隣接して積層配置された複数のディスクドライブ104と、他方のマガジンストッカー101に隣接して積層配置された複数のディスクドライブ104との間には、キャリア106が設けられている。
キャリア106は、リフター105により押し出された複数枚のディスクを積層状態で保持し、任意のディスクドライブ104から排出されたトレイの上方で、前記保持した複数枚のディスクから1枚のディスクを分離し、当該分離したディスクを前記トレイに載置するように構成されている。
キャリア106及び複数のディスクドライブ104より更に装置後方には、電気回路及び電源107が設けられている。電気回路及び電源107には、ピッカー103、ディスクドライブ104、キャリア106などの各装置の動作(モータ等)を制御する制御部が設けられている。当該制御部は、例えば、データを管理するホストコンピュータに接続されている。ホストコンピュータは、オペレータの指示に基づき、指定のマガジン102へのデータの書き込み又は読み出し等の動作を行うように制御部に指令を送る。制御部は、当該指令に従い、ピッカー103、ディスクドライブ104、キャリア106などの各装置の動作を制御する。
特開2014−13639号公報
近年、クラウドコンピューティングの進展に伴い、前記ディスク装置においては、データ容量のより一層の増加が求められている。データ容量を増加させるには、単純には、マガジンの数を増加させ、ディスクの収納枚数を増加させればよいと考えられる。
しかしながら、前記ディスク装置は、19インチラックなどの限られたスペースに設置されることが想定されるため、装置が大型化することは望ましくない。このため、装置に占めるマガジンの占有率を下げるために、ディスクトレイとトレイホルダとの隙間をより小さくするなど、マガジンを薄型化することが検討されている。
ディスクトレイとトレイホルダとの隙間を小さくした場合、トレイホルダにディスクトレイを挿入するとき、トレイホルダの天壁の下面を樹脂製のディスクトレイの天面が摺動し、当該ディスクトレイの天面が擦られて粉体が発生することが起こり得る。この粉体がディスクのデータ記録領域に付着すると、ディスクに対してデータの記録及び/又は再生を行うことができないことが起こり得る。
従って、ディスクのデータ記録領域に粉体などの異物が付着することを抑えるという観点において、従来のディスク用マガジンは未だ改善の余地がある。
本開示の目的は、前記課題を解決することにあって、ディスクのデータ記録領域に異物が付着することを抑えることができるディスク用マガジンを提供することにある。
本開示におけるディスク用マガジンは、複数枚のディスクを積層状態で収納する樹脂製のディスクトレイと、
前記ディスクトレイを収納するトレイホルダと、
を備えるディスク用マガジンであって、
前記トレイホルダの一側面には、前記ディスクトレイを挿抜可能な開口部が設けられ、
前記ディスクトレイには、前記開口部に挿入される側の前壁部分に、当該ディスクトレイの天面よりも上方に突出するように摺動部材が取り付けられ、
前記摺動部材は、前記ディスクトレイを構成する樹脂材料とは異なる樹脂材料で構成されている。
本開示のディスク用マガジンによれば、ディスクのデータ記録領域に異物が付着することを抑えることができる。
実施形態に係るディスク装置の外観斜視図である。 図1のディスク装置から1つのマガジンユニットを引き出した状態を示す斜視図である。 図1のディスク装置から1つのマガジンユニットを引き出した状態を示す斜視図である。 マガジンの分解斜視図である。 ディスクトレイの平面図である。 トレイホルダの分解斜視図である。 トレイホルダの上ホルダを斜め下方から見た斜視図である。 ディスクトレイがトレイホルダに収納された状態を示す図4のA1−A1線断面図である。 ディスクトレイがトレイホルダに収納された状態を示す図4のA2−A2線断面図である。 従来のディスク装置の構成を模式的に示す斜視図である。
(本開示の基礎となった知見)
発明者らは、ディスクのデータ記録領域に異物が付着することを抑えるため、鋭意検討した結果、以下の新規な知見を得た。
まず、前記粉体の発生を抑える方法として、簡単には、ディスクトレイとトレイホルダとが摺動する部分にグリスを塗布することが考えられる。しかしながら、この場合、グリスがトレイホルダの天壁の下面に付着してディスクのデータ記録領域に転写されることが起こり得る。特に、データ容量を増加させるために、ディスクとして両主面にデータ記録領域を有する両面ディスクを用いる場合には、グリスがディスクのデータ記録領域に転写される可能性が高くなる。従って、この方法では、ディスクのデータ記録領域に異物が付着することを抑えることはできない。
また、前記粉体の発生を抑える方法として、ディスクトレイを摺動性が高い樹脂材料で構成することが考えられる。しかしながら、一般的に樹脂材料の摺動性と剛性とはトレードオフの関係にある。前述したように、マガジンの薄型化が求められており、ディスクトレイの壁もできる限り薄くすることが求められている。このため、ディスクトレイの壁を厚くすることでディスクトレイの強度を十分に確保することはできない。従って、ディスクトレイには、剛性が高い樹脂材料を用いることが求められる。
そこで、発明者らは、鋭意検討した結果、ディスクトレイを構成する樹脂材料とは異なる樹脂材料で構成された摺動部材を、ディスクトレイの前壁部分に当該ディスクトレイの天面よりも上方に突出するように取り付ける構成を見出した。この構成によれば、摺動部材がディスクトレイの天面よりも上方に突出するように取り付けられることで、ディスクトレイをトレイホルダの内部に挿入するとき、ディスクトレイの天面よりも先に摺動部材がトレイホルダに接触することになる。また、摺動部材をディスクトレイの前壁部分に取り付けることで、ディスクトレイをトレイホルダの内部に挿入する間、摺動部材によってトレイホルダの天壁の下面とディスクトレイの天面とが接触することを抑えることができる。また、ディスクトレイを構成する樹脂材料とは異なる樹脂材料で摺動部材を構成することで、それぞれに適した樹脂材料を用いることができる。例えば、ディスクトレイには剛性が高い樹脂材料を用いる一方で、摺動部材には摺動性が高い樹脂材料を用いることができる。
これらの新規な知見に基づき、発明者らは、以下の発明に至った。
本開示の第1態様によれば、複数枚のディスクを積層状態で収納する樹脂製のディスクトレイと、
前記ディスクトレイを収納するトレイホルダと、
を備えるディスク用マガジンであって、
前記トレイホルダの一側面には、前記ディスクトレイを挿抜可能な開口部が設けられ、
前記ディスクトレイには、前記開口部に挿入される側の前壁部分に、当該ディスクトレイの天面よりも上方に突出するように摺動部材が取り付けられ、
前記摺動部材は、前記ディスクトレイを構成する樹脂材料とは異なる樹脂材料で構成されている、ディスク用マガジンを提供する。
本開示の第2態様によれば、前記摺動部材は、前記ディスクトレイを構成する樹脂材料よりも摺動性が高い樹脂材料で構成されている、第1態様に記載のディスク用マガジンを提供する。
本開示の第3態様によれば、前記ディスクトレイの下面から前記摺動部材の頂部までの高さは、前記トレイホルダの内部空間の高さよりも低い、第1又は2態様に記載のディスク用マガジンを提供する。
本開示の第4態様によれば、前記トレイホルダの天壁の下面には、前記複数枚のディスクの中心穴に対向する中心部から外周部に近づくに従い上方に傾斜する傾斜面が形成され、
前記ディスクトレイが前記トレイホルダの内部に挿入されるときにおける前記摺動部材の頂部と前記トレイホルダの天壁の下面との隙間の最大高さは、前記トレイホルダの天壁の下面と前記ディスクトレイの天面との隙間の最小高さよりも短い、
第1〜3態様のいずれか1つに記載のディスク用マガジンを提供する。
本開示の第5態様によれば、前記摺動部材の頂部は、半球状又は略半球状に形成されている、第1〜4態様のいずれか1つに記載のディスク用マガジンを提供する。
本開示の第6態様によれば、前記摺動部材は、前記ディスクトレイの幅方向の中心に対して左右対称な位置に複数取り付けられている、第1〜5態様のいずれか1つに記載のディスク用マガジンを提供する。
本開示の第7態様によれば、前記ディスクトレイの底壁には、当該ディスクトレイに収納された複数枚のディスクの中心穴をそれぞれ貫通するように芯棒が取り付けられ、
前記芯棒の頂部は、前記ディスクトレイの天面よりも上方に突出するとともに、前記ディスクトレイを構成する樹脂材料とは異なる樹脂材料で構成されている、
第1〜6態様のいずれか1つに記載のディスク用マガジンを提供する。
本開示の第8態様によれば、前記芯棒の頂部は、前記ディスクトレイを構成する樹脂材料よりも摺動性が高い樹脂材料で構成されている、第7態様に記載のディスク用マガジンを提供する。
本開示の第9態様によれば、前記ディスクトレイの下面から前記芯棒の頂部までの高さは、前記トレイホルダの内部空間の高さよりも低い、第7又は8態様に記載のディスク用マガジンを提供する。
以下、適宜図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するものであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
また、以下では、説明の便宜上、通常使用時の状態を想定して「上」、「下」、「底」、「天」、「前」、「後」等の方向を示す用語を用いるが、本開示のディスク用マガジンの使用状態等を限定することを意味するものではない。
《実施形態》
図1は、実施形態に係るディスク装置1の外観斜視図である。
実施形態に係るディスク装置1は、2つのマガジンストッカー2,2を備えている。2つのマガジンストッカー2,2は、装置幅方向Yに互いに対向するように設けられている。各マガジンストッカー2は、装置幅方向Yに対して直交又は略直交する装置高さ方向Zに積層配置された複数のマガジンユニット3を備えている。
図2及び図3は、ディスク装置1から1つのマガジンユニット3を引き出した状態を示す斜視図である。マガジンユニット3は、図2又は図3に示すように、マガジン4をそれぞれ収納する複数のマガジンホルダ5と、ディスク装置1の筐体1Aの側面に沿って、装置幅方向Y及び装置高さ方向Zに対して直交又は略直交する装置奥行き方向Xにスライド可能に設けられたレール6とを備えている。レール6の前端部(装置前方側の端部)には、装置幅方向Yに延在するように把手部7が取り付けられている。
マガジン4には、複数枚のディスクが収納されている。ディスク装置1には、複数のマガジン4の中から選択された1つのマガジン4に収納された複数枚のディスクを、複数のディスクドライブのそれぞれに供給するディスク供給機構(図示せず)が設けられている。なお、マガジン4以外の構成については、特に限定されるものではなく、種々の構成を採ることができる。例えば、従来のディスク装置の構成と同様の構成を採ることができる。このため、ここでは、マガジン4以外の構成の詳細な説明は省略する。
図4は、マガジン4の分解斜視図である。図4に示すように、マガジン4は、複数枚(例えば、10枚)のディスク100を積層状態で収納する樹脂製のディスクトレイ41と、ディスクトレイ41を収納するトレイホルダ42とを備えている。トレイホルダ42の前面(Y方向の一側面)には、ディスクトレイ41を挿抜可能な開口部42aが設けられている。
図5は、ディスクトレイ41の平面図である。ディスクトレイ41は、図5に示すように、外形が平面視において略矩形状に形成されている。ディスクトレイ41は、複数枚のディスク100を互いに密着して積層した状態で収納する。ディスクトレイ41は、例えば、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂などの剛性が高い樹脂材料で構成されている。実施形態において、各ディスク100は、両面にデータ記録領域を有する両面ディスクである。
ディスクトレイ41には、図4又は図5に示すように、開口部42aに挿入される側の前壁部分41aに、当該ディスクトレイ41の天面41bよりも上方に突出するように摺動部材43が取り付けられている。摺動部材43は、例えば、ディスクトレイ41の天面41bに形成された貫通穴(図示せず)に弾性変形しながら押し込まれることによって取り付けられている。ディスクトレイ41の天面41bよりも上方に突出する摺動部材43の頂部43aは、半球状又は略半球状に形成されている。
摺動部材43は、ディスクトレイ41の幅方向Xの中心(図5の一点破線)に対して左右対称な位置に複数取り付けられている。実施形態において、摺動部材43は、ディスクトレイ41の幅方向Xの中心に対して左右対称な位置に2つ取り付けられている。
また、ディスクトレイ41の下面から摺動部材43の頂部43aまでの高さは、トレイホルダ42の内部空間の高さよりも低くなっている。すなわち、ディスクトレイ41がトレイホルダ42内に収納され状態において、摺動部材43の頂部43aはトレイホルダ42に接触しないように構成されている。
摺動部材43は、ディスクトレイ41を構成する樹脂材料とは異なる樹脂材料で構成されている。実施形態において、摺動部材43は、ディスクトレイ41を構成する樹脂材料よりも摺動性が高い樹脂材料で構成されている。例えば、摺動部材43は、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの樹脂材料で構成されている。
ディスクトレイ41の底壁41cには、ディスクトレイ41に収納された複数枚のディスク100の中心穴100aをそれぞれ貫通するように芯棒44が取り付けられている。芯棒44は、複数枚のディスク100の中心穴100aに挿入され、各ディスク100の面方向の移動を規制する。この芯棒44により、各ディスク100の面方向の移動による各ディスク100の傷付きが防止される。
芯棒44の頂部44aは、ディスクトレイ41の天面41bよりも上方に突出するように構成されている。ディスクトレイ41の下面から芯棒44の頂部44aまでの高さは、トレイホルダ42の内部空間の高さよりも低くなっている。すなわち、ディスクトレイ41がトレイホルダ42内に収納された状態において、芯棒44の頂部44aはトレイホルダ42に接触しないように構成されている。
芯棒44の頂部44aは、ディスクトレイ41を構成する樹脂材料とは異なる樹脂材料で構成されている。実施形態においては、芯棒44の全体が、ディスクトレイ41を構成する樹脂材料よりも摺動性が高い樹脂材料で構成されている。例えば、芯棒44は、ポリアセタール(POM)、ポリアミド(PA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの樹脂材料で構成されている。
図6は、トレイホルダ42の分解斜視図である。図6に示すように、トレイホルダ42は、下ホルダ45と、上ホルダ46とを組み合わせることにより構成されている。下ホルダ45は、ディスクトレイ41が載置されるトレイホルダ42の底壁を構成する。上ホルダ46は、ディスクトレイ41に収納されたディスク100の上面を覆うトレイホルダ42の天壁を構成する。
図7は、上ホルダ46を斜め下方から見た斜視図である。図8は、ディスクトレイ41がトレイホルダ42に収納された状態を示す図4のA1−A1線断面図である。図9は、ディスクトレイ41がトレイホルダ42に収納された状態を示す図4のA2−A2線断面図である。なお、図8及び図9においては、理解を容易にするため、各部材の傾斜角度、寸法等を誇張して図示している。
図7〜図9に示すように、上ホルダ46の下面には、芯棒44(ディスク100の中心穴100a)に対向する中心部46aから外周部46bに近づくに従い上方に傾斜する傾斜面46c,46dが形成されている。実施形態において、中心部46aに隣接する傾斜面46cは、外周部46bに隣接する傾斜面46dよりも傾斜角度が大きくなっている。これにより、上ホルダ46の中心部46aは、他の部分に比べて厚さが厚く形成されている。
また、上ホルダ46の下面には、上ホルダ46の両側壁46eに沿うように(Y方向に沿うように)一対のガイド46fが設けられている。これらのガイド46fにより、ディスクトレイ41の天面41bと上ホルダ46の下面とが面接触することが防止される。図9に示すように、各ガイド46fの高さh1は、例えば125μmである。各ガイド46fとディスクトレイ41の天面41bとの隙間の高さh2は、例えば200μmである。
また、図9に示すように、各摺動部材43は、ディスクトレイ41の天面41bから高さh3だけ切り欠かれた切欠部41dに取り付けられている。高さh3は、例えば1150μm(1.15mm)である。また、各摺動部材43がディスクトレイ41の天面41bから突出する高さh4は、例えば175μmである。各摺動部材43の高さは、例えば、1325μm(=h3+h4)である。
上ホルダ46の下面に傾斜面46c,46dが形成されているため、ディスクトレイ41がトレイホルダ42の内部に挿入されるとき、摺動部材43の頂部43aと上ホルダ46の下面との隙間の高さは変位する。実施形態において、摺動部材43の頂部43aと上ホルダ46の下面との隙間の最大高さh5は、例えば、330μmに設定されている。また、上ホルダ46の中心部46aと切欠部41dとの隙間の高さh6は、1400μm(1.4mm)に設定されている。実施形態において、高さh6は、上ホルダ46の下面とディスクトレイ41の天面41bとの隙間の最小高さになっている。高さh5が高さh6よりも短いことにより、ディスクトレイ41をトレイホルダ42の内部に挿入するとき、ディスクトレイ41の天面41bよりも先に摺動部材43の頂部43aが上ホルダ46の下面に接触することになる。
また、図8に示すように、ディスクトレイ41がトレイホルダ42内に収納された状態において、芯棒44の頂部44aと上ホルダ46の中心部46aとの間には、隙間が形成されている。当該隙間の高さh7は、例えば125μmである。また、芯棒44がディスクトレイ41の天面41bから突出する高さh8は、例えば125μmである。
実施形態によれば、摺動部材43がディスクトレイ41の天面41bよりも上方に突出するように取り付けられている。これにより、ディスクトレイ41をトレイホルダ42の内部に挿入するとき、ディスクトレイ41の天面41bよりも先に摺動部材43がトレイホルダ42に接触することになる。また、ディスクトレイ41がトレイホルダ42に収納された状態において高さ方向Zに振動を受けた場合も、ディスクトレイ41の天面41bよりも先に摺動部材43がトレイホルダ42に接触することになる。
また、実施形態によれば、摺動部材43がディスクトレイ41の前壁部分41aに取り付けられている。これにより、ディスクトレイ41をトレイホルダ42の内部に挿入する間、摺動部材43によって上トレイ46の下面とディスクトレイ41の天面41bとが接触することを抑えることができる。
また、実施形態によれば、摺動部材43がディスクトレイ41を構成する樹脂材料とは異なる樹脂材料で構成されている。これにより、それぞれに適した樹脂材料を用いることができる。例えば、上トレイ46の下面を摺動しても粉体を発生し難い樹脂材料で摺動部材43を構成することで、粉体などの異物がディスク100のデータ記録領域に付着することを抑えることができる。
また、実施形態によれば、摺動部材43がディスクトレイ41を構成する樹脂材料よりも摺動性が高い樹脂材料で構成されている。これにより、粉体などの異物がディスク100のデータ記録領域に付着することを一層抑えることができる。
また、実施形態によれば、ディスクトレイ41の下面から摺動部材43の頂部43aまでの高さが、トレイホルダ42の内部空間の高さよりも低く構成されている。これにより、ディスクトレイ41をトレイホルダ42の内部に挿入するとき、摺動部材43が上トレイ46の下面に常時接触することを抑えることができる。その結果、粉体などの異物がディスク100のデータ記録領域に付着することを一層抑えることができる。また、摺動部材43と上トレイ46の下面とが接触することによる負荷を抑えることができる。
また、実施形態によれば、上トレイ46の下面には、複数枚のディスク100の中心穴100aに対向する中心部46aから外周部46bに近づくに従い上方に傾斜する傾斜面46c,46dが形成されている。これにより、複数枚のディスク100のうち最上位のディスクと上トレイ46の下面との間の空間を広く確保することができる。その結果、仮に当該空間に異物が侵入した場合であっても、当該異物によって最上位のディスクが傷付くことを抑えることができる。
また、実施形態によれば、摺動部材43の頂部43aと上トレイ46の下面との隙間の最大高さh5が、上トレイ46の下面とディスクトレイ41の天面41bとの隙間の最小高さh6よりも短く設定されている。これにより、ディスクトレイ41をトレイホルダ42の内部に挿入する間、摺動部材43によって上トレイ46の下面とディスクトレイ41の天面41bとが接触することをより確実に抑えることができる。
また、実施形態によれば、摺動部材43の頂部43aが半球状又は略半球状に形成されている。これにより、摺動部材43の頂部43aと上トレイ46の下面が接触した場合であっても、両者は点接触することになる。その結果、粉体などの異物がディスク100のデータ記録領域に付着することを一層抑えることができる。また、摺動部材43と上トレイ46の下面とが接触することによる負荷を抑えることができる。
また、実施形態によれば、摺動部材43がディスクトレイ41の幅方向Xの中心に対して左右対称な位置に2つ取り付けられている。摺動部材43によって上トレイ46の下面とディスクトレイ41の天面41bとが接触することをより確実に抑えることができる。また、例えば、ディスクトレイ41を90度回転させることにより、前壁部分41aをトレイホルダ42の開口部42aに挿入する構成においては、回転方向に関わらず、ディスクトレイ41の天面41bよりも先に摺動部材43がトレイホルダ42に接触することになる。
また、実施形態によれば、芯棒44の頂部44aが、ディスクトレイ41の天面41bよりも上方に突出するとともに、ディスクトレイ41を構成する樹脂材料とは異なる樹脂材料で構成されている。これにより、上トレイ46の下面を摺動しても粉体を発生し難い樹脂材料で芯棒44の頂部44aを構成することで、粉体などの異物がディスク100のデータ記録領域に付着することを抑えることができる。また、芯棒44の頂部44aがディスクトレイ41の天面41bよりも上方に突出しているので、上ホルダ46の中心部46aを外方から押圧しても、上ホルダ46の下面が最上位のディスクに接触することを抑えることができる。
また、実施形態によれば、芯棒44の頂部44aがディスクトレイ41を構成する樹脂材料よりも摺動性が高い樹脂材料で構成されている。これにより、粉体などの異物がディスク100のデータ記録領域に付着することを一層抑えることができる。
また、実施形態によれば、ディスクトレイ41の下面から芯棒44の頂部44aまでの高さは、トレイホルダ42の内部空間の高さよりも低く構成されている。これにより、ディスクトレイ41をトレイホルダ42の内部に挿入するとき、芯棒44の頂部44aが上トレイ46の下面に常時接触することを抑えることができる。その結果、粉体などの異物がディスク100のデータ記録領域に付着することを一層抑えることができる。また、芯棒44の頂部44aと上トレイ46の下面とが接触することによる負荷を抑えることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、前記では、摺動部材43がディスクトレイ41の前壁部分41aのみに取り付けられるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、摺動部材43は、ディスクトレイ41の側壁部分又は後壁部分にも取り付けられてもよい。これにより、摺動部材43によって上トレイ46の下面とディスクトレイ41の天面41bとが接触することをより確実に抑えることができる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、前述の実施形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示にかかるディスク用マガジンは、ディスクのデータ記録領域に異物が付着することを抑えることができるので、特に、複数のディスクドライブのそれぞれにディスクを供給するディスク装置に有用である。
1 ディスク装置
1A 筐体
2 マガジンストッカー
3 マガジンユニット
4 マガジン
5 マガジンホルダ
6 レール
7 把手部
41 ディスクトレイ
41a 前壁部分
41b 天面
41c 底壁
41d 切欠部
42 トレイホルダ
42a 開口部
43 摺動部材
43a 頂部
44 芯棒
44a 頂部
45 下ホルダ
46 上ホルダ
46a 中心部
46b 外周部
46c,46d 傾斜面
46e 側壁
46f ガイド
100 ディスク
100a 中心穴

Claims (9)

  1. 複数枚のディスクを積層状態で収納する樹脂製のディスクトレイと、
    前記ディスクトレイを収納するトレイホルダと、
    を備えるディスク用マガジンであって、
    前記トレイホルダの一側面には、前記ディスクトレイを挿抜可能な開口部が設けられ、
    前記ディスクトレイには、前記開口部に挿入される側の前壁部分に、当該ディスクトレイの天面よりも上方に突出するように摺動部材が取り付けられ、
    前記摺動部材は、前記ディスクトレイを構成する樹脂材料とは異なる樹脂材料で構成されている、ディスク用マガジン。
  2. 前記摺動部材は、前記ディスクトレイを構成する樹脂材料よりも摺動性が高い樹脂材料で構成されている、請求項1に記載のディスク用マガジン。
  3. 前記ディスクトレイの下面から前記摺動部材の頂部までの高さは、前記トレイホルダの内部空間の高さよりも低い、請求項1又は2に記載のディスク用マガジン。
  4. 前記トレイホルダの天壁の下面には、前記複数枚のディスクの中心穴に対向する中心部から外周部に近づくに従い上方に傾斜する傾斜面が形成され、
    前記ディスクトレイが前記トレイホルダの内部に挿入されるときにおける前記摺動部材の頂部と前記トレイホルダの天壁の下面との隙間の最大高さは、前記トレイホルダの天壁の下面と前記ディスクトレイの天面との隙間の最小高さよりも短い、
    請求項1〜3のいずれか1つに記載のディスク用マガジン。
  5. 前記摺動部材の頂部は、半球状又は略半球状に形成されている、請求項1〜4のいずれか1つに記載のディスク用マガジン。
  6. 前記摺動部材は、前記ディスクトレイの幅方向の中心に対して左右対称な位置に複数取り付けられている、請求項1〜5のいずれか1つに記載のディスク用マガジン。
  7. 前記ディスクトレイの底壁には、当該ディスクトレイに収納された複数枚のディスクの中心穴をそれぞれ貫通するように芯棒が取り付けられ、
    前記芯棒の頂部は、前記ディスクトレイの天面よりも上方に突出するとともに、前記ディスクトレイを構成する樹脂材料とは異なる樹脂材料で構成されている、
    請求項1〜6のいずれか1つに記載のディスク用マガジン。
  8. 前記芯棒の頂部は、前記ディスクトレイを構成する樹脂材料よりも摺動性が高い樹脂材料で構成されている、請求項7に記載のディスク用マガジン。
  9. 前記ディスクトレイの下面から前記芯棒の頂部までの高さは、前記トレイホルダの内部空間の高さよりも低い、請求項7又は8に記載のディスク用マガジン。
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