JP6766461B2 - 軸受への給油を制限できる圧縮機 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態に係る圧縮機10を示す。圧縮機10は、空気調和機の冷媒回路に搭載されるものであり、流体である低圧冷媒を吸入して圧縮し、高圧冷媒を吐出する。圧縮機10は、ケーシング11、モータ20、クランク軸30、圧縮要素50、第1軸受41、第2軸受42、第3軸受43、上側支持部材70、下側支持部材79を有する。
(2−1)ケーシング11
ケーシング11は、圧縮機10の構成部品および冷媒を収容するものであり、冷媒の高圧に耐えうる強度を有する。ケーシング11には、低圧冷媒を吸入する吸入管15、および高圧冷媒を吐出する吐出管16が取り付けられている。ケーシング11の底部には潤滑油、すなわち摺動箇所の潤滑に用いられる油を貯留するための油貯留部18が設けられている。ケーシング11の内部空間は、低圧冷媒が充満する低圧空間61と、高圧冷媒が充満する高圧空間62とを含む。低圧空間61と高圧空間62は隔離部材63によって隔てられている。
モータ20は、電力の供給を受けて、圧縮要素50のための動力を発生させるものである。モータ20は、ステータ21とロータ22を有する。ステータ21は、ケーシング11に直接的または間接的に固定されている。ロータ22は、ステータ21と磁気的な相互作用を行うことによって、回転することができる。
クランク軸30は、モータ20が発生させた動力を伝達して圧縮要素50を駆動するものである。クランク軸30はロータ22に固定されており、ロータ22と共に回転する。クランク軸30は、主軸部31と偏心部32を有する。主軸部31は、クランク軸30の回転軸線を中心とする円柱の形状を有する。偏心部32は、クランク軸30の回転軸線に対して偏心している。
圧縮要素50は、流体の冷媒を圧縮する機構である。圧縮要素50は、固定スクロール51および可動スクロール52を有する。固定スクロール51はケーシング11に固定されている。可動スクロール52は固定スクロールに対して公転可能である。
第1軸受41は、主軸部31を軸支する転がり軸受である。第1軸受41は、上側支持部材70に支持されている。上側支持部材70は金属製であり、ケーシング11に直接的または間接的に固定されている。上側支持部材70は、固定スクロール51を直接的または間接的に支持する。
第2軸受42は、偏心部32を軸支するすべり軸受である。第2軸受42は、可動スクロール52に設置されている。偏心部32が第2軸受42と摺動しながら偏心回転することによって、可動スクロール52は公転運動をすることができる。
第3軸受43は、第1軸受41と同様に主軸部31を軸支する転がり軸受である。第3軸受43は、下側支持部材79に支持されている。下側支持部材79は金属製であり、ケーシング11に直接的または間接的に固定されている。
図2は、圧縮機10の拡大断面図であり、給油経路群を示す。給油経路群は、圧縮機10の各所に存在する機械的摺動箇所を潤滑するものである。給油経路群は、第1給油経路36、給油量制限部材46、排油経路93、第2給油経路45、第3給油経路90を含む。
第1給油経路36は、油を油貯留部18から汲み上げて第2軸受42へ供給する。
給油量制限部材46は、第2軸受42を潤滑し終えた油を受け取り、予め決められた分配比率で油を排油経路93と第2給油経路45とに分配する。排油経路93と第2給油経路45の分配比率は、例えば9対1である。
排油経路93は給油量制限部材46から不要な油を排出する。具体的には、排油経路93は油を給油量制限部材46からケーシング11の内面へ送る。その後、油はケーシング11の内面を伝って油貯留部18へ降下する。
第2給油経路45は、油を給油量制限部材46から第1軸受41まで案内する。
第3給油経路90は、第1軸受41を潤滑し終えた油を受け取り、圧縮要素50まで移動させる。第3給油経路90は、油保持部91と、それに続く油供給機構80とを含む。
油保持部91は一定量の油を保持する。油保持部91は、油保持部91から落下する油の量を制限する部材である。油保持部91の油の保持能力は、油上がりの抑制に効果的である程度に十分に大きい。
油供給機構80は、給油路81と、絞部材82とを有する。
各部位への油の供給は下記の動作により行われる。
油は、図1に示す油汲み上げ機構35によって油貯留部18から汲み上げられ、第1給油経路36の中を上昇する。油は、図2に示すようにクランク軸30の上端に達し、偏心部32の外周へ向かう。
油は第2軸受42を潤滑しながら降下する。
油は、給油量制限部材46に一時的に貯留される。その後、油は、第2給油経路45と排油経路93の2つの経路に分岐する。排油経路93に入る油はケーシング11の内面へ行き、その後、ケーシング11の内面を伝って油貯留部18へ降下する。
給油量制限部材46から第2給油経路45に入る油は、第1軸受41へ向かう。その後、油は第1軸受41を潤滑しながら下降する。
第1軸受41から下降する油は、油保持部91に一時的に保持され、それから第3給油経路90の一端である支持部材通路75へ入る。油保持部91の油の上限保持量は、油上がりの抑制に効果的となる大きさである。しかしながら、油保持部91の上限保持量を超過する量の油の流入があった場合には、油は下方へ落下する。
上側支持部材70は高圧空間62に配置されている。圧縮室53の中の冷媒の圧力は、高圧空間62の中の冷媒の圧力よりも概して低い。したがって、支持部材通路75の中に油が存在する場合、高圧空間62と圧縮室53の圧力差により、その油は第3給油経路90を通過して、圧縮室53およびその近傍にあるスラスト面54へと到達し、そこで圧縮要素50を潤滑する。
(5−1)
第3給油経路90が、第1軸受41に到達した油の少なくとも一部を圧縮室53またはその近傍のスラスト面54へ導く。したがって、第1軸受41の潤滑を終えた油は圧縮要素50の潤滑に利用されるので、費用性能比をさほど低下させることなく油上がりの発生を抑制できる。
第1軸受41の下に油保持部91が設けられる。したがって、第1軸受41の潤滑を終えた油を保持することができる。
油保持部91はリング部材を含む。したがって、リング部材の内径を適切に設計することによりにより、油保持部91から落下する油の量を制限することができる。
第3給油経路90が、油の少なくとも一部を油保持部91から圧縮室53またはその近傍のスラスト面54へ導く。したがって、油保持部91に貯留された油を圧縮要素50の潤滑に利用できる。
第2軸受42から流出する油は、第1軸受41へ至る第2給油経路45と、ケーシング11の内面へ至る排油経路93の2つの経路へ分岐する。加えて、第2給油経路45の流量は給油量制限部材46によって制限される。したがって、第1軸受41から流出する油の量を少なくできる。
第3給油経路90では絞部材82が油に抵抗を与える。したがって、絞部材82を適切に設計することにより、圧縮要素50に供給される油の量を最適化できる。
スラスト面54に油が供給される。したがって、固定スクロール51と可動スクロール52の間の摺動が円滑化されるとともに、それらの密閉性が確保される。
11 ケーシング
15 吸入管
16 吐出管
18 油貯留部
20 モータ
21 ステータ
22 ロータ
30 クランク軸
31 主軸部
32 偏心部
34 油リフト機構
35 油汲み上げ機構
36 第1給油経路
41 第1軸受(転がり軸受)
42 第2軸受(すべり軸受)
43 第3軸受(転がり軸受)
45 第2給油経路
46 給油量制限部材
50 圧縮要素
51 固定スクロール
52 可動スクロール
53 圧縮室
54 スラスト面
55 固定スクロール通路
61 低圧空間
62 高圧空間
63 隔離部材
70 上側支持部材
75 支持部材通路
79 下側支持部材
80 給油機構
81 第3給油経路
82 絞部材
91 油保持部
93 排油経路
Claims (6)
- 低圧流体が収容される低圧空間(61)と、高圧流体が収容される高圧空間(62)とを内部に有するケーシング(11)と、
圧縮室(53)を有し、前記圧縮室内の前記低圧流体を圧縮することで生じた前記高圧流体を前記高圧空間へ吐出する圧縮要素(50)と、
前記高圧空間に設けられ、主軸部(31)および前記主軸部から偏心した偏心部(32)を有するクランク軸(30)と、
前記高圧空間に設けられ、前記主軸部を支持する第1軸受(41)と、
前記高圧空間に設けられ、前記偏心部を支持する第2軸受(42)と、
前記第1軸受を支持し、かつ前記ケーシングに固定される支持部材(70)と、
前記第1軸受の下に設けられ、かつ前記支持部材とは分離した油保持部(91)と、
前記高圧空間に設けられ、油を貯留する油貯留部(18)と、
前記油貯留部に貯留されている前記油を前記第2軸受へ供給する第1給油経路(36)と、
前記第2軸受に供給された前記油の一部を前記第1軸受に到達させる第2給油経路(45)と、
前記高圧空間と前記圧縮室の圧力差を利用して、前記第1軸受に到達した前記油の少なくとも一部を前記圧縮室または前記圧縮室の近傍(54)へ導く第3給油経路(81)と、
を備える、圧縮機(10)。 - 前記油保持部はリング部材を含む、
請求項1に記載の圧縮機。 - 前記第3給油経路は、前記油の前記少なくとも一部を前記油保持部から前記圧縮室または前記圧縮室の前記近傍へ導く、
請求項1または請求項2に記載の圧縮機。 - 前記第2軸受から前記第1軸受へ到達する前記油の量を制限するために前記第2給油経路に設けられた給油量制限部材(46)と、
前記第2軸受に供給された前記油の一部を前記ケーシングの内面へ向かわせる排油経路(93)と、
をさらに備える、
請求項1から3のいずれか1つに記載の圧縮機。 - 前記第3給油経路には、前記油に抵抗を与える絞部材(82)が設けられている、
請求項4に記載の圧縮機。 - 前記圧縮要素は、
前記ケーシングに固定された固定スクロール(51)と、
前記固定スクロールに対して移動できる可動スクロール(52)と、
を有し、
前記圧縮室は前記固定スクロールおよび前記可動スクロールによって規定され、
前記可動スクロールは、スラスト面(54)において、前記固定スクロールに対して押し付けられるように配置されており、
前記第3給油経路は、前記スラスト面に前記油を供給する、
請求項1から5のいずれか1つに記載の圧縮機。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2016118490A JP6766461B2 (ja) | 2016-06-15 | 2016-06-15 | 軸受への給油を制限できる圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2016118490A JP6766461B2 (ja) | 2016-06-15 | 2016-06-15 | 軸受への給油を制限できる圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017223150A JP2017223150A (ja) | 2017-12-21 |
| JP6766461B2 true JP6766461B2 (ja) | 2020-10-14 |
Family
ID=60686762
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2016118490A Active JP6766461B2 (ja) | 2016-06-15 | 2016-06-15 | 軸受への給油を制限できる圧縮機 |
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Families Citing this family (1)
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|---|---|---|---|---|
| JP2013036409A (ja) * | 2011-08-09 | 2013-02-21 | Daikin Industries Ltd | 圧縮機 |
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2016
- 2016-06-15 JP JP2016118490A patent/JP6766461B2/ja active Active
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