JP6775408B2 - 放射線撮像装置及び放射線撮像システム - Google Patents
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Description
本発明は、放射線撮像装置及び放射線撮像システムに関する。
放射線によって形成される光学像を電気的に撮像する放射線撮像装置は、画素アレイの周囲に配される周辺回路として、画素アレイを駆動するための駆動回路と、画素アレイから電気信号を読み出すための読出し回路とを有する。特許文献1に記載された放射線撮像装置では、画素アレイと読出し回路との間にマルチプレクサが接続されており、複数の信号線を切り替えて読出し回路に信号が読み出される。これによって、読出し回路の構成が簡略化される。
信号線には、ゲート線やバイアス線、トランジスタとの間の寄生容量に起因するkTCノイズが発生する。KTCノイズを除去するために、相関二重サンプリングが行われる。具体的に、信号線の電位をリセットした後に発生するkTCノイズをサンプリングし、画素アレイから読み出された信号からこのノイズを減算することによりKTCノイズが除去される。特許文献1に記載された構成では、読出し回路に接続する信号線をマルチプレクサで切り替えるので、選択していない信号線を読み出す際に、この信号線のkTCノイズを除去できない。本発明は、信号線で発生するノイズの除去を可能にしつつ、画素アレイと周辺回路との間のコンタクト数を低減するための技術を提供することを目的とする。
上記課題に鑑みて、放射線を電気信号に変換する複数の変換素子と、前記複数の変換素子で得られた電気信号を読み出すための信号線と、前記複数の変換素子と前記信号線との間に接続されている複数のスイッチ素子と、前記複数のスイッチ素子の制御端子に接続されている複数の駆動線と、を備え、前記複数の変換素子は、第1変換素子と第2変換素子と第3変換素子とを含み、前記複数の駆動線は、第1駆動線と第2駆動線とを含み、前記第1変換素子と前記信号線との間は、前記第1駆動線に接続されたスイッチ素子がオンの場合に導通状態であり、前記第2変換素子と前記信号線との間は、前記第2駆動線に接続されたスイッチ素子がオンの場合に導通状態であり、前記第3変換素子と前記信号線との間は、前記第1駆動線に接続されたスイッチ素子及び前記第2駆動線に接続されたスイッチ素子がオンの場合に導通状態であることを特徴とする放射線撮像装置が提供される。
上記手段により、信号線で発生するノイズの除去を可能にしつつ、画素アレイと周辺回路との間のコンタクト数が低減される。
添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について以下に説明する。様々な実施形態を通じて同様の要素には同一の参照符号を付し、重複する説明を省略する。また、各実施形態は適宜変更、組み合わせが可能である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態の放射線撮像システム100の構成例を示す。放射線撮像システム100は、放射線で形成される光学像を電気的に撮像し、電気的な放射線画像を得るように構成されている。放射線は、典型的にはX線であるが、α線、β線、γ線などであってもよい。放射線撮像システム100は、例えば、放射線撮像装置110、コンピュータ120、曝射制御装置130及び放射線源140を備える。
図1は、本発明の第1実施形態の放射線撮像システム100の構成例を示す。放射線撮像システム100は、放射線で形成される光学像を電気的に撮像し、電気的な放射線画像を得るように構成されている。放射線は、典型的にはX線であるが、α線、β線、γ線などであってもよい。放射線撮像システム100は、例えば、放射線撮像装置110、コンピュータ120、曝射制御装置130及び放射線源140を備える。
放射線源140は、曝射制御装置130からの曝射指令(放射指令)に従って放射線の照射を開始する。放射線源140から照射された放射線は、被写体150を通って放射線撮像装置110に入射する。放射線源140はまた、曝射制御装置130からの停止指令に従って放射線の照射を停止する。
放射線撮像装置110は、放射線検出パネル111と、制御回路112とを含む。放射線検出パネル111は、放射線撮像装置110に入射した放射線に応じた放射線画像データを生成し、コンピュータ120へ送信する。放射線画像データとは、放射線画像を表すデータである。制御回路112は、放射線検出パネル111の動作を制御する。例えば、制御回路112は、放射線検出パネル111から得られる信号に基づいて、放射線源140からの放射線の照射を停止させるための停止信号を生成する。停止信号は、曝射制御装置130に供給される。曝射制御装置130は、停止信号に応答して、放射線源140に対して停止指令を送る。制御回路112は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのPLD(Programmable Logic Device)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)のような専用回路で構成されてもよい。これに代えて、制御回路112は、プロセッサのような汎用処理回路とメモリのような記憶回路との組み合わせによって構成されてもよい。この場合に、記憶回路に格納されたプログラムを汎用処理回路が実行することによって、制御回路112の機能が実現されてもよい。
コンピュータ120は、放射線撮像装置110および曝射制御装置130を制御する制御部と、放射線撮像装置110から放射線画像データを受信する受信部と、放射線撮像装置110によって得られた信号(放射線画像データ)を処理する信号処理部とを有する。制御部、受信部及び信号処理部はそれぞれ、制御回路112と同様に、専用回路によって構成されてもよいし、汎用処理回路と記憶回路との組み合わせによって構成されてもよい。一例において、曝射制御装置130は、曝射スイッチを有し、ユーザによって曝射スイッチがオンされると、曝射指令を放射線源140に送るとともに、放射線の照射開始を示す開始通知をコンピュータ120に送る。開始通知を受けたコンピュータ120は、開始通知に応答して、放射線の照射開始を放射線撮像装置110の制御回路112に通知する。
図2は、放射線検出パネル111の構成例を示す。放射線検出パネル111は、例えば、画素アレイ200、駆動回路210、読出し回路220、バッファ回路230及びAD変換器240を備える。駆動回路210及び読出し回路220は、画素アレイ200の周辺回路として機能する。画素アレイ200は、例えば、アレイ状に配された複数の画素201と、複数の駆動線Vg1〜Vg5と、複数の信号線Sig1〜Sig2と、バイアス線Bsとによって構成される。図2では、説明のために、画素アレイ200は、4行×4列の画素201で構成されている。しかし、実際には、より多くの画素201が配されうる。一例において、放射線検出パネル111は、17インチの寸法を有し、約3000行×約3000列の画素201を有する。各画素201は、変換素子とスイッチ素子とによって構成される。
画素アレイ200は、複数の変換素子C11〜C44と、複数のスイッチ素子S11〜S44とを含む。以下の説明において、変換素子C11〜C44を総称して変換素子Cと表す。変換素子Cに関する説明は、変換素子C11〜C44のそれぞれに当てはまる。同様に、スイッチ素子S11〜S44、駆動線Vg1〜Vg5及び信号線Sig1〜Sig2を総称して、それぞれスイッチ素子S、駆動線Vg及び信号線Sigと表す。画素アレイ200の各行を図面の上側から順に1行目から4行目と呼び、画素アレイ200の各列を図面の左側から順に1列目から4列目と呼ぶ。各画素201は、1つの変換素子Cと1つのスイッチ素子Sとの組み合わせによって構成される。例えば、1行目かつ2列目にある画素201は、変換素子C12とスイッチ素子S12との組み合わせによって構成される。
各画素201において、変換素子Cは入射した放射線を電気信号(例えば、電荷)に変換し、スイッチ素子Sは、変換素子Cと、この変換素子Cに対応する信号線Sigとの間に接続されている。例えば、複数の変換素子C11、C12、C21、C22と信号線Sig1との間にスイッチ素子S11、S12、S21、S22が接続されている。スイッチ素子Sがオンになると、変換素子Cと信号線Sigとの間が導通状態となり、変換素子Cで得られた電気信号(例えば、変換素子Cに蓄積された電荷)が信号線Sigに転送される。変換素子Cは、例えば、ガラス基板等の絶縁性基板上に配置されアモルファスシリコンを主材料とするMIS型フォトダイオードであってもよい。これに代えて、変換素子Cは、PIN型フォトダイオードであってもよい。変換素子Cは、放射線を直接に電荷に変換する直接型として構成されてもよいし、放射線を光に変換した後に、この光を検出する間接型として構成されてもよい。間接型では、シンチレータが複数の画素201によって共有されてもよい。
スイッチ素子Sは、例えば、制御端子(ゲート)と2つの主端子(ソース、ドレイン)とを有する薄膜トランジスタ(TFT)などのトランジスタで構成される。変換素子Cは、2つの主電極を有し、変換素子Cの一方の主電極は、スイッチ素子Sの2つの主端子のうちの一方に接続され、変換素子の他方の主電極は、共通のバイアス線Bsを介してバイアス電源Vsに接続されている。バイアス電源Vsは、バイアス電圧を生成する。
1行目かつ偶数列目の画素201のスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg1に接続され、1行目かつ奇数列目の画素201のスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg2に接続されている。2行目かつ偶数列目の画素201のスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg2に接続され、2行目かつ奇数列目の画素201のスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg3に接続されている。3行目、4行目についても同様である。また、1列目の画素201のスイッチ素子Sの一方の主端子は同じ画素201の変換素子Cに接続され、他方の主端子は2列目の画素201の変換素子Cに接続されている。すなわち、1列目の画素201のスイッチ素子Sは、2列目の画素201のスイッチ素子Sを介して信号線Sigに接続されている。2列目の画素201のスイッチ素子Sの一方の主端子は同じ画素201の変換素子Cに接続され、他方の主端子は信号線Sigに接続されている。すなわち、2列目の画素201のスイッチ素子Sは、同じ画素の変換素子Cと信号線Sigとの間に接続されている。3列目、4列目についても同様である。
例えば、変換素子C12と信号線Sig1との間にスイッチ素子S12が接続されている。変換素子C11と信号線Sig1との間にスイッチ素子S11、S12が直列に接続されている。スイッチ素子S11は、スイッチ素子S12を介して信号線Sig1に接続されている。変換素子C22と信号線Sig1との間にスイッチ素子S22が接続されている。変換素子C12と変換素子C22とは、信号線Sig1が延びる方向に沿って並んでいる。変換素子C11と変換素子C12とは、駆動線Vg1が延びる方向に沿って並んでいる。
このような接続形態では、信号線Sigの本数が画素アレイ200の列数の半分で済む。また、駆動線Vgの本数は、画素アレイ200の行数よりも1本多いだけである。そのため、画素行ごとに駆動線を有し、画素列ごとに信号線を有する放射線検出パネルと比較して、画素アレイ200と周辺回路(駆動回路210と読出し回路220)との間のコンタクト数(駆動線Vgと信号線Sigとの合計本数)が低減される。その結果、周辺回路の構成が簡略化される。
3つの変換素子C11、C12、C22に着目して、これらと信号線Sig1との間が導通状態になるための条件を説明する。変換素子C12と信号線Sig1との間は、駆動線Vg1に接続されたスイッチ素子S12がオンの場合に導通状態であり、駆動線Vg1に接続されたスイッチ素子S12がオフの場合に非導通状態である。変換素子C22と信号線Sig1との間は、駆動線Vg2に接続されたスイッチ素子S22がオンの場合に導通状態であり、駆動線Vg2に接続されたスイッチ素子S12がオフの場合に非導通状態である。変換素子C11と信号線Sig1との間は、駆動線Vg1に接続されたスイッチ素子S12及び駆動線Vg2に接続されたスイッチ素子S11がオンの場合に導通状態であり、これらの少なくとも一方がオフの場合に非導通状態である。
駆動回路210は、制御回路112から供給される制御信号に従って、駆動線Vgを通じて各画素201のスイッチ素子Sの制御端子に駆動信号を供給する。制御信号は、スイッチ素子Sをオンにするためのオン信号(以下の説明ではハイレベルの電圧)と、スイッチ素子Sをオフにするためのオフ信号(以下の説明ではローレベルの電圧)とを含む。駆動回路210は、例えばシフトレジスタを含み、このシフトレジスタは、制御回路112から供給される制御信号(例えば、クロック信号)に従ってシフト動作を行う。駆動回路210の動作例については後述する。
読出し回路220は、変換素子Cで得られ、信号線Sigに現れた電気信号を増幅して読み出す。読出し回路220は、1本の信号線Sigごとに1つの増幅回路221を含む。図2の例では画素アレイ200が2本の信号線Sigを有するので、読出し回路220は2つの増幅回路221を含む。各列増幅部CAは、例えば、積分増幅器222、可変増幅器223、スイッチ素子224、容量225及びバッファ回路226を含む。スイッチ素子224及び容量225はサンプルホールド回路を構成する。積分増幅器222は、例えば、演算増幅器と、この演算増幅器の反転入力端子と出力端子との間に並列に接続された積分容量及びリセットスイッチとを含む。演算増幅器の非反転入力端子には、基準電源Vrefから基準電圧が供給される。制御回路112から供給される制御信号RC(リセットパルス)に応じてリセットスイッチがオンになると、積分容量がリセットされるとともに信号線Sigの電位が基準電位にリセットされる。
可変増幅器223は、積分増幅器222からの信号を、設定された増幅率で増幅する。サンプルホールド回路は、可変増幅器223からの信号をサンプルホールドする。サンプルホールド回路を構成するスイッチ素子224のオンオフは、制御回路112から供給される制御信号SHによって制御される。バッファ回路226は、サンプルホールド回路からの信号をバッファリング(インピーダンス変換)して出力する。
読出し回路220はまた、複数の増幅回路221からの信号を所定の順序で選択して出力するマルチプレクサ227を含む。マルチプレクサ227は、例えば、シフトレジスタを含み、このシフトレジスタは、制御回路112から供給される制御信号(例えば、クロック信号)に従ってシフト動作を行う。このシフト動作によって、複数の増幅回路221からの1つの信号が選択される。
バッファ回路230は、マルチプレクサ227から出力される信号をバッファリング(インピーダンス変換)する。AD変換器240は、バッファ回路230から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。AD変換器240の出力、即ち、放射線画像データは、コンピュータ120に送信される。
図3は、1つの画素201の断面構造の一例を模式的に示す。画素201は、ガラス基板等の絶縁性基板301の上に形成される。画素201は、絶縁性基板301の上に、導電層302、絶縁層303、半導体層304、不純物半導体層305及び導電層306を有する。導電層302は、スイッチ素子Sを構成するトランジスタ(例えばTFT)のゲートを構成する。絶縁層303は、導電層302を覆うように配置される。半導体層304は、導電層302のうちゲートを構成する部分の上に絶縁層303を介して配置されている。不純物半導体層305は、スイッチ素子Sを構成するトランジスタの2つの主端子(ソース、ドレイン)を構成するように半導体層304の上に配置されている。導電層306は、スイッチ素子Sを構成するトランジスタの2つの主端子(ソース、ドレイン)にそれぞれ接続された配線パターンを構成している。導電層306の一部は信号線Sigを構成し、他の一部は変換素子Cとのスイッチ素子Sとを接続するための配線パターンを構成している。
画素201は、絶縁層303及び導電層306を覆う層間絶縁膜307を更に有する。層間絶縁膜307には、導電層306(スイッチ素子S)と接続するためのコンタクトプラグ308が設けられている。画素201は、層間絶縁膜307の上に、導電層309、絶縁層310、半導体層311、不純物半導体層312、導電層313、保護層314、接着層315及びシンチレータ層316をこの順に更に有する。これらの層によって、間接型の変換素子Cが構成される。導電層309及び導電層313は、変換素子Cを構成する光電変換素子の下部電極及び上部電極をそれぞれ構成する。導電層313は、例えば、透明材料で構成される。導電層309、絶縁層310、半導体層311、不純物半導体層312及び導電層313は、光電変換素子としてのMIS型センサを構成している。不純物半導体層312は、例えば、n型の不純物半導体層で形成される。シンチレータ層316は、例えば、ガドリニウム系の材料、または、CsI(ヨウ化セシウム)の材料で構成され、放射線を光に変換する。
上述の例にかえて、変換素子Cは、入射した放射線を直接に電気信号(電荷)に変換する直接型の変換素子として構成されてもよい。直接型の変換素子Cとして、例えば、アモルファスセレン、ガリウム砒素、ガリウムリン、ヨウ化鉛、ヨウ化水銀、CdTe、CdZnTe等を主材料とする変換素子がある。変換素子Cは、MIS型に限定されず、例えば、pn型やPIN型のフォトダイオードでもよい。
図3に示された例では、画素アレイ200が形成された面に対する正投影(平面視)において、複数の信号線Sigのそれぞれが変換素子Cの一部と重なっている。このような構成は、各画素201の変換素子Cの面積を大きく点で有利であるが、一方で、信号線Sigと変換素子Cとの間の容量結合が大きくなるという点で不利である。変換素子Cに放射線が入射し、変換素子Cに電荷が蓄積されて導電層309(下部電極)の電位が変化した場合に、信号線Sigと変換素子Cとの間の容量結合によって信号線Sigの電位も変化する。
図4を参照しながら放射線撮像システム100の動作例を説明する。放射線撮像システム100の動作は、コンピュータ120によって制御される。放射線撮像装置110の動作は、コンピュータ120による制御の下で、制御回路112によって制御される。図4に示される動作は、例えば、放射線撮像システム100のユーザが指示することによって開始される。
図4の「動作」は、放射線撮像システム100の動作を示す。放射線撮像システム100の動作は、待機シーケンス、放射線画像取得シーケンス及びオフセット画像取得シーケンスを含む。待機シーケンスは、放射線の照射開始を待機している間に行われる一連の動作である。放射線画像取得シーケンスは、放射線画像を取得するための一連の動作である。オフセット画像取得シーケンスは、オフセット画像を取得するための一連の動作である。オフセット画像とは、放射線撮像装置110に放射線が照射されていない状態で各画素201から得られた信号によって形成される画像のことである。図4の「放射線」は、放射線の照射の有無を示す。ローレベルは放射線が照射されていないことを示し、ハイレベルは放射線が照射されていることを示す。図4の「Vg1」〜「Vg5」は、駆動回路210から各駆動線Vg1〜Vg5に供給される駆動信号のレベルを示す。ローレベル(オフ信号)の駆動信号が供給された駆動線Vgに接続されたスイッチ素子Sはオフであり、ハイレベル(オン信号)の駆動信号が供給された駆動線Vgに接続されたスイッチ素子Sはオンである。図4の「Sig1」、「Sig2」は、各信号線Sig1、Sig2を通じて信号が読み出されているか否かと、読出し対象の変換素子Cとを示す。ローレベルは信号が読み出されていないことを示し、ハイレベルは信号が読み出されていることを示す。また、ハイレベルの場合に、読出し対象の変換素子Cの符号を示す。
待機シーケンス中に、放射線撮像装置110は、リセット動作を繰り返す。リセット動作とは、各画素201の変換素子Cに蓄積されている暗電荷をリセットする動作のことである。暗電荷とは、変換素子Cに放射線が入射していないのにもかかわらず発生する電荷のことである。1行目の画素201から最終行(4行目)の画素201まで順に変換素子Cのリセットを行うことを1回のリセット動作と呼ぶ。放射線撮像装置110は、このリセット動作を繰り返し行う。リセット動作の実行中に、制御回路112は、積分増幅器222のリセットスイッチにアクティブレベルのリセットパルスを供給する。これによって、信号線Sigが基準電位にリセットされる。1回のリセット動作で、駆動回路210は、1行目の画素201をリセットするために、駆動線Vg1、Vg2にオン信号を供給する。これによって、変換素子C11と信号線Sig1との間が導通状態になるととともに、変換素子C12と信号線Sig1との間が導通状態になる。変換素子C13、C14についても同様である。続いて、駆動回路210は、2行目の画素201をリセットするために、駆動線Vg2、Vg3にオン信号を供給する。以下同様にして、駆動回路210は、4行目の画素201までリセットする。
制御回路112は、例えば、曝射制御装置130からコンピュータ120を介して供給される開始通知に基づいて、放射線源140からの放射線の照射が開始されることを認識し、待機シーケンスから放射線画像取得シーケンスに移行する。これに代えて、放射線撮像装置110は、画素アレイ200のバイアス線Bs又は信号線Sig等を流れる電流を検出する検出回路を有してもよく、この検出回路の出力に基づいて放射線源140からの放射線の照射の開始を認識してもよい。
放射線画像取得シーケンスは、蓄積動作と読出し動作とを含む。蓄積動作で、駆動回路210は、所定の時間、各駆動線Vg1〜Vg5にオフ信号を供給する。これによって、各変換素子Cに入射した放射線に応じた電荷が変換素子Cに蓄積される。続いて、読出し動作で、制御回路112は、各変換素子Cに蓄積された電荷(電気信号)を読み出す。本実施形態で、読出し動作は2回の部分読出し動作に分けて行われる。具体的に、制御回路112は、1回目の部分読出し動作で偶数列の画素201の変換素子Cから電荷を読み出し、2回目の部分読出し動作で奇数列の画素201の変換素子Cから電荷を読み出す。
以下、読出し動作について詳細に説明する。以下では、信号線Sig1を通じて読み出される電荷について主に説明するが信号線Sig2を通じて読み出される電荷についても同様である。まず、駆動回路210は、駆動線Vg1のみにオン信号を供給する。これにより、スイッチ素子S12がオンとなり、変換素子C12と信号線Sig1との間が導通状態になるので、変換素子C12で得られた電荷が信号線Sig1に読み出される。一方、駆動線Vg2にオフ信号が供給されているで、スイッチ素子S11はオフのままであり、変換素子C11と信号線Sig1との間は非導通状態である。したがって、変換素子C11で得られた電荷はこの時点で信号線Sig1に読み出されない。
変換素子C12で得られた電荷が読み出された後に、駆動回路210は、駆動線Vg2のみにオン信号を供給する。これにより、スイッチ素子S22がオンとなり、変換素子C22と信号線Sig1との間が導通状態になるので、変換素子C22で得られた電荷が信号線Sig1に読み出される。また、スイッチ素子S11もオンとなるので、変換素子C11と変換素子C12との間がスイッチ素子S11を通じて導通状態になる。そのため、変換素子C11で得られた電荷の一部が変換素子C12に転送される。一方、駆動線Vg1にオフ信号が供給されているので、スイッチ素子S12はオフであり、変換素子C11と信号線Sig1との間は非導通状態である。したがって、変換素子C11で得られた電荷はこの時点で信号線Sig1に読み出されない。変換素子C22で得られた電荷が読み出された後に、駆動回路210は、駆動線Vg3〜Vg5に順にオン信号を供給する。これによって、変換素子C32、C42で得られた電荷が同様に信号線Sig1に読み出される。以上で1回目の部分読出し動作が終了する。
続いて、制御回路112は、2回目の部分読出し動作を行う。2回目の部分読出し動作では、1回目の部分読出し動作とは逆に、最終行(4行目)の画素201から1行目の画素201への順に電荷が読み出される。まず、駆動回路210は、駆動線Vg4、Vg5にオン信号を供給する。これにより、スイッチ素子S41、S42がオンとなり、変換素子C41と信号線Sig1との間が導通状態になり、変換素子C41で得られた電荷が信号線Sig1に読み出される。1回目の部分読出し動作において、変換素子C41で得られた電荷の一部が変換素子C42に転送されているが、変換素子C42と信号線Sig1との間が導通状態なので、この一部の電荷もあわせて、変換素子C41で得られた電荷が信号線Sig1に読み出される。また、変換素子C42で得られた電荷は1回目の部分読出し動作によって既に読み出されているので、変換素子C41で得られた電荷のみが読み出される。駆動線Vg4にオン信号が供給されているので、スイッチ素子S31もオンになるが、スイッチ素子S32がオフなので、変換素子C31で得られた電荷が信号線Sig1に読み出されることはない。
変換素子C41で得られた電荷が読み出された後に、駆動回路210は、駆動線Vg4〜Vg1に2本単位で順にオン信号を供給する。これによって、同様にして、変換素子C31、C21、C11で得られた電荷が信号線Sig1に読み出される。以上で2回目の部分読出し動作が終了する。
放射線撮像装置110は、放射線画像取得シーケンスによって得られた各変換素子Cの電荷をマルチプレクサ227、バッファ回路230及びAD変換器240を通してデジタル信号としてコンピュータ120に送信する。各画素201のデータを合成することによって、放射線画像が得られる。
次にオフセット画像取得シーケンスについて説明する。放射線画像取得シーケンスは、リセット動作と、蓄積動作と読出し動作とを含む。制御回路112はまず待機シーケンスと同じリセット動作を1回行う。これによって、画素アレイ200の状態が放射線画像取得シーケンスの開始前と同様の状態になる。その後、制御回路112は、放射線画像取得シーケンスと同じ蓄積動作及び読出し動作を行うことによって、オフセット画像を取得する。オフセット画像も放射線画像と同様に放射線撮像装置110からコンピュータ120へ送信される。放射線画像からオフセット画像を減算することによって、放射線の照射中に変換素子Cで発生した暗電荷によるオフセット成分が放射線画像から除去される。
上述の読出し動作において、各画素201の感度が変化する場合がある。例えば、駆動線Vg2にオン信号が供給されると、スイッチ素子S11、S22がオンになる。この場合に、変換素子C11で得られた電荷の一部が変換素子C12に転送されるので、スイッチ素子S12のソース・ドレイン間容量により、信号線Sig1の電位が変化する。その結果として、信号線Sig1で読み出される信号量は、変換素子C22で得られた信号量よりも多くなる。
また、2回目の部分読出し動作において、例えば変換素子C11で得られた電荷は、2つのスイッチ素子S11、S12を通じて信号線Sig1に転送される。そのため、変換素子C11で得られた電荷の一部が転送されずに残ってしまい、変換素子C11を含む画素201の感度が低下する可能性がある。
上述のような画素201の感度の変化を低減するために、放射線撮像装置110は、被写体が無い状態で撮影した画像で、被写体がある状態で撮影した画像を除算し、ゲイン補正を掛けることで補正してもよい。これにかえて、放射線撮像装置110は、1回目の部分読出し動作と2回目の部分読出し動作との感度比を予め算出しておき、この感度比を用いて画素値を補正してもよい。さらに、奇数列の画素201の変換素子Cと偶数列の画素201の変換素子Cとが互いに異なる開口率を有してもよい。または、奇数列の画素201のスイッチ素子Sと偶数列の画素201のスイッチ素子とが互いに異なるオン抵抗を有してもよい。
1回目の部分読出し動作と2回目の部分読出し動作とのそれぞれを画素列単位で行うと、感度特性の違いやダーク特性の違いから画像上に縞模様が現れる可能性がある。そのため、1回目の部分読出し動作で信号が読み出される画素201を市松模様に配置する(この場合、2回目の部分読出し動作で信号が読み出される画素201も市松模様となる。)ことによって、画像上の縞模様を見えにくくしてもよい。
上述の読出し動作のように、画素アレイ200の全体を時間的に2回に分けて読み出すことによって、放射線撮像装置110の外部から混入するノイズ成分が画像に現れにくくなる。また、1回目の部分読出し動作で取得した画像をプレビュー画像に使用すれば、放射線照射後、直ちに撮影画像を技師が確認できる。
読出し回路220を画素アレイ200のどの位置に接続するかにより、画素アレイ200内の信号線Sigの長さが変わる。信号線Sigは、配線長により熱雑音を発生するため、短いほど低ノイズとなる。関心領域となる画素アレイ200の中央部の信号線Sigの長さを短く配置することによって、関心領域のランダムノイズを低減してもよい。
上述した動作例では、2回目の部分読出し動作が1回目の部分読出し動作とは異なる動作である。これに代えて、2回目の部分読出し動作が1回目の部分読出し動作と同じ動作であってもよい。具体的に、2回目の部分読出し動作において、駆動回路210は、駆動線Vg1のみにオン信号を供給する。これにより、スイッチ素子S12がオンとなり、変換素子C12と信号線Sig1との間が導通状態になる。2回目の部分読出し動作の開始時点で、変換素子C12で得られた電荷は既に読み出されており、変換素子C12には変換素子C11で得られた電荷の一部が転送されている。したがって、駆動線Vg1のみにオン信号が供給された場合に、変換素子C12に転送された一部の電荷が信号線Sig1に読み出される。ここで読み出される電荷量は、変換素子C11で得られた電荷量に、変換素子C11と変換素子C12との容量比を乗じた値である。例えば、変換素子C11と変換素子C12との容量が互いに等しい場合に、変換素子C11で得られた電荷の半分が信号線Sig1に読み出される。その後、放射線撮像装置110は、読み出された信号を倍にすることによって、変換素子C11を含む画素201の信号値を算出してもよい。これにかえて、放射線撮像装置110は、読み出された信号をそのまま使用することによって、ダイナミックレンジを拡大した画像を生成してもよい。
<第2実施形態>
図5及び図6を参照して本発明の第2実施形態の放射線撮像システムについて説明する。第2実施形態の放射線撮像システムは、放射線撮像装置110が図2の画素アレイ200のかわりに図5の画素アレイ500を備える点で異なり、その他の点は第1実施形態の放射線撮像システム100と同じであってもよい。そのため、以下では第1実施形態と同様であってもよい説明を省略する。
図5及び図6を参照して本発明の第2実施形態の放射線撮像システムについて説明する。第2実施形態の放射線撮像システムは、放射線撮像装置110が図2の画素アレイ200のかわりに図5の画素アレイ500を備える点で異なり、その他の点は第1実施形態の放射線撮像システム100と同じであってもよい。そのため、以下では第1実施形態と同様であってもよい説明を省略する。
画素アレイ500は、例えば、アレイ状に配された複数の画素501と、複数の駆動線Vg1〜Vg5と、複数の信号線Sig1〜Sig2と、バイアス線Bsとによって構成される。画素アレイ500は、複数の変換素子C11〜C44と、複数のスイッチ素子S11〜S44、S11’〜S44’とを含む。以下の説明において、変換素子C11〜C44を総称して変換素子Cと表し、スイッチ素子S11〜S44、S11’〜S44’を総称してスイッチ素子Sと表す。各画素501は、1つの変換素子Cと2つのスイッチ素子Sとの組み合わせによって構成される。例えば、1行目かつ2列目にある画素201は、変換素子C12とスイッチ素子S12、S12’との組み合わせによって構成される。
1行目かつ偶数列目の画素201の2つのスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg1に接続されている。1行目かつ奇数列目の画素201の2つのスイッチ素子Sのうち一方のスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg1に接続され、他方のスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg2に接続されている。2行目〜4行目についても同様である。また、各画素201の変換素子Cは、同じ画素201の直接に接続された2つのスイッチ素子Sを介して信号線Sigに接続されている。
例えば、変換素子C11と信号線Sig1との間にスイッチ素子S11、S11’が直列に接続されている。スイッチ素子S11は、スイッチ素子S11’を介して信号線Sig1に接続されている。変換素子C12と信号線Sig1との間にスイッチ素子S12、S12’が直列に接続されている。変換素子C22と信号線Sig1との間にスイッチ素子S22、S22’が直列に接続されている。変換素子C12と変換素子C22とは、信号線Sig1が延びる方向に沿って並んでいる。変換素子C11と変換素子C12とは、駆動線Vg1が延びる方向に沿って並んでいる。
このような接続形態では、信号線Sigの本数が画素アレイ200の列数の半分で済む。また、駆動線Vgの本数は、画素アレイ200の行数よりも1本多いだけである。そのため、画素行ごとに駆動線を有し、画素列ごとに信号線を有する放射線検出パネルと比較して、画素アレイ200と周辺回路(駆動回路210と読出し回路220)との間のコンタクト数(駆動線Vgと信号線Sigとの合計本数)が低減される。その結果、周辺回路の構成が簡略化される。
図6を参照して、第2実施形態における読出し動作について詳細に説明する。以下では、信号線Sig1を通じて読み出される電荷について主に説明するが信号線Sig2を通じて読み出される電荷についても同様である。まず、駆動回路210は、駆動線Vg1のみにオン信号を供給する。これにより、スイッチ素子S12、S12’がオンとなり、変換素子C12と信号線Sig1との間が導通状態になるので、変換素子C12で得られた電荷が信号線Sig1に読み出される。一方、駆動線Vg2にオフ信号が供給されているので、スイッチ素子S11はオフであり、変換素子C11と信号線Sig1との間は非導通状態である。したがって、変換素子C11で得られた電荷はこの時点で信号線Sig1に読み出されない。
変換素子C12で得られた電荷が読み出された後に、駆動回路210は、駆動線Vg2のみにオン信号を供給する。これにより、スイッチ素子S22、S22’がオンとなり、変換素子C22と信号線Sig1との間が導通状態になるので、変換素子C22で得られた電荷が信号線Sig1に読み出される。また、スイッチ素子S11もオンとなるが、スイッチ素子S11’がオフであるので、変換素子C11と信号線Sig1との間は非導通状態である。また、変換素子C11は、スイッチ素子S11を介して他の変換素子に接続されていないので、変換素子C11の電荷はどこにも転送されない。変換素子C22で得られた電荷が読み出された後に、駆動回路210は、駆動線Vg3〜Vg5に順にオン信号を供給する。これによって、変換素子C32、C42で得られた電荷が同様に信号線Sig1に読み出される。以上で1回目の部分読出し動作が終了する。
続いて、制御回路112は、2回目の部分読出し動作を行う。2回目の部分読出し動作では、1回目の部分読出し動作と同じく、1行目の画素201から最終行(4行目)の画素201への順に電荷が読み出される。まず、駆動回路210は、駆動線Vg1、Vg2にオン信号を供給する。これにより、スイッチ素子S11、S11’、S12,S12’がオンとなるので、変換素子C11と信号線Sig1との間が導通状態になり、変換素子C11で得られた電荷が信号線Sig1に読み出される。また、変換素子C12で得られた電荷は1回目の部分読出し動作によって既に読み出されているので、変換素子C11で得られた電荷のみが読み出される。駆動線Vg2にオン信号が供給されるので、スイッチ素子S21’もオンになるが、スイッチ素子S21がオフなので、変換素子C21で得られた電荷は信号線Sig1に読み出されない。
変換素子C11で得られた電荷が読み出された後に、駆動回路210は、駆動線Vg2〜Vg5に2本単位で順にオン信号を供給する。これによって、変換素子C21、C31、C41で得られた電荷が同様に信号線Sig1に読み出される。以上で2回目の部分読出し動作が終了する。
第2実施形態では、1回目の部分読出し動作と2回目の部分読出し動作とで駆動線Vgの走査方向が同じであるので、駆動回路210の制御を簡易化できる。
<第3実施形態>
図7及び図8を参照して本発明の第3実施形態の放射線撮像システムについて説明する。第3実施形態の放射線撮像システムは、放射線撮像装置110が図2の画素アレイ200のかわりに図7の画素アレイ700を備える点で異なり、その他の点は第1実施形態の放射線撮像システム100と同じであってもよい。そのため、以下では第1実施形態と同様であってもよい説明を省略する。
図7及び図8を参照して本発明の第3実施形態の放射線撮像システムについて説明する。第3実施形態の放射線撮像システムは、放射線撮像装置110が図2の画素アレイ200のかわりに図7の画素アレイ700を備える点で異なり、その他の点は第1実施形態の放射線撮像システム100と同じであってもよい。そのため、以下では第1実施形態と同様であってもよい説明を省略する。
画素アレイ700は、例えば、アレイ状に配された複数の画素701と、複数の駆動線Vg1〜Vg3と、複数の信号線Sig1〜Sig4と、バイアス線Bsとによって構成される。画素アレイ700は、複数の変換素子C11〜C44と、複数のスイッチ素子S11〜S44とを含む。以下の説明において、変換素子C11〜C44を総称して変換素子Cと表し、スイッチ素子S11〜S44を総称してスイッチ素子Sと表す。各画素701は、1つの変換素子Cと1つのスイッチ素子Sとの組み合わせによって構成される。例えば、1行目かつ2列目にある画素701は、変換素子C12とスイッチ素子S12との組み合わせによって構成される。
1行目の画素201のスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg1に接続されている。2行目の画素201のスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg2に接続されている。3行目の画素201のスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg2に接続されている。4行目の画素201のスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg3に接続されている。また、奇数行目の画素201の変換素子Cは、同じ画素に含まれるスイッチ素子Sを介して信号線Sigに接続されている。偶数行目の画素201の変換素子Cは、同じ画素に含まれるスイッチ素子Sと、この画素に対して列方向(信号線Sigが延びる方向)に隣接する画素のスイッチ素子Sとを介して信号線Sigに接続されている。
例えば、変換素子C11と信号線Sig1との間にスイッチ素子S11が接続されている。変換素子C21と信号線Sig1との間にスイッチ素子S11、S21が直列に接続されている。スイッチ素子S21は、スイッチ素子S11を介して信号線Sig1に接続されている。変換素子C31と信号線Sig1との間にスイッチ素子S31が接続されている。変換素子C11と変換素子C21と変換素子C31とは、信号線Sig1が延びる方向に沿って並んでいる。
このような接続形態では、駆動線Vgの本数が画素アレイ200の行数の半分よりも1本多いだけで済む。また、信号線Sigの本数は、画素アレイ200の列数と同じである。そのため、画素行ごとに駆動線を有し、画素列ごとに信号線を有する放射線検出パネルと比較して、画素アレイ200と周辺回路(駆動回路210と読出し回路220)との間のコンタクト数(駆動線Vgと信号線Sigとの合計本数)が低減される。その結果、周辺回路の構成が簡略化される。
図8を参照して、第3実施形態における読出し動作について詳細に説明する。以下では、信号線Sig1を通じて読み出される電荷について主に説明するが信号線Sig2を通じて読み出される電荷についても同様である。まず、駆動回路210は、駆動線Vg1のみにオン信号を供給する。これにより、スイッチ素子S11がオンとなり、変換素子C11と信号線Sig1との間が導通状態になるので、変換素子C11で得られた電荷が信号線Sig1に読み出される。一方、駆動線Vg2にオフ信号が供給されているので、スイッチ素子S21はオフであり、変換素子C21と信号線Sig1との間は非導通状態である。したがって、変換素子C21で得られた電荷はこの時点で信号線Sig1に読み出されない。
変換素子C11で得られた電荷が読み出された後に、駆動回路210は、駆動線Vg2のみにオン信号を供給する。これにより、スイッチ素子S31がオンとなり、変換素子C31と信号線Sig1との間が導通状態になるので、変換素子C31で得られた電荷が信号線Sig1に読み出される。また、スイッチ素子S21もオンとなるので、変換素子C11と変換素子C21との間がスイッチ素子S21を通じて導通状態になる。そのため、変換素子C21で得られた電荷の一部が変換素子C11に転送される。一方、駆動線Vg1にオフ信号が供給されているので、スイッチ素子S11はオフであり、変換素子C21と信号線Sig1との間は非導通状態である。したがって、変換素子C21で得られた電荷はこの時点で信号線Sig1に読み出されない。変換素子C31で得られた電荷が読み出された後に、駆動回路210は、駆動線Vg3にオン信号を供給する。以上で1回目の部分読出し動作が終了する。
続いて、制御回路112は、2回目の部分読出し動作を行う。2回目の部分読出し動作では、1回目の部分読出し動作とは逆に、最終行(4行目)の画素201から1行目の画素201への順に電荷が読み出される。まず、駆動回路210は、駆動線Vg2、Vg3にオン信号を供給する。これにより、スイッチ素子S31、S41がオンとなり、変換素子C41と信号線Sig1との間が導通状態になり、変換素子C41で得られた電荷が信号線Sig1に読み出される。1回目の部分読出し動作において、変換素子C41で得られた電荷の一部が変換素子C31に転送されているが、変換素子C31と信号線Sig1との間が導通状態なので、この一部の電荷もあわせて、変換素子C41で得られた電荷が信号線Sig1に読み出される。また、変換素子C31で得られた電荷は1回目の部分読出し動作によって既に読み出されているので、変換素子C41で得られた電荷のみが読み出される。駆動線Vg2にオン信号が供給されるので、スイッチ素子S21もオンになるが、スイッチ素子S11がオフなので、変換素子C21で得られた電荷が信号線Sig1に読み出されることはない。
変換素子C41で得られた電荷が読み出された後に、駆動回路210は、駆動線Vg1、V2にオン信号を供給する。これによって、同様にして、変換素子C21で得られた電荷が信号線Sig1に読み出される。以上で2回目の部分読出し動作が終了する。
第3実施形態では、画素列ごとに信号線Sigが設けられているので、第1実施形態と比較して画像を高速に読み出すことができる。
<第4実施形態>
図9及び図10を参照して本発明の第4実施形態の放射線撮像システムについて説明する。第4実施形態の放射線撮像システムは、放射線撮像装置110が図2の画素アレイ200のかわりに図9の画素アレイ900を備える点で異なり、その他の点は第1実施形態の放射線撮像システム100と同じであってもよい。そのため、以下では第1実施形態と同様であってもよい説明を省略する。
図9及び図10を参照して本発明の第4実施形態の放射線撮像システムについて説明する。第4実施形態の放射線撮像システムは、放射線撮像装置110が図2の画素アレイ200のかわりに図9の画素アレイ900を備える点で異なり、その他の点は第1実施形態の放射線撮像システム100と同じであってもよい。そのため、以下では第1実施形態と同様であってもよい説明を省略する。
画素アレイ900は、例えば、アレイ状に配された複数の画素901と、複数の駆動線Vg1〜Vg6と、信号線Sig1と、バイアス線Bsとによって構成される。画素アレイ900は、複数の変換素子C11〜C44と、複数のスイッチ素子S11〜S44、S11’〜S44’、S11”〜S44”とを含む。以下の説明において、変換素子C11〜C44を総称して変換素子Cと表し、スイッチ素子S11〜S44、S11’〜S44’、S11”〜S44”を総称してスイッチ素子Sと表す。また、信号線Sig1を信号線Sigと呼ぶこともある。各画素901は、1つの変換素子Cと3つのスイッチ素子Sとの組み合わせによって構成される。例えば、1行目かつ2列目にある画素201は、変換素子C12とスイッチ素子S12、S12’、S12”との組み合わせによって構成される。
1行目かつ1列目の画素201の3つのスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg1に接続されている。1行目かつ2列目の画素201の3つのスイッチ素子Sのうち2つのスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg1に接続され、1つのスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg2に接続されている。1行目かつ3列目の画素201の3つのスイッチ素子Sのうち2つのスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg1に接続され、1つのスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg3に接続されている。1行目かつ4列目の画素201の3つのスイッチ素子Sのうち1つのスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg1に接続され、1つのスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg2に接続され、1つのスイッチ素子Sの制御端子は駆動線Vg3に接続されている。2行目〜4行目についても同様である。画素アレイ900が5列以上の画素901を含む場合に、1列目〜4列目の構成が繰り返されてもよい。また、各画素201の変換素子Cは、直列に接続された3つのスイッチ素子Sを介して信号線Sigに接続されている。
例えば、変換素子C11と信号線Sig1との間にスイッチ素子S11、S11’、S11”が直列に接続されている。変換素子C12と信号線Sig1との間にスイッチ素子S12、S12’、S12”が直列に接続されている。スイッチ素子S12、S12’は、スイッチ素子S12”を介して信号線Sig1に接続されている。変換素子C13と信号線Sig1との間にスイッチ素子S13、S13’、S13”が直列に接続されている。スイッチ素子S13”、S13’は、スイッチ素子S13を介して信号線Sig1に接続されている。変換素子C14と信号線Sig1との間にスイッチ素子S14、S14’、S14”が直列に接続されている。スイッチ素子S14”は、スイッチ素子S14、S14’を介して信号線Sig1に接続されている。変換素子C21と信号線Sig1との間にスイッチ素子S21、S21’、S21”が直列に接続されている。変換素子C11と変換素子C21とは、信号線Sig1が延びる方向に沿って並んでいる。変換素子C11と変換素子C12と変換素子C13と変換素子C14とは、駆動線Vg1が延びる方向に沿って並んでいる。
このような接続形態では、信号線Sigの本数が画素アレイ200の列数の4分の1で済む。また、駆動線Vgの本数は、画素アレイ200の行数よりも2本多いだけである。そのため、第1実施形態と比較して、画素アレイ200と周辺回路(駆動回路210と読出し回路220)との間のコンタクト数(駆動線Vgと信号線Sigとの合計本数)が低減される。その結果、周辺回路の構成がさらに簡略化される。
図10を参照して、第4実施形態における読出し動作について詳細に説明する。第4実施形態では、4回の部分読出し動作が行われる。以下では1行目の画素201からの電気信号の読出しについて説明するが、他の行の画素201についても同様である。
1回目の部分読出し動作で、駆動回路210は、駆動線Vg1のみにオン信号を供給する。これによって、スイッチ素子S11、S11’、S11”がオンになり、変換素子C11と信号線Sig1との間が導通状態になる。これにより、変換素子C11から電荷が信号線Sig1に読み出される。この際、スイッチ素子S12”、S13、S14、S14’がオフであるので、変換素子C12、C13、C14で得られた電荷は信号線Sig1に読み出されない。1回目の部分読出し動作のその後の処理では駆動線Vg1にオフ信号が供給されているので、変換素子C12、C13、C14で得られた電荷は信号線Sig1に読み出されない。
2回目の部分読出し動作で、駆動回路210は、駆動線Vg1、Vg2にオン信号を供給する。これによって、スイッチ素子S12、S12’、S12”がオンになり、変換素子C12と信号線Sig1との間が導通状態になる。この際、スイッチ素子S13、S14”がオフであるので、変換素子C13、C14で得られた電荷は信号線Sig1に読み出されない。また、変換素子C11で得られた電荷は既に読み出されている。2回目の部分読出し動作のその後の処理では駆動線Vg1にオフ信号が供給されているので、変換素子C13、C14で得られた電荷は信号線Sig1に読み出されない。
3回目の部分読出し動作で、駆動回路210は、駆動線Vg1、Vg3にオン信号を供給する。これによって、スイッチ素子S13、S13’、S13”がオンになり、変換素子C13と信号線Sig1との間が導通状態になる。この際、スイッチ素子S14’がオフであるので、変換素子C14で得られた電荷は信号線Sig1に読み出されない。また、変換素子C11、C12で得られえた電荷は既に読み出されている。3回目の部分読出し動作のその後の処理では駆動線Vg1にオフ信号が供給されているので、変換素子C14で得られえた電荷は信号線Sig1に読み出されない。
4回目の部分読出し動作で、駆動回路210は、駆動線Vg1、Vg2、Vg3にオン信号を供給する。これによって、スイッチ素子S14、S14’、S14”がオンになり、変換素子C14と信号線Sig1との間が導通状態になる。変換素子C11、C12、C13の電荷は既に読み出されている。
100 放射線撮像システム、110 放射線撮像装置、112 制御回路、200 画素アレイ、201 画素、210 駆動回路、220 読出し回路
Claims (11)
- 放射線を電気信号に変換する複数の変換素子と、
前記複数の変換素子で得られた電気信号を読み出すための信号線と、
前記複数の変換素子と前記信号線との間に接続されている複数のスイッチ素子と、
前記複数のスイッチ素子の制御端子に接続されている複数の駆動線と、
を備え、
前記複数の変換素子は、第1変換素子と第2変換素子と第3変換素子とを含み、
前記複数の駆動線は、第1駆動線と第2駆動線とを含み、
前記第1変換素子と前記信号線との間は、前記第1駆動線に接続されたスイッチ素子がオンの場合に導通状態であり、
前記第2変換素子と前記信号線との間は、前記第2駆動線に接続されたスイッチ素子がオンの場合に導通状態であり、
前記第3変換素子と前記信号線との間は、前記第1駆動線に接続されたスイッチ素子及び前記第2駆動線に接続されたスイッチ素子がオンの場合に導通状態である
ことを特徴とする放射線撮像装置。 - 前記第3変換素子と前記信号線との間は、前記第1駆動線に接続されたスイッチ素子と前記第2駆動線に接続されたスイッチ素子との少なくとも一方がオフの場合に非導通状態であることを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像装置。
- 前記複数のスイッチ素子は、前記第1変換素子と前記信号線との間に接続されている第1スイッチ素子と、前記第3変換素子と前記信号線との間に接続されている第2スイッチ素子とを含み、
前記第1スイッチ素子の制御端子は前記第1駆動線に接続されており、
前記第2スイッチ素子の制御端子は前記第2駆動線に接続されている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の放射線撮像装置。 - 前記第2スイッチ素子は、前記第1スイッチ素子を介して前記信号線に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の放射線撮像装置。
- 前記複数のスイッチ素子は、第3スイッチ素子を更に含み、
前記第2スイッチ素子は、前記第3スイッチ素子を介して前記信号線に接続されており、
前記第3スイッチ素子の制御端子は前記第1駆動線に接続されている
ことを特徴とする請求項3に記載の放射線撮像装置。 - 前記放射線撮像装置は、
前記第1駆動線にオン信号を供給し前記第2駆動線にオフ信号を供給することによって、前記第1変換素子で得られた第1電気信号を前記信号線に読み出し、
前記第1電気信号を読み出した後に、前記第1駆動線にオフ信号を供給し前記第2駆動線にオン信号を供給することによって、前記第2変換素子で得られた第3電気信号を前記信号線に読み出し、
前記第3電気信号を読み出した後に、前記第1駆動線と前記第2駆動線とにオン信号を供給することによって、前記第3変換素子で得られた第2電気信号を前記信号線に読み出すように構成される
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の放射線撮像装置。 - 前記放射線撮像装置は、
前記第1駆動線にオン信号を供給し前記第2駆動線にオフ信号を供給することによって、前記第1変換素子で得られた第1電気信号を前記信号線に読み出し、
前記第1電気信号を読み出した後に、前記第1駆動線にオフ信号を供給し前記第2駆動線にオン信号を供給することによって、前記第2変換素子で得られた第3電気信号を前記信号線に読み出し、
前記第3電気信号を読み出した後に、前記第1駆動線にオン信号を供給し前記第2駆動線にオフ信号を供給することによって、前記第3変換素子で得られた第2電気信号のうち、前記第1変換素子に転送された一部を前記信号線に読み出すように構成される
ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の放射線撮像装置。 - 前記第1変換素子と前記第3変換素子とは、前記第1駆動線が延びる方向に沿って並んでおり、
前記第1変換素子と前記第2変換素子とは、前記信号線が延びる方向に沿って並んでいる
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の放射線撮像装置。 - 前記第1変換素子と前記第2変換素子と前記第3変換素子とは、前記信号線が延びる方向に沿って並んでいる
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の放射線撮像装置。 - 前記複数の変換素子は、第4変換素子と第5変換素子とを更に含み、
前記複数の駆動線は、第3駆動線を更に含み、
前記第4変換素子と前記信号線との間は、前記第1駆動線に接続されたスイッチ素子及び前記第3駆動線に接続されたスイッチ素子がオンの場合に導通状態であり、
前記第5変換素子と前記信号線との間は、前記第1駆動線に接続されたスイッチ素子、前記第2駆動線に接続されたスイッチ素子及び前記第3駆動線に接続されたスイッチ素子がオンの場合に導通状態である
ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の放射線撮像装置。 - 請求項1乃至10の何れか1項に記載の放射線撮像装置と、
前記放射線撮像装置によって得られた信号を処理する信号処理手段と
を備えることを特徴とする放射線撮像システム。
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