JP6790362B2 - 電子音響装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発音パターンデータに応じた音のパターンを再生する電子音響装置に関する。
例えば、下記特許文献1に記載されているように、複数の鍵が同時に押さえられているとき、前記複数の鍵の音高及びアルペジオの基本パターンを表すアルペジオパターンデータ(演奏パターンデータ)に基づいてアルペジオを再生するアルペジオ再生機能を備えた電子音響装置としての電子楽器は知られている。
また、下記特許文献2に記載されているように、楽音の態様を規定するパラメータの時変動パターンを表す楽音制御パターンデータに基づいて楽音の態様を変動させる楽音制御機能を備えた電子音響装置としての電子楽器は知られている。
特開2011−17832号公報 特開2002−23751号公報
上記のアルペジオ再生機能と楽音制御機能とは、全く関連していない。したがって、アルペジオパターンデータに基づいてアルペジオを再生しつつ、その楽音の態様を楽音制御パターンデータに基づいて変化させるためには、両機能をそれぞれ起動(有効化)させる必要がある。とくに、複数のアルペジオパターンデータと複数の楽音制御パターンデータを有する場合には、使用するデータを個別に選択(有効化)する必要がある。
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、発音パターンデータ又は発音パターンデータに基づいて生成された発音データに基づいて音を再生する機能と、音制御パターンデータに基づいて前記音の態様を制御する機能とを、簡単に利用できる電子音響装置を提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の各構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、音の発生パターンを表す発音パターンデータ(AP、PH、CP)であって、音の発生タイミングをそれぞれ規定する複数の発音開始データの時系列データからなる発音パターンデータを記憶するとともに、前記発音パターンデータに関連付けられていて、音の態様の時変動パターンであって、各時刻における音の態様をそれぞれ規定する複数のパラメータの時系列データからなる音制御パターンデータ(SP)を記憶した記憶手段(12b、14)と、互いに関連付けられている前記発音パターンデータ及び前記音制御パターンデータを有効化するパターンデータ有効化手段(PS)と、前記発音開始データ及び前記パラメータに従って、音信号を発生する音信号発生手段(16,17)と、前記有効化された発音パターンデータを構成する発音開始データ、又は前記有効化された発音パターンデータに基づいて生成された発音開始データを、順次、前記音信号発生手段に順次供給する第1再生手段(P1)と、前記有効化された音制御パターンデータを構成するパラメータを、順次、前記音信号発生手段に供給する第2再生手段(P2)と、を備えた、電子音響装置(10)としたことにある。
この場合、 互いに異なる音色の複数の音のうちの1つの音又は所定数の音を選択し、前記選択した音を発生可能であり、前記音色と、前記発音パターンデータ及び前記音制御パターンデータとが関連付けられており、前記1つ又は所定数の音が選択されたとき、前記選択された音の音色に関連付けられている前記発音パターンデータ及び前記音制御パターンデータが有効化されるとよい。
また、この場合、前記発音パターンデータは、アルペジオを表し、前記音制御パターンデータを構成する各パラメータが、前記アルペジオを構成する各音に対応しているとよい。
これによれば、ユーザは、関連付けられている発音パターンデータ及び音制御パターンデータを有効化できる。上記のように発音パターンデータと音制御パターンデータとを関連付けておくことにより、両データを個別に検索する手間を省略できる。したがって、発音パターンデータ又は発音パターンデータに基づいて生成された発音データを再生する機能と、音制御パターンデータに基づいて音の態様を変動させる機能とが関連していない場合に比べて、両機能を簡単に利用できる。
本発明の一実施形態に係る電子楽器の概略を示すブロック図である。 図1の電子楽器の平面図である。 パターン演奏機能が起動されている状態の電子楽器の機能ブロック図である。 アルペジオパターンデータを示す表である。 楽音制御パターンデータを示す表である。 アルペジオ演奏データを示す表である。 本発明の変形例に係るパ電子楽器の機能ブロック図である。 本発明の他の変形例に係る電子楽器の機能ブロック図である。
本発明の一実施形態に係る電子音響装置としての電子楽器10について説明する。電子楽器10は、アルペジオパターンデータに基づいてアルペジオを再生するアルペジオ再生機能と楽音の態様を楽音制御パターンデータに基づいて変動させる楽音制御機能とを統合したパターン演奏機能を備える。図1に示すように、電子楽器10は、入力操作子11、コンピュータ部12、表示器13、記憶装置14、外部インターフェース回路15、音源回路16、エフェクト回路17、サウンドシステム18を備えており、これらがバス19を介して接続されている。
電子楽器10は、図2に示すように、複数の入力操作子11を備える。すなわち、入力操作子11には、楽音の発生開始及び停止を指示する鍵盤装置KYが含まれる。また、入力操作子11には、楽音の態様を変化させることを指示する、ピッチベンドホイールPW、モジュレーションホイールMW、リボンコントローラRC、回転式の第1アサイナブルノブKN〜第8アサイナブルノブKN、スライド式の第1レバーSL〜第8レバーSL、ダンパーペダルDP、エクスプレッションペダルEPなどのうちの1つ又は複数のハードウェアが含まれる。また、入力操作子11には、各種設定項目を選択するカーソルキーCK及びタッチパネルTP、各種パラメータの値を入力する数字キーNKなどが含まれる。入力操作子11は、オン・オフ操作に対応したスイッチ、回転操作に対応したロータリーポテンショメータ又はロータリーエンコーダ、スライド操作に対応したリニアポテンショメータ又はリニアエンコーダ、各種センサなどから構成される。ユーザが入力操作子11を操作すると、その操作内容を表す情報が、バス19を介して、後述するコンピュータ部12に供給される。なお、ハードウェアで構成された操作子の一部又はすべての操作子に代えて、表示器13に前記操作子を模した画像を表示し、タッチパネルTPの操作に応じて、前記操作子の操作内容を表す情報がコンピュータ部12に供給されても良い。
コンピュータ部12は、バス19にそれぞれ接続されたCPU12a、ROM12b、RAM12c及びタイマー12dを有する。CPU12aは、各種プログラムをROM12bから読み出して、各種処理を実行する。例えば、CPU12aは、後述する音源回路16を制御して、デジタル楽音信号を発生させる。また、例えば、CPU12aは、エフェクト回路17を制御して、前記デジタル楽音信号が表す楽音に効果を付与させる。
また、CPU12aは、図形データ、文字データなどを用いて表示内容を表わす表示データを生成して、表示器13に供給する。
ROM12bには、前記各種プログラムに加えて、各種パラメータの初期値、表示器13に表示される画像を表す表示データを生成するための図形データ、文字データなどが記憶されている。例えば、ROM12bには、複数のパターンデータPDn=1,2,・・・が記憶されている。パターンデータPDは、アルペジオの基本パターンをそれぞれ表す複数のアルペジオパターンデータAP及び楽音の態様を規定するパラメータの時変動パターンをそれぞれ表す複数の楽音制御パターンデータSPを含む(図3参照)。アルペジオパターンデータAPと楽音制御パターンデータSPとが関連付けられている。アルペジオパターンデータAPは、本発明の発音パターンデータに相当し、楽音制御パターンデータSPは、本発明の音制御パターンデータに相当する。
アルペジオパターンデータAPは、図4に示すように、複数の構成音データACm=1,2,・・・からなる。各構成音データACは、発音開始時刻を表すタイミングデータAT、音の長さを表すゲートタイムデータAG、音高の順位を表す音高順位データAR、音域をシフトさせるオクターブシフトデータAO、及び音の強さを表すベロシティデータAVからなる。なお、図4におけるタイミングデータATの各数字は、先頭から順に、小節:拍:クロック数を表している。また、本実施形態では、1拍分のクロック数を「480」とする。また、図4に示すアルペジオパターンデータAPの長さは4小節である。
楽音制御パターンデータSPは、図5に示すように、複数の楽音制御データSCm=1,2,・・・からなる。各楽音制御データSCは、パラメータの値の変更時刻を表すタイミングデータST、パラメータの種類を表すパラメータ識別データSI、及びパラメータの設定値SVからなる。図5におけるタイミングデータSTは、アルペジオパターンデータAPと同様に、小節:拍:クロック数を表している。また、1拍分のクロック数を「480」とする。また、図5に示す楽音制御パターンデータSPの長さは4小節である。
RAM12cには、各種プログラムの実行時に、各種データが一時的に記憶される。タイマー12dは、クロック信号(パルス)を出力するクロックジェネレータを備える。このクロック信号は、例えば、アルペジオ及びパラメータの値の時変動パターンを設定されたテンポで再生する際の基準信号として利用される。
表示器13は、液晶ディスプレイ(LCD)などによって構成される。表示器13は、CPU12aから供給された表示データに基づいて画像を表示する。例えば、現在選択されている楽音の名称、前記楽音の態様を規定する各種パラメータの値などが表示される。上述のように、表示器13がタッチパネルTPを備えていても良い。
また、記憶装置14は、HDD、DVDなどの大容量の不揮発性記録媒体と、各記録媒体に対応するドライブユニットから構成されている。また、記憶装置14は、大容量のフラッシュメモリから構成されていても良い。上記のパターンデータPD、その他のパラメータの値などが記憶装置14に記憶されていても良い。
外部インターフェース回路15は、電子楽器10を他の電子楽器、パーソナルコンピュータなどの外部機器に有線接続可能とする接続端子、無線接続可能とする回路などを備えている。電子楽器10は、外部インターフェース回路15を介して、LAN(Local Area Network)、インターネットなどの通信ネットワークにも接続可能である。
音源回路16には波形メモリWMが接続されている。波形メモリWMには、ピアノ、オルガン、バイオリン、トランペットなどの楽音の音響波形をそれぞれ表す複数の楽音波形データが記憶されている。音源回路16は、CPU12aによって指定された楽音波形データを波形メモリWMから読み出す。そして、前記読み出した各楽音波形データを、CPU12aから供給されたパラメータの値に応じて修正してデジタル楽音信号を生成し、エフェクト回路17に供給する。なお、音源回路16の方式として、波形メモリ方式に限られず、FM(周波数変調)方式、物理モデル方式、アナログシミュレーション方式など、種々の方式を採用可能である。また、専用のハードウェアによって構成されたものに限られず、CPU、DSPなどによるソフトウェア処理によりデジタル楽音信号を生成しても良い。また、楽音に限られず、音声、効果音などのデジタル楽音信号が生成されてもよい。
エフェクト回路17は、CPU12aから供給されたパラメータの値に応じて、前記デジタル楽音信号が表す楽音にリバーブ、コーラスなどの効果を付与して、サウンドシステム18に供給する。
サウンドシステム18は、エフェクト回路17から供給されたデジタル楽音信号をアナログ楽音信号に変換するD/A変換器、及び前記アナログ楽音信号を出力する出力端子を備えている。なお、電子楽器10がサウンドシステム18を備えていなくてもよい。この場合、電子楽器10は、デジタル楽音信号を外部機器へ出力し、外部機器が備えるサウンドシステムにより、デジタル楽音信号がアナログ楽音信号に変換されるとよい。
つぎに、電子楽器10の動作について説明する。とくに、パターン演奏機能について説明する。まず、ユーザは、カーソルキーCK、タッチパネルTPなどを用いて、アルペジオを演奏する際に用いる音色を選択するとともに、テンポを設定しておく。なお、パターン演奏機能を用いてアルペジオを演奏している途中であっても、音色及びテンポを変更可能である。つぎに、ユーザが、カーソルキーCK、タッチパネルTPなどを操作して、パターン演奏機能を起動すると、CPU12aは、図示しないパターン演奏プログラムを実行する。これにより、CPU12aは、図3に示すように、パターンデータ選択部PS、演奏データ再生部P1及び楽音制御パターンデータ再生部P2を備えた装置として機能する。なお、演奏データ再生部P1が本発明の第1再生手段に相当し、楽音制御パターンデータ再生部P2が本発明の第2再生手段に相当する。
パターンデータ選択部PSは、ROM12b、記憶装置14などに記憶されているパターンデータPDの名称のリストを表示器13に表示し、ユーザに1つのパターンデータPDを選択させる。ユーザは、カーソルキーCK、タッチパネルTPなどを用いて、任意のパターンデータPDを選択する。パターンデータ選択部PSは、前記選択されたパターンデータPDの識別データID(例えば、パターンデータの名称)を演奏データ再生部P1及び楽音制御パターンデータ再生部P2に供給する。
ユーザが鍵盤装置KYの鍵を押すことにより供給された演奏情報(音高、押鍵強さなどを含む情報)又は外部機器から供給された演奏情報に基づいて、演奏データ再生部P1は、以下説明するように、アルペジオ演奏データASを生成して再生する。まず、演奏データ再生部P1は、前記演奏情報から音高を検出する。また、演奏データ再生部P1は、ROM12b、記憶装置14から、前記識別データIDによって特定されるパターンデータPDのアルペジオパターンデータAPを取得する。
演奏データ再生部P1は、前記検出した音高及び各構成音データACm=1,2,・・・,32に基づいて、図6に示すようなアルペジオ演奏データASを生成する。具体的には、演奏データ再生部P1は、前記検出した音高のうち、最も低い音高から最も高い音高に向かって順に、ピッチ番号として、「1」、「2」、「3」、・・・を割り当てる。つぎに、前記検出した音高を、その音高に割り当てられたピッチ番号に一致する音高順位データARを有する構成音データACに割り当てる。そして、各構成音データACに割り当てられた音高を、オクターブシフトデータAOに従ってシフトさせることにより、音高データNNを生成する。そして、各構成音データACからタイミングデータAT、ゲートタイムデータAG、音高データNN、及び音の強さを表すベロシティデータAVを抽出して、アルペジオ演奏データASを生成する。例えば、音高として、「C3」、「E3」、及び「G3」が検出されたとき、図6に示すようなアルペジオ演奏データASが生成される。
演奏データ再生部P1は、前記生成したアルペジオ演奏データASを繰り返し再生する。すなわち、演奏データ再生部P1は、タイミングデータATに基づいて発音開始タイミングを計算する。また、演奏データ再生部P1は、前記設定されたテンポ、タイミングデータAT及びゲートタイムデータAGに基づいて発音停止タイミングを計算する。そして、前記計算した発音開始タイミングにおいて、発音開始を表す情報並びにそのタイミングに対応する音高データNN及びベロシティデータAVを音源回路16に供給する。また、前記計算した発音停止タイミングにおいて、発音停止を表す情報並びにそのタイミングに対応する音高データNNを音源回路16に供給する。
一方、ユーザが鍵盤装置KYの鍵を押すことにより供給された演奏情報又は外部機器から供給された演奏情報に基づいて、楽音制御パターンデータ再生部P2は、以下説明するように、楽音制御パターンデータSPを再生する。すなわち、楽音制御パターンデータ再生部P2は、ROM12b、記憶装置14などから、前記識別データIDによって特定されるパターンデータPDの楽音制御パターンデータSPを取得する。
楽音制御パターンデータ再生部P2は、前記設定されたテンポ及びタイミングデータSTに基づいて、パラメータの値を変更するタイミングを計算する。そして、前記計算した各タイミングにおいて、そのタイミングに対応するパラメータ識別データSI及びパラメータの設定値SVを音源回路16に供給する。
演奏データ再生部P1と楽音制御パターンデータ再生部P2の動作クロックは共通であり、アルペジオ演奏データASと楽音制御パターンデータSPは同期再生される。
図4及び図5に示す例においては、タイミングデータATの系列とタイミングデータSTの系列が一致している。すなわち、アルペジオを構成する各楽音の発音タイミングと、パラメータの値が変更されるタイミングが一致している。図5に示す例においては、各パラメータ識別データSIが「パン」(楽音の定位)に設定されており、各タイミングにおける設定値SVが1つ前のタイミングにおける値とは異なっている。したがって、アルペジオを構成する各楽音が発音されるごとに、その定位が変更される。
上記のように、本実施形態においては、アルペジオパターンデータAPと楽音制御パターンデータSPとを関連付けてパターンデータPDとして記憶している。ユーザは、パターン演奏機能を起動させ、所望のパターンデータPDを選択するだけで、アルペジオパターンデータAP及び楽音制御パターンデータSPをまとめて選択(有効化)できる。したがって、従来の電子楽器のように、両機能が関連していない場合に比べて、アルペジオ再生機能及び楽音制御機能を簡単に利用できる。
また、本実施形態では、アルペジオパターンデータAPのタイミングデータATの系列と、楽音制御パターンデータSPのタイミングデータSTの系列とが一致している。このように、相性の良いデータをパターンデータPDとして記憶しておくことにより、相性の良いアルペジオパターンデータAP及び楽音制御パターンデータSPとを個別に検索する手間を省略できるだけでなく、アルペジオの音型に適するように各楽音の態様を変動させることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、楽音制御パターンデータSPにおいて、各タイミングにおけるパラメータ識別データSIが同一である必要はなく、幾つかのパラメータ識別データSIが混在していてもよい。また、パラメータ識別データSIがエフェクト回路17のパラメータ(例えば、ディストーションレベル、ディレイタイムなど)を表していても良い。この場合、楽音制御パターンデータ再生部P2は、パラメータ識別データSI及び設定値SVをエフェクト回路17へ供給する。
上記実施形態では、アルペジオパターンデータAPのタイミングデータATの系列と、楽音制御パターンデータSPのタイミングデータSTの系列とが一致している。しかし、これに限られず、アルペジオパターンデータAPの特徴と楽音制御パターンデータSPの特徴を考慮して、相性の良いデータ同士を関連付けて、両者をパターンデータPDとして記憶することができる。
また、パターンデータPDは、アルペジオパターンデータAPへのポインタと、楽音制御パターンデータSPへのポインタとから構成されていてもよい。この場合、各データが異なる記憶装置(記憶エリア)に記憶されていても良い。
また、1つのパターンデータPDが複数のアルペジオパターンデータAP及び複数の楽音制御パターンデータSPを含んでいてもよい。そして、パターンデータPDが選択(又は有効化)されたとき、そのパターンデータPDにおける複数のアルペジオパターンデータAP及び複数の楽音制御パターンデータSPのうちの1つのアルペジオパターンデータAPと1つ又は複数の楽音制御パターンデータSPを選択可能とすればよい。なお、この場合、パターンデータPDにおける複数のアルペジオパターンデータAP及び複数の楽音制御パターンデータSPのうちのどのデータを組み合わせたとしても両データの相性が良いものとする。
また、上記実施形態では、鍵が押されたこと又は外部機器から演奏情報が供給されたことをトリガとして、アルペジオ演奏データASの再生と楽音制御パターンデータSPの再生が開始され、それらが同期している。しかし、両データの再生が同期していなくてもよい。例えば、楽音制御パターンデータSPの再生に用いられるクロック信号が、アルペジオ演奏データASの再生に用いられるクロックとは関係のないフリーランニングクロック信号であってもよい。
また、上記実施形態では、複数のパターンデータPDが記憶されているが、1つのパターンデータPDのみが記憶されていても良い。この場合、パターンデータ選択部PSは、前記1つのパターンデータPDを有効化及び無効化する手段として機能する。
また、上記実施形態では、アルペジオ再生機能を備えているが、これに代えて、押された鍵又は外部機器から供給された演奏情報に対応するフレーズを再生するフレーズ再生機能を備えていても良い。この場合、図7に示すように、鍵にそれぞれ対応するフレーズを表す複数のフレーズシーケンスデータPHと楽音制御パターンデータSPとを関連付けて、パターンデータPDとして記憶しておけばよい。演奏データ再生部P1は、押された鍵に対応するフレーズシーケンスデータPHを読み出して再生すればよい。
また、アルペジオ再生機能に代えて、押された鍵に対応する和音を再生するコード再生機能を備えていても良い。この場合、図8に示すように、和音の型(メジャー、マイナー、セブンスなど)を表す複数のコードパターンデータCHと楽音制御パターンデータSPとを関連付けて、パターンデータPDとして記憶しておけばよい。演奏データ再生部P1は、押された鍵に対応するコードパターンデータCHを読み出して、押された鍵の音高及びコードパターンデータCHに基づいて和音を表す和音演奏データCPを生成して再生すればよい。
また、パターンデータPDと音色とを関連付けておき、音色が選択されたとき、その音色に関連付けられているパターンデータPDが選択(有効化)されてもよい。
なお、上記実施形態においては、本発明を、演奏操作子を有する電子楽器10に適用した例を説明したが、本発明は、演奏操作子を有していない音源モジュールにも適用可能である。また、本発明は、汎用のパーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータなどにおいて演奏プログラムを実行することにより実現される電子音響装置にも適用可能である。これらの場合、外部インターフェース回路15を介して外部機器から演奏情報を入力すれば良い。
また、図4や図5に示す例は、8分音符ごとに1個(合計32個)の構成音データAC及び楽音制御データSCが記憶された例を示しているが、これは単なる一例であって、もっと粗いタイミング、又は細かいタイミング、例えば4分音符や16分音符等ごとに構成音データAC及び楽音制御データSCが記憶されていてもよい。また、構成音データAC及び楽音制御データSCの長さも4小節に限らない。また、1つのタイミングに複数の構成音データACが記憶されていてもよい。また、アルペジオパターンデータAPや楽音制御パターンデータSPのデータフォーマットは上記の例に限らない。例えば、楽音制御パターンデータSP中にはパラメータの種類を表すパラメータ識別データSIを含めず、単に出力されるべき設定値のみを含めておいてもよい。この場合、別途、この楽音制御パターンデータSPによって制御される対象のパラメータを特定するための識別データSIの設定をすることにより、制御対象パラメータ及びパラメータ設定値を発生させればよい。また、楽音制御パターン内の設定値をそのままパラメータとして利用せず、設定値を加工してからパラメータとして利用してもよい。
また、アルペジオパターンデータ(発音パターンデータ)に基づいて生成される音信号の態様を楽音制御パターンデータ(音制御パターンデータ)によって制御するものに代えて、又は加えて、アルペジオパターンデータに基づく音信号と同時に生成される、アルペジパターンデータとは無関係に生成される音信号の態様を楽音制御パターンデータに基づいて制御してもよい。例えば、鍵盤装置KYの鍵域を2つに分割し、低音域で演奏された音高とアルペジオパターンデータに基づいてアルペジオを生成するとともに、高音域で演奏された音高に基づく楽音の態様を楽音制御パターンデータに基づいて制御してもよい。この場合にも、アルペジオパターンと相性のよい楽音制御パターンで高音域の演奏音が制御されるので、相性の良い演奏が可能となる。
10・・・電子楽器、11・・・入力操作子、12・・・コンピュータ部、12d・・・タイマー、13・・・表示器、14・・・記憶装置、15・・・外部インターフェース回路、16・・・音源回路、17・・・エフェクト回路、18・・・サウンドシステム
AC・・・構成音データ、AG・・・ゲートタイムデータ、AO・・・オクターブシフトデータ、AP・・・アルペジオパターンデータ、AR・・・音高順位データ、AS・・・アルペジオ演奏データ、AT・・・タイミングデータ、AV・・・ベロシティデータ、CH・・・コードパターンデータ、SI・・・パラメータ識別データ、SC・・・楽音制御データ、CP・・・和音演奏データ、ST・・・タイミングデータ、SV・・・設定値、ID・・・識別データ、NN・・・音高データ、P1・・・演奏データ再生部、P2・・・楽音制御パターンデータ再生部、PD・・・パターンデータ、PH・・・フレーズシーケンスデータ、PS・・・パターンデータ選択部、SP・・・楽音制御パターンデータ

Claims (3)

  1. 音の発生パターンを表す発音パターンデータであって、音の発生タイミングをそれぞれ規定する複数の発音開始データの時系列データからなる発音パターンデータを記憶するとともに、前記発音パターンデータに関連付けられていて、音の態様の時変動パターンであって、各時刻における音の態様をそれぞれ規定する複数のパラメータの時系列データからなる音制御パターンデータを記憶した記憶手段と、
    互いに関連付けられている前記発音パターンデータ及び前記音制御パターンデータを有効化するパターンデータ有効化手段と、
    前記発音開始データ及び前記パラメータに従って、音信号を発生する音信号発生手段と、
    前記有効化された発音パターンデータを構成する発音開始データ、又は前記有効化された発音パターンデータに基づいて生成された発音開始データを、順次、前記音信号発生手段に順次供給する第1再生手段と、
    前記有効化された音制御パターンデータを構成するパラメータを、順次、前記音信号発生手段に供給する第2再生手段と、
    を備えた、電子音響装置。
  2. 請求項1に記載の電子音響装置において、
    互いに異なる音色の複数の音のうちの1つの音又は所定数の音を選択し、前記選択した音を発生可能であり、
    前記音色と、前記発音パターンデータ及び前記音制御パターンデータとが関連付けられており、
    前記1つ又は所定数の音が選択されたとき、前記選択された音の音色に関連付けられている前記発音パターンデータ及び前記音制御パターンデータが有効化される、電子音響装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電子音響装置において、
    前記発音パターンデータは、アルペジオを表し、
    前記音制御パターンデータを構成する各パラメータが、前記アルペジオを構成する各音に対応している、電子音響装置。
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