JP6796007B2 - 粉末化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、粉末化粧料に関し、更に詳しくは、仕上がり感と化粧持続性に優れる粉末化粧料に関するものである。
パウダーアイブロウやパウダーファンデーション、フェイスパウダー等の粉末化粧料は、粉体を主成分とし、適宜水性成分や、油分等を混合した化粧料であり、使用方法が簡便であり広く用いられている。粉末化粧料は、使用方法のほか、伸び広がり等の使用性、負担感のなさ等の使用感など、多岐に渡るが、メイクアップ化粧料では、ふんわりとした質感を付与することができる。従来より、粉体は光学的な効果を有し、球状粉体は、ふんわりとしたソフトフォーカス効果を付与することが知られているが、更なる光学的効果の向上を得るために、透明感のあるソフトフォーカス効果を有する球状粉体に屈折順に2種の表面処理剤を順次処理した表面処理球状粉体の技術(特許文献1)、凹凸を目立たなくさせる効果を有し、違和感のない仕上がりが得られる外層の屈折率が内層の屈折率より小さくなるようにし多層状被覆した球状粉体(特許文献2)などが検討されている。こうした球状粉体を含有することにより、化粧料の伸び広がり、メークアップ効果の為のぼかしやすさや、ソフトフォーカス効果、自然な仕上がり効果は向上できるものの、肌への付着性が損なわれるため化粧持続性において満足できる水準にはなかった。
一方、粉末化粧料の化粧持ちを向上させる技術としては、撥水撥油処理粉体と固形及び/又は半固形油剤を用いる技術(特許文献3)や、油性成分と膨潤性有機変性粘土鉱物を用いる技術(特許文献4)が提案されている。しかしながら、撥水撥油処理粉体と固形及び/又は半固形油剤を用いる技術では、化粧持ちは向上するものの、付着性が十分ではなく、肌や眉毛への付着性を向上させるために固形及び/又は半固形油剤の含有量を増やしていくと、伸び広がりが損なわれ、ぼかしにくくなってしまい、ソフトフォーカス効果を損ねる場合があった。また、ゲル化剤として膨潤性有機変性粘土鉱物を用いる技術では、肌への付着性や成型性が良好なものを得るためには、膨潤性有機変性粘土鉱物を製剤中に均一に分散させる必要があり、分散が不十分であると、使用時にざらつきを感じることがあり、更に、滑らかな伸び広がりや、ぼかしやすさについても満足のいくものが得られなかった。
上記のように粉末化粧料では、付着性や化粧もちと、ソフトフォーカス効果とを兼ね備えることには困難があった。しかしながら、メークアップ化粧料における粉末化粧料、例えば眉毛用化粧料であるアイブロウは、指や小道具で塗布する粉体形状のもの、ブラシ等で塗布する液体や油性固型のもの、直接肌に用いるペンシル形状のものなど多岐にわたる剤型が市場にあるが、その中でもソフトフォーカス効果を求める場合は、粉体形状を選択する場合が多い。眉毛は人に与える印象に大きく影響し、ふんわりとした印象を与える眉へのソフトフォーカス効果と、それを得るためのぼかしやすいという化粧効果は、アイブロウに求められる重要な機能である。また、アイブロウは肌のみならず、粉体が付着しにくい眉毛という繊維に化粧を施すものであり、付着性、化粧もちも強く求められている。
特開2005−154279号公報 特開2002−187810号公報 特開2010−37213号公報 特開2010−235513号公報
本発明は、塗布時にぼかしやすい使用性と、ふんわりとしたソフトフォーカス効果を有する化粧効果を持ち、付着性や化粧持続性に優れる粉末化粧料を提供するものである。
かかる実情において、本発明者等は鋭意研究を重ねた結果、粉末化粧料においてカチオン基を有する(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体と球状粉体を含有することにより、塗布時にぼかしやすい使用性と、ふんわりとしたソフトフォーカス効果を有する化粧効果を持ち、付着性や化粧持続性に優れる粉末化粧料が得られることを見出した。球状粉体はぼかしやすさやソフトフォーカス効果を有するが、カチオン基を有する(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体と組み合わせることにより、肌やケラチン繊維への付着性が顕著に向上しソフトフォーカス効果が高まり、化粧持続性が向上すること、眉毛のようなケラチン繊維ではボリュームアップの効果も有することをを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、成分(A)特定の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体、成分(B)球状粉体を含有する粉末化粧料を提供するものである。
本発明は、塗布時にぼかしやすい使用性と、ふんわりとしたソフトフォーカス効果を有する化粧効果を持ち、付着性や化粧持続性に優れる粉末化粧料に関するものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の成分(A)の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体は、少なくとも、下記(a)、(b)、(c)及び(d)のラジカル重合性モノマーを反応させて得られる重合体であり、さらに(a)〜(d)以外の共重合可能なモノマーを加えて反応させて得られる重合体を包含する。
本発明において(メタ)アクリルとは、アクリル及びメタアクリルを包含することを意味する。
本発明の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体は、25℃において99.5%エタノール中に50質量%以上溶解するものであることが好ましい。
各モノマーの割合は、本発明の効果を奏する限り制限はないが、(a)〜(d)のモノマーの全体に対して、(a)=20〜50質量%、(b)=0.5〜4質量%、(c)及び(d)=46〜79.5質量%であり、(c)/(d)=0.5〜1.5であることが好ましい。
(a)〜(d)以外の共重合可能なモノマーを使用する場合は、(a)〜(d)のモノマーの合計は、全体の66.5質量%以上であることが好ましい。
なお、本発明において、モノマーの仕込割合とは共重合体中のそれらの組成割合と略同義である。
本発明の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体は、共重合体を20質量%となるように99.5%エタノールに溶解させたときのエタノール溶液の、25℃においてB型回転粘度計を用いて測定した粘度(単位mPa・s=CS)は、50〜250、好ましくは、70〜150である。
また、本発明の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体のTgは、好ましくは、−10〜40℃、さらに好ましくは0〜30℃である。
ここで、Tgは下記のFoxの式で算出したTgの値を示す。
1/Tg=W1/Tg1+W2/Tg2+・・・+Wn/Tgn
上記式において、W1からWnは、合成に使用されるn種のモノマーの各重量分率を示し、Tg1からTgnは、各モノマーのみが重合して得られるホモポリマーのガラス転移温度を示す。
さらに、本発明の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体等の種々の形態を包含する。
以下に、共重合体の原料であるモノマーについて説明する。
(a)一般式(I)で表されるラジカル重合性モノマー
式中、Meはメチル基、R1は水素原子又はメチル基を表す。
R2は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜10の2価の飽和炭化水素基を表し、1又は2個のエーテル結合を含んでいてもよい。具体的には、−CH2−,−(CH2)2,−(CH2)5−,−(CH2)10−、−CH2−CH(CH3)−CH2−,−CH2CH2OCH2CH2CH2−,−CH2CH2OCH2(CH3)CH2−,−CH2CH2OCH2CH2CH2OCH2CH2CH2−などが例示される。
R3は炭素数1〜10の飽和炭化水素基を表し、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ノニル基、イソノニル基、n−デシル基等の炭素数1〜10のアルキル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロドデシル基等の炭素数1〜10のシクロアルキル基;シクロプロピルメチル基、2−シクロプロピルエチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、3−シクロペンチルプロピル基、シクロへキシルメチル基、2−シクロヘキシルエチル基、シクロヘプチルメチル基、シクロオクチルメチル基等の炭素数1〜10のシクロアルキルアルキル基が挙げられる。
mは5〜100の整数を表す。
この式(I)で表わされるモノマーは、たとえば、式(I−a)
で表わされる(メタ)アクリレート置換クロロシラン化合物と式(I−b)
で表わされる片末端水酸基置換ポリシロキサンとを常法に従い、脱塩酸反応させることにより得ることができるが、合成方法は、これに限定されるものではない。
式(I)で表されるモノマーとしては、具体例には以下のものが挙げられる。なお以下の式中、Meはメチル基を、n−Buはn−ブチル基を示す。
(b)式(II)又は式(III)で表されるラジカル重合性モノマー
(b)成分は、下記式(II)又は式(III)で表されるカチオン性化合物から選ばれる少なくとも1種である。
式(II)中、R4は水素原子又はメチル基を表す。
R5、R6、R7は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基が例示される。
Xは−O−、−NH−、−O−CH2−又は−O−CH2CH(OH)−を表す。
Yは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜4の2価の飽和炭化水素基を表し、−CH2−,−(CH2)2,−(CH2)3−,−(CH2)4−,−CH2−CH(CH3)−CH2−等が例示される。
Z−は対アニオンであり、例えば、塩素イオン、臭素イオン、硫酸水素イオン、硝酸イオン、過塩素酸イオン、四フッ化ホウ素イオン、六フッ化リンイオン等が例示される。
式(III)中、R8、R9は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表し、炭素数1〜4のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基が例示される。
R10、R11は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基を表し、炭素数1〜18のアルキル基としては、 メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ノニル基、イソノニル基、n−デシル基、ラウリル基、トリデシル基、ミリスチル基、n−ペンタデシル基、パルミチル基、ヘプタデシル基、ステアリル基等が例示される。
(c)式(IV)で表されるラジカル重合性モノマー
式中、R12は水素原子又はメチル基を表す。
R13は水素原子又は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜3のアルキル基を表し、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基が例示される。
(d)式(V)で表されるラジカル重合性モノマー
式中、R14は水素原子又はメチル基を表す。
R15は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を表し、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシ−n−プロピル基、4−ヒドロキシ−n−ブチル基等が例示される。
その他の共重合可能なモノマー
その他の共重合可能なモノマーとしては、以下の物が例示される。
((メタ)アクリル系モノマー)
(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシル、(メタ)アクリル酸n−へキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸シクロへキシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ウンデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ミリスチル、(メタ)アクリル酸ペンタデシル、(メタ)アクリル酸パルミチル、(メタ)アクリル酸へプタデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸イソステアリル、(メタ)アクリル酸オレイル、(メタ)アクリル酸ベヘニル、直鎖状、分岐鎖状又は脂環式の炭化水素基を有する(メタ)アクリル酸エステル;アクリロニトリル;アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−オクチルアクリルアミド、N−t−オクチルアクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド;2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のスルホン酸基含有(メタ)アクリルアミド;アミノエチル(メタ)アクリレート、t−ブチルアミノエチルメタクリレート、メチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド等のジアルキルアミノアルキル(メタ)メタアクリルアミド;(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸グリシジル等の、環式化合物とメタ)アクリル酸のエステル類;(メタ)アクリル酸エトキシエチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステル;ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のポリアルキレングリコールと(メタ)アクリル酸とのモノエステル類;スルホン酸基含有(メタ)アクリルエステル;(メタ)アクリロイルオキシエチルホスフェート等のメタアクリロイルオキシアルキルリン酸モノエステル;(メタ)アクリル酸グリセリル、2−メタアクリロイルオキシエチルコハク酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルフタル酸、β−カルボキシエチルアクリレート、アクリロイルオキシエチルサクシネート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルテトラヒドロフタル酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸;1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレン(n=2〜50)グリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン(n=2〜50)グリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、メチレンビスアクリルアミド、ビスフェノールF EO変性(n=2〜50)ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA EO変性(n=2〜50)ジアクリレート、ビスフェノールS EO変性(n=2〜50)ジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリカプロラクトネートトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールヘキサントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラカプロラクトネート、テトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールエタンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールブタンテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールヘキサンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート等のエチレン性不飽和二重結合を2個以上有する(メタ)アクリレート等が例示される。
((メタ)アクリル系以外のモノマー)
クロトン酸等の不飽和モノカルボン酸;スチレン等の芳香族ビニル化合物;イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸、シトラコン酸等の不飽和ジカルボン酸;マレイン酸モノアルキルエステル、フマル酸モノアルキルエステル、イタコン酸モノアルキルエステル等の不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステル;スルホン酸基含有単量体としては、例えばビニルスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸等のアルケンスルホン酸;α−メチルスチレンスルホン酸等の芳香族ビニル基含有スルホン酸;(メタ)アリルアミン等の1〜3級アミノ基含有不飽和化合物;N,N−ジメチルアミノスチレン等のアミノ基含有芳香族ビニル系化合物;ジビニルベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン、トリビニルベンゼン等のエチレン性不飽和二重結合を2個以上有する化合物;エチレン性不飽和二重結合を2個以上有するウレタンオリゴマー;エチレン性不飽和二重結合を2個以上有するシリコーン化合物;酢酸ビニル、ビニルピロリドン等が例示される。
本発明における成分(A)の含有量は0.01〜1質量%(以下、単に「%」と略す)が好ましく、更に好ましくは0.05〜0.5%である。この範囲であると、付着性や化粧持続性に優れる点でより好ましい。
本発明に用いられる成分(B)の球状粉体は、化粧料に通常使用されるものであれば特に制限されず、真球状のほか、楕円状や球状表面の一部又は全体に凹凸を有する略球状のものも用いることができる。また、球状であれば、全体が単一の成分で構成されるもの、コア−シェル型のように内核と外殻が異なる成分で構成されるもの、内部に異なる成分が分散しているもの、内部に空洞を有する中空粉体、更に内部に有益成分を内包、含浸させたもの等であっても特に制限されずに用いることができる。具体的には、ナイロン粉体、ポリメチルメタクリレート粉体、ポリエチレン粉体、シリコーン粉体等の有機粉体、シリカ粉体、アルミノシリケート粉体等の無機粉体等が挙げられる。球状粉体の平均粒子径は3〜40μmのものが好ましく、より好ましくは5〜30μmである。この範囲であると、塗布時にぼかしやすく、ソフトフォーカス効果に優れるため好ましい。なお、本発明において平均粒子径は、レーザー回折・散乱式粒度分布測定装置を用い、水中分散状態で測定された粉体の幅と長さの装置上の平均値(積算体積50%の平均粒径値)で測定される。これらの市販品としては、オルガソール2002D(平均粒子径20μm、アトフィナ・ジャパン社製)、マツモトマイクロスフェアM100(平均粒子径8μm、松本油脂製薬社製)、TOSPEARL 145(平均粒子径4.5μm、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)、CHIFFONSIL P−3R(平均粒子径5μm、日揮触媒化成社製)や、中空のSILICA MICRO BEAD BA−1(平均粒子径18μm、日揮触媒化成社製)、表面に凹凸を有するTOSPEARL 150KA(平均粒子径5μm、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)等が挙げられる。これらはフッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、界面活性剤等の1種または2種以上を用いて処理を施してあってもよい。
本発明における成分(B)の含有量は3〜40%が好ましく、更に好ましくは5〜30%である。この範囲であると、塗布時にぼかしやすく、ソフトフォーカス効果に優れる点でより好ましい。
本発明においては、粉体表面がシリコーンであるシリコーン樹脂粉体が塗布時のぼかしやすさや、ソフトフォーカス効果が高い点で好ましく用いられる。市販品としては、KSP−100、101、105、300(以上、信越化学工業社製)、TOSPEARL145、2000B*(以上、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)等が挙げられる。これらのシリコーン樹脂粉体は、成分(B)中に30%以上が好ましく、更に好ましくは60%以上であり、全てがシリコーン樹脂粉体であっても構わない。
本発明の粉末化粧料は、更に成分(C)のアミノ変性シリコーン処理粉体を含有すると化粧持続性の点において好ましい。成分(C)は、アミノ変性シリコーンを溶媒分散させ粉体表面に被覆処理させるか、粉体とアミノ変性シリコーンを接触させ必要に応じ溶媒等を用い、機械力を用いて粉体表面に被覆処理させるものをいい、これらの粉体表面を処理する方法としては、特に限定されるものではなく、通常公知の処理方法が用いられる。具体的には、直接粉体と混合する方法や、水、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ヘキサン、軽質イソパラフィン、ベンゼン、トルエン等の溶媒を用いる方法が挙げられ、また、気相法、メカノケミカル法等が挙げられる。メカノケミカル法のなかでも、雷潰機、加圧式ニーダー、ミックスマラー、ローラミル、バンバリーミキサー、石臼等のずりせん断式加圧状態でずり剪断力が加えられる機構を有した混練機を用いる方法が好ましい。
特に好ましい一態様としては、ずりせん断式低速混練機を用いる方法であり、例えば、アミノ変性シリコーンと粉体と溶媒とを雷潰機等を用い混合し、70℃〜120℃に加熱して、その後解砕する方法が挙げられる。また、他の好ましい一態様として、アミノ変性シリコーンを揮発性溶剤中に溶解した後に粉体と混合し、溶剤を乾燥除去し、または乾燥除去する時に70℃〜120℃に加熱して、その後解砕する方法が挙げられる。このうち、ずりせん断式低速混練機を用いて、アミノ変性シリコーンと粉体を混合後、70℃〜120℃に加熱してから解砕したアミノ変性シリコーン被覆粉末が特に好ましい。
上記のようにアミノ変性シリコーンで被覆された粉体を70℃〜120℃程度に加熱することは、アミノ変性シリコーン中のアミノ基及びシロキサン結合の酸素原子が、粉体表面とより強固に相互作用し、粉体表面への処理がより均一になり、しっとりした使用感や化粧持ちがより高まるため好ましい。また、溶媒を用いて混練することにより、混練中に基材の表面を強摩擦で擦過傷を作り、新たに露出した活性点に静電吸着することができ粉体表面への被覆が向上するため、しっとりした使用感や化粧持続性が向上するため好ましい。
成分(C)のアミノ変性シリコーンの処理量は特に限定されないが、粉体100質量部に対し、0.1〜10質量部のアミノ変性シリコーンで処理したものが、伸び広がりの軽さとしっとり感、肌への付着力の点から好ましく、更に、粉体100質量部に対し、0.5〜7質量部のアミノ変性シリコーンで処理したものが、それらの効果において特に顕著であるためより好ましい。
本発明の成分(C)において処理される粉体は、成分(A)の球状粉体を除き、化粧料に通常使用されるものであれば特に制限されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、雲母、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、窒化硼素等が挙げられるが、本発明においては雲母、タルクを処理したものが好ましく用いられる。これらの市販品としては、雲母を処理したものとして、「マイカ Y−2300WA3」(ヤマグチマイカ社製)、タルクを処理したものとして、「EX−15WA3」(ヤマグチマイカ社製)をあげることができる。成分(C)は本発明を妨げない範囲で本願のアミノ変性シリコーン以外の処理剤、例えば脂肪酸や、金属石鹸、フッ素化合物などと同時に処理してあってもよい。
本発明における成分(C)の含有量は、特に限定されないが、1〜30%が好ましく、更に好ましくは3〜25%である。この範囲であると、伸び広がりの軽さと保湿感の持続により優れる点で好ましい。
本発明の粉末化粧料は、上記成分の他、通常化粧料に使用される固体油、半固形油、液体油等の油剤、界面活性剤、高分子、着色剤、粉体、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、酸化防止剤、香料、美容成分等を本発明の効果を妨げない範囲で適宜含有することができる。
油剤としては、流動パラフィン、スクワラン等の液体油、パラフィンワックス,セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の固体油、オリーブ油,ヒマシ油,ホホバ油,ミンク油,マカデミアンナッツ油等の油脂類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソトリデシル、ロジン酸ペンタエリスリットエステル、コレステロール脂肪酸エステル,N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ジメチルポリシロキサン、環状シリコーン、フェニル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン等のシリコーン油等が挙げられる。
界面活性剤としては、ステアリン酸,ラウリン酸,ミリスチン酸,ベヘン酸,イソステアリン酸,オレイン酸,12−ヒドロキシステアリン酸、ポリ12−ヒドロキシステアリン酸、脂肪酸石鹸類、アシルグルタミン酸塩類、アルキルリン酸塩、ポリオキシアルキレン付加アルキルリン酸塩等の陰イオン性界面活性剤、アルキルアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、グリセリン変性オルガノポリシロキサン等の非イオン性界面活性剤等が挙げられる。
ゲル化剤としては、デキストリン脂肪酸エステル、イヌリン脂肪酸エステル、有機変性ベントナイト、煙霧状無水ケイ酸、ステアリン酸アルミニウム、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等、高分子としては、カラギーナン、キサンタンガム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール,ポリビニルピロリドン等、紫外線吸収剤としては、ケイ皮酸誘導体、アミノ安息香酸誘導体、サリチル酸誘導体、ベンゾフェノン誘導体、フェニルベンゾイミダゾール誘導体、フェニルベンゾトリアゾール誘導体等が挙げられ、パラオキシ安息香酸誘導体,フェノキシエタノール、アルカンジオール等の防腐剤、ローズマリーエキス、カミツレエキス、コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミド等の美容成分等が挙げられる。
着色剤や粉体としては、板状、紡錘状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級などの粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、カーボンブラック、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、雲母、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、シリコーン末、ポリエチレン末等の有機粉体、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄処理雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、二酸化珪素・酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆ガラス末、酸化鉄酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン含有二酸化珪素、硫酸バリウム被覆雲母チタン等の複合粉体、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができ、これらをフッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、界面活性剤等の1種または2種以上を用いて処理を施してあってもよい。
本発明の粉末化粧料は、粉体を主成分とするものであり、成分(B)や(C)を含む粉体を化粧料中に60%以上含むものであり、形状は固形状、粉末状等のいずれでもよい。
本発明の粉末化粧料は、ファンデーション、白粉、アイカラー、アイブロウ等のメークアップ化粧料、ボディパウダー、美白パウダー等の基礎化粧品に適用可能であり、好ましくは、本願効果のふんわり感や化粧持続効果が期待されるメークアップ化粧料に好適に用いられ、さらに好ましくはふんわりとした化粧効果が求められ、日常生活において化粧落ちしやすい眉用化粧料に好適に用いられる。またその使用法は、手や指で使用する方法、ブラシやパフ・スポンジ等で使用する方法等が挙げられる。
本発明の粉末化粧料は、通常公知の方法で製造することができる。特に限定されないが以下のような方法が挙げられる。
成分(b)及びその他の粉体を含む粉体成分と、成分(a)及びその他の油剤を含む油剤を混合した後、粉砕しルース状にする方法、粉砕後に乾式で圧縮成型する方法、また、成分(b)及びその他の粉体を含む粉体成分と、成分(a)及びその他の油剤を含む油剤と軽質流動イソパラフィンやイソドデカン等の揮発性溶媒とを混合してスラリー状とし、これを充填成型した後、該揮発性溶媒を除去して成型する湿式成型方法等が挙げられる。
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体の製造
[製造例1]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:31:27:40
(注1)IPA 関東化学株式会社製
(注2)V−601 和光純薬工業株式会社製
(注3)X−24−8201 信越化学工業社製
(注4)EA 関東化学株式会社社製
(注5)HEMA 関東化学株式会社社製
(注6)MAPTAC エボニック・デグサ・ジャパン株式会社製,50%水溶液
[製造例2]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174DX)(注7)40g、エチルアクリレート(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)170gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を90g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174DX=2:31:27:40
(注7)X−22−174DX 信越化学工業社製
[製造例3]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174ASX)(注8)40g、エチルアクリレート(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を83g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174ASX=2:31:27:40
(注8)X−22−174ASX 信越化学工業社製
[製造例4]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40.4g、エチルアクリレート(注4)27.3g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)31.3g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:27.3:31.3:40.4
[製造例5]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(注4)26g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)30g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)8g、イソプロパノール(注1)120gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を83g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=4:26:30:40
[製造例6]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)20g、エチルアクリレート(注4)41.5g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)36.5g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:41.5:36.5:20
[製造例7]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(注1)50gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)50g、エチルアクリレート(注4)23g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(注5)25g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(注6)4g、イソプロパノール(注1)100gを3〜4時間かけて添加した。次いで、IPAに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を96g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:23:25:50
[製造例8]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)31g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)27g、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド(DADMAC)(注9)3.34g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
DADMAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:31:27:40
(注9)DADMAC 東京化成工業株式会社製,60%水溶液
[製造例9]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)30g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)27g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)6g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を89g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=3:30:27:40
[製造例10]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)35g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)6g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=3:35:32:30
[製造例11]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)36g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=2:36:32:30
[製造例12]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)37g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を90g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、10℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:37:32:30
[製造例13]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−22−174DX)(注7)30g、エチルアクリレート(EA)(注4)36g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)32g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)4g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を86g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、11℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−22−174DX=2:36:32:30
[製造例14]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)16g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)42g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を91g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、30℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:16.2:42.4:40.4
[製造例15]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)40g、エチルアクリレート(EA)(注4)27g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)31g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を88g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、15℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:27.3:31.3:40.4
[製造例16]
3つ口フラスコ内、窒素雰囲気下で、イソプロパノール(IPA)(注1)100gを攪拌下、70〜80℃にて、ジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(V−601)(注2)4g、片末端メタクリレート置換ジメチルポリシロキサン(X−24−8201)(注3)20.2g、エチルアクリレート(EA)(注4)65.7g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)(注5)13.1g、3−トリメチルアンモニウムプロピルメタクリルアミドクロライド(MAPTAC)(注6)2g、イソプロパノール(注1)50gを3〜4時間かけて添加した。次いで、イソプロパノールに溶解したジメチル2,2−アゾビス(2−メチルプロピオネート)(注2)1gを添加し、70〜80℃の温度範囲内で5時間反応させ、粘稠な溶液を得た。この溶液を精製水に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析出させた後、沈殿物を濾別し、80℃にて減圧乾燥させて透明ゴム状物を87g得た。
赤外吸収スペクトルにて、得られたゴム状物が目的とする(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体であることを確認した(この生成物は、赤外吸収スペクトルによりジメチルポリシロキサン、アミド結合、エステル結合、アルキル基、水酸基を有するポリマーであることが確認された)。
また、EA、HEMAから理論的に計算されるガラス転移温度(Tg)は、−10℃である。
モノマーの仕込割合は以下のとおりである。
MAPTAC:EA:HEMA:X−24−8201=1:65.7:13.1:20.2
実施例1〜14および比較例1〜4:アイブロウ(固形)
下記表1に示す処方のアイブロウを調製し、ぼかしやすさ、ソフトフォーカス効果、付着性、化粧持続性を下記の方法により評価した。その結果も併せて表1に示す。
※1:KSP−100(信越化学工業社製)
※2:TOSPEARL 2000B*(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)
※3:KSP−102(信越化学工業社製)
※4:シリコンKF−96(6CS)(信越化学工業社製)
※5:KP−561P(信越化学工業社製)
※6:シリコンKP−545
(固形分30%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液、信越化学工業社製)
(製造方法)
A.1〜13をスーパーミキサーで均一に混合する。
B.14〜23を均一に溶解する。
C.AにBを添加し均一に分散する。
D.Cを粉砕し、金皿にプレス成型してアイブロウを得た。
(評価方法)
下記イ〜ニの評価項目について、各々下記方法により評価を行った。
(評価項目)
イ.ぼかしやすさ
ロ.ソフトフォーカス効果
ハ.付着性
二.化粧持続性

専門パネル20名に試料を塗布してもらい、塗布時の「ぼかしやすさ」、「付着性」、仕上がりのとしての「ソフトフォーカス効果」、「化粧持続性」の各項目について各自が下記の基準に従って5段階評価し、サンプル毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。なお、「ソフトフォーカス効果」は、眉への着色効果がありながら、ふんわりとした化粧効果が得られているかどうか、「化粧持ち」については、アイブロウ塗布直後の状態と、日常生活6時間後の状態とを比較し、評価した。
<絶対評価基準>
(評点):(評価)
4 :非常に良い
3 :良い
2 :普通
1 :悪い
0 :非常に悪い
<判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ :3.5点を超える :非常に良好
○ :2.5点を超える3.5点以下 :良好
△ :1点を超える2.5点以下 :やや不良
× :1点以下 :不良
表1の結果から明らかな如く、本発明の実施品である実施例1〜14は、塗布時の「ぼかしやすさ」、「付着性」、仕上がりのとしての「ソフトフォーカス効果」、「化粧持続性」のすべての項目に優れた粉末化粧料であった。また、眉毛のボリュームアップ効果も得られるものであった。
一方、成分(b)の球状粉体を含有しない比較例1は、塗布した際にぼかしにくく、付着性も悪く、仕上がりのソフトフォーカス効果や化粧持続性も満足のいくものではなかった。また、(b)成分の球状粉体は含むが、(a)成分のカチオン性を有する(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体を含まない比較例2及び、代わりにカチオン性を持たない(アクリレーツ/アクリル酸ステアリル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマーや(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマーに置き換えた比較例3及び比較例4は付着性やソフトフォーカス効果、化粧持続性に満足のいくものは得られなかった。
実施例15:ファンデーション
下記の処方および製法によりファンデーションを製造した。
(成分) (%)
1.(ジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー※1 10.0
2.球状シリカ(平均粒子径5μm) 1.5
3.球状ナイロン(平均粒子径7μm) 1.0
4.球状ポリメチルメタクリル酸メチルクロスポリマー(平均粒子径6μm) 2.5
5.レシチン0.1%処理酸化チタン 8.0
6.ハイドロゲンジメチコン0.75%処理酸化亜鉛 ※7 2.5
7.トリエトキシカプリリルシラン2%処理赤色酸化鉄 1.1
8.トリエトキシカプリリルシラン2%処理黄色酸化鉄 1.4
9.トリエトキシカプリリルシラン2%処理黒色酸化鉄 0.2
10.タルク 残量
11.マイカ 25.0
12.アミノ変性シリコーン1%処理マイカ 2.5
13.合成金雲母 3.0
14.窒化ホウ素 2.0
15.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
16.ジメチルポリシロキサン※4 1.5
17.2−エチルヘキサン酸セチル 3.0
18.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5.5
19.エタノール 0.5
20.製造例2の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体 0.2

※7:XZ−300F−LP(堺化学工業社製)

(製造方法)
A.1〜15をスーパーミキサーで均一に混合する。
B.16〜20を均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し均一に混合する。
D.Cを粉砕し金皿にプレス成型してファンデーションを得た。

得られたファンデーションは、塗布時の「伸び広がり」、「付着性」、仕上がりのとしての「ソフトフォーカス効果」、「化粧持続性」に優れるファンデーションであった。
実施例16:ルース状白粉
下記の処方および製法によりルース状の白粉を製造した。
(成分) (%)
1.(ジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー※1 25.0
2.球状ポリメチルメタクリル酸メチルクロスポリマー(平均粒子径6μm)10.0
3.レシチン0.1%処理酸化チタン 1.0
4.赤色226号 0.04
5.タルク 残量
6.マイカ 15.0
7.合成金雲母 10.0
8.窒化ホウ素 5.0
9.N−ラウロイル−L−リジン 5.0
10.フェノキシエタノール 0.2
11.ジメチルポリシロキサン※4 0.2
12.ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキサン 0.2
13.エタノール 0.5
14.製造例2の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体 0.2

(製造方法)
A.1〜9をスーパーミキサーで均一に混合する。
B.10〜14を均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し均一に混合する。
D.Cを粉砕、容器に充填し、ルース状の白粉を得た。

得られたルース状の白粉は、塗布時の「伸び広がり」、「付着性」、仕上がりのとしての「ソフトフォーカス効果」、「化粧持続性」に優れる白粉であった。
実施例17:ボディパウダー
下記の処方および製法によりボディーパウダーを製造した。
(成分) (%)
1.球状シリカ(平均粒子径5μm) 8.5
2.球状ナイロン(平均粒子径7μm) 1.0
3.ハイドロゲンジメチコン5%処理酸化亜鉛(粒径300nm) 10.0
4.赤色酸化鉄 0.2
5.黄色酸化鉄 0.4
6.黒色酸化鉄 0.05
7.トリエトキシカプリリルシラン2%処理タルク 残量
8.マイカ 25.0
9.ラウリン酸亜鉛6%処理セリサイト 5.0
10.アミノ変性シリコーン3%処理マイカ 3.0
11.合成金雲母 11.0
12.窒化ホウ素 2.0
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
14.イソノナン酸イソトリデシル 3.5
15.メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 2.0
16.エタノール 0.5
17.製造例2の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体 0.2
18.香料 1.0

(製造方法)
A.1〜13をスーパーミキサーで均一に混合する。
B.14〜18を均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し均一に混合する。
D.Cを粉砕し金皿にプレス成型してボディパウダーを得た。

得られたボディパウダーは、塗布時の「伸び広がり」、「付着性」、仕上がりのとしての「ソフトフォーカス効果」、「化粧持続性」に優れるボディーパウダーであった。
実施例18:チーク
下記の処方および製法によりチークを製造した。
(成分) (%)
1.(ジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー※1 2.0
2.球状シリカ(平均粒子径5μ) 2.0
3.赤色226号 0.04
4.赤色202号 0.25
5.ジメチコン2%処理タルク 残量
6.マイカ 5.0
7.セリサイト 10.0
8.アミノ変性シリコーン1%処理マイカ 3.0
9.ジメチコン2%処理合成金雲母 11.0
10.窒化ホウ素 5.0
11.雲母チタン※8 14.0
12.硫酸バリウム 3.0
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.3
14.セスキイソステアリン酸ソルビタン※9 0.15
15.流動パラフィン※10 10.0
16.ワセリン 5.5
17.コハク酸ジエチルヘキシル 1.5
18.ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトラクト 1.0
19.エタノール 1.0
20.(PEG−15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー 1.5
21.製造例2の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体 0.2
22.香料 1.0

※8:FLAMENCO SPARKLE RED 420J(BASF社製)
※9:コスモール182(日清オイリオ社製)
※10:KLEAROL WHITE MINERAL OIL(SONNEBORN社製)

(製造方法)
A.1〜13をスーパーミキサーで均一に混合する。
B.14〜22を均一に混合する。
C.AにBを添加し均一に混合する。
D.Cの100質量部に溶媒としてイソドデカンを30質量部加え、混合してスラリー状にする。
E.Dを充填成型した後、イソドデカンを除去しチークを得た。

得られたチークは、塗布時の「ぼかしやすさ」、「付着性」、仕上がりのとしての「ソフトフォーカス効果」、「化粧持続性」に優れるチークであった。
実施例19:アイカラー
下記の処方および製法に よりアイカラーを製造した。
(成分) (%)
1.球状ポリメチルメタクリル酸メチルクロスポリマー(平均粒子径6μm) 4.0
2.黄色酸化鉄 2.0
3.黒色酸化鉄 0.5
4.窒化ホウ素 5.0
5.ジメチコン2%処理タルク 15.0
6.マイカ 残量
7.アミノ変性シリコーン1%処理マイカ 3.0
8.雲母チタン※11 15.0
9.酸化チタン被覆合成金雲母※12 5.0
10.酸化チタン被覆ガラス末※13 3.0
11.ジメチルポリシロキサン2%処理合成金雲母 11.0
12.窒化ホウ素 5.0
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.3
14.硫酸バリウム 3.0
15.ジメチルポリシロキサン(10CS) 5.0
16.セスキイソステアリン酸ソルビタン※9 1.0
17.リンゴ酸ジイソステアリル 7.0
18.エタノール 0.5
19.製造例2の(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体 0.2

※11:FLAMENCO GOLD 220C(BASF社製)
※12:HELIOS R300S(トピー工業社製)
※13:マイクログラス メタシャイン MBE025RB(日本板硝子社製)

(製造方法)
A.成分1〜14をスーパーミキサーで均一に混合する。
B.15〜19を均一に混合する。
C.AにBを添加し均一に混合する。
D.Cを粉砕し金皿にプレス成型してアイカラーを得た。

得られた得られたは、塗布時の「伸び広がり」、「付着性」、仕上がりのとしての「ソフトフォーカス効果」、「化粧持続性」に優れるアイカラーであった。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)及び(B);
    (A)下記(a)、(b)、(c)及び(d)のラジカル重合性モノマーの反応物である(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体;
    (a)下記一般式(I)
    (式中、Meはメチル基、R1は水素原子又はメチル基、R2は1又は2個のエーテル結合を含んでいてもよい、直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜10の2価の飽和炭化水素基、R3は炭素数1〜10の飽和炭化水素基、mは5〜100の整数を表す。)で表される化合物
    (b)下記一般式(II)
    (式中、R4は水素原子又はメチル基、R5、R6、R7は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、Xは−O−、−NH−、−O−CH2−又は−O−CH2CH(OH)−、Yは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜4の2価の飽和炭化水素基、Z− は対アニオンを表す。)で表される化合物、及び、式(III)
    (式中、R8、R9は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、R10、R11は同一又は異なっていてもよく、水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基、Z−は対アニオンを表す。)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種
    (c)下記一般式(IV)
    (式中、R12は水素原子又はメチル基、R13は水素原子又は直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜3のアルキル基を表す。)で表される化合物
    (d)下記一般式(V)
    (式中、R14は水素原子又はメチル基、R15は炭素数1〜4のヒドロキシアルキル基を表す。)で表される化合物
    (B)球状粉体
    とを含有する粉末化粧料。
  2. 前記成分(A)が、さらに(a)〜(d)以外の(メタ)アクリル酸誘導体に由来する繰り返し単位を有する(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体である請求項1に記載の粉末化粧料。
  3. 前記成分(B)がシリコーン樹脂粉体を含むものである請求項1又は2のいずれかに記載の粉末化粧料。
  4. さらに、成分(C)アミノ変性シリコーン処理粉体を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の粉末化粧料。
  5. 粉末化粧料がアイブロウである請求項1〜4のいずれかに記載の粉末化粧料

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