本出願は、2013年10月11日付けで出願された、“System for Displaying Medical Monitoring Data”と題する米国仮出願第61/889,972号の通常出願であり、かつ、2012年10月12日付けで出願された米国出願第13/651,167号の一部継続出願でもあり、この米国出願は、以下の米国仮特許出願のそれぞれの通常出願である。
番号 日付 名称
61/547,077 2011年10月13日 Visual Correlation of Physiological Information
61/547,577 2011年10月14日 Visual Correlation of Physiological Information
61/597,120 2012年2月9日 Visual Correlation of Physiological Information
61/703,773 2012年9月20日 Medical Monitoring Hub
I. 序論
少なくとも前述のことに基づいて、患者を治療もしくは監視する様々な医療機器を協調させる解決策が必要とされる。このような解決策の実施形態は、機器空間の至る所でシームレスに患者識別情報を提供すべきであり、このような解決策の実施形態は、必ずしも度重なるソフトウェア更新を要求することなく、将来の技術のため発展すべきである。加えて、このような解決策の実施形態は、必要に応じて患者電気的絶縁を含むことがある。
その結果、本開示は、特定の患者に対する患者監視および治療活動の中心である患者監視ハブに関係する。レガシー再プログラミングを必要とすることがないレガシー機器との患者監視ハブインターフェースの実施形態は、ソフトウェア更新を必要とすることなく将来の機器とのインターフェースを柔軟に行い、オプションの患者電気的絶縁を提供する。実施形態では、ハブは、広範囲の測定パラメータもしくはそれ以外の決定されたパラメータに関する情報を介護者に動的に提供する大型ディスプレイを含む。その上、実施形態では、ハブは、携帯型患者モニタのためのドッキングステーションを含む。携帯型患者モニタは、ドッキングステーションを介して、もしくは、WiFi、Bluetooth、Zigbeeなどを含む本明細書における開示から、当業者に既知である様々な無線パラダイムを介してハブと通信することがある。
さらに他の実施形態では、携帯型患者モニタは、ドッキング接続されたとき、このモニタの画面を変更する。ドッキング解除された表示標識は、一部において、もしくは、全部において、ハブの大型動的ディスプレイに移動させられ、ドッキング接続されたディスプレイは、監視対象である身体部分の1つ以上の解剖学的図形を提示する。たとえば、ディスプレイは、これがドッキング接続されたとき、心臓、肺、脳、腎臓、腸、胃、他の臓器、指、消化器系、もしくは他の身体部分を提示することがある。実施形態では、解剖学的図形は、アニメーション化されると有利である。実施形態では、アニメーションは、概して、測定されたパラメータの挙動に追従し、たとえば、肺は、測定された呼吸数、および/または、呼吸サイクルの決定された吸気部とおおよそ相関関係で膨張し、同様に、呼吸サイクルの呼気部に従って収縮する。心臓は、脈拍数に従って鼓動することがあり、分かっている現実の心収縮パターンなどにおおよそ従って鼓動することがある。さらに、実施形態では、測定されたパラメータが介護者に警告する必要を示唆するとき、色による変化する深刻度は、心臓、肺、脳などのような1つ以上の表示された図形に関連付けられることがある。さらに他の実施形態では、身体部分は、測定機器を患者の測定部位に取り付ける場所、時もしくはやり方についてのアニメーションを含むことがある。たとえば、モニタは、CCHDスクリーニング処置もしくはグルコースストリップ読み取りプロトコル、前額部センサ、指もしくは足指センサ、1個以上の電極、音響センサ、および耳センサ、カニューレセンサの適用などのアニメーションによる指示を提供することがある。
本開示は、特定の患者に対する監視活動の中心であるように構成されている医療監視ハブに関係する。実施形態では、ハブは、ハブの前面上の設置面積の大半を占める約10(10)インチ型ディスプレイのような大型の読みやすいディスプレイを備える。このディスプレイは、設計上の制約に依存してより大型であること、もしくは、より小型であることがあり得る。しかしながら、携帯性および現行の設計目標のため、好ましいディスプレイは、ドッキング接続可能な携帯型患者モニタのうち1台の垂直実装面積におおよそ比例した大きさである。他の検討事項は、当業者によって本明細書における開示から分かる。
ディスプレイは、数値形式もしくは図形形式で、観察下に置かれている患者の多種多様の監視対象であるパラメータに対する測定データを提供し、様々な実施形態では、ハブにおいて受信されているデータおよび情報のタイプに依存して自動的に構成される。実施形態では、ハブは、可動、携帯型、および搭載可能であるので、ハブは、介護者環境の内部の都合のよいエリアに置くことができる。たとえば、ハブは、唯一の筐体の内部に集められる。
実施形態では、ハブは、携帯型患者モニタがドッキング接続されている、もしくは、ハブからドッキング解除されている間にこの携帯型患者モニタからデータを受信することがあると有利である。オキシメーターもしくCOオキシメーターのようなは典型的な携帯型患者モニタは、光学および/または音響センサ、電極などから出力された信号から得られた多数の生理学的パラメータに対する測定データを提供できる。生理学的パラメータは、例を挙げると、酸素飽和度と、カルボキシヘモグロビンと、メトヘモグロビンと、総ヘモグロビンと、グルコースと、pHと、ビリルビンと、飽和分率と、脈拍数と、呼吸数と、呼吸サイクルのコンポーネントと、灌流指数を含む灌流の指標と、信号品質および/または信頼度と、プレチスモグラフデータと、健康の指標もしくは健康指数または他の測定データの組み合わせと、呼吸に反応する聴覚情報と、病気識別もしくは診断と、血圧と、患者および/または測定部位体温と、鎮静深度と、臓器もしくは脳酸素化と、水和と、代謝反応測定量と、これらの組み合わせなどとを含むが、これらに限定されることはない。他の実施形態では、ハブは、輸液ポンプなどと併せて、閉ループ薬物投与を達成するために十分なデータを出力することがある。
実施形態では、ハブは、監視環境内にあり、様々な方法で患者と相互作用している他の機器と通信する。たとえば、ハブは、他の機器もしくはハブの再プログラミングを必要とすることなく他の機器からシリアルデータを受信すると有利である。これらの他の機器には、ポンプと、人工呼吸器と、上記パラメータの何らかの組み合わせを監視するあらゆる種類のモニタと、ECG/EEG/EKG機器と、電子患者ベッドなどとが含まれる。さらに、ハブは、他の医療機器もしくはハブの再プログラミングを必要とすることなく他の医療機器からチャンネルデータを受信すると有利である。機器がチャンネルデータを通じて通信するとき、ハブは、この機器からの測定情報を組み入れるために大型ディスプレイを変更することがあると有利である。その上、ハブは、機器からのナースコール状況が適切なナースコール・システムに確実に渡されるようにナースコール・システムにアクセスする。
ハブは、着信患者測定および治療データを監視対象である患者に関連付けるのに有利にするために病院システムとも通信する。たとえば、ハブは、無線もしくはそれ以外の方法で、サーバもしくはサーバの一群のような多数患者監視システムと通信することがあり、この多数患者監視システムは、次に、たとえば、入院、退院、転院(「ADT」)システム、および/または、電子医療記録(「EMR」)システムのような介護者のデータ管理システムと通信する。ハブは、ハブの中を流れるデータを監視対象である患者に関連付け、それによって、介護者が環境内の各機器を患者に関連付けることなく介護者のデータ管理システムに渡されるように電子測定および治療情報を提供すると有利である。
実施形態では、ハブは、再構成可能である着脱式ドッキングステーションを含むと有利である。ドッキングステーションは、様々な患者監視機器に適合するように追加の積層型ドッキングステーションをドッキング接続することがある。その上、ドッキングステーション自体は、モジュール化されるので、基本のドッキング接続可能な携帯型患者モニタがこれのフォームファクタを変更する場合、取り外されることがある。それ故に、ハブは、このハブのドッキングステーションがどのように構成されるかにおいて柔軟性がある。
実施形態では、ハブは、このハブが受信、処理、および/または、患者に関連付ける、および/または、他の機器およびシステムと通信するデータの一部もしくは全部を記憶する大型メモリを含む。メモリの一部もしくは全部は、取り外し可能なSDメモリを備えることがあると有利である。
ハブは、少なくとも(1)携帯型モニタからデータを獲得するためにドッキングステーションと、(2)チャンネルデータを獲得するために革新的なユニバーサル医療コネクタと、(3)出力データを獲得するためにRJポートのようなシリアルデータコネクタと、(4)イーサネット、USB、およびナース・コール・ポートと、(5)携帯型モニタからデータを獲得するために無線機器と、(6)当業者に知られている他の有線もしくは無線の通信機構とを介して他の機器と通信する。ユニバーサル医療コネクタは、オプションの電気的絶縁型電力および通信を提供すると有利であり、絶縁要件より断面が小さくなるように設計される。コネクタおよびハブは、ハブのため使用可能であり、かつ、表示可能であるように他の機器からのデータを翻訳もしくは構成するのに有利にするために通信する。実施形態では、ソフトウェア開発キット(「SDK」)は、機器製造業者の機器から出力されたデータの挙動および意味を規定もしくは定義するために機器製造業者に提供される。出力が定義されたとき、この定義は、ユニバーサル医療コネクタのケーブル側に存在するメモリの中へプログラムされ、相手先ブランド製造(「OEM」)として機器プロバイダに供給される。ケーブルが機器とハブとの間に接続されるとき、ハブは、データを理解し、機器もしくはハブへのソフトウェア更新を必要とすることなく表示および処理目的のためデータを使用することができる。実施形態では、ハブは、スキーマを取り決めることができ、付加的な圧縮および/または暗号化を追加することでさえも可能である。ユニバーサル医療コネクタの使用を通じて、ハブは、測定および治療データを効果的および効率的に、監視環境に秩序をもたらす単一の表示および警告システムに体系化する。
ハブがチャンネルパラダイムに従って他の機器からデータを受信し、追跡するとき、ハブは、患者測定もしくは治療データの仮想チャンネルを作り出すために処理を行うことがあると有利である。一実施形態では、仮想チャンネルは、測定対象ではないパラメータ、すなわち、たとえば、様々な測定対象であるもしくは他のパラメータからのデータ処理の結果を含むことがある。このようなパラメータの実施例は、監視対象である患者の健康の全般的な指標となる様々な測定対象であるパラメータから得られた健康インジケータを含む。健康パラメータの実施例は、本開示の譲受人によるものであり、参照によって本明細書に組み込まれる米国特許出願第13/269,296号、13/371,767号および12/904,925号に開示されている。データをチャンネルおよび仮想チャンネルに体系化することにより、ハブは、着信データおよび仮想チャンネルデータを時間に関して同期化することがあると有利である。
ハブは、RJコネクタのようなシリアル通信ポートを介してシリアルデータも受信する。シリアルデータは、監視対象である患者に関連付けられ、前述の複数患者サーバシステムおよび/または介護者バックエンドシステムに渡される。シリアルデータを受信することを通じて、介護者は、個別の機器を患者に関連付ける必要と、できるだけ病院システムとの通信とを回避して、介護者環境内の、多くの場合に様々な製造業者からの機器を特定の患者に関連付けると有利である。このような関連付けは、患者に関する略歴および人口統計学的情報を各機器に入力して費やす介護者の時間を短縮するので、不可欠である。さらに、実施形態では、SDKを通じて、機器製造業者は、機器製造業者の機器の何らかの測定遅延に関連付けられた情報を提供すると有利であることがあり、それによって、ハブが患者に関連付けられたシリアル着信データおよび他のデータを時間に関してさらに同期化させると有利である。
実施形態では、携帯型患者モニタがドッキング接続され、独自のディスプレイを含むとき、ハブは、これのディスプレイ設置可能面積を効果的に増大させる。たとえば、実施形態では、携帯型患者モニタは、今度はハブディスプレイ上に複製されることがある携帯型患者モニタの測定および/または治療データを単に表示し続けることがあり、または、ドッキング接続されたディスプレイは、付加的な情報を提供するためにこれの表示を変えることがある。実施形態では、ドッキング接続されたディスプレイは、ドッキング接続されたとき、たとえば、測定および/または治療されている心臓、肺、臓器、脳、もしくは他の身体部分の解剖学的図形データを提示する。図形データは、測定データと同様に、および、呼応してアニメーション化することがあると有利である。たとえば、肺は、測定対象である呼吸数、および/または、呼吸サイクルの決定された吸気/呼気部分におおよそ相関して膨張することがあり、心臓は、脈拍数に従って鼓動することがあり、分かっている実際の心臓収縮パターンにおおよそ従って鼓動することがあり、脳は、変化する鎮静深度に基づいて色もしくは活動を変えることがあるなどである。実施形態では、測定対象であるパラメータが介護者を変える必要性を指示するとき、色が変化する深刻度は、心臓、肺、脳、臓器、循環系もしくはこれの一部分、呼吸器系もしくはこれの一部分、他の身体部分などのような1つ以上の表示された図形に関連付けられることがある。さらに他の実施形態では、身体部分は、測定機器を取り付ける場所、時もしくはやり方についてのアニメーションを含むことがある。
ハブは、付加的な視覚情報を介護者に提供するためにパラメータ表示をさらに重ね合わせることがあると有利である。このような重ね合わせは、ユーザ定義可能および構成可能であることがある。表示は、アナログらしいアイコンもしくは図形標識を組み込むことがある。
明瞭にするために、現実の実装法の全てが本明細書において記載されているとは限らない。当業者は、当然ながら、このような現実の実装法の開発では(いずれの開発プロジェクトの場合においても見られるように)、多数の実装法に固有の決定が、実装法毎に変わることがあるシステムおよびビジネス関連制約の順守のような開発者に固有の目標およびサブ目標を達成するために行われなければならないことを理解するであろう。さらに、このような開発努力は、複雑であり、かつ、時間を要するかもしれないが、それにもかかわらず、本開示の利益を得る当業者にとって機器エンジニアリングに着手するルーティンであることが理解されるであろう。
本開示の完全な理解を容易にするために、詳細な説明の残りの部分は、類似する参照数字が全体を通じて類似する符号を用いて言及される図面を参照して本開示を説明する。
II. ハブ実施形態例
図1Aは、本開示の実施形態による例示的なドッキング接続された携帯型患者モニタ102と一体になった例示的な医療監視ハブ100の斜視図を含む監視環境を示す。ハブ100は、ディスプレイ104と、実施形態では、携帯型患者モニタ102と機械的および電気的に結合するように構成されているドッキングステーション106とを含み、それぞれが可動、搭載可能、および携帯型の筐体108に収容されている。筐体108は、水平平面の上に載るように構成されたほぼ直立の傾斜した形状を有するが、筐体108は、多種多様の位置および土台に取り付けることができ、多種多様の形状およびサイズを備えることができる。
実施形態では、ディスプレイ104は、数値、図形、波形、もしくは他の表示標識110で多種多様の測定および/または治療データを提示することがある。実施形態では、ディスプレイ104は、筐体108の前面の大半を占有するが、当業者は、ディスプレイ104がタブレットもしくは卓上水平構成、ラップトップのような構成などを備えることがあることを理解するであろう。
他の実施形態は、表示情報およびデータを卓上コンピュータ、スマートホン、テレビ、もしくは当業者に分かる何らかの表示システムに通信することを含むことがある。図1Aの直立傾斜構成は、容易に見えるやり方で表示情報を介護者に提示する。
図1Bは、筐体108、ディスプレイ104、および携帯型モニタがドッキング接続されていないドッキングステーション106を含むハブ100の実施形態の斜視側面図を表している。さらに表されているのは、非侵襲的血圧のためのコネクタである。
実施形態では、筐体108は、たとえば、図1Cに表された機器のような血圧モニタ、温度センサ112などの付加的な医療機器を保持するために窪み部もしくは切り込み部をさらに含むことがある。
図1Aの携帯型患者モニタ102は、カリフォルニア州アーバイン所在のMasimo Corporationから市販されている、および/または、米国特許出願公開第2002/0140675号明細書、第2010/0274099号明細書、第2011/0213273号明細書、第2012/0226117号明細書、第2010/0030040号明細書、米国特許出願第61/242,792号明細書、第61/387457号明細書、第61/645,570号明細書、第13/554,908号明細書、および米国特許第6,157,850号明細書、第6,334,065号明細書などに開示されているもののようなオキシメーター、COオキシメーター、呼吸モニタ、鎮静深度モニタ、非侵襲的血圧モニタ、バイタルサインモニタなど備えることがあると有利である。モニタ102は、発光および光検出回路を含む光学センサ、音響センサ、指穿刺傷から血液パラメータを測定する機器、腕帯、人工呼吸器などのような種々の非侵襲的および/または低侵襲的機器と通信することがある。モニタ102は、図19A〜19Jを参照して後述される独自の表示標識116を提示する独自のディスプレイ114を含むことがある。表示標識は、モニタ102のドッキング状態に基づいて変化することがあると有利である。ドッキング解除されているとき、表示標識は、パラメータ情報を含むことがあり、たとえば、重力センサもしくは加速度計に基づいて向きを変えることがある。
実施形態では、ハブ100のドッキングステーション106は、ハブ100の動きがモニタ102を傷つけることがあり得る形でモニタを機械的に取り外すことがないように、機械ラッチ118、または、機械的解除可能なキャッチを含む。
特定の携帯型患者モニタ102に関連して開示されているが、当業者は、本明細書における開示から、ハブ100とドッキング接続することがあると有利である多数の様々な医療機器を認識するであろう。さらに、ドッキングステーション106は、モニタ102と電気的に、機械的ではなく、接続する、および/または、モニタと無線通信することがあると有利である。
図2は、本開示の実施形態による、図1のハブ100を含む例示的な監視環境200の簡略ブロック図を示す。図2に表されているように、環境は、たとえば、オキシメトリ光学センサ、音響センサ、血圧センサ、呼吸センサなどのような1台以上の患者センサ202と通信する携帯型患者モニタ102を含むことがある。実施形態では、たとえば、NIBPセンサもしくはシステム211と体温センサもしくはセンサシステム213のような付加的なセンサは、ハブ100と直接通信することがある。センサ202、211および213は、使用されているとき、典型的に、測定部位で患者に実際には装着されていないとしても、監視対象である患者に近接している。
開示されているとおり、携帯型患者モニタ102は、実施形態では、ドッキング接続されているときドッキングステーション106を介して、また実施形態では、ドッキング解除されているときハブ100と無線で通信するが、このようなドッキング接続されていない通信は、必須ではないハブ100は、たとえば、米国特許出願公開第2011/0105854号明細書、第2011/0169644号明細書、および第2007/0180140号明細書に開示されているような1台以上のマルチ患者監視サーバ204もしくはサーバシステムと通信する。概して、サーバ204は、EMRシステムおよび/またはADTシステムのような介護者バックエンドシステム206と通信する。サーバ204は、プッシュ、プルもしくは組み合わせ技術を用いて、人口統計学的情報、課金情報などのような、患者入院時に入力された患者情報を取得することがあると有利である。ハブ100は、監視対象である患者を介護者バックエンドシステム206にシームレスに関連付けるためにこの情報にアクセスする。無線、有線、モバイルもしくは他のコンピューティングネットワークなどを含む、サーバ204と監視ハブ100との間の通信は、本明細書における開示から当業者に認識できることがある。
図2は、ハブのシリアルデータポート210およびチャンネルデータポート212を介して通信するハブ100をさらに表している。上記開示のとおり、シリアルデータポート210は、電子患者ベッドシステム214と、閉ループ制御系を含む灌流ポンプシステム216と、人工呼吸器システム218と、血圧もしくは他のバイタルサイン測定システム220などを含む多種多様の患者医療機器からのデータを提供することがある。同様に、チャンネルデータポート212は、上記機器のいずれか、および、他の医療機器を含む多種多様の患者医療機器からのデータを提供することがある。たとえば、チャンネルデータポート212は、SEDLineから市販されているような意識深度モニタ222、脳もしくは他の臓器のオキシメーター機器224、非侵襲的血圧もしくは音響機器226などからデータを受信することがある。実施形態では、チャンネル機器は、処理アルゴリズムとこれらのアルゴリズムを遂行する信号処理機器とが、一部の実施形態では、付加的な表示技術を持たないケーブルもしくはケーブルコネクタ内に収容されたボードに搭載されているボードインケーブル(「BIC」)解決策を含むことがある。BIC解決策は、ハブ100のディスプレイ104に表示されるように、これの測定対象であるパラメータデータをチャンネルポート212へ出力する。実施形態では、ハブ100は、たとえば、タブレット、スマートホン、もしくは他のコンピューティングシステムのような他のシステムと通信するBIC解決策として完全もしくは部分的に形成されることがあると有利である。
単一のドッキングステーション106に関連して開示されているが、環境200は、後続のドッキングステーションが、図5に関連して検討されるように、異なった携帯型患者モニタに対するフォームファクタを変えるために第1のドッキングステーションに機械的および電気的にドッキング接続する積層型ドッキングステーションを含むことがある。このような積層は、3台以上のドッキングステーションを含むことがあり、携帯型機器上の結合機械構造体との機械的コンプライアンスのためフォームファクタを増減することがある。
図3は、本開示の実施形態による、図1のハブ100の簡略化された例示的なハードウェアブロック図を示す。図3に表されているように、ハブ100の筐体108は、計器ボード302、ディスプレイ104と、メモリ304と、シリアルポート210、チャンネルポート212、イーサネットポート305、ナース・コール・ポート306、標準的なUSBなどを含む他の通信ポート308を含む様々な通信接続部と、ドッキングステーションインターフェース310とを位置決めし、および/または、取り囲む。計器ボード302は、ボード間通信を含む本明細書に記載された通信および機能を可能にするために通信相互接続部、配線、ポートなどを含む1つ以上の基板を備える。コアボード312は、主パラメータ、信号、他のプロセッサ(群)およびメモリを含み、携帯型モニタボード(「RIB」)314は、モニタ102および1台以上のプロセッサのための患者電気的絶縁を含み、チャンネルボード(「MID」)316は、オプションの患者電気的絶縁および電源318を含むチャンネルポート212との通信を制御し、ラジオボード320は、無線通信のため構成されたコンポーネントを含む。付加的に、計器ボード302は、1台以上のプロセッサおよびコントローラと、バスと、あらゆる種類の通信接続性およびエレクトロニクス部品と、メモリと、EPROMリーダを含むメモリリーダと、本明細書における開示から当業者に認識できる他のエレクトロニクス部品とを含むことがあると有利である。各ボードは、上記指定されたタスクおよび他のタスクを遂行するために、位置決めおよび支持のための基板と、通信のための相互接続部と、コントローラを含む電子コンポーネントと、論理機器と、ハードウェア/ソフトウェア組み合わせなどを備える。
当業者は、本明細書における開示から、計器ボード302は、多数のやり方で体系化された多数の電子コンポーネントを備えることがあることを認識するであろう。上記開示されたような様々なボードを使用して、体系化および区分化を複雑なシステムにもたらすと有利である。
図4は、本開示の実施形態による、図1のハブ100の例示的な着脱式ドッキングステーション400の斜視図を示す。図4に表されているように、ドッキングステーション400は、モニタ102がドッキング接続されたとき、堅牢な機械的支持を設けるために携帯型患者モニタ102への機械的対合を行う。ドッキングステーション400は、携帯型モニタ102の筐体の外面と同じように成形された空洞402を含む。ステーション400は、ハブ100への通信を行う1つ以上の電気コネクタ404をさらに含む。ボルトを使って取り付けられるものとして表されているが、ドッキングステーション400は、スナップフィットすることがあり、可動式タブもしくはキャッチを使用することがあり、磁気的に付着することがあり、または、本明細書における開示から当業者に知られている種々のアタッチメント機構部もしくはアタッチメント機構部の組み合わせを利用することがある。実施形態では、ドッキングステーション400のアタッチメントは、ドッキング接続されたとき、十分に堅牢なアタッチメントであるべきであり、たとえば、ハブ100が誤ってぶつけられるなどのことがあった場合、モニタ102およびドッキングステーション400が無傷のままであるべきであるように、モニタ102およびドッキングステーションは、計器を傷つけ得るような形で誤って取り外されるおそれがあってはならない。
ハブ100の筐体108は、ドッキングステーション400を収容する空洞406をさらに含む。携帯型患者モニタ102のフォームファクタへの変化が現れる範囲で、ドッキングステーション400は、着脱可能および交換可能であると有利である。ドッキングステーション400と同様に、ハブ100は、筐体108の空洞406の内部に、ドッキングステーション400への電気通信を行う電気コネクタ408を含む。実施形態では、ドッキングステーション400は、米国特許出願公開第2002/0140675号明細書に開示されているような独自のマイクロコントローラおよび処理能力を含む。他の実施形態では、ドッキングステーション400は、電気コネクタ408まで通信を渡す。
図4は、以下に詳述されるユニバーサル医療コネクタとしてチャンネルポート212のための開口部を含む筐体108をさらに表している。
図5は、本開示の実施形態による、図1のハブ100からドッキング解除された例示的な携帯型患者モニタ502および504の斜視図を示す。図5に表されているように、モニタ502は、取り外されることがあり、モニタ504のような他のモニタが設けられることがある。ドッキングステーション106は、元のドッキングステーション106と機械的に対合し、モニタ504と機械的に対合する可能性があるフォームファクタを提示する付加的なドッキングステーション506を含む。実施形態では、モニタ504は、ハブ100の積層型ドッキングステーション506および106と機械的および電気的に対合する。本明細書における開示によって、および、本明細書における開示から当業者によって容易に理解され得るように、ドッキングステーションの積層可能な機能は、多種多様の患者監視機器をチャージする、多種多様の患者監視機器と通信する、および多種多様の患者監視機能とインターフェースをとる極度に柔軟性のある機構部をハブ100に提供する。前述のとおり、ドッキングステーションは、積層されることがあり、もしくは、他の実施形態では、取り外される、および、交換されることがある。
図6は、従来の患者電気的絶縁原理の簡略ブロック図を示す。図6に表されているように、ホスト機器602は、概して、通信および電力を介して患者機器604に関連付けられる。患者機器604は、患者に近接した、もしくは、接続された、センサなどのようなエレクトロニクス部品を備えることがよくあるので、ある特定の安全要件は、たとえば、ホスト機器に接続された電力グリッドからのエネルギーの電気サージが患者までの電気路を見つけるべきではないことを定める。このことは、概して、当該技術分野において知られた用語であり、かつ、本明細書ではホスト機器602と患者機器604との間の直接的な中断なしの電気路の除去を含む「患者絶縁」と呼ばれる。このような絶縁は、たとえば、電力導体608および通信導体610上の絶縁機器606を介して達成される。絶縁機器606は、変成器、光エネルギーを放出および検出する光学機器などを含むことができる。特に電力導体上にある絶縁機器の使用は、コンポーネントの観点で高くつき、サイズの観点で高くつき、電力を枯渇させる可能性がある。従来から、絶縁機器は、患者機器604に組み込まれているが、患者機器604は、徐々に小さくなる傾向があり、必ずしも全ての機器が絶縁を組み込むとは限らない。
図7Aは、本開示の実施形態による例示的なオプションの患者絶縁システムの簡略ブロック図を示す。図7Aに表されているように、ホスト機器602は、絶縁機器606を介して絶縁型患者機器604と通信する。しかしながら、特定の患者機器に関連付けられたメモリ702は、この機器が絶縁型電力を必要とするかどうかをホスト602に通知する。ある種類の腕帯、灌流ポンプ、人工呼吸器などのような患者機器708が絶縁型電力を必要としない場合、ホスト602は、信号路710を介して、非絶縁型電力を提供することができる。この電力は、絶縁型電力導体608を介して高い費用効果で提供される電力よりはるかに高くなることがある。実施形態では、非絶縁型患者機器708は、絶縁型通信を受信するので、通信は、典型的に、より低い電圧にあり、法外なコストはかからない。当業者は、本明細書における開示から、通信が絶縁されないこともあり得ることが分かるであろう。従って、図7Aは、ホスト602と多種多様の潜在的な患者機器604、708との間でオプションの患者絶縁を行う患者絶縁システム700を表している。実施形態では、ハブ100は、類似したオプションの患者絶縁原理を組み込むチャンネルポート212を含む。
図7Bは、本開示の実施形態による図7Aのシステムに対する例示的なオプションの非絶縁電力レベルを示す。図7Bに表されているように、ホスト602が、患者機器604は、自己絶縁型患者機器708を備え、それ故に、絶縁型電力を必要としない、ということを理解すると、ホスト602は、別個の導体710を介して電力を供給する。電力は、絶縁されていないので、メモリ702は、2つ以上の電圧もしくは電力レベルから選択されることがある電力要件をホスト602に供給することもある。図7Bでは、ホスト602は、約12ボルトかそれ以上であり、広範囲の電圧を有することがあり得るような高電力、または、約24ボルトかそれ以上であり、広範囲の電圧を有することがあり得るような超高電力を患者機器708に供給する。当業者は、電源電圧が実質的にあらゆる機器708の具体的なニーズを満たすように変えることができると有利であること、および/または、メモリが広範囲の非絶縁型電力を患者機器708に供給するホスト602に情報を供給することがあり得ることを認めるであろう。
さらに、メモリ702を使用して、ホスト602は、未使用電源が絶縁型電力であるか、または、より高電圧の非絶縁型電源であるかとは無関係に、この未使用電源を有効にしないことだけを決定することがあり、それによって、ホストの効率を高める。
図8は、本開示の実施形態による、簡略化された例示的なユニバーサル医療コネクタ構成プロセス800を示す。図8に表されているように、プロセスは、ケーブルが上記に開示されているようにオプションの患者絶縁を組み込むユニバーサル医療コネクタに装着されるステップ802を含む。ステップ804では、ホスト機器602もしくはハブ100は、より詳しくは、チャンネルデータボード316、もしくは、計器ボードのEPROMリーダは、メモリ702に記憶されたデータを読み取り、ステップ806では、接続機器が絶縁型電力を必要とするか否かを決定する。ステップ808において、絶縁型電力が必要とされるとき、ハブ100は、絶縁型電力を有効にすることがあり、ステップ810において、絶縁型通信を有効にすることがあると有利である。ステップ806では、絶縁型電力が必要とされないとき、ハブ100は、単に、オプションのステップ812において、非絶縁型電力を有効にすることがあり、通信が絶縁されたままである実施形態では、ステップ810は、絶縁型通信を有効にする。他のオプションの実施形態では、ステップ806において、絶縁型電力が必要とはされないとき、ハブ100は、ステップ814において、患者機器708のため必要とされる電力量を決定するためにメモリ702からの情報を使用することがある。たとえば、他の接続されている機器もまた接続された電力を使用しているために十分な電力が利用できないとき、ステップ816では、この旨を示すメッセージが表示され、電力は供給されない。十分な電力が利用できるとき、オプションのステップ812は、非絶縁型電力を有効にすることがある。代替的に、オプションのステップ818は、メモリ702がより高いもしくはより低い電力が望ましいことを示すか否かを決定することがある。より高い電力が望ましいとき、ハブ100は、ステップ820においてより高い電力を有効にすることがあり、そうではないとき、ステップ822においてより低い電力を有効にすることがある。ハブ100は、ステップ810において、次に、絶縁型通信を有効にする。実施形態では、ハブ100は、ステップ818において、単に、必要とされる電力量を決定し、少なくとも十分な電力を自己絶縁型機器708に供給することがある。
当業者は、本明細書における開示から、ハブ100は、十分な電力が利用できるかどうかを確認しないことがあること、または、メモリ702からの情報に基づいて1つ、2つ、もしくは多くのレベルの非絶縁型電圧を供給することがあることを認めるであろう。
図9Aおよび9Bは、従来の絶縁要件より断面において小さいサイズおよび形状を有する例示的なユニバーサル医療コネクタ900の簡略ブロック図を示す。実施形態では、コネクタ900は、一方の側部910の非絶縁型信号をもう一方の側部920の絶縁型信号から物理的に分離するが、これらの側部は、逆転されることもあり得る。これらの分離の間のギャップは、患者絶縁を管理する安全規制によって少なくとも部分的に規定されることがある。実施形態では、これらの側部910および920の間の距離は、非常に小さいように見えることがある。
図9Bにおける異なる斜視図から分かるように、コネクタの間の距離「x」は、小さく見える。しかしながら、このギャップは、この距離が導体間に非直接路を取り込む原因となる。たとえば、短絡は、経路904を進まなければならないものであり、この距離は、このような経路の距離が、「x」より大きいので、このような安全規制の範囲内である、もしくは、安全規制を越える。非直線路904がコネクタの至る所に、たとえば、半田が様々なピンをPCBボードに接続するボードコネクタ側などに現れることは、注目に値する。
図10は、図1のハブ100の側部の斜視図を示し、例示的なユニバーサル医療コネクタとして例示的な計器側チャンネル入力1000を表している。図10に表されているように、入力は、非絶縁型側部910と、絶縁型側部920と、ギャップとを含む。実施形態では、メモリ710は、非絶縁型側部上のピンを介して通信する。
図11A〜11Kは、本開示の実施形態による、例示的な雄型および対合雌型ユニバーサル医療コネクタの様々な図を示す。たとえば、図11G1および11G2は、様々な好ましいが、必須ではないサイジングを表し、図11Hは、メモリ702のような電子コンポーネントのコネクタへの組み込みを表している。図11I〜11Kは、ケーブルがユニバーサル医療コネクタにつながるときの配線図およびケーブル自体のケーブル敷設詳細を示す。
図12は、本開示の実施形態による、図1のハブ用のチャンネルシステムの簡略ブロック図を示す。図12に表されているように、上記図11に表されているコネクタのような雄型ケーブルコネクタは、EPROMのようなメモリを含む。メモリは、ハブ100が受信することを期待できるデータの型と、このデータを受信する方法とを記述する情報を記憶すると有利である。ハブ100のコントローラは、データを受信する方法と、可能であれば、データをディスプレイ104に表示する、必要に応じて警告を出すなどの方法とを取り決めるためにEPROMと通信する。たとえば、医療機器供給業者は、ハブ提供者と連絡を取り、医療機器供給業者の機器から出力されるデータの型を記述する方法を供給業者に指導するソフトウェア開発者キット(「SDK」)を受信することがある。SDKを使って作業した後、マップ、画像、もしくは他の翻訳ファイルが、前述の電力要件および絶縁要件と共にEPROMにロードされることがあると有利である。チャンネルケーブルがチャンネルポート212を介してハブ100に接続されたとき、ハブ100は、EPROMを読み取り、ハブ100のコントローラは、着信データに対処する方法を取り決める。
図13は、図12のEPROMに記憶されることがある例示的な論理チャンネル構成を示す。図13に表されているように、各着信チャンネルは、1つ以上のパラメータを記述する。各パラメータは、ハブ100が着信データに関して知るべきことを何でも記述する。たとえば、ハブ100は、データがストリーミングデータと、波形データと、既に決定されたパラメータ測定データと、データの範囲と、データ配信の速度と、データの単位と、単位の幅と、表示色と、警告計算のための複雑なアルゴリズムを含む警告パラメータおよび閾値と、パラメータ値駆動型である他のイベントと、これらのものもしくは類似したものの組み合わせとであるかどうかを知りたいことがある。付加的に、パラメータ情報は、パラメータもしくはハブ100によって受信された他のデータに亘るデータ同期化もしくはデータ同期化の近似に役立つ機器遅延時間を含むことがある。実施形態では、SDKは、着信データの型および順序を自己記述するスキームを機器供給業者に提示する。実施形態では、情報は、圧縮および/または暗号化を着信データストリームに適用すべきか否かを決定するためにハブ100と取り決めると有利である。
このようなオープン・アーキテクチャは、上記に開示されているように、表示、処理、およびデータ管理のため、機器製造業者の機器の出力をハブ100にポーティングする能力をこれらの機器製造業者に与えると有利である。ケーブルコネクタを介する実装法によって、機器製造業者は、これらの機器製造業者の機器の再プログラミングを回避するというよりはむしろ、ケーブルコネクタを介して既存の出力がどのようにフォーマットされるかをハブ100に知らせるだけである。さらに、ハブ100によって既に理解されている言語でデータを記述することにより、ハブ100は、「ハブにとって新しい」医療機器からデータを受け入れるためのソフトウェア更新も回避する。
図14は、本開示の実施形態によるチャンネルを構成する簡略化された例示的なプロセスを示す。図14に表されているように、ハブ提供者は、ステップ1402において、機器製造者にSDKを提供し、機器製造業者は、続いて、ステップ1404において、これらの機器製造業者の機器から出力データチャンネルを自己記述するためにSDKを使用する。実施形態では、SDKは、開発を指導する一連の質問であり、他の実施形態では、SDKは、データの挙動を記述するために言語およびスキーマを提供する。
機器提供者がデータを記述すると、ハブ提供者は、ステップ1405において、二値画像もしくは他のファイルを作成して、ケーブルコネクタの内部のメモリに記憶するが、SDKは、画像を作成し、単にこの画像をハブ提供者に通信することがある。ケーブルコネクタは、ステップ1410において、OEM部品として提供者に提供されることがあり、提供者は、ステップ1412において、提供者の機器上の出力ポートと機械的および電気的に対合するようにケーブルを構築し、製造する。
介護者が、一方の端部が機器提供者のシステムに結合し、もう一方の端部がハブ100とハブのチャンネルポート212でぴったり合うようにOEM化されている適切に製造されたケーブルを有すると、ステップ1452において、介護者は、機器の間にハブを接続することができる。ステップ1454において、ハブ100は、メモリを読み取り、絶縁型もしくは非絶縁型電力を供給し、ケーブルコントローラとハブ100とは、データ配信のためのプロトコルもしくはスキーマを取り決める。実施形態では、ケーブル上のコントローラは、プロトコルを取り決めることがあり、代替的な実施形態では、ハブ100のコントローラは、特定のプロトコルに関してハブ上の他のプロセッサと取り決めをする。プロトコルが定められると、ハブ100は、合理的な形で着信データストリームを使用し、表示し、およびその他の方法で処理することができる。
本明細書に記載されたユニバーサル医療コネクタの使用を通じて、ハブ100への数え切れないほどの機器の接続は、各機器へのソフトウェア更新を必然的に伴うのとは対照的に、ケーブルコネクタの簡単なプログラミングによって達成される。
図15は、本開示の実施形態による入力チャンネルを形成するために例示的な装着されたボードインケーブル(「BIC」)を含む図1のハブの斜視図を示す。図15に表されているように、SEDLine意識深度ボードは、表示および介護者再検討のため適切な患者センサからハブ100にデータを通信する。前述のとおり、ボードの提供者は、ボードのデータチャンネルを記述するためにSDKを使用するだけでよく、ハブ100は、データを介護者に提示する方法が分かっている。
図16は、例示的なシリアルデータ入力を表している、図1のハブ100の裏側の斜視図を示す。実施形態では、入力は、RJ45ポートなどを含む。当該技術において理解されるように、これらのポートは、コンピュータ、ネットワーク、ルータ、スイッチ、およびハブで見られるデータポートに類似するデータポートを含む。実施形態では、複数のこれらのポートは、様々な機器からのデータをハブ100において識別された特定の患者に関連付けるために使用される。図16は、スピーカ、ナースコールコネクタ、イーサネットコネクタ、USB群、電源コネクタ、および医療用接地つまみをさらに表している。
図17Aは、本開示の実施形態による、図1のハブ100のシリアルデータ接続を介して通信する例示的な監視環境を示す。図に表され、かつ、前述されているように、ハブ100は、電子ベッド、灌流ポンプ、人工呼吸器、バイタルサインモニタなどを含む、監視環境の内部の様々な機器からデータを集めるためにシリアルデータポート210を使用することがある。これらの機器から受信されたデータと、チャンネルポート212を介して受信されたデータとの間の差は、ハブ100がこのデータのフォーマットもしくは構造を知らないかも知れないことである。ハブ100は、このデータからの情報を表示すること、または、計算もしくは処理中にこのデータを使用することがない。しかしながら、ハブ100を介してデータをポーティングすることは、このデータを、上記サーバ214およびバックエンドシステム206を含む介護者システムのチェーン全体で特別に監視されている患者に関連付けると好都合である。実施形態では、ハブ100は、着信データをハブ100からのデータと同期化することを試みるために着信データに関する十分な情報を決定することがある。
図17Bにおいて、制御画面は、受信されているデータの型についての情報を提供することがある。実施形態では、データに隣接している緑色光は、機器への接続、および、接続がどのシリアル入力で行われているかを示す。
図18は、本開示の実施形態による、簡略化された例示的な患者データ・フロー・プロセスを示す。図に表されているように、患者がステップ1802で介護者環境に収容されると、患者に関するデータは、介護者バックエンドシステム206に投入される。サーバ214は、ステップ1804でこの情報を獲得もしくは受信し、その後、ハブ100からアクセスできるようにすることがあると有利である。介護者がステップ1806でハブ100を患者に割り当てるとき、介護者は、単に現在利用可能な患者データを見て、現在監視対象である特定の患者を選択する。ハブ100は、ステップ1808で、次に、受信および決定する測定、監視および治療データを患者に関連付ける。介護者は、機器が(1)ドッキングステーション、(2)ユニバーサル医療コネクタ、(3)シリアルデータコネクタ、もしくは(4)当業者に知られている他の通信メカニズムを用いてハブ100を介して通信している限り、別の機器を患者に再び関連付ける必要はない。ステップ1810で、受信された、処理された、および/または決定されたデータの一部もしくは全部は、前述のサーバシステムに渡される。
図19A〜19Jは、本開示の実施形態による、図1のハブ100とドッキング接続された携帯型患者モニタ用の解剖学的図形の例示的な表示を示す。図19Aに表されているように、心臓、肺および呼吸器系が表されているが、脳は、強調表示されていない。それ故に、介護者は、意識深度監視もしくは脳オキシメトリシステムが携帯型患者モニタ接続もしくはチャンネルデータポートを介してハブ100と現在通信していないことを容易に決定できる。しかしながら、音響もしくは他の呼吸器官データおよび心臓データは、ハブ100に通信されている、もしくは、ハブ100によって測定されている可能性が高い。さらに、介護者は、ハブ100が強調された身体部分に関して警告データを受信していないことを容易に決定できる。実施形態では、強調された部分は、現在測定対象である挙動を表すためにアニメーション化することがあり、あるいは、代替的に、所定の形式でアニメーション化することがある。
図19Bは、健康の指標を表している仮想チャンネルの追加を表している。図19Bに表されているように、この指標は、「100」まで徐々に増大する深刻度スケールで「34」であるので肯定的である。健康指標は、問題を明らかにするために陰影を付けられることもある。図19Bと対照的に、図19Cは、問題になっている、もしくは、問題になっていた健康数値と、アラーム中の心臓図形とを表している。このようにして、ハブ100上の、または、そうでなければ、患者を監視もしくは治療する別の機器もしくはシステム上の患者アラームに応答する介護者は、バイタルサインおよび心臓機能に関連する他のパラメータの再検討が患者を診断および/または治療するために必要とされることを直ちに決定できる。
図19Dおよび19Eは、強調された身体部分に組み入れられている脳を表し、ハブ100が、たとえば、鎮静深度データもしくは脳オキシメトリデータなどの脳機能に関連するデータを受信していることを意味する。図19Eは、図19Cに類似したアラーム中の心臓機能を付加的に表している。
図19Fでは、腎臓のようなさらなる臓器が監視対象とされているが、呼吸器系は、監視されていない。図19Gでは、アラーム中の心臓機能が表され、図19Hでは、アラーム中の循環器系が表されている。図19Iは、肺、心臓、脳および腎臓と共に健康指標を表している。図19Jは、アラーム中の肺、心臓、および循環器系を健康指標と共に表している。さらに、図19Jは、たとえば、心臓が緊急のため赤色を警報し、循環器系が警戒のため黄色を警報するような深刻度コントラストを表している。当業者は、本明細書における開示から適切である他の色スキームを認めるであろう。
図20A〜20Cは、本開示の実施形態による、データ分離および測定データをそれぞれ表す例示的な表示を示す。図21Aおよび21Bは、本開示の実施形態による、データ分離およびデータ重なり合いをそれぞれ同様に表す測定データの例示的な表示を示す。
たとえば、音響センサからの音響データは、呼吸音データを供給することがあると有利であり、プレチスモグラフおよびECGもしくは他の信号は、別個の波形で提示することもできる(図20A、画面キャプチャの一番上)。モニタは、呼吸数、呼気流、一回換気量、分時換気量、無呼吸時間、呼吸音、ラ音、いびき音、喘鳴、および、量の減少もしくは気流の変化のような呼吸音の変化といった、患者の種々の呼吸パラメータのいずれかを決定することがある。加えて、いくつかの事例では、システムは、プローブオフ検出に役立つ心拍、心音(S1、S2、S3、S4、および心雑音)、および、標準対心雑音のような心音の変化もしくは体液過剰を示す分裂心音などの他の生理学的な音を監視する。
複数の生理学的信号の間に視覚的な相関関係を与えることは、信号がいくつかの観測可能な生理学的な相関関係を有するある程度の数の重要な利益をもたらすことができる。このような相関関係の一実施例として、プレチスモグラフの信号の形態(たとえば、エンベロープおよび/またはベースライン)の変化は、患者血液もしくは他の流体レベルを示す可能性がある。しかも、これらの変化は、血液量減少もしくは他の流体レベル関連条件を検出するために監視され得る。脈波変動指標は、たとえば、流体レベルの指標を与えることがある。そして、プレチスモグラフ信号の形態の変化は、呼吸に相関関係がある。たとえば、プレチスモグラフ信号のエンベロープおよび/またはベースラインの変化は、息をすることに相関関係がある。これは、少なくとも部分的に、呼吸中の心臓と肺との間の機械的関係および相互作用のような人間の解剖学的構造の態様が原因である。
このようにして、プレチスモグラフ信号と呼吸信号との間の重ね合わせ(図20B)は、これらから導出されたプレチスモグラフ信号もしくは信号群の変動性の指標、たとえば、脈波変動指標をオペレータに与える可能性がある。たとえば、吸気および呼気を表す呼吸信号のバーストがプレチスモグラフエンベロープにおける山および谷の変化と相関関係がある場合、これは、プレチスモグラフ変化が実際には呼吸に起因し、いくつかの他の外的要因に起因しないという視覚的な指標を監視要員に与える。同様に、呼吸信号のバーストがプレチスモグラフエンベロープにおける山および谷とぴったり合う場合、このことは、呼吸信号のバーストが患者呼吸音に起因し、いくつかの他の非標的音(たとえば、患者無呼吸音もしくは非患者音)に起因しない、という指標を監視要員に与える。
モニタは、信号を処理し、2つの信号の間の相関関係の閾値レベルが存在するか否かを決定し、または、相関関係を評価するように構成されることもある。しかしながら、たとえば、互いに重ね合わされた信号を表すことなどによって、相関関係の視覚的な指標を付加的に設けることにより、ディスプレイは、連続的、直観的、および容易に観測可能な特定の生物学的な相関関係の基準をオペレータに提供する。たとえば、重ね合わされた信号を見ることにより、ユーザは、そうでなければ、確かめることができないかもしれない、長期間に亘る相関関係の傾向を観測することができる。
モニタは、プレチスモグラフ信号および呼吸信号に代えて、もしくは、プレチスモグラフ信号および呼吸信号に加えて種々の他の種類の信号を視覚的に相関させることができる。たとえば、図20Cは、別の監視ディスプレイ例のスクリーンショットを表現する。図20Cの右上部分に表されているように、ディスプレイは、プレチスモグラフ信号と、ECG信号と、呼吸信号とを重ね合わせる。他の構成では、4種類以上の信号が互いに重ね合わされることがある。
一実施形態では、ハブ100は、ユーザが互いに重ね合わせるために信号を一緒に通り抜けさせることができるインターフェースを全く提供しない。たとえば、タッチ・スクリーン・インターフェースを使用して呼吸信号をプレチスモグラフ信号の上にドラッグできることがある。逆に、ユーザは、同様にタッチ・スクリーン・インターフェースを使用して、信号を分離できることもある。別の実施形態では、モニタは、ユーザが押すことができるボタン、または、前述のとおり、ユーザが信号を重ね合わせる、および、分離することを可能にさせる何らかの他のユーザ・インターフェースを含む。図21Aおよび21Bは、同様の信号の分離および連結を表している。
ある構成では、プレチスモグラフ信号と呼吸信号との間に相関関係を与えるのに加えて、モニタは、2つの信号の間の相関関係を決定するために呼吸信号およびプレチスモグラフ信号を処理するようにさらに構成されている。たとえば、モニタは、プレチスモグラフ信号のエンベロープおよび/またはベースラインの変化の山および谷が、呼吸信号におけるバーストに対応するか否かを決定するために信号を処理することがある。そして、相関の閾値レベルが存在する、もしくは、存在しない、と決定することに応答して、モニタは、何らかの指標をユーザに提供することがある。たとえば、モニタは、図形指標(たとえば、脈波変動指標インジケータの色の変化)、可聴アラーム、または他の指標を提供することがある。モニタは、決定を行う際に1つ以上のエンベロープ検出器もしくは他の適切な信号処理構成部品を利用することがある。
ある実施形態では、システムは、図形指標に代えて、もしくは、図形指標に加えて、患者の呼吸音の可聴の指標をさらに提供することがある。たとえば、モニタは、スピーカを含むことがあり、もしくは、イヤホン(たとえば、無線イヤホン)が監視要員に提供され、患者音声の可聴出力を提供することがある。このような能力を有するセンサおよびモニタの例は、米国特許出願公開第2011/0172561号明細書に記載され、参照により本明細書に組み込まれる。
前述の利益に加えて、音響信号およびプレチスモグラフ信号を両方共に上記方式で同じディスプレイに供給することにより、監視要員が呼吸のない呼吸休止イベント、音響信号を劣化させる可能性がある高周囲雑音、不適切なセンサ配置などをより一層容易に検出することが可能になる。
図22A〜22Bは、本開示の実施形態による、例示的なアナログ表示標識を示す。図22Aおよび22Bに表されているように、スクリーンショットは、他のデータに加えて、様々な生理学的パラメータの健康インジケータを表示する。各健康インジケータは、アナログインジケータおよび/またはデジタルインジケータを含む可能性がある。健康インジケータがアナログおよびデジタルインジケータを含む実施形態では、アナログおよびデジタルインジケータは、横並び、上、下、転置などのかなり多数のフォーメーションで配置される可能性がある。図示された実施形態では、アナログインジケータは、デジタルインジケータより上に、および、デジタルインジケータの両方の横に配置される。図22Bにより明瞭に表されているように、アナログ表示は、着色された警告セクション、グラフ上の位置を示すダッシュ記号、および、グラフを形成する定量化情報を指定するデジタル情報を含むことがある。図22Bでは、たとえば、脈拍数PRグラフは、毎分約50から約140の拍動を表し、このグラフは、ニュートラルであるか、もしくは、警告になり始めているが、これらの数値の外側で、グラフは、深刻な状態を示すために着色されている。それ故に、ダッシュ記号が円弧に沿って進むのにつれて、介護者は、許容可能、警告、および、極端の範囲内で現在測定値が降下する場所を容易に確かめることができる。
健康インジケータの各アナログインジケータは、監視対象である生理学的パラメータの測定されたレベルに基づいて円弧を動き回るダイヤルを含む可能性がある。測定された生理学的パラメータレベルが増加するのにつれて、ダイヤルは、時計回りに動くことができ、測定された生理学的パラメータレベルが減少するのにつれて、ダイヤルは、反時計回りに動くことができ、逆の場合も同様である。このようにして、ユーザは、アナログインジケータを見ることによって患者の状態を迅速に決定することができる。たとえば、ダイヤルが円弧の中心にあるとき、観測者は、現在の生理学的パラメータ測定値が正常であることを確信でき、ダイヤルが極端に左もしくは右へ傾斜している場合、観測者は、生理学的パラメータのレベルの深刻度を迅速に評価し、適切な処置を講じることができる。他の実施形態では、正常なパラメータ測定値は、ダイヤルが右寄りもしくは左寄りであるときなどに示される可能性がある。
いくつかの実施形態では、ダイヤルは、ドット、ダッシュ記号、矢印などとして実装される可能性があり、円弧は、必要に応じて、円、螺旋、ピラミッド形、もしくは他の形状として実装される可能性がある。さらに、現在の生理学的パラメータ測定レベルに基づいて、円弧全体が照らし出される可能性があり、もしくは、円弧の一部分だけが照らし出される可能性がある。さらに、円弧は、現在の生理学的パラメータレベルに基づいて変色する、もしくは、強調表示される可能性がある。たとえば、ダイヤルが閾値レベルに接近するのにつれて、円弧および/またはダイヤルは、緑色から、黄色、赤色に変わる、より明るく輝く、点滅する、拡大される、ディスプレイの中心へ動くなどの可能性がある。
異なる生理学的パラメータは、異常状態を示す異なる閾値を有する可能性がある。たとえば、いくつかの生理学的パラメータは、上側下側閾値レベルということがあり、他の生理学的パラメータは、上側閾値もしくは下側閾値だけを有することがある。従って、各健康インジケータは、監視対象である生理学的パラメータに基づいて調節される可能性がある。たとえば、SpO2健康インジケータは、条件を満たすときにアラームを作動させる下側閾値を有する可能性があり、呼吸数健康インジケータは、下側および上側の両方の閾値を有する可能性があり、いずれかの条件を満たすとき、アラームが作動される。各生理学的パラメータに対する閾値は、典型的な期待閾値および/またはユーザ指定閾値に基づく可能性がある。
デジタルインジケータは、生理学的パラメータの現在レベルの数値表現を提供する可能性があり、デジタルインジケータは、実際のレベルもしくは正規化されたレベルを示すことがあり、患者状態の深刻度を迅速に評価するために使用される可能性もある。いくつかの実施形態では、表示は、監視対象である各生理学的パラメータに対する複数の健康インジケータを含む。ある実施形態では、表示は、監視対象である生理学的パラメータの個数より少数の健康インジケータを含む。このような実施形態では、健康インジケータは、様々な監視対象である生理学的パラメータの間を循環する可能性がある。
図23A〜23Fは、たとえば、意識深度モニタが図1のハブのチャンネルポートに接続されているとき、図23A〜23Dにおけるデータ表現を表している測定データの例示的な表示を示す。図23A〜23Cに表されているように、ハブ100は、たとえば、カリフォルニア州アーバイン所在のMasimo Corp.から市販されているSEDLine機器からの様々な情報を表すために、このハブのディスプレイ104を大まかに分岐させると有利である。図23Dでは、ハブ100は、スウェーデンのPHASEIN ABから市販され、たとえば、患者の呼吸に関する情報を提供する、付属Phasein機器を含む。ハブ100は、SedLine情報も含むので、ハブ100は、ディスプレイ104を適切に分割している。図23Eでは、体温センサおよび血圧センサは、図1のハブと通信し、ハブ100は、これらのセンサのため適切な表示可能面積を作り出す。図23Fでは、音響センサは、図1のハブ、ならびに、上記血圧センサおよび体温センサとも通信する。従って、ハブ100は、各付属機器からのデータを収容するために表示可能面積を調節する。
本明細書における用語「および/または」は、本開示では、Aだけ、Bだけ、AおよびBを両方共に、または、AもしくはBを択一的に含む最広義の、最小限の限定の意味を有する。本明細書において使用されているように、A、B、「および」Cのうち「少なくとも1つ」は、非排他的論理和を使用して、論理的なAまたはBまたはCを意味するように解釈されるべきである。
用語「プレチスモグラフ」は、(通常は、臓器もしくは身体全体が含有している血液もしくは空気の量の差異から生じる)臓器もしくは身体全体の内部の容積変化に反応するデータを含む、当該技術において知られているこの用語の通常の広義の意味を含む。
III. 付加的な監視環境実施形態
図24は、図1のハブ100を含む監視環境2000の別の実施形態を示す。監視環境2000は、図2の監視環境200の特徴全てと、前述の他の特徴のいずれかと、を含むことがある。その上、監視環境2000は、マルチ患者監視システム204の別の実施形態、すなわち、マルチ患者監視システム(MMS)2004を表現する。MMS 2004は、シリアルデータを受信し、シリアルデータを監視ハブ100によって認識可能なフォーマットに翻訳し、シリアルデータを(他の機器の中でことによると)監視ハブ100に供給することができる翻訳モジュール2005を含む。さらに表されているのは、MMS 2004、監視ハブ100、もしくは、PPM 102と有線もしくは無線で通信することがある補助機器2040である。
前述のとおり、ハブ100は、患者のベッド214、灌流ポンプ216、人工呼吸器218、および他のバイタルサインモニタ220を含む多種多様の医療器具からシリアルデータを受信することがある。ハブ100は、これらの供給源からのシリアルデータをMMS 2004に渡すことができる。前述のとおり、MMS 2004は、その後、シリアルデータをEMRシステムもしくはADTシステムのような介護者バックエンドシステム206に格納することがある。
このシリアルデータを供給する医療器具は、ハブ100によって元々認識できないことがある多種多様の独自仕様プロトコル、メッセージング基盤などを使用することがある。従って、ハブ100は、この医療器具からパラメータ値もしくは他のデータを読み取る元々の能力を持たないことがあり、その結果として、これらの機器からのパラメータ値もしくは他のデータを表示する能力を持たないことがある。しかしながら、MMS 2004における翻訳モジュール2005は、これらの機器からシリアルデータを受信し、シリアルデータを監視ハブ100によって認識可能なフォーマットに翻訳し、シリアルデータを監視ハブ100に供給することができると有利である。監視ハブ100は、この場合、翻訳済みの情報からパラメータ値および他のデータを読み取り、これらの値もしくはデータを前述のディスプレイのいずれかのようなディスプレイに出力することができる。
実施形態では、翻訳モジュール2005は、シリアルデータをあるフォーマットから別のフォーマットに翻訳もしくは変換するために1つ以上の翻訳ルールをシリアルデータに適用する。シリアルデータは、一実施形態では、ヘルス・レベル・セブン(「HL7」)プロトコルに従ってフォーマットされることがある。HL7プロトコルは、医療コンピュータシステムおよび機器の間の臨床メッセージの通信のためのメッセージングフレームワークを提供するために開発されている。しかしながら、HL7標準は、非常に柔軟性があり、ガイドラインのフレームワークを提供するだけである。その結果、全てHL7に準拠する医療機器もしくは臨床コンピュータシステムは、それでもなお互いに通信できないことがある。たとえば、医療器具214〜220は、各々がHL7プロトコルの1つのバージョンを実装することがあるが、これらの実装法は、監視ハブ100によって実装されたHL7プロトコルとは異なることがある。従って、監視ハブ100は、監視ハブおよび医療器具の両方がHL7標準を使用するとしても、医療器具214〜220からのメッセージを構文解析できない、もしくは、読み取れないことがある。さらに、翻訳モジュール2005は、いくつかの実施形態では、ハブ100および医療器具214〜220によって実装されたHL7プロトコル以外の共通標準の異なった実装法の間で翻訳することがある。
共通電子医療通信プロトコルを異なった実装法(たとえば、HL7メッセージの異なったフォーマッティング)の間で翻訳するのに加えて、翻訳モジュール2005は、異なった通信プロトコルに従う入力メッセージと出力メッセージとの間でさらに翻訳することができる。いくつかの実施形態では、翻訳モジュール2005は、たとえば、1つの医療通信プロトコルからのメッセージ応答し、別個の医療通信プロトコルに翻訳するする能力がある。たとえば、翻訳モジュール2005は、HL7プロトコル、ISO 11073プロトコル、他のオープンプロトコル、もしくは、独自仕様のプロトコルに従って送信されたメッセージの間の通信を容易化することができる。その結果、翻訳モジュール2005は、HL7プロトコルに従って送信された入力メッセージを異なったプロトコルに従う出力メッセージに翻訳することができ、逆もまた同様である。ある実施形態では、翻訳モジュール2005は、
「翻訳モジュール実施形態」という表題のセクションに、さらに、開示が全体として参照によって本明細書に組み込まれる、2013年9月19日付けで出願された「Medical Monitoring System」と題する米国特許出願14/032,132号明細書により詳しく後述される翻訳特徴のいずれかを実装することができる。
有利であるのは、ある実施形態では、翻訳モジュール2005が翻訳済みのシリアルデータをハブ100もしくはPPM 102に返すことができることである。翻訳済みのデータは、ハブ100もしくはPPM 102によって読み取り可能なフォーマットであるので、ハブ100もしくはPPM 102は、医療器具214〜220からのデータをハブ100もしくはPPM 102のディスプレイ上に出力できる。その上、翻訳モジュール2005は、翻訳済みのデータを(携帯電話機、タブレット、もしくはポケットベルなどの)臨床機器および後述される補助機器2040といった、ハブ100以外の機器に供給することができる。さらに、医療器具214〜220によって供給されたシリアルデータは、アラーム通知を含むことがあるので、翻訳モジュール2005は、これらのアラーム通知をハブ100もしくはPPM 102に渡すことができる。ハブ100もしくはPPM 102は、その結果、これらのアラーム通知に応答して視覚的アラームもしくは可聴アラームを発生させることができる。さらに、翻訳モジュール2005は、たとえば、病院ネットワークもしくは(インターネットのような)広域ネットワークを介してアラーム通知を臨床機器に供給することができる。その上、翻訳モジュール2005は、アラーム通知を補助機器2040に供給することができる。
翻訳モジュール2005は、翻訳モジュール2005の翻訳ルールを単一の場所で維持し、更新することが役に立つことがあるので、MMS 2004に実装されるものとして表されている。しかしながら、他の実施形態では、翻訳モジュール2005は、ハブ100もしくはPPM 102に同様に(もしくは代わりに)実装されることがある。従って、ハブ100もしくはPPM 102は、ハブ100もしくはPPM 102のディスプレイへの出力用のシリアルデータを翻訳するために内部の翻訳モジュール2005にアクセスすることができる。
補助機器2040は、物理的なコンピュータハードウェア、ディスプレイなどを有するコンピューティング機器である可能性がある。たとえば、補助機器2040は、臨床医によって使用される、タブレット、ラップトップ、携帯電話機もしくはスマートホン、携帯情報端末(PDA)、(たとえば、スマートウォッチもしくはスマートメガネといった)ウェアラブルコンピュータなどのようなハンドヘルド型コンピューティング機器でもよい。補助機器2040は、単純に、コンピュータモニタもしくはデジタルテレビのような表示機器であることもある。実施形態では、補助機器2040は、ハブ100、PPM 102、もしくはMMS 2004に第2の画面機能性を提供する。従って、補助機器2040は、無線で、もしくは有線接続を介してハブ100、MRS 2004、もしくはPPM 102と通信することができる。
第2の画面機器として、補助機器2040は、ハブ100(もしくはPPM 102)の表示、または、異なるバージョンのハブ100(もしくはPPM 102)表示の少なくとも一部分の複製を表現することができる。たとえば、補助機器2040は、ハブ100、PPM 102、もしくはMMS 2040からの生理学的パラメータデータ、傾向データ、または、波形を受信し、パラメータデータ、傾向データ、もしくは波形を表示することができる。補助機器2040は、ハブ100、PPM 102、もしくはMMS 2004が利用できるどのような情報でも出力することができる。補助機器2040の一つの使用法は、患者の部屋から遠く離れている間に(もしくは、患者の部屋の中にいるときでも)ハブ100、PPM 102、もしくはMMS 2004からのデータを見るために臨床医によって使用可能な臨床機器のようなものである。臨床医は、実施形態においてハブ100もしくはPPM 102に表示された生理学的パラメータに関する情報より詳細な情報を見るために補助機器2040を使用できる(たとえば、図39を参照のこと)。たとえば、補助機器2040は、臨床医がパラメータ活動をより厳密に調べるために傾向もしくは波形を拡大表示できるようにする拡大表示機能性などを含むことがある。
ハブ100もしくはPPM 102の表示の少なくとも一部分を複製する1つの理由例は、異なった臨床医が外科手術中にデータについて同じ見方を行えるようにすることである。いくつかの外科手術では、たとえば、2人の麻酔専門医が患者を監視し、一方の麻酔専門医は、患者の脳機能および脳酸素化を監視し、もう一方は、患者の末梢酸素化を監視する。前述されているような脳センサは、患者に装着され、提示のためハブ100もしくはPPM 102へ出力される脳監視および酸素化データを第1の麻酔専門医に供給することがある。指もしくは足指/足センサも患者に装着され、データをハブ100もしくはPPM 102へ出力することができる。ハブ100もしくはPPM 102は、このデータを補助機器2040に送信することができ、第2の麻酔専門医は、患者の末梢手足における酸素化を観測するためにこのデータを監視することができる。第2の麻酔専門医は、不十分な末梢酸素化値の深刻度もしくは深刻度の欠如を解釈するのに役立てるために、脳における酸素化を知る必要があることもある。しかしながら、多くの外科手術では、手術の一部としてカーテンもしくはスクリーンが患者の上に置かれ、第2の麻酔専門医によるハブ100もしくはPPM 102の視野を遮る。従って、ハブ100もしくはPPM 102は、これの表示の少なくとも一部分の複製を補助機器2040へ出力することができるので、第2の麻酔専門医は、脳機能もしくは酸素化を監視することができる。
一実施形態では、補助機器は、ハブ100のディスプレイより大きい表示面積を有する。たとえば、ハブ100は、およそ10インチのような比較的小さいディスプレイを有することがあるが、補助機器2040は、40インチもしくはそれより大きいディスプレイを有するテレビモニタなどであるかもしれない(どのようなサイズのディスプレイでも補助機器2040のため使用されることがある)。実施形態では、テレビとしての補助機器2040は、プロセッサ、メモリ、および無線もしくは有線ネットワーキングインターフェースなどを含むハードウェアモジュールを含むことができる。プロセッサは、メモリから、生理学的パラメータ、傾向、および波形をテレビのディスプレイに表示するプログラムを含んでプログラムを実行することができる。テレビモニタは、ハブ100の実施形態より大型であるため、補助機器2040のテレビモニタバージョンは、いくつかの実施形態における患者波形および傾向のより精密な細部を表示することができる(たとえば、図39を参照のこと)。
別の実施形態では、補助機器2040は、本明細書に記載された表示のいずれかの一部分を表示することがあり、ハブ100は、本明細書に記載された表示の別の部分を表示することがある。たとえば、補助機器2040は、図19A〜19Jに関連して前述された解剖学的グラフのいずれかを表示することがあり、ハブ100は、図20A〜23Fに関連して前述されたパラメータ表示のいずれかを表示する(逆もまた同様である)。同様に、補助機器2040は、翻訳モジュール2005から受信した翻訳済みのデータを表示することがあり、一方ハブ100は、チャンネルデータを表示することがある(逆もまた同様である)。別の実施形態では、補助機器2040は、翻訳済みのデータおよびチャンネルデータの両方を表示することができる(たとえば、図38を参照のこと)。
さらに別の実施形態では、補助機器2040は、監視ハブ100の機能性のいずれかを含む生理学的パラメータの少なくとも一部の処理を行うことができる。たとえば、補助機器2040は、翻訳モジュール2005を含み、この翻訳モジュールの特徴を行うことがある。
図25は、翻訳メッセージ取扱プロセス2100の実施形態を示す。プロセス2100は、前述の翻訳モジュール2005によって、または、他のコンピューティングシステムによって実装される可能性がある。実施形態では、ブロック2502で、翻訳モジュール2005は、ハブ100(もしくはPPM 102)から、ハブ100(もしくはPPM 102)と元々から互換性のない医療機器からのメッセージを含むメッセージを受信する。ブロック2504で、翻訳モジュール2005は、ハブ100(もしくはPPM 102)によって処理され得る翻訳済みの出力メッセージを生成するために1つ以上の翻訳ルールに基づいてメッセージを翻訳する。ブロック2506で、翻訳モジュールは、翻訳済みの出力メッセージをハブ100(もしくはPPM 102)での、または、補助機器2040での表示のためハブ100に供給する。ハブ100(もしくはPPM 102)は、翻訳済みのデータを補助機器2040へ向けることがあり、または、補助機器2040は、翻訳モジュール2005から直接的に翻訳済みのデータを受信することがある。
たとえば、一実施形態では、デジタル論理回路を有する第1の医療機器は、生理学的センサから患者に関連付けられた生理学的信号を受信し、生理学的信号に基づく第1の生理学的パラメータ値を取得し、表示のため第1の生理学的パラメータ値を出力する。第1の医療機器はまた、第1の医療機器が表示可能な出力値を生成するために第2の生理学的パラメータ値を処理できないように、第1の医療機器以外の第2の医療機器から、第1の医療機器によって使用されないプロトコルに従ってフォーマットされた第2の生理学的パラメータ値を受信する可能性がある。第1の医療機器は、第1の医療機器から別個の翻訳モジュールへ生理学的パラメータデータを渡し、第1の医療機器で翻訳モジュールから、第1の医療機器により表示のため処理することができる翻訳済みのパラメータデータを受信し、表示のため翻訳済みのパラメータデータから第2の値を出力することができる。第1の医療機器は、たとえば、ハブ100、PPM 102、もしくはMMS 2004でもよく、第2の医療機器は、灌流ポンプ216もしくは人工呼吸器218などでもよい。
図26〜38および46〜71は、測定データの表示を含むさらなるハブ表示例を示す。これらの表示の1つずつは、補助機器2040によって実装されることがあるが、同様の表示が直接的にハブ100(もしくはPPM 102)へ出力されることもある。例示された図は、タッチスクリーン機能性を含むタブレットコンピュータのため実装されているものとして表現される。タッチスクリーン機能性は、オプションであり、キーボード、マウス、トラックホイールなどのような他の適切な入力機器によって置き換えられることがある。
図26を参照すると、図示されたユーザ・インターフェースは、補助機器2040に接続されている機器を表現する。図示された機器は、監視ハブ100の実施形態である可能性がある「Omar’s Hawk」である。補助機器2040は、本実施形態では、ハブ100からデータを受信するように、ハブ100に無線接続されている。補助機器は、他の実施形態では、MMS 2004もしくはPPM 102に無線接続されることもあり得る。
図27は、補助機器2040上のデフォルトのパラメータ表示を表現する。パラメータ値は、表示の上部に波形と共に表され、(SpHb、SpMet、PVIなどのような)他のパラメータは、対応する波形を伴わずに表示の下部に表されている。表示の下部にあるこれらのパラメータはいずれも、これらの波形を表示させるために表示の上部にドラッグ・アンド・ドロップされることがある。たとえば、図28は、SpHbパラメータが表示の上部にドラッグ・アンド・ドロップされ、SpHb波形とアラーム限界(18および7)上の付加的な詳細とを表示させる点を除いて、表示の図27における表示と同様の表示を表現する。同様に、図29は、SpMetパラメータが表示の上部にドラッグ・アンド・ドロップされ、これの波形とアラーム限界(3)とを表示させる点を除いて、図28と同じ表示を表している。
図27〜29の表示の各々では、時間窓ボタンが右上隅に表されている。この時間窓ボタンは、図27〜29において「1時間」と書かれているが、時間窓を変更するためにユーザによって選択されることがあり、表示に表される傾向もしくは波形データの窓に影響を与えることができる。この時間窓ボタンのユーザ選択と、10分窓への変更が図30に表されている。同図から分かるように、図30における波形は、前の図に表されるより小さい時間窓で表されている。
図31は、本明細書における他の場所に記載された他の積み重ねられた波形に類似した、積み重ねられたSpO2および呼吸波形を含んでいる、波形が積み重ねられた図29の表示の別のバージョンを表している。図32は、脈拍数(PR)およびSPMet(メトヘモグロビン)パラメータがアラーム状態であるとして強調表示されている図29に類似した表示を表している。アラーム状態は、実施形態では、パラメータ値および波形の周りに赤色ボックスとして、または、ボックスの少なくとも一部分を着色する赤色透明で表現される可能性がある。赤色ボックスもしくは透明は、実施形態では、点滅することもあり、可聴アラームが鳴動することがある。アラーム状態を表現する他の方法が他の実施形態において使用される。
図33は、ユーザがパラメータ(本実施形態では、SpHbもしくは総ヘモグロビン)に対するアラーム限界を調節できるようにするポップアップ・インターフェースを表している。ポップアップ・インターフェースは、ユーザが可能なパラメータ限界値の間を素早くスクロールし、選択できるようにするスクロールホイールを含む。
図34〜38は、図26〜33の縦長の表示とは対照的に横長の表示図を表している。これらの横長の表示図は、(タブレットなどのような)補助機器2040を横長の向きまで回転させることにより利用できるようにされることがある。図27〜29に関連して前述されたものに類似して、図34は、第1のパラメータの組を表し、図35および36は、付加的なドラッグ・アンド・ドロップ型パラメータをこれらの波形および付加的なアラーム限界詳細と共に追加する。図37は、積み重ねられたパラメータ波形と、積み重なっているSpO2波形および呼吸波形を表現している。図38は、両方のチャンネルパラメータ(たとえば、SpO2、PR(脈拍数)、およびRRa(音響的に測定された呼吸数))を表現し、同時に、ポンプおよびベントからのパラメータを含んでいる翻訳済みのシリアルデータパラメータ2210も表している。これらの翻訳済みのシリアルデータパラメータ2210は、ハブ100を介して、もしくは、MMS 2004から直接的に、翻訳モジュール2005から受信されていることがある。
再び図24を参照すると、前述のとおり、ハブ100もしくはPPM 102は、表示の少なくとも一部分の複製を補助機器2040へ出力することができる。他の実施形態では、ハブ100もしくはPPM 102は、ハブ100もしくはPPM 102に表された全パラメータの部分集合に関するデータを補助機器2040へ出力することができる。たとえば、ハブ100もしくはPPM 102は、臨床医が補助機器2040に表示された1つ以上のパラメータだけを確認するためにハブもしくはPPMに表示されたパラメータのうち1つ以上を選択する機能性を提供することがある。このようにすると、ハブ100もしくはPPM 102上より少数のパラメータが補助機器2040のディスプレイに表示されることになるので、補助機器2040が選択された1つ以上のパラメータに関するより一層の詳細を表示できるようになる。
図39は、1つのパラメータ、すなわち、呼吸数に関するデータを表現する補助機器2040の1つの表示例を表現する。ハブ100もしくはPPM 102の主表示とは異なって、図39に表された表示は、呼吸数の現在値2215、最近の傾向2230、および小さい波形のみではなくそれ以上を含む。その上、表示は、監視対象である患者の(たとえば、過去数日間の)過去最高および最低のヒストグラム2220を表現する。その上、ハブ100もしくはPPM 102の主表示に表された波形より大きい詳細な波形2240が表され、患者の呼吸状態についてのより一層詳細な理解をユーザに与えることがある。ユーザは、波形2240(もしくは表示の他の局面)を拡大表示することを選ぶことがあり、表示の他の要素などの代わりに表示を一杯に満たすために波形2242を拡大させる。その他のグラフ、表、波形、およびデータが呼吸パラメータのため補助機器ディスプレイ2040に表されることがある。当然ながら、呼吸数以外のパラメータは、補助機器2040上の詳細な表示のため選択されることもある。
IV. 翻訳モジュール実施形態
図40A〜45Dに関して記載された以下の特徴はいずれも図24の翻訳モジュール2005によって、または、図24に関して前述された機器のいずれかと一緒に実装される可能性がある。
医療費は、増加し続け、手頃な価格の高品質患者介護の要求も増えている。医療費は、病院情報システムの有効性を高めることにより削減される可能性がある。健康施設の効率に影響を与えることがある1つの要因は、健康施設で用いられた様々な臨床コンピュータシステムが、情報を交換するために相互に作用し得る範囲である。
病院、患者介護施設、健康管理提供業者組織は、典型的に、電子健康管理情報の管理のための多種多様の臨床コンピュータシステムを含む。全体的なITもしくは管理基盤の医療コンピュータシステムの各々は、特定のカテゴリもしくは患者介護方法の態様を遂行するのに役立つ可能性がある。たとえば、病院は、患者監視システム、医療文書および/または画像化システム、患者管理システム、電子医療記録システム、電子実務管理システム、(薬局および請求書作成のような)営業および財務システム、および/または、通信システムなどを含む可能性がある。
病院もしくは他の患者介護施設における介護の質は、IT基盤全体における(もしくは、同じ病室の内部であっても、たとえば図1および24を参照のこと)異なった臨床コンピュータシステムの各々が互いに効率的に通信することができる場合、改良されることがあり得る。これにより、1つの臨床コンピュータシステムによって収集された患者データをこのような患者データから恩恵を受けることがあり得る別の臨床コンピュータシステムと交換することが可能になり得る。たとえば、これにより、利用可能な情報全ての完全な分析に基づいて、患者介護に関係する決定が行われ、措置が講じられることが可能になり得る。
現行の実務では、個別の臨床コンピュータシステムは、異なった供給業者によって提供される可能性があり、多くの場合、異なった供給業者によって提供されている。その結果、個別の臨床コンピュータシステムは、独自ネットワーク、または、通信基盤、独自通信プロトコルなどを使用して実装されることがあり、病院内で使用される様々な臨床コンピュータシステムは、必ずしもいつでも互いに効率的に通信できるとは限らない。
医療機器および医療システム供給業者は、時には、自分たちの市場占有率を高め、かつ、付加的な製品、システムおよび/またはアップグレード版を健康管理提供者に売りつけるために、他の供給業者の医療機器およびシステムと効率的に通信することができない独自システムを開発する。それ故に、健康管理提供者は、使用される個別の臨床コンピュータシステムの種類毎に利用できる最良の技術を選択するのではなく、企業規模もしくはシステム規模の購買意思決定を行わざるを得ない。
このことが起こる一例は、患者監視のため利用可能な救命技術の分野にある。たとえば、多くの異なった生理学的パラメータを監視する様々なベッドサイド機器は、異なった供給業者もしくは提供者から入手可能である。1つの提供者は、特定の生理学的パラメータを監視するクラス最高の機器を提供することがあるが、別のこのような提供者は、別の生理学的パラメータのためのクラス最高の機器を提供することがある。従って、いくつかの状況では、病院が2つ以上の製造業者からの監視機器を使用する自由を有することは、望ましいかもしれないが、これは、異なった製造業者からの機器がインターフェースをとること、および、患者情報を交換することができない場合、可能ではないかもしれない。従って、手頃な価格の、高品質患者介護を提供する能力は、損なわれる可能性がある。その上、各病院もしくは患者介護施設は、これの臨床コンピュータネットワーク環境のため独自の通信プロトコルを実装することもあるので、情報の交換は、さらに妨げられる可能性がある。
前述のとおり、ヘルス・レベル・セブン(「HL7」)プロトコルが、医療コンピュータシステムおよび機器の間の臨床メッセージの通信のためのメッセージングフレームワークを提供するために開発されている。HL7通信プロトコルは、様々なHL7に準拠した医療コンピュータシステムが互いに通信するために使用することができるある程度の数の規格、ガイドライン、および方法を指定する。
HL7通信プロトコルは、多くの医療機器製造業者によって採用されている。しかしながら、HL7規格は、極めて柔軟性があり、ガイドラインのフレームワーク(たとえば、高水準のメッセージ論理構造)を提供するだけであり、その結果として、各医療機器もしくは医療システムの製造業者もしくは供給業者は、少し異なったやり方でHL7プロトコルを実装することがあるが、それでもなおHL7に準拠したままである。たとえば、HL7メッセージのフォーマットは、本明細書においてより一層十分に記述されているように、実装法毎に異なる可能性がある。いくつかの事例では、1つの実装法のHL7メッセージは、別のHL7実装法に従うメッセージに含まれていない情報内容を含む可能性もある。従って、全てHL7に準拠する医療機器もしくは臨床コンピュータシステムは、それでもなお互いに通信できないことがある。
その結果として、確立された通信プロトコル(たとえば、HL7)の種々の許容実装法を使用する医療機器もしくはシステム間の医療メッセージの通信を改善することができ、それによって、多数の臨床コンピュータシステムの統合を通じて患者介護の質を高める翻訳モジュールが提供される可能性がある。
図40Aは、翻訳モジュール2415を介して互いに通信する第1の医療機器2405および第2の医療機器2410を示す。第1の医療機器2405は、許容電子医療通信プロトコルの第1の許容フォーマットもしくは実装法に従ってメッセージを送信および受信するように構成され、第2の医療機器2410は、電子医療通信プロトコルの第2の許容フォーマットもしくは実装法に従って送信および受信するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1および第2のプロトコルフォーマットは、HL7通信プロトコルの異なる実装法である。HL7に加えて他の電子医療通信プロトコルも使用される可能性がある。
翻訳モジュール2415は、第1の医療機器2405から第1のプロトコルフォーマットを有する入力メッセージを受信し、第2の医療機器2410への第2のプロトコルフォーマットを有する出力メッセージを発生させる。翻訳モジュール2415は、第2の医療機器2410から第2のプロトコルフォーマットを有する入力メッセージも受信し、第1の医療機器2405への第1のプロトコルフォーマットを有する出力メッセージを発生させる。このようにして、翻訳モジュール2415は、第1の医療機器2405および第2の医療機器2410が、各機器によって実装された通信器具もしくはプロトコルへの修正を必ずしも要求することなく、効率的かつシームレスに互いに通信できるようにする。
ある実施形態では、翻訳モジュール2415は、たとえば、入力メッセージ内の情報に基づいて、または、様々な機器によって使用されるプロトコルフォーマットを記憶するデータベースを参照することによって、入力メッセージの意図された受信側によって期待されるプロトコルフォーマットを決定し、その後、意図された受信側機器もしくはシステムによって使用されるプロトコルフォーマットに基づいて出力メッセージを発生させる。出力メッセージは、翻訳モジュール2415によってアクセス可能である翻訳ルール2420の集合との比較、および、この翻訳ルールの集合の適用に基づいて発生させられる可能性がある。
翻訳ルール2420は、共通プロトコルの範囲内のフォーマッティング実装法の間に起こり得る差異の対処方法を左右するルールを含む可能性がある。電子医療通信プロトコルのフォーマッティング実装差異の実施例は、特定のフィールドが必要であるか、もしくは、オプションであるか、メッセージの部分(たとえば、セグメント、フィールド、コンポーネント、サブコンポーネント)の繰返し性、メッセージの部分のシーケンス(たとえば、フィールドもしくはコンポーネントの順序)、メッセージの特定の部分が含まれているか否か、メッセージもしくはメッセージの部分の長さ、および、メッセージの様々な部分のため使用されるデータ型とは無関係に、たとえば、データフィールドを分離するために使用される区切り文字もしくはセパレータ文字を含む。
ある実施形態では、翻訳ルール2420は、第1のHL7実装法に従う入力メッセージを第2のHL7実装法に従う出力メッセージに翻訳するために実行されるべき追加、削除、交換、および/または修正を定義する。出力メッセージは、たとえば、入力メッセージとは異なるフォーマッティングを有する可能性があるが、入力メッセージの実体もしくは内容の全部もしくは一部を維持する。
共通電子医療通信プロトコルの異なる実装法(たとえば、HL7メッセージの異なるフォーマッティング)の間の翻訳に加えて、翻訳モジュール2415は、異なる通信プロトコルに従う入力メッセージと出力メッセージとの間で翻訳することも可能である。いくつかの実施形態では、翻訳モジュール2415は、たとえば、1つの医療通信プロトコルからのメッセージに応答し、別個の医療通信プロトコルに翻訳する能力がある。たとえば、翻訳モジュール2415は、HL7プロトコル、ISO 11073プロトコル、他のオープンプロトコル、および/または、独自プロトコルに従って送信されたメッセージ間の通信を実現しやすくすることができる。その結果、HL7プロトコルに従って送信された入力メッセージは、異なるプロトコルに従う出力メッセージに翻訳される可能性があり、逆もまた同様である。
翻訳モジュール2415の動作および翻訳ルール2420は、より詳細に後述される。翻訳モジュール2415を含むシステムアーキテクチャの様々な実施形態を次に説明する。
ある実施形態では、第1の医療機器2405、第2の医療機器2410、および翻訳モジュール2415は、共通通信ネットワークへの接続を介して、または、直接的に(ケーブル経由もしくは無線で)、たとえば、ハブ100、PPM 102、および/またはMMS 2004を介して、通信結合されている。いくつかの実施形態では、翻訳モジュール2415は、第1の医療機器2405と第2の医療機器2410との間の全てのメッセージが翻訳モジュール2415を介して送付されるように、(通信ネットワークの有無とは無関係に)第1の医療機器2405と第2の医療機器2410との間に通信結合され得る。
第1および第2の医療機器2405、2410と翻訳モジュール2415とは、たとえば、前述の図1もしくは24の監視環境の一部分に含まれる可能性がある。第1の医療機器2405は、たとえば、灌流ポンプ(群)216もしくは人工呼吸器218でもよく、第2の医療機器2410は、たとえば、監視ハブ100、PPM 102、MMS 2004、もしくは補助機器2040でもよい。翻訳モジュール2415は、翻訳モジュール2005の実装例である。
ある実施形態では、翻訳モジュール2415は、病院環境の内部の多数のネットワークに渡る通信を実現しやすくする可能性がある。他の実施形態では、翻訳モジュール2415は、病院もしくは臨床ネットワーク環境の外側に広がる1つ以上のネットワークに渡るメッセージの通信を実現しやすくする可能性がある。たとえば、翻訳モジュール2415は、金融機関、保険業者、政府機関、外部薬局、他の病院、養護施設、もしくは、患者介護施設、医院などとの通信インターフェースを提供することができる。
いくつかの実施形態では、図40の翻訳モジュール2415は、たとえば、図24に関して前述した環境2000のコンポーネントである可能性がある。たとえば、翻訳モジュール2415は、病院ネットワークもしくは他のネットワーク、または、前述の監視環境と通信結合される可能性がある。このような実施形態では、翻訳モジュール2415は、たとえば、ベッドサイド医療モニタ機器、看護監視ステーション、(電子医療記録を記憶することがある)病院もしくは臨床情報システム、および/または、多くの他の医療機器およびシステムの間で、生理学的パラメータ測定値、生理学的パラメータ傾向情報、および、生理学的パラメータアラーム状態を含む患者監視情報の交換を実現しやすくすることができる。翻訳モジュール2415は、臨床もしくは病院ネットワーク環境の内部で、医療機器およびシステムの各々が、たとえば、HL7通信プロトコルのような電子医療通信プロトコルの異なった実装法を使用することがある様々な医療機器およびシステムの間でシームレス通信を可能にすることができる。
ある実施形態では、翻訳モジュール2415は、患者監視サブシステムの一部である第1の医療機器と、患者監視システム200の一部ではない、もしくは、外部にある第2の医療機器との間で通信を実現しやすくすることもできる。従って、翻訳モジュール2415は、(HISもしくはCISからの患者情報更新メッセージ、状態問い合わせメッセージなどのような)外部で発生させられた医療メッセージに応答し、(患者モニタもしくは看護監視ステーションからのイベント報告メッセージ、アラーム通知メッセージなどのような)外部報告メッセージを発生させる能力がある可能性がある。
別の実施形態では、第1および第2の医療機器2405、2410は、通信バス2421を介して互いに通信する。通信バス2421は、インターネット、病院WLAN、LAN、パーソナル・エリア・ネットワークなどを含む前述の通信ネットワーク、システム、および方法のうちいずれか1つ以上を含む可能性がある。たとえば、前述のネットワークのいずれでも前述の第1および第2の医療機器2405、2410を含む複数の医療機器の間で通信を実現しやすくするために使用される可能性がある。1つのこのような実施形態が図40Bに示される。
図40Bでは、第1の医療機器2405は、メッセージを通信バス2421に供給する。メッセージは、第2の医療機器2410による受信が意図されているが、第1および第2の医療機器2405、2410は、異なる通信プトロコルフォーマットに従って通信するので、第2の医療機器2410は、メッセージを処理することができない。
翻訳モジュール2415は、このようなメッセージのため通信バス2421を監視する。翻訳モジュールは、メッセージを受信し、第1の医療機器2405が第2の医療機器2410と通信しようと試みていることを決定する。翻訳モジュール2415は、メッセージ翻訳が第1の医療機器2405と第2の医療機器2410との間の通信を実現しやすくするものであることを決定する。翻訳モジュール2415は、その結果、翻訳モジュール2420に記憶された適切な翻訳ルールを利用する。翻訳モジュール2420は、メモリ、EPROM、RAM、ROMなどを含むことができる。
翻訳モジュール2415は、本明細書に記載された方法のいずれかに従って第1の医療機器2405からのメッセージを翻訳する。一旦翻訳されると、翻訳モジュール2415は、翻訳済みのメッセージを通信バス2421に配信する。第2の医療機器2410は、翻訳済みのメッセージを受信し、適切に応答する。たとえば、第2の医療機器は、機能を行うこと、および/または、第1の医療機器2405との通信を試みることがある。翻訳モジュール2415は、同様の方法で第2の医療機器2410から第1の医療機器2405への通信を実現しやすくする。
第1の医療機器2405および第2の医療機器2410は、たとえば、病院ネットワークもしくはハブ100、PPM 102、および/またはMMS 2004に通信結合されている医療機器もしくはシステムのいずれかである可能性がある。これらの医療機器もしくはシステムは、たとえば、(ベッドサイド患者モニタのような)ポイント・オブ・ケア機器、データ記憶ユニットもしくは患者記録データベース、病院もしくは臨床情報システム、(看護監視ステーションのような)集中監視ステーション、および/または、(ポケットベル、携帯電話機、スマートホン、形態情報端末(PDA)、ラップトップ、タブレットPC、パーソナルコンピュータ、ポッドなどのような)臨床医機器を含む可能性がある。
いくつかの実施形態では、第1の医療機器2405は、生理学的パラメータ(たとえば、酸素飽和度、脈拍数、血圧など)を追跡するため患者に通信結合している患者モニタであり、第2の医療機器2410は、病院情報システム(「HIS」)もしくは臨床情報システム(「CIS」)である。いくつかの実施形態では、患者モニタは、HISもしくはCISによって保持される患者の電子医療記録と共に包含するため、患者の監視中に発生させられた生理学的パラメータ測定値、生理学的パラメータアラーム、もしくは他の生理学的パラメータ測定情報をHISもしくはCISに通信することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているように、第1の医療機器2405は、HISもしくはCISであり、第2の医療機器2410は、看護監視ステーションである。しかしながら、翻訳モジュール2415は、病院もしくは他の患者介護施設で使用される多種多様の医療機器およびシステムの間で通信を実現しやすくすることができる。たとえば、翻訳モジュール2415は、患者生理学的パラメータ監視機器の間で、監視機器と看護監視ステーションとの間などで通信を実現しやすくすることができる。
翻訳モジュール2415を使用して、本明細書に記載されているシステム(たとえば、生理学的監視システム200)のような患者監視サブシステムは、HISがHL7プロトコルの異なる実施、もしくは、いくつかの他の電子医療通信プロトコルを使用するとしても、データをHISにプッシュすること、もしくは、HISからデータをプルすることができる。
ある実施形態では、患者監視サブシステムは、所定の間隔でデータをプッシュ/プルように構成される可能性がある。たとえば、患者モニタもしくは臨床監視ステーションは、周期的な間隔でHISから自動的に患者データをダウンロードすることができるので、患者データは、患者が患者モニタに接続されているときに既に利用可能である。HISから送信された患者データは、患者の登録時に受信された入院/退院/転院(「ADT」)情報を含むことができる。ADTメッセージは、たとえば、患者が入院、退院、転院、もしくは登録されたこと、患者情報が更新もしくは統合されたこと、または転院もしくは退院が取り消されたことを補助システムに知らせるために、病院情報システムによって起動される可能性がある。
他の実施形態では、患者監視サブシステムは、HISが問い合わせによって懇願されているときに限り、HISへデータをプッシュする/HISからデータをプルするように構成される可能性がある。たとえば、臨床医は、HIS上にある患者の電子医療記録に記憶された情報を要求することがある。
さらに他の実施形態では、患者監視サブシステムは、予期しないイベントに応答してHISへデータをプッシュする/HISからデータをプルするように構成される可能性がある。たとえば、監視対象である患者の生理学的パラメータは、アラーム状態に入る可能性があり、このことは、患者の電子医療記録に記憶するためHISへ自動的に送信される可能性がある。さらに他の実施形態では、メッセージをHISへおよびHISから通信すべきときを決定する上記方法もしくは代替的な方法のいずれかの組み合わせが利用される可能性がある。
翻訳モジュール2415に関与するメッセージの通信のためのシステムアーキテクチャ例およびトリガー例が記載されている。今度は、翻訳モジュールの動作を参照すると、図25A〜25Dは、翻訳プロセスの異なったフェーズもしくはステップでの医療メッセージ例を示す。翻訳プロセスは、図26、27Aおよび27Bに関連してより詳細に後述される。
図41Aは、HISから翻訳モジュール2415によって受信されたADT入力メッセージ例2505を示す。ADT入力メッセージ2505は、HL7通信プロトコルに従って実装され、病院への患者の入院に関連している情報を格納している。ADTメッセージ2505は、メッセージ・ヘッダ・セグメント2506、イベント・セグメント、患者識別セグメント、患者診察セグメント、役割セグメント、診断セグメント、および多数のカスタムセグメントをはじめとして多数のセグメントを含む。
いくつかの実施形態では、メッセージ・ヘッダ(「MSH」)セグメント2506は、メッセージがどのようにして送信されているか、フィールド区切り文字およびエンコーディング文字、メッセージ型、発信側および受信側などを定義する。MSH文字列の後の最初の記号もしくは文字は、フィールド区切りもしくはセパレータ(本メッセージでは、「キャレット」記号)を定義することができる。次の4個の記号もしくは文字は、エンコーディング文字を定義することができる。1番目の記号は、コンポーネント区切り(「〜」)を定義し、2番目の記号は、繰り返し区切り(「|」)を定義し、3番目の記号は、エスケープ区切り(「\」)を定義し、4番目の記号は、サブコンポーネント区切り(「&」)を定義する。これらの区切りの全ては、HL7実装法の間で変わる可能性がある。
いくつかの実施形態では、ヘッダ・セグメント例2506は、送信アプリケーション(「VAFC PIMS」)、受信アプリケーション(「NPTF−508」)、メッセージの日付/時刻(「20091120104609−0600」)、メッセージ型(「ADT−A01」)、メッセージ制御ID(「58103」)、処理ID(「P」)、および国コード(「USA」)をさらに含む。連続的なキャレット記号によって表現されているように、ヘッダ・セグメントは、多数の空フィールドも格納している。
図41Bは、識別されたフィールド区切り(キャレット記号)に基づいてフィールドもしくは要素に構文解析された後のメッセージ・ヘッダ・セグメント2506を示す。ある実施形態では、構文解析された入力メッセージは、拡張スタイルシート言語変換(XSLT)ルールに従って変換されるように構成されているXMLメッセージを備える。
ある実施形態では、構文解析された入力メッセージは、エンコードされる可能性がある。図41Cは、(たとえば、ユニコード変換フォーマット−8(「UTF−8」)エンコーディングスキームを使用して)エンコードされた後の入力メッセージの構文解析されたメッセージ・ヘッダ・セグメントを示す。
エンコードされたメッセージ・ヘッダ・セグメントは、メッセージの中で使用される可能性がある様々なデータ型の一部を表している。たとえば、3番目の構文解析されたフィールドの送信アプリケーション(「VAFC PIMS」)および5番目の構文解析されたフィールドの受信アプリケーション(「NPTF−508」)は、階層指定子(「HD」)名前データ型を使用して表現される。日付/時刻フィールド(7番目の構文解析されたフィールド)は、タイムスタンプ(「TS」)データ型を使用して表現される。処理IDフィールド(11番目の構文解析されたフィールド)は、処理タイプ(「PT」)データ型を使用して表現される。データ型識別子を含まないフィールドは、文字列(「ST」)データ型を使用して表現される。他の考え得るデータ型は、たとえば、コード化要素、構造化数値、タイミング量、テキストデータ、日付、エントリ識別子、コード化値、数値、およびシーケンス識別を含む。セグメントの様々なフィールドもしくは属性のため使用されたデータ型は、フォーマッティング実装法の間で変わる可能性がある。
図41Dは、図41Aの入力メッセージ例2505に基づく翻訳モジュール2415からの出力メッセージ例2510を示す。出力メッセージ2510は、メッセージ肯定応答セグメント2512を含む。
次に翻訳モジュールの動作を考えると、翻訳モジュール2415は、たとえば、翻訳ルール2420の集合の適用に基づいて入力メッセージを反映している出力メッセージを作成、発生、もしくは生成することができる。いくつかの実施形態では、翻訳モジュール2415は、たとえば、出力メッセージを形成するために、翻訳ルール2420の集合との比較、もしくは、翻訳ルール2420の集合の適用に基づいて入力メッセージを翻訳、変換、転換、再フォーマット、構成、変更、再構成、修正、適応、変更、もしくは調節することができる。いくつかの実施形態では、翻訳モジュール2415は、たとえば、翻訳ルール2420の集合との比較、および、翻訳ルール2420の集合の適用に基づいて、入力メッセージの内容を持ち続けるが、新しいフォーマッティング実装法を有する出力メッセージで置換もしくは代替することができる。
図42は、入力メッセージ、および、翻訳モジュール2415に関連付けられた翻訳ルール2420の集合との比較に基づいて、出力メッセージを発生させる翻訳プロセス2600を示す。翻訳プロセス2600は、翻訳モジュール2415が第1の医療機器から入力メッセージを受信するブロック2602から始まる。
ブロック2604において、翻訳モジュール2415は、入力メッセージのフォーマッティング実装法と、出力メッセージのため使用されるべきフォーマッティング実装法とを決定する。ある実施形態では、入力メッセージは、フォーマッティング実装法を表す1つ以上の識別子を含む可能性がある。いくつかの実施形態では、フォーマッティング実装法の決定は、たとえば、使用された区切り文字もしくはエンコーディング文字、フィールド順序、セグメント、フィールド、もしくはコンポーネントの繰返し性、フィールドのデータ型、または他の実装差異を識別することによってメッセージ自体を分析することにより行われる可能性がある。ある実施形態では、翻訳モジュール2415は、フォーマッティング実装法の決定に役立てるために(図41Bに表されているように)メッセージの内容からフォーマッティングを分離する、もしくは、構文解析することができる。いくつかの実施形態では、翻訳モジュール2415は、翻訳モジュール2415がインターフェースを取るように構成されている各機器によって使用される実装法を記憶するデータベースを参照することにより入力メッセージのフォーマットティング実装法を決定する。
ある実施形態では、出力メッセージによって使用されるフォーマッティング実装法の決定は、入力メッセージからも決定される可能性がある。たとえば、入力メッセージは、意図された受信側アプリケーション、施設、システム、機器、および/または宛先を識別するフィールドを含む可能性がある。入力メッセージは、送信されているメッセージの型(たとえば、ADTメッセージ)を識別するフィールドを代わりに含む可能性があり、翻訳モジュール2415は、送信されているメッセージの型、および/または、送信側アプリケーション、機器、もしくはシステムから適切な受信側を決定する可能性がある。翻訳モジュール2415は、その後、入力メッセージの意図された受信側によって要求されたフォーマッティング実装法を決定することができる。
決定ブロック2605では、翻訳モジュール2415は、ルール集合が入力メッセージの識別されたフォーマッティング実装法から出力メッセージのため使用されるべき識別されたフォーマッティング実装法への翻訳のため構成されているか否かを決定する。ルール集合は、翻訳モジュールソフトウェアの実装前に手動で構成されていることがあり、または、入力メッセージの受信前に自動的に構成されていることがある。ルール集合が既に構成されている場合、翻訳プロセス2600は、ブロック2606に進む。ルール集合が構成されていない場合、ルール集合は、ブロック2607で構成される。ルール集合の構成が図44および45A〜2459Dに関連して後述されるように行われる可能性がある。
翻訳プロセス2600は、その後、ブロック2608に進む。
ブロック2606で、翻訳モジュール2415は、入力メッセージの決定されたフォーマッティング実装法と出力メッセージのフォーマッティング実装法との間の翻訳を左右する翻訳ルール2420の集合から予め構成されたルールを識別する。いくつかの実施形態では、予め構成されたルールの識別は、手動で行われる可能性がある。
ブロック2608で、翻訳モジュール2415は、翻訳ルール2420の構成されたルール集合(群)に基づいて出力メッセージを発生させる。ある実施形態では、出力メッセージは、入力メッセージの全部もしくは少なくとも一部を持ち続けるが、入力メッセージの意図された受信側によって期待され、かつ、サポートされたフォーマットを有する。
翻訳ルール2420は、たとえば、一方向ルールおよび/または双方向ルールを含む可能性がある。一方向ルールは、たとえば、第1の医療機器(たとえば、2405)から第2の医療機器(たとえば、2410)へのメッセージの場合に適用されることがあるが、第2の医療機器から第1の医療機器へのメッセージの場合に適用されないルールである可能性がある。たとえば、一方向ルールは、たとえば、HL7通信プロトコルの2つの異なったフォーマッティング実装法のためのフィールドの間で使用される区切りの相違に対処することもあり得る。翻訳モジュール2415は、フィールド区切りが入力メッセージの意図された受信側によってサポートされているか否かを決定するためにフィールド区切りルールを適用することができる。入力メッセージのフィールド区切りが意図された受信側によってサポートされていない場合、フィールド区切りルールは、入力メッセージのフィールド区切りを意図された受信側によってサポートされるフィールド区切りで置換することができる。
たとえば、入力医療機器からの入力メッセージは、フィールド区切りもしくはセパレータとして「キャレット」記号(「^」)を使用するフォーマッティング実装法を含む可能性がある。しかしながら、意図された受信側医療機器によって認識されたフォーマッティング実装法は、フィールド区切りとして「パイプ」記号(「|」)を使用することがある。翻訳モジュール2415は、翻訳ルール2420の集合から意図された受信側医療機器によって認識されたフォーマッティング実装法で使用されるフィールド区切り記号を識別し、入力メッセージで使用されたキャレットフィールド区切り記号の代わりにパイプフィールド区切り記号を使用する入力メッセージに基づいて出力メッセージを発生させることができる。キャレット記号の代わりにパイプ記号を用いるルールは、この場合、パイプ記号をフィールド区切りとして認識する受信側機器に送信されるメッセージだけに適用できるであろう。このルールは、キャレット記号をフィールド区切りとして認識することが知られている受信側機器を対象としているメッセージの場合にキャレット記号がパイプ記号によって代用されるべきであることを示す補完ルールが付随することがあり得る。
別の一方向ルールは、異なったフォーマッティング実装法の間で、あるフィールドの有無に対処することができる。たとえば、入力医療機器からの入力メッセージは、意図された受信側医療機器によって認識されないものであるフィールドを含むことがあり得る。翻訳モジュール2415は、認識されていない、もしくは、サポートされていないフィールドを含んでいない出力メッセージを発生させることができる。入力メッセージが意図された受信側医療機器によって期待されるフィールドを含んでいない状況では、翻訳ルール2420の集合は、ヌルエントリ若しくは空「」文字列を意図された受信側医療機器によって期待されるフィールドに挿入するため、および/または、期待されるフィールドの欠如を受信側機器に警告するためのルールを含む可能性がある。送信側機器は、受信側機器がメッセージのある部分をサポートしていないことを翻訳モジュール2415によってさらに通知されることがある。
他の一方向ルールは、たとえば、一方のデータ型の別のデータ型(たとえば、文字列(「ST」)からテキストデータ(「TX」)、または、構造化数値(「SN」)から数値(「NM」))への転換と、メッセージの様々な部分の長さの増減とを実現しやすくすることができる。一方向ルールは、メッセージの部分の繰返し性の差異に対処するためにも使用される可能性がある。たとえば、翻訳モジュール2415は、このような繰り返されるインスタンスがもしあるとすれば、受信側機器によっていくつサポートされるかを決定するために、フィールド繰返し性ルールをメッセージのセグメント、フィールド、コンポーネント、もしくはサブコンポーネントの繰り返されるインスタンスに適用し、必要に応じて、繰り返されるインスタンスを削除もしくは追加することができる。たとえば、患者識別セグメントの電話番号フィールドは、自宅、職場、および携帯電話番号のエントリを許すために繰り返し可能なフィールドである。
双方向ルールも使用することができる。このようなルールは、どちらの機器が送信側であり、どちらが受信側であるかとは無関係に、第1および第2の医療機器(たとえば、2405、2410)の間のメッセージに同様に適用できる。双方向ルールは、たとえば、シーケンスの変化に対処するためにも使用することができる。ある実施形態では、入力医療機器からの入力メッセージは、名コンポーネントが姓コンポーネントより前に現れる患者名前フィールドもしくはフィールド群を含む可能性がある。しかしながら、意図された受信側医療機器は、姓コンポーネントが名コンポーネントより前に現れる実装法を期待していることがある。従って、翻訳ルール2420の集合は、2台の医療機器もしくは2つのフォーマッティング実装法の間で通信するとき、名コンポーネントおよび姓コンポーネントの順序を入れ替えるための双方向ルールを含む可能性がある。概して、フィールド順序ルールは、フィールド、コンポーネント、もしくはサブコンポーネントが意図された受信側のため正しい順序であるか否かを決定し、必要に応じてこれらを再配置するために適用される可能性がある。他の双方向ルールは、たとえば、フォーマッティング実装法の間の他の連続的な差異、または、他のタイプの差異に対処するために組み入れられる可能性がある。
翻訳ルール2420は、合成ルールをさらに含む可能性がある。たとえば、合成ルールは、ルールが別のルールの結果に依存する可能性があるif−then形式のルールのシーケンスを含む可能性がある。いくつかの翻訳ルール2420は、計算および論理(たとえば、ブール論理もしくはファジィ論理)などを採用することがある。
前述のとおり、病院ベースの通信ネットワークを介して通信されたメッセージは、HL7プロトコルを採用する可能性がある。図43Aおよび43Bは、HL7メッセージが病院ベースの通信ネットワークもしくは臨床ネットワークを介してHISと医療機器との間で通信される翻訳プロセス2700A、2700Bを示す。翻訳プロセス2700A、2700Bは、第1および第2のHL7フォーマットの間の「翻訳」を左右するルールが既に構成されていると仮定して説明される。
図43Aは、翻訳モジュール2415が、第1のHL7フォーマットを有するHISから、患者モニタもしくは臨床医監視ステーションのような第2のHL7フォーマットを有する意図された受信側医療機器への、図41AのADTメッセージのようなHL7メッセージの通信を実現しやすくする翻訳プロセス2700Aを示す。
翻訳プロセス2700Aは、翻訳モジュール2415がHISから第1のHL7フォーマットを有する入力メッセージを受信するブロック2701で始まる。ある実施形態では、入力メッセージは、たとえば、電子医療記録データベースからの患者の入院に関する情報、および/または、患者識別および患者病歴情報を含む。
ブロック2703で、翻訳モジュール2415は、入力メッセージのフォーマッティング実装法および出力メッセージのため使用されるべきフォーマッティング実装法を決定する。これらの決定は、図42のブロック2604に関連して前述された決定と同様の方法で行われる可能性がある。
ブロック2705で、翻訳モジュール2415は、入力メッセージの決定されたHL7フォーマットと出力メッセージのHL7フォーマットとの間の翻訳を作用するルールを識別し、識別されたルールに基づいて第2のHL7フォーマットを有する出力メッセージを発生させる。ある実施形態では、出力メッセージは、HSによって送信された入力メッセージの内容を持ち続けるが、入力メッセージの意図された受信側によって期待され、サポートされるフォーマットを有する。
ブロック2707で、翻訳モジュール2415は、病院ベースの通信ネットワークを介して出力メッセージを意図された受信側へ出力することができる。ある実施形態では、意図された受信側は、受信成功を承認する、もしくは、エラーが発生したことを報告する肯定応答メッセージを病院情報システムに返信することができる。
図43Bは、翻訳モジュール2415が、患者モニタのような、第1のHL7フォーマットを有する医療機器から、第2のHL7フォーマットを有するHISへの、HL7メッセージの通信を実現しやすくする翻訳プロセス2700Bを示す。たとえば、患者モニタは、患者の電子医療記録に記憶するために、患者アラームデータのような報告イベントデータmをHISに送信することができる。
翻訳プロセス2700Bは、翻訳モジュール2415が医療機器から第1のHL7フォーマットを有する入力メッセージを受信するブロック2702から始まる。ある実施形態では、入力メッセージは、HISに関連付けられた電子医療記録データベースへの記憶のため、監視対象である患者の1つ以上の生理学的パラメータに関する患者監視データもしくはアラームデータを含む。
ブロック2704で、翻訳モジュール2415は、入力メッセージのフォーマッティング実装法および出力メッセージのため使用されるべきフォーマッティング実装法を決定する。これらの決定は、図42のブロック2604に関連して前述された決定と同様の方法で行われる可能性がある。
ブロック2706で、翻訳モジュール2415は、入力メッセージの決定されたHL7フォーマットと出力メッセージのHL7フォーマットとの間の翻訳を左右するルールを識別し、識別されたルールに基づいて第2のHL7フォーマットを有する出力メッセージを発生させる。ある実施形態では、出力メッセージは、医療機器によって送信された入力メッセージの内容を持ち続けるが、HISによって期待され、サポートされたフォーマットを有する。
ブロック2708で、翻訳モジュール2415は、病院ベースの通信ネットワークを介して出力メッセージを病院情報システムへ出力することができる。ある実施形態では、HISは、受信成功を承認する、もしくは、エラーが発生したことを報告する肯定応答メッセージを医療機器に返信することができる。
図42、43Aおよび43Bは、翻訳モジュール2415の動作を記述した。図44および45A〜45Dは、翻訳ルール2420の構成の記述を例示するために使用される。
翻訳ルール2420は、1つ以上のスタイルシート、階層関係データ構造体、テーブル、リスト、他のデータ構造体、これらの組み合わせ、および/または、同様のものとして実装される可能性がある。ある実施形態では、翻訳ルール2420は、翻訳モジュール2415の内部のローカルメモリに記憶される可能性がある。他の実施形態では、翻訳ルール2420は、翻訳モジュール2415に通信結合されている外部メモリもしくはデータ記憶機器に記憶される可能性がある。
翻訳モジュール2415は、単一のルール集合もしくは多数のルール集合を含む可能性がある。たとえば、翻訳モジュール2415は、医療機器/システム毎に、および/または、ネットワークに結合された、もしくは、ネットワークに結合される能力がある医療機器/システムの可能な通信ペア毎に、各別個のルール集合を含む可能性がある。いくつかの実施形態では、翻訳モジュール2415は、たとえば、HL7プロトコルのような医療通信プロトコルの下で許容されたフォーマッティング実装法の可能なペア毎に、別個のルール集合を含む可能性がある。
ある実施形態では、翻訳ルール2420は、たとえば、図44に示されたメッセージング実装ソフトウェアツール2800を使用して手動で入力される可能性がある。たとえば、特定の病院ネットワークのためのソフトウェア開発者は、病院ネットワークに結合されている、もしくは、結合される可能性がある機器および/またはシステムによって使用されるプロトコル・メッセージ・フォーマットを決定し、その後、機器および/またはシステムによってサポートもしくは認識された様々なプロトコル・メッセージ・フォーマットの間の「翻訳」を実現しやすくするためにルールを手動で入力することができる。
図44は、翻訳モジュール2415によって使用されるべき翻訳ルール2420を手動で構成するメッセージング実装ソフトウェアツール2800からのスクリーンショット例を示す。メッセージング実装ソフトウェアツール2800からのスクリーンショットは、HL7のような電子医療通信プロトコルのフォーマッティング実装法の間で異なることがある様々なパラメータを示す。スクリーンショットは、ユーザが、異なるHL7実装法の間で転換を行う翻訳ルールを定義する、もしくは、定義するために使用される情報を入力することができるエリアも含む。いくつかの実施形態では、メッセージング実装ソフトウェアツール2800は、たとえば、様々な医療機器の既知の通信プロトコル実装法に基づいて、種々の予め構成されたルール集合を記憶する。このような実施形態では、ユーザは、機器製造業者、型番などの識別情報を入力することによって、このような機器に関わる通信で使用されるべき1つ以上の翻訳ルール2420を構成することがある。この識別情報に基づいて、メッセージング実装ツール2800は、この機器との通信のため予め構成された翻訳ルールの集合を識別することができる。
他の実施形態では、翻訳ルール2420は、自動的に発生させられる可能性がある。たとえば、ルールの新しい集合もしくは多数の集合の自動発生は、新たに認識されたネットワーク上の「通信」医療機器もしくはシステムの検出によって始動される可能性がある。ある実施形態では、ルールの新しい集合もしくは多数の集合の自動発生は、第1のメッセージがネットワークに結合された新しい「通信」医療機器もしくはシステムから受信された、もしくは、これらの医療機器もしくはシステムに送信された時点に起こる可能性がある。さらに他の実施形態では、ルール集合の自動発生は、予め存在するルールの集合を更新すること、もしくは、動的に修正することを含む。
翻訳ルールセットの自動発生は、種々の方法で実行される可能性がある。たとえば、いくつかの実施形態では、翻訳モジュール2415は、たとえば、ネットワーク上で認識された新しい機器のメーカーおよびモデルに基づいて、予め構成された翻訳ルール2420の集合の使用を自動的に起動することができる。ある実施形態では、翻訳モジュール2415は、図45Aの自動ルール構成プロセス2900Aによって示されるように、新しい機器もしくはシステムから1つ以上のメッセージを要求し、その後、実装されているフォーマッティングの型を決定するためにメッセージを分析することができる。自動ルール構成プロセス2900Aは、翻訳モジュール2415がネットワーク上で検出された医療機器もしくはシステムから1つ以上のメッセージを受信するブロック2901から始まる。メッセージは、意図された受信側医療機器もしくはシステムへ送信し次第、あるいは、翻訳モジュール2415、または、ネットワークに結合された別の医療機器もしくはシステ
ムによって送信された問い合わせに応答して、受信される可能性がある。
ブロック2903で、翻訳モジュール2415は、たとえば、メッセージを分析することによって、もしくは、どんな通信プロトコル/フォーマットがネットワーク上の各医療機器もしくはシステムによって実装されているかを示すデータベースを参考にすることによって、1つ以上の受信されたメッセージのプロトコルを決定する。ある実施形態では、翻訳モジュール2415は、HL7のような単一の共通プロトコルを使用して実装された医療メッセージに対処するように構成されている。その結果、受信されたメッセージがサポートされていない、もしくは、認識されていないプロトコルを使用して実装されているという決定が行われた場合、翻訳モジュールは、検出された医療機器もしくはシステムから受信されたメッセージを無視する、警報もしくは忠告を出力する、または、メッセージが翻訳されることなく送信できるようにする可能性がある。
ブロック2905で、翻訳モジュール2415は、受信されたメッセージ(群)のフォーマッティング実装法を決定する。ある実施形態では、受信されたメッセージは、フォーマッティング実装法を表す1つ以上の識別子を含む可能性がある。他の実施形態では、フォーマッティング実装法の決定は、たとえば、フィールド順序、使用された区切り文字もしくはエンコーディング文字、または、他の実装差異をチェックすることによってメッセージ自体を分析することにより行われる可能性がある。ある実施形態では、翻訳モジュール2415は、フォーマッティング実装法の決定に役立つようにメッセージの内容からフォーマッティングを分離もしくは構文解析することができる。
ブロック2907で、翻訳モジュール2415は、検出された医療機器もしくはシステムから受信された、および/または、検出された医療機器もしくはシステムに送信されたメッセージに対処するために1つ以上のルールもしくはルール集合を構成する。ある実施形態では、ルールの構成は、新しいルールの作成もしくは発生を伴う。他の実施形態では、ルールの構成は、既存のルールの変更もしくは更新を伴う。構成されたルールもしくはルール集合は、翻訳ルール2420に取り込まれる。新しい機器もしくはシステムによって使用されたフォーマッティング実装法のためのルールの集合が既に存在している場合、新しい翻訳ルールの構成は、必要とはされないことがある。その代わり、既存の翻訳ルールは、新しい機器もしくはシステムに関与する通信で用いられるこの新しい機器もしくはシステムに関連付けられる可能性がある。他の実施形態では、翻訳モジュール2415は、新しい機器もしくはシステムのため具体的に適合させられた新しいルールの集合を作成することができる、または、識別されたわずかなフォーマッティング差異に基づいて既存のルールの集合を修正することができる。
他の実施形態では、翻訳モジュール2415は、機器もしくはシステムによって使用される通信プロトコルおよび実装法を識別するのに役立つことがあるテストメッセージ(群)を発生させることができる。たとえば、翻訳モジュールは、新たに検出された機器もしくはシステムに特定の措置を講じさせる(たとえば、情報を記憶させる)ためにテストメッセージを発生させ、その後、テストメッセージが理解されたか否か、もしくは、どのようにしてテストメッセージが理解されたかを決定するために、新たに検出された機器によって講じられた措置に関する問い合わせ情報を発生させる。これは、図45Bの自動ルール構成プロセス2900Bによって示されている。
自動ルール構成プロセス2900Bは、翻訳モジュール2415が1つ以上のテストメッセージ、または、初期化メッセージをネットワーク上で検出された遠隔機器もしくはシステムに送信するブロック2902から始まる。テストメッセージは、たとえば、遠隔機器もしくはシステムに特定の措置を講じる(たとえば、患者情報を記憶する)ことを命令するように構成される可能性がある。ある実施形態では、テストメッセージは、遠隔機器もしくはシステムによって認識された、もしくは、サポートされたフォーマッティングの型を表す応答を発生させるように構成される可能性がある。他の実施形態では、テストメッセージは、特定のフォーマッティング実装法をサポートする機器もしくはシステムだけがテストメッセージを理解し、テストメッセージに従って作用するように構成される可能性がある。
ブロック2904で、翻訳モジュール2415は、テストメッセージが理解されたか否かを決定するために、遠隔機器もしくはシステムに送信されたテストメッセージに基づいて講じられた措置に関する情報を受信することを遠隔機器もしくはシステムに問い合わせる。たとえば、テストメッセージが遠隔機器もしくはシステムに患者情報を特定の場所に記憶することを命令する場合、翻訳モジュール2415は、テストメッセージが理解されたか否かを決定するためにこの場所からの情報を問い合わせることができる。テストメッセージが理解されていない場合、翻訳モジュール2415は、たとえば、テストメッセージが理解されているという決定が行われるまで、既知のフォーマッティング実装法についてのテストメッセージを送信し続ける。
ブロック2906で、翻訳モジュール2415は、受信された情報に基づいてプロトコルおよびフォーマッティング実装法を決定する。一例として、ある実施形態では、テストメッセージは、患者名前情報を記憶する命令を含むことができる。テストメッセージは、名コンポーネントと後に続く姓コンポーネントとを有する患者名前フィールドを含むことができる。翻訳モジュール2415は、その後、患者姓を返信することを遠隔機器もしくはシステムに問い合わせることができる。患者姓もしくは患者名が返信されたか否かに依存して、この問い合わせは、遠隔機器若しくはシステムによって使用されているフォーマッティング実装法におけるフィールドの順序に関する情報を決定するのに役立つ可能性がある。別の例として、テストメッセージは、検出された機器もしくはシステムに繰り返されるコンポーネントのインスタンスを記憶することを命令することができる。翻訳モジュール2415は、その後、もしあるとしたら、どれが記憶されたかを調べるために、繰り返されたインスタンスを返送することを機器もしくはシステムに問い合わせることができる。この繰返し性情報は、あるフィールドがシステムのための遠隔機器によって使用されているフォーマッティング実装法において繰り返されることが許可されているか否かを決定し、許可されている場合、許されている繰り返しインスタンスの回数を決定するのにも役立つ可能性がある。
ブロック2908で、翻訳モジュール2415は、検出された医療機器もしくはシステムから受信された、および/または、検出された医療機器もしくはシステムに送信されたメッセージに対処するために1つ以上のルールを構成する。たとえば、ルールは、本明細書に記載されているように、第1の医療機器によって使用されたメッセージフォーマットから、第2の医療機器によって使用されたメッセージフォーマットへ転換することができる。ある実施形態では、ルールの構成は、新しいルールの作成もしくは発生を伴う。他の実施形態では、ルールの構成は、既存のルールの変更もしくは更新を伴う。新しい機器もしくはシステムによって使用されるフォーマッティング実装に対するルールの集合が既に存在する場合、新しい翻訳ルールの構成は、必要ではないことがある。その代わり、既存の翻訳ルールは、新しい機器もしくはシステムに関与する通信で用いられる新しい機器もしくはシステムに関連付けられる可能性がある。
図29Cおよび29Dは、HL7プロトコルを利用するメッセージに対して翻訳モジュール2415によって行われる自動ルール構成プロセスを示す。HL7プロトコルは、たとえば、管理プロセス、物流プロセス、財務プロセス、および臨床プロセスをサポートするため電子メッセージを通信するために使用され得る。たとえば、HL7メッセージは、様々な健康管理システムの間で、ADTメッセージのような、患者人口統計学的および診察情報を交換するために使用される患者管理メッセージを含む可能性がある。
図45Cに示された自動ルール構成プロセス2900Cは、図45Aに示されたプロセス2900Aに類似している。ブロック2911で、翻訳モジュール2415は、HL7医療機器から1つ以上のメッセージを受信する。ブロック2915で、翻訳モジュール2415は、受信された1つ以上のメッセージから、HL7医療機器のフォーマッティング実装法を決定する。前述のとおり、フォーマッティング実装法の決定は、たとえば、フィールド順序もしくはシーケンス、フィールド区切り文字、繰返し性、カーディナリティ、および他のHL7実装差異をチェックすることによって行われる可能性がある。
ブロック2917で、翻訳モジュール2415は、HL7医療機器から受信された、および/または、HL7医療機器に送信されたメッセージに対処するために1つ以上のルールを構成する。ある実施形態では、ルールの構成は、検出されたフォーマッティング実装法のための新しいルールの作成もしくは発生を伴う。他の実施形態では、ルールの構成は、既存のルールの動的な変更もしくは更新を伴う。新しいHL7医療機器によって使用されるフォーマッティング実装法に対するルールの集合が既に存在する場合、新しい翻訳ルールの構成は、必要とはされないことがある。その代わり、既存の翻訳ルールは、新しいHL7医療機器に関与する通信で用いるためこの新しいHL7医療機器に関連付けられる可能性がある。
図45Dに示された自動ルール構成プロセス2900Dは、図45Bに示されたプロセス2900Bに類似している。ブロック2912で、翻訳モジュール2415は、1つ以上のテスト、ダミー、もしくは初期化メッセージをHL7医療機器に送信する。他の実施形態では、翻訳モジュール2415は、1つ以上のテストメッセージを別のHL7医療機器から新しいHL7医療機器に送信させることができる。前述のとおり、テストメッセージは、HL7機器がテストメッセージを理解するか否かを決定するように構成された既知のHL7フォーマットを有するメッセージを含む可能性がある。テストメッセージは、たとえば、テストADTメッセージを含む可能性がある。
ブロック2914で、翻訳モジュール2415は、テストメッセージに応答して講じられた措置に関する情報もしくは記憶された情報を受信することをHL7医療機器に問い合わせる。ブロック2916で、翻訳モジュール2415は、受信された情報に基づいてHL7機器のフォーマッティング実装法を決定する。ある実施形態では、翻訳モジュール2415は、テストメッセージもしくはメッセージ群が適切に理解されたか否かを決定するために受信された情報を分析することができる。テストメッセージがどれも適切に理解されていない場合、翻訳モジュール2415は、他の既知のHL7フォーマットを有する付加的なテストメッセージを送信し、ブロック2914および2916を繰り返すことができる。
ブロック2918で、翻訳モジュール2415は、検出されたHL7医療機器から受信された、および/または、検出されたHL7医療機器に送信されたメッセージに対処するために1つ以上の翻訳ルールを構成する。ある実施形態では、翻訳ルールの構成は、新しい翻訳ルールの作成もしくは発生を伴う。他の実施形態では、ルールの構成は、既存のルールの変更もしくは更新を伴う。新しいHL7医療機器によって使用されるフォーマッティング実装法に対する翻訳ルールの集合が既に存在する場合、新しい翻訳ルールの構成は、必要とはされないことがある。その代わり、既存の翻訳ルールは、新しいHL7医療機器に関与する通信で用いるためにこの新しいHL7医療機器に関連付けられる可能性がある。
前述の自動ルール構成プロセスは、翻訳モジュール2415によるネットワーク機器もしくはシステムの検出によって始動させられる可能性がある。図45A〜45Dにおいて参照された医療機器は、図1もしくは24に示された機器もしくはシステムのいずれでも含むことができる。
いくつかの実施形態では、翻訳ルールの自動生成は、翻訳モジュール2415を含むメッセージング・サブシステム・ソフトウェアの実装後およびコンパイル後に行うことができると有利である。ある実施形態では、翻訳ルール2420の自動発生もしくは動的修正は、翻訳モジュールソフトウェアを再コンパイルもしくは再構築する必要なしに行われる可能性がある。この特徴は、健康管理環境において使用されるソフトウェアの検証に関する米国食品医薬品局(「FDA」)の要件に効率的に適合する観点から有利である可能性がある。
たとえば、医療機器製造業者が、病院に実装されるべき特定の医療機器もしくはシステム(たとえば、本明細書に記載されているように、患者監視システム)、または、他の患者介護施設と、病院で既に実装されている他の機器もしくはシステム(たとえば、HISもしくはCIS)との間の通信を実現しやすくするために翻訳モジュール2415を使用することを計画している状況を考える。実装されるべき新しい医療機器の動作のため必要とされるソフトウェアはどれでも、たとえば、病院における他の既存の機器もしくはシステムのHL7実装法が未だに分かっていないという事実にもかかわらず、病院での実装前にFDA準拠について少なくとも部分的に検証されていることがある。たとえば、他の病院機器からメッセージを受信することに依存した、新しい医療機器のためのソフトウェアの態様はどれでも、期待されるメッセージフォーマットが受信されるとき、完全かつ正確に動作することができるものとして実装前に検証される可能性がある。その後、医療機器が病院で実装されると、ソフトウェアの検証は、翻訳モジュール2415が期待されたフォーマットのメッセージを新たに実装された機器に供給する能力をもつことを明らかにすることによって完了する可能性がある。このようにして、FDA検証作業は、より多くの部分が、現場より制御された形で簡単に実行され得る実装前時間枠に分配される可能性がある。
その上、翻訳モジュール2415は、たとえば、医療機器もしくはシステムが、異なる病院に実装され、これらの病院の既存の機器が、たとえば、HL7プロトコルの異なる実装法を使用することが見込まれるとき、ストリームラインFDA検証にさらに役立つ可能性がある。通常では、この種の状況は、新しい医療機器のためのソフトウェアの機能性全体が各病院で完全に検証されるという要件を課すことがあり得る。しかしながら、翻訳モジュール2415が新しい医療機器と病院の既存の機器との間でインターフェースを取るために使用される場合、ソフトウェア機能性の多くは、今記載されたように、実装前の単一の時点で検証されることがあり得るかもしれない。その後、各病院で実装されると、医療機器のためのソフトウェア検証は、正しいメッセージフォーマットが翻訳モジュール(この翻訳モジュールのための翻訳ルールは、現場でカスタマイズ可能である)から受信されることを検証することによって完了する可能性がある。このことは、現場での検証手続を著しく効率化させるという結果を生じることがあり、これにより現場でカスタマイズ可能な翻訳ルールの使用によって救命医療技術をより素早く患者に届けるためにより効率的なFDA順守が可能になるので有利であろう。
V. 実施形態例
ある実施形態では、医療監視ハブ上の出力のため医療データ翻訳を提供するシステムは、生理学的センサから患者に関連付けられた生理学的信号を受信することと、生理学的信号に基づいて生理学的パラメータを計算することと、表示のため生理学的パラメータの第1の値を監視ハブに供給することとが可能であるプロセッサを備える携帯型生理学的モニタを含むことができる。監視ハブは、携帯型生理学的モニタを受け入れることが可能であるドッキングステーションを含むことができる。監視ハブは、携帯型生理学的モニタから生理学的パラメータの第1の値を受信することと、表示のため生理学的パラメータの第1の値を出力することと、携帯型生理学的モニタ以外の医療機器から、監視ハブにより元々から読み取り可能もしくは表示可能であるプロトコル以外のプロコルに従ってフォーマットされた生理学的パラメータデータを受信することと、生理学的パラメータデータを翻訳モジュールに渡すことと、翻訳モジュールから、監視ハブにより読み取り可能および表示可能であり得る翻訳済みのパラメータデータを受信することと、表示のため翻訳済みのパラメータデータから第2の値を出力することと、が可能である。
前の段落のシステムは、以下の特徴:監視ハブが、生理学的パラメータの第1の値および翻訳済みのパラメータデータからの第2の値を別個のディスプレイに出力するようにさらに構成されていることと、監視ハブが、翻訳済みのパラメータデータからの第2の値を監視ハブのディスプレイとは別個のディスプレイを有する補助機器へ出力するようにさらに構成されていることと、補助機器がテレビ、タブレット、電話機、ウェアラブルコンピュータ、およびラップトップからなる群より選択されることと、生理学的パラメータデータが灌流ポンプからのデータを含むことと、生理学的パラメータデータが人工呼吸器からのデータを含むことと、翻訳モジュールが第1のヘルス・レベル・セブン(HL7)フォーマットから第2のHL7フォーマットに生理学的パラメータデータを翻訳するように構成されていることと、のいかなる一部の組み合わせとも組み合わせることができる。
ある実施形態では、医療監視ハブ上の出力のため医療データ翻訳を提供する方法は、デジタル論理回路を備える第1の医療機器の制御下で、生理学的センサから患者に関連付けられた生理学的信号を受信することと、生理学的信号に基づいて第1の生理学的パラメータ値を取得することと、表示のため第1の生理学的パラメータ値を出力することと、第1の医療機器が表示可能な出力値を生成するために第2の生理学的パラメータ値を処理できないように、第1の医療機器以外の第2の医療機器から、第1の医療機器によって使用されないプロトコルに従ってフォーマットされた第2の生理学的パラメータ値を受信することと、第1の医療機器から別個の翻訳モジュールに生理学的パラメータデータを渡すことと、第1の医療機器で翻訳モジュールから、第1の医療機器によって表示のため処理され得る翻訳済みのパラメータデータを受信することと、表示のため翻訳済みのパラメータデータから第2の値を出力することと、を含むことができる。
前の段落の方法は、以下の特徴:第1のヘルス・レベル・セブン(HL7)フォーマットから第2のHL7フォーマットにメッセージを少なくとも翻訳することにより、メッセージを翻訳することをさらに含むことと、メッセージが生理学的モニタからのデータを含む可能性があることと、メッセージが灌流ポンプもしくは人工呼吸器からのデータを含む可能性があることと、メッセージが病院ベッドからのデータを含む可能性があることと、のいかなる一部の組み合わせとも組み合わせることができる。
ある実施形態では、医療監視ハブ上の出力のため医療データ翻訳を提供するシステムは、患者に関連付けられた第1の生理学的パラメータ値を取得することと、表示のため第1の生理学的パラメータ値を出力することと、第1の医療機器が表示可能な出力値を生成するために第2の生理学的パラメータ値を処理できないように、第1の医療機器以外の第2の医療機器から、第1の医療機器によって使用されないプロコルに従ってフォーマットされた第2の生理学的パラメータ値を受信することと、第1の医療機器から翻訳モジュールに生理学的パラメータデータを渡すことと、第1の医療機器で翻訳モジュールから、第1の医療機器による表示のため処理され得る翻訳済みのパラメータデータを受信することと、表示のため翻訳済みのパラメータデータから第2の値を出力することと、が可能である電子ハードウェアを含んでいる第1の医療機器を含むことができる。
前の段落のシステムは、以下の特徴:第1の医療機器が生理学的パラメータの第1の値および翻訳済みのパラメータデータからの第2の値を同じディスプレイ上に出力することも可能であることと、第1の医療機器が生理学的パラメータの第1の値および翻訳済みのパラメータデータからの第2の値を別個のディスプレイ上に出力することも可能であることと、第1の医療機器が翻訳済みのパラメータデータからの第2の値を補助機器へ出力することも可能であることと、補助機器がテレビモニタであることが可能であることと、補助機器がタブレット、電話機、ウェアラブルコンピュータ、およびラップトップからなる群より選択されることが可能であることと、第1の医療機器が翻訳モジュールを含むことが可能であることと、第1の医療機器がネットワークを介して生理学的パラメータデータを翻訳モジュールに渡すことも可能であることと、生理学的パラメータデータが灌流ポンプもしくは人工呼吸器からのデータを含むことが可能であることと、のいかなる一部の組み合わせとも組み合わせることができる。
VI. 用語集
本明細書に記載された変形以外の多くの他の変形は、本開示から明らかであろう。たとえば、実施形態に依存して、本明細書に記載されたアルゴリズムの作用、イベント、もしくは機能は、異なったシーケンスで行われる可能性があり、全体で追加、統合、もしくは削除される可能性がある(たとえば、記載された作用もしくはイベントが全てアルゴリズムの実施のため必要であるとは限らない)。さらに、ある実施形態では、作用もしくはイベントは、逐次的ではなく、たとえば、マルチスレッド処理、割り込み処理、または、マルチ・プロセッサもしくはマルチ・プロセッサ・コアを用いて、または、他の並列アーキテクチャ上で同時に行われる可能性がある。その上、様々なタスクもしくはプロセスが一斉に機能することができる様々なマシンおよび/またはコンピューティングシステムによって行われる可能性がある。
必ずしも全てのこのような利点が本明細書に開示された実施形態のうち特定の実施形態により実現されるとは限らないことが理解されるべきである。それ故に、本明細書に開示された実施形態は、本明細書において教示もしくは示唆されることがあるとおりに必ずしも他の利点を実現することなく、本明細書において教示されたとおりに1つの利点もしくは利点のグループを実現もしくは最適化する形で具現化もしくは実施され得る。
本明細書に開示された実施形態に関連して記載された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、もしくは両者の組み合わせとして実装される可能性がある。このハードウェアおよびソフトウェアの互換性を明瞭に例示するために、様々な例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、およびステップがこれらの機能性の観点から概略的に前述されている。このような機能性がハードウェアとして実装されるか、もしくは、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の用途と、システム全体に課された設計上の制約とに依存する。記載された機能性は、特定の用途毎に様々な方法で実装される可能性があるが、このような実装法決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものとして解釈されるべきではない。
本明細書に開示された実施形態に関連して記載された様々な例示的な論理ブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理回路、ディスクリート・ハードウェア・コンポーネント、または、本明細書に記載された機能を実行するように設計されたこれらのいずれかの組み合わせのようなマシンによって実装もしくは実行される可能性がある。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサである可能性があるが、代替案では、プロセッサは、コントローラ、マイクロコントローラ、もしくは状態マシン、またはこれらの組み合わせなどである可能性がある。プロセッサは、コンピュータ実行可能な命令を処理するように構成されている電気回路もしくはデジタル論理回路を含む可能性がある。別の実施形態では、プロセッサは、コンピュータ実行可能な命令を処理することなく論理演算を実行するFPGAもしくは他のプログラマブルデバイスを含む。プロセッサは、コンピューティング機器の組み合わせ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併用した1台以上のマイクロプロセッサ、または他のこのような構成として実装される可能性もある。コンピューティング環境は、例を挙げると、限定されることなく、電化製品の内部のマイクロプロセッサ、メインフレームコンピュータ、デジタル信号プロセッサ、携帯型コンピューティング機器、機器コントローラ、もしくは計算エンジンに基づくコンピュータシステムを含んでいるいずれかのタイプのコンピュータシステムを含む可能性がある。
本明細書に開示された実施形態に関連して記載された方法、プロセス、もしくはアルゴリズムのステップは、ハードウェアで直接的に、1台以上のメモリ機器に記憶され、1台以上のプロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、または、これら2つの組み合わせで具現化される可能性がある。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または他の形式の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体、媒体群、もしくは、当該技術分野において知られている物理的なコンピュータストレージに存在する可能性がある。記憶媒体例は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される可能性がある。代替案では、記憶媒体は、プロセッサに一体化される可能性がある。記憶媒体は、揮発性もしくは不揮発性である可能性がある。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに存在する可能性がある。
数ある中でも、「can(〜できる)」、「might(〜かもしれない)」、「may(〜することがある)」、「たとえば」などのような本明細書において使用された条件付きの言葉は、特に断らない限り、または、使用された文脈の範囲内で違った形で理解されない限り、ある実施形態がある特徴、要素、および/または状態を含み、他の実施形態は、ある特徴、要素および状態を含まないということを伝達するように一般に意図されている。それ故に、このような条件付きの言葉は、特徴、要素、および/または状態が1つ以上の実施形態に対して多少なりとも必要とされていること、または、1つ以上の実施形態が、作成者入力もしくはプロンプティングの有無にかかわらず、これらの特徴、要素、および/または状態がいずれかの特定の実施形態において含まれているか、もしくは、実行されるべきであるかを決定する論理を必ず含んでいることを暗示するようには一般に意図されていない。用語「comprising(備える)」、「including(含む)」、「having(有する)」などは、同義語であり、オープンエンド形式で包括的に使用され、追加の要素、特徴、作用、動作などを除外することがない。同様に、用語「or(または)」は、これの両立的な意味で使用されるので(かつ、これの排他的な意味では使用されないので)、たとえば、要素のリストを接続するために使用されたとき、用語「or(または)」は、リストの中の要素の1つ、一部、もしくは全部を意味する。さらに、本明細書において使用されるように用語「each(各々の)」は、これの通常の意味を有する他に、要素の集合の中で、用語「each(各々の)」が適用されるいずれかの部分集合を意味する可能性がある。
「X、Y、またはZのうち少なくとも1つ」という言い回しのような選言的な言葉は、特に断らない限り、項目、用語などを表現するために一般に使用された文脈を使って違った形で理解されない限り、X、Y、もしくはZのいずれか、または、これらのいずれかの組み合わせ(たとえば、X、Y、および/またはZ)であることがある。従って、このような選言的な言葉は、ある実施形態がXのうち少なくとも1つ、Yのうち少なくとも1つ、もしくはZのうち少なくとも1つがそれぞれ存在することを必要とすることを暗示するように一般に意図されることがなく、かつ、暗示すべきではない。
特に断らない限り、「a」もしくは「an」のような冠詞は、1つ以上の記載された項目を含むように一般に解釈されるべきである。その結果、「〜ように構成された機器」のような言い回しは、1つ以上の列挙された機器を含むように意図されている。このような1つ以上の列挙された機器は、規定された列挙を実施するために集合的に構成される可能性もある。たとえば、「列挙A、BおよびCを実施するように構成されたプロセッサ」は、列挙Aを実施するように構成され、列挙BおよびCを実施するように構成された第2のプロセッサと併せて動作する第1のプロセッサを含む可能性がある。
以上の詳細な説明は、様々な実施形態に適用されたとおりに新規特徴について明らかにし、説明し、指摘しているが、例示された機器もしくはアルゴリズムの形式および細部についての様々な省略、置換、および変更が本開示の趣旨から逸脱することなく行われ得ることが分かるであろう。本明細書に記載された発明のある実施形態は、いくつかの特徴が互いに別々に使用もしくは実施される可能性があるので、本明細書に記載された特徴および利点の必ずしも全部をもたらさない形式の範囲内で具現化され得ることが認められるであろう。
さらに、本明細書において挙げられたあらゆる刊行物、特許、および特許出願は、各々の個別の刊行物、特許、もしくは特許出願が参照によって組み込まれるように具体的かつ個別に指し示されたのと同じ程度まで参照によって本明細書に組み込まれる。