JP6797801B2 - Pvnsを治療するための抗csf1r抗体 - Google Patents
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Description
を含み得る。
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本発明は、抗CSF1R抗体を被験体に投与することを含む、被験体におけるPVNSの治療の方法を提供する。
定義
抗CSF1R抗体は、ヒト化抗体、キメラ抗体、マウス抗体、ヒト抗体、及び本明細書中で議論される重鎖及び/又は軽鎖CDRを含む抗体を含むが、これらに限定されない。
幾つかの実施態様において、CSF1Rに結合するヒト化抗体が提供される。ヒト化抗体は、抗体治療薬に対する免疫応答をもたらすことができ、かつ治療薬の有効性の減少をもたらすことができる、非ヒト抗体に対するヒト免疫応答(例えば、ヒト抗マウス抗体(HAMA)応答)を低減又は排除するため、治療用分子として有用である。
幾つかの実施態様において、ヒト化抗CSF1R抗体は、配列番号9、11、13、及び39から45から選択される配列と少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である可変領域配列を含む重鎖を含み、ここで該抗体はCSF1Rに結合する。幾つかの実施態様において、ヒト化抗CSF1R抗体は、配列番号10、12、14、及び46から52から選択される配列と少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である可変領域配列を含む軽鎖を含み、ここで該抗体はCSF1Rに結合する。幾つかの実施態様において、ヒト化抗CSF1R抗体は、配列番号9、11、13、及び39から45から選択される配列と少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である可変領域配列を含む重鎖;及び配列番号10、12、14、及び46から52から選択される配列と少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である可変領域配列を含む軽鎖を含み;ここで該抗体はCSF1Rに結合する。
幾つかの実施態様において、本明細書に記載のヒト化抗体は、1つ又は複数のヒト定常領域を含む。幾つかの実施態様において、ヒト重鎖定常領域は、IgA、IgG、及びIgDから選択されるアイソタイプのものである。幾つかの実施態様において、ヒト軽鎖定常領域は、κ及びから選択されるアイソタイプのものである。幾つかの実施態様において、本明細書に記載のヒト化抗体は、ヒトIgG定常領域を含む。幾つかの実施態様において、本明細書に記載のヒト化抗体は、ヒトIgG4重鎖定常領域を含む。幾つかのそのような実施態様において、本明細書に記載のヒト化抗体は、ヒトIgG4定常領域におけるS241P突然変異を含む。幾つかの実施態様において、本明細書に記載のヒト化抗体は、ヒトIgG4定常領域及びヒトκ軽鎖を含む。
幾つかの実施態様において、抗CSF1R抗体はキメラ抗体である。幾つかの実施態様において、抗CSF1R抗体は、少なくとも1つの非ヒト可変領域及び少なくとも1つのヒト定常領域を含む。幾つかの実施態様において、抗CSF1R抗体の可変領域の全ては非ヒト可変領域であり、抗CSF1R抗体の定常領域の全てはヒト定常領域である。幾つかの実施態様において、キメラ抗体の1つ又は複数の可変領域は、マウス可変領域である。キメラ抗体のヒト定常領域は、非ヒト定常領域と同じアイソタイプである必要はなく、もしあれば、それは置き換えられる。キメラ抗体は、例えば、米国特許第4816567号;及びMorrison et al. Proc. Natl. Acad. Sci. USA 81: 6851-55 (1984)において議論される。
幾つかの実施態様において、キメラ抗CSF1R抗体は、配列番号9、11、13、及び39から45から選択される配列と少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である可変領域配列を含む重鎖を含み、ここで該抗体はCSF1Rに結合する。幾つかの実施態様において、キメラ抗CSF1R抗体は、配列番号10、12、14、及び46から52から選択される配列と少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である可変領域配列を含む軽鎖を含み、ここで該抗体はCSF1Rに結合する。幾つかの実施態様において、キメラ抗CSF1R抗体は、配列番号9、11、13、及び39から45から選択される配列と少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である可変領域配列を含む重鎖;及び配列番号10、12、14、及び46から52から選択される配列と少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である可変領域配列を含む軽鎖を含み;ここで該抗体はCSF1Rに結合する。
幾つかの実施態様において、本明細書に記載のキメラ抗体は、1つ又は複数のヒト定常領域を含む。幾つかの実施態様において、ヒト重鎖定常領域は、IgA、IgG、及びIgDから選択されるアイソタイプのものである。幾つかの実施態様において、ヒト軽鎖定常領域は、κ及びから選択されるアイソタイプのものである。幾つかの実施態様において、本明細書に記載のキメラ抗体は、ヒトIgG定常領域を含む。幾つかの実施態様において、本明細書に記載のキメラ抗体は、ヒトIgG4重鎖定常領域を含む。幾つかのそのような実施態様において、本明細書に記載のキメラ抗体は、ヒトIgG4定常領域におけるS241P突然変異を含む。幾つかの実施態様において、本明細書に記載のキメラ抗体は、ヒトIgG4定常領域及びヒトκ軽鎖を含む。
ヒト抗体は、任意の適切な方法によって作製することができる。非限定的な例示的な方法には、ヒト免疫グロブリン遺伝子座を含むトランスジェニックマウスにおいてヒト抗体を作製することが含まれる。例えば、Jakobovits et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 90: 2551-55 (1993); Jakobovits et al., Nature 362: 255-8 (1993); Lonberg et al., Nature 368: 856-9 (1994);並びに米国特許第5545807号;6713610号;6673986号;6162963号;5545807号;6300129号;6255458号;5877397号;5874299号、及び5545806号を参照。
例示的な抗CSF1R抗体は、限定されるものではないが、例えば本明細書に記載のCDR配列の1つ又は複数を含む、マウス抗体、ヒト化抗体、ヒト抗体、キメラ抗体、及び操作された抗体を含む。幾つかの実施態様において、抗CSF1R抗体は、本明細書に記載の重鎖可変領域を含む。幾つかの実施態様において、抗CSF1R抗体は、本明細書に記載の軽鎖可変領域を含む。幾つかの実施態様において、抗CSF1R抗体は、本明細書に記載の重鎖可変領域及び本明細書に記載の軽鎖可変領域を含む。幾つかの実施態様において、抗CSF1R抗体は、本明細書に記載の重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含む。幾つかの実施態様において、抗CSF1R抗体は、本明細書に記載の軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含む。幾つかの実施態様において、抗CSF1R抗体は、本明細書に記載の重鎖CDR1、CDR2、及びCDR3並びに本明細書に記載の軽鎖CDR1、CDR2、及びCDR3を含む。
幾つかの実施態様において、抗CSF1R抗体は、配列番号9、11、13、及び39から45から選択される配列と少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である可変領域配列を含む重鎖を含み、ここで該抗体はCSF1Rに結合する。幾つかの実施態様において、抗CSF1R抗体は、配列番号10、12、14、及び46から52から選択される配列と少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である可変領域配列を含む軽鎖を含み、ここで該抗体はCSF1Rに結合する。幾つかの実施態様において、抗CSF1R抗体は、配列番号9、11、13、及び39から45から選択される配列と少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である可変領域配列を含む重鎖;及び配列番号10、12、14、及び46から52から選択される配列と少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、又は少なくとも99%同一である可変領域配列を含む軽鎖を含み;ここで該抗体はCSF1Rに結合する。
幾つかの実施態様において、本明細書に記載の抗体は、1つ又は複数のヒト定常領域を含む。幾つかの実施態様において、ヒト重鎖定常領域は、IgA、IgG、及びIgDから選択されるアイソタイプのものである。幾つかの実施態様において、ヒト軽鎖定常領域は、κ及びから選択されるアイソタイプのものである。幾つかの実施態様において、本明細書に記載の抗体は、ヒトIgG定常領域を含む。幾つかの実施態様において、本明細書に記載の抗体は、ヒトIgG4重鎖定常領域を含む。幾つかのそのような実施態様において、本明細書に記載の抗体は、ヒトIgG4定常領域におけるS241P突然変異を含む。幾つかの実施態様において、本明細書に記載の抗体は、ヒトIgG4定常領域及びヒトκ軽鎖を含む。
幾つかの実施態様において、抗CSF1R抗体重鎖可変領域が提供される。幾つかの実施態様において、抗CSF1R抗体重鎖可変領域は、マウス可変領域、ヒト可変領域、又はヒト化可変領域である。
幾つかの実施態様において、抗CSF1R抗体軽鎖可変領域が提供される。幾つかの実施態様において、抗CSF1R抗体軽鎖可変領域は、マウス可変領域、ヒト可変領域、又はヒト化可変領域である。
幾つかの実施態様において、CSF1Rに結合する更なる分子が提供される。そのような分子としては、限定されないが、非カノニカル足場、例えば抗カリン、アドネクチン、アンキリンリピートなどを含む。例えば、Hosse et al., Prot. Sci. 15:14 (2006); Fiedler, M. and Skerra, A., “Non-Antibody Scaffolds," pp.467-499 in Handbook of Therapeutic Antibodies, Dubel, S., ed., Wiley-VCH, Weinheim, Germany, 2007を参照。
幾つかの実施態様において、上記の構造を有する抗体は、1nM未満の結合親和性(K D)でCSF1Rに結合し、CSF1及び/又はIL−34のCSF1Rへの結合を遮断し、CSF1及び/又はIL−34によって誘導されるCSF1Rリン酸化を阻害する。
幾つかの実施態様において、抗体は、標識及び/又は細胞傷害性剤にコンジュゲートされる。本明細書で使用される場合、標識は、抗体の検出を容易にする、かつ/又は抗体が結合する分子の検出を容易にする部分である。非限定的な例示的な標識は、限定されないが、放射性同位元素、蛍光基、酵素基、化学発光基、ビオチン、エピトープタグ、金属結合タグなどを含む。当業者は、意図する用途に応じて適切な標識を選択することができる。
幾つかの分泌タンパク質を大量に発現及び分泌するためには、異種タンパク質由来のリーダー配列が望ましい場合がある。幾つかの実施態様において、リーダー配列は、軽鎖及び重鎖リーダー配列である配列番号3及び4からそれぞれ選択される。幾つかの実施態様において、リーダー配列が分泌プロセスの間にERにおいて除去されるので、得られる成熟ポリペプチドは変化しないままであり得るという点において、異種リーダー配列を用いることが有利であり得る。異種リーダー配列の付加は、幾つかのタンパク質を発現及び分泌するために必要とされ得る。
抗体の1つ又は複数の鎖をコードするポリヌクレオチドを含む核酸分子が提供される。幾つかの実施態様において、核酸分子は、抗体の重鎖又は軽鎖をコードするポリヌクレオチドを含む。幾つかの実施態様において、核酸分子は、抗体の重鎖をコードするポリヌクレオチド及び軽鎖をコードするポリヌクレオチドの両方を含む。幾つかの実施態様において、第1の核酸分子は、重鎖をコードする第1のポリヌクレオチドを含み、第2の核酸分子は、軽鎖をコードする第2のポリヌクレオチドを含む。
ベクター
抗体重鎖及び/又は軽鎖をコードするポリヌクレオチドを含むベクターが提供される。抗体重鎖及び/又は軽鎖をコードするポリヌクレオチドを含むベクターもまた提供される。このようなベクターとしては、限定されるものではないが、DNAベクター、ファージベクター、ウイルスベクター、レトロウイルスベクターなどが挙げられる。幾つかの実施態様では、ベクターは、重鎖をコードする第1のポリヌクレオチド配列及び軽鎖をコードする第2のポリヌクレオチド配列を含む。幾つかの実施態様では、重鎖及び軽鎖は、2つの別個のポリペプチドとしてベクターから発現される。幾つかの実施態様では、重鎖及び軽鎖は、例えば、抗体がscFvである場合、単一のポリペプチドの一部として発現される。
様々な実施態様において、抗体重鎖及び/又は軽鎖は、原核細胞、例えば、細菌細胞において;又は真核細胞において、例えば(酵母のような)真菌細胞、植物細胞、昆虫細胞、及び哺乳動物細胞などにおいて発現され得る。そのような発現は、例えば、当技術分野で公知の手順に従って実施され得る。ポリペプチドを発現するために使用され得る例示的な真核細胞には、限定されないが、COS細胞(COS細胞を含む);293細胞(293−6E細胞を含む);CHO細胞(CHO−S及びDG44細胞を含む);PER.C6(登録商標)細胞(Crucell);及びNS0細胞が含まれる。幾つかの実施態様において、抗体重鎖及び/又は軽鎖は、酵母において発現され得る。例えば、米国公開番号US2006/0270045(A1)を参照されたい。幾つかの実施態様において、特定の真核宿主細胞は、抗体重鎖及び/又は軽鎖に対する所望の翻訳後修飾を行う能力に基づいて選択される。例えば、幾つかの実施態様では、CHO細胞は、293細胞で産生された同じポリペプチドよりも高いレベルのシアリル化を有するポリペプチドを産生する。
抗体は、任意の適切な方法によって精製することができる。そのような方法には、親和性マトリックス又は疎水性相互作用クロマトグラフィーの使用が含まれるが、これらに限定されない。適切な親和性リガンドには、抗体定常領域に結合する抗原及びリガンドが含まれる。例えば、定常領域に結合し、抗体を精製するために、プロテインA、プロテインG、プロテインA/G、又は抗体アフィニティーカラムを使用することができる。疎水性相互作用クロマトグラフィー、例えばブチル又はフェニルカラムも、幾つかのポリペプチドを精製するのに適している。ポリペプチドを精製する多くの方法が当技術分野で公知である。
幾つかの実施態様において、抗体は無細胞系で産生される。非限定的な例示的な無細胞系は、例えば、Sitaraman et al., Methods Mol. Biol. 498: 229-44 (2009); Spirin, Trends Biotechnol. 22: 538-45 (2004); Endo et al., Biotechnol. Adv. 21: 695-713 (2003)に記載される。
色素性絨毛結節性滑膜炎(PVNS)及び他の状態を治療する方法
幾つかの実施態様において、有効量の抗CSF1R抗体を投与することを含む、PVNSを治療するための方法が提供される。幾つかの実施態様において、PVNSはびまん性PVNSである。幾つかの実施態様において、PVNSは股関節及び/又は膝関節にある。幾つかの実施態様において、PVNSは手又は足の関節にある。幾つかの実施態様において、有効量の抗CSF1R抗体を投与することを含む、滑膜関節及び腱鞘を含む他の増殖性障害、例えば腱鞘の巨細胞腫(GCTTS)及び腱鞘炎巨細胞腫(TGCT)などの治療する方法が提供される。幾つかの実施態様において、抗体は、本明細書中に記載される用量で、例えば、少なくとも1mg/kg、少なくとも2mg/kg、少なくとも4mg/kg、少なくとも8mg/kg、少なくとも10mg/kg、少なくとも12mg/kg、少なくとも16mg/kg、少なくとも20mg/kg、少なくとも30mg/kg、少なくとも40mg/kg、少なくとも50mg/kg、又は少なくとも100mg/kgの用量で投与される。幾つかの実施態様において、抗体は、本明細書に記載される用量で、例えば1mg/kg、2mg/kg、又は4mg/kgの用量で投与される。幾つかの実施態様において、抗体は、本明細書に記載される頻度で、例えば、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、5週間に1回、6週間に1回、8週間に1回、又は10週間に1回投与される。幾つかの実施態様において、少なくとも3回、少なくとも4回、少なくとも5回、少なくとも6回、少なくとも7回、少なくとも8回、少なくとも9回、少なくとも10回、少なくとも11回、又は少なくとも12回の用量を、抗体治療の過程の間に投与することができる。
様々な実施態様において、抗体は、限定されないが、経口、動脈内、非経口、鼻腔内、筋肉内、心臓内、脳室内、気管内、口腔、直腸、腹腔内、皮内、局所、経皮、及び髄腔内を含む種々の経路によって、又は移植若しくは吸入によってインビボで投与され得る。主題の組成物は、限定されないが、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、軟膏剤、溶液、坐剤、浣腸剤、注射剤、吸入剤、及びエアゾールを含む、固体、半固体、液体又は気体形態の製剤に製剤化することができる。抗体をコードする核酸分子は、文献(例えば、Tang et al., Nature 356:152-154 (1992)を参照されたい)に記載されているように、金微粒子上にコーティングされ、粒子照射装置又は「遺伝子銃」によって皮内送達され得る。適切な製剤及び投与の経路は、意図される用途に応じて選択され得る。
抗体は、単独で、又は他の治療様式を伴って投与され得る。それらは、他の治療様式、例えば、外科手術、放射線療法、関節置換、及び/又は別の治療剤の前に、実質的に同時に、又はその後に提供され得る。幾つかの実施態様において、PVNSは、手術、放射線療法、関節置換、別の治療薬の投与、又はそれらの組み合わせから選択される治療の後に再発又は進行した。
様々なヒト化抗CSF1R抗体が以前に開発された。例えば、PCT公開番号WO2011/140249を参照されたい。
huAb1の薬物動態(PK)及び毒物動態(TK)は、カニクイザルにおける3回の静脈内(IV)研究で調査されている。試験された用量範囲は、単回投与後に3−150mg/kg、及び反復投与後に3−150mg/kgであった。注入時間は30分であった。反復投与研究での投与間隔は1週間に1回であり、各動物は合計4回の投与を受けた。
huAb1抗体(配列番号53及び60のそれぞれ重鎖及び軽鎖可変領域を含む抗体)を、1mg/kgから4mg/kgの範囲の増加用量でPVNSを有する患者に投与する。huAb1は2週間ごとに投与される患者は28日サイクルで治療され、各サイクルは1日目と15日目に2回の用量からなる。サイクルを完了した後、患者は次のサイクルで増加した用量を投与され得る。
色素性絨毛結節性滑膜炎(PVNS)及び、びまん性腱滑膜巨細胞腫(dt−TGCT)の一方又は両方を有する患者において、huAb1(FPA008としても知られる)を用いて第I/II相臨床試験が実施される。第I相の目的は、患者におけるhuAb1の推奨用量を決定することであり、第II相は、患者におけるhuAb1の客観的奏功率(ORR)を推定するために行われる。ORR=完全寛解(CR)+部分寛解(PR)。この研究はまた、患者におけるhuAb1の安全性及び耐性を特徴付けるとともに、応答する患者における応答の持続時間を決定し、患者におけるhuAb1の薬物動態を評価する。更に、この研究は、CSF1、IL34、TRAP5b、CTx、及び全血CD14+/CD16+単球サブセットの血清レベルの変化によって測定されるhuAb1の薬力学を評価し;CSF1、CSF1R及びCD68について免疫組織化学(IHC)により滑膜生検を評価し;huAb1濃度及び細胞型の変化について滑液を評価し;そして、PVNS用に特別に開発されたOgilvie−Harrisスコアにより(Ogilvie-Harris, 1992; Rhee, 2010)及びEQ−5D−5Lスコアにより(Rabin, 2001; Herdmann, 2011)測定された機能的アウトカムを評価するであろう。
1. 序論
1.1. PVNSの背景
色素性絨毛結節性滑膜炎(PVNS)は、コロニー刺激因子−1(CSF1)が過剰発現する反応性炎症及びクローン新生物増殖の両方の特徴を有する滑膜の良性腫瘍である。CSF1遺伝子(1p13)のCOL6A3プロモーター(2q35)への一般的な転座は、PVNS患者の約60%に存在する。転座は、滑膜におけるCSF1の過剰発現を伴う。更に、PVNS患者の約40%は、同定されたCSF1転座がない場合にCSF1過剰発現を有する。PVNS及び反応性滑膜炎の全ての症例におけるCSF1過剰発現の一貫した存在は、滑膜病理学のスペクトラムにおけるCSF1の重要な役割及びCSF1/CSF1R相互作用を治療的に標的化する有用性の両方を示唆している(West,2006)。
FPA008とも呼ばれるHuAB1は、ヘミ二量体交換を防止するために、ヒンジ領域に単一のアミノ酸置換を有するヒト化IgG4モノクローナル抗体である。FPA008は、受容体チロシンキナーゼであるヒトコロニー刺激因子1受容体(CSF1R)に対して高い親和性で結合する。
1.2.1.1. CSF1Rシグナル伝達のFPA008阻害
FPA008は、CSF1R(CHO−CSF1R)を過剰発現するように操作された細胞系において、CSF1及びIL34誘導性CSF1Rリン酸化を阻害し、FPA008がリガンド誘導性CSF1Rシグナル伝達経路の活性化を阻害することを実証する。FPA008はまた、CSF1及びIL34誘導性の末梢血単球の増殖/生存をインビトロで阻害し、FPA008がCSF1及びIL34シグナル伝達経路の開始だけでなく、これらのリガンドに対する初代ヒト単球のその後の生理的応答も阻害することを実証した(詳細については、FPA008 Investigator’s Brochure[IB]を参照)。
1.2.2.1. 薬物動態
FPA008の薬物動態(PK)及び毒物動態(TK)は、カニクイザルにおける4回の静脈内(IV)研究で調査されている。研究された用量範囲は、単回静脈内ボーラス投与後に3−150mg/kg、及び反復静脈内ボーラス投与後に3−150mg/kgであった。注入時間は30分であった。反復投与研究での投与間隔は1週間に1回であり、各動物は2つの研究において、計4回の投与、1つの研究において計13回の投与を受けた。
CSF1R阻害によってインビボで調節されることが知られている様々な薬力学(PD)マーカーに対するFPA008の効果を、3つのカニクイザの研究で調べた(詳細はIBのセクション5.1.1.7に記載されている)。これらのマーカーには、CSF1、CD16+単球、及び骨吸収マーカーが含まれる。IL34は、適切なアッセイの欠如のためにサルにおいて測定されなかった。
・ CSF1Rは、それを介してCSF1がシグナルを送る唯一の同定された受容体であり、これはFPA008によって拮抗される。
・ CSF1のレベルは、FPA008のクリアランスと同時に低下する。
・ FPA008の存在下で、CSF1が上昇すると、極端に高濃度のCSF1がCSF1RからFPA008を置換する可能性が、FPA008細胞効力アッセイで評価された。データは、10μg/mLもの高い濃度のCSF1は、FPA008効力又はCSF1Rシグナル伝達の最大阻害に影響を与えないことを示した。
・ 前臨床のインビボ研究でFPA008が除去されると、CD16+単球のリバウンド増加は観察されなかった。
非臨床毒性研究の詳細は、IBのセクション5.3に与えられる。全ての毒性研究は、FPA008はげっ歯類に対して交差反応性ではないが、カニクイザル及びヒトCSF1Rに対する類似のインビトロ結合親和性と、ヒトとカニクイザルの組織のパネルを比較する組織交差反応性研究において類似の組織結合プロフィールとを示すため、カニクイザルで実施された。FPA008を用いて4つの非臨床的インビボ毒性研究を行った:3、10、30、及び150mg/kgの用量を用いた単回用量薬物動態学的(PK)/忍容性研究、3、10、及び150mg/kgの4回の週1回のIV用量を用いた用量範囲検索反復用量毒性研究、50mg/kg及び150mg/kgの4回の週1回のIV用量を用いた、30週間の回復期を有する反復投与GLP毒性研究、並びに20、50、100mg/kgの13回の週1回のIV用量を用いた、29週間の回復期を有する亜慢性反復投与GLP毒性研究。
最も顕著な身体的所見は、FPA008に長時間暴露した後に見られる可逆性眼窩周囲浮腫であった。浮腫の発症は、曝露レベルとは明確な関係を示さなかったが、薬物の全身クリアランス後に浮腫は消散した。眼窩周囲浮腫は、CSF1経路に影響を及ぼす薬剤による既知の副作用である(Ries, 2014)。
主要な血液学的変化は、循環CD16+単球の減少であり、薬力学的(PD)効果と考えられた。減少した細胞数は、循環からのFPA008のクリアランスにより正常化された。
FPA008に関連した臨床化学作用には、可逆的に増加したアラニントランスアミナーゼ(ALT)、アスパラギン酸トランスアミナーゼ(AST)、及びクレアチンキナーゼ(CK)の血清レベルが含まれる。これらの臨床検査値の異常は、終末期又は回復期の剖検時の肝臓、心臓、又は筋組織の傷害の任意の組織病理学的証拠とは関連してなかった。心筋トロポニン、骨格トロポニン、ミオグロビン、及びアルドラーゼもまた、研究の生存中の部分の間に測定され、これらのパラメーターの何れにも変化は検出されず、肝臓又は筋肉傷害の欠如が更に確認された。血清レベルの上昇は、肝臓クッパー細胞の数の減少による血清からのALT、AST、及びCK分子のクリアランスの減少に起因する(Radi,2011)。従って、ALT、AST、及びCKの上昇は、FPA008曝露の非毒性の間接的PD効果と考えられる。
終末期剖検における両方の重要な研究における最も注目すべき組織病理学的知見は、透明な空間による粘膜下コラーゲン繊維の可逆的伸張、及び様々な量の青い粒状細胞外マトリックス(ECM)の観察であった。この知見は、多種多様な組織に存在し、一般的に軽度から軽度の重症度であった。それは、食道で最も顕著に見られた。この変化は、炎症細胞と、又はコラーゲン線維、線維芽細胞、又は増殖の領域内の平滑筋細胞の変性若しくは他の変化の任意の徴候と関連していなかった。機能的CSF1を欠くop/opマウスにおいても同様の観察が認められた(Radi,2009)。この出版物において、著者らは、組織マクロファージの減少は、マクロファージによるグリコサミノグリカンのクリアランスの減少に起因して、ECMの観察された蓄積を引き起こす可能性があると仮定した。グリコサミノグリカン、特にヒアルロン酸は、結合組織において顕著であり、マクロファージによって正常に代謝される(Radi,2009)。この変化は、FPA008の間接的なPD効果であると考えられる。青い粒状ECMの蓄積が有害であるという証拠はなかった;組織病理学的知見に相関する関連する臨床的観察又は臓器重量の変化はなかった。加えて、ECMにおけるこれらの変化は、薬物を使わない回復期間中に可逆的であり、従って、非有害であると考えられた。
4週間のGLP研究に独特であったのは、150mg/kgを投与した単独の雌における知見であった。心外膜の軽度の炎症及び心筋細胞の空胞化の終末期犠牲の(terminal sacrifice)顕微鏡的証拠が見られた。この知見の意義は不明であるが、FPA008との関連性を排除することはできない。慢性の軽度の心外膜炎症は、非ヒト霊長類における背景病変であり得る。しかし、細胞の空胞化は、有害な刺激に対する非特異的な細胞応答の初期の兆候であり得る。筋細胞の空胞化は、他の投与された動物の何れにも見つからなかった。この空胞化は変性又は壊死に至らず、記録されたECGに変化をもたらさなかったことに注意することが重要である。回復期又は13週間の毒性研究において、何れの動物においても心臓の変化は検出されなかった。この事象は、4週間の毒性研究において有害な結果であると考えられた。
FPA008についての無毒性量(NOAEL)は、カニクイザルに13回の週1回の用量で投与した場合、100mg/kgであると判定された。
FPA008は、安全性、薬物動態学(PK)、及びPDバイオマーカーを研究するために、現在、3つの部分で設計された、二重盲検、無作為化、プラセボ対照初回ヒト試験で評価されている。第1部では、8人の健常ボランティアが無作為化(3:1)され、0.2、1、3、又は10mg/kgの用量コホートにつきFPA008又はプラセボの単回静脈内注入を受けた。第2部では、8人の健常ボランティアが無作為化(3:1)され、FPA008又はプラセボの2つの用量を14日間隔で1mg/kg又は3mg/kgで受けた。用量漸増の決定は、用量制限毒性(DLT)にDLT期間を過ぎた起因する有害事象を加えた発生率に基づいていた。第3部は、疾患修飾抗リウマチ薬(DMARD)に反応せず、継続してメトトレキサートを服用しているRA患者における3つの用量レベルの非盲検評価からなる。非盲検部分で、用量レベルあたり3人の被験体が、14日間隔で静脈内に投与されるFPA008の2つの用量を受けるであろう。その後、30人の新規被験体が、FPA008又はプラセボの2つの用量レベルのうちの1つにそれぞれ無作為化(2:2:1)され、14日間毎に静脈内投与される3つの用量を受けるであろう。臨床安全性データは、第3部の患者のためにまだ利用できない。
健常ボランティアにおけるFPA008の安全性、PK、及びPDは、一般に、FPA008の非臨床毒性研究に基づいて予測された。毒性研究のより詳細は、IBに与えられる。
2.1. 第一の目的
第1相:PVNS/dt−TGCTを有する患者におけるFPA008の推奨用量(RD)を決定する
PVNS/dt−TGCTを有する患者におけるFPA008の安全性及び忍容性を特徴付ける
CSF1、IL34、TRAP5b、CTx、及び全血CD14+/CD16+単球サブセットの血清レベルの変化によって測定されるFPA008の薬力学を評価する
第1相:グレード3及びグレード4の有害事象(AE)の発生率並びに用量制限毒性(DLT)として定義される臨床検査異常
PKパラメーター
PDパラメーター
3.1. 概要
これは第1/2相の研究である。第1相は、FPA008の用量漸増、非盲検、安全性、忍容性、PK、及びPD研究である。患者は研究の第1相又は第2相の何れかに登録されるが、両方に登録されることはない。
全てのスクリーニング評価は、FPA008の最初の注入(付録1)の前に患者が全ての適格基準を満たしていることを確認するために、治験責任医師及び医療モニターによって完了され、再検討されなければならない(付録1)。研究に特有のスクリーニング検査又は手順を行う前に、研究に参加するためのインフォームドコンセントを取得しなければならない。スクリーニング評価は、特に明記しない限り、FPA008の初回投与の前の28日以内に行われるであろう。
用量漸増は、MTD又は最大実現可能用量に達するまで継続し、各コホートには最低3人の患者が登録されるであろう。予想される用量レベル及びスケジュールは以下のとおりである:用量レベル1:1mg/kg q2w;用量レベル2:2mg/kg q2w;用量レベル3:4mg/kg q2w。
第2相における登録は、全体的な安全性、忍容性、客観的対応、PK、PD、及び非臨床データから外挿された有効な曝露の推定値に基づいて、RDがCRCによって特定された時点で開始されるであろう。RDは、≦4mg/kgであると予想される。しかし、PVNS/dt−TGCT患者が健常ボランティアに対して異なる薬物曝露を有する可能性がある。MTDが第1相で特定される場合、用量漸増が4mg/kgより高く継続する場合、RDはMTDである場合もあれば、そうでない場合もある。例えば、MTDに達していない場合、又はMTDでの曝露が有効性のために必要であると考えられるレベルよりもはるかに高い場合、又はその後の治療サイクルが安全性プロファイルにおいて更なる洞察を提供する場合、RDはMTDよりも高用量ではないが異なる用量であり得る。
患者は、安全性評価(DLT及び他のAE、バイタルサイン、ECG、臨床検査)、ECOGパフォーマンスステータス(PS)の決定、及び身体検査を受けるであろう(付録1)。更に、全ての患者のPK及びPD分析のために血液サンプルが収集されるであろう(付録2)。
この研究の第1相構成要素は、PVNS/dt−TGCT患者におけるFPA008の安全性、PK、PD、及び予備的有効性を評価するための用量漸増、非盲検研究である。3+3の用量漸増設計は、新規な抗がん治療の初期段階の試験の標準である。
4.1. 患者と研究センターの計画数
第1相:PVNS/dt−TGCTを有する約12ー15人の患者が登録されるであろう。第1相における登録は、MTDに達するまで、又は第2相のためのRDが定義されるまで継続されるであろう。
第1相又は第2相に登録する患者は、以下の全ての組み入れ基準を満たす必要がある:
1. 研究特有の評価の前に、機関審査委員会/独立倫理委員会が承認したインフォームドコンセント形式を理解し署名する
2. 年齢≧18歳
3. 資格のある外科医又は多分野の腫瘍委員会によって決定される、許容できない機能的喪失又は罹患率をもたらすであろう手術不能なPVNS/dt−TGCT又は潜在的に切除可能な腫瘍の組織学的に確認された診断(スクリーニング中にCRFに文書化されなければならない)
4. MRIでRECIST1.1によって測定可能なPVNS/dt−TGCT
5. ECOGパフォーマンスステータス≦1
6. 全ての研究手順に従う意思と能力
7. 性的に活発な患者(すなわち、12ヶ月連続の無月経によって定義された閉経を経験していないか、又は永続的な避妊手術をした妊娠可能性のある女性、及び永続的な避妊手術をしていない男性)、2つの効果的な避妊方法を使用する意欲、そのうちの1つは、FPA008の最終投与から6ヶ月まで、物理的障壁法(コンドーム、ペッサリー、又は子宮頚部/ボルト(vault)キャップ)でなければならない。他の効果的な避妊方法は、スクリーニングの少なくとも6ヶ月前に永続的な避妊(子宮摘出及び/又は両側卵巣摘出、又は手術による両側卵管結紮、又は精管切除)である。55歳未満の女性はFSH>40であるべきである。妊娠可能性の女性患者は、研究の少なくとも90日前から安定した経口避妊薬治療又は子宮内又はインプラント装置を使用しているか、生き方として性交を避ける必要がある。
第1相又は第2相に登録する患者は、次の何れかの基準が適用される場合、除外される:
1. 抗CSF1R抗体による先行治療
2. 不耐性(すなわち、以前のキナーゼ阻害剤に対する非進行性)のために中断されない限り、PLX3397による先行治療;イマチニブ又はニロチニブによる先行治療は可能である
3. CK及び肝機能検査(ALT、AST、及び総ビリルビンを含む)、スクリーニング時にその地域の臨床検査標準値の範囲外
4. 以下のように定義される不十分な臓器又は骨髄機能:ヘモグロビン<10g/dL、絶対好中球数<1.5x109/L、血小板数<100×109/L、血清クレアチニン>1.5xULN、又はクレアチニンクリアランスの計算値<30mL/分
5. 初回研究用量投与の前12週間以内の罹患関節の任意の外科手術(実行される場合、ベースライン滑膜生検を除く)
6. 臨床的に重要な筋肉障害(例えば、筋炎)、最近の未解決の筋肉傷害、又は血清CKレベルを上昇させることが知られている任意の状態の現在又は病歴
7. 初回研究用量投与の1年前までのうっ血性心不全又は心筋梗塞の病歴
8. NYHA>クラス2の心機能の低下
9. 不安定狭心症などの制御されない、又は重大な心臓障害
10. スクリーニングでのECG上の有意な異常。スクリーニング時に男性のQTcF>450msec、又は女性のQTcF>470msec
11. MRIへの禁忌及び静脈内ガドリニウムベース造影剤の使用
12. 以前の生物学的薬剤に対する重度のアレルギー性、アナフィラキシー性、又は他の注入関連反応の病歴
13. FPA008の初回投与の28日前までの何れかの抗がん療法による治療又は治験薬による別の治療的臨床研究への参加
14. 以前の生物製剤に対するADAの既知の病歴
15. Tween20(ポリソルベート20)に対する感受性の既知の病歴
16. 低温殺菌されていない牛乳の定期的な消費、又はリステリア又は他のそのような病原体などの日和見細胞内感染への曝露の既知の重大な危険性。
17. 治療の初日の前28日以内に任意のワクチンを受けた免疫学的ワクチン応答を高めることへのFPA008の効果は知られていない。研究中はインフルエンザ又は他のワクチン接種を行うことがあり得るが、ワクチン接種の安全性と有効性へのFPA008の影響は未知である。
18. 治験責任医師の意見では、患者をCSF1R阻害剤に曝露する危険性がある、慢性の活動的な臨床的に有意な感染(ウイルス性(例えば、HBV、HCV)、細菌性、真菌性、又はその他)の現在未解決の感染又は病歴。
19. ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に対する既知の陽性試験
20. 活動性TB
21. スクリーニング時の潜伏TBに対する陽性試験(Quantiferon試験)
22. 以前の悪性腫瘍の病歴:
・ 治療的に治療された非黒色腫皮膚悪性腫瘍
・ in situの子宮頸がん
・ 再発の証拠無しに2年以上前に治療的に治療された固形腫瘍
23. 末梢静脈アクセスの欠如又は薬物投与若しくは試験試料の収集を妨害する任意の状態
24. 治験責任医師の意見では、患者の安全性にリスクをもたらしたり、研究参加又は個々の患者の結果の解釈を妨げたりする制御不能な医学的状態又は精神障害
25. 研究及びフォローアップ手順の実施及び/又は遵守ができない。
患者は、治療を中止するか、いつでも研究から撤退する権利を有する。患者は、以下の基準のうちの少なくとも1つが適用されるまで、FPA008治療のサイクル(最大6サイクルまで)を繰り返し続けることができる:
・ 患者の要請又は法的に認定された代理人からの要請による同意の撤回
・ 患者の基礎疾患の進行
・ 患者に許容できない安全上のリスクをもたらすであろう事象
・ 臨床状態の評価に有意な程度で影響を及ぼし、治療の中止を要求する併発疾患
・ 研究中の任意の時点で陽性妊娠検査
・ スポンサー又はその認定代理人の特定の要請(例えば、研究が患者の安全の理由のために終了した場合)。
患者は書面によるインフォームド・コンセントを提供し、全ての組み入れ基準を満たし、除外基準を満たしてはならない。研究に登録された患者のために、治験責任医師及びスポンサー又はその被指名者によって、組み入れ基準又は除外基準の放棄は認められないであろう。患者を登録する前に、全ての適格基準を満たす必要がある。試験の第1相に適格とされた患者は、最初に利用可能なコホートに登録されるであろう。第2相では、約30人の患者のコホートが登録されるであろう。合計で約42−45人の患者が研究に登録されるであろう。
5.1. FPA008製剤
本試験の治験薬はFPA008である。FPA008の治験供給はスポンサー(又は指名人)によって研究センターに提供され、訓練されたヘルスケア専門家による臨床研究で患者に投与されるであろう。
・ 処方:FPA008原体は、20mMのL−ヒスチジン、142mMのLアルギニン、及び0.01%のポリソルベート20を含有するpH6.3緩衝液中の20mg/mLのFPA008からなる。
・ どのように供給されるか:FPA008製剤は、ブチルゴムストッパーとフリップアップアルミシールを備えた5mLのISO6Rタイプ1ガラスバイアルに、無菌で無色の発熱物質を含まない無菌溶液としてIV投与用に供給される。各バイアルには、FPA008の20mg/mL溶液(バイアルあたり約100mg)の最低5mLが含まれている。
・ 保存条件:2−8℃(36−46°F)。
・ FPA008バイアル及びカートンには、現地の規制に従ってラベルが貼られるであろう。
FPA008の用量は、この研究の患者に体重に基づいて投与されるであろう。
5.3. 開始用量及び用量の変更
次のコホートへの用量漸増は、前の用量コホートがDLT期間を完了した後にのみ開始される。CRC憲章によるCRCによる用量漸増決定の可能性がある前に、少なくとも3人の安全評価可能な患者には、安全性データの28日間(DLT期間)が利用可能でなければならない。コホート内の患者が適切な安全性データを欠いている場合(例えば、研究から早期に離脱したりプロトコールのコンプライアンスが低下した状態であるなど)、追加の患者がコホートに登録されるであろう。
RDの選択は、臨床応答データ並びにPK及びPDプロファイルに基づく。スポンサーと治験責任医師は、最高計画用量の4mg/kgに達する前に用量の用量漸増を中止することを決定し得るか、又は安全性、PK、及びPDデータが異なる用量レベルの評価を支持する場合、より高い(>4mg/kg)若しくは中間(3mg/kg)用量を評価する可能性がある。
1mg/kgの初回用量レベルが予期せずMTDを超えていると判明した場合、どのように進行するかの決定は、安全性、忍容性、及びPKデータに基づいて行われ;治験責任医師とスポンサーの間で合意されるであろう。
開始用量を超える患者内用量漸増は許可されない。有害事象のために患者の用量が減少した場合、AEの解消後並びにスポンサーとの協議及び承認後に、最初に割り当てられた用量への用量漸増が起こり得る。AEがグレード2以上に再発すると、再漸増のない恒久的な用量の減少をもたらすであろう。
DLTは、治療のサイクル1の間に起こる次の事象の何れかとして定義され、FPA008に関連してCRCによる同意を得て治験責任医師によって評価される。適用できる場合、事象はNCI CTCAE(バージョン4.03)に従って分類されるであろう。
・ 以下を除く任意のグレード≧3関連事象:
・ 臨床的又は検査上の異常がない場合ALT、AST、又はCKの上昇について、以下のDLT定義が適用される:
・ CKに関連するDLT:CK>10×正常値の上限(ULN)
・ ALT又はASTに関連するDLT:
・ ALT又はAST>8×ULN
・ ALT又はAST>3×ULN、及び関連する総ビリルビン>2×ULN
以下のガイドラインに従って、第1相のDLT期間を超えて長期間治療を受けている患者、又は第2相の任意の患者については、用量の減量が許容され得る。これらのガイドラインに該当しない用量の減量又は中断が治験責任医師によって考慮されている場合は、スポンサーとの協議と承認が必要となるであろう。
・ いつでも、ALT又はASTの上昇が、>3×ULNであり、>2×ULNの総ビリルビンの上昇を伴う場合、FPA008は保持されるべきであり、患者は安全性のフォローアップに引き込まれなければならない。
・ ALT又はASTが、>3×ULNであるが<5×ULNまで上昇し、ビリルビンは>2×ULNとならない場合、次回の予定された訪問で試験を繰り返す必要があり、ALT又はASTが持続的に高いが、依然として<5×ULNである場合、用量は最大28日まで遅延させることができる。2つの連続用量間の最小間隔は7日未満にすることはできない。
・ 患者が、ALT又はASTが>5×ULNであるが<8×ULNである上昇を有する場合、付随する徴候、症状、及び更なる検査所見について治験責任医師による評価に基づいて、次回の予定された研究治療は、最後に投与された治療用量から最大28日まで延期されることができる。
・ 患者が研究治療に起因するグレード3以上のALT若しくはASTの有害事象、又は帰属に関係なくALT若しくはASTの上昇が>8xULNを経験した場合、治験薬を中止し、患者を研究治療から撤退させるべきである。ALT又はASTの上昇が>3×ULNであり、総ビリルビンの>2×ULNの上昇を伴う患者にも治療からの撤退が起こるはずである。
FPA008の注入は、注入中に何れかのAE≧グレード3が発生した場合に停止しなければならない。注入中に患者に気管支痙攣又は呼吸困難が起こった場合、注入を中止する必要がある。
盲検化及び盲検解除は、これが非盲検研究であるので適用されない。
治験責任医師又は適切な資格のあるスタッフは、研究を通じて正確な治験薬説明責任記録を維持する責任がある。
認定された訓練を受けた拠点の担当者のみがFPA008を管理できる。研究要件において訓練された薬局員は、割り付けられた治療の遵守を監視するであろう。FPA008は、訓練された医療従事者により、末梢静脈又は中心静脈カテーテルを介して約30分間にわたって注入されるであろう。投与された研究薬物の記録(日付、開始時刻と終了時刻、及び調製の時間に対して投与される用量)は、患者の電子症例報告書(eCRF)に記録されるであろう。
薬草及びその他の非伝統的な治療薬を含む全ての併用薬は、eCRFにおいて捉えられるべきである。次のパラメーターが収集さるであろう:一般名、投与経路、開始日、停止日、投与量、頻度、及び適応症。併用薬の投与量又はレジメンの変化も、eCRFに記録しなければならない。
・ 他の実験薬又は装置
・ イマチニブ又はニロチニブのようなPVNSの治療のための他の全身投薬
・ 慢性コルチコステロイド≧10mg/kgプレドニゾン(又は同等物)
FPA008の安全性は、AE、並びに身体検査(体重を含む)、バイタルサイン、12誘導ECG、疾患に関連する徴候及び症状、並びに臨床検査室測定の変化を監視することにより評価されるであろう。血液試料は免疫原性について評価されるであろう。
MRIは、スクリーニング(初回投与の前の28日以内)、治療の開始後4,8、及び16週間(付録1)で行われる。再イメージングが予定されている場合、用量投与の1週間以内にMRIを完了する必要がある。全ての患者は、腫瘍評価が過去6週間以内に実施されていない場合、又は腫瘍の進行が以前に決定された場合を除き、30日目(±7日)と90日目(±7日)の治療終了時のフォローアップ訪問時で腫瘍応答パラメーターを評価しなければならない。
・ 完全寛解(CR):完全に消失した病変
・ 部分寛解(PR):ベースラインと比較して体積スコアの)≧50%の減少
・ 進行性疾患(PD):ベースライン時又は他の訪問時の治療中の最低スコアと比較して体積の≧30%の増加
・ 安定疾患(SD):研究中のスコアに基づく従前の基準の何れにも合致しない。
記:FPA008の初回投与から28日(4週間)以内に患者の標準治療の一部として実施された腫瘍評価は、スクリーニング中に繰り返される必要はない。
6.2.1. 検査値
実験的評価は、確立された方法によって各研究現場の実験室で局所的に行われるであろう。研究を開始する前に、治験責任医師は、スポンサー(及び/又は被指名人)に、測定の通常の範囲及び単位のリストを提供するであろう。
バイタルサインには、座位血圧、脈拍、呼吸数、及び体温が含まれるであろう。全てのバイタルサインは、患者が少なくとも5分間休息した後に得られるであろう。バイタルサインは、評価のスケジュール(付録1)に従って実施されるであろう。
12誘導ECGは、評価のスケジュール(付録1)に従って実施されるであろう。治験責任医師は、ECGを再検討し、この再検討を元の文書に文書化し、研究中に発生した臨床的に重要な変化をeCRFのAEとして記録する必要がある。
妊娠は除外基準であり、妊娠可能性のある女性は研究中に妊娠を検討してはならない。FPA008の初回投与の前の5日未満の陰性の血清妊娠検査は必須である。生殖可能性のある患者(男性及び女性)は、研究中及び最後の治療後6ヶ月間、2つの効果的な避妊法を実施しなければならない(セクション4.2)。
身体検査は、評価のスケジュール(付録1)に従って実施されるであろう。
FPA008に対する免疫応答として定義される免疫原性は、全患者からの全抗FPA008抗体の測定によって評価されるであろう。免疫原性試験は、スクリーニング、確認、及び滴定からなるであろう。
ECOGパフォーマンスステータスは、スクリーニング時、投与前72時間以内、治療終了時のフォローアップ期間を通じて(付録1)評価されるであろう。
この研究では、血清FPA008の測定のための試料は、付録2に概説されるように集められるであろう。サンプリングにより、曝露(AUC)、Cmax、Cmin(トラフ濃度)、CL及びVssの測定が可能になるであろう。蓄積比及び半減期などの他のPKパラメーターも許容されるデータとして計算することができる。
6.4. 薬力学的パラメーター
・ 血清:CSF1及びIL34リガンド濃度、CTx及びTRAP5b骨再吸収マーカー濃度
・ 全血−CD14+/CD16+単球サブセットレベル
・ 滑膜(任意)
− 前処置でCSF1遺伝子転座について(前に行わなかった場合)滑膜生検を評価する
− ベースライン及び治療滑膜生検で、以下についてIHC:
・ CSF1及びCSF1R
・ CD68
・ 滑液(任意)
− FPA008濃度;IHCによる上記マーカーの細胞成分。
スクリーニング、C1D15(投与前)、C2D1(投与前)、次いで24週間のその後の全てのサイクルの1日目(投与前)に、又は治療が中止されるまで、及び治療終了時のフォローアップ期間を通じて、健康アウトカム(機能、症状)の臨床評価が行われるであろう。進行しておらず、長期フォローアップを開始した患者は、進行まで、患者が局所治療(例えば、切除、放射線)を受けるまで、又は新しい全身療法が開始されるまで、C1D1後に最大52週間まで、14週間(±2週間)ごとに追跡されるべきである。次のツールを使用して、症状及び機能的アウトカムに関する探索的エンドポイントデータが収集するであろう。
・ Ogilvie−Harris(OH)スケール(付録4):このツールは、PVNS患者のために特別に開発され(Ogilvie-Harris, 1992)、他のPVNS刊行物(De Ponti,2003; Rhee, 2010)において使用されている。このツールの特徴は次のとおりある:
− それは臨床医が報告したアウトカム(CRO)メジャーである
− それは、4つのドメインのそれぞれについて0−3の間隔スケールに基づいている。
・ 痛み
・ 滑膜炎/滲出
・ 関節可動域
・ 機能的能力
− それは、重度の障害、痛み及び機能喪失を示すスケールの下限(最小スコア=0)並びに障害のないことを示す高い値(最大スコア=12)を使用する。スコアは次のように合計して分類できる。
・ 不良状態(0−3点)
・ 正しい状態(4−6点)
・ 良い状態(7−9点)
・ 優れた状態(10−12点)
− 他の場所特有のアウトカム指標(WOMAC、KOOSなど)に対して、この研究で選択されており、理由は、
・ それは、PVNSの影響を受ける関節において使用することができる
・ それは、PVNSの症状(痛み及び滑膜炎/滲出)に対処することにより、PVNSの疾患に特異的である
・ それは、回答者の負担が少ない−4つの「質問」
− しかし、膝のPVNSを有する患者においてのみ公開されており、SF−36又はEQ−5D−5Lスケールのような究極の判断基準のアウトカムメジャーに対して検証されていない。従って、EQ−5D−5Lスケール(患者が報告したアウトカム)もこの研究で使用されるであろう。
・ EQ−5D−5L(付録5):これは、2001年(Rabin)に最初に公開された健康状態のよく知られた一般的な尺度であり、以下の特徴を含む:
− 複数の国で数多くの病気や慢性疾患に使用されている
− 患者が報告したアウトカム(CRO)メジャーである
− 能動的PVNS臨床試験(MCS110、Novartis)における機能評価として使用される
− 死亡(又は死亡よりも悪い)健康状態に固定されたスケールの下限(最小スコア= 0)及び完全な健康状態に固定された高い値(最大スコア=100)とする5つのドメインのそれぞれについて0−5の間隔スケールに基づいている:
・ (1)運動性
・ (2)身の回りの管理
・ (3)通常の活動
・ (4)痛み/不快感
・ (5)不安/うつ病
− また、VASを使用して、応答者の現在の健康状態を、0=「最悪の健康状態」、100=「最高の健康状態」とする20cmの縦線で測定する。
−それは複数の国で検証され、119言語で利用可能である。回答者の負担はわずか6問で、紙、ウェブ、タブレットなど幾つかのメディアで利用できる。
7.1. 患者評価の概要
28日目(4週間)までの最初のスクリーニング期間の後、患者は28日サイクルにおいて2週間(±3日)ごとにFPA008で治療され、FPA008は約30分間にわたって投与されるであろう。全ての評価時点は、指定された期間内に完了されるべきである。患者がインフォームドコンセントに署名する前に行われた評価は、標準治療であることが確認された場合にのみ許容される。
7.2.1. スクリーニング期間(−28日目から0日目)
研究に参加することに完全に同意した患者は、FPA008の初回注入の投与の前28日(4週間)以内にスクリーニング評価を受けるであろう(特に明記しない限り)。患者が全ての組み入れ基準を満たし、かつ除外基準に違反していないかどうかを判断するために、以下の手順を実施する(付録1):
・ 書面で署名されたインフォームドコンセントは、研究に特有の手順の前に収集しなければならない
・ 完全な医療及び病歴
・ 人口統計及びベースライン特性
・ バイタルサイン(5分間の休息後の座位血圧、脈拍、呼吸数、及び体温[℃])
・ 身長と体重を含む精密身体検査
・ ECOGパフォーマンスステータス評価
・ 12誘導ECG(スクリーニング時に必要とされ、研究中に臨床的に示された場合)
・ 該当する場合は、AE報告
・ 前治療薬及び併用薬の文書化
・ クォンティフェロン試験(潜伏TBのために)
・ 表5に概説されているような臨床安全性検査(ANAを含む)
・ Ogilvie−Harris及びEQ−5D−5L評価
・ 任意のアーカイブ組織
・ 任意の滑膜生検
・ 任意の滑液吸引液
・ 妊娠可能性のある女性のためのサイクル1の第1日の5日前の血清妊娠試験(β−ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン[β−HCG])
・ 放射線イメージング:罹患関節のMRIは、FPA008の初回注入の前の28日以内に行うべきである。MRIが、初回研究注入から28日以内に患者の標準治療の一部として実施される場合、結果を文書化したものが提供され、評価に適切であれば繰り返される必要はない。
これは非盲検研究である。登録番号は、治験責任医師(又は被指名人)にFAX又は電子メールで送付されるであろう。スポンサー(又は被指名人)は、特定のコホート内で治療された患者数の記録を維持し、新たに登録された患者がどの治療コホートに割り当てられるかを決定するであろう。
次の手順が行われるであろう。
・ FPA008注入前(特に明記しない限り、≦72時間以内):
− 適格性の確認
− スクリーニングからの変化をとらえるために医療及び病歴を更新する
− 該当する場合は、AE報告
− 併用薬の再検討
− 体重記録
− バイタルサイン(5分間の休息後の座位血圧、脈拍、呼吸数、及び体温[℃])
− ECOGパフォーマンスステータス評価
− 検尿とANAを除外した、表5に概説されている臨床安全性検査
− FPA008の初回投与の≦5日前に、妊娠可能性のある女性にのみ血清β−hCG(地元の研究室で評価)が実施されるであろう。
−付録2に概説されているように、PK、ADA、血清バイオマーカー及びCD14+/CD16+単球試料の採取(≦4時間以内)。
・ 研究薬物投与:FPA008をIV注入により約30分間投与する。
・ FPA008投与後:
− 付録2に概説されているように、PK、血清バイオマーカー及びCD14+/CD16+単球試料の採取(±5分)。
− IV注入の完了後の以下の時点で、投与後のバイタルサイン(5分間の休息後の座位心拍数、血圧、呼吸数、及び体温[℃]):
o 5分、15分、30分、及び1時間
− 該当する場合は、AE報告
− 併用薬の再検討
付録2に概説されているように、PK、血清バイオマーカー及びCD14+/CD16+単球試料の採取。
研究患者は8日目(±2日)に研究センターに戻るであろう。治療は行わないであろう。
・ バイタルサイン(5分間の休息後の座位血圧、脈拍、呼吸数、及び体温[℃])
・ ANAを除外した、表5に概説されている臨床安全性検査
・ 付録2に概説されているように、PK、血清バイオマーカー、CD14+/CD16+単球試料の採取。
・ 該当する場合は、AE報告
・ 併用薬の再検討
研究患者は15日目に研究センターに戻り、次の評価が完了するであろう。
・ FPA008注入前(特に明記しない限り、≦72時間以内):
− 体重記録
− バイタルサイン(5分間の休息後の座位血圧、心拍数、呼吸数、及び体温[℃])
− 検尿とANAを除外した、表5に概説されている臨床安全性検査
− Ogilvie−Harris及びEQ−5D−5L評価
− 付録2に概説されているように、PK、ADA、血清バイオマーカー及びCD14+/CD16+単球試料の採取(≦4時間以内)。
− 治療及び病歴の更新
− 該当する場合は、AE報告
− 併用薬の再検討
・ 研究薬物投与:FPA008をIV注入により30分間投与する。
・ FPA008投与後:
− 注入終了後15分(±5分)のPK試料採取(付録2に概説されているように)
− IV注入の完了後の以下の時点で、投与後のバイタルサイン(5分間の休息後の座位心拍数、血圧、呼吸数、及び体温[℃]):
o 5分、15分、30分、及び1時間
− 12誘導ECG(PK/PD試料採取後約30分以内)
− 該当する場合は、AE報告
− 併用薬の再検討
第1相の患者の場合、サイクル1の終了時に、FPA008を継続して投与することで患者が恩恵を受ける可能性があると治験責任医師が判断した場合、延長治療期間への参加が提供される場合がある。
第1相延長治療は、第2サイクル、第1日に開始してもよい患者が疾患の進行又は容認できない毒性の何れかを経験する場合、投薬は中止されるであろう。
試験薬物の各注入前(特に明記しない限り、≦72時間以内):
− バイタルサイン(5分間の休息後の座位心拍数、血圧、呼吸数、及び体温[℃])
− サイクル2,4、及び6での体重を含む精密身体検査
− ECOGパフォーマンスステータス評価
− Ogilvie−Harris及びEQ−5D−5L評価
− 検尿とANAを除外した、表5に概説されている臨床安全性検査
− 付録2に概説されているように、サイクル2、3、及び5の1日目に、PK、ADA、血清バイオマーカー及びCD14+/CD16+単球試料の採取(≦4時間以内)。
− ベースラインの腫瘍測定値を評価するために使用されたのと同じ物理的又は放射線学的パラメーターを用いた罹患関節のMRIは、C2D1、C3D1、及びC5D1の1週間以内に行われるべきである
− 付録1に概説されているように、用量投与の2日前までの任意の滑膜生検(サイクル2のみ)
− 付録1に概説されているように、用量投与の2日前までの任意の滑液吸引液(サイクル2のみ)
− 該当する場合は、AE報告
− 併用薬の再検討
− IV注入の完了後の以下の時点で、投与後のバイタルサイン(5分間の休息後の座位心拍数、血圧、呼吸数、及び体温[℃]):
− 5分、15分、30分、及び1時間
− サイクル3及び5の1日目に注入終了後15分(±5分)のPK試料採取(付録1)
− 該当する場合は、AE報告
− 併用薬の再検討
試験薬物の各注入前(特に明記しない限り、≦72時間以内):
− バイタルサイン(5分間の休息後の座位心拍数、血圧、呼吸数、及び体温[℃])
− 検尿とANAを除外した、表5に概説されている臨床安全性検査
− 該当する場合は、AE報告
− 併用薬の再検討
− FPA008をIV注入により約30分間投与する。
− IV注入の完了後の以下の時点で、投与後のバイタルサイン(5分間の休息後の座位心拍数、血圧、呼吸数、及び体温[℃]):
o 5分、15分、30分、及び1時間
− 12誘導ECG(PK/PD試料採取後約30分以内)
− 該当する場合は、AE報告
− 併用薬の再検討
患者は、FPA008の最終注入後、約30日目(±7日)、60日目(±7日)、及び90日目(±7日)の3回、研究センターに戻り、治療終了時のフォローアップ期間を完了するであろう。
・ バイタルサイン(5分間の休息後の座位脈拍、血圧、呼吸数、及び体温[℃])
・ 30日目(±7日)の治療終了時のフォローアップ訪問のみ12誘導ECG
・ 30日目(±7日)の治療終了時のフォローアップ訪問のみ精密身体検査体重は全ての訪問時に記録される
・ ECOGパフォーマンスステータス評価
・ 表5に概説されているような臨床安全性検査(30日目(±7日)の治療終了時のフォローアップ訪問のみにてANAを含む)
・ 付録2に概説されているように、PK、ADA、血清バイオマーカー及びCD14+/CD16+単球試料の採取。
・ 妊娠可能性のある女性の血清β−hCG(現地の研究室で評価)
・ 30日目(±7日)と90日目(±7日)の治療終了時のフォローアップ訪問時で罹患関節のMRI、Ogilvie−Harris、EQ−5D−5Lの評価前の6週間以内に行った場合、又は腫瘍の進行が以前に判定された場合は、これらを省略することができる。治療の中止に進んでおらず、研究への参加を継続することに同意した患者は、進行まで14(±2)週ごとに追跡されるべきであり、C1D1後52週間まで、患者は局所療法(例えば、切除、放射線)を受けるか、又は新たな全身療法が開始される。
・ 該当する場合は、AE報告
・ 併用薬の再検討
進行していない患者は、治療終了時のフォローアップ期間を完了した後、長期フォローアップを継続すべきである。患者は、進行まで、患者が局所治療(例えば、切除、放射線)を受けるまで、又は新しい全身療法が開始されるまで、C1D1後に最大52週間まで、14週間(±2週間)ごとに追跡されるであろう。
・ 検尿とANAを除外した臨床安全性検査
・ 付録2に概説されているように、PK、ADA、血清バイオマーカー及びCD14+/CD16+単球試料の採取。
・ 罹患関節のMRI、Ogilvie−Harris、EQ−5D−5Lの評価
・ 該当する場合、研究治療に関連すると考えられる進行中の有害事象のAE報告
・ 併用治療(局所療法(例えば、切除、放射線)又は新しい全身療法のみ)の報告
データベースロックの前に、別個の統計分析計画(SAP)が確定されることになり、以下に概説する分析のための詳細な方法を提供する。
8.1.1. 患者の配置
DLT、安全性、有効性、PK、及びPDについて評価可能な患者の数及びパーセンテージが提示されるであろう。撤退の理由も要約されるであろう。
逸脱のタイプによるプロトコール逸脱を有する患者の数とパーセンテージの要約が提供されるであろう。逸脱はデータベースロックの前にSAPで定義されるであろう。
以下の分析集団が研究のために定義される:
・ 安全集団−FPA008の少なくとも1用量の任意の部分を受けている全ての患者
・ DLT評価可能な集団−FPA008の少なくとも2用量を受け、治療のサイクル1を完了したか、又はサイクル1でDLTを経験した研究の第1相に登録された全ての患者。
・ PK評価可能な集団−FPA008の少なくとも1用量を受けており、PKプロファイルの決定のために描かれた適切なPK評価を有する全ての患者。
・ 有効性評価可能な集団−適格基準を満たし、FPA008の少なくとも1用量を受け、ベースライン時に測定可能な腫瘍病変を有し、少なくとも1回のベースライン後の疾患評価を有する全ての患者。
・ 治療意図集団(ITT)−登録患者全員。ベースライン後に疾患の評価のない患者は、非応答者とみなされるであろう。
全ての分析は記述的であり、用量群及び必要に応じて全体として提示されるであろう。第2相からの患者データは別のグループとして要約されるであろう。RDで投与された全ての患者も要約されるであろう。この研究で収集されたデータは、要約表と患者データのリストを使用して提示されるであろう。連続変数は、記述統計値、具体的には有効な症例の数、算術平均、中央値、標準偏差(SD)、最小値、及び最大値を使用して要約されるであろう。カテゴリー的な変数は頻度とパーセンテージで要約されるであろう。
人口統計データ、病歴、他のベースライン特性、付随する疾患、及び併用薬は、コホート及び全体として要約されるであろう。研究実施のための基準が満たされているかどうかを判断するために、対応する表とリストが提供されるであろう。これらには、プロトコール逸脱、治験薬の説明責任、及び研究の一般的な実施に影響を与える可能性があるその他のデータの評価が含まれるであろう。
治療投与は、用量投与、用量改変又は遅延、累積用量、平均用量、注入回数、及び治療期間を含むコホートによって要約されるであろう。
患者は、最良の全体的腫瘍応答(完全寛解[CR]、部分寛解[PR]、安定疾患[SD]又は進行性疾患[PD])に従って分類されるであろう。適切であれば、最良の全体的腫瘍応答によって層別化された、患者の頻度、比率、及び正確な95%CIが計算されるであろう。少なくとも4週間(28日間)の持続時間を有するCR又はPRの最良の全体的腫瘍応答を有する患者は、客観的腫瘍応答を有するものとして更に分類されるであろう。客観的腫瘍応答を有する患者のリストが提示されるであろう。
安全性分析は、研究の両段階で、そして全ての患者を合わせて別々に実施されるであろう。FPA008少なくとも1用量の任意の部分を受ける全ての患者のデータが、安全性分析に含まれるであろう。AE、臨床検査室情報、バイタルサイン、ECOGパフォーマンスステータス、体重、ECG、及び併用薬/手順は表にされてまとめられるであろう。
有効性の分析は記述的となるであろう。全体的な応答率は、頻度とパーセンテージで要約されるであろう。CR患者及びPR患者の応答の持続期間は、記述統計値(N、算術平均、標準偏差、中央値、最小値、及び最大値)により並びに分類的に要約されるであろう。応答と応答の持続期間は、RECIST 1.1を使用して決定されるであろう。Kaplan−Meier法が、応答の持続期間とPFSを要約するために使用されるであろう。
個々の及び平均(±SD)血清FPA008濃度−時間データが表にされ、用量レベルによってプロットされるであろう。FPA008 PKパラメーターは、Phoenix WinNonLin( Certara LP、St. Louis、MO)での静脈内注入インプットによる非コンパートメント解析(NCA)法を用いて、血清薬物濃度−時間データから計算されるであろう。代わりの方法を考えることもできる。推定される個々の及び平均(±SD)PKパラメーターが表にされ、用量レベルによって要約されるであろう。血清FPA008の濃度−時間データ及び推定PKパラメーターについては、他の記述統計値が報告されることがある。可能であれば、用量比例、薬物蓄積、及び定常状態の達成が評価されるであろう。
正式な中間分析は計画されていない。
用量群当たり3人の患者(DLTの場合には6人に症例数を増加する)が、新規の抗がん剤の漸増用量の安全性を決定するのために適切であると一般に受け入れられている。DLTが3人の患者のうちの1人に観察された場合、3人の追加の患者が同じ用量レベルで登録されるであろう。用量レベルで治療された3−6人の患者のうち2人がDLTを経験するまで、用量漸増が続くであろう。MTDは、サイクル1の間に患者の33%未満がDLTを経験する最大用量として定義される。MTDが決定された後、FPA008の安全性、PK、PD、及び予備的有効性を更に特徴づけるために、その用量レベルで追加の患者を募集することができる。第1相では、12−15人の患者が登録されることが予想される。
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略語及び定義のリスト
ADA 抗薬物抗体
ADCC 抗体依存性細胞媒介性細胞傷害
AE 有害事象
ALT アラニントランスアミナーゼ
ANC 絶対好中球数
ANOVA 分散分析
AST アスパラギン酸トランスアミナーゼ
AUC 血清濃度−時間曲線下面積
β−HCG β−ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン
BUN 血液尿素窒素
CBC 全血球数
CK クレアチニンキナーゼ
Cmax 最大血清濃度
Cmin 最小血清濃度
CL クリアランス
CO2 二酸化炭素(炭酸水素)
CR 完全寛解
CRC コホート審査委員会
CRO 臨床医が報告したアウトカム
CRO 医薬品開発業務受託機関
CSF1 コロニー刺激因子−1
CT コンピュータ断層撮影
CTx コラーゲンI型C末端テロペプチド
CTCAE 有害事象の共通用語基準
DLT 用量制限毒性
dt−TGCT びまん性腱滑膜巨細胞腫
eCRF 電子症例報告書
ECG 心電図
ECOG 米国東海岸がん臨床試験グループ
FDA 食品医薬品局
FNA 穿刺吸引
GCP 優良臨床試験基準
GLP 優良試験所基準
HIV ヒト免疫不全ウイルス
IB 治験責任医師のパンフレット
ICF インフォームドコンセントフォーム
ICH 医薬品規制調和国際会議
IEC 独立倫理委員会
IHC 免疫組織化学
IND 治験新薬(適用)
INR 国際標準化比
IRB 機関審査委員会
IV 静脈内
LDH 乳酸脱水素酵素
LVEF 左心室駆出率
MCH 平均赤血球ヘモグロビン
MCHC 平均赤血球ヘモグロビン濃度
MCV 平均赤血球容積
MRI 磁気共鳴画像法
MTD 最大耐量
NCI 国立がん研究所
NOAEL 無毒性量
NTX N末端テロペプチド
NYHA ニューヨーク心臓協会
ORR 客観的奏効率
PD 進行性疾患
PD 薬力学
PET ポジトロン断層撮影
PFS 無増悪生存
PK 薬物動態
PR 部分寛解
PRO 患者が報告したアウトカム
PS パフォーマンスステータス
PT プロトロンビン時間
PTT 部分トロンボプラスチン時間
PVNS 色素性絨毛結節性滑膜炎
QTc 補正QT時間
RBC 赤血球
RD 推奨用量
RECIST 固形がんの治療効果判定のためのガイドライン
SAE 重篤な有害事象
SAP 統計分析計画
SD 安定疾患
t1/2 半減期
TB 結核
TRAP5b 酒石酸耐性酸性ホスファターゼ5b
TVS 腫瘍体積スコア
ULN 正常値の上限
Vss 定常状態での分布容積
WBC 白血球
評価スケジュールの注意点
a. 規定されていない限り、計画された時点から±72時間以内に手順を完了し、FPA008注入の投与日と同期させる。
b. 臨床的評価、臨床検査、又は追加の非特定試験は、臨床的に示されていれば、いつでも得ることができる。
c. 完全な身体検査は、治験責任医師が決定したように、特に身体的所見を解消するために、スクリーニング時、サイクル2、4、6の1日目、30日目(±7日)の治療終了時のフォローアップ訪問時に行われるであろう。対象となる身体検査は、AE報告をフォローアップするためにいつでも行われるべきである。
d. 身長は、スクリーニングでのみ記録する必要がある。体重はサイクル1、1日目及び15日目、及びその後のサイクルの1日目及び治療終了時のフォローアップ訪問時に記録される。
e. バイタルサインは、座位での脈拍、血圧、呼吸数、及び体温を含む。投与前及びIV注入完了後、以下の時点:投与後5分、15分、30分、及び1時間で測定する。
f. クォンティフェロン試験(潜伏TBのために)を含むスクリーニング検査、及び妊娠可能な全ての女性(FPA008の初回投与から6ヵ月未満で卵管結紮を受けている者を含む)は血清妊娠検査が行われるであろう。
g. 臨床安全性検査(表5):
血液学は、百分率によるCBC、血小板、ヘモグロビン、ヘマトクリット、RBC、及びRBC指数を含む。
化学には、CK(クレアチンキナーゼ)、AST(アスパラギン酸トランスアミナーゼ)、ALT(アラニントランスアミナーゼ)、トロポニン(心臓及び骨格)、CKアイソザイム、二酸化炭素、ビリルビン(直接及び合計)、BUN(血液尿素窒素)、カルシウム、塩化物、クレアチニン、グルコース、LDH(乳酸脱水素酵素)、リン酸、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、及び該当する場合は血清妊娠が含まれる。臨床的に指示される場合、いつでも追加の試験を受けることができる。
尿検査は、スクリーニング時及び治療終了時のフォローアップ訪問時にのみ行われ、臨床的に指示される場合、いつでも繰り返すことができる。
INR、PTT及びAPTTを含む凝固。
h. ECG記録を、スクリーニング時、全てのサイクルについて15日目に投与後約30分で、及び30日目(±7日)の治療終了時のフォローアップ訪問で取得する。追加のECGはいつでも取得する必要があり、かつ/又は血清CK若しくは心筋トロポニンが上昇している場合;異常(洞性頻拍を除く)である場合は、異常が解消されるか臨床的に安定するまで(臨床的に指示される場合)、ECGを取得する必要がある。可能であれば、各患者のECGは同じ機械から取得されるべきである。変動性を最小限に抑えるために、各ECG評価の前に患者が約5分以上休息状態にあることが重要である。心拍数の変化を防ぐために、各ECGの評価ごとに一貫して体位を維持する必要がある。ECG前の休息及びECG記録中は、周囲の気を散らすもの(テレビ、ラジオ、会話など)を避ける必要がある。
i. 罹患関節のMRIは、スクリーニング中、並びに4(C2D1)週、8(C3D1)週、及び16(C5D1)週の7日以内に行われるであろう。患者は、MRIを、過去6週間以内に既に実施されていない場合、又は腫瘍の進行が以前に決定された場合を除き、30日目(±7日)と90日目(±7日)の治療終了時のフォローアップ訪問時に実施するべきである。進行しておらず、長期フォローアップを開始した患者は、MRIを、進行まで、患者が局所治療(例えば、切除、放射線)を受けるまで、又は新しい全身療法が開始されるまで、C1D1後に最大52週間まで、応答の持続期間中、14週間ごとに(±2週間)MRIを実施すべきである。MRIごとの応答は、RECIST 1.1及び独立した中央放射線医学審査に基づくTVSを使用して評価されるであろう。
j. 妊娠可能な全ての女性(FPA008の初回投与から6ヵ月未満で卵管結紮を受けている者を含む)は、スクリーニング時及び治療終了時のフォローアップ訪問時に血清妊娠検査を受けるであろう。
k. スクリーニング、C1D15(投与前)、C2D1(投与前)、次いで24週間のその後の全てのサイクルの1日目(投与前)に、又は治療が中止されるまで、Ogilvie−Harris、EQ−5D−5Lの評価が行われるであろう。これらは、治療終了時のフォローアップ訪問の前6週間以内に行われた場合は省略することができる。進行しておらず、長期フォローアップを開始した患者は、進行まで、患者が局所治療(例えば、切除、放射線)を受けるまで、又は新しい全身療法が開始されるまで、C1D1後に最大52週間まで、14週間(±2週間)ごとに追跡されるべきである。
l. 利用可能であれば、任意のアーカイブ腫瘍組織がスクリーニングで採取されるであろう。
m. 任意の滑膜生検が、スクリーニング時及びC2D1用量投与の2日前までに採取されるであろう。
m. 任意の滑液吸引液が、スクリーニング時及びC2D1用量投与の2日前までに抽出されるであろう。
o. 血液試料が、PK、ADA、及びPDのために採取されるであろう。採取時間については、付録2を参照。
p. 全血が採取され、CD14+/16+単球の分析のために試験施設に一晩で輸送されるであろう。採取時間については、付録2を参照。
q. ANA検査は、スクリーニング時及び30日目(±7日)の治療終了時のフォローアップ訪問で実施されるであろう。
r. FPA008研究薬物は、24週間の28日サイクルで2週間ごと(±3日)に投与されるであろう。サイクル2、FPA008の1日目の注入は、28日間のDLTウインドウの完了後にのみ投与することができる。その後の注入は全て、±3日のウインドウで行うことができる。患者は7日以内にFPA008の2回の用量を有するべきではない。各サイクルの初回投与は各サイクルの1日目と考えられ、治療遅延がない限り、28日ごとにサイクルが繰り返されるであろう。患者は、1日目の治療が最後の治療から6週間以内である限り、次のサイクルの1日目の治療遅延を有することができる。FPA008は約30分かけて投与されるであろう。
s. 治療期間を完了するか又は早期に終了する全患者について、研究治療の最終投与から30日目(±7日)、60日目(±7日)及び90日目(±7日)で実施される。帰属にかかわらず、(重篤な有害事象を含む)全ての有害事象は、研究治療の最終投与から90日後まで記録されるであろう。進行中の有害事象は、事象がベースライン・グレードに解消され、事象が治験責任医師によって安定であると評価され、観察された変化について満足のゆく説明があり、患者がフォローアップに属していない、又は患者が同意を撤回するまで追跡されるであろう。
t. 進行していない患者は、治療終了時のフォローアップ期間を完了した後、長期フォローアップを継続すべきである。患者は、進行まで、患者が局所治療(例えば、切除、放射線)を受けるまで、又は新しい全身療法が開始されるまで、C1D1後に最大52週間まで、14週間(±2週間)ごとに追跡されるべきである。
u. 長期フォローアップ期間中は、進行中の有害事象のみが研究治療に関連すると考えられる。
v. 長期フォローアップ期間中は局所治療(例えば、切除、放射線)又は新しい全身療法のみが記録されるであろう。
・ 我々は、あなたの健康状態が今日どのように良いか又は悪いかを知りたい。
・ このスケールは0から100まで番号が付けられる。
・ 100はあなたが想像できる最高の健康状態を意味する。
0はあなたが想像できる最悪の健康状態を意味する。
・ あなたの健康状態が今日どのようであるかを示すために、スケール上にXをマークしてください。
・ 今度は、あなたが記入した番号を下の四角に記入してください。
研究薬物を投与するスタッフは、注入後最初の180分間にわたる全身性過敏症反応(例えば、全身性発疹、蕁麻疹、感情麻痺、気管支収縮、動悸)の可能性について、全ての患者を注意深く監視し、喘息の既往歴やアレルギー性注射に対する全身性の反応を有する患者に特に注意を払う必要がある。
・ 治験責任医師の裁量で、臨床的に軽度の反応(例えば、一般的な発疹又はかゆみ、蕁麻疹)は、25から50mgのBenadryl(登録商標)(塩酸ジフェンヒドラミン)で、できるだけ早く治療する。観察期間は、必要に応じて、症状及び兆候が解消又は安定するまで3時間を超えて延長される。臨床的に軽度の反応を経験した患者は、研究薬物を投与し続けてもよい。
・ 臨床的に中程度の反応(例えば、低血圧、息切れ、顔面浮腫)は、直ちに治療され、医学的に示された支援的治療処置が始められる(例えば、静脈内注射、コルチコステロイド、昇圧剤、酸素、気管支拡張剤、ジフェンヒドラミン、及びアセトアミノフェン)。バイタルサインは、正常化するまで10分間隔で監視される。観察期間は、必要な場合、症状及び兆候が解消するまで3時間を超えて延長される。臨床的に中程度の反応の場合、患者は研究薬物でそれ以上の治療を受けるべきではない。
・ 臨床的に重度の反応(例えば、顕著な低血圧、失神、重度の気管支収縮、舌又は喉の腫れ、重大な血管浮腫)は、治験責任医師の直接監督下で直ちに治療され、医学的に示された支援的治療処置が始められる(例えば、静脈内注射、コルチコステロイド、昇圧剤、酸素、気管支拡張剤、ジフェンヒドラミン、及びアセトアミノフェン)。治験責任医師が患者の安全を確保する必要があると考える限り、少なくとも10分間隔でバイタルサイン及びシステムを監視する。臨床的に重度の反応の場合、患者は研究薬物でそれ以上の治療を受けるべきではない。
1)例えば、重度(0点)から無し(3点)まで痛みを軽減すること、
2)例えば20%以上の喪失から喪失無しまで関節可動域を増すこと、及び
3)例えば、何らかの活動を有することが可能から全ての活動を有することが可能まで、機能的能力を増大させること。
治療の改善効果は、治療を受けた患者の少なくとも一部が、洗濯及び更衣動作及び他の身の回りの管理の活動において能力を改善したため、EQ−5D−5L評価でも見られた。
Claims (22)
- ヒト対象における色素性絨毛結節性滑膜炎(PVNS)を治療するための医薬であって、ヒトCSF1Rに結合する抗体を含み、対象が、少なくとも1用量の抗体の投与後に、(a)関節痛の軽減、(b)関節の動きの範囲の増加、及び(c)関節の機能的能力の増加の少なくとも一を経験し、抗体が、2週間毎に1度、1mg/kg、2mg/kg、3mg/kg、又は4mg/kgの用量で対象に投与され、かつ抗体が:
a)配列番号39の配列を含む重鎖及び配列番号46の配列を含む軽鎖を含む抗体;
b)配列番号15の配列を有する重鎖(HC)CDR1、配列番号16の配列を有するHC CDR2及び配列番号17の配列を有するHC CDR3を含む重鎖、並びに配列番号18の配列を有する軽鎖(LC)CDR1、配列番号19の配列を有するLC CDR2及び配列番号20の配列を有するLC CDR3を含む軽鎖を含む抗体;及び
c)配列番号53の配列を含む重鎖及び配列番号60の配列を含む軽鎖を含む抗体
から選択される、医薬。 - 色素性絨毛結節性滑膜炎(PVNS)を有するヒト対象における痛みを軽減するための医薬であって、ヒトCSF1Rに結合する抗体を含み、抗体が、2週間毎に1度、1mg/kg、2mg/kg、3mg/kg、又は4mg/kgの用量で対象に投与され、かつ抗体が:
a)配列番号39の配列を含む重鎖及び配列番号46の配列を含む軽鎖を含む抗体;
b)配列番号15の配列を有する重鎖(HC)CDR1、配列番号16の配列を有するHC CDR2及び配列番号17の配列を有するHC CDR3を含む重鎖、並びに配列番号18の配列を有する軽鎖(LC)CDR1、配列番号19の配列を有するLC CDR2及び配列番号20の配列を有するLC CDR3を含む軽鎖を含む抗体;及び
c)配列番号53の配列を含む重鎖及び配列番号60の配列を含む軽鎖を含む抗体
から選択される、医薬。 - 抗体が、腫瘍反応と独立に、PVNS対象における痛みを軽減することができる、請求項1又は2に記載の医薬。
- 抗CSF1R抗体が、ヒトCSF1及び/又はヒトIL−34のヒトCSF1Rへの結合を遮断する、請求項1から3の何れか一項に記載の医薬。
- 抗CSF1R抗体が、ヒトCSF1Rのリガンド誘導性リン酸化をインビトロで阻害する、請求項1から4の何れか一項に記載の医薬。
- 抗体がヒト化抗体である、請求項1から5の何れか一項に記載の医薬。
- 抗体がhuAb1である、請求項6に記載の医薬。
- 抗体が、Fab、Fv、scFv、Fab’、及び(Fab’)2から選択される、請求項1から6の何れか一項に記載の医薬。
- 抗CSF1R抗体が、S241P置換(EU番号付け)を有するIgG4重鎖定常領域を含む、請求項1から6の何れか一項に記載の医薬。
- 対象がPVNSを有し、かつPVNSの腫瘍体積が、CSF1Rに結合する抗体の少なくとも2用量、少なくとも3用量、少なくとも4用量、少なくとも5用量、少なくとも6用量、少なくとも7用量、少なくとも8用量、少なくとも9用量又は少なくとも10用量の投与後に、少なくとも30%又は少なくとも40%又は少なくとも50%又は少なくとも60%又は少なくとも70%低減される、請求項1又は4〜9の何れか一項に記載の医薬。
- PVNSの腫瘍体積が、CSF1Rに結合する抗体の少なくとも2用量、少なくとも3用量、少なくとも4用量、少なくとも5用量、少なくとも6用量、少なくとも7用量、少なくとも8用量、少なくとも9用量又は少なくとも10用量の投与後に、少なくとも50%低減される、請求項10に記載の医薬。
- PVNSの腫瘍体積が、CSF1Rに結合する抗体の少なくとも2用量、少なくとも3用量、少なくとも4用量、少なくとも5用量、少なくとも6用量、少なくとも7用量、少なくとも8用量、少なくとも9用量又は少なくとも10用量の投与後に、少なくとも70%低減される、請求項10に記載の医薬。
- 腫瘍体積が、単一関節における腫瘍体積である、請求項10、11、又は12に記載の医薬。
- 単一関節が、股関節及び膝関節から選択される、請求項13に記載の医薬。
- 腫瘍体積が、PVNSによって影響を受ける全ての関節の総腫瘍体積である、請求項10、11、又は12に記載の医薬。
- 対象に初回用量の抗体を投与する前に、対象が、外科的滑膜切除術、放射線ビーム治療、放射性同位体滑膜切除術、及び関節置換から選択される第1の治療を受けた、請求項1から15の何れか一項に記載の医薬。
- PVNSが、第1の治療の後に再発又は進行した、請求項16に記載の医薬。
- 医薬が、外科的滑膜切除術、放射線ビーム治療、放射性同位体滑膜切除術、及び関節置換から選択される治療の前に投与される、又は腫瘍が、切除不能である、請求項1から17の何れか一項に記載の医薬。
- 対象が、CSF1R阻害剤による前治療を受けていない、請求項1から18の何れか一項に記載の医薬。
- 対象が、CSF1R阻害剤による前治療を受けている、請求項1から18の何れか一項に記載の医薬。
- CSF1R阻害剤が、PLX3397、イマチニブ、又はニロチニブなどのCSF1Rキナーゼ阻害剤である、請求項20に記載の医薬。
- 抗体の用量が、PVNS対象における痛みを、PVNSについてのOgilvie Harrisスコアに照らし、重篤(0ポイント)からなし(3ポイント)に軽減することができる、請求項2から21の何れか一項に記載の医薬。
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