JP6800614B2 - プリント装置 - Google Patents
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Description
前記複数のミスト回収ユニットはそれぞれ、筐体、前記筐体の底部に設けられミストを吸い込む吸込孔、前記吸込孔と連通し、吸い込んだミストを前記吸込孔から前記筐体の内部へと導く吸入流路、および前記筐体の下面に沿った底面と該底面から前記筐体の上面方向へ突出する側壁面とによって前記吸入流路と別空間として前記吸入流路と前記移動方向に並ぶように前記筐体内部に画成され、前記吸込孔から吸い込まれたミストが液化した液体を保持する保持部を備え、前記複数のミスト回収ユニットに含まれる第1のミスト回収ユニットは、プリント装置を設置する床に垂直な垂直線に対して前記移動方向の上流側に傾いて設置されており、且つ第1のミスト回収ユニットでは前記保持部が前記吸込孔および前記吸入流路よりも上流側に設けられ、前記複数のミスト回収ユニットに含まれる前記第1のミスト回収ユニットとは別の、前記移動方向において前記第1のミスト回収ユニットよりも下流に配置された第2のミスト回収ユニットは、前記垂直線に対して前記移動方向の下流側に傾いて設置されており、且つ前記第2のミスト回収ユニットでは前記保持部が前記吸込孔および前記吸入流路よりも下流側に設けられていることを特徴とする。
(第1の実施形態)
図1はインクジェット方式を採るプリント装置の概略構成を示す。プリント装置100は、中間のプリント媒体(中間媒体)としての転写体の表面に中間画像を形成し、この中間画像を最終のプリント媒体であるシートに転写する転写方式のラインプリント装置である。
第1のミスト回収ユニット500は、幅d1を有する略直方体形状の筐体501(第1の筐体)を備える。筐体501の内部には、後述する圧力室、流路などの空間が画成されている。筐体501の底壁502には、スリット状の吸込孔40および吹出孔56が互いに平行して形成されている。吸込孔40および吹出孔56は、吐出ヘッド10〜18に形成されている吐出口列91の長さ以上の範囲に亘って形成されている。筐体501の側壁503には排気孔(第1の排気孔)49、空気供給孔(第1の空気供給孔)50および、廃液排出孔(第1の廃液排出孔)41が設けられている。排気孔49は配管30に、空気供給孔50は配管29に、廃液排出孔41は配管31にそれぞれ接続されている。
まず、ミストを含んだ空気を吸い込むための構造部500Aについて説明する。構造部500Aには、筐体501の底部に形成された吸込孔40に連通する吸込流路43、廃液保持部(保持部)42、第1、第2の圧力室(圧力室)46、48などが互いに連通した状態で画成されている。第2圧力室48は、筐体501の側壁503に形成された排気孔49を介して配管30に連通している。従って、第2圧力室48内の空気は、ポンプ36の吸引力により配管30を介して外部へと排出される。第2の圧力室48内の空気が排出されることにより、構造部500A内の空気は、排気孔49に向けて流動する。その結果、外部の空気が吸込孔40から構造部500A内へと吸い込まれる。
図9は、第2の実施形態を示す断面図であり、(a)は第1のミスト回収ユニット500、(b)は第2のミスト回収ユニット600、(c)は第3のミスト回収ユニット700をそれぞれ示している。第1、第2、第3のミスト回収ユニット500、600、700の廃液保持部(保持部)42、62、72には、それぞれインク吸収体である多孔質体201、202、203が収納されている。これにより、廃液保持部42、62、72内の廃液は、多孔質体に吸収・保持されるため、吸込孔40、60、70への廃液の漏出は抑制される。また、本実施形態によれば、多孔質体の体積によって、保持可能な廃液量が決定される。このため、ミスト回収部の配置位置に関わりなく多孔質体の体積に応じた一定量の廃液を保持することが可能になる。なお、多孔質体を配置する範囲を、第1の圧力均一化部材45、第5の圧力均一化部材65、第7の圧力均一化部材75に接する位置まで延長してもよい。さらに、多孔質体は流体の抵抗要素として作用するため、これを設けることにより、吹出気流および吸込気流の流量分布をより均一化することが可能になる。
図10は、第1のミスト回収ユニット500と転写体の位置関係を示す断面図である。転写体101の回転中心を通る垂直線VLに対し、転写体101とミスト回収部20、28それぞれの中心線L1と、垂直線VLとのなす角度をθとする。また、転写体101の回転中心を通る垂直線VLを基準として転写体101の回転方向とは逆方向を上流側、順方向を下流側とし、上流側に位置する中心線L1と垂直線VLとのなす角度を正の角度とする。さらに、下流側に位置する中心線L1と垂直線VLとのなす角度を負の角度とする。また、ミスト回収部内部の廃液保持部42を画成する側壁部42aの下端部から上端部までの長さをHとする。なお、側壁部42aは、第1のミスト回収ユニット500の底壁502と直交する方向に延出しているものとする。ここで、角度θの絶対値が大きくなるにつれて側壁部の長さHを長くすることにより、廃液保持部42の内部に保持可能な廃液量を多くすることが可能となる。あるいは、−θの絶対値が大きくなると、Hを長くすることにより廃液保持部内部に保持可能なミスト量を多くすることが可能となる。すなわち、θとHの関係は、αを保持体積に関連する係数とする場合、
H = α × tan |θ| (式1)
と表すことができる。
図11は、ミスト回収部20に第1のミスト回収ユニット500を適用した例を示す断面図であり、第1のミスト回収ユニット500と、転写体101と、吐出ヘッド10との位置関係を示している。ミスト回収部20の上流側に位置する吐出ヘッド10の中心と転写体101の回転中心とを結ぶ直線(中心線)L1と、ミスト回収部20の吸込孔40の中心と転写体101の回転中心とを結ぶ直線L2とのなす角度をθ1とする。吐出ヘッド10から生じたミストがプリント装置の内部機構へ拡散する前にミストを回収するためには、θ1をなるべく小さくすることが望ましい。つまり、吐出ヘッド10の中心とミスト回収部20の吸込孔40の中心とをなるべく接近させることが望ましい。θ1は、第1のミスト回収ユニット500を配置する位置、例えば、第2、第3の実施形態で述べたように、
上流側のθ1>下流側のθ1 (式2)
とすることにより、より多くの廃液を廃液保持部42に保持することが可能になる。また、ミスト回収部20に設定すべき廃液の保持量は、廃液保持部42からのミスト排出方法によって決定される。例えば、廃液排出孔41から常に廃液を排出する排出方法においては、廃液保持部42の液体保持容積を小さくしてθ1を小さくすることができる。また、廃液排出孔41からの廃液の排出を間欠的に行う排出方法においては、排出動作と排出動作との間にミストなどからなる廃液が廃液保持部42に溜められるため、廃液保持部42の液体保持容積をある程度確保する必要がある。すなわちθ1の角度をある程度の大きさにする必要がある。ここでは第1のミスト回収ユニット500について述べたが、第2、第3のミスト回収ユニット600、700についても、それらの配置位置、および廃液の排出方法などに応じて、適宜、角度θ1を定めればよい。
以上説明した各実施形態において、第1、第2、第3のミスト回収ユニット500、600、700の廃液保持部42、62、72の液体保持容積を、各ミスト回収ユニットに隣接して配置された吐出ヘッドから吐出される液体の種類によって設定してもよい。例えば、前処理液吐出ヘッドまたは後処理液吐出ヘッドの前後、あるいはミストが多く生じる吐出ヘッドの前後に配置するミスト回収ユニットは、他のインク吐出ヘッドの間に設けられるミスト回収ユニットよりも、廃液保持部の体積を大きくする。これによれば、廃液が空気吸込孔から流れ落ちを抑制することが可能になる。
11〜17 インク吐出ヘッド
18 後処理液吐出ヘッド(反応液吐出ヘッド)
19〜28 ミスト回収部
40、60、70 吸込孔
42、62、72 廃液保持部(保持部)
56、86 吹出孔
101 転写体(中間)
500、600、700 第1、第2、第3のミスト回収ユニット
501、601、701 筐体
Claims (13)
- 液体を吐出する複数の吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドで発生するミストを回収する複数のミスト回収ユニットの各々が、媒体の移動方向に沿って液体吐出口ヘッドと前記移動方向に隣接するように配置されているプリント装置であって、
前記複数のミスト回収ユニットはそれぞれ、筐体、前記筐体の底部に設けられミストを吸い込む吸込孔、前記吸込孔と連通し、吸い込んだミストを前記吸込孔から前記筐体の内部へと導く吸入流路、および前記筐体の下面に沿った底面と該底面から前記筐体の上面方向へ突出する側壁面とによって前記吸入流路と別空間として前記吸入流路と前記移動方向に並ぶように前記筐体内部に画成され、前記吸込孔から吸い込まれたミストが液化した液体を保持する保持部を備え、
前記複数のミスト回収ユニットに含まれる第1のミスト回収ユニットは、プリント装置を設置する床に垂直な垂直線に対して前記移動方向の上流側に傾いて設置されており、且つ第1のミスト回収ユニットでは前記保持部が前記吸込孔および前記吸入流路よりも上流側に設けられ、
前記複数のミスト回収ユニットに含まれる前記第1のミスト回収ユニットとは別の、前記移動方向において前記第1のミスト回収ユニットよりも下流に配置された第2のミスト回収ユニットは、前記垂直線に対して前記移動方向の下流側に傾いて設置されており、且つ前記第2のミスト回収ユニットでは前記保持部が前記吸込孔および前記吸入流路よりも下流側に設けられていることを特徴とするプリント装置。 - 前記媒体は円筒形状の転写体であって、前記転写体の周面に前記複数の吐出ヘッドにより形成された中間画像がシートに転写されるものであり、
前記複数の吐出ヘッドと前記複数のミスト回収ユニットは、前記転写体の周面方向に沿って交互に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載のプリント装置。 - 前記転写体の上半部において、前記転写体の回転中心を通る垂直線を基準として前記転写体の回転方向とは逆方向を上流側、順方向を下流側としたとき、前記上流側に配置されている前記第1のミスト回収ユニットは、前記転写体の回転方向において前記保持部、前記吸込孔の順序で配置され、
前記下流側に配置されている前記第2のミスト回収ユニットは、前記転写体の回転方向において前記吸込孔、前記保持部の順序で配置されていることを特徴とする、請求項2に記載のプリント装置。 - 前記第1のミスト回収ユニットおよび前記第2のミスト回収ユニットの少なくとも一方は、前記転写体の回転中心を通る垂直線と、前記転写体の回転中心と前記筐体の中心とを結ぶ中心線とのなす角度θとし、前記筐体の底壁から上方へと突出する側壁部の下端部と前記筐体の中心とを結ぶ直線と平行する方向における前記側壁部の長さをH、前記保持部と関連する係数をαとするとき、前記側壁部の長さHは、
H=αtan|θ|
の関係を満たすことを特徴とする請求項2または3に記載のプリント装置。 - 前記第1ミスト回収ユニットが備える前記保持部の液体保持容積よりも、前記第2ミスト回収ユニットが備える前記保持部の液体保持容積のほうが大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のプリント装置。
- 前記吐出ヘッドは、インクを吐出するインク吐出ヘッドと前記インクに反応する反応液を吐出する反応液吐出ヘッドと、を含み、
前記第1のミスト回収ユニットには前記インク吐出ヘッドが隣り合い且つ前記反応液吐出ヘッドは隣り合わず、前記第2のミスト回収ユニットには前記反応液吐出ヘッドが隣り合うことを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載のプリント装置。 - 前記媒体は円筒形状の転写体であって、前記転写体の周面に前記複数の吐出ヘッドにより形成された中間画像がシートに転写されるものであり、
前記ミスト回収ユニットと前記吐出ヘッドは、前記転写体の周面方向に沿って交互に配置されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載のプリント装置。 - 前記媒体は移動するシートであって、前記シートの上に前記複数の吐出ヘッドにより画像形成されるものであり、
前記ミスト回収ユニットと前記吐出ヘッドは、前記移動方向に沿って交互に配置されていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載のプリント装置。 - 前記吸込孔は前記媒体と対向する前記筐体の底部に形成され、
前記筐体の中には前記吸込孔から吸い込まれたミストが当たる面が設けられ、
前記保持部は前記面の下方に設けられ、前記面に付着したミストが液化した液体を受けることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載のプリント装置。 - 前記複数のミスト回収ユニットはそれぞれ、前記筐体の底部にて前記吸込孔に隣接して設けられ媒体に向けて空気を吹き出す吹出孔を備えることを特徴とする、請求項1から9のいずれか1項に記載のプリント装置。
- 前記保持部には液体を吸収する吸収体が収納されていることを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載のプリント装置。
- 前記保持部に保持されている廃液を前記筐体の外に排出させる排出手段が設けられていることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載のプリント装置。
- 前記筐体は、前記吐出ヘッドの長尺方向と同じ方向に長尺の形状を有するとともに、前記吸込孔における空気の吸込流量分布を均一に近づけるための圧力室を有することを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載のプリント装置。
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