JP6804155B2 - 基板浮上搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板を浮上させながら搬送する基板浮上搬送装置に関するものであり、特に、塗布ムラが形成されるのを抑えることができる基板浮上搬送装置に関するものである。
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイには、基板上にレジスト液が塗布されたもの(塗布基板と称す)が使用されている。この塗布基板は、基板搬送装置で基板を搬送しつつ塗布装置により基板上にレジスト液が均一に塗布されることによって塗布膜が形成される。その後、さらに基板搬送装置により搬送され、乾燥装置等により塗布膜が乾燥されることにより生産される。
最近の基板搬送装置では、塗布基板Wの裏面(塗布面と反対側)の損傷を回避するため、エア浮上や超音波浮上等、基板Wを浮上させながら基板Wを搬送させる基板浮上搬送装置が使用されている。この基板浮上搬送装置は、図12に示すように、基板Wを浮上させる浮上ステージ部100と、浮上した状態の基板Wを吸着して保持する基板保持ユニット102と、基板保持ユニット102を基板Wの搬送方向に移動させる搬送駆動部103とを有しており、搬送駆動部103を駆動させて基板保持ユニット102を移動させることにより、基板Wが浮上ステージ部100上を浮上した状態で搬送方向に搬送されるようになっている。
搬送される基板Wは、搬送途中に設けられた基板処理部(例えば塗布処理部)110で所定の処理が行われる。この基板処理部110で精度よく処理を行うためには、基板Wの姿勢を水平に保持する必要がある。そのため、基板保持ユニット102では、基板Wが水平な姿勢を維持した状態に保持できるように形成されている。具体的には、図13に示すように、基板保持ユニット102は、搬送方向に沿って配列される複数の基板支持部104を有しており、この基板支持部104により基板Wの下面を吸着して保持できるように形成されている。
この基板支持部104は、図13,図14(a)に示すように、基板Wの下面に当接する支持基準面部104aを有しており、それぞれの支持基準面部104aが基準高さ位置に設定されている。そして、支持基準面部104aには、図14(b)に示すように、支持基準面部104aに開口する収容部105が複数配列されて設けられており、これらの収容部105に基板Wを吸引して吸着するための基板吸着部106が収容されている。この基板吸着部106は、その先端部が伸縮性のあるゴム部材で形成された吸着パッド107(図15参照)を有しており、この吸着パッド107に吸引力が発生するように形成されている。そして、図13(b)に示すように、基板保持ユニット102を上昇させて吸着パッド107が浮上した基板Wの下面に当接した状態で吸引力を発生させると、吸着パッド107が収容部105側に収縮することにより、基板Wが基板吸着部106側に引っ張られ、基板Wの下面が支持基準面部104aに当接するようになっている。これにより、基板Wの下面がすべての基板支持部104の支持基準面部104aに当接し、基板W全体が設定された高さ位置に保持されるようになっている。この状態で搬送駆動部103が搬送方向に移動することにより、浮上ステージ部100上に浮上した基板Wは、全体が水平な姿勢を維持しつつ搬送方向に搬送されるようになっている。
特開2011−213435号公報
しかし、上記基板浮上搬送装置では、保持された基板Wの平坦度を均一にすることが困難であるという問題があった。上述したように、上記基板浮上搬送装置では、基板Wが基板吸着部106で吸引されることにより、基板Wの一部が収容部105に引き込まれ僅かに変形する。すなわち、図15に示すように、基板Wが収容部105に引き込まれることにより、収容部105を形成する縁部108(図14(b)参照)に基板Wの下面が当接し(図15における1点鎖線部分)、収容部105から離れるにしたがって支持基準面部104aから離れるように(浮き上がるように)変形する。特に、搬送方向最端部に位置する収容部105aは、搬送方向一方側のみ他の収容部105が存在し、他方側には収容部105が存在しないため、他方側における基板Wの変形量が大きくなる。そのため、搬送方向最端部に位置する収容部105aでは、搬送方向両隣に収容部105が存在する収容部105に比べて、吸着による基板Wの変形量が大きくなり、特に搬送方向最端部に位置する収容部105aで基板Wの平坦度が損なわれる傾向が顕著であった。
そこで、本発明は、浮上した基板を吸着して保持しても、基板の平坦度が損なわれるのを抑えることができる基板浮上搬送装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明の基板浮上搬送装置は、基板を浮上させる浮上ステージ部と、前記浮上ステージ部上に浮上された基板を保持する基板保持ユニットと、を備え、前記基板保持ユニットを搬送方向に移動させることにより前記浮上ステージ部上の基板を浮上させた状態で搬送する基板浮上搬送装置であって、前記基板保持ユニットは、浮上している基板の下面に当接することにより基板を所定高さ位置に保持する基板支持部を有しており、この基板支持部は、基板の下面に当接し基準高さ位置に設けられた支持基準面部と、この支持基準面部に開口する収容部と、この収容部に設けられ基板の下面を吸着する基板吸着部とを有しており、前記基板吸着部により基板の下面が吸着されると基板の下面が前記支持基準面部に当接して基板が所定高さ位置に保持されるように形成されており、前記支持基準面部は、前記基板支持部の搬送方向最端部に位置する前記収容部の縁部のうち、少なくとも搬送方向端部側に、基準高さ位置よりも低く形成された切欠部が形成されており、前記収容部は、搬送方向に複数配列されて設けられており、前記切欠部は、前記収容部間側の縁部に形成され、前記切欠部は、隣り合う収容部に形成された切欠部と連結して形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、基板支持部の搬送方向最端部に位置する収容部の縁部のうち、少なくとも搬送方向端部側に切欠部が形成されているため、吸着による基板の変形量を抑えることができる。すなわち、収容部の基板吸着部により吸引力が発生すると、基板が収容部内に引き込まれ、基板の下面が収容部の縁部に当接して変形するが、搬送方向最端部側に位置する収容部の搬送方向端部側には切欠部が形成されているため、支持基準面部の基準高さ位置よりも低く形成されている。そのため、収容部に引き込まれて変形する基板の下面に当接する縁部が存在しなくなり、基板の変形を抑えることができる。すなわち、従来のように切欠部が形成されていない場合には、搬送方向最端部に位置する収容部の搬送方向端部側(隣接する収容部がない側)で縁部に当接する基板が最も大きく変形するが、搬送方向端部側に切欠部が形成されていることにより、収容部内に引き込まれて縁部に当接することによる基板の変形を抑えることができ、浮上した基板を吸着して保持しても、基板の平坦度が損なわれるのを抑えることができる。また、縁部のうち、搬送方向端部側だけでなく、収容部間側にも切欠部が設けられるため、収容部に吸引された基板の裏面が当接するのを回避することができ、基板の平坦度が損なわれるのを抑えることができる。
また、前記収容部の縁部は円形を有しており、前記切欠部は、搬送方向最端部に位置する前記収容部の縁部のうち、前記基板支持部の搬送方向端部に最も近い部分に形成されている構成にしてもよい。
この構成によれば、基板が収容部に吸引されると、縁部のうち、搬送方向端部に最も近い部分に基板の裏面が当接して基板の変形量が大きくなるため、この部分に切欠部を設けることにより基板が当接するのを回避でき、基板の平坦度が損なわれるのを抑えることができる。
また、前記切欠部は、前記搬送方向最端部に位置する前記収容部の縁部のうち、前記基板支持部の搬送方向端部側の全体領域に亘って形成されている構成にしてもよい。
この構成によれば、切欠部は、搬送方向最端部に位置する収容部の縁部のうち、搬送方向端部側の全体領域に亘って形成されていることにより、切欠部が縁部の一部に設けられている場合に比べて、基板支持部の搬送方向端部側における基板の変形量をより効果的に抑えることができる。
また、前記切欠部は、前記収容部の縁部から前記基板支持部の端部まで延びて形成されている構成にしてもよい。
この構成によれば、前記搬送方向最端部に位置する前記収容部の縁部から基板支持部の端部に亘って切欠部が形成されるため、収容部に吸引された基板の裏面が支持基準面部(収容部の縁部を含む)に当接するのを回避することができ、当接する基板の搬送方向端部に位置する基板の変形量を抑えることができる。
また、前記基板吸着部は、基板の裏面に吸着する先端部が伸縮性を有しており、その先端部は、基板がない状態では支持基準面部から突出し、基板が載置された状態では、基板の下面を吸着しつつ収縮することにより基板の下面が支持基準面部に当接するように形成されており、前記先端部が完全に収縮した状態では、先端部の高さ位置が支持基準面部の高さ位置に設定されている構成にしてもよい。
この構成によれば、吸着部が完全に収縮した状態では、先端部の高さ位置が支持基準面部の高さ位置に設定されているため、基板が収容部に引き込まれても基板の高さ位置を支持基準面に維持することができる。よって、浮上した基板を吸着して保持しても基板の平坦度が損なわれるのを抑えることができる。
また、前記切欠部に、吸引力を発生させるように形成されている構成にしてもよい。
この構成によれば、基板の浮き上がりを抑えることができる。すなわち、収容部に吸引力が発生すると、基板のうち、収容部に対応する部分は収容部に吸引されて支持基準面部の高さ位置に保持される。一方、切欠部では、基板の下面が当接するのを回避できるが、収容部から離れるに従って、基板が支持基準面部の高さ位置よりも高く浮き上がるが、切欠部に吸引力を発生することにより、基板の浮き上がりを抑えることができる。
また、前記切欠部上には、前記支持基準面部と同じ高さ位置の多孔質部材が設けられており、多孔質部材に吸引力が発生するように形成されている構成にしてもよい。
この構成によれば、収容部に吸引力を発生させて基板が収容部に引き込まれ基板が浮き上がった場合でも、切欠部に設けられた多孔質部材の吸引力により基板が吸引され、この多孔質部材が支持基準面部と同じ高さ位置に設定されているため、吸引された基板が支持基準面部と同じ高さ位置に保持される。したがって、浮上した基板を吸着して保持しても基板の平坦度が損なわれるのを抑えることができる。
本発明によれば、浮上した基板を吸着して保持しても、基板の平坦度が損なわれるのを抑えることができる。
本発明の一実施形態における基板浮上搬送装置と組み合わされる塗布装置を概略的に示す斜視図である。 塗布装置と組み合わされた上記基板浮上搬送装置を搬送方向に見た図である。 上記基板浮上搬送装置において、浮上した基板を保持した状態をX軸方向に見た図である。 上記基板浮上搬送装置の基板保持ユニットをY軸方向に見た図である。 上記基板浮上搬送装置の基板支持部を示す図であり、(a)は、上方から見た図、(b)は(a)におけるA−A断面図、(c)は、基板を吸着した状態を示す図である。 上記基板浮上搬送装置の基板保持部の吸着パッドを示す図であり、(a)は吸着する前の状態を示す図であり、(b)は吸着した状態を示す図である。 上記基板浮上搬送装置の基板支持部を示す図であり、(a)は基板を吸着した状態を示す図、(b)従来の基板支持部において基板を吸着した状態を示す図である。 上記基板浮上搬送装置の基板支持部を示す図であり、(a)は切欠部を搬送方向最端部の収容部において、基板支持部の端部に最も近い縁部に部分的に設けた例を示す図、(b)は(a)の切欠部が基板支持部の端部まで延びている形状を示す図、(c)は切欠部を搬送方向最端部の収容部において、搬送方向端部側の全体領域に亘って設けた例を示す図、(d)は切欠部を収容部間側に位置する縁部の一部に設ける例を示す図、(e)は切欠部を支持基準面部全体に亘って設けた例を示す図である。 切欠部に溝を形成した例を示す図であり、(a)は、基板支持部を上方から見た図、(b)は(a)のB−B断面図である。 切欠部に多孔質部材を設けた例を示す図であり、(a)基板支持部を上方から見た図、(b)は(a)のB−B断面図である。 切欠部の形状を示す図であり、(a)は切欠部がテーパ状に形成された図、(b)は切欠部が曲線状に形成された図である。 従来の基板浮上搬送装置の一実施形態を示す概略的な斜視図である。 従来の基板保持ユニットをY軸方向に見た図であり、(a)は、基板を保持していない高さ位置に下降した状態を示す図であり、(b)は、基板を保持する高さ位置に上昇した状態を示す図である。 従来の基板支持部を示す図であり、(a)はY軸方向から見た図、(b)は上方から見た図である。 従来の基板支持部の断面図である。
以下、本発明の基板浮上搬送装置に係る実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の基板浮上搬送装置1と組み合わされる塗布装置2を概略的に示す斜視図であり、図2は、図1における基板浮上搬送装置1と組み合わされる塗布装置2の正面図である。なお、本実施形態では、塗布装置2と組み合わせた例について説明するが、浮上する基板を処理する基板処理装置であれば、塗布装置2以外でも適用することができる。
図1、図2において、基板Wを搬送させる基板浮上搬送装置1は、搬送される基板Wに塗布膜を形成する塗布装置2の塗布ユニット21と組み合わされており、一連の基板処理装置を形成している。この基板浮上搬送装置1は、一方向に延びる浮上ステージ部10を有しており、この浮上ステージ部10の延びる方向に沿って基板Wが搬送される。図1の例では、浮上ステージ部10は、X軸方向に延びて形成されており、基板WがX軸方向に上流側(前工程側)から下流側(後工程側)に搬送されるようになっている。そして、塗布ユニット21から塗布液を吐出することにより、基板W上に塗布膜が形成される。
具体的には、基板Wが浮上ステージ部10に浮上された状態でX軸方向に搬送されつつ、塗布ユニット21から塗布液が吐出されることにより、基板W上に均一厚さの塗布膜が形成されるようになっている。
以下の説明では、基板Wが搬送される方向をX軸方向とし、X軸方向が搬送方向に相当する。また、X軸方向と水平面上で直交する方向をY軸方向とし、特にY軸方向を川幅方向ともいう。そして、X軸方向及びY軸方向の双方に直交する方向をZ軸方向として説明を進めることとする。
塗布ユニット21は、基板Wに塗布液を塗布するものであり、フレーム部22と塗布器23とを有している。フレーム部22は、浮上ステージ部10のY軸方向両側にそれぞれ配置される支柱22aを有しており、この支柱22aに塗布器23が設けられている。具体的には、支柱22aは、Y軸方向(川幅方向)両側に固定して設けられており、後述する基板保持部30の走行を妨げることのないように、基板保持部30の走行経路よりも外側に配置されている。そして、これらの支柱22aに塗布器23が架け渡されており、塗布器23が浮上ステージ部10を横切る状態で取り付けられている。また、支柱22aには昇降機構が設けられており、昇降機構を作動させることにより塗布器23がZ方向に移動できるようになっている。すなわち、昇降機構により塗布器23が浮上ステージ部10に対して接離動作できるようになっている。
塗布器23は、塗布液を吐出するものであり、一方向に延びて形成されている。この塗布器23は、一方向に延びるスリットノズル23a(図2参照)が形成されており、塗布器23内に貯留された塗布液をスリットノズル23aから吐出できるようになっている。具体的には、スリットノズル23aは、浮上ステージ部10と対向する面に形成されており、塗布器23はスリットノズル23aが川幅方向に延びる状態で設置されている。そして、搬送される基板Wに対して塗布器23を昇降させて基板Wとスリットノズル23aとの距離を所定の距離に合わせた状態で、スリットノズル23aから塗布液を吐出することにより、川幅方向に一様な塗布膜が搬送方向に連続的に形成されるようになっている。そして、スリットノズル23aから塗布液を吐出させつつ、基板Wを移動させることにより、基板W上には、均一厚さの塗布膜が形成されるようになっている。
また、基板浮上搬送装置1は、基板Wを浮上させつつ、一方向(本実施形態ではX軸方向)に搬送させるものである。基板浮上搬送装置1は、基板Wを浮上させる浮上ステージ部10と、浮上ステージ部10に浮上させた基板Wを保持し搬送させる基板搬送ユニット3とを有している。
浮上ステージ部10は、基板Wを浮上させるものであり、本実施形態ではエア浮上機構を有している。浮上ステージ部10は、基台11上に平板部12が設けられて形成されており、複数枚の平板部12がX軸方向に沿って配列されて形成されている。すなわち、平板部12は、平滑な基板浮上面12a(図3参照)を有しており、それぞれの基板浮上面12aが均一高さになるように配列されている。そして、基板浮上面12aには、搬送させる基板Wとの間に空気層が形成されることにより基板Wを所定高さ位置に浮上させることができるようになっている。具体的には、平板部12には、基板浮上面12aに開口する微小な噴出口(不図示)と吸引口(不図示)とが形成されており、噴出口とコンプレッサとが配管で接続され、吸引口と真空ポンプとが配管で接続されている。そして、噴出口から噴出されるエアと吸引口に発生する吸引力とをバランスさせることにより、基板Wが基板浮上面12aから所定高さに水平の姿勢で浮上させることができるようになっている。これにより、基板Wの平面姿勢(平面度という)を高精度に維持した状態で搬送できるようになっている。
また、浮上ステージ部10の平板部12は、そのY軸方向寸法が搬送される基板WのY軸方向寸法よりも小さく形成されており、基板浮上面12a上に基板Wを載置すると、基板浮上面12aから基板WのY軸方向端部がはみ出した状態となる。このはみ出した部分(はみ出し領域T)を後述の基板搬送ユニット3で保持することにより、基板Wを搬送できるようになっている。この平板部12のY軸方向寸法は、はみ出し領域Tが基板保持部30で保持できる必要最小限の寸法になるように設定されている。すなわち、はみ出し領域Tは、基板保持部30で基板Wのはみ出し領域Tを保持した場合に、基板保持部30と平板部12との間に互いに接触することのない僅かな隙間が形成される程度に設定されている。
また、基板搬送ユニット3は、浮上状態の基板Wを搬送させるものであり、基板Wを保持する基板保持ユニット30と、基板保持ユニット30を走行させる搬送駆動部31とを有している。
搬送駆動部31は、基板保持ユニット30を搬送方向に移動させるように構成されており、浮上ステージ部10に沿って搬送方向に延びる搬送レール部31aと、この搬送レール部31a上を走行するベース部31bとで形成されている。具体的には、搬送方向に延びるように設けられた基台31c(図2参照)が浮上ステージ部10の川幅方向両側に配置されており、それぞれの基台31c上に搬送レール部31aが設けられている。すなわち、搬送レール部31aが浮上ステージ部10に沿って途切れることなく連続して設けられている。また、ベース部31bは、凹形状に形成された板状部材であり、図2に示すように、搬送レール部31aの上面を覆うように設けられている。具体的には、ベース部31bは、エアパッド(不図示)を介して搬送レール部31aに覆うように設けられており、リニアモータ(不図示)を駆動させることにより、ベース部31bが搬送レール部31a上を走行するようになっている。すなわち、リニアモータを駆動制御することにより、ベース部31bが搬送レール部31a上を接触することなく走行し、所定の位置で停止できるようになっている。
また、基板保持ユニット30は、基板Wを保持するものであり、ベース部31bに取り付けられている。具体的には、図4に示すように、基板保持ユニット30は、搬送方向に延びる保持フレーム部40と、この保持フレーム部40に取り付けられた基板支持部41とを有しており、この保持フレーム部40がベース部31bと昇降部42を介して連結されている。そして、昇降部42を駆動させることにより保持フレーム部40が昇降動作し、基板支持部41が基板Wの裏面(下面ともいう)に対して接離できるようになっている。
保持フレーム部40は、基板支持部41を取り付けるためのものであり、長尺の平板形状を有している。この保持フレーム部40は、それぞれのベース部31b上に配置されており、ベース部31b上に昇降部42を介して配置されている。この保持フレーム部40は、浮上ステージ部10を川幅方向に挟むように配置され、その長手方向が搬送方向に沿うように配置されている。そして、搬送駆動部31を駆動させると、2つの保持フレーム部40が同調し浮上ステージ部10に沿って走行するようになっている。
また、保持フレーム部40の長手方向の長さは、搬送される基板Wの搬送方向長さに応じて形成されており、保持フレーム部40の上端部分には、複数の基板支持部41が配置されている。すなわち、昇降部42を駆動させて保持フレーム部40が上昇するとすべての基板支持部41が一度に上昇し、保持フレーム部40が下降するとすべての基板支持部41が一度に下降する。これにより、基板支持部41毎に昇降部42を有している場合に比べて構成が容易になり、制御が複雑化するのを回避することができる。
また、本実施形態では、保持フレーム部40には、それぞれの基板支持部41が等間隔に配置されており、搬送方向一方側端部から他方側端部までの寸法は、基板Wの搬送方向長さ以下になるように設定されている。すなわち、基板Wが浮上ステージ部10上に浮上している状態で、保持フレーム部40を上昇させると、すべての基板支持部41が基板Wの下面に当接し、保持フレーム部40を下降させると、すべての基板支持部41が基板Wから離れるようになっている。
また、基板支持部41は、基板Wを吸着保持するものであり、ほぼ直方体のブロック状に形成されている。基板支持部41は、長手方向が基板Wの搬送方向(X軸方向)に沿って配置されており、複数の基板支持部41が搬送方向に沿って一列に配列されている。この基板支持部41は、基板Wの下面に当接させる支持基準面部41aと、この支持基準面部41aに開口して形成される収容部5と、収容部5内に設けられ基板Wの下面を吸着する基板吸着部6とを有している(図5〜図7参照)。
支持基準面部41aは、基板支持部41の上面部分に位置しており、平坦な平面形状に形成されている。この支持基準面部41aは、各基板支持部41で同一高さ(基準高さ位置という)に設定されいる。したがって、保持フレーム部40の昇降動作に合わせて、各支持基準面部41aも昇降動作し、保持フレーム部40が上昇し浮上した基板Wの下面に当接する位置、すなわち保持フレーム部40が下降し基板Wから離れる位置にすべての基板支持部41の支持基準面部41aが位置することができる。したがって、基板Wを吸着させて基板Wの下面を支持基準面部41aに当接させることにより、基板Wを所定の高さ位置に保持できるようになっている。
収容部5は、基板吸着部6を収容するものであり、支持基準面部41aに開口して形成されている。本実施形態では、図5に示すように、収容部5は、各基板支持部41の支持基準面部41aに5つ設けられている。これらの収容部5は、搬送方向に沿って一列に配置されており、基板支持部41の端部側から等間隔で配置されている。これらの収容部5は、すべて同じ形状を有しており、本実施形態では、支持基準面部41aに開口する円筒形状に形成されている。すなわち、支持基準面部41aには、収容部5の縁部51が円形に形成されている。ここで、収容部5は、基板支持部41の端部に最も近い位置に配置される収容部5(搬送方向最端部に位置する収容部5)を他の収容部5と区別して呼ぶ場合には、特に収容部5aと呼ぶが、それぞれの収容部5を区別して呼ぶ必要がない場合は、単に収容部5と呼ぶことにする。
基板吸着部6は、基板Wを吸着するものであり、収容部5に収容されて設けられている。基板吸着部6は、図5に示すように、その先端部には弾性変形可能な蛇腹形状の吸着パッド61が設けられており、この吸着パッド61が直立した状態で収容部5に収容されている。吸着パッド61は、真空ポンプと連通して接続されており、その先端部分に吸引力を発生させることにより基板Wを吸着保持できるようになっている。すなわち、基板吸着部6の先端部は、図6(a)に示すように、通常状態(基板Wがない状態)では、収容部5から僅かに突出した状態で待機するように設定されている。そして、基板浮上面12aに基板Wが載置されると基板浮上面12aから川幅方向にはみ出した部分(はみ出し領域T)が吸着パッド61に当接する。この状態で吸着パッド61に吸引力を発生させると、基板Wの下面が吸着パッド61で吸引されつつ、その吸引状態を保ったまま、吸着パッド61自体が収容部5内に収縮して基板Wの下面が支持基準面部41aに当接し基板Wがそれぞれの支持基準面部41aで形成される所定の高さ位置に保持されるようになっている(図6(b)参照)。
また、基板支持部41には、切欠部7が形成されている。この切欠部7は、基板Wが吸着保持された際に基板Wが収容部5に引き込まれて変形することにより基板Wの平坦度が損なわれるのを抑えるためのものである。具体的には、図5に示すように、切欠部7は、長手方向(搬送方向)端部に設けられており、支持基準面部41aの基準高さ位置よりも低くなるように形成されている。本実施形態では、切欠部7は、搬送方向最端部に位置する収容部5aの縁部51から、基板収容部5の端部に亘って設けられている。すなわち、切欠部7は、搬送方向最端部に位置する収容部5aの縁部51のうち、搬送方向端部側の半円部分を含むように設けられており、その縁部51の半円部分の高さ位置が基準高さ位置よりも低くなっている。
なお、この切欠部7は、上述のように基準高さ位置よりも低くなるように形成されていればよく、直線的な段差を付けて基準高さ位置よりも低くなるように形成してもよい。また、図11(a)のように、切欠部7は、収容部5aの縁部51をテーパ状に形成したものでもよく、図11(b)のように、曲線的に形成してもよい。また、切欠部7は、溝状に形成されていてもよく、形成される溝が基板支持部41の底面に貫通するように形成されていてもよい。
この切欠部7により、吸着保持された際の基板Wの変形を抑えることができる。すなわち、浮上した基板Wが基板吸着部6によって吸着保持されると、基板吸着部6の吸着パッド61が収容部5内に収縮することにより、基板Wが僅かに収容部5内に引き込まれる。基板Wが収容部5に僅かに引き込まれると、図7(b)に示すように、基板Wの下面が収容部5の縁部51に当接することにより、基板Wが浮き上がり基板Wの平坦度が損なわれる。ここで、収容部5のうち、隣に収容部5が存在する場合には、浮き上がった基板Wが収容部5に吸引されるため、基板Wをほぼ支持基準面部41aに沿わせることができる。一方、搬送方向最端部に位置する収容部5aでは、搬送方向端部側に収容部5が存在せず自由端になってしまうが、収容部5の縁部51が切欠部7により切り取られているため、基板Wの下面に当接する縁部51がなく、従来の図7(b)のように縁部51に当接して基板Wが収容部5から離れるにしたがって支持基準面部41aから離れるように(浮き上がるように)変形すること(図7における一点鎖線部分)を回避することができる。
上記実施形態の基板浮上搬送装置によれば、基板支持部41の搬送方向最端部に位置する収容部5aの縁部51のうち、少なくとも搬送方向端部側に切欠部7が形成されているため、吸着による基板の変形量を抑えることができる。すなわち、従来のように切欠部7が形成されていない場合には、搬送方向最端部に位置する収容部5aの搬送方向端部側(隣接する収容部5がない側)で縁部51に当接する基板Wが最も大きく変形するが、搬送方向端部側に切欠部7が形成されていることにより、基板Wが収容部5内に引き込まれて縁部51に当接することによる基板Wの変形を抑えることができ、浮上した基板Wを吸着して保持しても、基板Wの平坦度が損なわれるのを抑えることができる。
上記実施形態では、切欠部7が、搬送方向最端部における収容部5aの縁部51から基板支持部41の端部まで形成されている例について説明したが、図8(a)(b)に示すように、縁部51のうち、基板支持部41の端部に最も近い位置に部分的に切欠部7(ハッチング部分)が設けられるものであってもよい。すなわち、吸着による基板Wの変形は、基板Wの裏面が基板支持部41の端部に最も近い縁部51に当接することによって顕著になるため、その基板支持部41の端部に最も近い縁部51に切欠部7を設けることにより、基板Wの裏面が縁部51に当接するのを回避でき、基板Wが浮き上がるように変形するのを抑えることができる。なお、搬送方向最端部における収容部5の縁部51のうち、基板支持部41の端部側に位置する縁部51に当接することにより基板Wが変形する虞があるため、図8(c)に示すように、搬送方向最端部における収容部5の縁部51のうち、基板支持部41の搬送方向端部側の全体領域に亘って形成されていてもよい。
上記実施形態では、切欠部7が、搬送方向最端部における収容部5の縁部51のうち、基板支持部41の端部側に設ける例について説明したが、収容部5間側に位置する縁部51にも設けてもよい。具体的には、図8(d)に示すように、収容部5間側に位置する縁部51の一部に切欠部7を設けてもよいし、図8(e)に示すように、収容部5間側の縁部51を含む支持基準面部41a全体に亘って切欠部7を設けるものであってもよい。すなわち、隣り合う収容部5に形成された切欠部7同士を連結させて設けたものであってもよい。切欠部7を収容部5間に設けることにより、基板Wを吸着した際に、収容部5間に位置する基板Wが浮き上がるのを抑えることができる。
また、上記実施形態では、基板吸着部6の先端部、すなわち、吸着パッド61が基板Wに吸着すると収容部5内に収縮する例について説明したが、最も収縮した状態で吸着パッド61の先端部分の高さ位置が支持基準面部41aの面一と同じになるように調節されているものであってもよい。このように調節されていることにより、吸着パッド61に吸着された部分の基板Wの高さ位置が支持基準面部41aと一致するため、収容部5位置で縁部51に当接することによる基板Wの変形が抑えられ、基板Wが吸着保持された際の基板Wの平坦度が損なわれるのを抑えることができる。
また、上記実施形態では、切欠部7に吸引力が発生しない例について説明したが、切欠部7に吸引力を発生するように形成し、基板Wが変形して浮き上がるのを抑えるものであってもよい。例えば、図8の切欠部7を溝状に形成し、この溝と真空源とを接続することにより吸引力を発生させるように構成してもよく、図9(a)(b)に示すように、切欠部7にさらに溝71を形成し、この溝71から吸引力を発生させるようにしてもよい。また、切欠部7に多孔質部材8等を設置し、多孔質部材8と真空装置を連結することにより、吸引力を発生させるように構成してもよい。例えば、図10(a)(b)に示すように、切欠部7に多孔質部材8を設置して吸引力を発生させることにより、搬送方向端部側、及び、収容部5間側の基板Wの浮き上がりを抑えることができる。そして、この多孔質部材8の高さ位置が、支持基準面部41aの高さ位置と同じ高さ位置に設定することにより、基板Wが変形して浮き上がるのを防止しつつ、基板Wを支持基準面部41aの高さ位置に保持することができるため、基板Wの平坦度が損なわれるのを極力抑えることができる。特に、収容部5(基板吸着部6)が搬送方向に離れて設けられている場合には、収容部5間隔が延びるため吸着時に基板Wが浮きやすくなるが、収容部5間に切欠部7を設け、その切欠部7に吸引力を発生させるように形成することにより、間隔が広い収容部5であっても基板Wの平坦度が損なわれるのを抑えて基板Wを精度よく保持することができる。
1 基板浮上搬送装置
2 塗布装置
5 収容部
6 基板吸着部
7 切欠部
8 多孔質部材
10 浮上ステージ部
30 基板保持ユニット
31 搬送駆動部
41基板支持部
41a 支持基準面部

Claims (7)

  1. 基板を浮上させる浮上ステージ部と、
    前記浮上ステージ部上に浮上された基板を保持する基板保持ユニットと、
    を備え、前記基板保持ユニットを搬送方向に移動させることにより前記浮上ステージ部上の基板を浮上させた状態で搬送する基板浮上搬送装置であって、
    前記基板保持ユニットは、浮上している基板の下面に当接することにより基板を所定高さ位置に保持する基板支持部を有しており、
    この基板支持部は、基板の下面に当接し基準高さ位置に設けられた支持基準面部と、この支持基準面部に開口する収容部と、この収容部に設けられ基板の下面を吸着する基板吸着部とを有しており、前記基板吸着部により基板の下面が吸着されると基板の下面が前記支持基準面部に当接して基板が所定高さ位置に保持されるように形成されており、
    前記支持基準面部は、前記基板支持部の搬送方向最端部に位置する前記収容部の縁部のうち、少なくとも搬送方向端部側に、基準高さ位置よりも低く形成された切欠部が形成されており
    前記収容部は、搬送方向に複数配列されて設けられており、前記切欠部は、前記収容部間側の縁部に形成され、
    前記切欠部は、隣り合う収容部に形成された切欠部と連結して形成されていることを特徴とする基板浮上搬送装置。
  2. 基板を浮上させる浮上ステージ部と、
    前記浮上ステージ部上に浮上された基板を保持する基板保持ユニットと、
    を備え、前記基板保持ユニットを搬送方向に移動させることにより前記浮上ステージ部上の基板を浮上させた状態で搬送する基板浮上搬送装置であって、
    前記基板保持ユニットは、浮上している基板の下面に当接することにより基板を所定高さ位置に保持する基板支持部を有しており、
    この基板支持部は、基板の下面に当接し基準高さ位置に設けられた支持基準面部と、この支持基準面部に開口する収容部と、この収容部に設けられ基板の下面を吸着する基板吸着部とを有しており、前記基板吸着部により基板の下面が吸着されると基板の下面が前記支持基準面部に当接して基板が所定高さ位置に保持されるように形成されており、
    前記支持基準面部は、前記基板支持部の搬送方向最端部に位置する前記収容部の縁部のうち、少なくとも搬送方向端部側に、基準高さ位置よりも低く形成された切欠部が形成されており
    前記切欠部は、前記収容部の縁部から前記基板支持部の端部まで延びて形成されていることを特徴とする基板浮上搬送装置。
  3. 基板を浮上させる浮上ステージ部と、
    前記浮上ステージ部上に浮上された基板を保持する基板保持ユニットと、
    を備え、前記基板保持ユニットを搬送方向に移動させることにより前記浮上ステージ部上の基板を浮上させた状態で搬送する基板浮上搬送装置であって、
    前記基板保持ユニットは、浮上している基板の下面に当接することにより基板を所定高さ位置に保持する基板支持部を有しており、
    この基板支持部は、基板の下面に当接し基準高さ位置に設けられた支持基準面部と、この支持基準面部に開口する収容部と、この収容部に設けられ基板の下面を吸着する基板吸着部とを有しており、前記基板吸着部により基板の下面が吸着されると基板の下面が前記支持基準面部に当接して基板が所定高さ位置に保持されるように形成されており、
    前記支持基準面部は、前記基板支持部の搬送方向最端部に位置する前記収容部の縁部のうち、少なくとも搬送方向端部側に、基準高さ位置よりも低く形成された切欠部が形成されており
    前記切欠部上には、前記支持基準面部と同じ高さ位置の多孔質部材が設けられており、多孔質部材に吸引力が発生するように形成されていることを特徴とする基板浮上搬送装置。
  4. 前記収容部の縁部は円形を有しており、前記切欠部は、搬送方向最端部に位置する前記収容部の縁部のうち、前記基板支持部の搬送方向端部に最も近い部分に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の基板浮上搬送装置。
  5. 前記切欠部は、前記搬送方向最端部に位置する前記収容部の縁部のうち、前記基板支持部の搬送方向端部側の全体領域に亘って形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板浮上搬送装置。
  6. 前記基板吸着部は、基板の裏面に吸着する先端部が伸縮性を有しており、その先端部は、基板がない状態では支持基準面部から突出し、基板が載置された状態では、基板の下面を吸着しつつ収縮することにより基板の下面が支持基準面部に当接するように形成されており、前記先端部が完全に収縮した状態では、先端部の高さ位置が支持基準面部の高さ位置に設定されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の基板浮上搬送装置。
  7. 前記切欠部に、吸引力を発生させるように形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載されていることを特徴とする基板浮上搬送装置。
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