JP6809043B2 - 単官能(メタ)アクリレートの製造方法 - Google Patents
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Description
なお、本明細書においては、アクリレート及び/又はメタクリレートを(メタ)アクリレートと表す。
エステル化反応による(メタ)アクリレートの製造では、触媒として硫酸、パラトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸などのスルホン酸が使用されるが、エステル化反応終了後に得られる反応粗生成物から該スルホン酸を除去するために、アルカリ水溶液で抽出洗浄を行う必要があり、工程が煩雑になり生産性の低下が著しい。また、該抽出操作において目的の単官能(メタ)アクリレートの一部がけん化されることにより、収率が低下するという問題がある。
しかし、有機錫化合物を触媒とする方法は、得られる(メタ)アクリレートの収率は高いものの、触媒の有害性の観点から、製品への触媒の残留を極力低減するための徹底した精製操作を行わなければならず、特に分子量の大きいアルコールを原料に(メタ)アクリレートを製造する場合、該(メタ)アクリレートの蒸気圧は低いため、蒸留により留出成分として精製取得することが困難であったり、高温低圧条件の蒸留操作となるために重合する危険性が高まる。そのため、液液抽出などの精製操作を複数回施さなければならず、工程が煩雑になり生産性の低下が著しい。
また、分子内にカーボネート結合を有するアルコールや(メタ)アクリレートを原料として使用した場合、該カーボネート結合がエステル交換反応に関与して分解するため、目的の(メタ)アクリレートを純度良く得ることが困難である。
また、亜鉛化合物を触媒とする方法は、反応性の低い原料アルコールを使用した場合には、十分な収率が得られないことがあった。
触媒A:アザビシクロ構造を有する環状3級アミン又はその塩若しくは錯体、アミジン又はその塩若しくは錯体、ピリジン環を有する化合物又はその塩若しくは錯体、三級ジアミン構造を有する化合物又はその塩若しくは錯体からなる群から選ばれる一種以上の化合物。
触媒B:亜鉛を含む化合物からなる群から選ばれる一種以上の化合物。
触媒A:アザビシクロ構造を有する環状3級アミン又はその塩若しくは錯体、アミジン又はその塩若しくは錯体、ピリジン環を有する化合物又はその塩若しくは錯体、及び三級ジアミン構造を有する化合物又はその塩若しくは錯体からなる群から選ばれる一種以上の化合物。
触媒B:亜鉛を含む化合物からなる群から選ばれる一種以上の化合物。
以下、本発明を詳細に説明する。
上記アザビシクロ構造を有する環状3級アミン又はその塩若しくは錯体の具体例としては、1−アザビシクロ[1,1,0]ブタン、1,3−ジアザビシクロ[1,1,0]ブタン、1−アザビシクロ[2,1,0]ヘプタン、1,3−ジアザビシクロ[2,1,0]ヘプタン、1,4−ジアザビシクロ[2,1,0]ヘプタン、1−アザビシクロ[2,2,0]ヘキサン、1,3−ジアザビシクロ[2,2,0]ヘキサン、1−アザビシクロ[2,1,1]ヘキサン、1,3−ジアザビシクロ[2,1,1]ヘキサン、1−アザビシクロ[2,2,1]ヘプタン、1,3−ジアザビシクロ[2,2,1]ヘプタン、1,4−ジアザビシクロ[2,2,1]ヘプタン、1−アザビシクロ[3,2,0]ヘプタン、1,3−ジアザビシクロ[3,2,0]ヘプタン、1,4−ジアザビシクロ[3,2,0]ヘプタン、1,6−ジアザビシクロ[3,2,0]ヘプタン、1,3−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン、1−アザビシクロ[3,2,1]オクタン、1,3−ジアザビシクロ[3,2,1]オクタン、1,4−ジアザビシクロ[3,2,1]オクタン、1,5−ジアザビシクロ[3,2,1]オクタン、1,6−ジアザビシクロ[3,2,1]オクタン、1−アザビシクロ[4,1,1]オクタン、1,3−ジアザビシクロ[4,1,1]オクタン、1,4−ジアザビシクロ[4,1,1]オクタン、1,5−ジアザビシクロ[4,1,1]オクタン、1,6−ジアザビシクロ[4,1,1]オクタン、1,7−ジアザビシクロ[4,1,1]オクタン、1−アザビシクロ[4,2,0]オクタン、1,3−ジアザビシクロ[4,2,0]オクタン、1,4−ジアザビシクロ[4,2,0]オクタン、1,5−ジアザビシクロ[4,2,0]オクタン、1,7−ジアザビシクロ[4,2,0]オクタン、1−アザビシクロ[3,3,1]ノナン、1,3−ジアザビシクロ[3,3,1]ノナン、1,4−ジアザビシクロ[3,3,1]ノナン、1,5−ジアザビシクロ[3,3,1]ノナン、1−アザビシクロ[3,2,2]ノナン、1,3−ジアザビシクロ[3,2,2]ノナン、1,4−ジアザビシクロ[3,2,2]ノナン、1,5−ジアザビシクロ[3,2,2]ノナン、1,6−ジアザビシクロ[3,2,2]ノナン、1,8−ジアザビシクロ[3,2,2]ノナン、1−アザビシクロ[4,3,0]ノナン、1,3−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナン、1,4−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナン、1,6−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナン、1,7−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナン、1,8−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナン、1−アザビシクロ[4,2,1]ノナン、1,3−ジアザビシクロ[4,2,1]ノナン、1,4−ジアザビシクロ[4,2,1]ノナン、1,5−ジアザビシクロ[4,2,1]ノナン、1,6−ジアザビシクロ[4,2,1]ノナン、1,7−ジアザビシクロ[4,2,1]ノナン、1−アザビシクロ[5,2,0]ノナン、1,3−ジアザビシクロ[5,2,0]ノナン、1,3−ジアザビシクロ[5,2,0]ノナン、1,4−ジアザビシクロ[5,2,0]ノナン、1,5−ジアザビシクロ[5,2,0]ノナン、1,6−ジアザビシクロ[5,2,0]ノナン、1,7−ジアザビシクロ[5,2,0]ノナン、1,8−ジアザビシクロ[5,2,0]ノナン、1−アザビシクロ[5,1,1]ノナン、1,3−アザビシクロ[5,1,1]ノナン、1,4−アザビシクロ[5,1,1]ノナン、1,5−アザビシクロ[5,1,1]ノナン、1,6−アザビシクロ[5,1,1]ノナン、1,7−アザビシクロ[5,1,1]ノナン、1−アザビシクロ[6,1,0]ノナン、1,3−ジアザビシクロ[6,1,0]ノナン、1,4−ジアザビシクロ[6,1,0]ノナン、1,5−ジアザビシクロ[6,1,0]ノナン、1,6−ジアザビシクロ[6,1,0]ノナン、1,7−ジアザビシクロ[6,1,0]ノナン、1,8−ジアザビシクロ[6,1,0]ノナン、1−アザビシクロ[7,1,0]デカン、1,9−ジアザビシクロ[7,1,0]デカン、1−アザビシクロ[6,2,0]デカン、1,8−ジアザビシクロ[6,2,0]デカン、1−アザビシクロ[6,1,1]デカン、1,8−ジアザビシクロ[6,1,1]デカン、1−アザビシクロ[5,3,0]デカン、1,7−ジアザビシクロ[5,3,0]デカン、1−アザビシクロ[5,2,1]デカン、1,7−ジアザビシクロ[5,2,1]デカン、1−アザビシクロ[4,3,1]デカン、1,6−ジアザビシクロ[4,3,1]デカン、1−アザビシクロ[4,2,2]デカン、1,6−ジアザビシクロ[4,2,2]デカン、1−アザビシクロ[5,4,0]ウンデカン、1,7−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカン、1−アザビシクロ[5.3.1]ウンデカン、1,7−ジアザビシクロ[5,3,1]ウンデカン、1−アザビシクロ[5,2,2]ウンデカン、1,7−ジアザビシクロ[5,2,2]ウンデカン、1−アザビシクロ[4,4,1]ウンデカン、1,7−ジアザビシクロ[4,4,1]ウンデカン、1−アザビシクロ[4,3,2]ウンデカン、1,7−ジアザビシクロ[4,3,2]ウンデカン、1−アザビシクロ[3,3,0]オクタン、1−アザビシクロ[4,3,0]ノナン、キヌクリジン、ルピナン、ルピニン、キノリジジン、3−ヒドロキシキヌクリジン、3−キヌクリジノン、キンコリン、キンコリジン、シンコニジン、シンコニン、キニジン、キニン、クプレイン、イボガイン、スワインソニン、カスタノスペルミン、ミアンセリン、ミルタザピン、カナジン、トレーガー塩基、1−アザビシクロ[2,2,2]オクタン−3−カルボン酸、トリエチレンジアミン(別名DABCO)、2−(ヒドロキシメチル)トリエチレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン、3−キノリジノン塩酸塩、3−クロロ−1−アザビシクロ[2,2,2]オクタン塩酸塩、シンコニジン二塩酸塩、シンコニン塩酸塩水和物、シンコニジン硫酸塩二水和物、ヒドロキニジン塩酸塩、シンコニン硫酸塩二水和物、キニン塩酸塩二水和物、硫酸キニーネ二水和物、キニンリン酸塩、キニジン硫酸塩二水和物、ミアンセリン塩酸塩、1,1'−(ブタン−1,4−ジイル)ビス[4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2,2,2]オクタン]ジブロミド、1,1'−(デカン−1,10−ジイル)ビス[4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2,2,2]オクタン]ジブロミド、ビス(トリメチルアルミニウム)−1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン付加物、ビスムチン、キヌクリジン塩酸塩、3−キヌクリジノン塩酸塩、3−ヒドロキシキヌクリジン塩酸塩、DABCO塩酸塩、キヌクリジン酢酸塩、3−キヌクリジノン酢酸塩、3−ヒドロキシキヌクリジン酢酸塩、DABCO酢酸塩、キヌクリジンアクリル酸塩、3−キヌクリジノンアクリル酸塩、3−ヒドロキシキヌクリジンアクリル酸塩、DABCOアクリル酸塩などが挙げられる。
反応収率(モル%)=エステル交換反応の進行に伴い副生したアルコールのモル数/原料として使用した一価アルコールのモル数×100
回転子、温度計、ガス導入管、冷却管を取付けた20ミリリットルの試験管に、ベンジルアルコールを2.11部(0.0195モル)、2−メトキシエチルアクリレートを4.57部(0.0351モル)、触媒AとしてDABCOを0.0109部(0.0001モル)、触媒Bとして酢酸亜鉛を0.0358部(0.0002モル)、ハイドロキノンモノメチルエーテルを0.0016部(仕込んだ原料の総重量に対して238wtppm)、フェノチアジンを0.0001部(仕込んだ原料の総重量に対して17wtppm)仕込み、含酸素ガス(酸素を5容量%、窒素を95容量%)を液中にバブリングさせながら反応液温度75〜83℃の範囲で加熱撹拌を1時間行った。その後、反応液に含まれる2−メトキシエタノールを定量したところ、反応収率は20%であった。UV検出器を備えた高速液体クロマトグラフを用いて反応液に含まれる反応生成物の組成分析を行った結果、ベンジルアクリレートを主要成分として含むことを確認した。結果を表1に示す。
(メタ)アクリレート、触媒A及び触媒Bをかえ、実施例1と同様の方法でエステル交換反応を行い、反応収率を算出した。結果を表1及び表2に示す。なお、表中においては、以下の略号を使用した。
MCA:2−メトキシエチルアクリレート
DABCO:トリエチレンジアミン
Zn(OAc)2:酢酸亜鉛
TMHD:N,N,N',N'−テトラメチル−1,6−ヘキサンジアミン
MA:メチルアクリレート
EA:エチルアクリレート
BA:ブチルアクリレート
IBA:イソブチルアクリレート
DA:2−ジメチルアミノエチルアクリレート
Zn(OTf)2:トリフルオロ酢酸亜鉛
HDP:ヒドロキシジシクロペンタジエン
DBU:1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン
Zn(acac)2:亜鉛アセチルアセトナート
DMAP:N,N−ジメチル−4−アミノピリジン
DEGV:ジエチレングリコールモノビニルエーテル
EGV:エチレングリコールモノビニルエーテル
回転子、温度計、ガス導入管、冷却管を取付けた20ミリリットルの試験管に、ヒドロキシジシクロペンタジエンを2.11部(0.0140モル)、2−メトキシエチルアクリレートを3.29部(0.0253モル)、触媒AとしてDBUを0.0214部(0.0001モル)、触媒Bとして酢酸亜鉛を0.0258部(0.0001モル)、ハイドロキノンモノメチルエーテルを0.0012部(仕込んだ原料の総重量に対して220wtppm)、フェノチアジンを0.0001部(仕込んだ原料の総重量に対して15wtppm)仕込み、含酸素ガス(酸素を5容量%、窒素を95容量%)を液中にバブリングさせながら反応液温度105〜120℃の範囲で加熱撹拌を5時間行った。その後、反応液に含まれる2−メトキシエタノールを定量したところ、反応収率は15%であった。UV検出器を備えた高速液体クロマトグラフを用いて反応液に含まれる反応生成物の組成分析を行った結果、ジシクロペンテニルアクリレートを主要成分として含むことを確認した。結果を表3に示す。
触媒A及び触媒Bをかえ、実施例8と同様の方法でエステル交換反応を行い、反応収率を算出した。結果を表3に示す。
回転子、温度計、ガス導入管、冷却管を取付けた100ミリリットルのフラスコに、ジエチレングリコールモノビニルエーテルを23.00部(0.1740モル)、2−メトキシエチルアクリレートを40.77部(0.3133モル)、触媒AとしてDABCOを0.0976部(0.0009モル)、触媒Bとしてアクリル酸亜鉛を0.3611部(0.0017モル)、ハイドロキノンモノメチルエーテルを0.0143部(仕込んだ原料の総重量に対して222wtppm)、フェノチアジンを0.0010部(仕込んだ原料の総重量に対して16wtppm)仕込み、含酸素ガス(酸素を5容量%、窒素を95容量%)を液中にバブリングさせながら反応液温度105〜120℃の範囲で加熱撹拌を5時間行った。その後、反応液に含まれる2−メトキシエタノールを定量したところ、反応収率は37%であった。UV検出器を備えた高速液体クロマトグラフを用いて反応液に含まれる反応生成物の組成分析を行った結果、2−(2−ビニロキシエトキシ)エチルアクリレートを主要成分として含むことを確認した。反応液のAPHAを測定したところ、25であった。結果を表4に示す。
触媒A、触媒B及び反応時間をかえ、実施例11と同様の方法でエステル交換反応を行い、反応収率の算出及びAPHA測定を行った。結果を表4に示す。
回転子、温度計、ガス導入管、冷却管を取付けた100ミリリットルのフラスコに、エチレングリコールモノビニルエーテルを21.60部(0.2451モル)、メチルアクリレートを37.97部(0.4413モル)、触媒AとしてDABCOを0.2750部(0.0025モル)、触媒Bとして酢酸亜鉛を0.8997部(0.0049モル)、ハイドロキノンモノメチルエーテルを0.0304部(仕込んだ原料の総重量に対して500wtppm)、フェノチアジンを0.0015部(仕込んだ原料の総重量に対して25wtppm)仕込み、含酸素ガス(酸素を5容量%、窒素を95容量%)を液中にバブリングさせながら反応液温度75〜83℃の範囲で加熱撹拌を2時間行った。その後、反応液に含まれるメタノールを定量したところ、反応収率は25%であった。UV検出器を備えた高速液体クロマトグラフを用いて反応液に含まれる反応生成物の組成分析を行った結果、2−ビニロキシエチルアクリレートを主要成分として含むことを確認した。結果を表5に示す。
触媒A及び触媒Bをかえ、実施例12と同様の方法でエステル交換反応を行い、反応収率を算出した。結果を表5に示す。
回転子、温度計、ガス導入管、冷却管を取付けた20ミリリットルの試験管に、グリセロール1,2−カルボナートを2.50部(0.0212モル)、2−メトキシエチルアクリレートを4.96部(0.0381モル)、触媒AとしてDABCOを0.0036部(0.00003モル)、触媒Bとしてアクリル酸亜鉛を0.0132部(0.00006モル)、ハイドロキノンモノメチルエーテルを0.0017部(仕込んだ原料の総重量に対して227wtppm)、フェノチアジンを0.0001部(仕込んだ原料の総重量に対して13wtppm)仕込み、含酸素ガス(酸素を5容量%、窒素を95容量%)を液中にバブリングさせながら反応液温度105〜120℃の範囲で加熱撹拌を3時間行った。その後、反応液に含まれる2−メトキシエタノールを定量したところ、反応収率は25%であった。UV検出器を備えた高速液体クロマトグラフを用いて反応液に含まれる反応生成物の組成分析を行った結果、グリセロール1,2−カルボナートのアクリレート化物である2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルアクリレートを主要成分として含むことを確認したが、グリセロール1,2−カルボナートのカーボネート結合が分解して副生するグリセリンアクリレート(グリセリンモノアクリレート、グリセリンジアクリレート及びグリセリントリアクリレート)も9面積%含まれていた。結果を表6に示す。
触媒A、触媒B及び反応時間をかえ、実施例13と同様の方法でエステル交換反応を行い、反応収率及びグリセリンアクリレートの面積%を算出した。結果を表6に示す。
撹拌機、温度計、ガス導入管、精留塔及び冷却管を取付けた1リットルのフラスコに、グリセロール1,2−カルボナートを140.00部(1.12モル)、2−メトキシエチルアクリレートを401.14部(3.08モル)、触媒AとしてDABCOを0.266部(0.002モル)、触媒Bとしてアクリル酸亜鉛を0.984部(0.005モル)、ハイドロキノンモノメチルエーテルを0.22部(仕込んだ原料の総質量に対して400ppm)仕込み、含酸素ガス(酸素を5容量%、窒素を95容量%)を液中にバブリングさせた。反応液温度105〜120℃の範囲で加熱撹拌させながら、反応系内の圧力を90〜760mmHgの範囲で調整し、エステル交換反応の進行に伴い副生した2−メトキシエタノールと2−メトキシエチルアクリレートの混合液を精留塔及び冷却管を介して反応系から抜出した。また、該抜出液と同質量部の2−メトキシエチルアクリレートを反応系に随時追加した。反応系からの抜出液に含まれる2−メトキシエタノールを定量した結果、加熱撹拌開始から20時間後に反応収率は92%に到達したので、反応液の加熱を終了するとともに、反応系内の圧力を常圧に戻して抜出を終了した。
得られた反応生成物を室温まで冷却した後、珪酸マグネシウム(協和化学工業株式会社製キョーワード700(商品名))を20.4部投入し、内温75〜105℃の範囲で常圧下2時間加熱撹拌した。加圧ろ過により固形物を分離した後、ろ液に乾燥空気をバブリングさせながら、温度70〜95℃、圧力0.001〜100mmHgの範囲で10時間の減圧蒸留を行い、未反応の2−メトキシエチルアクリレートを含む留出液を分離した。UV検出器を備えた高速液体クロマトグラフを用いて減圧蒸留後の釜液の組成分析を行った結果、(2−オキソ−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルアクリレートを主要成分として含むことを確認した。該釜液を精製処理物とみなして算出した精製収率は97%であった。結果を表6に示す。
Claims (7)
- (メタ)アクリレートと一価アルコールをエステル交換反応させて、単官能(メタ)アクリレートを製造するに際し、下記触媒A及び触媒Bを併用することを特徴とする単官能(メタ)アクリレートの製造方法。
触媒A:アザビシクロ構造を有する環状3級アミン又はその塩若しくは錯体、アミジン又はその塩若しくはその錯体、ピリジン環を有する化合物又はその塩若しくは錯体、及び三級ジアミン構造を有する化合物又はその塩若しくは錯体からなる群から選ばれる一種以上の化合物。
触媒B:下記一般式(3)又は下記一般式(4)で表される亜鉛を含む化合物
(式中、R9及びR10は、同一若しくは異なって、炭素数1〜20の直鎖状又は分岐状アルキル基、炭素数1〜20の直鎖状又は分岐状アルケニル基、炭素数6〜24のアリール基、若しくは、炭素数5〜20のシクロアルキル基であり、R9及びR10はフッ素及び塩素等のハロゲン原子を有しない)
(式中、R11、R12、R13、R14、R15及びR16は、同一若しくは異なって、炭素数1〜20の直鎖状又は分岐状アルキル基、炭素数1〜20の直鎖状又は分岐状アルケニル基、炭素数6〜24のアリール基、若しくは、炭素数5〜20のシクロアルキル基であり、R 12 及びR 15 は水素原子である場合を含む) - 一価アルコールがベンジルアルコール、ヒドロキシジシクロペンタジエン、エチレングリコールモノビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、及びグリセロール1,2−カルボナートからなる群より選択される少なくとも1つの一価アルコールである請求項1に記載の単官能(メタ)アクリレートの製造方法。
- (メタ)アクリレートがメチルアクリレート、2−メトキシエチルアクリレートである請求項1又は請求項2に記載の単官能(メタ)アクリレートの製造方法。
- (メタ)アクリレートが2−メトキシエチルアクリレートである請求項1又は請求項2に記載の単官能(メタ)アクリレートの製造方法。
- 触媒Aがトリエチレンジアミン、N−メチルイミダゾール、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン、及びN,N,N',N'−テトラメチル−1,6−ヘキサンジアミンからなる群より選択される少なくとも1種である請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の単官能(メタ)アクリレートの製造方法。
- 触媒Bが酢酸亜鉛、アクリル酸亜鉛、メタクリル酸亜鉛、及び亜鉛アセチルアセトナートからなる群より選択される少なくとも1種である請求項1〜請求項5のいずれかに1項に記載の単官能(メタ)アクリレートの製造方法。
- 触媒Aがトリエチレンジアミンであり、触媒Bが酢酸亜鉛又はアクリル酸亜鉛である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の単官能(メタ)アクリレートの製造方法。
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