JP6810570B2 - カカオ分高含有のフィリング - Google Patents
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Description
SSS:Sが3分子結合しているトリグリセリド、
S2U:Sが2分子、Uが1分子結合しているトリグリセリド、
SU2:Sが1分子、Uが2分子結合しているトリグリセリド、
UUU:Uが3分子結合しているトリグリセリド、
SSU:1位及び2位、又は2位及び3位にSが、1位又は3位にUが結合しているトリグリセリド、
S:C16以上の飽和脂肪酸、
U:C16以上の不飽和脂肪酸
本発明のフィリングは、フィリングに含まれる油脂中の構成脂肪酸全体中、ベヘン酸を0.5〜5重量%含有することが好ましい。
U:炭素数16以上の不飽和脂肪酸(好ましくは炭素数24以下)
SSS:構成脂肪酸としてSが3分子結合しているトリグリセリド
S2U:構成脂肪酸としてSが2分子、Uが1分子結合しているトリグリセリド
SU2:構成脂肪酸としてSが1分子、Uが2分子結合しているトリグリセリド
UUU:構成脂肪酸としてUが3分子結合しているトリグリセリド
SSU:グリセリンの1位及び2位、又は、2位及び3位に構成脂肪酸としてSが、1位又は3位にUが結合しているトリグリセリド
本発明のフィリングに含まれる油脂中の構成脂肪酸全体中における前記トランス脂肪酸含有量は、健康面から3重量%以下であることが好ましく、より好ましくは2重量%以下、更に好ましくは1重量%以下であり、実質的に含有しないことが最も好ましい。ここでトランス脂肪酸を実質的に含有しないとは、本発明のフィリングに、水素添加した油脂原料を配合しないことである。なお、前記トランス脂肪酸含有量は、AOCS Ce 1f−96に準じて測定できる。
実施例及び比較例で得られたフィリングを20gずつポリカップに小分けして20℃の恒温槽で3時間温調した後、熟練した10名のパネラーにそのまま食べてもらい、以下の基準により官能評価を実施し、それらの平均点を評価値とした。
5点:チョコレート風味が極めて強く感じられる。
4点:チョコレート風味が非常に強く感じられる。
3点:チョコレート風味が強く感じられる。
2点:チョコレート風味が弱く感じられる。
1点:チョコレート風味自体ほとんど感じられない。
実施例及び比較例で得られたフィリングを20gずつポリカップに小分けして20℃の恒温槽で3時間温調した後、熟練した10名のパネラーにそのまま食べてもらい、以下の基準により官能評価を実施し、それらの平均点を評価値とした。
5点:口溶けが極めて良好である。
4点:口溶けが非常に良好である。
3点:口溶けが良好である。
2点:口溶けがやや悪い。
1点:口溶けが悪い。
実施例及び比較例で得られたフィリングをコッペパンに35g挟み、25℃で2日間保管してフィリングの状態を目視で観察し、以下の基準で評価した。
5点:極めて保型性がある。
4点:非常に保型性があり、ダレやシマリがない。
3点:保型性があり、殆どダレやシマリがない。
2点:若干保型性が劣り、ややダレやシマリが生じる。
1点:保型性がなく、ダレやシマリが生じる。
実施例及び比較例で得られたフィリングを、両切りぺネ缶(内径:57mm、長さ:40mm)の片方から突っ込み、もう一方からはみ出す迄押し込んだ。両端からはみ出たフィリングをバターナイフで面切りし、20℃の恒温水槽に浸漬しておき、3時間後にペネトロメーター(ELEX SCIENTIFIC社製「PENETRO METER」)でペネ値を測定し、以下の基準で評価した。なお、測定で得られるペネ値は、小数点以下は四捨五入されている。
5点:ぺネ値が180〜220で適度な硬さで、使用性が極めて良好である。
4点:ぺネ値が160〜179又は221〜240で、やや硬め又はやや柔らかめであるが、使用性は非常に良好である。
3点:ぺネ値が140〜159又は241〜260で、硬め又は柔らかめであるが、使用性は良好である。
2点:ぺネ値が120〜139又は261〜280で、硬すぎ又は柔らかすぎで、使用性が悪い。
1点:ぺネ値が100〜119又は281〜300で、硬すぎ又は柔らかすぎで、使用性が非常に悪い。
脱酸処理されたパームステアリン(ヨウ素価35)100重量部を500Paの減圧下で90℃に加熱し、0.2重量部のナトリウムメチラートを加えて30分攪拌してランダムエステル交換した。水洗した後、500Paの減圧下、90℃において2重量部の白土を加えて脱色した。脱色後の油脂を、70℃に加熱して完全に溶融させ、46℃で攪拌しながら24時間晶析した。晶析後、3MPaでフィルタープレスして液状部を得た。得られた液状部を240℃、200Paの条件で1時間脱臭して融点38℃、ヨウ素価43のパーム系油脂のエステル交換油脂の分別液状部を得た。
ヤシ油50重量部及びハイエルシン菜種極度硬化油脂50重量部を500Paの減圧下90℃に加熱し、0.2重量部のナトリウムメチラートを加えて30分攪拌してランダムエステル交換した。水洗した後、500Paの減圧下、90℃において2重量部の白土を加えて脱色し、240℃、200Paの条件で1時間脱臭してエステル交換混合油Aを得た。
牛脂90重量部及びハイエルシン菜種極度硬化油脂10重量部を500Paの減圧下90℃に加熱し、0.2重量部のナトリウムメチラートを加えて30分攪拌してランダムエステル交換した。水洗した後、500Paの減圧下、90℃において2重量部の白土を加えて脱色し、240℃、200Paの条件で1時間脱臭してエステル交換混合油Bを得た。
製造例1で作製したパーム系油脂のエステル交換油脂の分別液状部を20.2重量部、ココアパウダーA(「デルフィーココアパウダーDF720−11BR」(Petra Foods Limited社製))(カカオバター:11重量%)を18.2重量部、ココアパウダーB(「P−BMG22ココアパウダー」(明治社製))(カカオバター:22重量%)を3.9重量部、カカオマス(カカオバター:55重量%)を23.6重量部、砂糖を32.8重量部、スクラロースを0.9重量%、及びレシチン0.4重量%の配合で常法に準じてチョコレートAを作製した。チョコレートAにおける水分含量は1.3重量%、水溶性固形分含量は33.7重量%、無脂カカオ分含量は29.9重量%、カカオバター含量は15.8重量%、カカオバター以外の油脂含量は20.2重量%であった。
表1の配合に従って、フィリングを得た。即ち、製造例1のパーム系油脂のエステル交換油脂の分別液状部を23重量部、菜種油を31重量部、製造例2のエステル交換混合油Aを4重量部65℃で混合し、乳化剤Aを0.5重量部溶解し、製造例4のチョコレートAを36重量部溶解させ、チョコレートフレーバー0.5重量部を加えた。さらに液糖を5重量部加えて20分乳化させ、急冷捏和装置で捏和し、フィリングを作製した。得られたフィリングについて、チョコレート風味、口溶け、保型性及び可塑性の評価を行い、それらの評価結果を表1にまとめた。
表1の配合に従って、エステル交換混合油Aを加えず、パーム極度硬化油を加え、製造例1の油脂及び菜種油の量を変えた上で、乳化剤Aの量を変え、乳化剤Bを加えた以外は、実施例1と同様にしてフィリングを得た。得られたフィリングについて、チョコレート風味、口溶け、保型性及び可塑性の評価を行い、それらの評価結果を表1にまとめた。
表1の配合に従って、液糖を加えず、製造例1の油脂、菜種油及びチョコレートAの量を変えた以外は、実施例1と同様にしてフィリングを得た。得られたフィリングについて、チョコレート風味、口溶け、保型性及び可塑性の評価を行い、それらの評価結果を表1にまとめた。
表1の配合に従って、製造例1の油脂、菜種油及びチョコレートAの量を変え、液糖を加えずに水を加えた以外は、実施例1と同様にしてフィリングを得た。得られたフィリングについて、チョコレート風味、口溶け、保型性及び可塑性の評価を行い、それらの評価結果を表1にまとめた。
表1の配合に従って、製造例1の油脂、菜種油及びチョコレートAの量を変えた以外は、実施例1と同様にしてフィリングを得た。得られたフィリングについて、チョコレート風味、口溶け、保型性及び可塑性の評価を行い、それらの評価結果を表1にまとめた。
表1の配合に従って、製造例1の油脂及び菜種油の量を変え、水を加えた以外は、実施例1と同様にしてフィリングを得た。得られたフィリングについて、チョコレート風味、口溶け、保型性及び可塑性の評価を行い、それらの評価結果を表1にまとめた。
表1の配合に従って、製造例1の油脂を加えず、菜種油、エステル交換混合油A及びチョコレートAの量を変えた以外は、実施例1と同様にしてフィリングを得た。得られたフィリングについて、チョコレート風味、口溶け、保型性及び可塑性の評価を行い、それらの評価結果を表1にまとめた。
表2の配合に従って、エステル交換混合油Aを加えず、エステル交換混合油B及びパーム中融点部を加え、製造例1の油脂及び菜種油の量を変えた以外は、実施例1と同様にしてフィリングを得た。得られたフィリングについて、チョコレート風味、口溶け、保型性及び可塑性の評価を行い、それらの評価結果を表2にまとめた。
表2の配合に従って、パーム極度硬化油を加え、製造例1の油脂及び菜種油の量を変えた以外は、実施例1と同様にしてフィリングを得た。得られたフィリングについて、チョコレート風味、口溶け、保型性及び可塑性の評価を行い、それらの評価結果を表2にまとめた。
表2の配合に従って、製造例1の油脂を加えず、エステル交換混合油Bを加え、菜種油及びエステル交換混合油Aの量を変えた以外は、実施例1と同様にしてフィリングを得た。得られたフィリングについて、チョコレート風味、口溶け、保型性及び可塑性の評価を行い、それらの評価結果を表2にまとめた。
表2の配合に従って、エステル交換混合油Bを加え、製造例1の油脂、菜種油及びエステル交換混合油Aの量を変えた以外は、実施例1と同様にしてフィリングを得た。得られたフィリングについて、チョコレート風味、口溶け、保型性及び可塑性の評価を行い、それらの評価結果を表2にまとめた。
表2の配合に従って、製造例1の油脂、菜種油及びエステル交換混合油Aの量を変えた以外は、実施例1と同様にしてフィリングを得た。得られたフィリングについて、チョコレート風味、口溶け、保型性及び可塑性の評価を行い、それらの評価結果を表2にまとめた。
表2の配合に従って、パーム中融点部を加え、製造例1の油脂及び菜種油の量を変えた以外は、実施例1と同様にしてフィリングを得た。得られたフィリングについて、チョコレート風味、口溶け、保型性及び可塑性の評価を行い、それらの評価結果を表2にまとめた。
表2の配合に従って、製造例1の油脂及びエステル交換混合油Aを加えず、エステル交換混合油B及びパーム中融点部を加え、菜種油の量を変えた以外は、実施例1と同様にしてフィリングを得た。得られたフィリングについて、チョコレート風味、口溶け、保型性及び可塑性の評価を行い、それらの評価結果を表2にまとめた。
表2の配合に従って、製造例1の油脂及び菜種油の量を変えた以外は、実施例1と同様にしてフィリングを得た。得られたフィリングについて、チョコレート風味、口溶け、保型性及び可塑性の評価を行い、それらの評価結果を表2にまとめた。
Claims (6)
- フィリング全体中、水分を0.1〜3重量%、水溶性固形分を7〜35重量%、無脂カカオ分を5〜20重量%、カカオバターを3〜10重量%、及びカカオバター以外の油脂を50〜80重量%含み、
フィリングに含まれる油脂中の構成脂肪酸全体中、トランス脂肪酸含有量が3重量%以下であり、
フィリングに含まれる油脂全体中SSSを3〜10重量%、S2Uを20〜35重量%、SU2を20〜25重量%、UUUを20〜45重量%、及びSSUを8〜20重量%含有することを特徴とするフィリング。
SSS:Sが3分子結合しているトリグリセリド、
S2U:Sが2分子、Uが1分子結合しているトリグリセリド、
SU2:Sが1分子、Uが2分子結合しているトリグリセリド、
UUU:Uが3分子結合しているトリグリセリド、
SSU:1位及び2位、又は2位及び3位にSが、1位又は3位にUが結合しているトリグリセリド、
S:C16以上の飽和脂肪酸、
U:C16以上の不飽和脂肪酸 - フィリングに含まれる油脂中の構成脂肪酸全体中、ベヘン酸を0.5〜5重量%含有する請求項1記載のフィリング。
- フィリングに含まれるカカオバター以外の油脂全体中、融点が20℃を超えるパーム系油脂を30〜80重量%且つ液油を20〜60重量%含有し、それらを合計で60〜100重量%含有する請求項1又は2に記載のフィリング。
- パーム系油脂が、パーム系油脂のエステル交換油の分別液状部であり、且つヨウ素価が35〜62の油脂である請求項3に記載のフィリング。
- フィリング全体中、水分を0.1〜3重量%、水溶性固形分を7〜35重量%、無脂カカオ分を5〜20重量%、カカオバターを3〜10重量%、及びカカオバター以外の油脂を55〜80重量%含み、フィリングに含まれる油脂中の構成脂肪酸全体中、トランス脂肪酸含有量が3重量%以下であり、フィリングに含まれる油脂全体中SSSを3〜10重量%、S2Uを20〜35重量%、SU2を20〜25重量%、UUUを20〜45重量%、及びSSUを8〜20重量%含有する混合物を乳化し、急冷捏和することを特徴とするフィリングの製造方法。
- 請求項1〜4の何れかに記載のフィリングを含む食品。
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