JP6815516B2 - 全熱交換素子および熱交換換気装置 - Google Patents

全熱交換素子および熱交換換気装置 Download PDF

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Description

本発明は、空気流同士の全熱交換を行わせる全熱交換素子および熱交換換気装置に関する。
室外から室内への給気流と、室内から室外への排気流との間の全熱交換を行わせる熱交換換気装置が知られている。熱交換換気装置を使用した換気を行うことで、室内の冷暖房の効率と除加湿の効率とを向上させ、室内の空調に使用されるエネルギーを低減させることができる。熱交換換気装置に備えられた全熱交換素子は、給気流が通過する流路と排気流が通過する流路との間における顕熱の伝達と潜熱の伝達とを行う。全熱交換素子は、全熱交換の効率を高めるために、流路間での透湿率の向上による潜熱の効率的な伝達と、流路間での熱伝達率の向上による顕熱の効率的な伝達とが要求されている。
特許文献1には、互いに間隔が設けられて配置された仕切板と、仕切板の間隔を保持する間隔保持部材とを備え、仕切板で隔てられた流路にて2系統の気流を流通させる熱交換器が開示されている。特許文献1の熱交換器において、仕切板と間隔保持部材との接着には、透湿性を持つ接着剤が使用されている。特許文献1の熱交換器は、透湿性を持たない接着剤が使用される場合に比べて有効透湿面積を拡大させることで、潜熱交換効率の向上が図られている。
特許第4221708号公報
全熱交換素子は、潜熱の効率的な交換のみならず顕熱の効率的な交換を可能とすることで、高い効率での全熱交換を可能とすることが求められている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高い効率での全熱交換を可能とする全熱交換素子を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる全熱交換素子は、互いに間隔が設けられて配置されている複数のシート材と、複数のシート材の間隔を保持する間隔保持部材と、を備え、シート材と間隔保持部材とを含み、室内から排出される排気流が通過する第1の流路を構成する第1の単位構成と、シート材と間隔保持部材とを含み、室内へ供給される給気流が通過する第2の流路を構成する第2の単位構成とが交互に積層されている積層体において、複数のシート材のうちの少なくとも1つである伝熱対象に設けられている伝熱部材を有する。伝熱部材は、伝熱対象に重ね合わせられている第1の部分と、積層体のうち排気流が流入する側の端部から突出しており、第1の流路へ向かう排気流の一部を受けることによって排気流からの熱を取り込む第2の部分とを有し、第2の部分にて取り込まれた熱を伝熱対象へ伝播可能に第1の部分が伝熱対象の面に接合されており、排気流と伝熱対象との間の熱交換を促進させる。
本発明にかかる全熱交換素子は、高い効率での全熱交換が可能となるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる全熱交換素子の斜視図 図1に示す第1の単位構成と第2の単位構成とを示す斜視図 図1に示す伝熱部材の斜視図 実施の形態1の変形例にかかる全熱交換素子の斜視図 本発明の実施の形態2にかかる全熱交換素子の斜視図 本発明の実施の形態3にかかる換気装置の斜視図
以下に、本発明の実施の形態にかかる全熱交換素子および熱交換換気装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる全熱交換素子1の斜視図である。全熱交換素子1は、全熱交換素子1を通過する第1の空気流の進行方向と第2の空気流の進行方向とが互いに垂直である直交流型の全熱交換素子である。
全熱交換素子1は、第1の単位構成3と第2の単位構成4とが交互に積層された積層体2を備える。第1の単位構成3は、第1の空気流である排気流17が通過する複数の第1の流路5を構成する。第2の単位構成4は、第2の空気流である給気流18が通過する複数の第2の流路6を構成する。排気流17は、室内から全熱交換素子1を通って屋外へ排出される空気流である。給気流18は、屋外から全熱交換素子1を通って室内へ供給される空気流である。
積層体2は、互いに間隔が設けられて配置された複数のシート材10と、複数のシート材10の間隔を保持する間隔保持部材11とを備える。シート材10は、平坦に加工された部材である。間隔保持部材11は、波形の凹凸が施されたシート部材である。シート材10と間隔保持部材11とは、接着剤により互いに接合されている。図1では、接着剤の図示を省略している。シート材10と間隔保持部材11とは、熱融着により接合されても良い。
シート材10は、第1の流路5を通過する排気流17と第2の流路6を通過する給気流18とを混合させずに、排気流17と給気流18との間の顕熱交換と潜熱交換とを行う。シート材10の材料には、伝熱性、透湿性および気体遮蔽性を持つ材料が使用される。実施の形態1におけるシート材10の材料は、セルロース繊維を主成分とする無孔質の紙である。シート材10の材料は、セルロース繊維に樹脂繊維を含めたものでも良く、その他の繊維あるいは不織布であっても良い。シート材10は、吸湿剤が添加されたものであっても良い。
実施の形態1における間隔保持部材11は、波形に成形された加工紙である。間隔保持部材11は、凹凸が施されたことによりシート材10の間隔を一定に保つことが可能であるとともに、第1の流路5と第2の流路6とにおける通気性を確保できるものであれば良い。間隔保持部材11の厚さと形状とは、任意であるものとする。実施の形態1における間隔保持部材11の材料は、セルロース繊維を主成分とする紙である。間隔保持部材11の材料は、セルロース繊維に樹脂繊維を含めたものでも良く、その他の繊維あるいは不織布であっても良い。なお、間隔保持部材11の気体遮蔽性は、シート材10より低くても良い。
間隔保持部材11は、第1の方向を長手方向とする凹凸が形成された間隔保持部材11Aと、第2の方向を長手方向とする凹凸が形成された間隔保持部材11Bとを含む。間隔保持部材11Aは、第1の単位構成3に含まれている。第1の流路5は、間隔保持部材11Aとシート材10とで囲われた空間である。第1の流路5における排気流17の進行方向は、第1の方向である。間隔保持部材11Bは、第2の単位構成4に含まれている。第2の流路6は、間隔保持部材11Bとシート材10とで囲われた空間である。第2の流路6における給気流18の進行方向は、第2の方向である。第1の方向と第2の方向とは、互いに垂直である。
なお、間隔保持部材11の形状は、鋸歯状、正弦波状、矩形波状、あるいはこれらの形状に変形が施された形状のいずれであっても良い。間隔保持部材11は、複数の板片が組み合わせられたものであっても良い。間隔保持部材11は、樹脂材料から成形されたリブ材であっても良い。
図2は、図1に示す第1の単位構成3と第2の単位構成4とを示す斜視図である。第1の単位構成3は、シート材10と、シート材10の上に設けられた間隔保持部材11Aとを備える。第2の単位構成4は、シート材10と、シート材10の上に設けられた間隔保持部材11Bとを備える。第2の単位構成4は、第1の単位構成3の上に設けられている。全熱交換素子1は、第1の単位構成3と第2の単位構成4とが交互に積層されて構成されている。全熱交換素子1を構成する第1の単位構成3の数と第2の単位構成4の数とは、任意であるものとする。
図1に示す積層体2に備えられている複数のシート材10は、積層体2の第1の端面7をなす第1のシート材13と、積層体2の第2の端面8をなす第2のシート材14とを含む。図1において、第1の端面7は、上方へ向けられた端面である。第2の端面8は、第1の端面7とは逆方向へ向けられた端面である。図1において、第2の端面8は、下方へ向けられた端面である。また、複数のシート材10は、第1のシート材13と第2のシート材14以外のシート材10である複数の第3のシート材15を含む。第3のシート材15は、第1のシート材13と第2のシート材14との間に配置されている。第3のシート材15は、第1の流路5と第2の流路6とを仕切る仕切部材である。
さらに、積層体2は、排気流17からの熱を伝える伝熱部材12を備える。伝熱部材12は、排気流17を受けて、複数のシート材10のいずれかである伝熱対象へ排気流17からの熱を伝える。実施の形態1において、積層体2は、排気流17とシート材10との間の熱交換を促進させる伝熱部材12を含む。全熱交換素子1は、伝熱部材12が設けられていることで、給気流18とシート材10との間の熱交換より排気流17とシート材10との間の熱交換を促進させる。
図1に示す全熱交換素子1において、伝熱部材12は、伝熱対象である第1のシート材13と第2のシート材14とに設けられている。各伝熱部材12の一部は、積層体2のうち排気流17が流入する側の端部19から突出している。
図3は、図1に示す伝熱部材12の斜視図である。伝熱部材12は、伝熱対象に接合されている第1の部分である平板部21と、図2に示す端部19から突出している第2の部分である折り曲げ部22とを含むシート材である。伝熱部材12は、平板部21と折り曲げ部22との間の折り曲げ線にて折り曲げられている。
図1に示す2つの伝熱部材12のうち一方の伝熱部材12の平板部21は、第1のシート材13のうち第1の端面7に接合されている。かかる伝熱部材12の折り曲げ部22は、第1の端面7より下方へ向けて折り曲げられている。2つの伝熱部材12のうち他方の伝熱部材12の平板部21は、第2のシート材14のうち第2の端面8に接合されている。かかる伝熱部材12の折り曲げ部22は、第2の端面8より上方へ向けて折り曲げられている。伝熱部材12は、平板部21と折り曲げ部22とが鈍角をなすように折り曲げられている。
伝熱部材12の材料には、金属のうち比較的高い熱伝導率の金属であるアルミニウムあるいは銅が用いられている。伝熱部材12の材料は、高い熱伝導率の材料であれば良く、アルミニウムあるいは銅以外の金属材料であっても良く、金属材料以外の材料であっても良い。
折り曲げ部22は、端部19から突出していることで、積層体2から排気流17の上流側へ露出している。積層体2へ向けて流動する排気流17の一部は、折り曲げ部22に当たる。
室内からの排気流17の温度が、屋外からの給気流18の温度より高い場合には、全熱交換素子1は、排気流17から得た熱を給気流18へ伝える。伝熱部材12は、積層体2へ向けて流動する排気流17の一部を折り曲げ部22にて受けることで、排気流17からの熱を取り込む。伝熱部材12は、取り込まれた熱を、平板部21から第1のシート材13および第2のシート材14へ伝播させる。第1のシート材13および第2のシート材14へ伝播した熱は、間隔保持部材11とシート材10とを経て、第2の流路6を流動する給気流18へ伝えられる。
全熱交換素子1は、平板部21と折り曲げ部22とを含む伝熱部材12が積層体2に設けられていることで、排気流17の熱を効率良く給気流18へ伝えることができる。平板部21からの折り曲げ部分である折り曲げ部22が伝熱部材12に設けられていることで、かかる折り曲げが無い場合と比較して、伝熱部材12への排気流17の接触が増えることとなる。全熱交換素子1は、伝熱部材12に折り曲げ部22が設けられていることで、排気流17から多くの熱を受けて、多くの熱を給気流18へ伝えることができる。
平板部21と、シート材10である第1のシート材13および第2のシート材14との接合には、接着剤が使用されている。接着剤には、高熱伝導性の接着剤が使用されても良い。高熱伝導性の接着剤が使用されることで、全熱交換素子1は、排気流17から伝熱部材12にて受けた熱を効率良くシート材10へ伝えることができる。
全熱交換素子1は、2系統の空気流のうちの第1の空気流である排気流17からの熱を伝熱部材12にて受けることで、第1の空気流の温度に全熱交換素子1全体の温度を近づける。全熱交換素子1は、第1の空気流から、第2の空気流である給気流18への顕熱の交換効率を向上させることができる。実施の形態1では、全熱交換素子1は、排気流17の温度に全熱交換素子1全体の温度を近づけて、排気流17から給気流18への熱交換効率を向上させることができる。
全熱交換素子1が設置されている場所の温度が、外気の温度の変化の影響を受け易い場合がある。この場合において、全熱交換素子1は、排気流17の温度に全熱交換素子1全体の温度を近づけることで、全熱交換素子1の周囲における温度が熱交換効率に及ぼす影響を少なくすることができる。全熱交換素子1は、外気の温度に関わらず安定した効率での熱交換を行うことができる。
空調がなされている室内から排出される排気流17の温度は、年間を通して安定している。全熱交換素子1は、排気流17の温度に全熱交換素子1全体の温度を近づけることで、年間を通して安定した効率での熱交換を行うことができる。全熱交換素子1は、夏と冬とのいずれの条件においても、給気流18の熱交換効率を向上させることができる。
全熱交換素子1は、積層体2の表面である第1の端面7と第2の端面8に伝熱部材12が接合されることで、全熱交換素子1の外部からの積層体2への熱の伝播を低減する。全熱交換素子1は、全熱交換素子1の周囲における温度が熱交換効率に及ぼす影響を少なくすることができ、安定した効率での熱交換を行うことができる。また、積層体2の表面を伝熱部材12の設置場所としたことで、全熱交換素子1に容易に伝熱部材12を設置することができる。全熱交換素子1に設けられる伝熱部材12を2つとしたことで、全熱交換素子1は、さらに多くの伝熱部材12が設けられる場合に比べて、部品点数を少なくすることができ、製造コストを低減できる。全熱交換素子1は、伝熱部材12の数を2つに抑えたことで、伝熱部材12が設けられたことによる圧力損失を低減できる。
実施の形態1では、全熱交換素子1は、第1の空気流である排気流17からの熱を伝熱部材12にて受ける。全熱交換素子1は、2系統の空気流のうちの一方からの熱を伝熱部材12にて受けるものであれば良い。全熱交換素子1は、全熱交換素子1が配置される場所の環境次第では、伝熱部材12にて給気流18を受けることとしても良い。この場合、全熱交換素子1は、第1の空気流である給気流18からの熱を伝熱部材12にて受ける。
積層体2に設けられる伝熱部材12の数は、2つに限られず、1つでも良く、2つより多くても良い。また、伝熱部材12が設けられる伝熱対象は、積層体2に備えられている複数のシート材10のうちのいずれのシート材10であっても良い。伝熱対象は、積層体2に設けられている複数の第3のシート材15のいずれかであっても良い。
図4は、実施の形態1の変形例にかかる全熱交換素子1の斜視図である。図4に示す全熱交換素子1において、伝熱部材12は、伝熱対象である第1のシート材13と第2のシート材14と加えて、伝熱対象である2つの第3のシート材15に設けられている。
また、伝熱部材12は、第1の単位構成3と第2の単位構成4とである8個の単位構成ごとに設けられている。伝熱部材12が設けられている伝熱対象は、複数のシート材10のうち、一定の数である7枚のシート材10を介して配置されているシート材10である。
第3のシート材15に設けられている伝熱部材12のうち図3に示す折り曲げ部22は、下方へ向けて折り曲げられている。かかる折り曲げ部22は、上方へ向けて折り曲げられていても良い。折り曲げ部22が下方と上方とのどちらへ折り曲げられていても伝熱部材12への排気流17の接触が増えるため、伝熱部材12は排気流17から多くの熱を受けることができる。
全熱交換素子1は、積層体2に設けられる伝熱部材12の数を多くするほど、排気流17から多くの熱を受けることができる。伝熱部材12の数は、伝熱部材12が設けられたことによる圧力損失と、全熱交換素子1が設けられた熱交換換気装置の換気性能との関係を基に、任意に設定することができる。
実施の形態1の伝熱部材12は、全熱交換素子を通過する第1の空気流の進行方向と第2の空気流の進行方向とを180度異ならせた対向流型の全熱交換素子に適用しても良い。この場合も、全熱交換素子は、第1の空気流と第2の空気流との間における熱交換効率を向上させることができる。
実施の形態1によると、積層体2に設けられている伝熱部材12は、第1の空気流を受けて、複数のシート材10のいずれかである伝熱対象へ第1の空気流からの熱を伝える。全熱交換素子1は、第1の空気流と第2の空気流との間における顕熱の交換効率を向上させることができる。これにより、全熱交換素子1は、高い効率での全熱交換が可能となるという効果を奏する。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2にかかる全熱交換素子30の斜視図である。全熱交換素子30には、実施の形態1の伝熱部材12と間隔保持部材11Aとに代えて、第1の空気流からの熱を伝える伝熱部材である間隔保持部材31Aが設けられている。上記の実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
間隔保持部材31は、第1の方向を長手方向とする凹凸が形成された間隔保持部材31Aと、第2の方向を長手方向とする凹凸が形成された間隔保持部材31Bとを含む。間隔保持部材31Aは、第1の単位構成3に含まれている。間隔保持部材31Bは、第2の単位構成4に含まれている。第2の流路6は、間隔保持部材31Bとシート材10とで囲われた空間である。間隔保持部材31の形状は、実施の形態1の間隔保持部材11と同様である。
間隔保持部材31Aは、第1の空気流である排気流17からの熱を複数のシート材10へ伝える伝熱部材である。間隔保持部材31Aは、金属のうち比較的高い熱伝導率の金属であるアルミニウムのシート、あるいはアルミニウムを含む特殊紙である。間隔保持部材31Aは、アルミニウム以外の高い熱伝導率の材料を含むものであっても良い。間隔保持部材31Bの材料は、実施の形態1の間隔保持部材11Aの材料と同様である。間隔保持部材31Aの材料の熱伝導率は、間隔保持部材31Bの材料の熱伝導率に比べて高い。実施の形態2において、間隔保持部材31Aは、給気流18とシート材10との間の熱交換より排気流17とシート材10との間の熱交換を促進させる伝熱部材である。排気流17から間隔保持部材31Aへ伝播した熱は、間隔保持部材31Aのうちシート材10との接触部分からシート材10を経て、給気流18へ伝播する。
全熱交換素子30は、間隔保持部材31Aが設けられて、第1の空気流とシート材10との間の熱交換が促進されることで、第1の空気流の温度に全熱交換素子30全体の温度を近づける。全熱交換素子30は、第1の空気流から第2の空気流への顕熱の交換効率を向上させることができる。実施の形態2では、全熱交換素子30は、排気流17の温度に全熱交換素子30全体の温度を近づけて、第1の空気流である排気流17から第2の空気流である給気流18への熱交換効率を向上させることができる。全熱交換素子30は、排気流17が通る位置への部品の設置が不要であることで、圧力損失を低減できる。また、全熱交換素子30は、排気流17が通る位置へ部品が設置される場合に比べて、部品点数を少なくすることができ、製造コストを低減できる。
実施の形態2では、全熱交換素子30は、第1の空気流である排気流17からの熱を、伝熱部材である間隔保持部材31Aにて受ける。全熱交換素子30は、2系統の空気流のうちの一方からの熱を伝熱部材にて受けるものであれば良い。全熱交換素子30は、全熱交換素子30が配置される場所の環境次第では、間隔保持部材31Bを高い熱伝導率の材料で形成されたものとし、伝熱部材である間隔保持部材31Bにて給気流18からの熱を受けることとしても良い。この場合、全熱交換素子30は、第1の空気流である給気流18からの熱を間隔保持部材31Bにて受ける。
実施の形態2によると、第1の単位構成3に含まれる間隔保持部材31Aは、第1の流路5を通過する第1の空気流からの熱を複数のシート材10へ伝える。全熱交換素子30は、第1の空気流から第2の空気流への顕熱の交換効率を向上させることができる。これにより、全熱交換素子30は、高い効率での全熱交換が可能となるという効果を奏する。
実施の形態2にかかる間隔保持部材31Aは、全熱交換素子を通過する第1の空気流の進行方向と第2の空気流の進行方向とを180度異ならせた対向流型の全熱交換素子に適用しても良い。この場合も、全熱交換素子は、第1の空気流と第2の空気流との間における熱交換効率を向上させることができる。
実施の形態3.
図6は、本発明の実施の形態3にかかる換気装置40の斜視図である。熱交換換気装置である換気装置40は、図4に示す全熱交換素子1を備える。上記の実施の形態1および2と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図6に示す全熱交換素子1のうち、伝熱部材12にはトーンを付している。また、全熱交換素子1のうち伝熱部材12以外の構成の図示を省略している。
換気装置40は、第1の送風機である排気送風機47と、第2の送風機である給気送風機48と、全熱交換素子1とを備える。排気送風機47は、第1の空気流である排気流17を発生させる。給気送風機48は、第2の空気流である給気流18を発生させる。全熱交換素子1は、排気流17と給気流18との全熱交換を行う。また、換気装置40は、排気流17が通過する排気流路43,44と給気流18が通過する給気流路45,46が設けられたケーシング41を備える。ケーシング41は、上側が開放された箱体である。天板42は、ケーシング41の上側を覆う。図6には、ケーシング41から天板42が取り外された状態の換気装置40を示している。
ケーシング41のうち室内側の側面には、排気吸込口51と給気吹出口54とが設けられている。ケーシング41のうち屋外側の側面には、排気吹出口52と給気吸込口53とが設けられている。
換気装置40は、排気送風機47を動作させることで、室内の空気を排気吸込口51から排気流路43へ取り込んで排気流17を発生させる。排気流17は、排気流路43から図1に示す第1の流路5を通って排気流路44を進行して、排気吹出口52から室外へ向けて吹き出される。換気装置40は、給気送風機48を動作させることで、屋外の空気を給気吸込口53から給気流路45へ取り込んで給気流18を発生させる。給気流18は、給気流路45から図1に示す第2の流路6を通って給気流路46を進行して、給気吹出口54から室内へ向けて吹き出される。
全熱交換素子1は、排気流路43,44と給気流路45,46とが交差する位置に設けられている。全熱交換素子1は、排気流路43,44を進行する排気流17と給気流路45,46を進行する給気流18との全熱交換を行う。換気装置40は、全熱交換素子1での全熱交換により、室内からの排気流17の顕熱と潜熱とを回収して、回収された顕熱と潜熱とを給気流18へ伝達させる。また、換気装置40は、全熱交換素子1での全熱交換により、室外からの給気流18の顕熱と潜熱とを回収して、回収された顕熱と潜熱とを排気流17へ伝達させる。換気装置40は、全熱交換素子1での伝熱交換が行われることで、室内の冷暖房の効率と除加湿の効率とを向上させ、室内の空調に使用されるエネルギーを低減させることができる。
伝熱部材12のうち図3に示す折り曲げ部22は、図1に示す積層体2の端部19から、全熱交換素子1より排気流17の上流側の排気流路43へ突出している。全熱交換素子1は、伝熱部材12に折り曲げ部22が設けられていることで、排気流17から多くの熱を受けて、多くの熱を給気流18へ伝えることができる。
換気装置40は、全熱交換素子1が設けられていることで、第1の空気流と第2の空気流との間における顕熱の交換効率を向上させることができる。これにより、換気装置40は、高い効率での全熱交換が可能となるという効果を奏する。
換気装置40は、図4に示す全熱交換素子1に代えて、図1に示す全熱交換素子1あるいは図5に示す全熱交換素子30を備えていてもよい。この場合も、換気装置40は、高い効率での全熱交換を行うことができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,30 全熱交換素子、2 積層体、3 第1の単位構成、4 第2の単位構成、5 第1の流路、6 第2の流路、7 第1の端面、8 第2の端面、10 シート材、11,11A,11B,31,31A,31B 間隔保持部材、12 伝熱部材、13 第1のシート材、14 第2のシート材、15 第3のシート材、17 排気流、18 給気流、19 端部、21 平板部、22 折り曲げ部、40 換気装置、41 ケーシング、42 天板、43,44 排気流路、45,46 給気流路、47 排気送風機、48 給気送風機、51 排気吸込口、52 排気吹出口、53 給気吸込口、54 給気吹出口。

Claims (6)

  1. 互いに間隔が設けられて配置されている複数のシート材と、前記複数のシート材の間隔を保持する間隔保持部材と、を備え、前記シート材と前記間隔保持部材とを含み、室内から排出される排気流が通過する第1の流路を構成する第1の単位構成と、前記シート材と前記間隔保持部材とを含み、前記室内へ供給される給気流が通過する第2の流路を構成する第2の単位構成とが交互に積層されている積層体において、前記複数のシート材のうちの少なくとも1つである伝熱対象に設けられている伝熱部材を有し、
    前記伝熱部材は、前記伝熱対象に重ね合わせられている第1の部分と、前記積層体のうち前記排気流が流入する側の端部から突出しており、前記第1の流路へ向かう前記排気流の一部を受けることによって前記排気流からの熱を取り込む第2の部分とを有し、前記第2の部分にて取り込まれた熱を前記伝熱対象へ伝播可能に前記第1の部分が前記伝熱対象の面に接合されており、前記排気流と前記伝熱対象との間の熱交換を促進させることを特徴とする全熱交換素子。
  2. 前記伝熱部材は、前記第1の部分である平面部と前記第2の部分である折り曲げ部との間の折り曲げ線にて折り曲げられていることを特徴とする請求項1に記載の全熱交換素子。
  3. 前記複数のシート材は、前記積層体の第1の端面をなす第1のシート材と、前記積層体のうち前記第1の端面とは逆方向へ向けられた第2の端面をなす第2のシート材とを含み、
    前記伝熱対象は、前記第1のシート材と前記第2のシート材とであることを特徴とする請求項1または2に記載の全熱交換素子。
  4. 前記複数のシート材は、前記積層体の第1の端面をなす第1のシート材と、前記積層体のうち前記第1の端面とは逆方向へ向けられた第2の端面をなす第2のシート材と、前記第1のシート材と前記第2のシート材との間に配置されて前記第1の流路と前記第2の流路とを仕切る複数の第3のシート材とを含み、
    前記伝熱対象は、前記複数の第3のシート材のいずれかであることを特徴とする請求項1または2に記載の全熱交換素子。
  5. 前記伝熱対象は、前記複数のシート材のうち一定の数のシート材を介して配置されているシート材であることを特徴とする請求項1または2に記載の全熱交換素子。
  6. 排気流を発生させる第1の送風機と、
    給気流を発生させる第2の送風機と、
    前記排気流と前記給気流との全熱交換を行う全熱交換素子と、
    を備え、
    前記全熱交換素子は、
    互いに間隔が設けられて配置されている複数のシート材と、前記複数のシート材の間隔を保持する間隔保持部材と、を備え、前記シート材と前記間隔保持部材とを含み、室内から排出される前記排気流が通過する第1の流路を構成する第1の単位構成と、前記シート材と前記間隔保持部材とを含み、前記室内へ供給される前記給気流が通過する第2の流路を構成する第2の単位構成とが交互に積層されている積層体において、前記複数のシート材のうちの少なくとも1つである伝熱対象に設けられている伝熱部材を有し、
    前記伝熱部材は、前記伝熱対象に重ね合わせられている第1の部分と、前記積層体のうち前記排気流が流入する側の端部から突出しており、前記第1の流路へ向かう前記排気流の一部を受けることによって前記排気流からの熱を取り込む第2の部分とを有し、前記第2の部分にて取り込まれた熱を前記伝熱対象へ伝播可能に前記第1の部分が前記伝熱対象の面に接合されており、前記排気流と前記伝熱対象との間の熱交換を促進させることを特徴とする熱交換換気装置。
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