JP6829005B2 - トリコット編地 - Google Patents
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Description
(I)弾性糸とマルチフィラメント糸とを含み、厚みが0.3mm以上1.5mm以下であり、編密度が40〜110コース/2.54cmかつ30〜80ウェール/2.54cmであり、目付けが100〜600g/m2であるトリコット編地であって、
前記マルチフィラメント糸は無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下である合成樹脂部を含み、
前記マルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状が下記(1)〜(5)を満足し、かつ前記トリコット編地はダブルデンビー組織であり、伸長時において、下記式(イ)で示される防透度が85%以上であることを特徴とする、トリコット編地。
防透度(%)=100−[(試料の裏側に白板を設置したときのL*値−試料の裏側に黒板を設置したときのL*値)/(白板のL*値−黒板のL*値)×100] (イ)
(1)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜30個の葉部を含む多葉形状。
(2)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
(3)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
(4)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
(5)前記単糸の中空率が5〜30%。
湿潤時の防透性低下度(%)=WId−WIw (ロ)
なお、WIdは乾燥時試料の防透度であり、WIwは湿潤時試料の防透度である。なお、乾燥時試料とは20℃65%RHの環境下で24時間調整した試料であり、湿潤時試料とは、20℃65%RHの環境下で24時間調整した試料に該試料と同質量の水分を含ませた試料である。
本発明のトリコット編地は、弾性糸と、マルチフィラメント糸とを含む。
中空率(%)=[(r12+r22)/2×R2]×100 (ハ)
r1:中空部の長軸の長さ(μm)
r2:中空部の短軸の長さ(μm)
R:単糸直径(μm)
防透度(%)=100−[(試料の裏側に白板を設置したときのL*値−試料の裏側に黒板を設置したときのL*値)/(白板のL*値−黒板のL*値)×100] (イ)
なお、本発明における伸長時とは、タテヨコ何れの方向においても、少なくとも10%以上伸長させた状態をいう。特に、本発明においては、タテヨコ何れの方向においても20%伸長させたときに上述の防透度を達成することが好ましく、同30%伸長させたときに上述の防透度を達成することがより好ましい。
湿潤時の防透性低下度(%)=WId−WIw (ロ)
なお、WIdは乾燥時試料の防透度であり、WIwは湿潤時試料の防透度である。なお、乾燥時試料とは20℃65%RHの環境下で24時間調整した試料であり、湿潤時試料とは、20℃65%RHの環境下で24時間調整した試料に該試料と同質量の水分を含ませた試料である。なお、防透度は上記式(イ)により算出する。湿潤時の防透性低下度が上記範囲であると、発汗、降雨などにより編地が濡れた場合であっても、優れた防透性を発揮することができる。
(1)極限粘度[η]
フェノールと四塩化エタンとの等質量混合物を溶媒として、温度20℃の条件下で常法に基づき測定した。
マルチフィラメント糸から取り出した単糸の、長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、単糸外周長(μm)及びセグメントAの単糸表面への露出長(μm)を測定し、単糸外周長(μm)に対する割合(EC(%))を次式により算出した。
EC=セグメントAの露出長(μm)/フィラメント外周長(μm)×100(%)
マルチフィラメント糸から取り出した単糸の、長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、単糸の中心から単糸外周までの距離(μm)及び各葉部における単糸外周から各葉部までの最短距離(μm)を測定した。そして、単糸の中心から単糸外周までの距離(μm)に対する各葉部における単糸外周から各葉部までの最短距離(μm)の平均比率(DC(%))を次式により算出した。
DC=単糸外周から各葉部までの最短距離の平均値(μm)/単糸の中心から単糸外周までの距離(μm)×100(%)
マルチフィラメント糸から単糸を取り出し、取り出した単糸の長手方向に対する横断面を光学顕微鏡(INABATA&CO製 PCSCOPE PCS−81X)で観察し、分離している葉部における隣り合う葉部との最短距離(μm)を測定した。該横断面における分離している葉部全てについて測定し、その平均値を、互いに隣り合う葉部と葉部との最短距離(μm)とした。
前述の方法により、測定、算出した。
オーストラリアニュージーランド規格(AS/NZS;4399:1996)に従い、分光光度計を用いて測定した280〜400nmの紫外線透過率に所定のダメージ係数を考慮し、算出した。
紫外可視近赤外分光光度計(島津製作所製「UV−3100PC」、測定波長380〜780nm)(付属装置:内径60mmφの積分球付属装置「ISR−3100」)を使用し、試料の裏側に白板を設置したときのL*値、試料の裏側に黒板を設置したときのL*値、白板のL*値、及び黒板のL*値を算出し、下記式(イ)により防透度を算出した。白板(標準白板)の素材として硫酸バリウムを用いた。
防透度(%)=100−[(試料の裏側に白板を設置したときのL*値−試料の裏側に黒板を設置したときのL*値)/(白板のL*値−黒板のL*値)×100]
なお、JIS L 1096:2010 8.14(ストリップ法)に従って、伸長率をタテヨコともに10%、タテヨコともに20%、タテヨコともに30%として伸長した試料を測定に付した。
乾燥時試料の防透度(WId)及び湿潤時試料の防透度(WIw)を測定し、下記式(ロ)により算出した。なお、乾燥時試料とは20℃65%RHの環境下で24時間調整した試料とし、湿潤時試料とは、20℃65%RHの環境下で24時間調整した試料に該試料と同質量の水分を含ませたものとした。防透度は上記(8)の手法に従って測定した(つまり、伸長させない状態で記式(イ)により算出した)。
湿潤時の防透性低下度(%)=WId−WIw (ロ)
JIS L 1096:2010 8.9.9.1.bに従い測定、算出した。
JIS L 1096:2010 8.6.2に従い測定、算出した。
精密厚み測定器(株式会社尾崎製作所製、「ピーコック」)を用い測定、算出した。
JIS L 1096 8.3に従い測定、算出した。
JIS L 1096:2010 8.14(定速伸長法)に従い測定、算出した。
セグメントAを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、無機酸化物微粒子として酸化チタン微粒子(TiO2)を3質量%含有させた。セグメントBを構成する合成樹脂として極限粘度が0.65のPETを常法によりチップ化し、乾燥したものを用い、酸化チタン微粒子(TiO2)を0.4質量%含有させた。
染料(UVITEX EBF):1%omf
助剤(ニッカサンソルトSN−130):0.5g/L
酢酸:0.2ml/L
染色後、仕上げ加工を行い、各種評価に付した。仕上げ加工後の編密度は、56ウェール/2.54cm、91コース/2.54cmであった。評価結果を表1に示す。
実施例1において、フロント筬に使用するマルチフィラメント糸に代えて、中空部を有しない丸断面のポリエステルマルチフィラメント(酸化チタン含有率:2質量%、84dtex単糸本数48本)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を行って、比較例1のトリコット編地を得た。仕上げ加工後の編密度は、56ウェール/2.54cm、89コース/2.54cmであった。この編地の評価結果を表1に示す。
実施例1において得られたマルチフィラメント糸のみを用い、丸編機にて編組織がスムース組織である編地とした以外は、実施例1と同様の操作を行って、比較例2の編地を得た。仕上げ加工後の編密度は、36ウェール/2.54cm、38コース/2.54cmであった。この編地の評価結果を表1に示す。
2 無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部
3 無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下である合成樹脂部
4 葉部
5 中空部
Claims (8)
- 弾性糸とマルチフィラメント糸とを含み、厚みが0.3mm以上1.5mm以下であり、編密度が40〜110コース/2.54cmかつ30〜80ウェール/2.54cmであり、目付けが100〜600g/m2であるトリコット編地であって、
前記マルチフィラメント糸は無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と、無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下である合成樹脂部を含み、
前記マルチフィラメント糸を構成する単糸の長手方向に対する横断面形状が下記(1)〜(5)を満足し、かつ前記トリコット編地はダブルデンビー組織であり、伸長時において、下記式(イ)で示される防透度が85%以上であることを特徴とする、トリコット編地。
防透度(%)=100−[(試料の裏側に白板を設置したときのL*値−試料の裏側に黒板を設置したときのL*値)/(白板のL*値−黒板のL*値)×100] (イ)
(1)前記横断面における無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の形状が、前記単糸の中心側から外周側へ放射状に向かう6〜30個の葉部を含む多葉形状。
(2)前記葉部の外周側の先端部が曲線形状。
(3)前記単糸の外周長(μm)に対する、前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部の前記単糸表面への露出長(μm)の割合が10%以下。
(4)前記単糸の中心から前記単糸の外周までの距離(μm)に対する、前記単糸の外周から前記葉部までの最短距離(μm)の平均比率が10%以下。
(5)前記単糸の中空率が5〜30%。 - 前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部を構成する合成樹脂及び前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下である合成樹脂部を構成する合成樹脂が、ポリエステルであることを特徴とする、請求項1に記載のトリコット編地。
- 前記無機酸化物微粒子の含有率X(質量%)が2<X≦10である合成樹脂部と前記無機酸化物微粒子の含有率Y(質量%)が2以下である合成樹脂部との質量比が30/70〜90/10であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のトリコット編地。
- 前記マルチフィラメント糸の混率が5〜95質量%であることを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のトリコット編地。
- 前記弾性糸の混率が95〜5質量%であることを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のトリコット編地。
- JIS L 1096:2010 8.14(定速伸長法)に従って測定された伸長率が60%以上であることを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載のトリコット編地。
- 紫外線防止指数が40以上であることを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載のトリコット編地。
- 下記式(ロ)で示される湿潤時の防透性低下度が5%以下であることを特徴とする、請求項1〜7の何れか1項に記載のトリコット編地。
湿潤時の防透性低下度(%)=WId−WIw (ロ)
なお、WIdは乾燥時試料の防透度であり、WIwは湿潤時試料の防透度である。なお、乾燥時試料とは20℃65%RHの環境下で24時間調整した試料であり、湿潤時試料とは、20℃65%RHの環境下で24時間調整した試料に該試料と同質量の水分を含ませた試料である。
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