JP6836626B2 - 第四級アンモニウム塩型界面活性剤の除菌性を向上させる方法 - Google Patents
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Description
前記液剤は、
(A)乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸若しくはこれらの酸の塩、又はこれらの酸及び塩から選択される2種以上の組み合わせ、
(B)第四級アンモニウム塩型界面活性剤、及び
(C)水、
を含有するとともにエタノールを非含有であり、且つ25℃におけるpHが3.0以上6.0未満である、ウエットシートを提供することにより前記の課題を解決したものである。
一般式(1)において、R1の好ましい態様は、除菌効果を向上させる観点から、直鎖または分岐鎖アルキル基またはアルケニル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。また、R1の炭素数は、上記と同様の観点から、6以上28以下が好ましく、12以上18以下がより好ましい。R2は、上記と同様の観点から、直鎖または分岐鎖アルキル基またはアルケニル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。また、R2の炭素数は、上記と同様の観点から、6以上28以下が好ましく、12以上18以下がより好ましい。R3及びR4は、上記と同様の観点から、直鎖または分岐鎖アルキル基またはアルケニル基が好ましく、直鎖のアルキル基がより好ましい。
A−はアニオンであれば特に限定されない。無機もしくは有機のカルボン酸イオン、スルホン酸イオン、ハロゲンイオンが挙げられ、ハロゲンイオンが好ましく、塩化物イオン、臭化物イオンがより好ましく、塩素化物イオンが一層好ましい。
繊維材料からなる基材シートに液剤が含浸されてなるウエットシートであって、
前記液剤は、
(A)乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸若しくはこれらの酸の塩、又はこれらの酸及び塩から選択される2種以上の組み合わせ、
(B)第四級アンモニウム塩型界面活性剤、及び
(C)水、
を含有するとともにエタノールを非含有であり、且つ25℃におけるpHが3.0以上6.0未満である、ウエットシート。
前記液剤が水を97質量%以上99.7質量%以下含有する、前記<1>に記載のウエットシート。
<3>
前記液剤が更にシリコーンを含有する、前記<1>又は<2>に記載のウエットシート。
<4>
前記液剤に含まれるすべての成分が、医薬部外品原料規格2006を満たすものである、前記<1>ないし<3>のいずれか1つに記載のウエットシート。
<5>
前記基材シートの質量に対して100質量%以上1000質量%以下の割合で前記液剤が含浸されている、前記<1>ないし<4>のいずれか1つに記載のウエットシート。
<6>
前記基材シートが再生繊維を含む、前記<1>ないし<5>のいずれか1つに記載のウエットシート。
<7>
前記基材シートは、レーヨン繊維及び合成樹脂繊維が混綿されてなるスパンレース不織布からなる、前記<1>ないし<6>のいずれか1つに記載のウエットシート。
<8>
前記基材シートは、前記レーヨン繊維の割合が50質量%以上100質量%以下であり、且つ複数の開孔が形成されているものである、<7>に記載のウエットシート。
<9>
成分(A)が発酵乳酸である、前記<1>ないし<8>のいずれか1つに記載のウエットシート。
<10>
前記液剤中の成分(A)の含有量は、0.1質量%以上が好ましく、0.2質量%以上がより好ましく、そして1.0質量%以下が好ましく、0.5質量%%以下がより好ましい、前記<1>ないし<9>のいずれか1つに記載のウエットシート。
成分(B)は、下記一般式(1)で表される第四級アンモニウム塩型界面活性剤であり、
<12>
前記液剤中の成分(B)の含有量は、0.05質量%以上が好ましく、0.1質量%以上がより好ましく、そして0.4質量%以下が好ましく、0.15質量%%以下がより好ましい、前記<1>ないし<11>のいずれか1つに記載のウエットシート。
<13>
前記液剤中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比〔(A)成分/(B)成分〕は、10/1〜1/1であることが好ましく、10/1〜3/1であることがより好ましい、前記<1>ないし<12>のいずれか1つに記載のウエットシート。
<14>
前記液剤中の成分(C)の含有量は、97質量%以上が好ましく、98質量%以上がより好ましく、そして99.7質量%以下が好ましく、99.5質量%%以下がより好ましい、前記<1>ないし<13>のいずれか1つに記載のウエットシート。
<15>
前記液剤が更にシリコーンを含有し、該液剤中の該シリコーンの含有量は、0.003質量%以上が好ましく、0.005質量%以上がより好ましく、そして0.05質量%以下が好ましく、0.03質量%%以下がより好ましい、前記<1>ないし<14>のいずれか1つに記載のウエットシート。
<16>
前記シリコーンとしては、ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサンが挙げられ、これらを、単独又は2種以上を組み合わせて用いる、前記<15>に記載のウエットシート。
<17>
前記液剤は、更にpH調整剤、多価アルコール、防腐剤、芳香剤、色素を含有し、該液剤中のこれらの含有量は、0.1質量%以上が好ましく、0.2質量%以上がより好ましく、そして2.7質量%以下が好ましく、1.2質量%%以下がより好ましい、前記<1>ないし<16>のいずれか1つに記載のウエットシート。
<18>
前記液剤は、成分(B)以外の界面活性剤を含有し、該液剤中の該界面活性剤の含有量は、0.01質量%以上が好ましく、0.05質量%以上がより好ましく、そして1.0質量%以下が好ましく、0.3質量%以下がより好ましく、液剤中における成分(B)も含めた界面活性剤全体としての含有量は1.0質量%以下であることが好ましい、前記<1>ないし<17>のいずれか1つに記載のウエットシート。
<19>
前記液剤は、25℃におけるpHが、3.0以上6.0未満であり、4.0以上が好ましく、4.3以上がより好ましく、そして5.5以下が好ましく、5.0以下がより好ましい、前記<1>ないし<18>のいずれか1つに記載のウエットシート。
前記基材シートに含浸されている前記液剤の割合は、該基材シートの質量に対して、100質量%以上とすることが好ましく、200質量%以上とすることが更に好ましく、1000質量%以下とすることが好ましく、500質量%以下とすることが更に好ましい、前記<1>ないし<19>のいずれか1つに記載のウエットシート。
<21>
前記基材シートは不織布であり、該不織布の坪量は、好ましくは20g/m2以上200g/m2以下であり、より好ましくは30g/m2以上100g/m2以下である、前記<1>ないし<20>のいずれか1つに記載のウエットシート。
<22>
前記基材シートがスパンレース不織布であり、該スパンレース不織布には複数の開孔が形成されている、前記<1>ないし<21>のいずれか1つに記載のウエットシート。
<23>
平面視した際の前記開孔の面積は、好ましくは0.3mm2以上6mm2以下であり、より好ましくは1.2mm2以上1.9mm2以下である、前記<22>に記載のウエットシート。
<24>
前記開孔の形状は円系もしくは楕円であり、楕円の場合の縦横比はMD方向(machine direction)をXとし、CD方向(cross direction)をYとした場合、Xに対するYの比率は好ましくは0.1以上1.0以下であり、より好ましくは0.5以上0.7以下である、前記<22>又は<23>に記載のウエットシート。
<25>
前記基材シートにおける面積当たりの前記開孔の数は、100cm2当たり、好ましくは100個以上2000個以下であり、より好ましくは600個以上1000個以下である、前記<22>ないし<24>のいずれか1つに記載のウエットシート。
<26>
前記基材シートがレーヨン繊維を含有しており、該基材シートに占める該レーヨン繊維の割合は、50質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、そして100質量%以下が好ましく、90質量%以下がより好ましい、前記<1>ないし<25>のいずれか1つに記載のウエットシート。
以下の表1に示す成分を含有する液剤を用いた。基材シートとしてはスパンレース不織布を用いた。スパンレース不織布の質量に対して液剤を250質量%の割合で含浸させて実施例及び比較例のウエットシートを製造した。スパンレース不織布としては、ダイワボウポリテック株式会社製の品番NW−RH3−40Bを用いた。該不織布は、サイズが160mm×140mmであり、坪量が40g/m2であり、レーヨン繊維の配合割合が80質量%であった。芯:ポリプロピレン/鞘:ポリエチレンの合成繊維の配合割合が20質量%であった。
・乳酸:発酵乳酸、品番PURAC ULTRAPURE90、ピューラック・タイランド社製
・クエン酸:扶桑化学工業株式会社製
・リンゴ酸:扶桑化学工業株式会社製
・酢酸:和光純薬工業株式会社製
・コハク酸:純正化学株式会社製
・第四級アンモニウム塩型界面活性剤:サニゾールC、花王株式会社製
・界面活性剤:エマルゲン109P、花王株式会社製
・多価アルコール:プロピレングリコール、株式会社ADEKA製
・多価アルコール:ジプロピレングリコール、株式会社ADEKA製
・シリコーン:シリコーンKM−72、信越化学工業株式会社製
・pH調整剤:水酸化ナトリウム、南海化学株式会社製
・pH調整剤:硫酸、和光純薬工業株式会社製
・エタノール:和光純薬工業株式会社製
日本清浄紙綿類工業会が定める「ウエットワイパー類の除菌性能試験」に準じて実施例及び比較例のウエットシートを評価した。
菌種としては大腸菌及び黄色ブドウ球菌を選定した。各菌の生菌数をそれぞれ1.0〜5.0×109個/mLに調製した。ステンレスプレート上に各菌の調製液をそれぞれ0.01mL滴下した。このプレートを実施例及び比較例のウエットシートを用いて拭き取った。拭き取り操作は、ウエットシートに150gの荷重をかけた状態で、プレート上を約1秒間隔で5往復させて行った。拭取り操作終了後、ウエットシートを5分間放置した後、ストマッカー袋に移し、所定の条件にて菌を洗い出した。さらに所定の条件にて希釈し、一般細菌用のSCDLP寒天培地に接種して、35℃で1日間培養した。培養後、生菌数の測定を行い、菌体数の常用対数値を〔B〕とした。また、対照シートを用いて同様に操作を行い、測定した菌体数の常用対数値を〔A〕とした。尚、対照シートとして、ウエットシートの原料の基材シートを用い、液剤は精製水を使用した。
下記の計算式によって除菌活性値を数値化した。
除菌活性値=A−B
A:対照シートで3回試行した結果における生菌数の常用対数値の平均値
B:実施例及び比較例のウエットシートで3回試行した結果における生菌数の常用対数値の平均値
評価基準:
a:除菌活性値が3.0以上
b:除菌活性値が2.0以上3.0未満
d:除菌活性値が2.0未満
除菌活性値が2.0以上であると、除菌能力が高いことを意味する。
JIS Z2801「抗菌加工製品−抗菌性試験方法・抗菌効果」に準拠して、実施例及び比較例のウエットシートを評価した。
菌種としては大腸菌及び黄色ブドウ球菌を選定した。ポリエチレン樹脂からなる5cm×5cmサイズの試料板を、実施例及び比較例のウエットシートで2往復拭き、その後乾燥させた。各菌液を乾燥させたそれぞれの試料板の表面に滴下して植菌した。植菌数は、試料板一枚当たり1.0〜4.0×105個に調製した。試料板上の菌液に密着するようにポリエチレン製のフィルムを配置した。フィルムのサイズは4cm×4cmであった。その後、温度35℃、相対湿度90%以上の環境下で24時間培養した。それをストマッカー袋に移し、所定の条件にて菌を洗い出した。さらに、所定の条件にて希釈し一般細菌用のSCDLP寒天培地に接種して、35℃で1日間培養した。培養後、生菌数の測定を行い、菌体数の常用対数値を〔D〕とした。また、対照シートを用いて同様に操作を行い、測定した菌体数の常用対数値を〔C〕とした。尚、対照シートとして、ウエットシートの原料の基材シートを用い、液剤は精製水を使用した。
下記の計算式によって抗菌活性値を数値化した。
抗菌活性値=C−D
C:対照シートで3回試行した結果における生菌数の常用対数値の平均値
D:実施例及び比較例のウエットシートで3回試行した結果における生菌数の常用対数値の平均値
評価基準:
a:抗菌活性値が3.0以上
b:抗菌活性値が2.0以上3.0未満
d:抗菌活性値が2.0未満
抗菌活性値が2.0以上であると、抗菌能力が高いことを意味する。
JIS Z2801「抗菌加工製品−抗菌性試験方法・抗菌効果」を参考に、汚れの付着時の抗菌試験法を作成し評価した。通常法のJIS Z2801法との相違点は菌液の調整時に0.3%濃度の牛血清アルブミンを添加する。アルブミンを添加することでJIS Z2801「抗菌加工製品−抗菌性試験方法・抗菌効果」では評価できなかった汚れ付着時の抗菌性が評価できる事から、実施例及び比較例のウエットシートを評価した。尚、対照シートとして、ウエットシートの原料の基材シートを用い、液剤は精製水を使用した。
抗菌活性値=E−F
E:対照シートで3回試行した結果における生菌数の常用対数値の平均値
F:実施例及び比較例のウエットシートで3回試行した結果における生菌数の常用対数値の平均値
評価基準:
a:抗菌活性が3.0以上
b:抗菌活性値が2.0以上
d:抗菌活性値が2.0未満
抗菌試験:汚濁条件試験において 抗菌活性値が2.0以上であると、汚れ存在下においても抗菌効果を発現し抗菌能力が通常の抗菌試験 JIS Z2801「抗菌加工製品−抗菌性試験方法・抗菌効果」で得た結果より抗菌性がより高く、抗菌活性値が3.0以上であると、さらに高い抗菌性であると位置づけを行った。
実施例及び比較例のウエットシートで手の甲を1秒間に1往復、合計3往復拭き、肌への刺激性の低さを専門パネラー3名で評価した。これらのパネラーの協議により以下の評価基準に従って評価した。
評価基準:
b:シートで拭き上げた後の肌に、つっぱり感やかさつく等の違和感がない
d:シートで拭き上げた後の肌につっぱり感やかさつく等の違和感がある
実施例及び比較例のウエットシートを用い、口周りを1秒間に1回転口周り全体に円を描くように5回転拭き、乾燥後の口周りの、つっぱり感、かさつき感を、専門パネラー3名で評価した。これらのパネラーの協議により以下の評価基準に従って評価した。
評価基準:
b:シートで拭き上げた後のつっぱり感、かさつき感等の違和感がない
d:シートで拭き上げた後のつっぱり感、かさつき感等の違和感がある
実施例の長尺なウエットシートをロール状態に巻いた状態で容器に収容し、収容された形態のウエットシートの取り出し性を、専門パネラー3名で評価した。これらのパネラーの協議により以下の評価基準に従って評価した。長尺なウエットシートのサイズは160mm×140mmであり、長手方向の一端部側から巻き回してロール状態とした。なお容器としては、蓋は凸版印刷株式会社製、ヒンジ付き射出成型キャップ、ボトルは株式会社本田洋行社製、ブロー成型容器を用いた。
評価基準:
b:異音や引っかかりがなく、スムーズに取り出しやすい
d:異音や、引っかかりがあり、引き出しにくい
実施例のウエットシートで、30cm×30cmの黒色のプラスチック面を1秒間に1往復、合計3往復で全面を清拭し、乾燥後の黒色のプラスチック面における仕上がり性を、専門パネラー3名で評価した。これらのパネラーの協議により以下の評価基準に従って評価した。
評価基準:
a:肉眼で見える変化がない
b:一方の観察方向から僅かな拭き筋(白色の筋状)認められる
c:数通りの観察方向から拭き筋(白色の筋状)認められる
d:明らかに白化が認められる
Claims (1)
- 第四級アンモニウム塩型界面活性剤〔成分(B)〕及び水を含有するとともにエタノールを非含有である液剤(ただし第四級アンモニウム塩及びポリアミノプロピルビグアナイドを含む液剤を除く。)に対して、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酢酸若しくはこれらの酸の塩、又はこれらの酸及び塩から選択される2種以上の組み合わせ〔成分(A)〕を、前記液剤中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の質量比〔成分(A)/成分(B)〕を10/1〜3/1の割合で添加することにより、25℃におけるpHを3.0以上6.0未満とするとともに、前記第四級アンモニウム塩型界面活性剤の除菌性を向上させる方法。
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| JP2019108199A JP6836626B2 (ja) | 2019-06-10 | 2019-06-10 | 第四級アンモニウム塩型界面活性剤の除菌性を向上させる方法 |
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