JP6836710B2 - 易開封性積層フィルム、易開封性ラミネートフィルム、及び蓋材 - Google Patents
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Description
本発明に使用するヒートシール層は、本発明の易開封性積層フィルムの一方の面の表層を構成し、後述の包装容器のヒートシール面を封止する層である。ヒートシール層はエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)の少なくとも一種を樹脂成分として含有するポリオレフィン系樹脂組成物からなる。
本発明に使用する表面層は、易開封性積層フィルムのヒートシール層とは他方の面に積層され、易開封性積層フィルムの表層を構成する。本発明の易開封性積層フィルムを使用してラミネートフィルムを製造する場合には、当該表面層上に後述の基材が積層される。
本発明の易開封性積層フィルムにおいては、ヒートシール層と表面層との間に中間層を設けることもできる。当該中間層に使用する樹脂組成物としては、例えば、上記表面層と同様の樹脂組成物を好ましく使用できる。なお、表面層と中間層の樹脂組成物は、その配合や物性が同一のものを使用しても異なるものを使用してもよい。
本発明の易開封性積層フィルムは、一方の表層が前記ヒートシール層であり、他方の表層が前記表面層からなる積層フィルムである。当該構成の積層フィルムは、低温下でも十分なシール強度を有し、かつ耐ブロッキング性に優れることから、各種包装用のフィルムとして好適に使用できる。
本発明の易開封性積層フィルムの製造方法としては、特に限定されないが、例えば、表面層、中間層、ヒートシール層等の各層に用いる各樹脂又は樹脂混合物を、それぞれ別々の押出機で加熱溶融させ、共押出多層ダイス法やフィードブロック法等の方法により溶融状態でヒートシール層/中間層/表面層、を積層した後、インフレーションやTダイ・チルロール法等によりフィルム状に成形する共押出する方法が挙げられる。共押出法は、各層の厚さの比率を比較的自由に調整することが可能で、衛生性に優れ、コストパフォーマンスにも優れた積層フィルムが得られるので好ましい。融点とTgとの差が大きい樹脂を積層するような場合は、共押出加工時にフィルム外観が劣化したり、均一な層構成形成が困難になったりする場合がある。このような劣化を抑制するためには、比較的高温で溶融押出を行うことができるTダイ・チルロール法が好ましい。
本発明の易開封性積層フィルム及びラミネートフィルムは、各種の包装用材料として好適に用いることができる。特に、低温雰囲気下でも十分なヒートシール強度を有し、かつロール状に巻いたときにもブロッキングを起こしにくい点から、低温雰囲気下で包装加工や流通、保管される食品や医療器具等の包装用途に好適に使用でき、特に冷蔵食品や冷凍食品の包装材として好適である。また、特に開口部を有する包装容器の開口部を封止する蓋材として好適に使用でき、特に包装容器の開口部のヒートシール面が、ポリオレフィン系樹脂を主成分とする包装容器の蓋材として好適に使用できる。
ヒートシール層用の樹脂として、エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ビカット軟化点:43℃、MFR(190℃):7.5g/10min、以下、EVA(1)と略記する。〕78.5重量%と粘着付与剤20重量%、エルカ酸アミド0.5重量%及びシリカ1.0重量%を含有するポリオレフィン系樹脂を用いた。表面層用の樹脂として、メタロセン触媒を用いて重合されたエチレン−ヘキセン共重合体〔MFR(190℃):1.0g/10min、密度:0.945g/cm3、以下、LLDPE(a)と略記する。〕と低密度ポリエチレン〔MFR(190℃):0.5g/10min、密度:0.92g/cm3、以下、LDPE(a)と略記する。〕とを、比率が50/50となるように混合して用いた。中間層は、表面層と同じ樹脂を用いた。表面層用押出機(口径30mm)、中間層用押出機(口径40mm)、ヒートシール層用押出機(口径30mm)のそれぞれに、樹脂を供給し、共押出法により押出温度250℃でTダイから(A)/(C)/(B)の各層の厚さが10μm/10μm/10μmになるように押出し、40℃の水冷金属冷却ロールで冷却し、表面層の表層にコロナ放電処理を施し、ロールに巻き取り、35℃の熟成室で48時間熟成させて、全厚が30μmの積層フィルムを得た。
ヒートシール層用樹脂として、EVA(1)に代えて、エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ビカット軟化点:45℃、MFR(190℃):7.5g/10min、以下、EVA(2)と略記する。〕を用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例2の積層フィルムを得た。
ヒートシール層用樹脂として、EVA(1)に代えて、エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ビカット軟化点:47℃、MFR(190℃):7.5g/10min、以下、EVA(3)と略記する。〕を用いた以外は、実施例1と同様にして、実施例3の積層フィルムを得た。
ヒートシール層用樹脂として、EVA(1)に代えて、エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ビカット軟化点:53℃、MFR(190℃):7.5g/10min、以下、EVA(4)と略記する。〕を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例1の積層フィルムを得た。
ヒートシール層用樹脂として、EVA(1)に代えて、エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ビカット軟化点:58℃、MFR(190℃):7.5g/10min、以下、EVA(5)と略記する。〕を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例2の積層フィルムを得た。
ヒートシール層用樹脂として、EVA(1)に代えて、エチレン−酢酸ビニル共重合体〔ビカット軟化点:40℃未満、MFR(190℃):30g/10min、以下、EVA(6)と略記する。〕を用いた以外は、実施例1と同様にして、比較例3の積層フィルムを得た。
実施例1〜比較例2で得られた積層フィルムと、厚みが12μmの二軸延伸ポリエステルフィルムとを、ドライラミネート接着剤を用いてそれぞれ貼り合わせ、40℃で36時間エージングした後、縦と横が10cm×10cmになるよう切り出してラミネートフィルムを得た。前記で得られたラミネートフィルムとポリエチレンテレフタレート製丸型成形カップとを、前記ラミネートフィルムのヒートシール層側の面がカップフランジ側に来るように重ね合わせたのち、カップシーラー(シンワ機械製カップシーラー)を用いて、140℃に調節された上部ヒートシール金型で、約120kg、1秒の条件でヒートシールした。
ブロッキングテスト:
得られた共押出多層フィルムを、二軸延伸ポリエステルフィルム12μmとドライラミネート接着剤を用いて貼り合わせて、40℃で36時間エージングした後、10cm×10cmに切り出し、ヒートシール樹脂層と二軸延伸ポリエステルフィルムが接触するように重ね合わせ、50℃の雰囲気で2.0tの加重をかけて1hr保持した後フィルムを取り出して23℃で6hr放置して冷却した後、15mm幅に切り出して、フィルムの剥離強度を測定し、以下の基準で耐ブロッキング性を評価した。
○:5N/15mm以下
×:5N/15mmを越える
Claims (9)
- 一方の表層がヒートシール層であり他方の表層が表面層である易開封性共押出積層フィルムであり、
前記ヒートシール層が、エチレン−酢酸ビニル共重合体及び/またはエチレン−メチルメタクリレート共重合体と、粘着付与剤とを含有し、かつビカット軟化点が40℃〜50℃であるポリオレフィン系樹脂組成物からなることを特徴とする共押出易開封性積層フィルム。 - 前記表面層が、190℃におけるメルトフローレートが0.1g/10min〜1.0g/10minのエチレン系樹脂を含有する請求項1に記載の易開封性積層フィルム。
- 前記表面層に含まれる樹脂成分中のエチレン系樹脂の含有率が70質量%以上である請求項1又は2に記載の易開封性積層フィルム。
- 前記表面層とヒートシール層の間に中間層を有し、層構成が、表面層/中間層/ヒートシール層であり、前記中間層に含まれる樹脂成分中のエチレン系樹脂の含有率が70質量%以上である請求項1〜3のいずれかに記載の易開封性積層フィルム。
- 前記ポリオレフィン系樹脂組成物の190℃におけるメルトフローレートが、3g/10min以上である請求項1〜4のいずれかに記載の易開封性積層フィルム。
- 全厚が20〜50μmの範囲であり、前記ヒートシール層の厚みが4〜20μmである請求項1〜5の何れかに記載の易開封性積層フィルム。
- 請求項1〜6の何れかに記載の易開封性積層フィルムの表面層に延伸基材フィルムが積層されていることを特徴とする易開封性ラミネートフィルム。
- 請求項7に記載の易開封性ラミネートフィルムを用いることを特徴とする包装容器の蓋材。
- ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン又はポリプロピレンを含有するヒートシール面を開口部に備える包装容器の前記開口部を封止する請求項8に記載の蓋材。
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