JP6838603B2 - 球状黒鉛鋳鉄、それからなる鋳造物品及び自動車用構造部品、並びに球状黒鉛鋳鉄からなる鋳造物品の製造方法 - Google Patents
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Description
円相当径5μm以上の黒鉛粒数をN(5-)(個/mm2)、円相当径が5μm以上20μm未満の黒鉛粒数をN(5-20)(個/mm2)、及び円相当径が30μm以上の黒鉛粒数をN(30-)(個/mm2)とするとき、
N(5-)≧250、
N(5-20)/N(5-)≧0.6、及び
N(30-)/N(5-)≦0.2
を満たす球状黒鉛鋳鉄である。
N(2-5)≧100
を満たすのが好ましい。
N(5-20)/N(5-)≧0.65
を満たすのが好ましい。
Dmax≧50.4μm
を満たすのが好ましい。
-0.15≦(N(5-10)-N(15-20))/N(5-10)≦0.25
を満たすのが好ましい。
N(5-)≧250、
N(5-20)/N(5-)≧0.6、及び
N(30-)/N(5-)≦0.2
[ただし、N(5-)、N(5-20)及びN(30-)は、それぞれ任意の断面(少なくとも1 mm2中)に観察される黒鉛粒のうち、円相当径が5μm以上の黒鉛粒数(個/mm2)、円相当径が5μm以上20μm未満の黒鉛粒数(個/mm2)、及び円相当径が30μm以上の黒鉛粒数(個/mm2)である。]
を満たす球状黒鉛鋳鉄からなる鋳造物品を製造する方法であって、
通気性鋳型に注湯された溶湯が共晶凝固を開始する前に、前記溶湯の表面を圧力1 kPa〜100 kPaでガスにより押圧し、前記鋳型内を前記ガスで通気させつつ前記溶湯を凝固させることを特徴とする。
0≦dtpE/dtE≦1
を満たすのが好ましい。
本発明の球状黒鉛鋳鉄の成分組成は、JIS G 5502に規定の球状黒鉛鋳鉄品(FCD)、JIS G 5503に規定のオーステンパ球状黒鉛鋳鉄品、JIS G 5510に規定の球状黒鉛系のオーステナイト鋳鉄品などを構成可能な成分組成であればよい。例えば、質量%で、2〜4.5%のC、0.8〜6%のSi及び0.010〜0.080%のMgを含み、残部がFe及び不可避的不純物元素からなる組成、又は前記組成に、所望の性質を得るための元素、S、P、Mn、Cu、Cr、Ni、Mo、W等をさらに適量含んだ組成が挙げられる。
本発明の球状黒鉛鋳鉄は以下の方法によって製造することができる。本発明の製造方法の一例を、以下に工程毎に説明する。
球状黒鉛鋳鉄溶湯(以下、溶湯という。)は公知の製造方法で作製できる。すなわち所望の成分組成となるように、原材料として鋼屑や戻り屑、各種副資材を配合して溶製した溶融鉄合金(以下、元湯という。)に、Mg等を含む球状化剤、例えばFe-Si-Mg系合金を所定量添加して作製する。球状化剤としては、特にREM及び必要に応じてその他の微量元素を適量含んだものも使用できる。球状化処理は一般に広く行われているサンドイッチ法、球状化剤を収容したコアードワイヤーを元湯が収容された取鍋内に供給する方法などを用いることができる。
黒鉛粒数を増やす効果があるので、溶湯を鋳型に鋳込む際には接種を併せて行うのが好ましい。接種剤としては一般に使用されているFe-Si系合金を用いることができる。接種方法は、(a)サンドイッチ法による球状化処理と同時に注湯取鍋内で行う取鍋内接種(以下、一次接種ともいう。)、(b)注湯時に溶湯の流線に接種剤を溶け込ませるように添加する注湯流接種、(c)鋳型のキャビティ内に予め接種剤を装入して行う鋳型内接種などの公知の方法を用いることができる。ここで(b)及び(c)の接種方法は、一次接種の後に行う接種であり、二次接種ということがある。
本発明の球状黒鉛鋳鉄からなる鋳造物品は、重力鋳造など公知の方法を用いて製造してもよいが、通気性鋳型(以下、鋳型ともいう。)に注湯された溶湯が共晶凝固を開始する前に、溶湯の表面をガスで押圧し、前記鋳型内を前記ガスで通気させつつ前記溶湯を凝固させる方法(以下、送気加圧法ともいう。)を併せて行うのが好ましい。送気加圧法を採用することにより、粗大な黒鉛の粒数の割合が抑制され、微細な黒鉛の粒数の割合が高い球状黒鉛鋳鉄を容易に得ることができる。以下、本発明の好ましい製造方法の一つである送気加圧法について詳細に述べる。
本発明の好ましい実施形態として重力鋳造法に送気加圧法を併用して製造した一例を、図表を参照しつつ説明する。なお、本発明はこの形態に限定されるものではない。
原材料として、球状黒鉛鋳鉄の戻り屑、鋼屑、黒鉛粉、フェロシリコン、フェロマンガン、リン鉄、純銅及び硫化鉄を所定の配合比で高周波誘導溶解炉に装入して溶解し100 kgの元湯を得た。次いで、底部にポケットを有する注湯取鍋を予熱後、元湯に対し1.05質量%の球状化剤[REMを含有するFe-Si-Mg系合金(東洋電化工業(株)製TDCR-5)]を注湯取鍋のポケットに装入し、その上方に元湯に対して0.1質量%の一次接種剤[Fe-Si系合金(東洋電化工業(株)製 キャスロン75H)]を装入し、さらにその上方に1300 gの打抜き鋼屑をカバー材として装入し、高周波誘導溶解炉から元湯を1510℃で注湯取鍋内に出湯し、サンドイッチ法による球状化処理と一次接種とを同時に行った。次いで、鋳型に鋳込むために用いる注湯柄杓にも、前記柄杓に収容する溶湯に対してSi当量で0.20質量%の二次接種剤[粉末状Fe-Si系合金の接種剤(東洋電化(株)製ストリーム)]を加える二次接種を行った。実施例1の溶湯の成分組成を表1に示す。
図2(a)は実施例1で使用した鋳型を示し、図2(b)は実施例1の鋳造方法を示す。鋳型1は、湯口部3、湯道部4、押湯部5及び製品部6から構成されたキャビティ2を有し、けい砂を骨材とした通気性鋳型であるCO2硬化アルカリフェノール鋳型を用いた。
鋳造は、鋳型1の外部を常温及び常圧とした大気雰囲気中において重力注湯する重力鋳造法に、さらに送気加圧法を実施する方法を用いた。すなわち、図2(a)に示すように、前述の溶湯Mを収容した注湯柄杓7から、製品部6と押湯部5とを満たす体積の溶湯Mをキャビティ2に1365℃で重力注湯し、次いで図2(b)に示すように、不図示の送気装置から発生させるガスG(実施例1では空気、以下に示す実施例についても同様である。)を吐出するガス吐出部8を湯口部3に嵌め合せた後、ガスGを送気してキャビティ2内の溶湯面Sを押圧した。押圧力は25 kPaであり、送気開始から25 kPaに到達するまでの時間は2 s、押圧時間は120 sであった。溶湯Mの凝固後、図3に示すような、押湯105部分と製品106部分とが連結した状態の球状黒鉛鋳鉄鋳物100を鋳型1より取り出した。図3は、球状黒鉛鋳鉄鋳物100を示す模式断面図であり、概略寸法が記載されている。なお、押圧力はガス吐出部8のガス流路内に配置した不図示の圧力センサーを用いて計測した。
鋳放し状態における実施例1の球状黒鉛鋳鉄鋳物100の断面を腐食させ、そのミクロ組織を光学顕微鏡で観察した。観察部位は図3におけるAで示す部位の近傍であり、この部位を通り底面に平行な断面の直径は53.3 mmと算出できるので観察部位の肉厚は53.3 mmである。腐食させた観察部位の光学顕微鏡写真を図4に示す。基地10はフェライト10aとパーライト10bから構成されていた。球状黒鉛11は、フェライト10aで囲繞された、いわゆるブルスアイ組織を構成する球状黒鉛11aと、ブルスアイでない、つまりその周囲がほぼパーライトのみである球状黒鉛11bとを含んでいた。このようなブルスアイでない球状黒鉛11bはそのほとんどが円相当径20μm以下の微細なものであった。
球状黒鉛鋳鉄に含まれる球状黒鉛(黒鉛粒とも言う)の定量測定は、球状黒鉛鋳鉄の断面の組織を光学顕微鏡で観察することによって行った。図3のAで示す部位の近傍を切断することによって得られた任意の断面を光学顕微鏡で100倍の倍率で観察し、合計で1.0 mm2以上の面積となるよう複数の視野の写真を撮影した。実際の測定は、1視野あたり0.37 mm2に相当する画像を5視野分観察して行った(合計面積:0.37 mm2×5=1.85 mm2)。円相当径及び粒数の測定を行うための光学顕微鏡の観察は、基地と黒鉛粒とが明確に識別できるように、観察面を腐食させずに行った。
Cfa=a・log10D+b [ただし、a=0.997、b=-0.697]で表される線である。(式1)で表される破線とCfa=100%との交点の円相当径Dの値は50.4μmである。(式1)で表される破線と、実施例1のCfaの曲線とを比較すると、実施例1は、Cfaが20%、すなわち円相当径d20程度までは(式1)にほぼ一致し、Cfaが20〜50%、すなわち円相当径d20〜d50の範囲は(式1)よりもn%粒子径が大きく、Cfaが50%〜98%の範囲では(式1)よりもn%粒子径が小さく、Cfaが99%以上で(式1)よりもn%粒子径が大きかった。ここで、球状黒鉛の粒径分布が(式1)で示す直線に従う、つまり累積度数Cfaが円相当径Dの対数に比例する関係となる場合は、球状黒鉛の成長が拡散現象(拡散律速)であることを意味すると考えられる。
図3の領域BからJIS Z 2241の14A号試験片を切り出し採取し、JIS Z 2241に従って、引張試験機(島津製作所製AG-IS250kN)を用いて鋳放し状態における製品106の常温での引張強さ、0.2%耐力及び破断伸びを測定した。試験結果を表8に示す。
図3の領域Bから長さ55 mm×高さ10 mm×幅10 mmのシャルピー衝撃試験用の平滑ノッチなし試験片を採取し、衝撃試験機(前川試験機製製作所製シャルピー式300CR)を用いて、JIS Z 2242に従って、鋳放し状態における製品106のシャルピー衝撃値を測定した。試験温度は-30℃とした。試験結果を表8に示す。
上述の実施例1に対し、送気加圧法を併用せずに重力鋳造法のみで作製した実施例2の結果を以下に示す。実施例2は送気加圧法を用いなかった以外は上記実施例1と同様の製造条件で製造したものであり、表1に示すとおり、溶湯の成分組成は実施例1と同じである。ミクロ組織の観察方法、黒鉛粒数及び粒径の測定方法、引張試験及びシャルピー衝撃試験の方法も実施例1と同様である。
表8に実施例2の鋳放し状態における引張試験(引張強さ、0.2%耐力及び破断伸び)及びシャルピー衝撃試験の結果を示す。
ミクロ組織観察において実施例1と実施例2の引け巣の発生程度を比較したところ、実施例1では引け巣はほとんど観察されなかったが、実施例2では若干数の引け巣(ミクロポロシティ)が観察された。
図9は図2の部位A近傍の位置で測定した実施例1と実施例2の共晶凝固温度付近の冷却曲線と押圧期間との関係を示すグラフである。実施例1の冷却曲線C1を実線で示し、実施例2の冷却曲線C2を破線で示す。いずれも、時刻tに対して温度Tが1140℃〜1160℃の範囲でほぼ一定に推移している領域が共晶凝固の区間である。図9では、共晶凝固時間の比較のために、冷却曲線C1及び冷却曲線C2の共晶凝固が開始した時刻tEsをt=65 sの時点に揃え、重ねて描画したものである。実施例1及び実施例2の共晶凝固終了の時刻は、いずれも温度T=1135℃に低下した時点とし、それぞれt1Ef及びt2Efとすると、t1Ef=415 s及びt2Ef=395 sであった。これより、実施例1の共晶凝固時間dt1Eは、dt1E=t1Ef-tEs=415 s-65 s=350 sであり、実施例2の共晶凝固時間dt2Eは、dt2E=t2Ef-tEs=395 s-65 s=330 sであった。すなわち、実施例1の方が、実施例2よりも共晶凝固時間が20 s長かった。この理由は、送気加圧法を併用した実施例1では、ガス(実施例1では空気)による押圧によって溶湯中のMgの飽和度が増大し、Mgの溶湯外への放出が抑制されたことによって、MgO、MgSなどの球状黒鉛の晶出核がより多く形成されたことによるものと考えられる。
実施例1の押圧時間dtpは、図9に示したように120 sであった。押圧開始時刻tp0はt=5 sの時点であり、押圧完了時刻tpfはt=125 sの時点であった。共晶凝固開始時刻tEs=65 sを基準とした場合の、共晶凝固開始後の押圧時間dtpEは、dtpE=tpf-tEs=60 sであった。したがって、実施例1の共晶凝固時間dt1Eに対する共晶凝固開始後押圧時間dtpEの割合は、dtpE/dt1E=0.171、すなわち1/5.8であった。
本発明の好ましい実施形態として重力鋳造法に送気加圧法を併用して製造した他の一例を、図表を参照しつつ説明する。
実施例1と同様にして、原材料を低周波誘導溶解炉で溶解して12000 kgの元湯を得た。次いで、実施例1と同様にして、注湯取鍋の底部のポケットに、元湯に対し1.1質量%の球状化剤、元湯に対して0.2質量%の一次接種剤、及び11 kgの打抜き鋼屑を順に装入し、得られた元湯1800 kgを1520℃で前記注湯取鍋内に出湯し、サンドイッチ法による球状化処理と一次接種とを同時に行った。球状化剤及び一次接種剤は実施例1で使用したものと同じものを使用した。次いで鋳型の湯口に向けて鋳込む際に、目標注湯重量に対してSi当量で0.1質量%の二次接種剤[粉末状Fe-Si系合金の接種剤(東洋電化(株)製ストリーム)]を加える二次接種を行った。実施例3の溶湯の成分組成を表9に示す。
鋳型として、図10に示す自動車用構造部品(サポートビーム)をキャビティとして有する、通気性鋳型である生砂型を使用した。
鋳造は、実施例1と同様に、重力注湯する重力鋳造法に、さらに送気加圧法を実施する方法を用いた。重力注湯は1400℃で行い、キャビティ内の溶湯面を押圧する押圧力は35 kPaであった。押圧開始時刻tp0=10 s、押圧完了時刻tpf=190 sであったので、押圧時間dtpは180 sであった。また、共晶凝固開始時刻tEs=35 s、共晶凝固終了時刻tEf=350 sであったので共晶凝固時間dtE=315 sであり、共晶凝固開始後の押圧時間dtpE(=tpf-tEs)=155 sであった。したがって、実施例3の共晶凝固時間dtEに対する共晶凝固開始後の押圧時間dtpEの割合は、dtpE/dtE=0.492、すなわち1/2.0であった。
実施例3の鋳造物品(球状黒鉛鋳鉄)のミクロ組織を実施例1と同様にして観察し、球状黒鉛の粒径分布を実施例1と同様に評価した。観察位置は図10にEで示す部位(肉厚30 mm)の肉厚中心近傍である。その顕微鏡写真を図11に示し、球状黒鉛の粒数N、5μm以上度数F、5μm以上累積度数Cfa、及び逆累積度数Cfbを表6に示す。図12は表10を図示したグラフである。
表13に実施例3の鋳放し状態における引張試験(引張強さ、0.2%耐力及び破断伸び)及びシャルピー衝撃試験の結果を示す。
上述の実施例3に対し、送気加圧法を併用せずに重力鋳造のみで作製した比較例1の結果を以下に示す。比較例1は送気加圧法を用いなかった以外は上記実施例3と同様の製造条件で製造したものであり、表9に示すとおり、溶湯の成分組成は実施例3と同じである。黒鉛粒数及び粒径の測定方法、引張試験及びシャルピー衝撃試験の方法も実施例3と同様である。
比較例1の鋳造物品(球状黒鉛鋳鉄)のミクロ組織を実施例3と同様にして観察し、球状黒鉛の粒径分布を実施例3と同様に評価した。観察位置は実施例3と同様である。その顕微鏡写真を図14に示し、球状黒鉛の粒数N、5μm以上度数F、5μm以上累積度数Cfa、及び逆累積度数Cfbを表14に示す。図15は表14を図示したグラフである。
表13に比較例1の鋳放し状態における引張試験(引張強さ、0.2%耐力及び破断伸び)及びシャルピー衝撃試験の結果を示す。
本発明の好ましい実施形態として重力鋳造法に送気加圧法を併用して製造した別の他の一例を、図表を参照しつつ説明する。
Claims (10)
- 任意の断面(少なくとも1 mm2中)に観察される黒鉛粒のうち、
円相当径5μm以上の黒鉛粒数をN(5-)(個/mm2)、円相当径が5μm以上20μm未満の黒鉛粒数をN(5-20)(個/mm2)、及び円相当径が30μm以上の黒鉛粒数をN(30-)(個/mm2)とするとき、
N(5-)≧250、
N(5-20)/N(5-)≧0.6、及び
N(30-)/N(5-)≦0.2
を満たすことを特徴とする球状黒鉛鋳鉄。 - 請求項1に記載の球状黒鉛鋳鉄において、
円相当径が2μm以上5μm未満の黒鉛粒数をN(2-5)(個/mm2)とするとき、
N(2-5)≧100
を満たす球状黒鉛鋳鉄。 - 請求項1又は2に記載の球状黒鉛鋳鉄において、
N(5-20)/N(5-)≧0.65
を満たす球状黒鉛鋳鉄。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の球状黒鉛鋳鉄において、
最大の黒鉛粒の円相当径をDmaxとするとき、
Dmax≧50.4μm
を満たす球状黒鉛鋳鉄。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の球状黒鉛鋳鉄において、
円相当径が5μm以上10μm未満の黒鉛粒数をN(5-10)(個/mm2)、円相当径が15μm以上20μm未満の黒鉛粒数をN(15-20)(個/mm2)とするとき、
-0.15≦(N(5-10)-N(15-20))/N(5-10)≦0.25
を満たす球状黒鉛鋳鉄。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の球状黒鉛鋳鉄からなる鋳造物品。
- 前記鋳造物品は自動車用構造部品である請求項6に記載の鋳造物品。
- 以下の条件:
N(5-)≧250、
N(5-20)/N(5-)≧0.6、及び
N(30-)/N(5-)≦0.2
[ただし、N(5-)、N(5-20)及びN(30-)は、それぞれ任意の断面(少なくとも1 mm2中)に観察される黒鉛粒のうち、円相当径が5μm以上の黒鉛粒数(個/mm2)、円相当径が5μm以上20μm未満の黒鉛粒数(個/mm2)、及び円相当径が30μm以上の黒鉛粒数(個/mm2)である。]
を満たす球状黒鉛鋳鉄からなる鋳造物品を製造する方法であって、
通気性鋳型に注湯された溶湯が共晶凝固を開始する前に、前記溶湯の表面を圧力1 kPa〜100 kPaでガスにより押圧し、前記鋳型内を前記ガスで通気させつつ前記溶湯を凝固させることを特徴とする鋳造物品の製造方法。 - 請求項8に記載の鋳造物品の製造方法において、
前記圧力が10 kPa〜50 kPaであることを特徴とする鋳造物品の製造方法。 - 請求項8又は9に記載の鋳造物品の製造方法において、
前記溶湯が共晶凝固を開始してから共晶凝固を終了するまでの時間をdtE、前記溶湯が共晶凝固を開始してから前記押圧を終了するまでの時間をdtpEとするとき、
0≦dtpE/dtE≦1
を満たすことを特徴とする鋳造物品の製造方法。
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