JP6851206B2 - 送風装置および衣服 - Google Patents

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Description

本発明は、衣服に着脱可能な送風装置、および送風装置を着脱可能な衣服に関する。
高温環境下での作業時等に作業者が着用する衣服に装着され、衣服内に送風することにより衣服内を通気する送風装置が知られている。例えば、特許文献1には、ファン本体部とリング状部材とを備えた送風装置が開示されている。作業者は、送風装置を衣服に装着する場合、衣服に設けられた開口部の周端部にファン本体部のフランジ部が当接するように、ファン本体部を外側から挿入する。更に、ファン本体部に対し、衣服の内側からファンの軸方向にリング状部材を嵌め込み、ファン本体部の係止部をリング状部材の突起に係合させる。これにより、送風装置は、フランジ部とリング状部材とで外側と内側から服地を挟んだ状態で、衣服に固定される。
国際公開第2007/061088号
上記送風装置では、係止部と突起とが係合されたときのフランジ部とリング状部材との隙間は一定である。このため、送風装置が装着される衣服の厚さによっては、送風装置が衣服に対して確実に固定されない可能性がある。一方で、作業者が着用する衣服の厚みは季節や作業環境によって異なることが多いため、異なる厚みを有する複数種類の衣服に対応可能な送風装置が望まれている。
本発明は、異なる厚みを有する複数種類の衣服に対応可能な送風装置に関する技術を提供することを課題とする。
本発明の一態様によれば、衣服に着脱可能に構成された送風装置が提供される。送風装置は、モータと、ファンと、ハウジングと、装着部材と、第1挟持部と、第2挟持部と、係止機構とを備えている。
ハウジングは、モータと、モータによって回転駆動されるファンとを収容する。装着部材は、所定の動作線に沿って、ハウジングに対して取り外し可能に装着されるように構成されている。第1挟持部は、ハウジングに設けられる一方、第2挟持部は、装着部材に設けられている。第2挟持部は、装着部材がハウジングに装着された場合に、ファンの回転軸方向に第1挟持部に対向配置され、第1挟持部との間で衣服の服地を挟持するように構成されている。
係止機構は、装着部材をハウジングに対してファンの回転軸方向に係止することで、ハウジングに対する装着部材の回転軸方向の移動を規制するように構成されている。係止機構は、ハウジングおよび装着部材のうち一方に設けられた第1係止部と、ハウジングおよび装着部材のうち他方に設けられた第2係止部とを含む。第2係止部は、ファンの回転軸方向において互いに異なる複数の係止位置のうち何れか1つにおいて、第1係止部を回転軸方向に係止するように構成されている。複数の係止位置の各々は、装着部材が動作線に沿ってハウジングに装着される過程で第1係止部が通過可能な経路上にある。
なお、ここでいう「回転軸方向において互いに異なる複数の係止位置」とは、回転軸方向に延在する同一直線上において互いに異なる位置にある場合と、回転軸方向においても回転軸に交差する方向においても異なる位置にある場合とを含みうる。また、「回転軸方向に係止する」とは、回転軸の延在方向のうち所定の一方向にのみ係止する場合と、回転軸の延在方向の両方向に係止する場合とを含みうる。少なくとも、装着部材とハウジングとが互いに離れる方向に係止することが好ましい。
本態様によれば、第2係止部は、第1係止部を、ファンの回転軸方向、つまり、服地を挟持する第1挟持部と第2挟持部との対向方向において、複数の係止位置のうち何れか1つにおいて係止することができる。よって、使用者は、装着される衣服の服地の厚みに応じて第2係止部に対する第1係止部の係止位置を選択することで、第1挟持部と第2挟持部によって適切に服地を挟持することができる。また、複数の係止位置は、使用者が所定の動作線に沿って装着部材をハウジングに装着する過程で、第1係止部が通過可能な所定の経路上にある。よって、使用者は、装着部材をハウジングに装着する一連の操作の中で、適切な係止位置で第1係止部を第2係止部に係止させればよい。つまり、係止位置を変えるために、装着部材をハウジングから一旦取り外して装着しなおす必要がない。このように、本態様の送風装置は、異なる厚みを有する複数種類の衣服に容易な操作で対応することができる。
本発明の一態様によれば、装着部材は、動作線に沿って、回転軸方向、回転軸周りの周方向の順にハウジングに対して相対移動されることで、ハウジングに装着されるように構成されていてもよい。そして、複数の係止位置は、第1部材が通過可能な経路のうち、周方向に延在する部分上にあってもよい。
本態様によれば、装着部材は、使用者によって、ハウジングに対して回転軸方向、周方向の順に2方向に操作され、ハウジングに装着される。第1係止部は、第2係止部に対して周方向に延在する部分にあるいずれかの係止位置で係止されるため、装着部材がハウジングから外れる可能性を抑制することができる。
本発明の一態様によれば、送風装置は、装着部材を前記ハウジングに対して周方向に係止することで、ハウジングに対する装着部材の回転を規制するように構成された回転規制機構を更に備えてもよい。回転規制機構は、ハウジングおよび装着部材のうち一方に設けられた第1回転規制部と、ハウジングおよび装着部材のうち他方に設けられた第2回転規制部を含んでもよい。第2回転規制部は、ハウジングおよび装着部材のうち他方に設けられ、第1回転規制部を周方向に係止するように構成されていてもよい。なお、ここでいう「周方向に係止する」とは、周方向のうち所定の一方向にのみ係止する場合と、周方向の両方向に係止する場合とを含みうる。少なくとも、装着部材がハウジングに装着される過程で周方向のうちの第1方向に相対移動される場合、第1方向とは反対の第2方向に係止することが好ましい。
本態様によれば、回転規制機構によって、装着部材がハウジングに対して周方向に回転することが規制されるため、装着部材がハウジングから外れる可能性を更に確実に抑制することができる。
本発明の一態様によれば、第2回転規制部は、装着部材のハウジングに対する周方向の回転動作に応じて、第1回転規制部を係止するように構成されていてもよい。本態様によれば、ハウジングに対する装着部材の装着過程で、使用者が装着部材を周方向に回転させると、第1回転規制部が第2回転規制部に係止される。使用者は、装着部材をハウジングに装着する操作のみで、係止機構および回転規制機構の両方を動作させることができる。
本発明の一態様によれば、第2回転規制部は、複数の係止位置に対応して、周方向において異なる複数の回転規制位置で、第1回転規制部を周方向に係止可能に構成されていてもよい。本態様によれば、第1係止部が複数の係止位置のうちいずれの位置で第2係止部に係止された場合でも、ハウジングに対する装着部材の回転を、回転規制機構によって適切に規制することができる。
本発明の一態様によれば、送風装置は、付加係止機構を更に備えていてもよい。付加係止機構は、装着部材をハウジングに対して回転軸方向および周方向のうち少なくとも一方係止することで、ハウジングに対する装着部材の回転軸方向の移動および周方向の回転のうち少なくとも一方を規制するように構成されていてもよい。本態様によれば、付加係止機構が係止機構(および回転規制機構)と併用されることで、併用された機構が何らかの理由で機能しなかった場合でも、付加係止機構がその機能を果たすことができるため、装着部材がハウジングから外れることをより確実に防止することができる。
本発明の一態様によれば、ハウジングおよび装着部材の少なくとも一方は、指掛け用の突起または凹部を有してもよい。この場合、使用者が装着部材をハウジングに着脱する際、容易に着脱操作を行うことができる。
本発明の一態様によれば、装着部材の色は、ハウジングの色とは異なっていてもよい。本態様によれば、使用者は、ハウジングと、ハウジングに対して着脱される装着部材とを視覚的に区別することができるため、着脱操作(特に、取り外し操作)がより容易となる。なお、装着部材およびハウジングは、夫々、全体が1色で形成されていてもよいし、一部に異なる色を含んでもよい。装着部材の一部と、ハウジングの一部の色が互いに異なる場合には、送風装置が衣服に装着された場合に、同じ方向から視認可能な部分の色が異なっていることが好ましい。また、装着部材の色は、ハウジングの色とのコントラストが明確な色であると好ましい。
本発明の一態様によれば、衣服に着脱可能に構成された送風装置が提供される。この送風装置は、モータと、ファンと、ハウジングと、装着部材と、第1挟持部と、第2挟持部と、係止機構とを備えている。
ハウジングは、モータと、モータによって回転駆動されるファンとを収容する。装着部材は、所定の動作線に沿って、ファンの回転軸方向、回転軸周りの周方向の順にハウジングに対して相対移動されることで、ハウジングに対して取り外し可能に装着されるように構成されている。第1挟持部は、ハウジングに設けられる一方、第2挟持部は、装着部材に設けられている。第2挟持部は、装着部材がハウジングに装着された場合に、ファンの回転軸方向に第1挟持部に対向配置され、第1挟持部との間で衣服の服地を挟持するように構成されている。
係止機構は、装着部材をハウジングに対して回転軸方向に係止することで、ハウジングに対する装着部材の回転軸方向の移動を規制するように構成されている。係止機構は、ハウジングおよび装着部材のうち一方に設けられた第1係止部と、ハウジングおよび装着部材のうち他方に設けられた第2係止部とを含む。第2係止部は、装着部材が周方向に相対移動される過程で第1係止部が通過可能な経路のうち、周方向に延在する部分にある少なくとも1つの係止位置で、第1係止部を回転軸方向に係止するように構成されている。
本態様によれば、ファンの回転軸方向、回転軸周りの周方向の順に、装着部材がハウジングに対して相対移動される過程で、第1係止部が、その経路のうち周方向に延在する部分にある係止位置で、第2係止部によって回転軸方向に係止される。よって、第1係止部が第2係止部に係止された後は、一旦両者が互いに周方向に移動しない限り、回転軸方向の係止が解除されることがない。かかる構成によって、装着部材がハウジングから外れる可能性を効果的に抑制することができる。なお、本態様において、係止位置は、1つのみが設けられてもよいし、複数が設けられてもよい。
本発明の一態様によれば、上述の各態様に係る送風装置を着脱可能に構成された衣服が提供される。かかる衣服は、上述の各態様に係る送風装置が装着されることで衣服内が通気可能となるため、使用者に快適な作業環境を提供することができる。
本発明の一態様によれば、衣服は、上述の各態様に係る送風装置と、モータに電源を供給するバッテリと、バッテリを装着可能、且つ、接続可能に構成されたバッテリホルダと、バッテリホルダとモータとを接続可能に構成されたケーブルとを更に備えていてもよい。本態様によれば、バッテリホルダとモータとをケーブルを介して接続することで、送風装置に対するバッテリおよびバッテリホルダの配置の自由度を高めることができる。なお、ここでいう「装着」とは、物理的な係合をいい、「接続」とは、電気的な接続をいう。
本発明の一態様によれば、送風装置は、モータに接続された装置側コネクタを備える一方、ケーブルは、装置側コネクタに接続可能なケーブル側コネクタを備えてもよい。そして、ハウジングは、装置側コネクタに接続された場合に、ケーブル側コネクタが装置側コネクタから外れる方向に移動することを規制するように構成されたコネクタ規制部材を備えていてもよい。本態様によれば、使用者が衣服を着用して作業を行っている最中に、ケーブルが送風装置から外れる可能性を低減することができる。
本発明の一態様によれば、送風装置は、係合部を備えていてもよい。また、衣服は、衣服に取り付けられた送風装置の係合部に係合することで、少なくともハウジングが衣服から脱落することを防止するように構成された脱落防止機構を更に備えていてもよい。本態様によれば、何らかの原因で第1挟持部と第2挟持部による服地の挟持が解除された場合でも、モータとファンを収容するハウジングが衣服から脱落し、送風装置が損傷するのを防止することができる。
上着の背面図である。 上着のファン取付け部の説明図である。 送風装置の斜視図である。 本体部からリング部材が取り外された状態の送風装置の斜視図である。 本体部の側面図である。 本体部の背面図である。 図5のVII−VII線における断面図である。 バッテリおよびバッテリホルダの斜視図である。 ケーブルの平面図である。 付加係止機構の斜視図である。 係止突起が第1係止位置にあるときの送風装置の側面図である。 図11のXII−XII線における断面図である。 係止突起が第2係止位置にあるときの送風装置の側面図である。 図11のXIV−XIV線における断面図である。 変形例に係る送風装置の斜視図である。 ケーブルが接続された状態の送風装置の正面図である。 図16のXVII−XVII線における断面図である。 変形例に係る上着の斜視図である。 上着の内側の構成を示す説明図である。 ファン保持ベルトが装着された送風装置の斜視図である。 変形例の係止機構の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態では、本発明に係る送風装置の一例として、送風装置1を例示する。また、送風装置を着脱可能な衣服として、上着9を例示する。
まず、図1および図2を参照して、本実施形態の送風装置1の使用態様について簡単に説明する。
図1に示すように、本実施形態の送風装置1は、例えば、上着9に装着されて使用される。図2に示すように、上着9は、作業着とも称される前開きで長袖の上衣であって、一般的には、下着やTシャツ等の上に着用される。上着9は、背面部の下方(詳細には、着用時に使用者の腰周りの背中側を覆う部分)の2箇所に、送風装置1を取り付けるための取付け開口91を有する。つまり、上着9には、2つの送風装置1が取り付け可能である。なお、取付け開口91は、送風装置1のハウジング4の内側筒部41(図4参照)の径と概ね同径に形成されている。以下、取付け開口91の周縁部を、ファン取付け部93ともいう。なお、ファン取付け部93は、送風装置1を安定して取り付け可能とするために、補強材によって補強されていることが好ましい。
また、上着9(例えば、前面部(前身頃)の内側には、送風装置1の電源としてのバッテリ95が装着されたバッテリホルダ96を収容可能なポケット94が設けられている。ポケット94は、蓋941を有するフラップポケットとして構成されている。なお、蓋941は、面ファスナに比べて係合が解除されにくいフックボタン(スナップボタンともいう)943によって留め付け可能とされている。
送風装置1は、取付け開口91に一部が挿入され、図1に示すように、吸気口457が上着9の外部を臨む状態で、上着9に装着される。送風装置1は、吸気口457を介して上着9の外部から空気を吸い込み、上着9の内部(使用者の側)へ向けて送出する。上着9の内部へ送出された空気は、使用者の身体を冷却しつつ上着9の内部を流れ、襟元や袖口から上着9の外部へ流出する。送風装置1の装着によって上着9内を通気可能とすることで、使用者は、快適な作業環境を得ることができる。
次に、図3および図4を参照して、送風装置1の概略構成について説明する。
図3および図4に示すように、送風装置1は、本体部3と、リング部材5とを備えている。本体部3は、ハウジング4と、ハウジング4に収容されたモータ33(図7参照)およびファン36(図7参照)とを主体として構成されている。ハウジング4は、ファン36の形状に対応して、ファン36の回転軸A1方向からみて概ね円形の収容体として構成されている。ハウジング4の回転軸A1方向における一端部には、径方向外側に突出するフランジ43が形成されている。リング部材5は、全体としては、ハウジング4の外周部に着脱可能な短尺の円筒体として形成されている。リング部材5(より詳細には、後述の外側筒部51)の中心軸A2方向における一端部には、径方向外側に突出するフランジ53が形成されている。
本実施形態では、送風装置1は、フランジ43が上着9の外側に配置された状態で、本体部3のフランジ43以外の部分が取付け開口91から上着9の内部(つまり、使用者の背中に対向する側)に挿入され、所定の動作線に沿って、リング部材5が上着9の内部から本体部3の外周部に同軸状に嵌め込まれる。これにより、ハウジング4のフランジ43とリング部材5のフランジ53とによって上着9の服地(詳細には、取付け開口91のファン取付け部93)が挟持された状態で、送風装置1が上着9に対して装着される。本実施形態の送風装置1は、フランジ43および53の間の距離を、服地の厚みに応じて2段階で調節可能に構成されている。この点については、後で詳述する。
なお、以下の説明では、便宜上、送風装置1の方向に関しては、送風装置1が上着9に装着され、更に上着9が着用されたときの使用者の向きを基準として定義する。具体的には、ファン36の回転軸A1およびリング部材5の中心軸A2の延在方向を前後方向、上着9の外側方向(つまり、ハウジング4のフランジ43側)を後側、上着9の内側方向(つまり、リング部材5のフランジ53側)を前側とする。このことから、以下では、ハウジング4のフランジ43を後側フランジ43ともいい、リング部材5のフランジ53を前側フランジ53ともいう。また、回転軸A1および中心軸A2周りの周方向に関しては、送風装置1を前側からみた場合を基準として、時計回り方向D1および反時計回り方向D2を規定する。
以下、送風装置1の本体部3およびリング部材5の詳細な構成について、順に説明する。
まず、図3〜図7を参照して、本体部3について説明する。上述のように、本体部3は、モータ33と、ファン36と、モータ33およびファン36を収容するハウジング4とを主体として構成されている。
図7に示すように、モータ33およびファン36は、ハウジング4内に、同軸状に配置されている。なお、本実施形態では、モータ33として、ブラシを有する直流モータが採用されているが、モータ33に代えて、小型で高出力なブラシレスモータが採用されてもよい。
ファン36は、ベース部361と、3枚の羽根363とを備えた軸流ファンとして構成されている。ベース部361および羽根363は、樹脂によって一体成形されている。ベース部361は、有底円筒状に形成されており、モータシャフトに同軸状に取り付けられるとともに、モータ33を覆うように配置されている。ファン36は、モータ33の駆動に伴って、回転軸A1周りにモータシャフト(図示略)と一体的に回転される。なお、ファン36の構成(ベース部361の形状や羽根363の数等)は、適宜変更されてもよい。

ここで、図8および図9を参照して、モータ33の電源として使用されるバッテリ95と、バッテリ95を着脱可能なバッテリホルダ96と、バッテリホルダ96と送風装置1(詳細には、モータ33)とを接続するケーブル97について説明する。なお、バッテリ95およびバッテリホルダ96の構成は周知であるため、ここでは一部の構成については図示を省略しつつ、簡単に説明する。また、便宜上、図8の上下方向をバッテリ95およびバッテリホルダ96の上下方向とし、矢印が指す方向を後側、反対側を前側とする。
図8に示すように、バッテリ95は、概ね直方体状に形成されている。バッテリ95は、一対のガイドレール951と、端子(図示略)と、ラッチ(図示略)と、ボタン953とを有する。ガイドレール951は、バッテリ95の側面上部にバッテリ95の長手方向(前後方向)に延在するように設けられている。ラッチと端子は、バッテリ95の上面に設けられている。ラッチは、バッテリ95の後端部に、常時には上面から上方へ突出するようにバネ(図示せず)で付勢され、バッテリ95の前端部の側面に設けられたボタン953の押圧操作で上面から下方へ引っ込むように構成されている。端子は、ラッチに隣接してバッテリ95の上面に設けられている。
図8に示すように、バッテリホルダ96は、概ね直方体状に形成されている。バッテリホルダ96は、バッテリ95を装着可能、且つ、電気的に接続可能に構成されている。図示は省略するが、バッテリホルダ96は、一対のガイド溝と、ラッチ係合部と、端子とを有する。ガイド溝は、バッテリホルダ96の長手方向(前後方向)に延在し、バッテリ95のガイドレール951にスライド係合可能に構成されている。ラッチ係合部は、上方へ凹んだ凹部であって、バッテリ95のラッチが係合可能に構成されている。端子は、ラッチがラッチ係合部に係合することでバッテリ95がバッテリホルダ96に物理的に係合されるのに伴い、バッテリ95の端子と電気的に接続するように構成されている。なお、バッテリ95は、バッテリホルダ96に対し、図8に矢印で示すように、バッテリホルダ96のラッチが設けられた後端部(つまり、ボタン953が設けられた側と反対側)から装着される。
なお、本実施形態のバッテリ95は、各種の電動工具(スクリュードライバ、ハンマドリル等)に装着されて、電動工具の電源としても使用可能とされている。
バッテリホルダ96の上面には、弾性を有するクリップ962が設けられている。使用者は、上述のように、バッテリホルダ96に装着された状態のバッテリ95を、上着9のポケット94(図2参照)に収容することもできるし、クリップ962でベルト等に取り付けることもできる。更に、バッテリホルダ96の前面には、操作部964と、ケーブル966が設けられている。操作部964には、モータ33の駆動開始および停止やモータ33の回転数の調整のためのボタン、風量の表示ランプ等が配置されている。なお、本実施形態では、モータ33の駆動制御を行うコントローラ(典型的には、制御回路)は、バッテリホルダ96に搭載されている。バッテリホルダ96の前面から延出されたケーブル966は、一端にコネクタ(プラグ)967を有する。なお、操作部964は、バッテリホルダ96とは別体として設けられていてもよいし、コントローラも、ハウジング4内に収容されてもよいし、送風装置1とは別体の操作部に搭載されてもよい。
図9に示すように、本実施形態では、ケーブル97は、二股状のケーブルとして構成されており、一端にコネクタ(ジャック)971を有し、二股に分かれた他端の各々に、コネクタ(プラグ)973を有する。コネクタ971は、バッテリホルダ96のケーブル97のコネクタ967に係合可能、且つ、接続可能に構成されている。コネクタ973は、後述するコネクタ(ジャック)37に係合可能、且つ、電気的に接続可能に構成されている。
以下、本体部3の説明に戻る。図5に示すように、ハウジング4は、リング部材5が取り付けられる内側筒部41と、上述の後側フランジ43と、吸気口457が形成された吸気部45と、排気口467が形成された排気部46とを含む。なお、本実施形態では、内側筒部41と排気部46とは、一部材として、樹脂によって一体的に形成されている。また、吸気部45と後側フランジ43とは、一部材として、樹脂によって一体的に形成されている。両部材が組み付けられることで、単一の収容体としてのハウジング4が形成される。なお、モータ33、ファン36を含む内部部品が収容された状態で、ハウジング4がこのように組み立てられることで、本体部3が形成されている。
内側筒部41は、円筒状に形成されており、ファン36の回転軸A1を中心軸として、モータ33およびファン36(図7参照)と同軸状に配置されている。内側筒部41の外周面には、リング部材5を回転軸A1方向および回転軸A1周りの周方向において係止するための構成が設けられているが、この点については、後で詳述する。
図5および図6に示すように、吸気部45は、内側筒部41に対し、回転軸A1方向においてファン36の吸気側の端部(具体的には、後端部)を覆うように配置されている。吸気部45は、回転軸A1方向からみて全体として円形に形成されており、閉塞部451と、第1リブ453と、第2リブ455とを含む。なお、吸気部45の径は、内側筒部41の内径と概ね同じである。
図6に示すように、閉塞部451は、吸気部45の中心部に、回転軸A1に概ね直交するように配置された部位である。閉塞部451は、図1に示すように、上着9の外側に配置される面部であることから、意匠を配するのに適した面部であるといえる。そこで、本実施形態では、閉塞部451は意匠面として構成されている。具体的には、閉塞部451は、多角形状(本実施形態では六角形状)にデザインされている。なお、閉塞部451の後面(図6で図示された面)に、更に意匠が配されていてもよい。第1リブ453は、円弧状に形成されており、閉塞部451から放射状に延びる。第2リブ455は、閉塞部451の外形(多角形)に対応する形状に形成され、吸気部45の径方向中央部に配置されて、第1リブ453を接続する。
なお、本実施形態では、第1リブ453は、径方向外側へ向けて反時計回り方向D2(図6における時計回り方向)に傾斜するように配置されている。これは、ファン36の回転方向である時計回り方向D1の逆方向である。第1リブ453をこのように配置することで、単に径方向に直線状に延在するように配置した場合に比べ、ファン36の風量が低下した場合のファン36の効率の低下を抑制することができる。
後側フランジ43は、吸気部45の外周から径方向外側に突出するように設けられている。本実施形態では、吸気部45の第1リブ453および第2リブ455の間に形成された開口が、吸気口457を構成する。各吸気口457は、回転軸A1方向に貫通しており、ファン36が回転されると、吸引された空気は、吸気口457を通ってハウジング4内へ後方から前方へ向けて流入する。
図5および図6に示すように、後側フランジ43の後面には、指掛け凹部432が設けられている。指掛け凹部432は、使用者が指を掛けてハウジング4を把持したり、回転軸A1周りに回転させたり、回転しないように押えたりすることを容易にするための凹部である。なお、指掛け凹部432には、指掛け凹部432に配置された指の滑り止めとして、周方向に交差する方向(径方向)に延びる短い突状433が複数設けられている。
図3および図5に示すように、排気部46は、内側筒部41に対し、回転軸A1方向においてファン36の排気側の端部(具体的には、前端部)を覆うように配置されている。排気部46は、全体としては、回転軸A1方向において内側筒部41の前端部から離れる方向(前方)に突出する円形ドーム状に形成されており、閉塞部461と、第1リブ463と、第2リブ464と、第3リブ465とを含む。
図3に示すように、閉塞部461は、回転軸A1に概ね直交するように、前端部の中心に配置された円形の部位である。閉塞部461の径は、内側筒部41の内径の半分程度とされている。第1リブ463は、閉塞部461から放射状に延びる。第2リブ464は、環状に形成され、第1リブ463の径方向外側の端部を接続する。第3リブ465は、周方向に等間隔で配置され、第2リブ464と内側筒部41の前端部を円弧状に接続する。本実施形態では、排気部46の第1リブ463、第2リブ464、第3リブ465の間に形成された開口が、排気口467を構成する。各排気口467は、回転軸A1方向に貫通しており、ファン36が回転されると、吸気口457からハウジング4内へ流入した空気は、排気口467を通って後方から前方へ向けて流出する。なお、排気口467のうち、第3リブ465の間に形成された排気口467は、回転軸A1に交差する方向にも貫通している。よって、吸気口457からハウジング4内へ流入した空気は、排気口467を通って回転軸A1に交差する方向にも流出する。
図3に示すように、排気部46の周方向における一部には、第1リブ463〜第3リブ465が設けられない領域が設けられている。この領域は、上述のケーブル97のコネクタ(プラグ)973(図9参照)が配置されるコネクタ配置領域38を構成する。コネクタ配置領域38に対して回転軸A1側には、モータ33に電気的に接続されたコネクタ(ジャック)37が配置されている。コネクタ37は、回転軸A1に直交する方向に(本体部3の径方向に)、ケーブル97のコネクタ973が抜き差しされるように配置されている。
また、ハウジング4には、コネクタ973が径方向外側(言い換えると、コネクタ973がコネクタ37から外れる方向)に移動することを規制するように構成された規制リブ381が設けられている。規制リブ381は、コネクタ配置領域38に対して径方向外側に設けられ、コネクタ配置領域38に配置されたコネクタ973に当接可能に構成されたリブ(壁部)である。規制リブ381は、径方向外側からコネクタ973に当接することで、コネクタ973がコネクタ37から外れるのを防止することができる。これにより、送風装置1が取り付けられた上着9を着用しての作業中に使用者が動くことで、ケーブル97が動かされた場合に、ケーブル97が送風装置1から外れてしまう可能性を低減することができる。なお、コネクタ973がコネクタ37に接続された状態は、後述の変形例に対応する図16および図17に示されている。
以下、図3および図4を参照して、リング部材5について説明する。図4に示すように、リング部材5は、外側筒部51と、上述の前側フランジ53と、指掛け突起55とを含む。なお、本実施形態では、外側筒部51、前側フランジ53、および指掛け突起55は、樹脂によって一体的に形成されている。なお、本実施形態では、リング部材5は、ハウジング4とは異なる色の樹脂で形成されている。具体的には、コントラストが明確な色が採用されており、リング部材5は、概ね全体が緑色で形成される一方、ハウジング4は、概ね全体が白色で形成されている。
外側筒部51は、ハウジング4の内側筒部41に外嵌される部位である。そこで、外側筒部51は、ハウジング4の内側筒部41の外径よりも概ね同一の内径を有する短尺状の円筒体として形成されている。
前側フランジ53は、上述のように、前後方向(回転軸A1方向)においてハウジング4の後側フランジ43に対向し、後側フランジ43との間で上着9の取付け開口91のファン取付け部93を挟持する部位である。前側フランジ53は、外側筒部51の中心軸A2方向における一端部(具体的には、後端部)から径方向外側に突出するように設けられている。なお、本実施形態では、前側フランジ53の外径は、ハウジング4の後側フランジ43の外径と概ね同一に設定されている。
指掛け突起55は、使用者が指を掛けてリング部材5を把持したり、中心軸A2周りに回転させたり、回転しないように押えたりすることを容易にするための突起である。本実施形態では、指掛け突起55は、略三角板状に形成されており、その二辺が外側筒部51の外周面と後側フランジ53の前面に連結され、板面が中心軸A2の周方向に交差するように設けられている。本実施形態では、指掛け突起55は、複数設けられており、周方向に互いに離間して配置されている。
図4に示すように、上述のように構成された送風装置1は、更に、係止機構6と、回転規制機構7と、付加係止機構8とを備えている。係止機構6は、リング部材5をハウジング4に対して回転軸A1方向(中心軸A2方向)に係止することで、ハウジング4に対するリング部材5の回転軸A1方向の移動を規制するように構成された機構である。回転規制機構7は、リング部材5をハウジング4に対して回転軸A1周りの周方向に係止することで、ハウジング4に対するリング部材5の回転を規制するように構成された機構である。付加係止機構8は、係止機構6および回転規制機構7に加え、ハウジング4に対するリング部材5の回転軸A1方向の移動、および、回転軸A1周りの回転を規制するように構成された機構である。以下、これらの機構の構成について、順に説明する。
まず、図4〜図7、および図12を参照して、係止機構6の構成について説明する。本実施形態では、係止機構6は、ハウジング4の内側筒部41に設けられたガイド溝61と、リング部材5の外側筒部51に設けられた係止突起66とを含む。
図4および図5に示すように、ガイド溝61は、内側筒部41の外周面から径方向内側に凹むように形成された溝である。ガイド溝61は、全体としては略L字状に形成されており、第1部分611と第2部分614とを含む。第1部分611は、ガイド溝61のうち、内側筒部41の前端(回転軸A1方向において、排気部46側)から後側フランジ43まで回転軸A1方向に延びる部分である。第2部分614は、ガイド溝61のうち、第1部分611の後側部分から連続して周方向に(詳細には、時計回り方向D1に)延びる部分である。本実施形態では、ガイド溝61は、リング部材5がハウジング4に対して着脱される過程で、後述するリング部材5の係止突起66(図4参照)が通過可能な経路を規定する溝として構成されている。具体的には、リング部材5がハウジング4に対して着脱される過程で、係止突起66は、ガイド溝61内に挿入され、ガイド溝61に沿って案内される。
第1部分611の前端は、リング部材5の係止突起66をガイド溝61へ受け入れる受入口612を構成する。第2部分614の前端を規定する壁面(つまり、内側筒部41の外周面から溝の底まで径方向内側に伸展する面部)は、周方向に(詳細には、時計回り方向D1に)延在しつつ、後側フランジ43に向けて後方に僅かに傾斜している。この壁面を、ガイド面615という。
ガイド面615の周方向における中間部には、回転軸A1に概ね直交する面である第1係止部616が形成されている。時計回り方向D1において、第1係止部616の下流側の端(図5の下端)には、僅かな後方(図5の右方)への段差618が設けられている。ガイド面615は、段差618から更に下流側へ僅かに傾斜しつつ延びている。
ガイド面615の終端部(つまり、第1部分611から最も離れた端部)には、回転軸A1に概ね直交する面である第2係止部617が形成されている。つまり、第2係止部617は、第1係止部616よりも時計回り方向D1において下流側に配置されている。また、回転軸A1方向(つまり、前側フランジ53と後側フランジ43の対向方向、前後方向)において、第2係止部617は、第1係止部616に対して異なる位置にある。より詳細には、回転軸A1方向において、第2係止部617は、第1係止部616よりも後側フランジ43に近い位置(より後方)にある。つまり、回転軸A1方向における第2係止部617と後側フランジ43との間の距離は、第1係止部616と後側フランジ43との間の距離よりも短い。
図4に示すように、係止突起66は、リング部材5の外側筒部51の内周面から径方向内側に突出するように設けられている。本実施形態では、係止突起66は、直方体状の突起として、外側筒部51の後端に、外側筒部51と一体的に形成されている。上述のように、係止突起66はガイド溝61内を案内されるため、係止突起66は、ガイド溝61内に挿入可能なサイズに設定されている。
なお、図7に示すように、本実施形態では、3つのガイド溝61が、内側筒部41の周方向において3箇所に等間隔で設けられている。また、図12に示すように、3つの係止突起66が、外側筒部51の周方向において3箇所に等間隔で設けられている。
更に、図4に示すように、ハウジング4には、3つのガイド溝61のうち1つの第1係止部616および第2係止部617に夫々対応する位置に、第1位置マーク621および第2位置マーク627が付されている。第1位置マーク621および第2位置マーク627は、内側筒部41にリング部材5が外嵌された場合でも隠されない部分である内側筒部41の前端面に設けられている。本実施形態では、第1位置マーク621および第2位置マーク627は、夫々、頂点の1つが径方向外側に向けられた正三角形のマークとして構成されている。第1位置マーク621および第2位置マーク627は、内側筒部41にリング部材5が外嵌された場合でも、前方から第1係止部616および第2係止部617の位置を容易に認識できるようにする目印である。
一方、リング部材5には、3つの係止突起66のうち1つに対応する位置に、基準突起マーク63が付されている。基準突起マーク63は、内側筒部41にリング部材5が外嵌された場合でも隠されない部分である外側筒部51のフランジ状の前端面に設けられている。本実施形態では、基準突起マーク63は、頂点の1つが径方向内側に向けられた正三角形のマークとして構成されている。基準突起マーク63は、内側筒部41にリング部材5が外嵌された場合でも、前方から(つまり、第1位置マーク621および第2位置マーク627を視認可能な方向から)係止突起66の位置を容易に認識できるようにする目印である。
基準突起マーク63は、上述の第1位置マーク621および第2位置マーク627と協働して、ハウジング4に対するリング部材5の位置合わせ用の目印として機能する。なお、第1位置マーク621および第2位置マーク627が、3つあるガイド溝61のうち1つのみに対応して設けられ、基準突起マーク63が3つある係止突起66のうち1つのみに対応して設けられているのは、後述する付加係止機構8が周方向において1箇所にのみに設けられていることに起因する。ハウジング4に対するリング部材5の位置合わせについては、後で詳述する。
次に、図4、図7および図12を参照して、回転規制機構7の構成について説明する。本実施形態では、回転規制機構7は、ハウジング4の内側筒部41に設けられた回転係止部71と、リング部材5の外側筒部51に設けられた係止片75とを含む。
本実施形態では、回転係止部71は、第1凹部711および第2凹部716を含む。第1凹部711および第2凹部716は、いずれも内側筒部41の外周面から径方向内側に凹むように形成された凹部であって、後述する係止片75を周方向に係止するように構成されている。
図4に示すように、第1凹部711は、後側フランジ53から前方へ向けて内側筒部41の前端の近傍まで延在する凹部として設けられている。また、図7に示すように、第1凹部711は、回転軸A1に直交する断面がV字状に形成されている。第1凹部711を規定する2面のうち、時計回り方向D1において上流側の面712は、概ね径方向に延在する一方、下流側の面713は、面712と内側筒部41の外周面とを緩やかに傾斜しながら接続する。面712は、後述する係止片75の爪751と係合する係合面として機能する。また、面713は、第1凹部711内に配置された爪751の時計回り方向D1への離脱を案内するガイド面として機能する。
図4に示すように、第2凹部716は、時計回り方向D1において第1凹部711の下流側、且つ、回転軸A1方向において内側筒部41の概ね中央部に、側面視矩形状の凹部として設けられている。また、図7に示すように、第2凹部716は、回転軸A1に直交する断面も矩形状に形成されている。第2凹部716を規定する3面のうち、時計回り方向において最上流側の面717は、概ね径方向に延在し、係止片75の爪751と係合する係合面として機能する。更に、図5に示すように、第2凹部716の前端部は、第1凹部711の前端部よりも内側筒部41の前端から離間した位置にある。
なお、回転軸A1方向(前後方向)において、第1凹部711の前端と第2凹部716の前端の間の距離は、ガイド溝61の第1係止部616と第2係止部617の間の距離に対応している。また、時計回り方向D1において、第1凹部711の上流側の端と第2凹部716の上流側の端の間の距離は、ガイド溝61の第1係止部616の下流側の端と第2係止部617の下流側の端の間の距離に対応している。
図4および図5に示すように、内側筒部41の前端部には、時計回り方向D1において第1凹部711の上流側に、ガイド凹部73が設けられている。ガイド凹部73は、第1凹部711および第2凹部716と比べて浅い凹部であって、前端の中央部が最も深くなるように、全体が湾曲面によって規定されている。ガイド凹部73は、後述する係止片75(詳細には、爪751)を受け入れ、内側筒部41の外周面へと案内する。
なお、本実施形態では、時計回り方向D1において、上流側から順に、ガイド凹部73、第1凹部711、第2凹部716が配置されている。更に、ガイド凹部73、第1凹部711、第2凹部716を1組として、3組のガイド凹部73、第1凹部711、第2凹部716が、夫々、上述の3つのガイド溝61の間に配置されている。
図4に示すように、係止片75は、可撓性を有する帯状部材として、リング部材5の外側筒部51の周方向に延在するように、外側筒部51と一体的に形成されている。係止片75は、時計回り方向D1における上流側端部が外側筒部51に接続されており、外側筒部51に対して径方向に撓むことができる。図12に示すように、係止片75の時計回り方向D1における下流側端部(先端部)の内面(中心軸A2側の面)には、径方向内側に突出する爪751が設けられている。係止片75は、爪751を介して上述の第1凹部711および第2凹部716に係止可能に構成されている。また、係止片75の先端部には、径方向外側へ突出するタブ756が設けられている。タブ756は、使用者が、反時計回り方向D2に指で押圧操作すること、または、指で摘んで操作することができるように構成されており、爪751の第1凹部711(面712)または第2凹部716(面717)に対する係合を解除するのに使用される。
なお、周方向において、上述の基準突起マーク63に対応する係止突起66と、係止片75の爪751との間の距離は、第1位置マーク621および第2位置マーク627に対応するガイド溝61の受入口612と、時計回り方向D1において、そのガイド溝61の上流側の最も近くにあるガイド凹部73との間の距離に対応している。
以下、図4および図10を参照して、付加係止機構8の構成について説明する。本実施形態では、付加係止機構8は、ハウジング4の内側筒部41の前側に設けられた留め具81と、リング部材5の外側筒部51に設けられた留め具保持部83とを含む。
図10に示すように、留め具81は、U字状に形成された金属製部材として構成されている。留め具81の両端部は、内側筒部41の前端面(排気部46の外周部)に設けられた直方体状のベース811に支持されている。留め具81は、概ね周方向に延在する回動軸を中心として、回転軸A1方向(前後方向)に回動可能とされている。より詳細には、留め具81は、図4に示す解除位置と、図10に示す固定位置との間で回動可能である。解除位置では、留め具81は、回転軸A1方向からみて内側筒部41の外径よりも径方向内側に配置される。よって、留め具81が解除位置に配置されている場合には、リング部材5を内側筒部41の外周部に着脱することが可能である。一方、固定位置では、留め具81は、回転軸A1方向からみて内側筒部41の外径よりも径方向外側に突出するように配置される。
図4に示すように、留め具保持部83は、時計回り方向D1において上流側に配置された第1保持部831と、下流側に配置された第2保持部836とを含む。なお、時計回り方向D1において、第1保持部831の上流側の端と第2保持部836の上流側の端の間の距離は、ガイド溝61の第1係止部616の下流側の端と第2係止部617の下流側の端の間の距離に対応している。
第1保持部831および第2保持部836は何れも一対の係止片で構成されている。一対の係止片は、外側筒部51と一体的に形成され、周方向に互いに離間して、外側筒部51の前端から前方へ突出するように設けられている。一対の係止片は、周方向の可撓性を有するとともに、前端部(先端部)に、互いから離間する方向に突出する爪を備え、留め具81を保持可能に構成されている。具体的には、一対の係止片は、周方向に互いに近接する方向に外力を加えて撓ませた場合には、留め具81に挿通可能となる。一対の係止片が初期位置に復帰すると、先端部の爪が、留め具81を離脱不能に保持する。
以上の構成を有する送風装置1は、使用者によって、上着9(図1および図2参照)に取り付けられて使用される。なお、送風装置1は、上着9以外にも、ファン取付け部93(図2参照)を有する衣服に着脱可能である。本実施形態の送風装置1は、上述の係止機構6、回転規制機構7、および付加係止機構8によって、様々な厚みの衣服に対応可能とされている。
以下、図2、図4および図10〜図14を参照して、衣服(例えば、上着9)への着脱時の送風装置1の作用(特に、係止機構6、回転規制機構7、および付加係止機構8の作用)について、詳細に説明する。
送風装置1を上着9に装着する場合には、使用者はまず、図4に示すようにリング部材5が取り外された状態の本体部3の一部を、上着9の取付け開口91(図2参照)に挿入する。具体的には、後側フランジ43を後身頃(ファン取付け部93)の外側に配置し、内側筒部41と排気部46を取付け開口91から上着9の内側へ挿入する。これにより、後側フランジ43の前面には、ファン取付け部93(服地)が配置された状態となる。
本実施形態の送風装置1は、リング部材5がハウジング4に対して所定の動作線に沿って装着されるように構成されている。なお、「動作線」とは、リング部材5がハウジング4に対して装着されるときに辿る動線、または操作線のことをいう。あるいは、リング部材5がハウジング4に対して装着されるときの装着方向と言い換えることもできる。動作線は、典型的には、所定方向への直線状または曲線状の動作、あるいは、かかる動作が複数組み合わされたものとして表される。
本実施形態では、リング部材5は、回転軸A1方向、回転軸A1周りの周方向の順に組み合わせられた動作線に沿って、ハウジング4に装着される。つまり、リング部材5は、回転軸A1方向にハウジング4に対して相対移動され、その後、周方向に相対移動されることで、ハウジング4に装着される。より詳細には、リング部材5は、回転軸A1方向にハウジング4に対して近接する方向(言い換えると、前側フランジ52が後側フランジ43に近づく方向)に相対移動され、その後、時計回り方向D1に相対移動されることで、ハウジング4に装着される。
なお、上述の「回転軸A1方向、周方向の順に」とは、回転軸方向および周方向に対してある程度の変動は許容しつつも、リング部材5のハウジング4に対する移動が、全体的にみて、回転軸A1方向、周方向の順に行われることを意味する。つまり、リング部材5の回転軸A1方向への相対移動は、周方向への若干の相対移動を伴ってもよいし、リング部材5の周方向への相対移動は、回転軸A1方向への若干の相対移動を伴ってもよい。また、回転軸A1方向から周方向への移行は、急激な角度変化を伴う移行として行われてもよいし、緩やかに連続する移行として行われてもよい。
取り外し時には、リング部材5は、動作線を装着時とは反対方向に辿ることになる。つまり、リング部材5は、ハウジング4に対して周方向に相対移動され、その後、回転軸A1方向に相対移動される。より詳細には、リング部材5は、反時計回り方向D2に相対移動され、その後、回転軸A1方向にハウジング4から離れる方向(言い換えると、前側フランジ52が後側フランジ43から離れる方向)に相対移動されることで、ハウジング4から取り外される。
上述のように、外側筒部51の内径は、内側筒部41の外径と概ね同一であるため、使用者は、係止突起66を3つの受入口612のうちいずれか1つに位置合わせしない限り、リング部材5をハウジング4の内側筒部41の外周部に嵌め込むことはできない。そこで、使用者は、まず、リング部材5をハウジング4に対して周方向に位置合わせする。
具体的には、使用者は、片方の手で上着9の外側の後側フランジ43を把持し、もう一方の手でリング部材5を把持して、リング部材5の基準突起マーク63を、時計回り方向D1において、内側筒部41の第1位置マーク621の上流側で最も近くにある受入口612に位置合わせする。位置合わせがなされると、基準突起マーク63に対応する係止突起66は、受入口612(図5参照)から回転軸A1方向にガイド溝61に進入可能となる。他の2つの係止突起66も、夫々、他の2つの受入口612を介してガイド溝61に進入可能となる。また、係止片75の爪751は、ガイド凹部73に進入可能となる。なお、このとき、付加係止機構8の留め具81は、解除位置に配置された状態とされる。
使用者は、リング部材5をハウジング4に対して後方へ移動する。係止突起66がガイド溝61のうち第1部分611に沿って案内されることで、リング部材5は、ハウジング4に対して回転軸A1方向に後方へ装着案内される。
係止突起66が第2部分614の位置まで後方へ移動されると、回転軸A1方向に加え、リング部材5のハウジング4に対する時計回り方向D1の移動が可能となる。使用者は、リング部材5をハウジング4に対して時計回り方向D1に回転させ、係止突起66を第2部分614に進入させる。なお、係止突起66が第1部分611から第2部分614へ進入するのに伴い、係止片75の爪751は、ガイド凹部73を規定する湾曲面に沿ってガイド凹部73から離脱する。係止片75が径方向外側に撓んだ状態で、爪751は、内側筒部41の外周面に沿って時計回り方向D1に移動する。
係止突起66が第2部分614内に配置されている場合、係止突起66は、ガイド面615によって回転軸A1方向において前方への移動が規制される。一方、回転軸A1方向(前後方向(図11の左右方向)において、ガイド溝61の第2部分614の幅は、係止突起66の幅よりも大きいため、ガイド面615と後側フランジ43の間で、ある程度の後方への移動が許容されている。但し、許容される移動範囲は、後側フランジ43の前側に配置されたファン取付け部93(服地)の厚みに応じて変動する。
使用者は、上着9のファン取付け部93の厚みに応じて、係止突起66が、図11に示す第1係止位置、または図13に示す第2係止位置に配置されるまで、リング部材5を時計回り方向D1に回動させることができる。第1係止位置とは、係止突起66の前端(図11の左端)が、第1係止部616に当接する位置である。なお、係止突起66は、第1係止位置において、時計回り方向D1における下流側の端が、第1係止部616の下流側に形成された段差618に当接する。第2係止位置は、係止突起66の前端(図13の左端)が、第2係止部617に当接する位置である。なお、係止突起66は、第2係止位置において、時計回り方向D1における下流側の端が、第2部分614の下流側の端に当接する。よって、使用者は、係止突起66の前端面がガイド面615に沿って時計回り方向D1に移動するようにリング部材5を回動させることで、係止突起66を第1係止位置または第2係止位置まで容易且つスムーズに移動させることができる。
係止突起66が第1係止位置に配置されたときの前側フランジ53と後側フランジ43との間の対向方向(つまり、回転軸A1方向、前後方向(図11における左右方向)における距離W1(図11参照)は、係止突起66が第2係止位置に配置されたときの前側フランジ53と後側フランジ43との間の距離W2(図13参照)よりも大きい。前側フランジ53と後側フランジ43との間の距離は、前側フランジ53と後側フランジ43とで挟持可能なファン取付け部93(服地)の厚みに対応する。よって、使用者は、上着9が比較的厚地の素材で製造されている場合には、係止突起66が第1係止位置に配置されるまでリング部材5を回動させ、上着9が比較的薄地の素材で製造されている場合には、係止突起66が第2係止位置に配置されるまでリング部材5を回動させればよい。
係止突起66が第1係止位置に配置されると、図4に示す基準突起マーク63は、内側筒部41の第1位置マーク621に対向する位置に配置される。これにより、使用者は、係止突起66が第1係止位置に配置されたことを容易に認識することができる。図12に示すように、係止突起66が第1係止位置に配置されるのとあわせて、係止片75の爪751は、係止片75の復元力で第1凹部711内に入り込み、面712に係合する。これにより、係止片75は、第1凹部711によって係止される。また、図4に示す留め具81は、第1保持部831に対向する位置に配置される。
ファン取付け部93の厚みが距離W1と比較的近い場合には、係止突起66が第1係止位置に配置されると、ファン取付け部93は、前側フランジ53と後側フランジ43の間で安定的に挟持される。係止突起66が前方で第1係止部616に係止されることで、回転軸A1方向において、リング部材5がハウジング4から離れる方向(言い換えると、前側フランジ52が後側フランジ43から離れる方向)に移動することが規制される。また、係止片75が第1凹部711に周方向に係止されることで、リング部材5が周方向(特に、反時計回り方向D2)に回転することが規制される。更に、図10に示すように、使用者が留め具81を固定位置へ回動させて第1保持部831に係合させると、リング部材5がハウジング4から離れる方向に移動することと、リング部材5が周方向に回転することが規制される。これにより、リング部材5がハウジング4に対して安定的に固定され、送風装置1が上着9に確実に装着される。
一方、上着9が比較的薄地の素材で製造されており、ファン取付け部93の厚みが距離W1に対して比較的小さいと、係止突起66の回転軸A1方向の移動がある程度許容されるため、送風装置1の上着9に対する装着が安定しない。よって、使用者は、係止突起66が第1係止位置よりも時計回り方向D1において更に下流側へ移動するように、リング部材5を回動させる。このとき、第1凹部711に一旦入り込んだ係止片75の爪751は、緩やかな傾斜面である面713に沿って第1凹部711から離脱する。係止片75が径方向外側に撓んだ状態で、爪751は、内側筒部41の外周面に沿って時計回り方向D1に移動する。
係止突起66が第2係止位置に配置されると、図4に示す基準突起マーク63は、内側筒部41の第2位置マーク627に対向する位置に配置される。これにより、使用者は、係止突起66が第2係止位置に配置されたことを容易に認識することができる。図14に示すように、係止突起66が第2係止位置に配置されるのとあわせて、係止片75の爪751は、係止片75の復元力で第2凹部716内に入り込み、面717に係合する。また、図4に示す留め具81は、第2保持部836に対向する位置に配置される。
ファン取付け部93の厚みが、前側フランジ53と後側フランジ43の間の距離W2と比較的近い場合には、ファン取付け部93は、前側フランジ53と後側フランジ43の間で安定的に挟持される。係止突起66が前方で第2係止部617に係止されることで、回転軸A1方向において、リング部材5がハウジング4から離れる方向(前方)に移動することが規制される。また、係止片75が第2凹部716に周方向に係止されることで、リング部材5が周方向に回転することが規制される。更に、使用者が留め具81を第2保持部836に係合させると、リング部材5がハウジング4から離れる方向に移動することと、リング部材5が周方向に回転することが規制される。これにより、リング部材5がハウジング4に対して安定的に固定され、送風装置1が上着9に確実に装着される。
使用者は、送風装置1を上着9から取り外す場合には、まず、リング部材5をハウジング4から取り外す。使用者は、第1保持部831または第2保持部836の一対の係止片を互いに近接する方向へ撓ませ、留め具81を解除位置へ移動させる。使用者は、更に、第1凹部711または第2凹部716に係止された係止片75のタブ756を反時計回り方向D2に押圧することで(または指で摘んで径方向外側へ引っ張ることで)係止片75を撓ませ、係止を解除する。これにより、リング部材5のハウジング4に対する周方向の移動が許容される。使用者は、リング部材5をハウジング4に対して反時計回り方向D2に回動させ、係止突起66を、第2部分614から第1部分611内へ移動させる。そして、リング部材5をハウジング4に対して前方へ相対移動させ、係止突起66を第1部分611から離脱させる。使用者は、リング部材5をハウジング4から取り外した後、本体部3を上着9から取り外す。
なお、リング部材5をハウジング4に対して着脱する際、使用者は、後側フランジ43に形成された指掛け凹部432や、リング部材5に設けられた指掛け突起55に指を掛けて、ハウジング4とリング部材5を把持し、両者を周方向に相対的に回転させたり、回転軸A1方向に相対移動させたりすることができる。これにより、容易に着脱操作を行うことができる。
上述のように、本実施形態では、係止機構6として、3つのガイド溝61に対して3つの係止突起66が設けられており、リング部材5のハウジング4への着脱時には、各対が係合する関係とされている。一方、回転規制機構7については、3組の回転係止部71に対して、1つの係止片75のみが設けられている。また、付加係止機構8については、1組の留め具保持部83に対して1つの留め具81が設けられている。
このような構成に起因して、上述の例のように、基準突起マーク63を用いて位置合わせが行われ、留め具81が第1保持部831または第2保持部836に係合される場合には、3組の回転係止部71のうち、特定の1組のみが係止片75の係止に使用されている。しかしながら、使用者は、付加係止機構8を使用しない場合には、基準突起マーク63による位置合わせは特に行うことなく、係止片75を3組の回転係止部71のうち任意の1つに係止させればよい。なお、この観点から、3つの係止突起66すべてに対応するように、3つの基準突起マーク63が設けられ、3組の回転係止部71すべてに対応するように、3組の第1位置マーク621および第2位置マーク627が設けられていてもよい。
以上に説明したように、使用者は、上着9、またはファン取付け部93を有する衣服に対して送風装置1を着脱することができる。本実施形態では、送風装置1は、回転軸A1方向に対向配置された後側フランジ43と前側フランジ53とでファン取付け部93を挟持するとともに、係止機構6によって、リング部材5をハウジング4に対して回転軸A1方向に係止することで、リング部材5がハウジング4から外れてしまうことを抑制する構成とされている。本実施形態では、係止突起66の回転軸A1方向の係止位置として、回転軸A1方向の位置が互いに異なる第1係止部616と第2係止部617とが設けられているため、送風装置1は、異なる厚みを有する複数種類の衣服に対応することができる。
特に、第1係止部616と第2係止部617は、使用者が所定の動作線に沿ってリング部材5をハウジング4に装着する過程で、係止突起66が通過可能な経路上(詳細には、ガイド溝61(ガイド面615))に形成されている。よって、使用者は、一連の装着操作の中で、係止突起66をどちらか適切な係止位置に係止させればよい。つまり、使用者は、係止位置を変えるために、リング部材5をハウジング4から一旦取り外して装着しなおす必要がない。このように、本実施形態の送風装置1は、異なる厚みを有する複数種類の衣服に容易な操作で対応することができる。
更に、リング部材5は、動作線に沿って、回転軸A1方向(後方)、周方向(時計回り方向D1)の順にハウジング4に対して相対移動されることで、ハウジング4に装着される。そして、第1係止部616と第2係止部617は、ガイド溝61のうち周方向に延在する第2部分614に設けられている。よって、係止突起66は、一旦周方向(反時計回り方向D2)に移動されない限り、第1係止部616または第2係止部617に対する回転軸A1方向の係止が解除されることがない。
更に、回転規制機構7が、リング部材5がハウジング4に対して周方向(反時計回り方向D2)に移動することを規制する。かかる構成によって、リング部材5がハウジング4から外れる可能性を更に確実に抑制することができる。なお、係止片75は、リング部材5のハウジング4に対する周方向(時計回り方向D1)の回転動作に応じて、第1凹部711または第2凹部716に係止される構成である。このため、使用者は、所定の動作線に沿ってリング部材5をハウジング4に装着する操作のみで、係止機構6および回転規制機構7の両方を動作させることができる。
本実施形態では、係止機構6および回転規制機構7に加えて、ハウジング4に対するリング部材5の回転軸A1方向の移動、および、周方向の回転を規制する付加係止機構8が設けられている。よって、万が一、係止機構6または回転規制機構7が機能しなかった場合でも、付加係止機構8がその機能を果たすことができるため、リング部材5がハウジング4から外れる可能性を更に確実に抑制することができる。
更には、リング部材5の色がハウジング4とは異なるため、使用者は、リング部材5とハウジング4とを視覚的に明確に区別することができる。これにより、どの部材をどの部材に対して相対移動させればよいのかを即時に理解できるため、着脱操作(特に、リング部材5をハウジング4から取り外す操作)が容易となる。
上記実施形態および変形例の各構成要素と本発明の各構成要素の対応関係を以下に示す。上着9は、本発明の「衣服」に対応する構成例である。送風装置1は、本発明の「送風装置」に対応する構成例である。モータ33は、本発明の「モータ」に対応する構成例である。ファン36は、本発明の「ファン」に対応する構成例である。ハウジング4は、本発明の「ハウジング」に対応する構成例である。リング部材5は、本発明の「装着部材」に対応する構成例である。後側フランジ43は、本発明の「第1挟持部」に対応する構成例である。前側フランジ53は、本発明の「第2挟持部」に対応する構成例である。係止機構6は、本発明の「係止機構」に対応する構成例である。係止突起66は、本発明の「第1係止部」に対応する構成例である。ガイド溝61またはガイド面615は、本発明の「第2係止部」に対応する構成例である。第1係止位置および第2係止位置は、本発明の「複数の係止位置」に対応する構成例である。
回転規制機構7は、本発明の「回転規制機構」に対応する構成例である。係止片75は、本発明の「第1回転規制部」に対応する構成例である。回転係止部71(第1凹部711および第2凹部716)は、本発明の「第2回転規制部」に対応する構成例である。付加係止機構8は、本発明の「付加係止機構」に対応する構成例である。指掛け凹部432、指掛け突起55は、夫々、本発明の「指掛け用の凹部」、「指掛け用の突起」に対応する構成例である。バッテリ95、バッテリホルダ96、ケーブル97は、夫々、本発明の「バッテリ」、「バッテリホルダ」、「ケーブル」に対応する構成例である。本体部3のコネクタ(ジャック)37、ケーブル97のコネクタ(プラグ)973は、夫々、本発明の「装置側コネクタ」、「ケーブル側コネクタ」に対応する構成例である。規制リブ381は、本発明の「コネクタ規制部材」に対応する構成例である。
上記実施形態は単なる例示であり、本発明に係る送風装置および衣服は、例示された送風装置1および上着9の構成に限定されるものではない。例えば、送風装置1や上着9の構成は、所望の付加機能に応じて、適宜、変更可能である。図15〜図19を参照して、変形例に係る送風装置10および上着9について説明する。なお、以下では、便宜上、上記実施形態の送風装置1(図3〜図14参照)と同一の構成(若干の相違はあるものの本質的に同一の構成を含む)については、同一の符号を付し、適宜、説明および図示を省略または簡略化する。
まず、送風装置10について説明する。図15〜図17に示すように、送風装置10は、本体部30と、リング部材50とを備えている。本体部30は、上記実施形態の本体部3と同一構成のモータ33およびファン36とを備えている。本体部3のハウジング40、およびリング部材50は、上記実施形態と同一構成の係止機構6(図4参照)を備える一方、若干構成の異なる回転規制機構7(図4参照)を備えている。
本変形例の回転規制機構7は、係止片75のタブ757のみが上記実施形態のタブ756(図12参照)とは若干異なっている。具体的には、図12に示すように、上記実施形態のタブ756は、前側フランジ53の縁と概ね同じ位置まで突出しているのに対し、図15および図16に示すように、本変形例では、タブ757は、前側フランジ53の縁よりも径方向外側に突出している。この構成によって、使用者は、リング部材50をハウジング40から取り外す場合、操作すべきタブ757の位置を容易に把握することができる。また、タブ757の先端部(具体的には、前側フランジ53の縁よりも径方向外側に突出する部分)は、リング部材50の他の部分とは異なる色とされている。これにより、タブ757の視認性を更に高めることができる。
また、本変形例では、付加係止機構8(図4参照)は設けられていない。このような場合、上記実施形態において説明したように、使用者は、3つの係止突起66を3つのガイド溝61にどのように対応させてもよい。このため、図15および図16に示すように、ハウジング40およびリング部材50には、3つの基準突起マーク63と、3組の第1位置マーク621および第2位置マーク627が設けられている。
更に、上記実施形態において説明したように、ハウジング40に対するリング部材50の装着または取り外し過程において、使用者は、リング部材50をハウジング40に対して周方向に回転させる必要がある。そこで、本実施形態では、リング部材50の外側筒部51のフランジ状の前端面には、回転方向表示部57が設けられている。回転方向表示部57は、装着時のリング部材50の回転方向を示す第1マーク571(矢印とロックされた鍵の図柄)と、取り外し時のリング部材50の回転方向を示す第2マーク572(矢印とロック解除された鍵の図柄)とを含む。
また、図15〜図17に示すように、ハウジング40には、係合アーム481が設けられている。係合アーム481は、後述の上着90に設けられたファン保持ベルト98(図19および図20参照)に係合可能に構成されている。具体的には、排気部46の周方向における一部には、第1リブ463が設けられない領域が設けられている。この領域は、係合アーム481にファン保持ベルト98が装着される際のベルト通過領域48を構成する。係合アーム481は、周方向においてベルト通過領域48の両側で支持されて前方へ突出する略U字状の部分である。ファン保持ベルト98の装着については後述する。
なお、本変形例でも、ハウジング40には、上記実施形態のハウジング4と同様のコネクタ配置領域38が設けられている。図16および図17に示すように、ケーブル97のコネクタ973が本体部3のコネクタ37に接続され、コネクタ配置領域38に配置されると、規制リブ381が径方向外側からコネクタ973に当接し、コネクタ973が外れることを防止する。
次に、送風装置10を着脱可能に構成された上着90について説明する。図18に示すように、上着90は、身頃部分に一体的に縫い付けられたフード900を備えている。よって、上着90に送風装置10が装着された場合、上着90内に送出された空気は、フード900まで流れて使用者の頭部を冷却することができる。なお、フード900は、身頃に対してファスナやボタンで着脱可能とされていてもよい。
フード900を含む上着90の大部分は、天然繊維、合成繊維、またはこれらの混紡の生地(空気が外部へ漏れにくいように表面加工された生地を含む)で形成されている。一方、フード900のうち、使用者がフード900を被った場合に両耳に対向する位置に対応する所定領域には、メッシュ生地が使用されたメッシュ部903が設けられている。これにより、使用者は、フード900を被った場合でも、周辺の音を聞き取りやすい。なお、メッシュ部903は、フラップ(図示略)で遮蔽可能とされていてもよい。
図19に示すように、上着90は、上記実施形態の上着9(図8参照)と同様、背面部の2箇所に形成された取付け開口91(ファン取付け部93)を有する。更に、本変形例では、上着90の背面部には、ファン保持ベルト98が取り付けられている。ファン保持ベルト98は、上述した送風装置1の係合アーム481に係合することで、送風装置10が上着90から脱落することを防止するように構成されている。より詳細には、ファン保持ベルト98は、可撓性を有する素材(例えば、布地)で帯状に形成されており、一端部がファン取付け部93の上方で上着90に縫い付けられている。ファン保持ベルト98の両端部には、一対のフックボタン(スナップボタン)981が取り付けられている。よって、図19の右側に示すように、フックボタン981が外された場合、ファン保持ベルト98は、一端が自由端とされて帯状に延在する。一方、図19の左側に示すように、フックボタン981が留められた場合、ファン保持ベルト98はループ状とされて両端が上着90に固定される。
図19および図20を参照して、ファン保持ベルト98の使用態様について説明する。使用者は、図19の右側に示すように、ファン保持ベルト98のフックボタン981が外された状態で、上記実施形態において説明したように、上着90のファン取付け部93に送風装置10を取り付ける。そして、図20に示すように、ベルト通過領域48にファン保持ベルト98を通し、係合アーム481を取り巻いた状態でファン保持ベルト98をループ状にし、フックボタン981を留めることで、上着9に取り付ける。これにより、何らかの理由で、係止機構6の係止が解除されたとしても、ファン保持ベルト98が、本体部30がファン取付け部93から外れて脱落するのを防止することができる。このため、ハウジング40に収容されたモータ33やファン36が損傷する可能性を低減することができる。
なお、本体部30は、ファン取付け部93から外れた場合、後側フランジ43が配置された上着90の外側に脱落する。本変形例では、ハウジング40のうち、上着9の内側に配置される部分(詳細には、排気部46)に設けられた係合アーム481に対し、上着90の内側に取り付けられたファン保持ベルト98が係合される。よって、上着90の外側に脱落防止機構が設けられる場合に比べ、ファン保持ベルト98は、より確実に本体部30を保持することができる。また、ファン保持ベルト98は、リング部材50に対し、リング部材50がハウジング40から離れる方向側に配置されているため、本体部30のみならず、リング部材50の脱落をも防止することができる。
また、モータ33の駆動とファン36の回転に伴って、送風装置10が上着90に対して回転すると、ケーブル97や送風装置10に余計な負荷がかかる可能性がある。また、意匠面として構成された閉塞部451(図6参照)の向きが、本来とは異なる方向に変わってしまう可能性がある。これに対し、ファン保持ベルト98は、脱落防止機構のみならず、送風装置10が上着90に対して回転するのを規制する回転規制機構としても機能することができる。
本変形例において、係合アーム481は、本発明の「係合部」に対応する構成例である。フックボタン981を有するファン保持ベルト98は、本発明の「脱落防止機構」に対応する構成例である。なお、係合部と脱落防止機構の係合態様やその配置位置は、本変形例に例示したものに限られず、適宜、変更されればよい。例えば、脱落防止機構の他の構成例として、一端部が上着90に取り付けられるとともに、他端部に係合アーム481に係合可能なフックを有する帯状部材、一端部が上着90に取り付けられ、他端部を係合アーム481に結び付け可能な紐状部材等が挙げられる。また、例えば、係合アーム481に代えてフックが採用され、ファン保持ベルト98に代えて、一端部が上着90に取り付けられ、他端部にフックに係合可能な環状部材を有する帯状部材または紐状部材が採用されてもよい。
上記の変形例のほか、下記に例示される変更を加えることができる。なお、これらの変更は、これらのうちいずれか1つのみ、あるいは複数が、上記実施形態および変形例に示す送風装置1、10および上着9、90、あるいは各請求項に記載された発明と組み合わされて採用されうる。
リング部材5がハウジング4に対して着脱可能に構成される限り、ハウジング4およびリング部材5の構成は、適宜、変更されてもよい。例えば、ハウジング4の吸気部45や排気部46の構成(吸気口457や排気口467の配置等)が変更されてもよい。なお、着脱操作の容易性の観点からは、ハウジング4は少なくとも一部に円筒部を有し、リング部材5は、ハウジング4の円筒部に外嵌可能な円筒部を有することが好ましい。
ファン取付け部93(服地)を挟持可能な構成は、後側フランジ43および前側フランジ53に限られない。例えば、後側フランジ43および前側フランジ53は、必ずしも内側筒部41および外側筒部51の全周を取り巻く必要はなく、例えば、周方向の一部が切り欠かれていてもよいし、一部に開口が設けられていてもよい。服地をより確実に挟持するという観点からは、後側フランジ43および前側フランジ53は概ね同一の外径を有することが好ましいが、外径は異なっていてもよい。
係止機構6は、リング部材5をハウジング4に対して回転軸A1方向に係止することで、ハウジング4に対するリング部材5の回転軸A1方向の移動を規制するように構成されていればよく、ハウジング4およびリング部材5に夫々設けられる構成は、ガイド溝61および係止突起66に限られない。例えば、配置関係を逆転し、ハウジング4の外周面に係止突起66を設ける一方、リング部材5の内周面にガイド溝61を設けてもよい。ガイド溝61および係止突起66の数は、3組に限られないが、より確実な係止という観点からは、複数組が設けられることが好ましい。
また、ガイド溝61および係止突起66の形状、係止突起66の係止位置等は、適宜変更されてもよい。例えば、ガイド溝61は、凹部ではなく貫通孔として形成されてもよい。また、更に、服地の厚みの差異に対してより細かく対応可能とするために、回転軸A1方向において係止突起66が係止される係止位置は、3箇所以上設けられていてもよい。
また、リング部材5がハウジング4に対して装着される場合の動作線(装着方向)も、適宜変更が可能である。上述実施形態では、ガイド溝61のガイド面615が、全体として、時計回り方向D1に緩やかに後方へ傾斜するように形成されることで、リング部材5を回動する操作と、第1係止部616または第2係止部617へ係止突起66を移動させる操作とを区別なくスムーズに行うことを可能としている。しかしながら、ガイド面615は、第1係止部616と第2係止部617に対応する面を含む階段状に形成されていてもよい。また、例えば、第1部分611の両側に、時計回り方向D1に延在する第2部分と、反時計回り方向D2に延在する第3部分とが夫々設けられてもよい。第2部分の前端を規定する壁面と、第3部分の前端を規定する壁面とは、回転軸A1方向における位置が異なっていればよい。この場合、リング部材5は、ハウジング4に対して回転軸A1方向(後方)に相対移動された後、服地の厚みに応じて、時計回り方向D1または反時計回り方向D2に相対移動されることになる。
また、例えば、図21に示す変形例のように、係止機構6に代えて、係止部64と係止片67とを含む係止機構600が採用されてもよい。なお、図21では、簡略化のため、ハウジング4の内側筒部410およびリング部材5の外側筒部510の一部の断面のみが模式的に示されている。
係止部64は、内側筒部410の外周面に回転軸A1方向(前後方向)に沿って形成された断面V字状の複数の係止溝640で形成されている。各係止溝640を規定する2面のうち、前側の面641(図21の左側の面)は、回転軸A1に概ね直交するように配置され、後側の面642(図21の右側の面)は、後方へ向けて拡径方向に傾斜するように配置される。各係止溝640は、係止片75の係止位置を規定する。一方、係止片67は、可撓性を有する帯状部材として、外側筒部510の中心軸A2方向(前後方向)に延在するように、外側筒部510と一体的に形成されている。係止片67は、上述の実施形態の係止片75(図12参照)と同様の構成を有し、先端部である後端部の内側には係止溝640に係止可能な爪671を有するとともに、外側にはタブ672を有する。係止部64と係止片67は、夫々、内側筒部410と外側筒部510の周方向に複数が設けられることが好ましい。
係止機構600を備えた送風装置では、リング部材5は、ハウジング4に対して回転軸A1方向に相対移動されることで着脱される。つまり、回転軸A1方向、周方向の順に相対移動される上述の実施形態とは異なり、リング部材5はハウジング4に対して周方向に相対移動される必要はない。このため、この変形例では、回転規制機構7は設けられなくてよい。但し、係止片67が係止部64から周方向に外れることをより確実に回避するという観点からは、例えば、周方向における係止部64の両側に、係止片67に当接して周方向への移動を規制する壁部が設けられることが好ましい。
リング部材5をハウジング4に装着する場合、使用者は、係止部64と係止片67とが径方向に対向するように位置合わせをする。そして、外側筒部510を内側筒部410に対して後方へ移動させ、係止片67を、ファン取付け部93(服地)の厚みに応じて適切な係止溝640に係止させる。このように、使用者は、リング部材5を服地に応じて適切な係止位置まで回転軸A1方向(具体的には、後方)に押し込むという容易な操作のみで、リング部材5をハウジング4に装着することができる。
回転規制機構7および付加係止機構8の構成についても、係止機構6と同様、回転係止部71と係止片75の配置関係や、留め具81と留め具保持部83の配置関係を逆転する等、適宜変更が可能である。また、回転規制機構7および付加係止機構8は、必ずしも設けられる必要はない。なお、付加係止機構8は、係止機構6と併用される場合、少なくとも、ハウジング4に対するリング部材5の周方向の回転を規制することが好ましい。
指掛け凹部432や指掛け突起55は、操作性の向上の観点からは設けられることが好ましいが、何れか一方、または両方が省略されてもよい。
送風装置1を着脱可能な衣服は、上着9のような上衣である必要はなく、例えば、ズボンのような下衣であってもよい。また、衣服が表地と裏地の2層構造を有する場合には、ファン取付け部93が表地に設けられ、送風装置1の装着時には、排気部46が表地と裏地の間の内部空間に配置されてもよい。この場合、襟元や脇等に、適宜、表地と裏地とが縫い合わされない部分(開口部)が設けられることで、内部空間に送出された空気が外部に排出可能とされる。また、衣服におけるファン取付け部93の位置や数は、適宜変更することができる。
本発明および上記実施形態の趣旨に鑑み、以下の態様が構築される。以下の態様のうち少なくとも1つが、上述の実施形態または変形例に示す送風装置および衣服、あるいは各請求項に記載された発明と組み合わされて採用されてもよい。
[態様1]
前記第2係止部は、前記第1係止部を、前記回転軸方向のうち、前記ハウジングと前記装着部材とが互いに離れる離間方向に係止するように構成されていてもよい。
[態様2]
態様1に記載の送風装置において、
前記装着部材は、前記動作線に沿って、前記回転軸方向のうち前記離間方向とは反対の近接方向、前記回転軸周りの周方向のうち第1方向の順に前記ハウジングに対して相対移動されることで、前記ハウジングに装着されるように構成されていてもよい。
[態様3]
態様2に記載の送風装置において、
前記第2回転規制部は、前記装着部材を前記ハウジングに対して前記周方向のうち前記第1方向とは反対の第2方向に係止するように構成されていてもよい。
[態様4]
請求項2に記載の送風装置において、
前記第1係止部は、突起であり、
前記第2係止部は、前記突起の少なくとも一部を内部に配置可能に構成されるとともに、前記突起の移動を案内可能に構成された溝または貫通孔であって、
前記溝または前記貫通孔は、前記回転軸方向に延在する第1部分と、前記第1部分から連続して前記周方向に延在する第2部分とを含み、
前記第2部分は、前記複数の係止位置で前記突起を係止可能な複数の係止部を有してもよい。
[態様5]
態様4に記載の送風装置において、
前記第2部分は、前記周方向のうち所定方向に向けて前記第1部分から延びるとともに、前記所定方向に向かうにつれて、前記回転軸方向のうち前記ハウジングと前記装着部材とが互いに離れる離間方向に僅かに傾斜していてもよい。
[態様6]
前記衣服は、開口部を有し、
前記開口部は、前記第1挟持部が前記衣服の外部に配置された状態で、前記ハウジングの一部を挿入可能に構成されていてもよい。
[態様7]
前記装着部材は、前記動作線に沿って、前記回転軸方向のうち前記ハウジングと前記装着部材とが互いに近接する近接方向、前記回転軸周りの周方向のうち第1方向の順に前記ハウジングに対して相対移動されることで、前記ハウジングに装着されるように構成されていてもよい。
[態様8]
前記少なくとも1つの係止位置は、前記回転軸方向において互いに異なる位置にある複数の係止位置であってもよい。
本態様の送風装置は、異なる厚みを有する複数種類の衣服に容易な操作で対応することができる。
[態様9] 前記コネクタ規制部材は、前記装置側コネクタに接続された前記ケーブル側コネクタの配置領域に対して前記ケーブル側コネクタが外れる方向側に設けられ、前記配置領域に配置された前記ケーブル側コネクタに当接可能に構成されたリブまたは壁部を含んでもよい。
[態様10]
前記脱落防止機構は、前記衣服に一部が取り付けられ、前記係合部に係合可能に構成された可撓性部材を備えていてもよい。
[態様11]
前記態様10に記載の送風装置において、
前記可撓性部材は、帯状または紐状に形成され、且つ、一端部が前記衣服に取り付けられるとともに、前記可撓性部材がループ状となるように、他端部が前記衣服に取り付け可能に構成され、
前記係合部は、前記に両端が支持されたアームとして構成され、
前記可撓性部材は、前記アームがループ内に通された状態で前記他端部が前記衣服に取り付けられることで、前記ハウジングの脱落を防止するように構成されていてもよい。
1:送風装置
3、30:本体部
33:モータ
36:ファン
361:ベース部
363:羽根
37:コネクタ
38:コネクタ配置領域
38:規制リブ
4、40:ハウジング
41:内側筒部
410:内側筒部
43:フランジ(後側フランジ)
432:指掛け凹部
45:吸気部
453:第1リブ
455:第2リブ
457:吸気口
46:排気部
461:閉塞部
463:第1リブ
464:第2リブ
465:第3リブ
467:排気口
48:ベルト通過領域
481:係合アーム
5、50:リング部材
51、510:外側筒部
52:前側フランジ
53:フランジ(前側フランジ)
55:指掛け突起
57:回転方向表示部
571:第1マーク
572:第2マーク
6、600:係止機構
61:ガイド溝
611:第1部分
612:受入口
614:第2部分
615:ガイド面
616:第1係止部
617:第2係止部
618:段差
621:第1位置マーク
627:第2位置マーク
63:基準突起マーク
64:係止部
640:係止溝
641:面
642:面
66:係止突起
67:係止片
671:爪
672:タブ
7:回転規制機構
71:回転係止部
711:第1凹部
712:面
713:面
716:第2凹部
717:面
73:ガイド凹部
75:係止片
756、757:タブ
751:爪
8:付加係止機構
81:留め具
811:ベース
83:留め具保持部
831:第1保持部
836:第2保持部
9、90:上着
900:フード
903:メッシュ部
91:取付け開口
93:ファン取付け部
95:バッテリ
951:ガイドレール
953:ボタン
96:バッテリホルダ
962:クリップ
964:操作部
966:ケーブル
967:コネクタ
97:ケーブル
971:コネクタ
973:コネクタ
98::ファン保持ベルト
981:フックボタンA1:回転軸
A2:中心軸

Claims (15)

  1. 衣服に着脱可能に構成された送風装置であって、
    モータと、
    前記モータによって回転駆動されるファンと、
    前記モータおよび前記ファンを収容するハウジングと、
    所定の動作線に沿って、前記ハウジングの外周部に対して取り外し可能に装着されるように構成されたリング状の装着部材と、
    前記ハウジングに設けられた第1挟持部と、
    前記装着部材に設けられるとともに、前記装着部材が前記ハウジングに装着された場合に、前記ファンの回転軸方向に前記第1挟持部に対向配置され、前記第1挟持部との間で前記衣服の服地を挟持するように構成された第2挟持部と、
    前記装着部材を前記ハウジングに対して前記回転軸方向に係止することで、前記ハウジングに対する前記装着部材の前記回転軸方向の移動を規制するように構成された係止機構と
    前記装着部材を前記ハウジングに対して前記周方向に係止することで、前記ハウジングに対する前記装着部材の回転を規制するように構成された回転規制機構とを備え、
    前記係止機構は、
    前記装着部材に設けられた第1係止部と、
    前記ハウジングに設けられ、前記回転軸方向において互いに異なる複数の係止位置のうち何れか1つおいて、前記第1係止部を前記回転軸方向に係止するように構成された第2係止部とを含み、
    前記第1係止部は、前記装着部材の内周面から径方向内側に突出する突起を含み、
    前記第2係止部は、前記装着部材が前記動作線に沿って前記ハウジングに装着される過程で前記第1係止部が通過可能な経路のうち、前記回転軸周りの周方向に延在する部分に対応して前記ハウジングの外周部に設けられ、前記突起を挿入可能な溝または貫通孔を含み、
    前記溝または前記貫通孔は、前記複数の係止位置のうち、第1係止位置および第2係止位置に夫々対応して設けられた第1係止面と第2係止面とを有し、
    前記第1係止面および前記第2係止面は、前記回転軸方向および前記周方向において、互いに異なる位置に設けられ、
    前記第1係止面および前記第2係止面の各々は、前記回転軸に略直交する面であって、前記突起に対して、前記回転軸方向のうち、前記装着部材が前記ハウジングから離れる方向である離間方向側に配置されて前記突起に当接することで、前記装着部材が前記ハウジングに対して前記離間方向に移動することを規制するように構成されており、
    前記回転規制機構は、
    前記ハウジングおよび前記装着部材のうち一方に設けられた第1回転規制部と、
    前記ハウジングおよび前記装着部材のうち他方に設けられ、前記第1回転規制部を前記周方向に係止するように構成された第2回転規制部とを含み、
    前記第1回転規制部は、前記装着部材に一端部が接続されて前記周方向に延在し、前記回転軸に対して径方向に撓むことが可能な係止片であって、
    前記係止片の他端部には、爪が設けられており、
    前記第2回転規制部は、前記ハウジングの外周部に、前記周方向において異なる位置に設けられた第1凹部および第2凹部を含み、
    前記第1凹部および前記第2凹部の各々は、前記爪と係合することで前記係止片を前記周方向に係止するように構成されていることを特徴とする送風装置。
  2. 請求項1に記載の送風装置であって、
    前記第1係止面は、前記回転軸方向において、前記第2係止面よりも前記第1挟持部から離れた位置にあり、
    前記第1係止面と前記第2係止面とは、前記周方向に延在するガイド面によって接続されていることを特徴とする送風装置。
  3. 請求項1または2に記載の送風装置であって、
    前記第1係止面は、前記回転軸方向において、前記第2係止面よりも前記第1挟持部から離れた位置にあり、
    前記ハウジングの外周部には、前記突起を前記第1係止面へ向かって案内するためのガイド部が設けられていることを特徴とする送風装置。
  4. 請求項に記載の送風装置であって、
    前記ガイド部は、前記回転軸方向に延在する溝または貫通孔であって、前記第2係止部の前記溝または前記貫通孔とともに、L字状の溝または貫通孔を形成することを特徴とする送風装置。
  5. 衣服に着脱可能に構成された送風装置であって、
    モータと、
    前記モータによって回転駆動されるファンと、
    前記モータおよび前記ファンを収容するハウジングと、
    所定の動作線に沿って、前記ファンの回転軸方向、前記回転軸周りの周方向の順に前記ハウジングに対して相対移動されることで、前記ハウジングに対して取り外し可能に装着されるように構成された装着部材と、
    前記ハウジングに設けられた第1挟持部と、
    前記装着部材に設けられるとともに、前記装着部材が前記ハウジングに装着された場合に、前記回転軸方向に前記第1挟持部に対向配置され、前記第1挟持部との間で前記衣服の服地を挟持するように構成された第2挟持部と、
    前記装着部材を前記ハウジングに対して前記回転軸方向に係止することで、前記ハウジングに対する前記装着部材の前記回転軸方向の移動を規制するように構成された係止機構と
    前記装着部材を前記ハウジングに対して前記周方向に係止することで、前記ハウジングに対する前記装着部材の回転を規制するように構成された回転規制機構とを備え、
    前記係止機構は、
    前記ハウジングおよび前記装着部材のうち一方に設けられた突起と、
    前記ハウジングおよび前記装着部材のうち他方に設けられ、前記回転軸方向に延在する第1部分と、前記第1部分から連続して前記周方向に延在する第2部分とを含むL字状の溝または貫通孔とを含み、
    前記溝または前記貫通孔は、前記突起の少なくとも一部を内部に配置可能、且つ、前記突起の移動を案内可能に構成されており、
    前記第2部分は、前記回転軸方向および前記周方向において、互いに異なる位置に設けられ、前記回転軸に略直交する複数の係止面を有し、
    前記複数の係止面は、夫々、前記突起に当接することで、前記装着部材の前記回転軸方向の移動を規制するように構成されており、
    前記回転規制機構は、
    前記ハウジングおよび前記装着部材のうち一方に設けられた第1回転規制部と、
    前記ハウジングおよび前記装着部材のうち他方に設けられ、前記第1回転規制部を前記周方向に係止するように構成された第2回転規制部とを含み、
    前記第1回転規制部は、前記装着部材に一端部が接続されて前記周方向に延在し、前記回転軸に対して径方向に撓むことが可能な係止片であって、
    前記係止片の他端部には、爪が設けられており、
    前記第2回転規制部は、前記ハウジングの外周部に、前記周方向において異なる位置に設けられた第1凹部および第2凹部を含み、
    前記第1凹部および前記第2凹部の各々は、前記爪と係合することで前記係止片を前記周方向に係止するように構成されていることを特徴とする送風装置。
  6. 請求項1〜の何れか1つに記載の送風装置であって、
    前記装着部材は、前記動作線に沿って、前記回転軸方向、前記回転軸周りの周方向の順に前記ハウジングに対して相対移動されることで、前記ハウジングに装着されるように構成されていることを特徴とする送風装置。
  7. 請求項1〜6の何れか1つに記載の送風装置であって、
    前記第2回転規制部は、前記装着部材の前記ハウジングに対する前記周方向の回転動作に応じて、前記第1回転規制部を係止するように構成されている送風装置。
  8. 請求項1〜7の何れか1つに記載の送風装置であって、
    前記第2回転規制部は、前記複数の係止位置に対応して、前記周方向において異なる複数の回転規制位置で、前記第1回転規制部を前記周方向に係止可能に構成されていることを特徴とする送風装置。
  9. 請求項1〜の何れか1つに記載の送風装置であって、
    前記装着部材を前記ハウジングに対して前記回転軸方向および前記周方向のうち少なくとも1つの方向に係止することで、前記ハウジングに対する前記装着部材の前記回転軸方向の移動および前記周方向の回転のうち少なくとも一方を規制するように構成された付加係止機構を更に備えたことを特徴とする送風装置。
  10. 請求項1〜の何れか1つに記載の送風装置であって、
    前記ハウジングおよび前記装着部材の少なくとも一方は、指掛け用の突起または凹部を有することを特徴とする送風装置。
  11. 請求項1〜10の何れか1つに記載の送風装置であって、
    前記装着部材の色は、前記ハウジングの色とは異なることを特徴とする送風装置。
  12. 請求項1〜11の何れか1つに記載の送風装置を着脱可能に構成された衣服。
  13. 請求項12に記載の衣服であって、
    前記送風装置と、
    前記モータに電源を供給するバッテリと、
    前記バッテリを装着可能、且つ、接続可能に構成されたバッテリホルダと、
    前記バッテリホルダと前記モータとを接続可能に構成されたケーブルとを更に備えたことを特徴とする衣服。
  14. 請求項13に記載の衣服であって、
    前記送風装置は、前記モータに接続された装置側コネクタを備え、
    前記ケーブルは、前記装置側コネクタに接続可能なケーブル側コネクタを備え、
    前記ハウジングは、前記装置側コネクタに接続された場合に、前記ケーブル側コネクタが前記装置側コネクタから外れる方向に移動することを規制するように構成されたコネクタ規制部材を備えたことを特徴とする衣服。
  15. 請求項12〜14の何れか1つに記載の衣服であって、
    前記送風装置は、係合部を備え、
    前記衣服は、前記衣服に取り付けられた前記送風装置の前記係合部に係合することで、少なくとも前記ハウジングが前記衣服から脱落することを防止するように構成された脱落防止機構を更に備えたことを特徴とする衣服。
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