JP6858068B2 - 現金自動機、及び現金自動機システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の異なる業態で一つの現金自動機を共用する自動取引装置、及び自動取引システムに関する。
銀行等の金融機関やショッピングモール等には、顧客が現金を引き出し、入金できるATM(自動取引装置)などの現金自動機が設置されているが、近年、これら現金自動機の運用コストの増大が課題となってきている。そのコスト増大要因としては、主に、(1)装置の償却費、(2)保守費、(3)機内の現金を準備するための利子等、(4)現金配送業者(CIT)費、(5)土地建物費、などがある。
特に(4)現金配送業者(CIT)費や(5)土地建物費については、単一業態での運用ではコスト削減が行い辛いため、現金自動機の運用コストを削減するための手段として、一つの現金自動機において複数の異なる業態でそれぞれの業態での取引を可能とするアプリケーション(APP)を共存させることが考えられる。これにより、複数の業者が同一の現金自動機をシェアして運用することができ、運用コストの低減、現金運用効率の向上、初期投資の最小化が可能となる。
従来、特に代理店端末用途での手数料算出等のために、事業種別ごとに現金の出入および金種別枚数を管理する、特許文献1に開示されるようなシステムがあった。
特願2009-213311号公報
しかしながら、上述のような現金自動機において複数APPの共存を可能とすることで、複数の業者が同一の装置をシェアして運用するためには、以下のような実現上の課題がある。
複数のAPPの共存を考えた場合、各APPで別々のサービス提供や現金管理を行いたいが、従来はAPP別の現金の出入および金種別枚数のみでの管理となっていた。このため複数APP間で別々の現金管理、エンドユーザが複数APPの中から利用するサービスを選択するしくみ、複数APP間の動作・制御を調整するしくみが必要となる。
特に、APP別の現金の出入のみの管理では、無制限に現金自動機内の現金を利用することができる場合は良いが、一般的には現金自動機に収納できる現金量は、現金収納庫(BOX)の収納容量による限度がある。そのため、ある特定のAPPのみで出金または入金の取引が偏って多い場合、現金の切れやあふれが発生し、現金自動機が現金取扱業務を停止せねばならず、他のAPPでのサービス提供ができなくなるという問題があった。
また、前記の切れやあふれが発生すると、CIT等による現金装填や現金回収の作業が必要になり、運用コストが増加してしまうという問題があった。
上述の課題を解決するために、本願発明では以下の構成を採用する。
a)複数APP間の調整として、現金枠を設定することで他のAPPへの影響を最小化する。
b)機内在高の最小化のため、提携しあうAPP間で現金枠内の現金を融通する。APP別にBOX別で現金を管理している場合は他APPのBOXへ現金を移動させ、同一BOX内の現金を複数APP共用で管理している場合はBOXの現金枠を融通して入出金させる。
c)複数APPで別々の現金管理をするために、APP別に取引での搬送元/先と取引現金の計数値(カウンタ値)を記録する。APP別の在高確認は、各APPのカウンタを利用する。すなわち、現金カウンタ値の合計(機内現金の総計)は、各APPカウンタ値の合計となる。
d)エンドユーザが複数APPの中から利用するサービスを選択するしくみとして、選択画面での使用APP選択入力等、選択されたAPPで取引を行う他、予め各APP別に被選択される条件等の情報である選択補助情報を設定しておき、選択補助情報に応じて選択画面から当該APPに遷移する構成とする。
本願発明によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)運用コスト低減:従来は基本的に1つの現金自動機に同一業態のAPPが利用されており、別業態のサービスは別の現金自動機を利用していたため、それぞれ運用コストがかかっていた。本願発明によれば、同一の現金自動機をシェアして運用することで、運用コストを複数業者で分割することができる。また、APP別の現金の出入の管理しかしていなかった代理店端末のような自動機についても、特定のAPPに偏った取引による現金切れ/あふれを防止することができ、また、複数のAPP間での現金の融通にも対応できるようになり、稼働率の向上や、不要なCIT出動や準備金を抑えることによる運用コスト低減が可能となる。
(2)現金運用効率の向上:従来は1つの現金自動機は同一業態のサービスが運用されており、例えば現金支払い専用機(CD)では出金過多、売上入金機では入金過多、と偏った現金取引量の運用がされ、現金運用効率が悪かった。本願発明によれば、異なる傾向の現金取引運用がされている複数の業態を同一の現金自動機で運用でき、現金の入出金バランスが改善することで、現金運用効率が改善できる。
(3)初期投資の最小化:従来は各サービスで異なる現金自動機を準備せねばならず、初期投資費用が高額となっていた。本願発明によれば、既設の現金自動機があった場合、その装置にサービスを開始したい業者が相乗りすることで、初期投資費用を最小化することができる。
本発明の基本構成である。 本発明の現金自動機の現金枠の説明である。 本発明の現金自動機のスタート画面の一例である。 本発明の現金自動機の保守ログイン画面の一例である。 本発明の現金自動機の保守メニュー画面の一例である。 本発明の現金自動機の現金状態表示画面の一例である。 本発明の現金自動機の現金状態表示画面の一例である。 本発明の現金自動機の現金状態表示画面の一例である。 本発明の現金自動機の現金状態表示画面の一例である。 本発明の現金自動機のランチャー保守画面の一例である。 本発明の現金自動機のスタート画面の一例である。 本発明の現金自動機のカード挿入待ち画面の一例である。 本発明の現金自動機のPINコード入力待ち画面の一例である。 本発明の現金自動機の金額入力待ち画面の一例である。 本発明の現金自動機の出金完了画面の一例である。 本発明の現金自動機のカード挿入待ち画面の一例である。 本発明の現金自動機のPINコード入力待ち画面の一例である。 本発明の現金自動機の金額入力待ち画面の一例である。 本発明の現金自動機の入金確認画面の一例である。 本発明の現金自動機の入金確定画面の一例である。 本発明の現金自動機のカード排出画面の一例である。 本発明の現金自動機のカード挿入画面の一例である。 本発明の現金自動機のPINコード入力画面の一例である。 本発明の現金自動機の残高照会確認画面の一例である。 本発明の現金自動機の現金状態表示画面の一例である。 本発明の現金自動機の現金状態表示画面の一例である。 本発明の現金自動機の現金状態表示画面の一例である。 本発明の現金自動機の現金状態表示画面の一例である。
<1.基本構成と概念>
(1)基本構成
本発明の現金自動機およびシステムの基本構成について図1−1を用いて説明する。
現金自動機100およびシステムは、現金を収納するBOXを持つ現金処理装置101(例として紙幣処理装置)と、現金管理を行う現金管理装置102と、複数のAPPを動作させたり記録させる制御装置103と、エンドユーザが情報を確認する表示部と操作を行う操作部が一体となったタブレット部104で構成される。さらに、エンドユーザの接近を検知する接近検知部105と、ICカード等を取扱うMCU部106と、非接触ICカードを取扱うNFC部107と、暗証番号(PIN)入力等を行うEPP部108を有する。また、前記現金自動機と勘定系等の上位装置109(ホストコンピュータ等)により構成される。
また、現金処理装置101は、入出金が可能なBOXである複数のリサイクル庫(RB)101-1と、リサイクルするのに適さない券を収納するBOXであるリジェクト庫(AB)101-2、指定のBOXとの間で現金搬送が可能な運用BOX(CB)101-3を備え、各現金搬送の際にリサイクルに適した紙幣かどうかを判別する識別部101-4と、紙幣の入出金を行う入出金口101-5と、入金した紙幣を識別した後に一時的に保管するための収納庫である1次スタッカ101-6を備える。
ここでは一例として前記現金自動機の構成を挙げたが、現金管理を行う現金管理装置と、複数のAPPを動作/記録させる制御装置は現金自動機と別の構成としてもよく、上位の構成に含まれていても良い。同様に、エンドユーザが情報を確認する表示部と操作を行う操作部が一体となったタブレット部は表示部と操作部が分かれていても良く、現金自動機とは分かれていても良い(エンドユーザ個人所有のスマホ等)。
上記の他、エンドユーザの接近を検知する接近検知部と、ICカード等を取扱うMCU部と、非接触ICカードを取扱うNFC部と、PIN入力等を行うEPP部を持つ構成としたが、全て構成されていなくとも良く、APPに合わせた任意の構成で良い。
例えば、IDやQRコード(登録商標)等のバーコードを読み取るBCR部100-1を追加、等しても良い。また、現金処理装置は1つとしたが、複数の構成としても良い(外貨両替機目的等)。

(2)概念
まず、本発明の基本的な考え方である「現金枠」の概念について図1-2を用いて説明する。
複数業態で1つの現金自動機をシェアする場合、ある特定のAPPのみで出金または入金の取引が偏って多い場合、現金の切れやあふれが発生し、現金自動機が現金取扱業務を停止せねばならず、他のAPPでのサービス提供ができなくなるという問題があった。例えば、A業者/B業者/C業者の出金業務を行うAPPがあった場合、A業者APPだけで現金自動機内の現金を出金しきってしまうと、B業者/C業者のAPPは出金取引を行えなくなってしまう。入金取引の場合のあふれについても同様である。
そこで、複数業態間で、その現金切れやあふれを未然に防ぐための概念が現金枠である。
現金枠は各APPでBOX別に枚数制限値を設定する。単一金種のみ取り扱うBOXの場合は、取扱う金種と金額でも良い。また、単一金種のみ取り扱うBOXが複数あり、更にその金種が同一であるBOX同士の場合、その対象のBOXについては、BOX別に前記の枚数制限値や金額を設定しなくとも良く、合計値としても良い。
BOXの現金切れ対策として、各APPは各BOXについて最低限確保しておきたい枚数である現金枠として「最低枠」を設定する。例えば、出金取引の際、入出金が可能なBOXであるリサイクル庫(RB)が、「((在高枚数)−(他APP最低枠の合計))≦(取引差分枚数)」の関係にあるとき、出金を行う。
すなわち、図1−2(A)においてRBの現金在高110をA業者、B業者、C業者、D業者の4者でシェアする場合、D業者の取引において、A業者の最低枠111とB業者の最低枠112とC業者の最低枠113の合計の余剰分114がD業者の出金取引の許可分となる。これは出金取引だけではなく、BOXから現金を回収する目的で、運用BOXへ現金を移動させる動作である回収取引の際も同様に判断を行う。
また、BOXの現金あふれ対策として、各APPは各BOXについて利用する最大限の枚数である現金枠として「最大枠」を設定する。例えば、入金取引の際、当該金種のRBもしくはリサイクルするのに適さない券を収納するBOXであるリジェクト庫(AB)が、「(取引差分枚数)≦((当該BOXの最大容量の枚数)−(在高枚数)−(他APP最大枠残合計))」の関係にあるとき、入金取引を行う。
すなわち、図1−2(B)においてRBの現金在高120に対する空き容量130をA業者、B業者、C業者、D業者の4者でシェアする場合、D業者の取引において、現金在高120に対する空き容量130からA業者の最大枠残121とB業者の最大枠残122とC業者の最大枠残123の合計を減算した余剰分124がD業者の入金取引の許可分となる。
なお、A業者の最大枠残121は、当該BOXの「(A業者最大枠)−(A業者在高枚数)」である。ただし、後述するように(A業者最大枠)<(A業者在高枚数)となる場合は、A業者の最大枠残121は0として扱う。B業者の最大枠残122とC業者の最大枠残123もそれぞれの在高枚数と最大枠で同様に求める。これは入金取引だけではなく、BOXへ現金を装填する目的で運用BOXから指定のBOXへ現金を移動させる動作である装填取引の際も同様に判断を行う。
なお、上記の現金枠について、提携するAPP間で相互融通をしても良い。例えば、提携するAPP同士の現金枠を無視する等である。
例えば、出金取引の際、図1−2(A)においてRBの現金在高110をA業者、B業者、C業者、D業者の4者でシェアし、C業者とD業者が相互融通する場合、D業者の取引において、A業者の最低枠111とB業者の最低枠112の合計の余剰分115、すなわち、C業者の最低枠113と余剰分114の合計がD業者の出金取引の許可分となる。回収取引の際も同様に判断を行う。
例えば、入金取引の際、図1−2(B)においてRBの現金在高120に対する空き容量130をA業者、B業者、C業者、D業者の4者でシェアし、A業者とD業者が相互融通する場合、D業者の取引において、現金在高120に対する空き容量130からB業者の最大枠残122とC業者の最大枠残123の合計を減算した余剰分125、すなわち、A業者の最大枠残121と余剰分124の合計がD業者の入金取引の許可分となる。装填取引の際も同様に判断を行う。
更に、自由枠として、各APPがそれぞれ相互融通することができる現金枠を設定しても良い。例えば、特に当該BOXの最大容量の枚数と各APP最大枠合計との余剰分を自由枠の最大枠として設定しても良い。これにより、各APPが最大枠を超えて入金することができ、突発的な連続入金によるあふれに対して対応できるため、各APPはそのサービス停止をさけることができ、各APPの稼働率を向上することができる。
上記は提携するAPP同士の現金枠を無視する処理の例としたが、無視するのではなく、提携するAPPとその他APPとで現金枠の設定値を変更する、としても良い。その際は、予め各APP別にその他APPとの現金枠設定値を定めた情報であるAPP別現金枠設定情報を記録しておき、選択されたAPPに応じて、取引の際に都度、APP別現金枠設定情報に応じて現金枠を変更するようにしても良い。
<2.ユーザインタフェース>
以下、ユーザが操作する現金自動機の画面例を説明する。
図2は自動機の操作開始時の画面であり、複数の業態APPとして、銀行ATMと飲食業者の食券購入機の例である。
図2−1はスタート画面201の例である。設定ファイル(iniファイル)で指定した実行ファイル(exeファイル)を起動すると、起動したAPP((1)ATM、(2)食券購入機)が前面に現れ、スタート画面は背面に移動する。ボタン(3)を押下すると、保守ログイン画面へ移動する。ボタン(3)は、エンドユーザの誤操作を避けるため、管理権限者と分かる特定の操作、例えばNFC部での担当者専用のIDカードを読取りした場合や、係員用の鍵スイッチを設けておいてその鍵が操作された場合等にのみ表示するようにしても良い。
図3−1〜図3−4は保守画面の例である。図3−1は保守ログイン画面301である。パスワードと利用者IDを入力しログインボタン(1)を押下することで保守メニュー画面へ遷移する(IDに応じて現金状態表示の機能やAPP登録権限が異なる)。スタート画面で担当者専用のIDカードを読取りした場合等、担当者のID情報を取得できた場合は、利用者IDをその情報で自動入力しても良く、その時はパスワードの入力のみ行えば良い。ボタン(2)を押下することで、スタート画面201に遷移する。
図3−2は保守メニュー画面302であり、ボタン(1)押下で現金状態表示画面(図3−3)へ遷移し、ボタン(2)を押下することでリセットを開始する(結果はメッセージボックスで表示される)。ログイン時の権限に応じて、ボタン(3)としてランチャー保守画面304へ遷移するボタンを設けておいても良い。ボタン(4)を押下することで、ログオフし、スタート画面201に遷移する。
図3−3は現金状態表示画面303であり、縦軸(2)へ各金種別の紙幣残量が表示される。ボタン(1)を押下すると、管理者IDでログインした場合は縦軸(2)の内容を図3−3(a)のように各APPごと、図3−3のように全てのAPPの合計に切り替えることができる。ボタン(3)を押下すると、保守メニュー画面302へ遷移する。表示は金種別でなくとも良く、図3−3(b)のように各BOX別に金種別の紙幣残量を表示しても良い。
また、図3−3(c)のように、各APPの現金枠設定画面を表示し、(2)の現金枠枚数設定値の設定変更ができるようにしても良い。ボタン(4)を押下することで、ログオフし、スタート画面201に遷移する。図3−3(c)は表形式だが、表形式でなくとも良く、グラフ表示等の視覚的操作を行っても良い。自由枠値については、(当該BOXの最大容量−各APPの最大枠合計)として自動的に入力しても良い。
図3−4はランチャー保守画面304である。ボタン(1)、(2)は各APPの使用可否切り替え(OFFにするとスタート画面のボタンが押せなくなる)である。APP名と説明文はiniファイルで切り替えが可能である。ボタン(3)を押下すると保守メニュー画面302へ移動する。ボタン(4)を押下することで、ログオフし、スタート画面201に遷移する。ボタン(5)を押下することで、新たなAPPを追加することができる。ボタン(5)を押下することで、登録済のAPPを更新することができる。ボタン(7)を押下することで、登録済のAPPを削除できる。
図4はATMのAPPが選択された後のスタート画面400の例である。ボタン(1)を押下すると、「ATM(出金)」画面の「カード挿入待ち」画面へ遷移する。ボタン(2)を押下すると、「ATM(入金)」画面の「カード挿入待ち」画面へ遷移する。ボタン(3)を押下すると、「ATM(残高照会)」画面の「カード挿入待ち」画面へ遷移する。ボタン(4)を押下すると、当該APPから切り替わり、図2−1のスタート画面201に遷移する。
図5−1〜図5−4はATMのAPPにおける出金取引時の画面例である。図5−1はカードの挿入待ちの画面501である。カードが挿入されると「PINコード入力待ち画面」へ遷移する。ボタン(1)を押下するとスタート画面400へ遷移する。図5−2はPINコード入力待ち画面502である。EPP部にPINコードが入力されると「金額入力待ち画面」へ遷移する。ボタン(1)を押下すると「ATM(カード排出)画面」(図7)へ遷移する。
図5−3は金額入力待ち画面503である。(1)には出金する金額が表示される。ボタン(2)を用いて出金する金額を入力する。この際に、出金可能金額を表示しても良い。APPで設定した最大出金可能金額に対して、現金枠で許可された金額が少ない場合は、現金枠で許可された金額を出金可能金額として表示する。ボタン(3)は、金額が入力されている場合押下可能となり、押下により現金処理装置が出金動作を開始するとともに、出金待ち画像を表示し、出金完了後、出金完了画面へ遷移する。ボタン(4)を押下することにより、「ATM(カード排出)画面」(図7)へ遷移する。
図5−4は出金完了画面504である。エンドユーザが現金を受け取ったことを検知すると、ボタン(1)が押下可能になり、押下することにより、「ATM(カード排出)画面」(図7)へ遷移する。
図6−1〜図6−5はATMのAPPが選択された後の入金取引時の画面である。図6−1はカードの挿入待ちの画面601である。カードが挿入されると「PINコード入力待ち画面」へ遷移する。ボタン(1)を押下するとスタート画面400へ遷移する。
図6−2はPINコード入力待ち画面602である。EPPにPINコードが入力されると「入金待ち画面」へ遷移する。ボタン(1)を押下すると「ATM(カード排出)画面」(図7)へ遷移する。
図6−3は入金待ち画面である。この際に、入金可能金額を表示しても良い。APPで設定した最大入金可能金額に対して、現金枠で許可された金額が少ない場合は、現金枠で許可された金額を入金可能金額として表示する。エンドユーザによる現金処理装置への入金紙幣の投入が確認されるとボタン(1)が押下可能となり、押下すると現金処理装置が計数し、1次スタッカに計数できた現金を収納するとともに「入金確認画面」に遷移する。ボタン(2)を押下すると、「ATM(カード排出)画面」(図7)へ遷移する。
図6−4は入金確認画面604である。ボタン(1)を押下すると入金が実行され、1次スタッカにあった現金はRBやAB等の各BOXに収納される。ボタン(2)を押下すると、1次スタッカにあった現金を入出金口に排出し、エンドユーザが排出された現金を検知すると、「ATM(カード排出)画面」(図7)へ遷移する。
図6−5は入金確定画面である。ボタン(1)を押下すると、「ATM(カード排出)画面」(図7)へ遷移する。
図7はカード排出画面700である。利用者がカードを受け取るのを待ち、受け取られるとスタート画面400へ遷移する。
図8−1は残高照会のカードの挿入待ちの画面801である。カードが挿入されると「PINコード入力待ち画面」へ遷移する。ボタン(1)を押下するとスタート画面400へ遷移する。
図8−2はPINコード入力待ち画面802である。EPP部にPINコードが入力されると「金額入力待ち画面」へ遷移する。ボタン(1)を押下すると「ATM(カード排出)画面」(図7)へ遷移する。
図8−3は残高照会確認画面803である。文言(1)に口座残高が表示される。ボタン(2)を押下することにより、「ATM(カード排出)画面」(図7)へ遷移する。
<3.詳細構成>
このような本構成を採用することによって、1.現金自動機の運用に係わるコストの低減、2.保守に係わるコストの低減、3.調達に係わるコストの低減、を図ることが可能となる。以下、それぞれの具体的な内容を実施例を分けて説明する。
本実施例では現金自動機の運用及び保守に係わるコストの低減について説明する。本発明の現金自動機では、運用コストの低減のために、次の構成を採用する。
(1)複数業態で1台の現金自動機をシェアして運用し、運用コストを分散する。
(2)入出金バランスの異なる複数業態で1台の自動機をシェアしてリサイクル運用し、入出金バランスを整えることで現金運用効率を向上させる。
(3)CIT等で持ち運ぶ装填金額を最小化して機内在高を低減すること、不要なCIT出動を削減することで、現金運用効率を向上させる。
以下、それぞれの実現手段につき、詳細に説明する。
(1)複数業態で1台の自動機をシェアして運用するための構成
複数業態で1台の自動機をシェアして運用するためには、複数のAPPを同一装置内に共存させるため、(ア)複数のAPPを管理し、(イ)複数業態でシェアすることによるトラブルを調整する必要がある。
(1−ア)複数APPの管理
複数APPの管理とは、具体的には、複数業態のAPPを使う時に選択する処理を適切に行うことが必要である。以下、詳細に説明する。
複数業態のAPPを使う時に選択するのは次のようにして行う。
・接客待ち状態で図2-1のような選択画面を表示しておく。
(1) エンドユーザが選択画面で使用したいAPPを選択する。
(2) 選択画面時に特定の操作(NFC読取り等)があった場合、その入力から選択補助情報で対応するAPPを選択する。
・上記(1)(2)いずれか、または客接近検知すると、状態を接客開始状態に変更し、APP動作管理情報を記録する。
・上記で選択されたAPPを操作画面に表示する。
・当該APPが取引等の処理を開始した時等、状態を取引開始状態に変更し、APP動作管理情報を記録する。
・当該APPが取引等の処理を終了した時等、状態を取引終了状態に変更し、APP動作管理情報を記録する。
・客接近検知が消えた場合、直前の接客開始状態からの間が当該エンドユーザの取引であるとし、状態を接客待ち状態に変更してAPP動作管理情報を記録する。
・客接近検知が無い構成の場合、当該APPが取引終了状態となり、選択画面への遷移入力を検知した、または取引終了状態から規定時間が経過した時点で、直前の接客開始状態からの間が当該エンドユーザの取引であるとし、接客待ち状態に変更してAPP動作管理情報を記録する。
・接客待ち状態の場合、選択画面を表示する。
ここで、以下については留意する必要がある。
・接客待ち状態では、複数APPを選択可能な選択画面があることが好ましい。エンドユーザが複数APPの内、どれを使用するかを容易に選択でき、取引時間を最小化できるため、取引件数の増加に繋がり、現金自動機の稼働効率が向上できる。
・選択画面時に特定の操作でAPPを選択する際、予め各APP別に被選択される条件等の情報である選択補助情報を設定しておき、選択補助情報に応じて選択画面から当該APPに遷移する。例えばNFC情報を基にAPPを選択する場合には、NFCを読取した情報の上数ケタが指定値であれば、ある指定のAPPを選択する等である。選択補助情報には、APP識別情報と、対象の操作デバイスの識別情報(上記例ではNFC部)と、そのデバイスの動作状態情報(上記例では読取)と、判断基準情報(上記例ではNFC読取値の上数ケタが指定値)を持つことが好ましい。選択補助情報によって、デバイスで取得した情報に対して、随時各APPに問い合わせる等の処理が不要となり、APPもそのような判断処理の作りこみを省ける。エンドユーザに対してはAPP選択時の操作性向上や操作時間を短縮でき、APPを開発する業者も開発コストを削減できる。
・APP動作管理情報として、少なくともAPP別に接客開始/接客待ち情報(どのAPPがアクティブかわかる情報)、取引開始/終了情報(どのトランザクションかわかる情報)があることが好ましい。APP別の装置占有時間や、APP別の取引の比率等の運用に関わる情報が容易に分析でき、現金自動機の運用者が手数料の見直しや装置の仕様見直し等の運用改善が行い易くなる。また、APP別に起動時タイムスタンプ、終了時タイムスタンプもあることが好ましい。APP別に起動/終了のログを簡単に生成できるため、サービスの時間による手数料集計が必要な場合にも、簡易に集計ができる。更に、APP動作管理情報の前回終了情報はAPPに通知できるようにしておくことが好ましい。前回終了情報に応じて、APP側での起動時の分岐処理を容易に判断でき、再起動時の処理時間の短縮に繋げることができる。
・客接近検知がある構成の場合、APP動作管理情報の接客開始/接客待ち情報については、APP別ではないユーザ別の接客開始/接客待ち情報(どのユーザかわかる情報)があることが好ましい。同一ユーザと確定できる状況下で、複数のAPP間で情報をシェアすることにより、エンドユーザがシームレスな操作を行うことができる。例えば、あるICタグ等のユーザ識別情報をA業者のAPP上でNFC部で読込してある取引を行った後、同じユーザがB業者のAPPを選択し、B業者のAPP上で同じICタグを読み込ませる操作が必要な取引をしようとした場合に、A業者で読込済みの情報を利用して、B業者のAPP上で処理する、(エンドユーザが再度ICタグを読込させる作業は不要になる)等である。
これは、APP間連携情報として、連携する対象の複数のAPP識別情報(上記例ではA業者のAPPとB業者のAPP)、対象の操作デバイスの識別情報(上記例ではNFC部)と、そのデバイスの動作状態情報(上記例では読取)と、利用情報(上記例ではNFC読取値)、保存先情報を持つことが好ましい。現金自動機はAPP間連携情報に設定された対象の情報を取得すると、その保存先情報に従い、一時的に取得した利用情報を保存し、APP動作管理情報からユーザ別の接客開始/接客待ち情報が接客待ち状態になるまで保持し、接客待ち状態となった場合には保存しておいた利用情報を削除する。
(1−イ)複数業態でシェアすることによるトラブル調整
複数業態でシェアすることによるトラブル調整とは、具体的には、現金トラブルの調整がある。
現金トラブルの調整には、さらに、(a)複数業態でどのAPがどの取引でいくらの現金を入出金したかの適切な管理、(b)複数の業態からの装填の際の調整、(c)複数の業態からの回収の際の調整、(d)あるAPPの取扱い中に、リジェクトが発生した場合の調整、(e)あるAPPで取忘れ回収が発生した場合の調整、(f)複数業態でそれぞれが悪影響を及ぼす偏った使い方の防止、がある。
(a)複数業態でどのAPがどの取引でいくらの現金を入出金したかの適切な管理は次のようにして行う。(各APPでの取引開始状態となるまでの処理や、取引後の処理や、APP動作管理等の記載は上述の通りであり、今回の記載上は省略する。)
・上記取引開始状態となったAPPは入/出金コマンドを発行する。
・入/出金コマンドに従い、現金処理装置は入/出金動作を行う。
・現金処理装置は現金管理装置と当該APPに対して入/出金結果のレスポンスを行う。
・現金管理装置はそのレスポンス情報から得られる、少なくとも搬送元と、搬送先と、それぞれの金額(金種と枚数)と併せ、少なくともAPPのID、取引IDを、現金管理情報として記録する。
・APP別の取引での集計を行う際は、上記現金管理情報の記録より、前回の当該APPの前回精査時点からの取引の合計を行う。
・運用管理者は各APPの取引全ての情報より、現金の精査時点からの合計を行う。
ここで、以下については留意する必要がある。
・取引ID情報は、取引が識別できる情報であれば良く、各APPが管理している番号や、現金管理装置が管理している番号等、でも良い。同時に、当該取引ID情報の取引を現金管理情報に記録する際には、タイムスタンプや、取引者ID(接客状態情報を利用して生成する追番等の情報や、ICタグの読取情報等の媒体情報を利用して生成する情報、等)もあると良い。
・現金管理情報は、図9−1のように、入金や出金や自動計数等の動作処理の識別のための処理情報と、当該取引IDで処理したAPP識別のための情報であるAPP識別IDを持つ。また、処理情報の項目の1つとして、少なくとも各APP別の精査情報(0クリア時が分かる情報)を持つ。精査情報はAPP別(一般APP)、現金の精査(現金管理装置を制御する運用APPや保守用APP、現金管理権限のあるAPP等)、の少なくとも2種類が区別できるものが好ましい。
・現金管理装置は、上記取引IDでの処理で、現金処理装置からのレスポンスを受信し、少なくとも当該処理でのAPP識別IDと搬送元と搬送先と金額(金種と枚数)を当該取引IDでの現金管理情報として記録する。搬送元/先の情報は、少なくとも各BOXと入出金口を持つ。本実施例は現金自動機内に設置する独立した構成としているが、現金処理装置や、上位や、制御部に構成しても良い。
・現金管理装置は、上記一般APP別の集計を行う場合、図9−2、図9−3の通り、下記のように行う。
(1) 現金管理情報の記録より、当該APPの最新の、処理情報が精査情報である時点の取引を抽出する。
(2) 現金管理情報の記録より、当該APPの(1)時点以降の取引を抽出する。
(3) (2)の情報より、処理情報が入金と装填取引の、搬送先別に金額(金種と枚数)を合計し、それぞれ入金額、装填額として記録する。入金時には入出金口から識別し受け付け後に収納した金額、装填時には当該APPの装填金額を用いる。
(4) (2)の情報より、処理情報が出金と回収取引の、搬送先別に金額(金種と枚数)を合計し、それぞれ出金額、装填額として記録する。出金時には入出金口へ到達した金額、回収時には当該APPの回収金額を用いる。
(5) APP別集計結果として、APP別に(3)(4)のそれぞれの金額を記録する。
・現金管理装置は、上記現金の精査の集計を行う場合、図9−4の通り下記のように行う。
(1) 現金管理情報の記録より、当該APPの最新の、処理情報が精査情報かつ現金の精査である時点の取引を抽出する。
(2) 現金管理情報の記録より、当該APPの(1)時点以降の取引を抽出する。
(3) (2)の情報より、処理情報が入金と装填取引の、搬送先別に金額(金種と枚数)を合計し、それぞれ入金額、装填額として記録する。入金時には入出金口から識別し受け付け後に収納した金額、装填時には当該APPの装填金額を用いる。
(4) (2)の情報より、処理情報が出金と回収取引の、搬送先別に金額(金種と枚数)を合計し、それぞれ出金額、装填額として記録する。出金時には入出金口へ到達した金額、回収時には当該APPの回収金額を用いる。
(5) 当該APPの集計結果として、(3)(4)のそれぞれの金額を記録する。
(6) 現金管理の集計結果として、(5)および他APPでの入金と出金の金額の合計を記録する。
ここで、以下については留意する必要がある。
・上記集計時の入金時の金額について、現金処理装置に一次スタッカがある構成の場合は、入出金口から搬送して識別後の確定した紙幣を一次スタッカに収納し、その後各BOXへ収納するが、その際は上記現金管理情報に一次スタッカ欄を追加することで、一次スタッカに収納された金額を入金額として用いても良い。
(b)複数の業態からの装填の際の調整は以下のようにして行う。
・装填コマンドを受け付けたAPPを判別する。
・現金現物の装填不要(現金装填権限のないAPP)の場合、装填コマンドを受け付けたAPPの装填カウンタ値のみ加算を行い、結果をレスポンスし、記録する。
・現金現物の権限があるAPPの場合、装填コマンドを受け付けたAPPの装填カウンタ値および当該収納庫のカウンタ(現金現物管理用のカウンタ)へ加算を行い、結果をレスポンスし、記録する。
・権限ありAPPで自動装填を行った場合、自動装填を行い、自動装填結果によるAPPの装填カウンタ値および当該収納庫のカウンタへ加算を行い、記録する。
ここで、以下については留意する必要がある。
・装填や回収等のそれぞれのAPPの現金管理権限は、現金管理権限情報としてAPP別に管理することが好ましい。装填コマンドを受け付けた際に、現金管理権限情報を参照して上記現金現物管理用カウンタへの記録要否を容易に判断できる。
・自動装填や後述する自動回収の結果のレスポンスに、不明券の全画像やRJ要因情報等の補足情報を加えても良い。リモートから補足情報を利用し、そのデータを基に目視で確定させ、集計結果に反映させることで、不要なCIT出動を削減できる。
・自動装填や後述する自動回収の実行が許可された各APPごとに自動装填実行時間帯の制限等の設定情報を持たせても良い(繁忙時間帯での稼働時間悪化低減)、NG時間帯の場合は、(1)動作実行情報に登録しておき、後でOK時間帯に実行、(2)動作NGのレスポンス回答、または(3)それらの組合せ等がある。
・現金現物の自動装填時のRJは機外現金扱いとしても良い。
(c)複数の業態からの回収の際の調整は以下のようにして行う。
・回収コマンドを受け付けたAPPを判別する。
・現金現物の回収不要(現金回収権限のないAPP)の場合、回収コマンドを受け付けたAPPの回収カウンタ値のみ加算を行い、結果をレスポンスし、記録する。
・現金現物の権限があるAPPの場合、回収コマンドを受け付けたAPPの回収カウンタ値の加算および当該BOXのカウンタ(現金現物管理用のカウンタ)へ減算を行い、結果をレスポンスし、記録する。
・権限ありAPPで自動回収を行った場合、自動回収を行い、自動回収結果によるAPPの回収カウンタ値の加算および当該収納庫のカウンタへの減算を行い、記録する。
(d)あるAPPの取扱い中に、リジェクトが発生した場合の調整は以下のようにして行う。
・上記取扱い状態のAPPについて、出金の場合、リジェクトを最終的にABに回収し、結果をレスポンスして記録する。
・入金計数の場合、リジェクト紙幣は入出金口の返却口へ戻し、結果をレスポンスして記録する。
・入金収納の場合、リジェクトを最終的にABに回収し、結果をレスポンスして記録する。この時、(入金収納時のリジェクト金額=入金計数での確定金額−RBに収納された金額)としてABに収納された金額を確定しても良い。
ここで、以下については留意する必要がある。
・APPへのレスポンスには、リジェクト結果を含む/含まない、がある。更に、リジェクト結果を含む場合には、確定金額や件数などの詳細情報を含む/含まないがある。APPへのリジェクト結果を含む場合には、現金管理情報の、当該取引IDのRJ券の搬送先の情報を利用すれば良い。
・現金現物管理権限を持たない相乗り業者はリジェクト結果を含まなくとも良いが、現金現物管理権限を持つ業者は詳細を知る必要があるため、現金現物管理権限を持つAPPは、当該APPそのものの管理値と、現金現物の管理値を分けて管理することが好ましい。
・リジェクト券の回収指定先を回収指定先設定として、収納する搬送先を予め設定しておくことが好ましい。リジェクト券の確定/不明/偽券等のリジェクト要因別や、コマンド別に、APP別に設定しておくことで、各APPがリジェクト券を任意に取り扱うことができる。
(e)あるAPPで取忘れ回収が発生した場合の調整は以下のようにして行う。
・上記取扱い状態のAPPについて、出金済みの現金や、入金計数時のリジェクト済み券が入出金部に残留した場合、タイムアウト等の指定の条件で取忘れと判断する。
・取忘れ後の動作として、(1)装置ダウン(シャッタは開/閉の指定要)する、(2)AB/URJB等の指定回収先に回収する、(3)確定券のみRB/ABに確定券として収納し不明券分のみ指定回収先に回収する、(4)その組合せ(初回はURJB、2回目発生時にはダウン、等)がある。
・各APPの取忘れ動作設定により動作を判定する。
・取忘れ券を回収する場合、指定の回収先に回収し、結果をレスポンスして記録する。
ここで、以下については留意する必要がある。
・取忘れ回収の識別がわかる情報として、現金管理情報の処理情報の1つとして区別しておくことが好ましい。APPへのレスポンスには、RJ結果を含む/含まない、がある。更に、リジェクト結果を含む場合には、確定金額や件数などの詳細情報を含む/含まないがある。上記RJ券の扱いと同様に、APPへのリジェクト結果を含む場合には、現金管理情報の、当該取引IDのRJ券の搬送先の情報を利用すれば良い。
・現金現物管理権限を持たない相乗り業者はRJ結果を含まなくとも良く、現金現物管理権限を持つ業者は詳細を知る必要があるため、現金現物管理権限を持つAPPは、当該APPそのものの管理値と、現金現物の管理値を分けて管理することが好ましい。
・取忘れ回収券の処理は、取忘れ動作設定として、収納する搬送先を予め設定しておくことが好ましい。取忘れ回収券の確定/不明/偽券等のリジェクト要因別や、コマンド別に、APP別に設定しておくことで、各APPが取忘れ回収券を任意に取り扱うことができる。
・回収した券は、確定券も機外現金の扱いとしても良い。
・取忘れ動作設定は、APP別の優先度(特定のAPPの挙動を優先させる、特にURJB回収時の取り扱い)、APP間での情報連携有無(APP-Aが「初回はURJB、2回目発生時にはダウン」であるとき、APP-Bで先に取忘れ回収が発生し、URJBが使用されてしまった場合、APP-Aとしては初回の取忘れ回収であったとしてもダウンさせる、等)を決めても良い。
(f)複数業態でそれぞれが悪影響を及ぼす偏った使い方の防止は以下のようにして行う。
・複数業態でそれぞれが使用できる現金枠を管理する。
・現金枠は各APP別に設定する。
BOXの現金切れ対策として、各APPは各BOXについて現金枠として「最低枠」を設定し、「((在高枚数)−(他APP最低枠の合計))≦(取引差分枚数)」の関係にあるとき、出金取引を行う。回収取引の際も同様に判断を行う。
BOXの現金あふれ対策として、各APPは各BOXについて現金枠として「最大枠」を設定し、「(取引差分枚数)≦((当該BOXの最大容量の枚数)−(在高枚数)−(他APP最大枠残合計))」の関係にあるとき、入金取引を行う。
・上記切れ/あふれの最低/最大枠からマージンを考慮した値で判断しても良い。
・現金管理権限のあるAPP(保守や運用のAPP)による、現金現物の初期装填時や洗替え目的の回収時は、現金枠に対しては関係せず、装填/回収する。
・上記判断で取引NGとした場合は、当該ユニットを縮退した状態、または状態に応じた機能を制限した状態(切れ時には出金不可、あふれ時には入金不可、等)で運用を継続する。
・APP別に、現金枠の優先度や相互互換を設定しても良い。
ここで、以下については留意する必要がある。
・現金枠情報は、金種別枚数指定の他に、カセット容量に対する使用割合(%表示等)による指定でも良い。使用割合表示の場合は、BOX別に枚数換算することで、上記と同様に処理ができる。これにより、現金自動機の運用者が用意する準備金の使用料等の課金根拠として管理が容易になる。また、同じ業者が複数の現金自動機を利用しているが、それぞれの現金処理装置が異なっていた場合にも、現金枠の設定の管理が容易になる。
・現金枠の閾値には、RJ率によるマージンを追加(マージン分、許可する取引差分枚数を少なくする)しても良い。
・APP別かつ取引別の取引最大量を予め設定しても良い。現金枠の状態で当該APPでの縮退要否を常時判断でき、2nd-DSP等の外部表示で接客前にエンドユーザへ取引可否を告知でき、利便性が向上する。
(2)入出金バランスの異なる複数業態で1台の自動機をシェアしてリサイクル運用し、入出金バランスを整えることで現金運用効率を向上させるための構成
複数業態間を含む現金リサイクルでの入金、出金をするため、複数業態で共通のリサイクル庫を使用し、APP別に入出金管理を行う(上記「(1−イ)複数業態でシェアすることによるトラブル調整」も参照)。入金専用庫も共用してもよい。
APP別にBOXを分けて運用する場合は、入金過多のAPPのRBから出金過多のAPPのRBへ、BOX間での現金搬送を行う。
(3)(ア)CIT等で持ち運ぶ装填金額を最小化して機内在高を低減すること、(イ)不要なCIT出動を削減することで現金運用効率を向上させるための構成
(3−ア)CIT等で持ち込む装填金額を最小化するためには、次回装填分のみ機内在高として残し、残りを回収する。現金自動機はそのカセット間搬送動作を行う。例えば、RBから次回装填分の現金をCBへ搬送しておき、RBとABを回収する。回収後、次回装填分としてCBから各RBへ現金を装填する。
これにより、CITが持ち込む装填金額は不要となり、現金回収のみとすることができる。
(3−イ)不要なCIT出動を削減するための構成としては、CIT不要運用がある。
CIT不要運用を行うため、
・商店などの装置設置地点の運用者が(余剰資金等で)現金装填/回収を行う。
・現金自動機はその装置を利用したAPPの取引件数や取引額等の利用履歴情報をAPP別に記録、管理する。
・運用者はAPP別の利用履歴情報より、装置利用料を各APPのサービスを行う会社へ請求する。
・利用履歴情報は上位サーバ等の上位で記録、管理しても良い。更に上位から利用履歴に応じて各会社への請求情報を送信し、決済を行っても良い。
本実施例では現金自動機の調達に係わるコストの低減について説明する。本発明の現金自動機では、調達コストの低減のために、APPが無くても動作できる構造で初期投資を低減する。
具体的には、装置にAPPが無くてもシェア利用できるように、上位側から制御装置の所定のソフトウェアライブラリにアクセスするようにしたり、スマホ等のAPPからNFC等の入力に応じて制御装置の所定のソフトウェアライブラリにアクセスするようにすればよい。
100…現金自動機、110…現金在高、111、112、113…最低枠、114…取引許可分、120…現金在高、121、122、123…最低枠、124、125…取引許可分、201…スタート画面、301…保守ログイン画面、302…保守メニュー画面、303…現金状態表示画面、400…スタート画面、501…カード挿入待ち画面、502…PINコード入力待ち画面、503…金額入力待ち画面、504…出金完了画面、601…カード挿入待ち画面、602…PINコード入力待ち画面、603…入金待ち画面、604…入金確認画面、605…入金完了画面、700…カード排出画面、801…カード挿入待ち画面、802…PINコード入力待ち画面、803…残高照会確認画面、901…現金状態表示画面

Claims (3)

  1. 現金収納庫を備え、現金の入出金を行う現金自動機であって、
    前記現金自動機には、複数の異なる業態のサービスを提供する複数のアプリケーションがインストールされており、
    利用者が前記複数のアプリケーションから所望の一つを選択することによって、前記現金自動機は前記選択されたアプリケーションに基づき前記利用者に対して所定のサービスを行い、
    前記複数のアプリケーション毎に前記現金収納庫に対する入金または出金の許容値である現金枠であって、前記複数のアプリケーション毎に最低限確保する枚数である最低枠、及び利用する最大限の枚数である最大枠を含む前記現金枠が設定されており、
    前記選択されたアプリケーションに基づく出金を行う際、
    前記現金収納庫の有高枚数から、前記選択されたアプリケーションとは異なる他のアプリケーションの各々に設定されている前記最低枠の合計を減算した枚数を出金取引許可分とし、前記選択されたアプリケーションに基づく出金取引枚数が当該出金取引許可分以下の場合に当該出金を行い、
    前記選択されたアプリケーションに基づく入金を行う際、
    前記現金収納庫の最大容量の枚数から、前記現金収納庫の有高枚数と、前記選択されたアプリケーションとは異なる他のアプリケーションの各々に設定されている前記最大枠の合計とを減算した枚数を入金取引許可分とし、前記選択されたアプリケーションに基づく入金取引枚数が当該入金取引許可分以下の場合に当該入金を行う
    現金自動機。
  2. 請求項1に記載の現金自動機であって、
    前記出金取引許可分は、前記現金収納庫の有高枚数から、前記複数のアプリケーションのうち前記選択されたアプリケーションを除く全てのアプリケーションの各々に設定されている前記最低枠の合計を減算して算出され、
    前記入金取引許可分は、前記現金収納庫の最大容量の枚数から、前記現金収納庫の有高枚数と、前記複数のアプリケーションのうち前記選択されたアプリケーションを除く全てのアプリケーションの各々に設定されている前記最大枠の合計とを減算して算出される
    現金自動機。
  3. 請求項1に記載の現金自動機であって、
    表示画面をさらに備え、
    前記表示画面に表示するための、
    前記複数のアプリケーションから所望の一つを選択するためのスタート画面であって、所定の操作によって表示・非表示を切り替え可能な保守用ボタンを含む前記スタート画面と、
    前記保守用ボタンが選択された場合に遷移するランチャー保守画面であって、前記スタート画面に表示される前記複数のアプリケーションの表示または非表示、及び前記アプリケーションの追加、更新または削除を行うための前記ランチャー保守画面を備える
    現金自動機。
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