JP6859090B2 - 画像表示装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示装置及びその制御方法に関する。
量子ドットと呼ばれる微粒子が知られている。量子ドットは、数n〜数十nmのサイズ(粒径)を有する半導体微粒子である。量子ドットに光が照射されると、量子ドットの励起が引き起こされ、量子ドットが発光する。量子ドットから発せられる光の波長は、量子ドットのサイズに依存する。そのため、量子ドットのサイズを制御することにより、純度の高い色を有する光を得ることができる。「純度の高い色を有する光」は、「スペクトルのピークが鋭い光」とも言える。そして、量子ドットを用いた液晶表示装置が提案されている(特許文献1)。液晶表示装置は、バックライトモジュールと液晶パネルを有する画像表示装置である。特許文献1に開示の液晶表示装置では、量子ドットを含む変換部材が使用される。変換部材は、バックライトモジュールの光源からの光の一部を量子ドットで変換して液晶パネルへ出射し、光源からの光の一部を変換せずに液晶パネルへ出射する。
液晶表示装置のバックライトモジュールでは、画面の領域を構成する複数の分割領域にそれぞれ対応する複数の光源が使用されることがある。そして、そのようなバックライトモジュールに関する技術として、ローカルデミング制御が知られている(特許文献2)。ローカルデミング制御では、複数の光源の発光輝度が個別に制御される。各光源の発光輝度は、例えば、入力画像データに基づいて制御される。具体的には、入力画像データが暗い分割領域に対応する光源の発光輝度が低い発光輝度に低減される。そして、ローカルデミング制御が行われる場合、各光源の発光輝度に基づく画像処理が入力画像データに施されることがある。
しかしながら、上記変換部材を有する液晶表示装置では、ローカルデミング制御により、変換部材からの光に色ムラが発生する。その結果、画面に色ムラ(色表示ムラ)が発生する。
特開2012−22028号公報 特開2002−99250号公報
本発明は、変換部材を有する画像表示装置において、ローカルデミング制御に起因した色表示ムラを低減することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
各々が第1色の光を発する複数の光源、及び、各光源から発せられた前記第1色の光の一部を第2色の光に変換して前記第1色の光と前記第2色の光とを含む光を出射する変換部材を有する発光部と、
前記発光部から出射された、前記第1色の光と前記第2色の光とを含む光を、画像データに基づいて変調することで、画面に画像を表示する表示部と、
入力画像データに基づいて前記複数の光源の各々の発光輝度を個別に制御する制御手段と、
前記複数の光源の各々の発光輝度に基づいて、前記発光部から発せられる前記第1色の光を合成した合成光の輝度分布である第1輝度分布と、前記発光部から発せられる前記第2色の光を合成した合成光の輝度分布である第2輝度分布とを推定する推定手段と、
前記第1輝度分布と前記第2輝度分布とに基づいて、前記第1輝度分布と前記第2輝度分布の差に起因した前記画面の色ムラを低減する画像処理を前記入力画像データに施し、前記画像処理が施された後の画像データを前記表示部に出力する画像処理手段と、
を有し、
前記光源について、当該光源の発光輝度が所定の発光輝度に制御された場合において前記発光部から発せられる前記第1色の光の輝度分布である第1基準分布と、当該光源の発光輝度が前記所定の発光輝度に制御された場合において前記発光部から発せられる前記第2色の光の輝度分布である第2基準分布とが予め定められており、
前記推定手段は、
前記制御手段によって決定された前記複数の光源の各々の発光輝度と、前記第1基準分布とに基づいて、前記第1輝度分布を推定し、
前記制御手段によって決定された前記複数の光源の各々の発光輝度と、前記第2基準分布とに基づいて、前記第2輝度分布を推定する
ことを特徴とする画像表示装置である。
本発明の第2の態様は、
各々が第1色の光を発する複数の光源、及び、各光源から発せられた前記第1色の光の一部を第2色の光に変換して前記第1色の光と前記第2色の光とを含む光を出射する変換部材を有する発光部と、
前記発光部から出射された、前記第1色の光と前記第2色の光とを含む光を、画像データに基づいて変調することで、画面に画像を表示する表示部と、
入力画像データに基づいて前記複数の光源の各々の発光輝度を個別に制御する制御手段と、
前記複数の光源の各々の発光輝度に基づいて、前記発光部から発せられる前記第1色の光を合成した合成光の輝度分布である第1輝度分布と、前記発光部から発せられる前記第2色の光を合成した合成光の輝度分布である第2輝度分布とを推定する推定手段と、
前記第1輝度分布と前記第2輝度分布とに基づいて、前記第1輝度分布と前記第2輝度分布の差に起因した前記画面の色ムラを低減する画像処理を前記入力画像データに施し、前記画像処理が施された後の画像データを前記表示部に出力する画像処理手段と、
を有し、
前記入力画像データの各画素値は、前記第1色に対応する第1階調値と、前記第2色に対応する第2階調値とを含み、
前記画像処理では、前記第1輝度分布と前記第2輝度分布とに基づいて前記入力画像データの各第1階調値が補正され、前記第1輝度分布と前記第2輝度分布とに基づいて前記入力画像データの各第2階調値が補正される
ことを特徴とする画像表示装置である。
本発明の第の態様は、
各々が第1色の光を発する複数の光源、及び、各光源から発せられた前記第1色の光の一部を第2色の光に変換して前記第1色の光と前記第2色の光とを含む光を出射する変換部材を有する発光部と、
前記発光部から出射された、前記第1色の光と前記第2色の光とを含む光を、画像データに基づいて変調することで、画面に画像を表示する表示部と、
を有する画像表示装置の制御方法であって、
入力画像データに基づいて前記複数の光源の各々の発光輝度を個別に制御する制御ステップと、
前記複数の光源の各々の発光輝度に基づいて、前記発光部から発せられる前記第1色の光を合成した合成光の輝度分布である第1輝度分布と、前記発光部から発せられる前記第2色の光を合成した合成光の輝度分布である第2輝度分布とを推定する推定ステップと、
前記第1輝度分布と前記第2輝度分布とに基づいて、前記第1輝度分布と前記第2輝度分布の差に起因した前記画面の色ムラを低減する画像処理を前記入力画像データに施し、前記画像処理が施された後の画像データを前記表示部に出力する画像処理ステップと、
を有し、
前記光源について、当該光源の発光輝度が所定の発光輝度に制御された場合において前記発光部から発せられる前記第1色の光の輝度分布である第1基準分布と、当該光源の発光輝度が前記所定の発光輝度に制御された場合において前記発光部から発せられる前記第2色の光の輝度分布である第2基準分布とが予め定められており、
前記推定ステップでは、
前記制御ステップにおいて決定された前記複数の光源の各々の発光輝度と、前記第1基準分布とに基づいて、前記第1輝度分布を推定し、
前記制御ステップにおいて決定された前記複数の光源の各々の発光輝度と、前記第2基準分布とに基づいて、前記第2輝度分布を推定する
ことを特徴とする画像表示装置の制御方法である。
本発明の第4の態様は、
各々が第1色の光を発する複数の光源、及び、各光源から発せられた前記第1色の光の一部を第2色の光に変換して前記第1色の光と前記第2色の光とを含む光を出射する変換部材を有する発光部と、
前記発光部から出射された、前記第1色の光と前記第2色の光とを含む光を、画像データに基づいて変調することで、画面に画像を表示する表示部と、
を有する画像表示装置の制御方法であって、
入力画像データに基づいて前記複数の光源の各々の発光輝度を個別に制御する制御ステップと、
前記複数の光源の各々の発光輝度に基づいて、前記発光部から発せられる前記第1色の光を合成した合成光の輝度分布である第1輝度分布と、前記発光部から発せられる前記第2色の光を合成した合成光の輝度分布である第2輝度分布とを推定する推定ステップと、
前記第1輝度分布と前記第2輝度分布とに基づいて、前記第1輝度分布と前記第2輝度分布の差に起因した前記画面の色ムラを低減する画像処理を前記入力画像データに施し、前記画像処理が施された後の画像データを前記表示部に出力する画像処理ステップと、
を有し、
前記入力画像データの各画素値は、前記第1色に対応する第1階調値と、前記第2色に対応する第2階調値とを含み、
前記画像処理では、前記第1輝度分布と前記第2輝度分布とに基づいて前記入力画像データの各第1階調値が補正され、前記第1輝度分布と前記第2輝度分布とに基づいて前記入力画像データの各第2階調値が補正される
ことを特徴とする画像表示装置の制御方法である。
本発明の第の態様は、上述した画像表示装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、変換部材を有する画像表示装置において、ローカルデミング制御に起因した色表示ムラを低減することができる。
本実施形態に係る画像表示装置の機能構成の一例を示すブロック図 本実施形態に係るバックライトモジュールの構成例を示す図 本実施形態に係る光源から発せられた光の光路の一例を示す図 本実施形態に係る輝度分布の一例を示す図 本実施形態に係る輝度分布の一例を示す図 本実施形態に係る輝度分布の一例を示す図
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下では、本実施形態に係る画像表示装置が透過型の液晶表示装置である場合の例を説明するが、本実施形態に係る画像表示装置は透過型の液晶表示装置に限らない。本実施形態に係る画像表示装置は、画像データに基づいて光を変調することで画面に画像を表示する画像表示装置であればよい。例えば、本実施形態に係る画像表示装置は、表示素子としてMEMS(Micro Electro Mechanical System)シャッターを用いたMEMSシャッター方式表示装置などであってもよい。
図1は、本実施形態に係る画像表示装置の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施に係る画像表示装置は、バックライトモジュール3、液晶パネル部4、輝度分布推定部5、画像処理部6、及び、発光制御部7を有する。なお、輝度分布推定部5、画像処理部6、及び、発光制御部7のそれぞれは、個別のハードウェアであってもよいし、そうでなくてもよい。2つ以上の機能部の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。
バックライトモジュール3は、液晶パネル部4の背面に光を照射する発光部である。図2は、バックライトモジュール3の構成例を示す図である。図2の例では、バックライトモジュール3は、基板101、複数の光源102、及び、変換部材103を有する。
基板101の構成は特に限定されないが、基板101として、例えば、光の反射率が高い反射板が使用される。複数の光源102は、基板101上に設けられている。複数の光源102の各々は、第1色の光を発する光源である。第1色は特に限定されないが、本実施形態では、第1色として青色が使用される。各光源102の発光輝度は、個別に制御することができる。各光源102は、1つ以上の発光素子を有する。発光素子としては、発光ダイオード、有機EL素子、プラズマ素子、冷陰極管素子、等を使用することができる。各光源102から発せられた光(青色の光;青色光)は、変換部材103に入射する。
変換部材103は、各光源102から発せられた青色光の一部を第2色の光に変換して青色光と第2色の光とを含む光を出射する。本実施形態では、第2色の光の主波長は、青色光の主波長よりも長い。具体的には、変換部材103は、各光源102から発せられた青色光の一部を赤色光(赤色の光)に変換して出射し、各光源102から発せられた青色光の一部を緑色光(緑色の光)に変換して出射する。そして、変換部材103は、各光源102から発せられた青色光の一部を変換して又は変換せずに出射する。本実施形態では、赤色または緑色が、第2色として使用される。変換部材103から出射された光は、液晶パネル部4の背面に照射される。例えば、変換部材103から赤色光、緑色光、及び、青色光が出射され、出射されたこれらの光を合成した白色光(白色の光)が液晶パネル部4の背面に照射される。
本実施形態では、変換部材103は、青色光を赤色光に変換する量子ドット(R量子ドット)と、青色光を緑色光に変換する量子ドット(G量子ドット)とを有する。R量子ドットに青色光が照射されると、R量子ドットの励起が引き起こされ、R量子ドットから赤色光が発せられる。G量子ドットに青色光が照射されると、G量子ドットの励起が引き起こされ、G量子ドットから緑色光が発せられる。また、本実施形態では、変換部材103は、シート状の部材である。そのため、変換部材103は「量子ドットシート」と呼べる。
なお、変換部材103による光の変換方法は特に限定されない。例えば、量子ドットとは異なる蛍光体を用いて光が変換されてもよい。また、変換部材103による変換後の光は、赤色光と緑色光に限られない。即ち、第2色は赤色または緑色に限られない。例えば、第2色の光として、第1色の光の主波長よりも短い主波長を有する光が使用されてもよい。また、変換部材103はシート状の部材に限られない。例えば、変換部材103として、或る程度の厚みを有する板状の部材が使用されてもよい。
図1の説明に戻る。発光制御部7は、入力画像データ(画像表示装置に入力された画像データ)に基づいて、各光源102の発光輝度を個別に制御する。本実施形態では、発光制御部7は、特徴量取得部1とBL制御値決定部2を有する。なお、特徴量取得部1とBL制御値決定部2のそれぞれは、個別のハードウェアであってもよいし、そうでなくてもよい。特徴量取得部1とBL制御値決定部2の機能が、共通のハードウェアによって実現されてもよい。
特徴量取得部1は、入力画像データから特徴量を取得する。本実施形態では、各光源102に、画面の一部の領域(部分領域)が対応付けられている。本実施形態では、複数の光源102にそれぞれ対応する複数の分割領域によって、画面の領域が構成されている。特徴量取得部1は、複数の分割領域のそれぞれについて、その分割領域に対応する画像データ(入力画像データの一部)から特徴量を取得する。本実施形態では、特徴量として、分割領域に対応する画像データの画素値の最大値(最大画素値)が取得される。
なお、特徴量は最大画素値に限られない。例えば、特徴量として、画素値の他の代表値(平均値、最小値、中間値、最頻値、等)が取得されてもよい。特徴量として、画素値のヒストグラムが取得されてもよい。特徴量として、輝度値の代表値、輝度値のヒストグラム、等が取得されてもよい。
なお、部分領域は分割領域に限られない。部分領域は他の部分領域から離れていてもよいし、部分領域の少なくとも一部が他の部分領域の少なくとも一部に重なっていてもよい。部分領域と光源102の対応関係は、1対1の対応関係でなくてもよい。例えば、1つの部分領域に対して2つ以上の光源102が対応付けられていてもよい。
BL制御値決定部2は、特徴量取得部1によって取得された特徴量に基づいて、各光源102のBL制御値を個別に決定する。BL制御値の決定方法は特に限定されないが、本実施形態では、BL制御値決定部2は、複数の光源102のそれぞれについて、その光源102に対応する分割領域に対して取得された特徴量に応じて、当該光源102のBL制御値を決定する。そして、BL制御値決定部2は、各光源102のBL制御値をバックライトモジュール3に出力する。BL制御値は、光源102の発光輝度に対応する値である。そのため、「BL制御値を決定する処理」は、「発光輝度を決定する処理」とも言える。BL制御値がバックライトモジュール3に入力されることにより、BL制御値に応じた発光輝度に光源102の発光輝度が制御される。そのため、「バックライトモジュール3にBL制御値を出力する処理」は、「光源102の発光輝度を制御する処理」とも言える。BL制御値決定部2では、例えば、最大画素値が低いほど低い発光輝度に光源102の発光輝度が制御されるように、BL制御値が決定される。BL制御値決定部2により、光源102を消灯するBL制御値が決定されてもよい。
このように、本実施形態では、各光源102の発光輝度の個別に制御するローカルデミング制御が行われる。しかしながら、バックライトモジュール3が図2に示すような構成を有する場合には、ローカルデミング制御により、バックライトモジュール3からの光に色ムラが発生する。その結果、画面に色ムラ(色表示ムラ)が発生する。
図3(A)は、光源102から発せられた光の光路の一例を示す。図3(A)に示すように、光源102の周辺部では、光源102の直上部に比べ、光源102からの青色光が変換部材103を通過する距離が長い。青色光が変換部材103を通過する距離の増加に伴い、赤色光に変換される青色光の光量と、緑色光に変換される青色光の光量とは増加し、青色光量比は低下する。従って、光源102の周辺部では、光源102の直上部に比べ、青色輝度比は低い。青色輝度比は、バックライトモジュール3から発せられた赤色光(または緑色光)の輝度に対する、バックライトモジュール3から発せられた青色光の輝度の比(割合)である。図3(A)では、「バックライトモジュール3から発せられた光」は、「変換部材103から発せられた(出射された)光」である。
図3(B)は、光源102から発せられた光の光路の他の例を示す。図3(B)に示すように、光源102からの青色光の利用効率を高めるために、液晶パネル部4の下側(液晶パネル部4の背面側;変換部材103の上側)に偏光反射板104が配置されることがある。この構成では、光源102の周辺部において、バックライトモジュール3から発せられた光に、偏光反射板104での反射と基板(反射板)101での反射とによって何度も変換部材103を通った光が含まれる。そして、光が変換部材103を通った回数の増加に伴い、青色輝度比は低下する。図3(B)では、「バックライトモジュール3から発せられた光」は、「偏光反射板104から発せられた(出射された)光」である。
このように、1つの光源102のみが点灯した場合には、青色輝度比のばらつきが生じる。これは、1つの光源102のみが点灯した場合に、バックライトモジュール3から発せられる赤色光(または緑色光)の輝度分布が、バックライトモジュール3から発せられる青色光の輝度分布と異なることを意味する。図4は、これらの輝度分布の一例を示す。図4の縦軸は、バックライトモジュール3から発せられた光の輝度を最大値が所定値となるように正規化した正規化輝度を示す。図4の横軸は、バックライトモジュール3の発光面上の位置を示す。図4において、実線は赤色光(または緑色光)の輝度分布を示し、破線は青色光の輝度分布を示す。図4から、赤色光(または緑色光)の輝度分布が青色光の輝度分布と異なることがわかる。また、青色輝度比(実線の輝度に対する破線の輝度の比)のばらつきが生じていることもわかる。青色輝度比のばらつきが生じることは、バックライトモジュール3からの光に色ムラが生じることを意味する。
図5(A),5(B)は、バックライトモジュール3から発せられる光の輝度分布の一例を示す。図4の縦軸と同様に、図5(A),5(B)の縦軸は、バックライトモジュール3から発せられた光の正規化輝度を示す。図4の横軸と同様に、図5(A),5(B)の横軸は、発光面上の位置を示す。図5(A),5(B)の細実線は、1つの光源102のみが点灯した場合の赤色光(または緑色光)の輝度分布を示し、図5(A),5(B)の細破線は、1つの光源102のみが点灯した場合の青色光の輝度分布を示す。そして、図5(A),5(B)の太実線は、全ての光源102が点灯した場合の赤色光(または緑色光)の輝度分布を示し、図5(A),5(B)の太破線は、全ての光源102が点灯した場合の青色光の輝度分布を示す。太実線の輝度分布は、細実線の複数の輝度分布を合成した輝度分布であり、太破線の輝度分布は、細破線の複数の輝度分布を合成した輝度分布である。図5(A),5(B)には、対応する位置に光源102が記載されている。
図5(A)では、各光源102の発光輝度が同じ発光輝度に制御されている。図5(A)では、太実線の輝度分布も太破線の輝度分布も一定であり、青色輝度比(太実線の輝度に対する太破線の輝度の比)のばらつきが生じないことがわかる。即ち、図5(A)では、バックライトモジュール3からの光に色ムラが生じないことがわかる。具体的には、発光面全体で、赤色光と緑色光に比べて青色光が弱いので、発光面全体で、発光面からの光として、黄色に近い色の光が得られ、部分的な色ムラは生じない。
一方、図5(B)では、1つ光源102の発光輝度が他の光源102の発光輝度よりも低い発光輝度に制御されている。即ち、図5(B)では、ローカルデミング制御が行われている。図5(B)では、太実線の輝度分布と太破線の輝度分布との両方において、発光輝度が低い光源の付近で輝度が低下することがわかる。そして、発光輝度が低い光源の付近と、それ以外の領域との間で青色輝度比(太実線の輝度に対する太破線の輝度の比)が異なることもわかる。即ち、即ち、図5(B)では、バックライトモジュール3からの光に色ムラが生じることがわかる。具体的には、発光輝度が低い光源の付近で、赤色光と緑色光に比べて青色光が特に弱いので、発光輝度が低い光源の付近で、発光面からの光として、他の領域での発光面からの光の色のよりも黄色に近い色の光が得られ、部分的な色ムラが生じる。
図5(C)は、赤色光や緑色光の輝度(図5(A),5(B)の太実線)と、青色光の輝度(図5(A),5(B)の太破線)との間の輝度比の分布を示す。図5(C)の縦軸は、輝度比として、青色輝度比の逆数(青色光の輝度に対する赤色光(または緑色光)の輝度の比)を示す。図5(C)の横軸は、図5(A),5(B)の横軸と同じである。図5(C)の細実線は、図5(A)の輝度分布から得られた輝度比を示し、図5(C)の太実線は、図5(B)の輝度分布から得られた輝度比を示す。図5(C)からも、図5(A)の場合には輝度比が一定であり、バックライトモジュール3からの光に色ムラが生じないことがわかる。そして、図5(B)の場合には輝度比が一定でなく、バックライトモジュール3からの光に色ムラが生じることがわかる。
このように、変換部材103が使用される場合には、ローカルデミング制御により、バックライトモジュール3からの光に色ムラが発生する。その結果、色表示ムラが発生する。ローカルデミング制御と共に行われる従来の画像処理では、変換部材103を用いることによって発生する上記現象について何ら考慮されていないため、上記色表示ムラを低減することはできない。そこで、本実施形態では、上記現象を考慮した画像処理を行うことにより、上記色表示ムラを低減する。
図1の説明に戻る。輝度分布推定部5は、各光源102の発光輝度(BL制御値決定部2から出力されたBL制御値)に基づいて、バックライトモジュール3から発せられる光の輝度分布を推定する。輝度分布推定部5では、BL制御値決定部2から出力されたBL
制御値に応じた発光輝度に各光源102の発光輝度が制御された場合の輝度分布が推定される。輝度分布推定部5では、青色光の輝度分布である第1輝度分布と、赤色光(または緑色光)の輝度分布である第2輝度分布とが推定される。
画像処理部6は、輝度分布推定部5によって推定された第1輝度分布と第2輝度分布に基づいて、第1輝度分布と第2輝度分布の差に起因した色表示ムラを低減する画像処理(ムラ低減処理)を入力画像データに施す。そして、画像処理部6は、ムラ低減処理が施された後の画像データである表示画像データを液晶パネル部4に出力する。なお、表示画像データの生成のために行われる画像処理は、ムラ低減処理を含んでいればよく、他の画像処理をさらに含んでいてもよい。例えば、ムラ低減処理とは異なる画像処理として、輝度調整処理、色調整処理、ぼかし処理、エッジ強調処理、等がさらに行われてもよい。
液晶パネル部4は、バックライトモジュール3からの光を表示画像データに基づいて変調(透過)することで、画面に画像を表示する表示部である。具体的には、液晶パネル部4は、複数の液晶素子を有する液晶パネル、各液晶素子を駆動する液晶ドライバ、及び、表示画像データに応じて液晶ドライバの処理を制御するコントロール基板を有する。
輝度分布推定部5の処理(輝度分布の推定)の方法は特に限定されないが、本実施形態では、以下の方法で輝度分布が推定される。本実施形態では、光源102について、当該光源102の発光輝度が所定の発光輝度に制御された場合においてバックライトモジュール3から発せられる青色光の輝度分布である第1基準分布が、予め定められている。また、光源102について、当該光源102の発光輝度が所定の発光輝度に制御された場合においてバックライトモジュール3から発せられる赤色光(または緑色光)の輝度分布である第2基準分布が、予め定められている。本実施形態では、第1基準分布(第1拡散プロファイル)に関する第1情報と、第2基準分布(第2拡散プロファイル)に関する第2情報とが、輝度分布推定部5に予め記録されている。具体的には、第1基準分布を示す第1テーブルが第1情報として輝度分布推定部5に予め記録されており、第2基準分布を示す第2テーブルが第2情報として輝度分布推定部5に予め記録されている。第1テーブルは、光源102からの距離と、バックライトモジュール3から発せられる青色光の輝度との対応関係を示すテーブルである。第2テーブルは、光源102からの距離と、バックライトモジュール3から発せられる赤色光(または緑色光)の輝度との対応関係を示すテーブルである。
本実施形態では、輝度分布推定部5は、BL制御値決定部2によって決定された各光源102の発光輝度(BL制御値)と、第1基準分布(第1情報;第1テーブル)とに基づいて第1輝度分布を推定する。具体的には、輝度分布推定部5は、各光源102について、その光源102に対してBL制御値決定部2により決定された発光輝度と、第1基準分布とに基づいて、第1部分分布を推定する。第1部分分布は、光源102の発光輝度がBL制御値決定部2により決定された発光輝度に制御された場合においてバックライトモジュール3から発せられる青色光の輝度分布である。第1部分分布は、図5(A),5(B)の細破線が示すような輝度分布である。そして、輝度分布推定部5は、各光源102の第1部分分布を合成することにより第1輝度分布を推定する。第1輝度分布は、図5(A),5(B)の太破線が示すような輝度分布である。
また、本実施形態では、輝度分布推定部5は、BL制御値決定部2によって決定された各光源102の発光輝度(BL制御値)と、第2基準分布(第2情報;第2テーブル)とに基づいて第2輝度分布を推定する。具体的には、輝度分布推定部5は、各光源102について、その光源102に対してBL制御値決定部2により決定された発光輝度と、第2基準分布とに基づいて、第2部分分布を推定する。第2部分分布は、光源102の発光輝度がBL制御値決定部2により決定された発光輝度に制御された場合においてバックライ
トモジュール3から発せられる赤色光(または緑色光)の輝度分布である。第2部分分布は、図5(A),5(B)の細実線が示すような輝度分布である。そして、輝度分布推定部5は、各光源102の第2部分分布を合成することにより第2輝度分布を推定する。第2輝度分布は、図5(A),5(B)の太実線が示すような輝度分布である。
なお、第1基準分布と第2基準分布は、1つの光源102のみが点灯した場合の輝度分布であってもよいし、そうでなくてもよい。例えば、第1基準分布と第2基準分布は、1つの光源102が所定の発光輝度で点灯し、且つ、少なくとも1つの他の光源102が非常に低い発光輝度で点灯した場合の輝度分布であってもよい。同様に、第1部分分布と第2部分分布は、1つの光源102のみが点灯した場合の輝度分布であってもよいし、そうでなくてもよい。また、所定の発光輝度は特に限定されない。所定の発光輝度は、例えば、各光源102を同じ発光輝度で点灯する表示モードで画像表示が行われる場合における各光源102の発光輝度である。
なお、輝度分布推定部5とは異なる記憶部が第1情報と第2情報の少なくとも一方を記憶し、輝度分布推定部5は記憶部から第1情報と第2情報の少なくとも一方を読み出して使用してもよい。第1情報と第2情報の少なくとも一方を記憶する記憶部は、画像表示装置に内蔵された記憶部であってもよいし、画像表示装置に対して着脱可能な記憶部であってもよい。
なお、第1情報と第2情報から第1輝度分布と第2輝度分布を把握できれば、第1情報と第2情報はどのような情報であってもよい。例えば、第1情報として、第1テーブルの代わりに、光源102からの距離と、バックライトモジュール3から発せられる青色光の輝度との対応関係を示す関数が使用されてもよい。そして、第2情報として、第2テーブルの代わりに、光源102からの距離と、バックライトモジュール3から発せられる赤色光(または緑色光)の輝度との対応関係を示す関数が使用されてもよい。情報としてテーブルの代わりに関数が使用されることにより、情報のデータサイズを低減することができる。また、第1情報と第2情報の一方として、輝度分布を示す情報の代わりに、第1基準分布と第2基準分布の差を示す情報(差分情報)が使用されてもよい。輝度分布を示す情報の代わりに差分情報が使用されることにより、情報のデータサイズを低減することができる。
なお、第1基準分布として、複数の光源102の間で共通の1つの輝度分布が予め定められていてもよいし、複数の光源102にそれぞれ対応する複数の輝度分布が予め定められていてもよい。第2基準分布として、複数の光源102の間で共通の1つの輝度分布が予め定められていてもよいし、複数の光源102にそれぞれ対応する複数の輝度分布が予め定められていてもよい。
ここで、複数の光源102にそれぞれ対応する複数の第1基準分布が予め定められている場合を考える。この場合には、第1基準分布を示す第1情報として、バックライトモジュール3の発光面内の位置と、バックライトモジュール3から発せられる青色光の輝度との対応関係を示すテーブルまたは関数が使用されてもよい。次に、複数の光源102にそれぞれ対応する複数の第2基準分布が予め定められている場合を考える。この場合には、第2基準分布を示す第2情報として、バックライトモジュール3の発光面内の位置と、バックライトモジュール3から発せられる赤色光(または緑色光)の輝度との対応関係を示すテーブルまたは関数が使用されてもよい。
次に、画像処理部6の処理の具体例について説明する。ローカルデミング制御が行われる場合には、例えば、画像処理部6の画像処理(輝度補償処理)により、バックライトモジュール3からの光の輝度の低下分だけ画像データが伸長される。それにより、伸長前の
画像データによって表された輝度での表示を実現することができる。変換部材103を有する画像表示装置のローカルデミングによって生じる上記色表示ムラは、輝度分布推定部5によって推定された第1輝度分布と第2輝度分布の差に起因する。そのため、本実施形態では、画像処理部6は、上記輝度補償処理において、第1輝度分布と第2輝度分布を考慮する。それにより、画像処理部6は、上記輝度補償処理として、色表示ムラを低減するムラ低減処理を行うことができる。その結果、画像表示装置は、色表示ムラが低減された画像を表示することができる。
本実施形態では、ムラ低減処理として、以下の処理(第1処理と第2処理のいずれか)が行われる。以下では、入力画像データの各画素値が、第1色に対応する第1階調値と、第2色に対応する第2階調値とを含むものとする。また、液晶パネル部4が、1画素に対応する液晶素子として、第1色に対応する第1素子と、第2色に対応する第2素子とを有するものとする。具体的には、入力画像データの各画素値がRGB値(R値、G値、及び、B値の組み合わせ)であるとする。R値は赤色に対応する階調値であり、G値は緑色に対応する階調値であり、B値は青色に対応する階調値である。本実施形態では、B値が第1階調値であり、R値またはG値が第2階調値である。そして、液晶パネル部4が、1画素に対応する液晶素子として、赤色に対応するR素子、緑色に対応するG素子、及び、青色に対応するB素子を有するものとする。なお、第1輝度分布と第2輝度分布に基づく方法であれば、ムラ低減処理の方法は特に限定されない。入力画像データのデータフォーマットも特に限定されない。
(第1処理)
第1処理は、対応しない色の光が液晶パネル部4の液晶素子を透過する透過率が十分に低い場合に好ましい処理である。具体的には、第1処理は、緑色光と青色光がR素子を透過する透過率、赤色光と青色光がG素子を透過する透過率、及び、赤色光と緑色光がB素子を透過する透過率が十分に低い場合に好ましい処理である。第1処理では、第1輝度分布に基づいて入力画像データの各第1階調値が補正され、第2輝度分布に基づいて入力画像データの各第2階調値が補正される。具体的には、画像処理部6は、入力画像データの各R値と各G値を補正する補正値を第2輝度分布に基づいて決定し、入力画像データの各B値を補正する補正値を第1輝度分布に基づいて決定する。
図6(A)は、黒色背景上に物体Ob1,Ob2が存在する画像が分割領域1,2に表示される場合において、分割領域2での物体Ob2の輝度低下を補償しない場合の画面例のイメージ図である。分割領域2に対して取得された特徴量(最大画素値)が、分割領域1に対して取得された特徴量(最大画素値)よりも小さいため、分割領域2の光源の発光輝度が分割領域1の光源の発光輝度よりも低くなる。このため、分割領域2での物体Ob2の輝度低下を補償しない場合は、分割領域1と分割領域2とで、物体Ob2の表示輝度が異なってしまう。
図6(B)は、黒色背景上に物体Ob1,Ob2が存在する画像が分割領域1,2に表示される場合において、分割領域2での物体Ob2の輝度低下を補償した画面例のイメージ図である。図6(C)は、分割領域2での物体Ob2の輝度低下を補償するために画像データを補正する補正処理について説明するための図である。特徴量取得部1により、分割領域1,2の各々に対応する画像データの特徴量として、画素値の最大値(最大画素値)が取得され、BL制御値決定部2により、分割領域1,2の各々のBL制御値が決定される。分割領域1において、物体Ob1の表示輝度が100cd/mであり、且つ、物体Ob2の表示輝度が50cd/mであるとした場合、分割領域2において、物体Ob1の表示輝度が100cd/mとなり、物体Ob2の表示輝度が25cd/mとなる。輝度分布推定部5により、分割領域1,2の2つの光源から発せられてバックライトモジュール3から発せられる青色光を合成した合成光の第1輝度分布が推定される。さらに
、輝度分布推定部5により、分割領域1,2の2つの光源から発せられてバックライトモジュール3から発せられる赤色光/緑色光を合成した合成光の第2輝度分布が推定される。そして、画像処理部6により、分割領域2における物体Ob2の表示輝度の低下分を補償するように、入力画像データの各R値と各G値と各B値を補正する補正値が決定される。B値の補正量は、R値,G値の補正量よりも大きい。
そして、画像処理部6は、決定した補正値を用いて、入力画像データの各RGB値を補正する。これにより、対応しない色の光が液晶パネル部4の液晶素子を透過する透過率が十分に低い場合において、表示輝度(画面の輝度)として所望の輝度(例えば、入力画像データによって表された輝度)が得られると共に、色表示ムラを低減することができる。
(第2処理)
第2処理は、対応しない色の光が液晶パネル部4の液晶素子を透過する透過率が十分に低くない場合に好ましい処理である。第2処理では、第1輝度分布と第2輝度分布とに基づいて入力画像データの各第1階調値が補正され、第1輝度分布と第2輝度分布とに基づいて入力画像データの各第2階調値が補正される。一般的な液晶パネルでは、対応しない色の光が液晶素子をわずかに透過する。第2処理では、このような透過を考慮して入力画像データの各画素値が補正される。
入力画像データのRGB値(R値,G値,B値)=(R,G,B)と、RGB値(R,G,B)に対応するXYZ三刺激値(X値,Y値,Z値)=(X,Y,Z)の対応関係は、以下の式1で表すことができる。
Figure 0006859090
式1において、「L」は、バックライトモジュール3から発せられる赤色光の基準輝度であり、「L」は、バックライトモジュール3から発せられる緑色光の基準輝度であり、「L」は、バックライトモジュール3から発せられる青色光の基準輝度である。そして、「M」、「M」、及び、「M」は、RGB値をXYZ三刺激値に変換する3行3列のマトリクスである。具体的には、マトリクスMは、赤色光がR素子、G素子、及び、B素子を透過することで得られた光のXYZ三刺激値を、基準輝度LとRGB値(R,G,B)から得るマトリクスである。マトリクスMは、緑色光がR素子、G素子、及び、B素子を透過することで得られた光のXYZ三刺激値を、基準輝度LとRGB値(R,G,B)から得るマトリクスである。そして、マトリクスMは、青色光がR素子、G素子、及び、B素子を透過することで得られた光のXYZ三刺激値を、基準輝度LとRGB値(R,G,B)から得るマトリクスである。基準輝度L,L,Lは特に限定されないが、例えば、基準輝度L,L,Lは、全ての光源102を上述した所定の発光輝度で点灯した場合の輝度である。基準輝度L,L,LとマトリクスM,M,Mは、予め定められている。
ここで、ローカルデミング制御により、バックライトモジュール3から発せられる赤色光の輝度が基準輝度Lのk倍に変化し、バックライトモジュール3から発せられる緑色光の輝度が基準輝度Lのk倍に変化したとする。そして、バックライトモジュール3から発せられる青色光の輝度が基準輝度Lのm倍に変化したとする。例えば、「k」と「m」は1以下の値であり、「k」は「m」と異なる値である。この場合には、第2処理後のRGB値(Rt’,Gt’,Bt’)とXYZ三刺激値(X,Y,Z)の対応関係は、以下の式2で表すことができる。
Figure 0006859090
式1と式2から、入力画像データのRGB値(R,G,B)と、第2処理後のRGB値(R’,G’,B’)との対応関係を表す式として、以下の式3が得られる。
Figure 0006859090
画像処理部6は、第1輝度分布、第2輝度分布、基準輝度Lと基準輝度Lの少なくとも一方、及び、基準輝度Lに基づいて倍率k,mを算出し、式3を用いてRGB値を補正する。倍率kは、輝度分布推定部5によって推定された第1輝度分布と、基準輝度L(または基準輝度L)とから算出できる。例えば、第1輝度分布によって示された輝度の基準輝度Lに対する比を、倍率kとして算出できる。同様に、倍率mは、輝度分布推定部5によって推定された第1輝度分布と、基準輝度Lとから算出できる。例えば、第1輝度分布によって示された輝度の基準輝度Lに対する比を、倍率mとして算出できる。なお、基準輝度Lに乗算される倍率kと、基準輝度Lに乗算される倍率kとが個別に算出されてもよい。例えば、第2輝度分布によって示された輝度の基準輝度Lに対する比が、基準輝度Lに乗算される倍率kとして算出されてもよい。そして、第2輝度分布によって示された輝度の基準輝度Lに対する比が、基準輝度Lに乗算される倍率kとして算出されてもよい。
以上述べたように、本実施形態によれば、第1輝度分布と第2輝度分布が推定され、画像処理において第1輝度分布と前記第2輝度分布が考慮される。それにより、変換部材を有する画像表示装置において、ローカルデミング制御に起因した色表示ムラを低減することができる。
なお、上記第1処理の他の実施例として、第1基準分布と第2基準分布との差分である第3基準分布に関する第3情報として輝度分布推定部5に予め記録されてもよい。具体的には、第1基準分布に関する第1情報と、上記第3情報とが輝度分布推定部5に予め記録されてもよい。この場合、第2基準分布に関する第2情報は、輝度分布推定部5に予め記録されなくてもよい。上述したように、第1基準分布は、光源102の発光輝度が所定の発光輝度に制御された場合においてバックライトモジュール3から発せられる青色光の輝度分布である。そして、第2基準分布は、光源102の発光輝度が所定の発光輝度に制御された場合においてバックライトモジュール3から発せられる赤色光(または緑色光)の輝度分布である。第3情報は、例えば、第3基準分布を示す第3テーブルである。
この場合、輝度分布推定部5は、BL制御値決定部2によって決定された各光源102の発光輝度(BL制御値)と、第1基準分布(第1情報;第1テーブル)とに基づいて、第1輝度分布を推定する。第1輝度分布は、各光源から発せられてバックライトモジュール3から発せられる青色光の合成光の輝度分布である。また、輝度分布推定部5は、BL制御値決定部2によって決定された各光源102の発光輝度(BL制御値)と、第3基準分布(第3情報;第3テーブル)とに基づいて、第3輝度分布を推定する。第3輝度分布
は、各光源から発せられてバックライトモジュール3から発せられる青色光の合成光と、各光源から発せられてバックライトモジュール3から発せられる赤色光(または緑色光)の合成光との差分に対応する輝度分布である。そして、画像処理部6は、入力画像データの各R値と各G値と各B値を補正する補正値を第1輝度分布に基づいて決定し、入力画像データの各R値と各G値を補正する補正値を、第3輝度分布に基づいて補正する。入力画像データの各B値を補正する補正値は、第3輝度分布に基づいて補正する必要はない。そして、画像処理部6は、決定した補正値を用いて、入力画像データの各RGB値を補正する。
また、第2基準分布に関する第2情報と、上記第3情報とが輝度分布推定部5に予め記録されてもよい。この場合、第1基準分布に関する第1情報は、輝度分布推定部5に予め記録されなくてもよい。
この場合、輝度分布推定部5は、BL制御値決定部2によって決定された各光源102の発光輝度(BL制御値)と、第2基準分布(第2情報;第2テーブル)とに基づいて、第2輝度分布を推定する。第2輝度分布は、各光源から発せられてバックライトモジュール3から発せられる赤色光(または緑色光)の合成光の輝度分布である。また、輝度分布推定部5は、BL制御値決定部2によって決定された各光源102の発光輝度と、第3基準分布とに基づいて、第3輝度分布を推定する。そして、画像処理部6は、入力画像データの各R値と各G値と各B値を補正する補正値を第2輝度分布に基づいて決定し、入力画像データの各B値を補正する補正値を、第3輝度分布に基づいて補正する。入力画像データの各R値と各G値を補正する補正値は、第3輝度分布に基づいて補正する必要はない。そして、画像処理部6は、決定した補正値を用いて、入力画像データの各RGB値を補正する。
第3情報を用いた上記2種類の方法でも、上記第1処理の場合と同様に、表示輝度(画面の輝度)として所望の輝度(例えば、入力画像データによって表された輝度)が得られると共に、色表示ムラを低減することができる。
<その他の実施例>
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1:特徴量取得部 2:BL制御値決定部 3:バックライトモジュール
4:液晶パネル部 5:輝度分布推定部 6:画像処理部 7:発光制御部
102:光源 103:変換部材

Claims (13)

  1. 各々が第1色の光を発する複数の光源、及び、各光源から発せられた前記第1色の光の一部を第2色の光に変換して前記第1色の光と前記第2色の光とを含む光を出射する変換部材を有する発光部と、
    前記発光部から出射された、前記第1色の光と前記第2色の光とを含む光を、画像データに基づいて変調することで、画面に画像を表示する表示部と、
    入力画像データに基づいて前記複数の光源の各々の発光輝度を個別に制御する制御手段と、
    前記複数の光源の各々の発光輝度に基づいて、前記発光部から発せられる前記第1色の光を合成した合成光の輝度分布である第1輝度分布と、前記発光部から発せられる前記第2色の光を合成した合成光の輝度分布である第2輝度分布とを推定する推定手段と、
    前記第1輝度分布と前記第2輝度分布とに基づいて、前記第1輝度分布と前記第2輝度分布の差に起因した前記画面の色ムラを低減する画像処理を前記入力画像データに施し、前記画像処理が施された後の画像データを前記表示部に出力する画像処理手段と、
    を有し、
    前記光源について、当該光源の発光輝度が所定の発光輝度に制御された場合において前記発光部から発せられる前記第1色の光の輝度分布である第1基準分布と、当該光源の発光輝度が前記所定の発光輝度に制御された場合において前記発光部から発せられる前記第2色の光の輝度分布である第2基準分布とが予め定められており、
    前記推定手段は、
    前記制御手段によって決定された前記複数の光源の各々の発光輝度と、前記第1基準分布とに基づいて、前記第1輝度分布を推定し、
    前記制御手段によって決定された前記複数の光源の各々の発光輝度と、前記第2基準分布とに基づいて、前記第2輝度分布を推定する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記変換部材は、前記第1色の光を前記第2色の光に変換する量子ドットを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記第2色の光の主波長は、前記第1色の光の主波長よりも長い
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
  4. 前記第1色は青色であり、前記第2色は赤色または緑色である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  5. 前記変換部材は、各光源から発せられた前記第1色の光の一部を前記第2色とは異なる第3色の光に変換して前記第1色の光と前記第2色の光と前記第3色の光とを含む光を出射し、
    前記表示部は、前記発光部から出射された、前記第1色の光と前記第2色の光と前記第3色の光とを含む光を、前記画像データに基づいて変調することで、前記画面に前記画像を表示し、
    前記推定手段は、前記複数の光源の各々の発光輝度に基づいて、
    前記第1輝度分布と、
    前記発光部から発せられる前記第2色の光を合成した前記合成光の前記輝度分布であり、かつ、前記発光部から発せられる前記第3色の光を合成した合成光の輝度分布である、前記第2輝度分布と、
    を推定する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  6. 前記第3色の光の主波長は、前記第1色の光の主波長よりも長い
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 前記第1色は青色であり、前記第2色は赤色であり、前記第3色は緑色である
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の画像表示装置。
  8. 前記推定手段は、
    前記複数の光源の各々について、その光源に対して前記制御手段により決定された発光輝度と、前記第1基準分布とに基づいて、当該光源の発光輝度が前記制御手段により決定された発光輝度に制御された場合において前記発光部から発せられる前記第1色の光の輝度分布である第1部分分布を推定し、
    前記複数の光源の各々について、その光源に対して前記制御手段により決定された発光輝度と、前記第2基準分布とに基づいて、当該光源の発光輝度が前記制御手段により決定された発光輝度に制御された場合において前記発光部から発せられる前記第2色の光の輝度分布である第2部分分布とを推定し、
    前記複数の光源の各々の第1部分分布を合成することにより前記第1輝度分布を推定し、
    前記複数の光源の各々の第2部分分布を合成することにより前記第2輝度分布を推定する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  9. 前記入力画像データの各画素値は、前記第1色に対応する第1階調値と、前記第2色に対応する第2階調値とを含み、
    前記画像処理では、前記第1輝度分布に基づいて前記入力画像データの各第1階調値が補正され、前記第2輝度分布に基づいて前記入力画像データの各第2階調値が補正されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  10. 各々が第1色の光を発する複数の光源、及び、各光源から発せられた前記第1色の光の一部を第2色の光に変換して前記第1色の光と前記第2色の光とを含む光を出射する変換部材を有する発光部と、
    前記発光部から出射された、前記第1色の光と前記第2色の光とを含む光を、画像デー
    タに基づいて変調することで、画面に画像を表示する表示部と、
    入力画像データに基づいて前記複数の光源の各々の発光輝度を個別に制御する制御手段と、
    前記複数の光源の各々の発光輝度に基づいて、前記発光部から発せられる前記第1色の光を合成した合成光の輝度分布である第1輝度分布と、前記発光部から発せられる前記第2色の光を合成した合成光の輝度分布である第2輝度分布とを推定する推定手段と、
    前記第1輝度分布と前記第2輝度分布とに基づいて、前記第1輝度分布と前記第2輝度分布の差に起因した前記画面の色ムラを低減する画像処理を前記入力画像データに施し、前記画像処理が施された後の画像データを前記表示部に出力する画像処理手段と、
    を有し、
    前記入力画像データの各画素値は、前記第1色に対応する第1階調値と、前記第2色に対応する第2階調値とを含み、
    前記画像処理では、前記第1輝度分布と前記第2輝度分布とに基づいて前記入力画像データの各第1階調値が補正され、前記第1輝度分布と前記第2輝度分布とに基づいて前記入力画像データの各第2階調値が補正される
    ことを特徴とする画像表示装置。
  11. 各々が第1色の光を発する複数の光源、及び、各光源から発せられた前記第1色の光の一部を第2色の光に変換して前記第1色の光と前記第2色の光とを含む光を出射する変換部材を有する発光部と、
    前記発光部から出射された、前記第1色の光と前記第2色の光とを含む光を、画像データに基づいて変調することで、画面に画像を表示する表示部と、
    を有する画像表示装置の制御方法であって、
    入力画像データに基づいて前記複数の光源の各々の発光輝度を個別に制御する制御ステップと、
    前記複数の光源の各々の発光輝度に基づいて、前記発光部から発せられる前記第1色の光を合成した合成光の輝度分布である第1輝度分布と、前記発光部から発せられる前記第2色の光を合成した合成光の輝度分布である第2輝度分布とを推定する推定ステップと、
    前記第1輝度分布と前記第2輝度分布とに基づいて、前記第1輝度分布と前記第2輝度分布の差に起因した前記画面の色ムラを低減する画像処理を前記入力画像データに施し、前記画像処理が施された後の画像データを前記表示部に出力する画像処理ステップと、
    を有し、
    前記光源について、当該光源の発光輝度が所定の発光輝度に制御された場合において前記発光部から発せられる前記第1色の光の輝度分布である第1基準分布と、当該光源の発光輝度が前記所定の発光輝度に制御された場合において前記発光部から発せられる前記第2色の光の輝度分布である第2基準分布とが予め定められており、
    前記推定ステップでは、
    前記制御ステップにおいて決定された前記複数の光源の各々の発光輝度と、前記第1基準分布とに基づいて、前記第1輝度分布を推定し、
    前記制御ステップにおいて決定された前記複数の光源の各々の発光輝度と、前記第2基準分布とに基づいて、前記第2輝度分布を推定する
    ことを特徴とする画像表示装置の制御方法。
  12. 各々が第1色の光を発する複数の光源、及び、各光源から発せられた前記第1色の光の一部を第2色の光に変換して前記第1色の光と前記第2色の光とを含む光を出射する変換部材を有する発光部と、
    前記発光部から出射された、前記第1色の光と前記第2色の光とを含む光を、画像データに基づいて変調することで、画面に画像を表示する表示部と、
    を有する画像表示装置の制御方法であって、
    入力画像データに基づいて前記複数の光源の各々の発光輝度を個別に制御する制御ステ
    ップと、
    前記複数の光源の各々の発光輝度に基づいて、前記発光部から発せられる前記第1色の光を合成した合成光の輝度分布である第1輝度分布と、前記発光部から発せられる前記第2色の光を合成した合成光の輝度分布である第2輝度分布とを推定する推定ステップと、
    前記第1輝度分布と前記第2輝度分布とに基づいて、前記第1輝度分布と前記第2輝度分布の差に起因した前記画面の色ムラを低減する画像処理を前記入力画像データに施し、前記画像処理が施された後の画像データを前記表示部に出力する画像処理ステップと、
    を有し、
    前記入力画像データの各画素値は、前記第1色に対応する第1階調値と、前記第2色に対応する第2階調値とを含み、
    前記画像処理では、前記第1輝度分布と前記第2輝度分布とに基づいて前記入力画像データの各第1階調値が補正され、前記第1輝度分布と前記第2輝度分布とに基づいて前記入力画像データの各第2階調値が補正される
    ことを特徴とする画像表示装置の制御方法。
  13. 請求項11または12に記載の画像表示装置の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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