図1、図2に示すように、以下に説明する農業用ハウス30は、植物体40を栽培する空間を囲むように配置される外殻20を備える。露地で植物体40を栽培する場合であれば、植物体40の種類および植物体40を栽培する地域に応じて、植物体40を栽培可能な季節がおおむね決まっている。対して、農業用ハウス30で植物体40を栽培する環境を調節すると、露地とは異なる期間に植物体40の栽培が可能である。また、農業用ハウス30で植物体40を栽培する環境を調節すると、同じ種類の植物体40または異なる種類の植物体40を年間に複数回栽培できる場合がある。
農業用ハウス30で栽培する植物体40は、葉菜類、果菜類、根菜類、豆類、果物、花卉などから選択可能である。葉菜類は、ホウレンソウ、コマツナ、レタス、キャベツ、ハクサイなどのことであり、果菜類は、トマト、キュウリ、ナスなどのことである。根菜類は、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、ジャガイモ、サツマイモ、レンコン、サトイモなどのことである。
以下に説明する技術は、果菜類あるいは根菜類に対してとくに有効であるが、他の植物体40にも適用可能である。以下では、栽培する植物体40がトマト、キュウリ、ナスなどの果菜類である場合を想定して説明する。また、植物体40を土壌に植える土耕栽培を想定している。ただし、土壌に防根透水シートなどを敷いた隔離床で植物体40を栽培する場合でも、以下に説明する技術を採用することが可能である。
外殻20は、図2のように、地面に立てられるフレーム21と、フレーム21が支持する被覆体22とを備える。外殻20を地面に設置した状態で、外殻20が地面に占める形状は縦横比の大きい矩形状である。たとえば、外殻20の長手方向の寸法は数十[m]程度、外殻20の短手方向の寸法は数[m]程度である。
フレーム21は、アーチ状の複数の主フレーム21Aと、複数の主フレーム21Aを互いに連結する複数の連結フレーム21Bとを備える。主フレーム21Aのそれぞれは、地面に立てられる直線状の一対のサポート211と、一対のサポート211の上端同士を一体に連結する弧状のブリッジ212とによりアーチ状に形成されている。主フレーム21Aおよび連結フレーム21Bは、金属製パイプで形成されている。金属は、表面処理が施されたアルミニウム、亜鉛被覆が施された鉄などが選択される。複数の主フレーム21Aは、外殻20の長手方向(図1の面に直交する方向)に一列に並べて配置される。したがって、1つの主フレーム21Aの一対のサポート211が外殻20の短手方向(図1の左右方向)に離れて立つ。連結フレーム21Bは、外殻20の長手方向に沿って配置されており、複数の主フレーム21Aに結合されている。
一方、被覆体22は、透光性を有する合成樹脂フィルムでありフレーム21を覆うように配置される。被覆体22の一部には、通気のための開口26A、出入口となる開口26Bなどが設けられている。外殻20の内部には、植物体40を栽培する環境を調節するために、植物体40に散水する散水装置28、外殻20に入射する日射を調節するカーテン29などの種々の設備が設けられる。以下では、植物体40を栽培する環境を調節するための種々の設備のうち、水を微粒子化したミストを発生させる設備と、開口26Aの開度を変化させる設備とに着目して説明する。
ミストは、植物体40を栽培する環境のうち温度と湿度との少なくとも一方を調節する目的で用いられる。植物体40を栽培する環境のうち温度を調節する作用には、ミストが植物体40に接触して植物体40を冷却する作用と、ミストが気化し周囲の空気から気化熱を奪って冷気を生み出す作用とがある。また、ミストを発生させると、植物体40を栽培する環境の湿度が上昇する。言い換えると、ミストの発生により外殻20内の加湿が行われる。
外殻20は、主フレーム21Aのサポート211に対応する一対の側壁23と、主フレーム21Aのブリッジ212に対応する屋根24と、外殻20の長手方向の両端面である一対の妻壁25とを有している。図1に示すように、外殻20は、全体として長手方向に交差する断面において上に凸となる形状に形成されている。
通気のための開口26Aは側壁23に設けられており、出入口として用いる開口26Bは妻壁25に設けられている。農業用ハウス30の仕様によっては、通気のための開口26Aが側壁23だけではなく屋根24に設けられる場合がある。外殻20には、開口26Aに対応する部位に、開口26Aを覆う閉位置と開口26Aを開放する開位置との間で移動する窓27が設けられる。窓27は、透明なシートを軸に巻き付けた構成であって、シートを軸に巻き付ける量に応じて開口26Aの開度が調節される。窓27は、シートの上端部が外殻20に取り付けられ、外殻20にシートを取り付けた部位よりも軸が下に位置するように配置される。また、軸を回転させる動力は電動モータから与えられる。開口26Aが側壁23に形成されている場合、窓27は側窓と呼ばれ、開口26Aが屋根24に形成されている場合、窓27は天窓と呼ばれることがある。
出入口となる開口26Bには引き戸が配置される。引き戸は、開口26Bの開状態と閉状態とを選択する。開口26Bには、引き戸に代えて、開口26Bを覆う位置と開口26Bを開放する位置との間で移動可能なシートを重ねてもよい。シートは、周囲の少なくとも一部が、ファスナのように2部材の結合および分離を可能とする部材によって、外殻20に取り付けられていることが望ましい。
なお、図1に示す構成例では、主フレーム21Aがアーチ状であるが、主フレーム21Aのブリッジ212は逆V字状であってもよく、またブリッジ212の頂点は1つではなく複数であってもよい。たとえば、主フレーム21Aのブリッジ212は逆W字状であってもよい。また、被覆体22は、透明であればガラスであってもよい。外殻20を組み立てる手順は、一般的であるから説明を省略する。
外殻20に囲まれている地面には、植物体40を栽培するために周囲に対して土を盛り上げた複数(たとえば、3つ)の畝31が形成されている。1つの畝31の寸法は、外殻20の長手方向においては外殻20の寸法にほぼ等しく(たとえば、8割程度)、外殻20の短手方向においては外殻20の寸法の数分の1程度である。外殻20の短手方向において隣り合う畝31の間には、作業用の通路32が形成される。
複数の畝31には、それぞれ複数の植物体40がおおむね等間隔に植えられる。植物体40の畝31への配置としては、一条植えと二条植えとが広く採用されている。一条植えは、複数の植物体40を1つの畝31の長手方向に沿って一列に並ぶように植えることを意味している。二条植えは、図1のように、複数の植物体40を1つの畝31の長手方向に沿って二列に並ぶように植えることを意味している。一条植えと二条植えとのどちらでも、一列に並ぶ複数の植物体40はほぼ等間隔に植えられる。また、二条植えでは、畝31の長手方向において、一方の列で隣り合う2つの植物体40の間に他方の列の植物体40が配置されることがある。この場合、一方の列で隣り合う2つの植物体40の間隔を2dとすると、二条植えでは、植物体40が間隔dごとに異なる列に配置される。
外殻20の内部には、ミストを発生させるための複数のノズル11が配置されている。複数のノズル11には、それぞれ給水管12が接続され、給水管12を通して水が供給される。複数のノズル11は、給水管12を通して供給された水を微粒子化したミストを発生させる吹出口をそれぞれ備える。
ノズル11は、通路32の上方に配置してもよいが、畝31の上方に配置されることが望ましい。つまり、ノズル11は、植物体40が栽培される地面としての畝31の上面から離れて上方に配置される。また、図1のように、複数のノズル11のうちの一部は、畝31と側壁23との間にミストの供給が可能となるように配置される。すなわち、農業用ハウス30は、植物体40が成長する空間と開口26Aとの間にミストを供給するノズル11を備える。以下では、畝31の上方に配置されるノズル11と、開口26Aの近傍にミストの供給が可能なノズル11とを区別するときには、前者をノズル11Aと記載し、後者をノズル11Bと記載する。ただし、両者を区別する必要がなければノズル11と記載する。
植物体40を栽培する地面(畝31の上面)からノズル11までの高さは、植物体40の背丈に応じて定められ、おおむね50[cm]以上かつ300[cm]以下に定められる。ノズル11に供給される水は、雨水、河川水、井戸水などを原水とする水、あるいは水道水のほか、植物に有用な薬剤を含む水であってもよい。以下では、ノズル11に供給される水が薬剤を含むか否かにかかわらず水という。
畝31に植物体40が植えられた状態であるとき、畝31の上方に配置されるノズル11Aは、植物体40の直上ではなく、植物体40に対して外殻20の長手方向または短手方向にずれた位置に配置されることが望ましい。また、1つのノズル11Aは複数個(たとえば、2個または4個)の吹出口を備えていることが望ましい。ただし、1つのノズル11Aが1個の吹出口を備えていてもよい。ノズル11Aは、ミストを吹き出す向きが、水平面(地面に沿う面)に対して比較的小さい角度範囲(水平面に対して±15度程度)となるように配置される。なお、ノズル11Aが備える吹出口が1個だけの場合、ノズル11Aは下向きにミストを吹き出すように配置されてもよい。
ノズル11Aが2個の吹出口を有する場合は、一列に並ぶ植物体40の上方において、外殻20の長手方向に沿ってミストが吹き出されるようにノズル11Aが配置される。ノズル11Aが4個の吹出口を有する場合は、植物体40が一条植えであれば通路32の上方にノズル11Aが配置され、植物体40が二条植えであれば二列に並ぶ植物体40の列間の上方にノズル11Aが配置されることが望ましい。なお、ノズル11Aが1個の吹出口を有し下向きにミストを吹き出す場合には、ノズル11の直下に少なくとも1つの植物体40が位置するように植物体40が植えられる。
一方、開口26Aの近傍にミストを供給するノズル11Bは、1個の吹出口を備え、ミストを吹き出す向きが、下向き(地面に向かう向き)あるいは開口26Aに沿った鉛直面に対して内向きとなるように配置される。ミストが上述の鉛直面に対して内向きに吹き出される場合、ノズル11Bの吹出口は、開口26Aにもっとも近い植物体40に向く(上述の鉛直面に対しておおむね30度以下である)ことが望ましい。
ここに、ノズル11がミストを吹き出す向きは、ノズル11から吹き出した直後のミストが存在する領域の中心線に沿って、ミストが飛翔する向きである。すなわち、ミストは吹出口から広がるように吹き出すから、ノズル11からミストが吹き出す向きは、吹出直後のミストが存在する領域の中心線で定められる。吹出直後のミストが存在する領域は、ノズル11がミストを吹き出す向きに直交する断面において、円形、楕円形、四角形などの形状をなす。
ノズル11から吹き出すミストは、粒子径の最頻値が10[μm]以上かつ100[μm]以下であることが望ましい。ノズル11から吹き出すミストの粒子径の最頻値が、上述した範囲であることは必須ではないが、粒子径の最頻値がこの範囲であると、ミストは長期間にわたって浮遊することがなく比較的短時間で落下する。そのため、ミストは空気中で全部が蒸発するのではなく、畝31に植物体40が植えられていなければ、ノズル11で発生したミストの一部が畝31の上面に到達する。すなわち、植物体40を栽培する地面としての畝31の上面に、ノズル11で発生したミストの一部が落下する。
上述した構成例では、ノズル11Aが畝31の上方に配置され、1つのノズル11Aが1つの畝31に対応してミストを吹き出す構成を想定している。これに対して、2個あるいは4個の吹出口を有したノズル11Aが通路32の上方に配置され、1つのノズル11Aから2つの畝31にミストを吹き出す構成を採用することも可能である。
個々のノズル11における吹出口の個数および複数のノズル11と畝31との位置関係にかかわらず、複数のノズル11は畝31に沿った列をなすように並ぶ。図1に示すように、外殻20の内部に複数の畝31が形成されているから、ノズル11も複数の列をなすように並ぶ。1列に並ぶ複数のノズル11にそれぞれ接続されている複数の給水管12には、共通のヘッダ13から水が供給される。すなわち、外殻20の長手方向に沿った複数のヘッダ13が外殻20に配置されており、各ヘッダ13に複数の給水管12の一端が結合されている。
ヘッダ13の材質は硬質でも軟質でもよいが、給水管12の材質は柔軟であることが望ましい。ヘッダ13は、合成樹脂、金属、ゴムなどから選択される材料で形成され、給水管12は、ゴム、合成樹脂などから選択される材料で形成される。給水管12およびヘッダ13は、単独の材料ではなく複数の材料を組み合わせた複合材料で形成されていてもよいのはもちろんのことである。ノズル11に接続された給水管12がフレーム21に固定されたヘッダ13に結合されることによって、ノズル11は、ヘッダ13から吊り下げられた状態で地面の上方に配置される。
ところで、ノズル11から吹き出したミストは落下し、ミストの一部は消滅することなく地面に到達する。ミストの一部は植物体40に接触することなく気化するが、ミストの粒子径が比較的大きいために、比較的多くのミストが植物体40に到達し、植物体40に接触した後に気化する。そのため、植物体40は比較的よく冷却される。
ただし、外殻20の内部でミストを発生させると、植物体40の表面が濡れ、外殻20の内部における湿度が上昇することにより、植物体40の蒸散作用が抑制される可能性がある。植物体40に接触するミストの量が過剰である場合、あるいは植物体40を栽培する環境の湿度が過剰である場合には、植物体40に病害あるいは生理障害が生じる可能性が高まる。生理障害は、果実の裂皮、へたの周囲のコルク化などを意味する。
したがって、植物体40に接触したミストが短時間で気化するように、ミストをノズル11から間欠的に発生させ、ミストを発生させる期間とミストの発生を停止する期間とを調節することが望ましい。また、ミストにより植物体40の温度あるいは植物体40の周囲温度が下がった後は、植物体40の表面に付着したミストが迅速に気化し、適量を超える空気中の水分は外殻20の内部から迅速に排出されることが望ましい。なお、これらの要求を満たすための構成は要旨ではないから説明を省略する。
上述の説明から明らかなように、図1に示す構成例では、植物体40が成長する空間にミストを散布するノズル11Aと、植物体40が成長する空間と開口26Aとの間にミストを散布するノズル11Bとが設けられている。ノズル11Aからミストを発生させる時期は、外気温が比較的高い時期である。一方、ノズル11Bからミストを発生させる時期は、日の入り後の外気温が比較的低い時期である。ただし、ノズル11Bからミストを発生させる時期は、ノズル11Aからミストを発生させる時期と重複していてもよい。
ミストを発生させるタイミングは、図3に示す制御装置50が指示する。ミストを吹き出すノズル11に水を供給するヘッダ13には、ポンプ54が接続されており、ポンプ54で加圧された水がノズル11に供給される。すなわち、制御装置50がポンプ54の動作を指示することによって、ミストが発生するタイミングと、ミストの単位時間当たりの発生量とが定まる。
制御装置50は、プログラムに従って動作するプロセッサを備えたコンピュータで構成される。外殻20の内部には、植物体40の近傍に温度センサ51および湿度センサ52Aが配置され、湿度センサ52Aとは別に開口26Aに近い部位に湿度センサ52Bが配置される。制御装置50は、温度センサ51が計測した温度の情報と、湿度センサ52Aが計測した湿度の情報と、湿度センサ52Bが計測した湿度の情報とを取得する。湿度センサ52Aは、複数の植物体40に囲まれた空間領域に配置され、植物体40の群落を代表する湿度を計測するのに対して、湿度センサ52Bは、開口26Aと植物体40が成長する空間との間に配置され、外殻20内に導入される外気の湿度を計測する。
外殻20の内部には、図3に破線で示すように、外殻20に入射する太陽光の強度を監視する日射センサ53が配置されていてもよい。日射センサ53は必須ではないが、日射センサ53を備える場合、日射センサ53が計測した日射強度の情報も制御装置50が取得する。
制御装置50は、複数の動作モードが選択可能である。ここでは、主として湿度センサ52Bが計測した湿度の情報に基づいて、ノズル11Bから吹き出すミストを調節する動作について説明する。ノズル11Aから吹き出すミストを調節する動作は、主として夏季の日中に、植物体40の冷却のために選択される。ノズル11Bから吹き出すミストを調節する動作は、クイックドロップを実施するときに選択される。
クイックドロップは、日の入りの時間帯において外殻20内に外気を導入して外殻20内の気温を短時間で低下させることを意味する。すなわち、クイックドロップは、日の入りの時間帯において、外殻20内の気温に対して外殻20外の気温が所定温度以下であるという条件が満たされるときに実施される。クイックドロップを実施する期間には、少なくとも夕方の時間帯には窓27が閉じられて外殻20の内部が保温される。このような条件が満たされる期間は地域によって異なる。ただし、日本国内では中秋から初夏までの期間が多い。
なお、日の入りの時間帯は、日の入り時刻の前後30分程度の期間を表し、夕方の時間帯は、おおむね14時以降で日の入り時刻の1時間程度前までの期間を表す。また、クイックドロップを実施する際の、外殻20内の気温に対する外殻20外の気温の温度差は、たとえば5℃以上であることが望ましく、10℃以上であればなお望ましい。
クイックドロップが実施されると、まず窓27が開かれ、開口26Aが開放される。開口26Aが開放されることにより、外殻20内に外気が取り込まれ、外殻20内の気温が短時間で低下する。ここで、外殻20外から導入される空気に含まれる単位体積当たりの水蒸気量は、外殻20内の空気に含まれる単位体積当たりの水蒸気量よりも大幅に低い可能性がある。開口26Aを通して含有する水蒸気量の少ない空気が外殻20に導入されると、開口26Aに近い場所に植えられている植物体40乾燥することによって、表皮の硬化、表皮の萎みなどが生じることがあり、商品価値の低下につながる。つまり、クイックドロップが実施された場合、開口26Aに近い植物体40は、開口26Aから導入された外気に触れることによって、商品価値が低下する可能性がある。
そこで、クイックドロップを実施し、開口26Aを通して外気を外殻20内に導入している期間に、植物体40が成長する空間と開口26Aとの間に、ノズル11Bからミストを散布している。その結果、開口26Aにもっとも近い植物体40であっても、ミストで加湿された空気に触れるようになり、植物体40が外気に触れて乾燥する可能性が低減される。言い換えると、植物体40の加湿を行う加湿装置55はノズル11Bを備える。
ここに、制御装置50は、湿度センサ52Bが計測した外気の湿度値が低いほど加湿量が増加するように、ポンプ54の動作を制御する。つまり、加湿装置55はポンプ54を備える。加湿量は、単位時間におけるミストの発生量であり、単位時間におけるミストの発生量はノズル11Bに供給する水の流量で決まる。このようにノズル11Bからミストを吹き出すと、開口26Aから導入される乾燥した外気に対する加湿が行われる。ミストを発生させるタイミングおよび単位時間当たりの発生量が適切に制御されると、開口26Aから外殻20に導入される外気による植物体40の乾燥が抑制される。すなわち、ノズル11Bとポンプ54とを備える加湿装置55が構成される。
ノズル11Bからミストを吹き出すタイミングおよびミストの単位時間当たりの発生量は、開口26Aが開放されている期間の湿度値に基づいて制御装置50が定める。すなわち、制御装置50は、開口26Aが開放されている期間に、湿度センサ52Bが計測した湿度値を取得し、湿度値に基づいてポンプ54の動作を制御する。制御装置50は、湿度センサ52Bが計測している湿度値が所定の許容範囲に保たれるようにミストを発生させる。この許容範囲は、ノズル11Bから吹き出したミストによって植物体40になるべく水滴が付着せず、かつ植物体40の乾燥が防止できる程度に定められる。
ところで、湿度センサ52Bが計測している湿度値を許容範囲に保つために、ノズル11Bからミストが連続的に吹き出すようにポンプ54を動作させることが考えられる。ここで、ノズル11Bからミストを吹き出す期間は開口26Aから導入される外気の温度が低い期間であるから、ミストの気化が進まず植物体40に水滴が付着しやすい環境であると言える。このことから、ミストをノズル11Bから連続的に吹き出していると、植物体40に水滴が付着する可能性が高くなる。
したがって、植物体40への水滴の付着を抑制するには、ノズル11Bから断続的にミストが吹き出すようにポンプ54を動作させることが望ましい。つまり、ミストを発生させる期間とミストを停止させる期間とが、比較的短い時間で交互に繰り返すように、ポンプ54を動作させることが望ましい。この動作では、ミストを発生させることにより植物体40の乾燥が抑制され、ミストを停止させている期間に植物体40の表面に付着した水分の気化が進んで植物体40への水滴の付着が抑制される。ミストを発生させる期間とミストを停止させる期間とは適宜に定められる。ミストを発生させる期間が長いほど植物体40の乾燥が抑制され、ミストを停止させる期間が長いほど植物体40への水滴の付着が抑制される。なお、ミストを発生させる期間とミストを停止させる期間とは、湿度センサ52Bが計測した湿度、外気の温度などに応じて制御装置50が定める。
制御装置50は、温度センサ51から温度の情報を取得し、湿度センサ52A、52Bから湿度の情報を取得するインターフェイス部501を備える。また、日射センサ53が外殻20に配置される場合、インターフェイス部501は日射センサ53から日射強度の情報を取得する。インターフェイス部501が取得した情報は処理部502が受け取る。処理部502は、インターフェイス部501が取得した情報に基づく指示を作成し、ドライブ回路503を通してポンプ54に指示を与える。ドライブ回路503は、処理部502の出力をポンプ54の運転に必要な電力に引き上げるための回路である。
なお、温度センサ51が監視している温度、湿度センサ52Aが監視している湿度、日射センサ53が監視している日射強度とポンプ54の動作との関係は要旨ではないから説明を省略する。
図3に示す制御装置50は、ポンプ54の運転と停止とだけを制御する構成である。すなわち、ポンプ54への指示を与える処理部502は、湿度センサ52Bが監視している湿度について、湿度値が所定の基準値未満である場合にポンプ54の運転を指示する。基準値は、植物体40が乾燥する可能性に基づいて制御装置50に設定されている。また、湿度センサ52Bで計測した湿度値が基準値未満である場合、湿度値が低いほど単位時間当たりのミストの発生量が多くなるようにポンプ54の動作が制御される。
上述したように、開口26Aが開放され外気が外殻20内に導入されている状態で湿度センサ52Bで計測した湿度値が基準値未満であるとミストが発生する。ミストが発生を開始すると、湿度センサ52Bが計測している湿度値は短時間で基準値以上に達する。そのため、湿度センサ52Bで計測した湿度値が基準値に達した時点でポンプ54を停止させると、植物体40の乾燥が十分に抑制されない可能性がある。
そのため、制御装置50は、ポンプ54の運転を開始させた後、一定の運転時間はポンプ54を継続して運転させることが望ましい。ポンプ54の運転を開始してから運転時間が経過するまでに湿度センサ52Bで計測した湿度値が基準値に達しても、運転時間が経過するまでポンプ54は運転し続ける。一方、運転時間が経過した時点で湿度センサ52Bで計測した湿度値が基準値に達していない場合は、湿度値が基準値に達するまでポンプ54の運転は継続する。
ポンプ54が運転を開始してから短時間で停止するのを防止するために、制御装置50には、基準値よりも高い停止値が設定されていてもよい。この場合、制御装置50は、ポンプ54の運転を開始させた後、湿度センサ52Bで計測している湿度値が停止値に達するとポンプ54を停止させるように構成される。すなわち、ポンプ54が運転を開始し、ミストの発生により湿度センサ52Bで計測する湿度値が上昇しても、基準値よりも高い停止値に達するまではポンプ54は停止しない。したがって、停止値が適切に設定されていれば、植物体40が乾燥しないように湿度が維持される。
ここに、制御装置50がポンプ54の運転を開始させた後にポンプ54を停止させるまでの期間において、ノズル11Bからミストが連続的に発生することは必須ではなく、上述したようにミストが断続的に発生するようにしてもよい。すなわち、制御装置50は、ポンプ54の運転の開始から停止までの期間において、ポンプ54が運転と停止とを交互に繰り返すようにポンプ54を制御することにより、単位時間当たりの水の供給量を調節してもよい。単位時間当たりの水の供給量は、ポンプ54の回転数を変化させることにより調節可能であるが、ここでは、ミストの吹き出しを断続的に繰り返すことにより調節している。
すなわち、ノズル11からミストを吹き出させる吹出期間と、ノズル11からミストを吹き出させない休止期間とが繰り返され、吹出期間と休止期間との長さが調節されることによって、単位時間当たりの水の供給量が調節される。吹出期間は、ポンプ54が起動した後に、すべてのノズル11からミストが安定して吹き出すまでの時間よりも長く、かつ植物体40に付着したミストが集まって落下することがない程度の時間が望ましく、たとえば数秒以上かつ数十秒以下の程度に定められる。
上述した構成例について、クイックドロップを実施する際の動作例を図4にまとめて示す。クイックドロップは、日の入りの時間帯であって、外殻20外の気温が外殻20内の気温に対して所定温度以下である場合(S1:Yes)に実施される(S2)。ステップS1の条件が満たされており、ユーザがクイックドロップを実施する場合には、窓27が開かれ開口26Aが開放される。窓27は、モータにより電動で操作される。窓27はユーザの指示で開く構成を想定している。ただし、制御装置50が、温度センサ51が監視している温度、日射センサ53が監視している日射強度、タイマが計時している日時などの情報を用いて、窓27を開くように指示する構成であってもよい。
開口26Aが開放されクイックドロップが実施されると、外殻20内に外気が導入される。クイックドロップによって外気が開口26Aから導入されている期間に、湿度センサ52Bは外殻20内の湿度を計測する(S4)。具体的には、開口26Aから外気が外殻20内に導入されている期間に(S3:Yes)、湿度センサ52Bが計測した湿度値を制御装置50が取得する。なお、制御装置50は、窓27が開いているか否かの情報に加えて、温度センサ51、日射センサ53、タイマが計時している日時などの情報を用いることによって、クイックドロップの実施により開口26Aが開放されている状態を認識する。クイックドロップが実施された後に、窓27が閉じられると(S3:No)、制御装置50は、以下の処理を行わずにポンプ54を停止させる(S12)。
制御装置50が湿度センサ52Bで計測された湿度値を取得すると、この湿度値を基準値と比較する(S5)。湿度値が基準値より大きい場合には(S5:No)、ポンプ54に停止を指示する(S10)。一方、湿度値が基準値以下であると(S5:Yes)、制御装置50は、ポンプ54に運転を指示し、ミストを発生させる(S6)。また、単位時間におけるミストの発生量(すなわち、加湿量)は、湿度センサ52Bで計測された湿度値に基づいて定められ、加湿量に応じてポンプ54の動作が制御される(S7)。
ここでは、ポンプ54が運転を開始した後のポンプ54の停止条件が、運転開始から一定の運転時間が経過した時点である場合を想定する。制御装置50は、ポンプ54の運転を指示した後には、運転時間が経過したか否かを判定し(S8)。運転時間が経過した時点において(S8:Yes)、湿度センサ52Bで計測した湿度値が基準値より大きいと(S9:Yes)、ポンプ54を停止させる(S10)。また、運転時間が経過した時点において(S8:Yes)、湿度センサ52Bで計測した湿度値が基準値以下である場合(S9:No)、ポンプ54を継続して運転させる(S11)。ポンプ54を停止させるかポンプ54を継続して運転させるかによらず、ステップS3に戻る。すなわち、制御装置50は、窓27が閉じられるまでは、植物体40が乾燥する可能性があるとミストを発生させる。
なお、開口26Aが開放されている状態で(S3:Yes)、湿度値が基準値を上回っている場合には(S5:No)、ミストを発生させる必要がないからポンプ54を停止させる(S10)。また、ステップS8で運転時間が経過するまでは(S8:No)、ステップS7に戻って湿度センサ52Bで計測した湿度値に基づくミストの発生量の調節を行う。なお、図4に示していないが、ステップS7では湿度センサ52Bで計測した湿度値を取り込んでいる。
上述したように、湿度センサ52Bで計測した湿度値に基づいて、ポンプ54の運転および停止が制御装置50に制御されるから、ポンプ54とノズル11Bとを備える加湿装置55が制御装置50に制御されると言える。
ところで、上述した構成例では、農業用ハウス30に、主として植物体40の冷却に用いるノズル11Aと、主としてクイックドロップの際に加湿するためのノズル11Bとが配置されている。ノズル11Aはもっぱら日中にミストを吹き出すために設けられ、ノズル11Bはもっぱら日の入りの時間帯にミストを吹き出すために設けられている。言い換えると、ノズル11Aがミストを吹き出す時間帯とノズル11Bがミストを吹き出す時間帯とは異なっている。このことから、ノズル11Aとノズル11Bとは1つのノズル11で兼用できる可能性がある。
図5に示す構成例は、ノズル11の位置を変更できるようにした構成を示している。ノズル11は、上述したように、給水管12を通してヘッダ13から水が供給される。給水管12は柔軟であるから、給水管12の中間部を支持棒14で支えると、支持棒14とノズル11との間の給水管12は、支持棒14から垂れ下がることになる。したがって、ノズル11を外殻20の短手方向に移動させると、支持棒14とノズル11との距離を半径とし支持棒14を中心とする円弧上をノズル11が移動する。
図5に示す構成例では、支持棒14が畝31の上方に位置しており、ノズル11に外力を作用させない状態では、図5に実線で示すように、ノズル11が支持棒14のほぼ直下に位置する。また、ノズル11に対して開口26Aに近づける向きの外力を作用させた状態では、図5に破線で示すように、ノズル11が、畝31と開口26Aとの間の部位の上方に位置する。したがって、ノズル11は、実線の位置ではノズル11Aと同様に扱うことができ、破線の位置ではノズル11Bと同様に扱うことができる。
なお、ノズル11は上述した円弧上を移動するから、ノズル11の位置に応じて吹出口の向きを変えることが可能である。図5の構成例では、ノズル11が実線の位置であるときにミストを吹き出す向きが水平面に沿っており、ノズル11が破線の位置であるときにミストを吹き出す向きが斜め下向きになっている。この構成例では、ノズル11が破線の位置であるときには、ノズル11から植物体40に向かってミストが吹き出すから、クイックドロップを実施する際に、植物体40の乾燥を抑制する効果を高めることができる。
ところで、ノズル11に外力を作用させるには、図6A、図6Bに示すように、複数のノズル11または複数の給水管12に結合された紐状体15と、紐状体15の一つの端部の巻き取りおよび繰り出しを行うリール16とを備えた構成が採用される。ここに、図6A、図6Bは畝31の長手方向に沿って並ぶ複数のノズル11を地面に投影した概略の平面図である。すなわち、一列に並ぶ複数のノズル11(または給水管12)が1本の紐状体15に結合されている。リール16は、モータを動力源として備え、モータの正転と逆転とに応じて紐状体15の巻き取りと繰り出しとを行う。紐状体15のもう一つの端部151は定位置に固定され、外殻20の長手方向に沿って紐状体15の固定された端部151から離れた部位にリール16の回転中心が位置する。紐状体15の固定された端部151とリール16の回転中心とを通る直線は、支持棒14に対して外殻20の側壁23に近い部位を通る。
図6Aは、図5の実線に対応し、リール16から紐状体15が繰り出された状態を示している。この状態では、ノズル11に外力が作用していないから、ノズル11は自重により支持棒14のほぼ真下に位置している。図6Bは、図5の破線に対応し、紐状体15をリール16に巻き取った状態を示している。この状態では、ノズル11は紐状体15から側壁23に近づく向きの外力を受けることによって、支持棒14よりも側壁23に近い部位に位置している。すなわち、紐状体15とリール16とによって、ノズル11を移動させる調節装置56が構成されている。
調節装置56の別例として、図7A、図7Bに示すように、複数のノズル11または複数の給水管12に一対一に結合された複数の紐状体17と、複数の紐状体17の一つの端部の巻き取りおよび繰り出しを行う巻き棒18とを備えた構成を採用してもよい。ここに、図7A、図7Bは、図6A、図6Bと同様に畝31の長手方向に沿って並ぶ複数のノズル11を地面に投影した概略の平面図である。この調節装置56は、複数の紐状体17それぞれのもう一つの端部がノズルまたは給水管12に結合されている。巻き棒18はモータを動力源として備え、モータの正転と逆転とに応じて紐状体17の巻き取りと繰り出しとを行う。巻き棒18は支持棒14よりも側壁23に近い部位に配置されている。
図7Aは、図5の実線に対応し、図7Bは、図5の破線に対応している。つまり、図7Aのように巻き棒18から紐状体17を繰り出した状態では、ノズル11は自重によって支持棒14の真下に位置する。また、図7Bのように紐状体17を巻き棒18に巻き取った状態では、ノズル11が巻き棒18に近づくから、ノズル11は紐状体17から側壁23に近づく向きの力を受けることによって、支持棒14よりも側壁23に近い部位に位置する。
なお、上述した調節装置56は一部の構成例であって、1つのノズル11を、畝31の上方の部位と畝31よりも側壁23に近い部位との2つの部位の間で移動可能とする構成であれば、調節装置56はどのような構成であってもよい。たとえば、ノズル11を畝31の上方の部位に位置させる際に、重力ではなくばね力を用いる構成を採用することが可能である。
上述した農業用ハウス30における環境制御方法は、以下のステップを有する。第1のステップは、植物体40が栽培される空間を囲む外殻20の開口26Aを開放するステップである。第2のステップは、開口26Aを通して外殻20内に外気を導入している期間に外殻20内の湿度を計測するステップである。第3のステップは、計測された湿度値に基づく加湿量で外殻20内の加湿を行うステップである。
この方法によれば、外殻20に外気が導入されるときに、外殻20の内部の湿度を計測し、湿度値に基づく加湿量で加湿を行うから、外殻20内の湿度の維持が容易である。とくに、クイックドロップを実施する際には、外殻20内よりも外気のほうが飽和水蒸気量が少なく外殻20内の空気が乾燥しやすいが、加湿を行うことによって、外殻20内の湿度を維持することが可能になる。
開口26Aを開放するステップでは、日の入りの時間帯であって外殻20内の気温よりも外殻20外の気温が低い期間に開口26Aを開放することが望ましい。
この方法では、日の入りの時間帯であって植物体40の光合成がほぼ終了した時点で、外殻20外から相対的に低温である空気を導入することによって、外殻20内の気温を短時間で引き下げることができる。すなわち、いわゆるクイックドロップを実施することになる。ここに、外殻20外の気温が低いほど飽和水蒸気量は少ないから、外殻20内に低温の空気が導入されると、外殻20内が乾燥しやすくなる。とくに、晩秋期から早春期のように外殻20外の気温が低い期間には、日の入りの時間帯において外殻20外と外殻20内との気温差が大きくなり、外気の導入によって外殻20の内部が乾燥しやすくなる。とくに冬の太平洋側の場合は、空気自体の湿度が元々低いため、より乾燥しやすい。この場合でも、計測された湿度に応じて外殻20内の加湿を行うことにより、外殻20の内部の湿度を維持することが可能になる。
外殻20内の加湿を行うステップにおいて、植物体40が成長する空間と開口26Aとの間に、水を微粒子化したミストを発生させることが望ましい。
この方法では、ミストを用いて加湿を行うから、加湿量の調節が比較的容易であって、植物体40に水が過剰に付着しないように加湿を実施することが可能である。
湿度を計測するステップにおいて、植物体40が成長する空間と開口26Aとの間の湿度を計測することが望ましい。
この方法では、外殻20に導入される外気が植物体40の周囲に及ぼす湿度の変化を迅速に監視することができる。したがって、植物体40が外気に晒されて乾燥する可能性がある場合に、植物体40が乾燥することのないように、いち早く加湿を実施することが可能になる。
農業用ハウス30における環境制御装置は、湿度センサ52と制御装置50と加湿装置55とを備える。湿度センサ52は、植物体40を栽培する空間を囲む外殻20の開口26Aと植物体40が成長する空間との間に配置され、少なくとも開口26Aを通して外殻20内に外気を導入している期間に外殻20内の湿度を計測する。制御装置50は、日の入りの時間帯であって外殻20内の気温よりも外殻20外の気温が低い期間に、開口26Aを覆っている窓27が開放された後に、湿度センサ52が計測した湿度値に応じて加湿量を定める。加湿装置55は、制御装置50が定めた加湿量で外殻20内の加湿を行う。
この構成によれば、日の入りの時間帯であって植物体40の光合成がほぼ終了した時点で、外殻20外から相対的に低温である空気を導入することによって、外殻20内の気温を短時間で引き下げることができる。すなわち、いわゆるクイックドロップを実施することになる。一般に、クイックドロップの実施時には、外殻20内よりも外気のほうが飽和水蒸気量が少なく外殻20内の空気が乾燥しやすい。とくに、晩秋期から早春期のように外殻20外の気温が低い期間には、日の入りの時間帯において外殻20外と外殻20内との気温差が大きくなり、外気の導入によって外殻20の内部が乾燥しやすくなる。これに対して、外殻20内への外気の導入時に、湿度センサ52が外殻20の内部の湿度を計測し加湿を行うから、外殻20内の湿度の維持が容易である。
加湿装置55は、水を微粒子化してミストを発生させるノズル11を備えていることが望ましい。
この構成によれば、ミストを用いて加湿を行うから、加湿量の調節が比較的容易であって、植物体40に水が過剰に付着しないように加湿を実施することが可能である。
ミストが散布される領域と開口26Bとの距離を変化させるようにノズル11を移動させる調節装置56を備えていてもよい。
この構成によれば、クイックドロップの実施時にはノズル11を窓27に近づけて外殻20内への外気に導入に伴う植物体40の乾燥を抑制し、高温環境下ではノズル11から発生するミストを植物体40に接触させて植物体40を冷却することができる。つまり、1つのノズルを、クイックドロップの実施時における植物体40の乾燥抑制と、高温環境下での植物体40の冷却との実現に兼用することができる。
なお、上述した構成例は本発明の一例である。このため、本発明は、上述した構成例に限定されることはなく、上述した構成例以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんのことである。