JP6873777B2 - 金属部材の接合方法 - Google Patents

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Description

本発明は、第1金属部材と、前記第1金属部材よりも融点が低い第2金属部材とを接合する金属部材の接合方法に関する。
例えば、特許文献1には、形状の設計自由度が制限され易い圧入や、焼きばめ等の方法によらずに、第1金属部材と第2金属部材とを接合する接合方法が開示されている。すなわち、この接合方法では、第1金属部材と第2金属部材とをろう材を介して当接させ、互いに近接する方向に加圧しながら通電を行う。これによって発熱した第1金属部材及び第2金属部材からろう材に熱を伝達し、該ろう材を溶融しながら、第1金属部材及び第2金属部材の間から排出する。その結果、第1金属部材と第2金属部材とが液相拡散接合された接合金属部材が得られる。
特開平11−170034号公報
上記の接合方法では、予め一律に定められた時間に基づく加圧タイミングのみによって、第1金属部材及び第2金属部材の相対的な接合位置が決定される。このため、例えば、第1金属部材及び第2金属部材の形状や、ろう材の厚さ等にばらつきがある場合には、加圧により第1金属部材と第2金属部材とを所望の位置関係となるまで近接させたり、ろう材を十分に溶融して排出したりすることが困難になる懸念がある。また、例えば、第1金属部材と第2金属部材とを当接させる位置や向き等がずれた状態で、加圧及び通電が行われた場合、該位置ずれが生じたまま第1金属部材と第2金属部材とが接合されてしまい、得られる接合金属部材の品質が低下してしまう懸念がある。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、形状のばらつきや、接合する際の当接位置及び向きのずれ等によらず、第1金属部材と第2金属部材とを高精度に接合して品質に優れた接合金属部材を得ることが可能な金属部材の接合方法を提供する。
上記の目的を達成するため、本発明は、環状の第1金属部材の外周と、前記第1金属部材よりも融点が低い第2金属部材に設けられた開口の周縁部である開口周縁部とを接合する金属部材の接合方法であって、前記第1金属部材の外周に設けられた第1位置決め面と、前記第2金属部材の前記開口周縁部に設けられた第2位置決め面とを間隔をおいて臨ませるとともに、前記第1金属部材の第1接合面に、前記第2金属部材の第2接合面から突出する凸部の角部接触させた状態で、前記第1金属部材と前記第2金属部材に加圧力を加えつつ通電することにより、溶融した前記凸部を前記第1接合面と前記第2接合面との間から排出しながら、前記第1金属部材と前記第2金属部材とを近接させる第1工程と、前記第1位置決め面と前記第2位置決め面とが接触すると同時に通電を停止し、且つ加圧力の付加を停止することにより、前記第1接合面と前記第2接合面が接合部位となり、互いに当接した第1位置決め面及び第2位置決め面が非溶融部位となる接合金属部材を得る第2工程と、を有し、前記第1接合面は、前記第1工程で前記第1金属部材と前記第2金属部材とを近接させる際に前側となる一端側から、後側となる他端側に向かって前記第1金属部材の外径を拡径するテーパ状であり、前記第2接合面は、前記第1接合面に沿ったテーパ状であり、前記第1位置決め面は、前記第1接合面の前記一端側に連続して設けられ、前記第2位置決め面は、前記第2接合面の前記一端側に連続して設けられ、前記第1位置決め面及び前記第2位置決め面は、前記第1接合面及び前記第2接合面よりもテーパ角度が大きいテーパ状であり、前記凸部は、前記第2接合面から前記開口の軸心側に向かって突出し、前記第1工程では、前記凸部が前記角部から溶融しながら前記第1接合面に接触することで、前記第1金属部材と前記第2金属部材とが近接するにつれて、前記第1接合面と前記凸部との接触面積が、前記第1接合面に沿って前記開口の径方向に対して拡大していき、前記第2工程で形成される前記接合部位の全体は、前記第1接合面に沿ったテーパ状であることを特徴とする。
この金属部材の接合方法では、第1金属部材に第1位置決め面及び第1接合面が設けられ、第1金属部材よりも融点が低い第2金属部材に第2位置決め面及び第2接合面が設けられている。第1位置決め面及び第2位置決め面は、互いに当接したときに、第1金属部材と第2金属部材とが所望の接合位置関係となるように形成されている。
第1接合面及び第2接合面は、第1金属部材と第2金属部材とが接合された状態にあるとき、互いの間に接合部位が形成される。一方、第1金属部材と第2金属部材とが接合される前、すなわち、接合部位が形成されていない状態では、第2接合面に凸部が形成されている。
具体的には、この金属部材の接合方法では、先ず、第1位置決め面と第2位置決め面とを間隔をおいて臨ませるとともに、第1接合面に第2接合面から突出する凸部を接触させた状態で、第1金属部材と第2金属部材に加圧力を加えつつ通電する。これによって、溶融した凸部を第1接合面と第2接合面との間から排出しながら、第1金属部材と第2金属部材とを近接させることができる。
このようにして、第1金属部材と第2金属部材を近接させていき、第1位置決め面と第2位置決め面とが接触すると、それまでの第1接合面と凸部のみが接触していた場合に比べて、第1金属部材と第2金属部材との接触面積が急増する。このため、第1金属部材と第2金属部材との間に流れる単位面積あたりの電流値が小さくなる(接触抵抗が小さくなる)。一方で、第1金属部材及び第2金属部材の接触面の熱容量は大きくなる。その結果、第2金属部材を溶融させるために必要な熱量を得ることができなくなり、一時的に第2金属部材の溶融が停止する。
従って、第1位置決め面と第2位置決め面との接触に応じて通電を停止することで、第2位置決め面が溶融することを回避して、第1位置決め面と第2位置決め面とを当接させることができる。すなわち、例えば、予め一律に定められた時間に基づく加圧タイミングのみによって、第1金属部材及び第2金属部材の相対的な接合位置が決定される場合とは異なり、第1金属部材と第2金属部材とを所望の位置関係となるように高精度に位置決めした状態で接合することができる。
以上から、この金属部材の接合方法によれば、第1金属部材及び第2金属部材の形状にばらつきがある場合や、第1金属部材と第2金属部材の当接位置及び向き等がずれた状態で加圧及び通電が行われた場合であっても、第1金属部材と第2金属部材とを所望の位置関係となるように高精度に接合して品質に優れた接合金属部材を得ることができる。
上記の金属部材の接合方法において、前記第1位置決め面と前記第2位置決め面とを間隔をおいて臨ませるとともに、前記第1接合面に前記凸部を接触させた状態の前記第1金属部材及び前記第2金属部材に対して、通電を停止した状態で前記加圧力を加え、該加圧力が所定の大きさに至ったときから通電を開始することが好ましい。この場合、第1接合面と凸部との間に良好に接触抵抗を生じさせて凸部を溶融させることができる。ひいては、第1接合面と第2接合面との間に良好に接合部位を形成することができるため、接合金属部材のさらなる品質向上を図ることが可能になる。
上記の金属部材の接合方法において、前記第1位置決め面と前記第2位置決め面とが接触する直前、又は接触すると同時に通電を停止することが好ましい。この場合、第2位置決め面が溶融することを一層効果的に回避することができるため、第1位置決め面と第2位置決め面との当接による、第1金属部材と第2金属部材との位置決めをより高精度に行うことが可能になる。その結果、接合金属部材のさらなる品質向上を図ることができる。
上記の金属部材の接合方法において、前記第1金属部材は鉄系材料からなり、前記第2金属部材はアルミニウム系材料からなることが好ましい。上記の通り、この金属部材の接合方法では、第1位置決め面と第2位置決め面との接触に応じて、通電を停止することで、第1金属部材及び第2金属部材のそれ以上の加熱を回避できる。このため、鉄とアルミニウムの拡散を抑制することができ、第1金属部材と第2金属部材との間に脆い金属間化合物が形成されることを抑制できる。すなわち、鉄系材料からなる第1金属部材と、アルミニウム系材料からなる第2金属部材とであっても、高強度且つ高精度に接合することが可能である。
上記の金属部材の接合方法において、前記第1金属部材は、鉄よりも電気伝導率が高い高電気伝導率材料を含むことが好ましい。この場合、通電時に第1金属部材の内部よりも、該第1金属部材と第2金属部材との接触面で効果的に発熱を生じさせることが可能になる。このため、第1接合面と第2接合面との間に良好に接合部位を形成して、第1金属部材と第2金属部材の接合強度を向上させることができる。
上記の金属部材の接合方法において、高電気伝導率材料の好適な例としては、銅系材料が挙げられる。この場合、コストを高騰させることなく、容易に上記の作用効果を得ることが可能になる。
上記の金属部材の接合方法において、前記第1金属部材は、バルブシートであり、前記第2金属部材は、シリンダヘッド本体であり、前記シリンダヘッド本体に設けられたポートの開口周縁部に前記バルブシートを接合して前記接合金属部材を得ることが好ましい。
この場合、上記の通り、バルブシートの第1接合面とシリンダヘッド本体の第2接合面とを抵抗溶接により接合することができる。このため、バルブシートとシリンダヘッド本体とを圧入や、焼きばめ等により接合する場合とは異なり、小さな固定スペースで十分な接合強度を得ることができる。つまり、バルブシートの厚さを小さくすることができる分、ポートの向き等の自由度を向上させたり、バルブシートのバルブ当接面と冷却ジャケットとの距離を短くして、バルブ等の冷却効率を高めたりすることが可能になる。
また、この接合方法によれば、上記の通り、バルブシートとシリンダヘッドとを所望の位置関係で高精度に、すなわち、隙間無く接合することができるため、バルブシートとシリンダヘッド本体の熱伝導率を効果的に高めることができる。これによっても、バルブシートを介したバルブ等の冷却効率を高めることが可能になる。
また、本発明は、燃焼室に向かって開口するようにシリンダヘッド本体に設けられたポートの開口周縁部に、バルブシートを接合した接合金属部材であって、前記バルブシートのバルブ当接面側の外周に設けられた第1接合面と、前記開口周縁部の前記燃焼室側に設けられた第2接合面とが溶接による接合部位を形成し、前記バルブシートのバルブ当接面と反対側に設けられた第1位置決め面と、前記開口周縁部の前記燃焼室と反対側に設けられた第2位置決め面とが互いに当接した状態で非溶融部位を形成することを特徴とする。
この接合金属部材は、上記の金属部材の接合方法を適用して得ることができる。このため、バルブシート及びシリンダヘッド本体の形状にばらつきがある場合や、互いの接合前の当接位置及び向き等がずれていた場合であっても、バルブシートとシリンダヘッド本体とを所望の位置関係で高精度に接合することができる。すなわち、接合金属部材の品質を容易に向上させることができる。
また、この接合金属部材では、バルブシートとシリンダヘッド本体とが溶接による接合部位を介して接合されるため、上記と同様の理由により、ポートの向き等の自由度を向上させることや、バルブ等の冷却効率を高めることが可能になる。
本発明によれば、第1位置決め面及び第2位置決め面が溶融することを回避して、互いを当接させることにより、第1金属部材と第2金属部材とを所望の位置関係になるように位置決めした状態で高精度に接合することができる。従って、第1金属部材及び第2金属部材の形状にばらつきがある場合や、互いの当接位置及び向き等がずれた状態で加圧及び通電が行われた場合であっても、品質に優れた接合金属部材を得ることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る接合金属部材(シリンダヘッド)の要部概略断面図である。 図2は、接合前の第1金属部材(バルブシート)及び第2金属部材(シリンダヘッド本体)の断面図である。 図3は、第1金属部材の第1接合面と、第2金属部材の第2接合面に設けられた凸部とを当接させた様子を説明する説明図である。 図4は、図3の凸部を溶融させて、第1金属部材と第2金属部材を近接させた様子を説明する説明図である。 図5は、図4の第1金属部材と第2金属部材をさらに近接させて、第1位置決め面と第2位置決め面を当接させた様子を説明する説明図である。 図6は、通電や加圧等の制御方法を示すタイミングチャートである。
本発明に係る金属部材の接合方法及び接合金属部材について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
以下では、図1〜図5に示すように、本実施形態に係る接合金属部材がシリンダヘッド10であり、本実施形態に係る金属部材の接合方法を、バルブシート12である第1金属部材と、シリンダヘッド本体14である第2金属部材とを接合して、シリンダヘッド10を得る場合に適用した例について説明する。
しかしながら、接合金属部材は、シリンダヘッド10に限定されるものではない。また、金属部材の接合方法を適用することが可能な第1金属部材及び第2金属部材は、バルブシート12やシリンダヘッド本体14に限定されるものではない。第1金属部材及び第2金属部材は、通電及び加圧によって接合可能な材料からなり、且つ第1金属部材よりも第2金属部材の融点が低ければよい。また、接合金属部材は、このような第1金属部材及び第2金属部材を接合して得られるものであればよく、種々の形状及び用途のものを採用することができる。
図1に示すように、シリンダヘッド10(接合金属部材)は、例えば、鋼材等の鉄系材料の焼結体からなる環状のバルブシート12(第1金属部材)と、例えば、純アルミニウムや、アルミニウム合金等のアルミニウム系材料からなるシリンダヘッド本体14(第2金属部材)とを主に備える。本実施形態では、バルブシート12は、さらに、銅系材料等の高電気伝導率材料を含んでいる。
シリンダヘッド本体14には、一端側が燃焼室16に向かってそれぞれ開口する吸気ポート18及び排気ポート20(以下、これらを総称してポートともいう)が形成されている。これらのポートの開口周縁部22に、バルブシート12がそれぞれ接合される。
具体的には、図1及び図2に示すように、バルブシート12のバルブ当接面12a側の外周に設けられた第1接合面24と、開口周縁部22の燃焼室16側に設けられた第2接合面26とが溶接による接合部位28を形成している。また、バルブシート12のバルブ当接面12aと反対側に設けられた第1位置決め面30と、開口周縁部22の燃焼室16と反対側に設けられた第2位置決め面32とが互いに当接した状態で非溶融部位34を形成している。なお、バルブシート12及び開口周縁部22等の詳細については後述する。
シリンダヘッド本体14の開口周縁部22に接合されたバルブシート12のバルブ当接面12aに対して、バルブ36が着座又は離間することにより、ポートのそれぞれが開閉可能となっている。また、シリンダヘッド本体14の吸気ポート18と排気ポート20との間には、冷却水を流通させる冷却ジャケット38が設けられ、バルブ36の熱を、バルブシート12及びシリンダヘッド本体14を介して冷却ジャケット38に伝達することで、バルブ36等を良好に冷却することが可能になっている。
本実施形態に係るシリンダヘッド10は、基本的には以上のように構成されるものである。次に、図2〜図6を参照しつつ、本実施形態に係る金属部材の接合方法により、シリンダヘッド10を得る工程について説明する。
図2に示すように、バルブシート12は、軸方向の一端側(矢印方向X側、以下単に一端側ともいう)から、シリンダヘッド本体14の開口周縁部22に挿入される。このバルブシート12には、その一端側の外周に第1位置決め面30が設けられ、該第1位置決め面30よりも軸方向の他端側(矢印方向Y側、以下単に他端側ともいう)の外周に第1接合面24が設けられている。
第1位置決め面30及び第1接合面24は、それぞれ異なるテーパ角度で一端側から他端側に向かって拡径するテーパ状であり、第1位置決め面30のテーパ角度が、第1接合面24のテーパ角度よりも大きく設定されている。
バルブシート12と接合する前のシリンダヘッド本体14の開口周縁部22には、その一端側の内周に第2位置決め面32が設けられ、該第2位置決め面32よりも他端側に設けられた第2接合面26から凸部40が突出している。
第2位置決め面32は、第1位置決め面30と略等しいテーパ角度となるように、一端側から他端側に向かって拡径するテーパ状である。第1位置決め面30及び第2位置決め面32は、互いに当接したときに、バルブシート12とシリンダヘッド本体14とが所望の接合位置関係となるように設定されている。
凸部40は、第2位置決め面32の他端部から軸方向に沿って所定の長さ延在する周面40aと、該周面40aの他端部から開口周縁部22の軸心と反対側に向かって径方向に沿って延在する端面40bとを有する。また、互いに直交する周面40aと端面40bとによって、角部40cが形成されている。
第2接合面26は、バルブシート12とシリンダヘッド本体14とが接合された際に、第1接合面24に沿って延在する。一方、第2接合面26は、バルブシート12とシリンダヘッド本体14とが接合される前は、凸部40によって、一部又は全部が覆われている。
この金属部材の接合方法では、先ず、図3に示すように、第1位置決め面30と第2位置決め面32とを間隔をおいて臨ませるとともに、第1接合面24に凸部40の角部40cを接触させた状態でバルブシート12とシリンダヘッド本体14を一組の電極のうち、一方の電極50と、他方の電極(不図示)との間にセットする。
一組の電極は、例えば、コンデンサを介して電源に接続されるとともに、加圧シリンダ等の駆動機構(何れも、不図示)によって、互いに近接又は離間する方向に駆動可能となっている。従って、この一組の電極を互いに近接する方向に駆動することで、バルブシート12とシリンダヘッド本体14に対して、互いに近接する方向に加圧力を加えることができる。
図6のタイムチャートに実線Aで示すように、前記加圧力は、時間T1から加え始められて、徐々に増大し、時間T2において、バルブシート12とシリンダヘッド本体14とを抵抗溶接するのに適した所定の大きさのP1となる。この加圧力の増大に伴い、図6に破線Bで示すように、シリンダヘッド本体14の開口周縁部22に対するバルブシート12の押し込み量も徐々に増大する。
そして、加圧力がP1に達した時間T2直後の時間T3から、バルブシート12及びシリンダヘッド本体14に対する通電を開始する。この際、加圧力の大きさはP1に維持したままである。これに伴い、図6に一点鎖線Cで示すように、一方の電極50と他方の電極(不図示)との間に流れる電流値が上昇する。また、図6に破線Dで示すように、一方の電極50と他方の電極(不図示)との間の抵抗値が上昇する。
この通電によって、第1接合面24と凸部40との接触部を通してバルブシート12からシリンダヘッド本体14へ電流が流れる。第1接合面24と凸部40との接触部の電気抵抗によって、バルブシート12とシリンダヘッド本体14との接触部が発熱する。
上記の通り、通電を停止した状態で加圧力を加え始め、該加圧力がP1に至った後の時間T3から通電を開始することによって、上記の第1接合面24と凸部40との接触部を良好に発熱させることが可能になる。
この際、バルブシート12とシリンダヘッド本体14とが、第1接合面24と凸部40の角部40cという小さな面積で接触していることや、バルブシート12が高電気伝導率材料を含むことによって、バルブシート12やシリンダヘッド本体14の内部よりも、第1接合面24と凸部40との接触部で効果的に発熱を生じさせることができる。
また、シリンダヘッド本体14は、バルブシート12よりも融点が低い。このため、上記の熱によって昇温した第1接合面24と凸部40との接触部が、時間T4において、シリンダヘッド本体14(凸部40)の融点に達し、凸部40が溶融し始める。その結果、上記の通り、加圧力の大きさをP1に維持した状態で、開口周縁部22に対するバルブシート12の押し込み量が再び増大し始める。
すなわち、図4に示すように、溶融した凸部40を、第1接合面24と第2接合面26との間から排出しながら、バルブシート12と開口周縁部22とを近接させることができる。そして、図5に示すように、凸部40の略全体が溶融すると、第1接合面24と第2接合面26との間に接合部位28が形成されるとともに、第1位置決め面30と第2位置決め面32が当接する。
第1位置決め面30と第2位置決め面32とが当接すると、それまでの第1接合面24と凸部40のみが接触していた場合に比べて、バルブシート12と開口周縁部22との接触面積が急増する。このため、バルブシート12と開口周縁部22との間に流れる単位面積あたりの電流値が小さくなる(接触抵抗が小さくなる)。一方で、バルブシート12と開口周縁部22の接触面の熱容量は大きくなる。その結果、シリンダヘッド本体14を溶融させるために必要な熱量を得ることができなくなり、一時的にシリンダヘッド本体14の溶融が停止する。
従って、第1位置決め面30と第2位置決め面32とが接触する直前、又は接触と同時のタイミングとなる時間T5で通電を停止することで、シリンダヘッド本体14がそれ以上溶融すること、換言すると、第2位置決め面32が溶融することを回避できる。
なお、第1位置決め面30と第2位置決め面32とが接触した場合、一方の電極50と他方の電極(不図示)との間の電圧が急降下するため、例えば、この電圧降下を検出することにより、第1位置決め面30と第2位置決め面32とが接触したことを検出することができる。従って、この電圧降下を検出して、通電停止の制御を行ってもよいし、予めこの電圧降下のタイミングを検出しておくことにより、通電停止の制御を行ってもよい。
つまり、図6に示すように、時間T5で通電を停止すると、第1位置決め面30と第2位置決め面32とを当接させた状態を維持でき、開口周縁部22に対するバルブシート12の押し込み量はそれ以上増大しない。この通電の停止に伴い、電流値及び抵抗値は減少する。また、本実施形態では、通電を停止すると同時に加圧力の付加も停止する。
その結果、第1位置決め面30と第2位置決め面32とを良好に当接させて、バルブシート12と開口周縁部22とを所望の位置関係となるように位置決めすることができる。そして、この状態で、第1接合面24と第2接合面26とを、互いの間に形成された接合部位28を介して接合することができる。
このようにして、バルブシート12とシリンダヘッド本体14の開口周縁部22とを接合した後、バルブシート12に機械加工を施して、バルブ当接面12aを形成することにより、シリンダヘッド10が得られる。すなわち、このシリンダヘッド10では、第1接合面24と第2接合面26との間に溶接による接合部位28が形成され、且つ第1位置決め面30と第2位置決め面32との間が互いに当接するのみの非溶融部位34となる。
以上から、この金属部材の接合方法によれば、例えば、予め一律に定められた時間に基づく加圧タイミングのみによって、バルブシート12及び開口周縁部22の相対的な接合位置が決定される場合とは異なり、バルブシート12と開口周縁部22とを位置決めした状態で接合することができる。従って、バルブシート12及び開口周縁部22等の形状にばらつきがある場合や、第1接合面24と凸部40の当接位置及び向き等がずれた状態で加圧及び通電が行われた場合であっても、バルブシート12と開口周縁部22とを所望の位置関係となるように高精度に接合して品質に優れたシリンダヘッド10を得ることができる。
このシリンダヘッド10は、上記の通り、バルブシート12が鉄系材料からなり、シリンダヘッド本体14がアルミニウム系材料からなる。この場合であっても、上記の通り、第1位置決め面30と第2位置決め面32との接触に応じて、通電を停止することで、バルブシート12及びシリンダヘッド本体14のそれ以上の加熱を回避できる。これによって、鉄とアルミニウムの拡散を抑制することができるため、バルブシート12とシリンダヘッド本体14との間に脆い金属間化合物が形成されることを抑制できる。その結果、バルブシート12とシリンダヘッド本体14とを高強度且つ高精度に接合することができる。
このシリンダヘッド10は、上記の通り、バルブシート12の第1接合面24とシリンダヘッド本体14の第2接合面26とが抵抗溶接により接合されている。このため、バルブシート12とシリンダヘッド本体14とを圧入や、焼きばめ等により接合する場合とは異なり、小さな固定スペースで十分な接合強度を得ることができる。つまり、バルブシート12の厚さを小さくすることができる分、ポートの向き等の自由度を向上させたり、バルブシート12のバルブ当接面12aと冷却ジャケット38との距離を短くして、バルブ36等の冷却効率を高めたりすることが可能になる。
また、上記の通り、バルブシート12とシリンダヘッド本体14とを所望の位置関係で高精度に、すなわち、隙間無く接合することができるため、バルブシート12とシリンダヘッド本体14の熱伝導率を効果的に高めることができる。これによっても、バルブシート12を介したバルブ36等の冷却効率を高めることが可能になる。
本発明は、上記した実施形態に特に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、バルブシート12が高電気伝導率材料を含むこととしたが、該高電気伝導率材料は必須の構成要素ではない。また、高電気伝導率材料は、銅系材料に限定されるものではなく、バルブシート12の材料よりも電気伝導率が高い材料からなるものであればよい。
また、上記の実施形態に係る金属部材の接合方法では、図6に示すタイミングチャートに基づいて、加圧や通電を行うこととしたが、加圧や通電のタイミングは特にこれに限定されるものではない。例えば、上記の実施形態では、加圧力がP1に達した時間T2直後の時間T3から、バルブシート12及びシリンダヘッド本体14に対する通電を開始することとしたが、時間T2より前や、時間T2と同時に通電を開始してもよい。
また、上記の実施形態では、第1位置決め面30と第2位置決め面32とが接触する直前、又は接触と同時のタイミングとなる時間T5で通電を停止することとしたが、通電を停止するタイミングは、第2位置決め面32が溶融しないタイミングであれば、特に限定されるものではない。
また、上記の実施形態では、加圧力の付加を停止するタイミングを通電停止と同時としたが、特にこれに限定されるものではない。例えば、通電を停止した直後に加圧力の付加を停止してもよいし、通電を停止してから所定の時間が経過した後に加圧力の付加を停止してもよい。
10…シリンダヘッド 12…バルブシート
12a…バルブ当接面 14…シリンダヘッド本体
16…燃焼室 18…吸気ポート
20…排気ポート 22…開口周縁部
24…第1接合面 26…第2接合面
28…接合部位 30…第1位置決め面
32…第2位置決め面 34…非溶融部位
36…バルブ 38…冷却ジャケット
40…凸部 40a…周面
40b…端面 50…電極

Claims (6)

  1. 環状の第1金属部材の外周と、前記第1金属部材よりも融点が低い第2金属部材に設けられた開口の周縁部である開口周縁部とを接合する金属部材の接合方法であって、
    前記第1金属部材の外周に設けられた第1位置決め面と、前記第2金属部材の前記開口周縁部に設けられた第2位置決め面とを間隔をおいて臨ませるとともに、前記第1金属部材の第1接合面に、前記第2金属部材の第2接合面から突出する凸部の角部接触させた状態で、前記第1金属部材と前記第2金属部材に加圧力を加えつつ通電することにより、溶融した前記凸部を前記第1接合面と前記第2接合面との間から排出しながら、前記第1金属部材と前記第2金属部材とを近接させる第1工程と、
    前記第1位置決め面と前記第2位置決め面とが接触すると同時に通電を停止し、且つ加圧力の付加を停止することにより、前記第1接合面と前記第2接合面が接合部位となり、互いに当接した第1位置決め面及び第2位置決め面が非溶融部位となる接合金属部材を得る第2工程と、
    を有し、
    前記第1接合面は、前記第1工程で前記第1金属部材と前記第2金属部材とを近接させる際に前側となる一端側から、後側となる他端側に向かって前記第1金属部材の外径を拡径するテーパ状であり、
    前記第2接合面は、前記第1接合面に沿ったテーパ状であり、
    前記第1位置決め面は、前記第1接合面の前記一端側に連続して設けられ、
    前記第2位置決め面は、前記第2接合面の前記一端側に連続して設けられ、
    前記第1位置決め面及び前記第2位置決め面は、前記第1接合面及び前記第2接合面よりもテーパ角度が大きいテーパ状であり、
    前記凸部は、前記第2接合面から前記開口の軸心側に向かって突出し、
    前記第1工程では、前記凸部が前記角部から溶融しながら前記第1接合面に接触することで、前記第1金属部材と前記第2金属部材とが近接するにつれて、前記第1接合面と前記凸部との接触面積が、前記第1接合面に沿って前記開口の径方向に対して拡大していき、
    前記第2工程で形成される前記接合部位の全体は、前記第1接合面に沿ったテーパ状であることを特徴とする金属部材の接合方法。
  2. 請求項1記載の金属部材の接合方法において、
    前記第1位置決め面と前記第2位置決め面とを間隔をおいて臨ませるとともに、前記第1接合面に前記凸部を接触させた状態の前記第1金属部材及び前記第2金属部材に対して、通電を停止した状態で前記加圧力を加え、該加圧力が所定の大きさに至ったときから通電を開始することを特徴とする金属部材の接合方法。
  3. 請求項1又は2記載の金属部材の接合方法において、
    前記第1金属部材は鉄系材料からなり、前記第2金属部材はアルミニウム系材料からなることを特徴とする金属部材の接合方法。
  4. 請求項記載の金属部材の接合方法において、
    前記第1金属部材は、鉄よりも電気伝導率が高い高電気伝導率材料を含むことを特徴とする金属部材の接合方法。
  5. 請求項記載の金属部材の接合方法において、
    前記高電気伝導率材料は、銅系材料であることを特徴とする金属部材の接合方法。
  6. 請求項1〜の何れか1項に記載の金属部材の接合方法において、
    前記第1金属部材は、バルブシートであり、
    前記第2金属部材は、シリンダヘッド本体であり、
    前記シリンダヘッド本体に設けられたポートの開口周縁部に前記バルブシートを接合して前記接合金属部材を得ることを特徴とする金属部材の接合方法。
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