JP6874636B2 - 多層塗工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多層塗工装置に関するものである。
特許文献1には、回転しながらシートを搬送するバックアップロールと、搬送されるシートの表面に塗工液を吐出するダイと、を備え、シートの表面に塗工層を形成する塗工装置が開示されている。特許文献1に係るダイは複数の吐出口を備えており、1台のダイから複数の塗工液が同時に塗布される。
特開2013−220385号公報
特許文献1の多層塗工装置は、複数の塗工液が同時に塗工されるため、それぞれの塗工液が混ざり合ってしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、複数の塗工液が混ざり合うことを抑制できる多層塗工装置を提供するものである。
本発明に係る多層塗工装置は、回転しながらシートを搬送するバックアップロールと、第1の吐出口から第1の塗工液を吐出して前記バックアップロールに接した状態の前記シートに前記第1の塗工液を塗布し、第1層を形成する第1のダイと、第2の吐出口から第2の塗工液を吐出して前記バックアップロールに接した状態の前記シート上の前記第1層上に前記第2の塗工液を塗布し、第2層を形成する第2のダイと、を備えた多層塗工装置であって、前記第1の吐出口と前記第2の吐出口が、水平かつ前記バックアップロールを挟んで対向する位置に配置されたことを、特徴としたものである。
本発明に係る多層塗工装置は、シートに第1の塗工液を吐出して塗布する第1の吐出口と、第2の塗工液を吐出して塗布する第2の吐出口と、が、水平かつバックアップロールを挟んで対向する位置に配置されている。このような構成においては、第1の塗工液が塗布されてから第2の塗工液が塗布されるまでに時間がかかるため、第2の塗工液が塗布される前に第1の塗工液が十分乾燥する。このため、第2の塗工液が第1の塗工液に混ざり合うことを抑制できる。
このようにして、本発明に係る多層塗工装置では、複数の塗工液が混ざり合うことを抑制することができる。
本発明により、複数の塗工液が混ざり合うことを抑制できる多層塗工装置を提供することができる。
本実施形態に係る多層塗工装置の横断面図である。 本実施形態に係る第1の吐出口近傍の拡大断面図である。 本実施形態の変形例に係る第1の吐出口近傍の拡大断面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載および図面は、適宜、簡略化されている。
まず、本実施形態に係る多層塗工装置1の全体的な構成について、図1を用いて説明する。図1は、多層塗工装置1の横断面図である。多層塗工装置1は、図1に示すように、バックアップロール11と、ローラー12と、第1のダイ21と、第2のダイ22と、を備える。
多層塗工装置1は、例えばシート状の銅板に活物質と電解質を塗工して活物質層と電解質層を形成し、電極板を製造するための装置である。
バックアップロール11及びローラー12は、円柱形状の回転体である。塗工時において、バックアップロール11の周面には、ローラー12を介して導かれたシート30が巻回されている。バックアップロール11は、図示しないモータで駆動されて回転軸Cを中心に回転し、シート30を矢印方向に搬送する。シート30は、搬送方向の下流に備えられた図示しない巻取り装置によって引っ張られ、バックアップロール11の周面から剥離しないようにされている。
第1のダイ21は、バックアップロール11の幅方向に沿って構成され、その内部には第1のマニホールド211と、第1のスリット212と、が幅方向に沿って形成されている。第1のスリット212の端部は第1の吐出口213である。第1のダイ21は、第1の吐出口213の下面とバックアップロール11の回転軸Cの高さとが同じになるように、水平に配置されている。
なお、本明細書中において水平とは、完全な水平を意味しているわけではなく、鉛直方向に対して略直交する角度のことをいう。
第1のマニホールド211は、第1の塗工液31aを貯留する空間である。第1のマニホールド211の断面は、図1では略半円形であるが、略円形であってもよい。また、第1のマニホールド211の底部に、外部から第1の塗工液31aを供給する供給装置が接続されていてもよい。
第1のスリット212は、第1のマニホールド211から第1のダイ21の外部に向かって水平方向に延びた空間であり、その高さは1mm程度とすることができる。第1のマニホールド211に貯留された第1の塗工液31aは、第1のスリット212内を流れ、第1の吐出口213から吐出されて、バックアップロール11に接した状態のシート30に塗布される。塗布された第1の塗工液31aは、シート30の搬送中に乾燥され、第1層31bとしてシート30上に定着する。
本実施形態に係る多層塗工装置1では、第1のスリット212及び第1の吐出口213が水平に設けられ、吐出方向が水平であるため、スリット及び吐出口が下を向いたダイを用いた場合に比べて、粘度の低い塗工液でも液垂れを起こさずに塗布することができる。また、スリット及び吐出口が上を向いたダイを用いた場合に比べて、塗工液の液垂れによるダイの汚れを抑えることができる。
ここで、第1の塗工液31aが塗布される機構について、図2を用いてさらに詳細に説明する。図2は、第1の吐出口213近傍の拡大断面図である。
図2に示すように、第1の塗工液31aは、第1の吐出口213から吐出されると、シート30と上流側リップ214及び下流側リップ215とに挟まれた空間で液溜まり31cを形成する。この状態でシート30を搬送することで、シート30の移動に伴って液溜まり31cが引っ張られ、シート30の表面に第1の塗工液31aを塗布することができる。
液溜まり31cの量は、第1の吐出口213とシート30との間の距離に依存する。また、第1層31bの膜厚は液溜まり31cの量によって変化する。このため、本実施形態に係る多層塗工装置1では、第1の吐出口213とシート30との間の距離を制御することによって、第1層31bの膜厚を調整することができる。
次に、図1を用いて、第2のダイ22について説明する。
第2のダイ22は、第1のダイ21と同様に、バックアップロール11の幅方向に沿って構成され、その内部には第2のマニホールド221と、第2のスリット222と、が幅方向に沿って形成されている。第2のスリット222の端部は第2の吐出口223である。第2のダイ22は、第2の吐出口223の下面とバックアップロール11の回転軸Cの高さとが同じになるように、第1のダイ21の反対側に、水平に配置されている。すなわち、第1の吐出口213と第2の吐出口223が、水平かつバックアップロール11を挟んで対向する位置になるように、第1のダイ21と第2のダイ22が配置されている。
第2のマニホールド221は、第2の塗工液32aを貯留する空間である。第2のマニホールド221の断面は、図1では略半円形であるが、略円形であってもよい。また、第2のマニホールド221の底部に、外部から第2の塗工液32aを供給する供給装置が接続されていてもよい。
第2のスリット222は、第2のマニホールド221から第2のダイ22の外部に向かって水平方向に延びた空間であり、その高さは1mm程度とすることができる。第2のマニホールド221に貯留された第2の塗工液32aは、第2のスリット222内を流れ、第2の吐出口223から吐出されて、バックアップロール11に接した状態のシート30上の第1層31bの上に塗布される。塗布された第2の塗工液32aは、シート30の搬送中に乾燥され、第2層32bとして第1層31b上に定着する。第2層32bの膜厚は、第1のダイ21と同様に、第2の吐出口223とシート30との間の距離を制御することによって、第1層31bの膜厚とは独立して調整することができる。
本実施形態に係る多層塗工装置1では、第1の吐出口213と第2の吐出口223とが離間して配置されているため、第1の塗工液31aが塗布されてから第2の塗工液32aが塗布されるまでに時間がかかる。このため、第1の塗工液31aが十分乾燥し、第1層31bがシート30に定着した後で第2の塗工液32aが塗布される。従って、多層塗工装置1は、第1の塗工液31aと第2の塗工液32aとが混ざり合うのを抑制しつつ、シート30上に第1層31bと第2層32bとを形成することができる。
以上のように、本発明に係る多層塗工装置1は、複数の塗工液が混ざり合うことを抑制しつつ、シート上に多層膜を形成することができる。
[変形例]
次に、図3を用いて、本実施形態の変形例について説明する。図3は、本実施形態の変形例に係る、第1の吐出口213近傍の拡大断面図である。
図3に示すように、本実施形態の変形例に係る第1のダイ21は、第1の吐出口213の下面が、バックアップロール11の回転軸Cの高さから距離dだけ低くなるように配置されている。バックアップロール11の径が250mmであるとき、距離dは、0.5〜1mm程度とすることができる。
図3に示すように、第1の吐出口213の下面がバックアップロール11の回転軸Cの高さよりも低い構成においては、第1の吐出口213より上流側リップ214の方がシート30と近い位置にある。このため、第1の吐出口213の下面がバックアップロール11の回転軸Cの高さと同じである構成に比べて、上流側リップ214をシート30に近づけることができ、上流側リップ214とシート30との間に形成される液溜まり31cの量を多くすることができる。これにより、印刷時のかすれを軽減することができる。
前述したように、液溜まり31cの量は、第1の吐出口213とシート30との距離によって調整することもできるが、本変形例によれば、第1の吐出口213とシート30との距離を一定距離以上に保ったまま液溜まり31cの量を制御することができる。このため、第1の吐出口213の周辺部がシート30と接触して破損することを防ぎつつ液溜まり31cの量を調整することができる。
以上の例では、第1の吐出口213の下面がバックアップロール11の回転軸Cの高さから距離dだけ低くなるように第1のダイ21を配置した構成について説明したが、第2の吐出口223の下面がバックアップロール11の回転軸Cの高さから距離dだけ高くなるように第2のダイ22を配置してもよい。この場合においても、第2のダイ22の上流側リップとシート30との距離が狭くなるため、第2のダイ22の上流側リップとシート30との間に形成される液溜まりの量を多くすることができる。
以上の変形例に係る多層塗工装置1においても、第1の塗工液31aが塗布されてから第2の塗工液32aが塗布されるまでに時間がかかるため、複数の塗工液が混ざり合うことを抑制しつつ、シート30上に多層膜を形成することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 多層塗工装置
11 バックアップロール
12 ローラー
21 第1のダイ
22 第2のダイ
30 シート
31a 第1の塗工液
31b 第1層
32a 第2の塗工液
32b 第2層
211 第1のマニホールド
212 第1のスリット
213 第1の吐出口
214 上流側リップ
215 下流側リップ
221 第2のマニホールド
222 第2のスリット
223 第2の吐出口
C 回転軸
d 距離

Claims (1)

  1. 回転しながらシートを搬送するバックアップロールと、
    第1の吐出口から第1の塗工液を吐出して前記バックアップロールに接した状態の前記シートに前記第1の塗工液を塗布し、第1層を形成する第1のダイと、
    第2の吐出口から第2の塗工液を吐出して前記バックアップロールに接した状態の前記シート上の前記第1層上に前記第2の塗工液を塗布し、第2層を形成する第2のダイと、
    前記第1のダイにおいて、前記第1の塗工液を前記第1の吐出口まで搬送する第1のスリットと、
    前記第2のダイにおいて、前記第2の塗工液を前記第2の吐出口まで搬送する第2のスリットと、
    を備えた多層塗工装置であって、
    前記第1の吐出口および前記第1のスリット前記第2の吐出口および前記第2のスリットが、水平かつ前記バックアップロールを挟んで対向する位置に配置され、
    前記第1の塗工液が前記第1の吐出口から水平方向に吐出され、
    前記第2の塗工液が前記第2の吐出口から水平方向い吐出される
    多層塗工装置。
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