JP6875630B2 - ウェハの洗浄方法及び該洗浄方法に用いる薬液 - Google Patents
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Description
表面に微細な凹凸パターンを有し該凹凸パターンの少なくとも一部がシリコン元素を含むウェハの洗浄時に、該凹凸パターンの少なくとも凹部表面に撥水性保護膜を形成するための薬液であり、下記一般式[A]で表されるケイ素化合物A、および、プロトンをケイ素化合物Aに供与する酸又は/および電子をケイ素化合物Aから受容する酸を含み、前記薬液の出発原料中の水分の総量が、該原料の総量に対し5000質量ppm以下であることを特徴とする、撥水性保護膜形成用薬液と、それを用いたウェハの洗浄方法について開示している。
R1 aSi(H)b(X)4−a−b [A]
(式[A]中、R1は、それぞれ互いに独立して、炭素数が1〜18の炭化水素基を含む1価の有機基、および、炭素数が1〜8のフルオロアルキル鎖を含む1価の有機基から選ばれる少なくとも1つの基であり、Xは、それぞれ互いに独立して、ハロゲン基、Siに結合する元素が酸素または窒素の1価の有機基、ニトリル基から選ばれる少なくとも1つの基であり、aは1〜3の整数、bは0〜2の整数であり、aとbの合計は3以下である。)
表面に微細な凹凸パターンを有し該凹凸パターンの少なくとも一部がシリコン元素を含むウェハを洗浄する方法において、
特許文献9の、例えば、実施例4に記載の撥水性保護膜形成用薬液を用いると、該薬液により上記塩化ビニル樹脂が劣化してしまう場合があった。
表面に微細な凹凸パターンを有し該凹凸パターンの少なくとも一部がシリコン元素を含むウェハ(以降、単に「ウェハ」と記載する場合がある)を洗浄する方法において、
上記塩化ビニル樹脂を劣化させることなく、ウェハの凹凸パターン表面に撥水性保護膜(以降、単に「保護膜」と記載する場合がある)を形成する、撥水性保護膜形成用薬液(以降、単に「薬液」と記載する場合がある)、及び該薬液を用いるウェハの洗浄方法を提供することを課題とする。
接液部材として塩化ビニル樹脂を含むウェハの洗浄装置で
表面に微細な凹凸パターンを有し該凹凸パターンの少なくとも一部がシリコン元素を含むウェハを洗浄する方法において、
下記一般式[1]で表されるアルコキシシラン、及び
下記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び下記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種、
並びに希釈溶媒を含み、
上記希釈溶媒が、炭化水素、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含み、当該炭化水素、及び、チオールの総量が上記希釈溶媒の総量100質量%に対して80〜100質量%である撥水性保護膜形成用薬液を上記凹凸パターンの少なくとも凹部に保持して、該凹部表面に撥水性保護膜を形成する、ウェハの洗浄方法。
(R 1 ) a Si(H) b (OR 2 ) 4−a−b [1]
[式[1]中、R 1 は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基から選ばれる少なくとも1つの基であり、R 2 は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基であり、aは、1〜3の整数、bは0〜2の整数であり、aとbの合計は3以下である。]
R 3 −S(=O) 2 OH [2]
[式[2]中、R 3 は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基、及び、水酸基からなる群から選ばれる基である。]
R 3 −S(=O) 2 O−Si(H) 3−c (R 4 ) c [3]
[式[3]中、R 3 は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基であり、R 4 は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基から選ばれる少なくとも1つの基であり、cは、1〜3の整数である。]
<2>
上記スルホン酸が、下記一般式[4]で表されるスルホン酸からなる群から選ばれる少なくとも1つである、<1>に記載のウェハの洗浄方法。
R 5 −S(=O) 2 OH [4]
[式[4]中、R 5 は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。]
<3>
上記スルホン酸の無水物が、下記一般式[4]で表されるスルホン酸の、無水物からなる群から選ばれる少なくとも1つである、<1>に記載のウェハの洗浄方法。
R 5 −S(=O) 2 OH [4]
[式[4]中、R 5 は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。]
<4>
上記スルホン酸の塩が、下記一般式[4]で表されるスルホン酸の、アンモニウム塩、及び、アルキルアミン塩からなる群から選ばれる少なくとも1つである、<1>に記載のウェハの洗浄方法。
R 5 −S(=O) 2 OH [4]
[式[4]中、R 5 は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。]
<5>
上記スルホン酸誘導体が、下記一般式[5]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1つである、<1>に記載のウェハの洗浄方法。
R 6 −S(=O) 2 O−Si(CH 3 ) 2 (R 7 ) [5]
[式[5]中、R 6 は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基であり、R 7 は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基である。]
<6>
上記炭化水素が、炭素数が6〜13の炭化水素である、<1>〜<5>のいずれか一つに記載のウェハの洗浄方法。
<7>
上記チオールが、炭素数が6〜13のチオールである、<1>〜<6>のいずれか一つに記載のウェハの洗浄方法。
<8>
上記アルコキシシランが、下記一般式[7]で表されるアルコキシシランからなる群から選ばれる少なくとも1つである、<1>〜<7>のいずれか一つに記載のウェハの洗浄方法。
(R 10 ) d Si(OR 11 ) 4−d [7]
[式[7]中、R 10 は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基、R 11 は、それぞれ互いに独立して、炭素数が1〜12の1価の炭化水素基であり、dは、2、または、3である。]
<9>
上記アルコキシシランが、下記一般式[8]で表されるモノアルコキシシランからなる群から選ばれる少なくとも1つである、<1>〜<8>のいずれか一つに記載のウェハの洗浄方法。
R 10 −Si(CH 3 ) 2 (OR 11 ) [8]
[式[8]中、R 10 は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基、R 11 は、炭素数が1〜12の1価の炭化水素基である。]
<10>
上記撥水性保護膜形成用薬液中の上記アルコキシシランの濃度が0.5〜35質量%である、<1>〜<9>のいずれか一つに記載のウェハの洗浄方法。
<11>
上記撥水性保護膜形成用薬液中の、上記スルホン酸、上記スルホン酸の無水物、上記スルホン酸の塩、及び上記スルホン酸誘導体の総量の濃度が0.0001〜5質量%である、<1>〜<10>のいずれか一つに記載のウェハの洗浄方法。
<12>
上記撥水性保護膜形成用薬液を上記凹凸パターンの少なくとも凹部に保持して、該凹部表面に撥水性保護膜を形成した後で、該撥水性保護膜形成用薬液を乾燥により上記凹部から除去する、<1>〜<11>のいずれか一つに記載のウェハの洗浄方法。
<13>
上記撥水性保護膜形成用薬液を上記凹凸パターンの少なくとも凹部に保持して、該凹部表面に撥水性保護膜を形成した後で、該凹部の撥水性保護膜形成用薬液を該薬液とは異なる洗浄液に置換し、該洗浄液を乾燥により上記凹部から除去する、<1>〜<11>のいずれか一つに記載のウェハの洗浄方法。
<14>
上記乾燥後のウェハ表面に、加熱処理、光照射処理、オゾン曝露処理、プラズマ照射処理、及びコロナ放電処理からなる群から選ばれる少なくとも1つの処理を施して上記撥水性保護膜を除去する、<12>又は<13>に記載のウェハの洗浄方法。
<15>
少なくとも、
上記一般式[1]で表されるアルコキシシランを含む、又は、
上記一般式[1]で表されるアルコキシシランと、炭化水素、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含む希釈溶媒を含む、
第一液と、
上記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び上記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、又は、
上記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び上記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種と、炭化水素、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含む希釈溶媒を含む、
第二液
とを含み、
第一液と第二液の少なくとも一方が上記希釈溶媒を含む、撥水性保護膜形成用薬液キットを混合することにより、上記撥水性保護膜形成用薬液を得る工程を有する、<1>〜<14>のいずれか一つに記載のウェハの洗浄方法。
<16>
接液部材として塩化ビニル樹脂を含むウェハの洗浄装置で
表面に微細な凹凸パターンを有し該凹凸パターンの少なくとも一部がシリコン元素を含むウェハを洗浄する際に使用される、
下記一般式[1]で表されるアルコキシシラン、及び
下記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び下記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種、
並びに希釈溶媒を含み、
上記希釈溶媒が、炭化水素、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含み、当該炭化水素、及び、チオールの総量が上記希釈溶媒の総量100質量%に対して80〜100質量%である、撥水性保護膜形成用薬液。
(R 1 ) a Si(H) b (OR 2 ) 4−a−b [1]
[式[1]中、R 1 は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基から選ばれる少なくとも1つの基であり、R 2 は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基であり、aは、1〜3の整数、bは0〜2の整数であり、aとbの合計は3以下である。]
R 3 −S(=O) 2 OH [2]
[式[2]中、R 3 は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基、及び、水酸基からなる群から選ばれる基である。]
R 3 −S(=O) 2 O−Si(H) 3−c (R 4 ) c [3]
[式[3]中、R 3 は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基であり、R 4 は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基から選ばれる少なくとも1つの基であり、cは、1〜3の整数である。]
<17>
上記スルホン酸が、下記一般式[4]で表されるスルホン酸からなる群から選ばれる少なくとも1つである、<16>に記載の撥水性保護膜形成用薬液。
R 5 −S(=O) 2 OH [4]
[式[4]中、R 5 は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。]
<18>
上記スルホン酸の無水物が、下記一般式[4]で表されるスルホン酸の、無水物からなる群から選ばれる少なくとも1つである、<16>に記載の撥水性保護膜形成用薬液。
R 5 −S(=O) 2 OH [4]
[式[4]中、R 5 は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。]
<19>
上記スルホン酸の塩が、下記一般式[4]で表されるスルホン酸の、アンモニウム塩、及び、アルキルアミン塩からなる群から選ばれる少なくとも1つである、<16>に記載の撥水性保護膜形成用薬液。
R 5 −S(=O) 2 OH [4]
[式[4]中、R 5 は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。]
<20>
上記スルホン酸誘導体が、下記一般式[5]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1つである、<16>に記載の撥水性保護膜形成用薬液。
R 6 −S(=O) 2 O−Si(CH 3 ) 2 (R 7 ) [5]
[式[5]中、R 6 は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基であり、R 7 は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基である。]
<21>
上記炭化水素が、炭素数が6〜13の炭化水素である、<16>〜<20>のいずれか一つに記載の撥水性保護膜形成用薬液。
<22>
上記チオールが、炭素数が6〜13のチオールである、<16>〜<21>のいずれか一つに記載の撥水性保護膜形成用薬液。
<23>
上記アルコキシシランが、下記一般式[7]で表されるアルコキシシランからなる群から選ばれる少なくとも1つである、<16>〜<22>のいずれか一つに記載の撥水性保護膜形成用薬液。
(R 10 ) d Si(OR 11 ) 4−d [7]
[式[7]中、R 10 は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基、R 11 は、それぞれ互いに独立して、炭素数が1〜12の1価の炭化水素基であり、dは、2、または、3である。]
<24>
上記アルコキシシランが、下記一般式[8]で表されるモノアルコキシシランからなる群から選ばれる少なくとも1つである、<16>〜<23>のいずれか一つに記載の撥水性保護膜形成用薬液。
R 10 −Si(CH 3 ) 2 (OR 11 ) [8]
[式[8]中、R 10 は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基、R 11 は、炭素数が1〜12の1価の炭化水素基である。]
<25>
上記撥水性保護膜形成用薬液中の上記アルコキシシランの濃度が0.5〜35質量%である、<16>〜<24>のいずれか一つに記載の撥水性保護膜形成用薬液。
<26>
上記撥水性保護膜形成用薬液中の、上記スルホン酸、上記スルホン酸の無水物、上記スルホン酸の塩、及び上記スルホン酸誘導体の総量の濃度が0.0001〜5質量%である、<16>〜<25>のいずれか一つに記載の撥水性保護膜形成用薬液。
<27>
混合することにより、<16>〜<26>のいずれか一つに記載の撥水性保護膜形成用薬液を得るための撥水性保護膜形成用薬液キットであり、
少なくとも、
上記一般式[1]で表されるアルコキシシランを含む、又は、
上記一般式[1]で表されるアルコキシシランと、炭化水素、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含む希釈溶媒を含む、
第一液と、
上記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び上記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、又は、
上記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び上記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種と、炭化水素、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含む希釈溶媒を含む、
第二液
とを含み、
第一液と第二液の少なくとも一方が上記希釈溶媒を含む、撥水性保護膜形成用薬液キット。
本発明は、上記<1>〜<27>に係る発明であるが、以下、それ以外の事についても参考のため記載した。
本発明は、接液部材として塩化ビニル樹脂を含むウェハの洗浄装置で
表面に微細な凹凸パターンを有し該凹凸パターンの少なくとも一部がシリコン元素を含むウェハを洗浄する方法において、
下記一般式[1]で表されるアルコキシシラン、及び
下記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び下記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種、
並びに希釈溶媒を含み、
上記希釈溶媒が、炭化水素、エーテル、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含み、当該炭化水素、エーテル、及び、チオールの総量が上記希釈溶媒の総量100質量%に対して80〜100質量%である撥水性保護膜形成用薬液を上記凹凸パターンの少なくとも凹部に保持して、該凹部表面に撥水性保護膜を形成する、ウェハの洗浄方法である。
(R1)aSi(H)b(OR2)4−a−b [1]
[式[1]中、R1は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基から選ばれる少なくとも1つの基であり、R2は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基であり、aは、1〜3の整数、bは0〜2の整数であり、aとbの合計は3以下である。]
R3−S(=O)2OH [2]
[式[2]中、R3は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基、及び、水酸基からなる群から選ばれる基である。]
R3−S(=O)2O−Si(H)3−c(R4)c [3]
[式[3]中、R3は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基であり、R4は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基から選ばれる少なくとも1つの基であり、cは、1〜3の整数である。]
R5−S(=O)2OH [4]
[式[4]中、R5は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。]
R5−S(=O)2OH [4]
[式[4]中、R5は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。]
R5−S(=O)2OH [4]
[式[4]中、R5は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。]
R6−S(=O)2O−Si(CH3)2(R7) [5]
[式[5]中、R6は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基であり、R7は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基である。]
R8−O−R9 [6]
[式[6]中、R8、及び、R9は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基であり、R8とR9の炭素数の合計は4〜16である。]
(R10)dSi(OR11)4−d [7]
[式[7]中、R10は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基、R11は、それぞれ互いに独立して、炭素数が1〜12の1価の炭化水素基であり、dは、2、または、3である。]
R10−Si(CH3)2(OR11) [8]
[式[8]中、R10は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基、R11は、炭素数が1〜12の1価の炭化水素基である。]
少なくとも、
上記一般式[1]で表されるアルコキシシランを含む、又は、
上記一般式[1]で表されるアルコキシシランと、炭化水素、エーテル、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含む希釈溶媒を含む、
第一液と、
上記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び上記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、又は、
上記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び上記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種と、炭化水素、エーテル、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含む希釈溶媒を含む、
第二液
とを含み、
第一液と第二液の少なくとも一方が上記希釈溶媒を含む、撥水性保護膜形成用薬液キットを混合することにより、上記撥水性保護膜形成用薬液を得る工程を有していてもよい。
表面に微細な凹凸パターンを有し該凹凸パターンの少なくとも一部がシリコン元素を含むウェハを洗浄する際に使用される、
下記一般式[1]で表されるアルコキシシラン、及び
下記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び下記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種、
並びに希釈溶媒を含み、
上記希釈溶媒が、炭化水素、エーテル、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含み、当該炭化水素、エーテル、及び、チオールの総量が上記希釈溶媒の総量100質量%に対して80〜100質量%である、撥水性保護膜形成用薬液である。
(R1)aSi(H)b(OR2)4−a−b [1]
[式[1]中、R1は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基から選ばれる少なくとも1つの基であり、R2は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基であり、aは、1〜3の整数、bは0〜2の整数であり、aとbの合計は3以下である。]
R3−S(=O)2OH [2]
[式[2]中、R3は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基、及び、水酸基からなる群から選ばれる基である。]
R3−S(=O)2O−Si(H)3−c(R4)c [3]
[式[3]中、R3は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基であり、R4は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基から選ばれる少なくとも1つの基であり、cは、1〜3の整数である。]
R5−S(=O)2OH [4]
[式[4]中、R5は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。]
R5−S(=O)2OH [4]
[式[4]中、R5は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。]
R5−S(=O)2OH [4]
[式[4]中、R5は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。]
R6−S(=O)2O−Si(CH3)2(R7) [5]
[式[5]中、R6は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基であり、R7は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基である。]
R8−O−R9 [6]
[式[6]中、R8、及び、R9は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基であり、R8とR9の炭素数の合計は4〜16である。]
(R10)dSi(OR11)4−d [7]
[式[7]中、R10は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基、R11は、それぞれ互いに独立して、炭素数が1〜12の1価の炭化水素基であり、dは、2、または、3である。]
R10−Si(CH3)2(OR11) [8]
[式[8]中、R10は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基、R11は、炭素数が1〜12の1価の炭化水素基である。]
混合することにより、上記の撥水性保護膜形成用薬液を得るための撥水性保護膜形成用薬液キットであり、
少なくとも、
上記一般式[1]で表されるアルコキシシランを含む、又は、
上記一般式[1]で表されるアルコキシシランと、炭化水素、エーテル、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含む希釈溶媒を含む、
第一液と、
上記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び上記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、又は、
上記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び上記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種と、炭化水素、エーテル、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含む希釈溶媒を含む、
第二液
とを含み、
第一液と第二液の少なくとも一方が上記希釈溶媒を含む、撥水性保護膜形成用薬液キットである。
本発明の撥水性保護膜形成用薬液は、
下記一般式[1]で表されるアルコキシシラン、及び
下記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び下記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種、
並びに希釈溶媒を含み、
上記希釈溶媒が、炭化水素、エーテル、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含み、当該炭化水素、エーテル、及び、チオールの総量が上記希釈溶媒の総量100質量%に対して80〜100質量%である。
(R1)aSi(H)b(OR2)4−a−b [1]
[式[1]中、R1は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基から選ばれる少なくとも1つの基であり、R2は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基であり、aは、1〜3の整数、bは0〜2の整数であり、aとbの合計は3以下である。]
R3−S(=O)2OH [2]
[式[2]中、R3は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基、及び、水酸基からなる群から選ばれる基である。]
R3−S(=O)2O−Si(H)3−c(R4)c [3]
[式[3]中、R3は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基であり、R4は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基から選ばれる少なくとも1つの基であり、cは、1〜3の整数である。]
(R10)dSi(OR11)4−d [7]
[式[7]中、R10は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基、R11は、それぞれ互いに独立して、炭素数が1〜12の1価の炭化水素基であり、dは、2、または、3である。]
R10−Si(CH3)2(OR11) [8]
[式[8]中、R10は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基、R11は、炭素数が1〜12の1価の炭化水素基である。]
R8−O−R9 [6]
[式[6]中、R8、及び、R9は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基であり、R8とR9の炭素数の合計は4〜16である。]
(R1)aSi(H)3−a−OS(=O)2−R3 + R2OH
→ (R1)aSi(H)3−a−OR2 + R3−S(=O)2−OH [9]
上記の反応式において、R1とR2とaは一般式[1]と同様であり、R3は一般式[2]と同様である。
本発明において、撥水性保護膜とは、ウェハ表面に形成されることにより、該ウェハ表面の濡れ性を低くする膜、すなわち撥水性を付与する膜のことである。本発明において撥水性とは、物品表面の表面エネルギーを低減させて、水やその他の液体と該物品表面との間(界面)で相互作用、例えば、水素結合、分子間力などを低減させる意味である。特に水に対して相互作用を低減させる効果が大きいが、水と水以外の液体の混合液や、水以外の液体に対しても相互作用を低減させる効果を有する。該相互作用の低減により、物品表面に対する液体の接触角を大きくすることができる。なお、撥水性保護膜は、上記アルコキシシランから形成されたものであってもよいし、アルコキシシランを主成分とする反応物を含むものであっても良い。
上記のウェハとしては、ウェハ表面にシリコン、酸化ケイ素、又は窒化ケイ素などケイ素元素を含む膜が形成されたもの、あるいは、上記凹凸パターンを形成したときに、該凹凸パターンの表面の少なくとも一部がシリコン、酸化ケイ素、又は窒化ケイ素などケイ素元素を含むものが含まれる。また、少なくともケイ素元素を含む複数の成分から構成されたウェハに対しても、ケイ素元素を含む成分の表面に保護膜を形成することができる。該複数の成分から構成されたウェハとしては、シリコン、酸化ケイ素、及び、窒化ケイ素などケイ素元素を含む成分がウェハ表面に形成したもの、あるいは、凹凸パターンを形成したときに、該凹凸パターンの少なくとも一部がシリコン、酸化ケイ素、及び、窒化ケイ素などケイ素元素を含む成分となるものも含まれる。なお、上記薬液で保護膜を形成できるのは上記凹凸パターン中のケイ素元素を含む部分の表面である。
上記のようにエッチングによって得られた、表面に微細な凹凸パターンを有するウェハは、本発明の洗浄方法に先立って、エッチングの残渣などを除去するために、水系洗浄液で洗浄されてもよいし、該洗浄後に凹部に保持された水系洗浄液を該水系洗浄液とは異なる洗浄液(以降、「洗浄液A」と記載する)に置換してさらに洗浄されてもよい。
下記実施例1〜16、22、23、28、40〜42、70〜74、90、91はそれぞれ参考例1〜16、22、23、28、40〜42、70〜74、90、91に読み替えるものとする。
以下の(A)〜(C)の評価を行った。
保護膜が形成されたウェハ表面上に純水約2μlを置き、水滴とウェハ表面とのなす角(接触角)を接触角計(協和界面科学製:CA−X型)で測定した。
保護膜が形成されたウェハを60℃温水に10分浸漬させたときの、接触角の低下量を評価した。接触角の低下量が小さいほど、保護膜形成後の洗浄で接触角が低下しにくいことを意味し、該低下量が10°以下であれば特に好ましい。
本発明の実施例では、接液部材として塩化ビニル樹脂を含むウェハの洗浄装置でウェハを洗浄した際の該接液部材の劣化の有無を評価する代わりに、保護膜形成用薬液に塩化ビニル樹脂を浸漬して該塩化ビニル樹脂の劣化の有無を評価した。具体的には、保護膜形成用薬液に、塩化ビニル樹脂(表面は艶あり)を浸漬し、40℃で4週間浸漬したのち、塩化ビニル樹脂の劣化を目視で観察し、変色や膨潤などの劣化の有無を確認した。劣化がないものを合格、あるものを不合格とした。
(1)保護膜形成用薬液の調製
原料のアルコキシシランとしてトリメチルメトキシシラン〔(CH3)3Si−OCH3〕;10g、スルホン酸類としてメタンスルホン酸〔CH3S(=O)2OH〕;0.5g、希釈溶媒としてジイソアミルエーテル〔(CH3)2CHCH2CH2−O−CH2CH2CH(CH3)2:DiAE〕;89.5gを混合し、保護膜形成用薬液を得た。
平滑な熱酸化膜付きシリコンウェハ(表面に厚さ1μmの熱酸化膜層を有するSiウェハ)を1質量%のフッ酸水溶液に室温で10分浸漬し、純水に室温で1分、2−プロパノール(iPA)に室温で1分浸漬した。
上記洗浄後のシリコンウェハを、上記「(1)保護膜形成用薬液の調製」で調製した保護膜形成用薬液に室温で2分浸漬し、iPAに室温で1分、純水に室温で1分浸漬した。最後に、シリコンウェハを純水から取出し、エアーを吹き付けて、表面の純水を除去した。
実施例1で用いたアルコキシシランの種類や濃度、スルホン酸類の種類や濃度、希釈溶媒の種類などの条件を変更して、それ以外は実施例1と同様にウェハの表面処理を行い、さらにその評価を行った。結果を表1〜表3に示す。なお、表中で、「DnAE」はジノルマルアミルエーテルを意味し、「DnHE」はジノルマルヘキシルエーテルを意味し、「EME」はエチルメチルエーテルを意味し、「DnDE」はジノルマルデシルエーテルを意味し、「DiAE/PGMEA−95」は質量比でDiAE:PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)=95:5の混合溶媒を意味し、「DiAE/PGMEA−90」は質量比でDiAE:PGMEA=90:10の混合溶媒を意味し、「DiAE/nHA−95」は質量比でDiAE:nHA(n−ヘキサノール)=95:5の混合溶媒を意味し、「DiAE/酢酸エチル−95」は質量比でDiAE:酢酸エチル=95:5の混合溶媒を意味し、「DiAE/シクロヘキサノン−95」は質量比でDiAE:シクロヘキサノン=95:5の混合溶媒を意味し、「デカン/PGMEA−95」は質量比でデカン:PGMEA=95:5の混合溶媒を意味し、「デカン/nHA−95」は質量比でデカン:nHA=95:5の混合溶媒を意味し、「デカン/nHA−90」は質量比でデカン:nHA=90:10の混合溶媒を意味し、「1−ドデカンチオール/PGMEA−95」は質量比で1−ドデカンチオール:PGMEA=95:5の混合溶媒を意味し、「1−ドデカンチオール/PGMEA−90」は質量比で1−ドデカンチオール:PGMEA=90:10の混合溶媒を意味し、「1−ドデカンチオール/nHA−95」は質量比で1−ドデカンチオール:nHA=95:5の混合溶媒を意味し、「1−ドデカンチオール/nHA−90」は質量比で1−ドデカンチオール:nHA=90:10の混合溶媒を意味し、「1−ドデカンチオール/酢酸エチル−95」は質量比で1−ドデカンチオール:酢酸エチル=95:5の混合溶媒を意味し、「1−ドデカンチオール/シクロヘキサノン−95」は質量比で1−ドデカンチオール:シクロヘキサノン=95:5の混合溶媒を意味する。
実施例84、85の薬液は、それぞれ、実施例17、実施例75の薬液に、その他の添加剤として1−ドデカンチオールを1質量%の濃度となるように添加して得られた薬液であり、いずれも良好な評価結果であった。また、実施例86、87の薬液は、それぞれ、実施例17、実施例75の薬液に、その他の添加剤としてBHT(ジブチルヒドロキシトルエン)を0.1質量%の濃度となるように添加して得られた薬液であり、いずれも良好な評価結果であった。さらに、実施例88、89の薬液は、それぞれ、実施例17、実施例75の薬液に、その他の添加剤としてtert−ブチルキシレノール(6−tert−ブチル−2,4−キシレノール)を0.1質量%の濃度となるように添加して得られた薬液であり、いずれも良好な評価結果であった。結果を表4に示す。
(第一液の調製)
アルコキシシランとしてトリメチルメトキシシラン;10g、希釈溶媒としてジイソアミルエーテル;40gを混合し、第一液を得た。
(第二液の調製)
スルホン酸類としてトリフルオロメタンスルホン酸の−OH基を−OSi(CH3)3基に置き換えたスルホン酸誘導体〔CF3S(=O)2O−Si(CH3)3〕;0.5g、希釈溶媒としてジイソアミルエーテル;49.5gを混合し、第二液を得た。
上記第一液と第二液を混合して保護膜形成用薬液を得た以外は、実施例1と同じとした。
実施例90で用いたアルコキシシランの種類や濃度、スルホン酸類の濃度、希釈溶媒の種類などの条件を変更して、それ以外は実施例90と同様にウェハの表面処理を行い、さらにその評価を行った。結果を表5に示す。
表6に示すように、スルホン酸類の種類や濃度、希釈溶媒の種類などの条件を変更して、それ以外は実施例1と同様にウェハの表面処理を行い、さらにその評価を行った。
比較例1は、スルホン酸を含まない保護膜形成用薬液を用いた場合であり、表面処理後の接触角が10°未満と低く、撥水性付与効果は見られなかった。
比較例2は、比較例1の希釈溶媒をDiAEに変更した例であり、比較例1と同様の評価結果であった。また、比較例3は、比較例1の希釈溶媒を1−ドデカンチオールに変更した例であり、比較例1と同様の評価結果であった。
比較例4〜12は、炭化水素、エーテル、及び、チオールの総量が希釈溶媒の総量100質量%に対して70質量%である撥水性保護膜形成用薬液を用いた例であり、いずれも塩化ビニル樹脂の保護膜形成用薬液に対する耐性評価において、保管後に塩化ビニル樹脂の膨潤が確認されたため、不合格であった。
2 ウェハ表面の微細な凹凸パターン
3 パターンの凸部
4 パターンの凹部
5 凹部の幅
6 凸部の高さ
7 凸部の幅
8 凹部4に保持された保護膜形成用薬液
9 凹部4に保持された液体
10 保護膜
Claims (27)
- 接液部材として塩化ビニル樹脂を含むウェハの洗浄装置で
表面に微細な凹凸パターンを有し該凹凸パターンの少なくとも一部がシリコン元素を含むウェハを洗浄する方法において、
下記一般式[1]で表されるアルコキシシラン、及び
下記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び下記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種、
並びに希釈溶媒を含み、
前記希釈溶媒が、炭化水素、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含み、当該炭化水素、及び、チオールの総量が前記希釈溶媒の総量100質量%に対して80〜100質量%である撥水性保護膜形成用薬液を前記凹凸パターンの少なくとも凹部に保持して、該凹部表面に撥水性保護膜を形成する、ウェハの洗浄方法。
(R1)aSi(H)b(OR2)4−a−b [1]
[式[1]中、R1は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基から選ばれる少なくとも1つの基であり、R2は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基であり、aは、1〜3の整数、bは0〜2の整数であり、aとbの合計は3以下である。]
R3−S(=O)2OH [2]
[式[2]中、R3は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基、及び、水酸基からなる群から選ばれる基である。]
R3−S(=O)2O−Si(H)3−c(R4)c [3]
[式[3]中、R3は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基であり、R4は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基から選ばれる少なくとも1つの基であり、cは、1〜3の整数である。] - 前記スルホン酸が、下記一般式[4]で表されるスルホン酸からなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項1に記載のウェハの洗浄方法。
R5−S(=O)2OH [4]
[式[4]中、R5は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。] - 前記スルホン酸の無水物が、下記一般式[4]で表されるスルホン酸の、無水物からなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項1に記載のウェハの洗浄方法。
R5−S(=O)2OH [4]
[式[4]中、R5は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。] - 前記スルホン酸の塩が、下記一般式[4]で表されるスルホン酸の、アンモニウム塩、及び、アルキルアミン塩からなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項1に記載のウェハの洗浄方法。
R5−S(=O)2OH [4]
[式[4]中、R5は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。] - 前記スルホン酸誘導体が、下記一般式[5]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項1に記載のウェハの洗浄方法。
R6−S(=O)2O−Si(CH3)2(R7) [5]
[式[5]中、R6は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基であり、R7は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基である。] - 前記炭化水素が、炭素数が6〜13の炭化水素である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のウェハの洗浄方法。
- 前記チオールが、炭素数が6〜13のチオールである、請求項1〜6のいずれか一項に記載のウェハの洗浄方法。
- 前記アルコキシシランが、下記一般式[7]で表されるアルコキシシランからなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項1〜7のいずれか一項に記載のウェハの洗浄方法。
(R10)dSi(OR11)4−d [7]
[式[7]中、R10は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基、R11は、それぞれ互いに独立して、炭素数が1〜12の1価の炭化水素基であり、dは、2、または、3である。] - 前記アルコキシシランが、下記一般式[8]で表されるモノアルコキシシランからなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項1〜8のいずれか一項に記載のウェハの洗浄方法。
R10−Si(CH3)2(OR11) [8]
[式[8]中、R10は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基、R11は、炭素数が1〜12の1価の炭化水素基である。] - 前記撥水性保護膜形成用薬液中の前記アルコキシシランの濃度が0.5〜35質量%である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のウェハの洗浄方法。
- 前記撥水性保護膜形成用薬液中の、前記スルホン酸、前記スルホン酸の無水物、前記スルホン酸の塩、及び前記スルホン酸誘導体の総量の濃度が0.0001〜5質量%である、請求項1〜10のいずれか一項に記載のウェハの洗浄方法。
- 前記撥水性保護膜形成用薬液を前記凹凸パターンの少なくとも凹部に保持して、該凹部表面に撥水性保護膜を形成した後で、該撥水性保護膜形成用薬液を乾燥により前記凹部から除去する、請求項1〜11のいずれか一項に記載のウェハの洗浄方法。
- 前記撥水性保護膜形成用薬液を前記凹凸パターンの少なくとも凹部に保持して、該凹部表面に撥水性保護膜を形成した後で、該凹部の撥水性保護膜形成用薬液を該薬液とは異なる洗浄液に置換し、該洗浄液を乾燥により前記凹部から除去する、請求項1〜11のいずれか一項に記載のウェハの洗浄方法。
- 前記乾燥後のウェハ表面に、加熱処理、光照射処理、オゾン曝露処理、プラズマ照射処理、及びコロナ放電処理からなる群から選ばれる少なくとも1つの処理を施して前記撥水性保護膜を除去する、請求項12又は13に記載のウェハの洗浄方法。
- 少なくとも、
前記一般式[1]で表されるアルコキシシランを含む、又は、
前記一般式[1]で表されるアルコキシシランと、炭化水素、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含む希釈溶媒を含む、
第一液と、
前記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び前記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、又は、
前記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び前記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種と、炭化水素、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含む希釈溶媒を含む、
第二液
とを含み、
第一液と第二液の少なくとも一方が前記希釈溶媒を含む、撥水性保護膜形成用薬液キットを混合することにより、前記撥水性保護膜形成用薬液を得る工程を有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載のウェハの洗浄方法。 - 接液部材として塩化ビニル樹脂を含むウェハの洗浄装置で
表面に微細な凹凸パターンを有し該凹凸パターンの少なくとも一部がシリコン元素を含むウェハを洗浄する際に使用される、
下記一般式[1]で表されるアルコキシシラン、及び
下記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び下記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種、
並びに希釈溶媒を含み、
前記希釈溶媒が、炭化水素、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含み、当該炭化水素、及び、チオールの総量が前記希釈溶媒の総量100質量%に対して80〜100質量%である、撥水性保護膜形成用薬液。
(R1)aSi(H)b(OR2)4−a−b [1]
[式[1]中、R1は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基から選ばれる少なくとも1つの基であり、R2は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基であり、aは、1〜3の整数、bは0〜2の整数であり、aとbの合計は3以下である。]
R3−S(=O)2OH [2]
[式[2]中、R3は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基、及び、水酸基からなる群から選ばれる基である。]
R3−S(=O)2O−Si(H)3−c(R4)c [3]
[式[3]中、R3は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基であり、R4は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基から選ばれる少なくとも1つの基であり、cは、1〜3の整数である。] - 前記スルホン酸が、下記一般式[4]で表されるスルホン酸からなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項16に記載の撥水性保護膜形成用薬液。
R5−S(=O)2OH [4]
[式[4]中、R5は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。] - 前記スルホン酸の無水物が、下記一般式[4]で表されるスルホン酸の、無水物からなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項16に記載の撥水性保護膜形成用薬液。
R5−S(=O)2OH [4]
[式[4]中、R5は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。] - 前記スルホン酸の塩が、下記一般式[4]で表されるスルホン酸の、アンモニウム塩、及び、アルキルアミン塩からなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項16に記載の撥水性保護膜形成用薬液。
R5−S(=O)2OH [4]
[式[4]中、R5は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基からなる群から選ばれる基である。] - 前記スルホン酸誘導体が、下記一般式[5]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項16に記載の撥水性保護膜形成用薬液。
R6−S(=O)2O−Si(CH3)2(R7) [5]
[式[5]中、R6は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜8の1価の炭化水素基であり、R7は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基である。] - 前記炭化水素が、炭素数が6〜13の炭化水素である、請求項16〜20のいずれか一項に記載の撥水性保護膜形成用薬液。
- 前記チオールが、炭素数が6〜13のチオールである、請求項16〜21のいずれか一項に記載の撥水性保護膜形成用薬液。
- 前記アルコキシシランが、下記一般式[7]で表されるアルコキシシランからなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項16〜22のいずれか一項に記載の撥水性保護膜形成用薬液。
(R10)dSi(OR11)4−d [7]
[式[7]中、R10は、それぞれ互いに独立して、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基、R11は、それぞれ互いに独立して、炭素数が1〜12の1価の炭化水素基であり、dは、2、または、3である。] - 前記アルコキシシランが、下記一般式[8]で表されるモノアルコキシシランからなる群から選ばれる少なくとも1つである、請求項16〜23のいずれか一項に記載の撥水性保護膜形成用薬液。
R10−Si(CH3)2(OR11) [8]
[式[8]中、R10は、一部又は全ての水素元素がフッ素元素に置き換えられていても良い炭素数が1〜18の1価の炭化水素基、R11は、炭素数が1〜12の1価の炭化水素基である。] - 前記撥水性保護膜形成用薬液中の前記アルコキシシランの濃度が0.5〜35質量%である、請求項16〜24のいずれか一項に記載の撥水性保護膜形成用薬液。
- 前記撥水性保護膜形成用薬液中の、前記スルホン酸、前記スルホン酸の無水物、前記スルホン酸の塩、及び前記スルホン酸誘導体の総量の濃度が0.0001〜5質量%である、請求項16〜25のいずれか一項に記載の撥水性保護膜形成用薬液。
- 混合することにより、請求項16〜26のいずれか一項に記載の撥水性保護膜形成用薬液を得るための撥水性保護膜形成用薬液キットであり、
少なくとも、
前記一般式[1]で表されるアルコキシシランを含む、又は、
前記一般式[1]で表されるアルコキシシランと、炭化水素、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含む希釈溶媒を含む、
第一液と、
前記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び前記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、又は、
前記一般式[2]で表されるスルホン酸、該スルホン酸の無水物、該スルホン酸の塩、及び前記一般式[3]で表されるスルホン酸誘導体からなる群から選ばれる少なくとも1種と、炭化水素、及び、チオールからなる群から選ばれる少なくとも1種の溶媒を含む希釈溶媒を含む、
第二液
とを含み、
第一液と第二液の少なくとも一方が前記希釈溶媒を含む、撥水性保護膜形成用薬液キット。
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