JP6876030B2 - 転がり軸受固定構造 - Google Patents

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Description

本発明は、変速機のケース内に形成された油室に潤滑油が供給される転がり軸受固定構造に関する。
従来より、車両の変速機においては、回転軸を支持するベアリングに、ケース内の潤滑油が供給される構成が知られている。例えば、特許文献1には、スラストワッシャが温度上昇によってテーパ形状に変化する構成として、冷間時と熱間時との双方で適正な予圧がテーパローラベアリングに与えられるように構成されている。また、例えば、特許文献2においては、シム(スペーサ)を介して、軸受の外輪と凹部の底面の外周に設けた段部の間にプレート部の外周縁が挟持されることで、凹部内にガイドプレートが固定される。
実開平05−006250号公報 特開2013−113305号公報
しかし上記従来の、ワッシャーをテーパローラベアリングとケースとによって挟み込む構成では、挟み込む際に、ワッシャーの位置がずれて、組み付け性が悪化してしまうという課題があった。
本発明は、テーパローラベアリングとケースとによってワッシャーを挟み込む際に、ワッシャーの位置がずれることを抑え、組み付け性を良好とすることが可能な転がり軸受固定構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかる転がり軸受固定構造(例えば、後述の転がり軸受固定構造1)は、内輪(例えば、後述の内輪40)と、外輪(例えば、後述の外輪30)と、前記内輪と前記外輪の間の環状空間内に収容された複数の転動体(例えば、後述の転動体)と、前記複数の転動体を支持する保持器(例えば、後述の保持器61)と、を備え、前記外輪の外径部がケース(例えば、後述のケース10)の段差部の径方向の部分に支持された転がり軸受固定構造であって、前記外輪の軸方向において、前記段差部と前記外輪の間にはワッシャー(例えば、後述のワッシャー80)が挟まれて設けられ、前記外輪は前記ワッシャーを介して前記ケースに支持され、前記ワッシャーの内径を規定する前記ワッシャーの内周部分の一部又は全周は、傾斜部(例えば、後述の傾斜部83)を有し、前記傾斜部は、前記外輪の軸方向において前記ケースに近づくように傾斜し、前記外輪の軸方向において前記ワッシャーの第1接触面(例えば、後述の第1接触面81)と接する前記ケースのワッシャー側接触面の内周部分の一部又は全周には、傾斜面(例えば、後述の傾斜面1022)が設けられ、前記外輪の軸方向に関して、前記傾斜面は前記傾斜部と同じ方向に傾斜していることを特徴とする。
これにより、内輪と外輪と転動体とを有する軸受の組付け時に、傾斜面でワッシャーを支持することが可能となり、傾斜面を含めたケースの支持長さ(インロー長さ)も確保でき、これを小スペースで実現することができる。即ち、ケースの傾斜面とワッシャーの傾斜部とのそれぞれの傾斜により、ワッシャーがスライドし、正確に組付けを行うことが可能となる。また、傾斜面、傾斜部が潤滑油を案内することが可能となり、潤滑油を傾斜面、傾斜部に沿って流すことが可能となる。
また、前記ケースに対して回転し前記内輪により支持される内輪支持部材(例えば、後述の回転軸90)を有し、潤滑油が、前記ケースと前記外輪と前記ワッシャーと前記内輪と前記転動体と前記保持器と前記内輪支持部材とにより囲われて形成された油室(例えば、後述の油室S1)へ供給されることが好ましい。これにより、油室において傾斜面、傾斜部が潤滑油を案内することが可能となり、潤滑油を傾斜面、傾斜部に沿って流すことが可能となる。
また、前記ワッシャー側接触面と前記傾斜部とのなす角度(例えば、後述の角度A2)は、前記ワッシャー側接触面と前記傾斜面とのなす角度(例えば、後述の角度A1)よりも小さいことが好ましい。これにより、組付け時に、ワッシャーを適切な角度及び位置へ良好にスライドさせることが可能となり、組み付けを確実に行うことが可能となる。
また、前記転動体と前記保持器の前記ケース側の部分とが前記外輪の軸方向に対して前記内輪側に傾斜していることが好ましい。これにより、このように傾斜をしているため、軸受に潤滑油を吸い込みやすい形状とすることが可能となる。
また、前記段差部の角部はR面取り形状に形成されている。傾斜部のないワッシャーの場合には、傾斜部のないワッシャーを挟みこもうとすると、このようなR面取り形状の部分に引っかかり、変形してしまう等の問題が発生する。また、R面取り形状のように形成する場合には、R面取り形状の部分には応力が集中するため、強度確保のためR面取り形状の半径を大きく取る必要がある。しかし前述のように、ワッシャーは傾斜部を有しているため、段差部の角部がR面取り形状に形成されていてもこのような問題が発生することを防止して確実に位置決めすることができる。
また、前記外輪の径方向における前記傾斜部の長さ(例えば、後述の長さL1)は、前記角部のR面取り形状の半径寸法(例えば、後述の半径寸法R1)よりも長いことが好ましい。これにより、組付け時にケースに対するワッシャーのスライド(移動)が良好となり、ワッシャーの径方向における位置決めを、確実に行うことが可能となる。
また、前記ワッシャーの前記第1接触面と前記ケースの前記ワッシャー側接触面との摩擦係数は、前記ワッシャーの第2接触面(例えば、後述の第2接触面82)と前記ワッシャーに接触する外輪接触面(例えば、後述の端面302)との摩擦係数よりも大きいことが好ましい。これにより、ワッシャーに対して軸受を確実に滑らせることが可能となり、ケースに対してワッシャーが滑ることを無くすことにより、ケースの摩耗を低減することが可能となる。
また、前記保持器における前記ケース側の一部が、前記外輪の径方向において前記内輪側に屈曲していることが好ましい。これにより、傾斜部により、軸受において潤滑油の潤滑のガイドを行うことが可能となる。
本発明によれば、テーパローラベアリングとケースとによってワッシャーを挟み込む際に、ワッシャーの位置がずれることを抑え、組み付け性を良好とすることが可能な転がり軸受固定構造を提供することができる。
本発明の第1実施形態による転がり軸受固定構造を示す要部断面図である。 本発明の第1実施形態による転がり軸受固定構造のワッシャーを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による転がり軸受固定構造を示す拡大断面図である。 本発明の第1実施形態による転がり軸受固定構造のワッシャーを、段差部に組み付ける様子を示す断面図である。 本発明の第1実施形態による転がり軸受固定構造のワッシャーを、段差部に組み付けた様子を示す断面図である。 本発明の第2実施形態による転がり軸受固定構造のワッシャーを示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、転がり軸受固定構造1を示す要部断面図である。図2は、転がり軸受固定構造1のワッシャー80を示す斜視図である。図3は、転がり軸受固定構造1を示す拡大断面図である。
転がり軸受固定構造1は、トランスミッション(以下、「変速機」と言う)を構成しており、変速機は、車両に搭載され、エンジン(図示せず)からの駆動力を変速して駆動輪(図示せず)に伝達する。変速機を構成する転がり軸受固定構造1は、トランスミッションケース(以下、「ケース」と言う)10と、テーパローラベアリング20と、ワッシャー80と、回転軸(カウンターシャフト)90と、を有しており、テーパローラベアリング20及びワッシャー80を介して、ケース10は回転軸90を回転可能に支持している。
ケース10は、テーパローラベアリング20の後述する外輪30の径方向に外輪30に当接する外輪当接面1011を有する支持周壁101と、支持周壁101に対して直交するように延びる固定壁部102と、を有している。支持周壁101の外輪当接面1011には外輪30の外周面が当接して固定される。支持周壁101と固定壁部102との接続部分104には、図1に示すようにR面取り形状に形成されており、この部分は、固定壁部102の段差部の端部の角部を構成する。
固定壁部102は、接続部分104から支持周壁101に対して直交するように延びるワッシャー側接触面1021と、ワッシャー側接触面1021に接続されて設けられた傾斜面1022と、ベアリング側R形状面1023と、シャフト対向面1024とを有している。これらはこの順で接続されている。ワッシャー側接触面1021には、略板状の環状に形成されたワッシャー80の一方の面である第1接触面81の外周側の部分811が面で当接する。
ここでワッシャー80について説明する。ワッシャー80は、一方の面である第1接触面81と、他方の面である第2接触面82と、を有する板状の環状に形成されている。ワッシャー80の内径を規定するワッシャー80の内周部分の一部は、傾斜部83を有している。具体的には、傾斜部83は、ワッシャー80の外径を規定するワッシャー80の外周部分811(図1参照)の径方向における内側から、ワッシャー80の径方向の内方、且つ、ワッシャー80の軸方向(図1、図2の左方向)へ突出している矩形の凸部により構成されている。従って、傾斜部83は、外輪30の軸方向においてケース10に近づくように傾斜している。図3に示すように、外輪30の径方向における傾斜部83の長さL1は、R面取り形状の接続部分104の半径寸法R1よりも長く構成されている。
図2に示すように、傾斜部83は、ワッシャー80の周方向へ3つ設けられている。ワッシャー80は、外輪30の軸方向において、ケース10の固定壁部102のワッシャー側接触面1021と傾斜面1022とを有するケース10の段差部と、外輪30の端面302との間に挟まれて設けられている。第1接触面81とワッシャー側接触面1021との摩擦係数は、外輪30に接触するワッシャー80の第2接触面82とワッシャー80に接触する外輪30の外輪接触面としての端面302との摩擦係数よりも大きい。このため、ワッシャー80に対して外輪30が滑りやすい。
図1に示すように、傾斜面1022には、傾斜部83が、傾斜面1022から離間して対向している。傾斜面1022と傾斜部83とは、テーパローラベアリング20の外輪30の軸方向に関して同じ方向、即ち、テーパローラベアリング20の外輪30の軸心に近づく方向(図1における左下方向)に傾斜している。ワッシャー側接触面1021と傾斜部83とのなす角度A2は、ワッシャー側接触面1021と傾斜面1022とのなす角度A1よりも小さい。このため、傾斜面1022と傾斜部83との間の空間は、ワッシャー側接触面1021に当接するワッシャー80の外周側の部分811に一体的に接続されている傾斜部83の基部から傾斜部83の図1における左方向の先端部に向かうにつれて、徐々に広がっている。
ベアリング側R形状面1023は、傾斜面1022とシャフト対向面1024とを接続している部分であり、傾斜部83の先端部から離間するように窪んだR面取り形状に形成されている。シャフト対向面1024は、ベアリング側R形状面1023から、ワッシャー側接触面1021に平行に、外輪30の径方向へ延びている。従って、ワッシャー側接触面1021に対してシャフト対向面1024は、外輪30の軸方向において、一段進んだ位置(図1における左側に一段進んだ位置)にあり、これにより固定壁部102の段差部が構成される。
テーパローラベアリング20は、ケース10と回転軸90との間に設けられている。テーパローラベアリング20は、外輪30と、内輪40と、転動体50と、保持器61と、を有している。
外輪30は、環状に形成されており、外輪30の径方向における端面である周面301は、ケース10の支持周壁101の外輪当接面1011に当接して固定される。外輪30の軸方向における端面302は、ワッシャー80の他方の面である第2接触面82の外周側の部分821が面で当接する。
内輪40は、外輪30と軸心が一致する位置関係で環状に形成されており、内輪40の径方向における端面である周面401は、回転軸90の側面901に当接している。内輪40の軸方向における端面402は、側面901から内輪40の径方向へ延びるシャフト側壁面902に当接しており、固定部材63により内輪40は、回転軸90に固定されている。回転軸90の側面901とシャフト側壁面902との接続位置には、回転軸90の径方向内方へ窪んだR面取り形状のR形状凹部904が形成されている。
転動体50は、内輪40の外周面と外輪30の内周面との間の環状空間に、内輪40の軸心を中心として、保持器61により支持されることにより、内輪40の周方向へ等間隔で複数設けられて収容されている。転動体50は、自転することにより、外輪30を内輪40に対して相対的に公転させるように構成されている。
転動体50は、載頭円錐形状に形成された「ころ」により構成されており、転動体50の軸心は、内輪40及び外輪30の軸心に対して、所定の角度をなして交差する位置関係を有している。このため、転動体50の軸心は、外輪30の軸方向に対して内輪40側に傾斜(転動体50の軸心が、図1の左方向へ向かうにつれて外輪30及び内輪40の軸心に近づくように傾斜)しており、転動体50を保持する保持器61の保持基部612についても同様に傾斜している。ワッシャー80側における保持器61の端部は、保持基部612に対して、外輪30の径方向において内輪40側に屈曲(図1において左方向へ向かうにつれて左下方向に屈曲)している屈曲部611を有している。
変速機を構成する転がり軸受固定構造1においては、油室S1が形成される。油室S1は、ケース10と外輪30とワッシャー80と内輪40と転動体50と保持器61と回転軸90とにより囲われて形成される。油室S1においては、潤滑油が供給され、図1における矢印の方向へ流れる。
次に、組み付け時におけるワッシャー80の位置決めについて説明する。図4は、転がり軸受固定構造1のワッシャー80を、段差部に組み付ける様子を示す断面図である。図5は、転がり軸受固定構造1のワッシャー80を、段差部に組み付けた様子を示す断面図である。
組み付け時には、先ず、ワッシャー80の第2接触面82とケース10のワッシャー側接触面1021とが互いに対向する位置関係となるようにして、ワッシャー80を固定壁部102に近づけてゆく。
このようにして近づけてゆく際に、図4に示すように、ケース10に対するワッシャー80の位置がずれてしまい、ワッシャー80の傾斜部83と、ケース10の傾斜面1022とが当接することがある。このように当接した場合には、図4において矢印で示すように、ケース10の傾斜面1022に沿ってワッシャー80の傾斜部83が案内されて、ワッシャー80の軸心と、外輪30及び内輪40とが一致する位置関係とされ、図5に示すように、ワッシャー80の第1接触面81がワッシャー側接触面1021に接近し当接し、本来ワッシャー80を配置すべき位置に、ワッシャー80が配置される。
以上説明した本実施形態に係る車両制御システムによれば、以下の効果が奏される。
本実施形態に係る転がり軸受固定構造1においては、外輪30の軸方向において、段差部と外輪30の間にはワッシャー80が挟まれて設けられ、外輪30はワッシャー80を介してケース10に支持されている。ワッシャー80の内径を規定するワッシャー80の内周部分の一部は、傾斜部83を有し、傾斜部83は、外輪30の軸方向においてケース10に近づくように傾斜する。外輪30の軸方向においてワッシャー80の第1接触面81と接するケース10のワッシャー側接触面1021の内周部分の一部には、傾斜面1022が設けられている。外輪30の軸方向に関して、傾斜面1022は傾斜部83と同じ方向に傾斜している。
これにより軸受としてテーパローラベアリング20の組付け時に、傾斜面1022でワッシャー80を支持することが可能となり、傾斜面1022を含めたケース10の支持長さ(インロー長さ)も確保でき、これを小スペースで実現することができる。即ち、ケース10の傾斜面1022とワッシャー80の傾斜部83とのそれぞれの傾斜により、ワッシャー80がスライドし、正確に組付けを行うことが可能となる。また、傾斜面1022、傾斜部83が潤滑油を案内することが可能となり、潤滑油を傾斜面1022、傾斜部83に沿って流すことが可能となる。
また、本実施形態に係る転がり軸受固定構造1においては、ケース10に対して回転し内輪40により支持される内輪支持部材としての回転軸90を有し、潤滑油が、ケース10と外輪30とワッシャー80と内輪40と転動体50と保持器61と回転軸90とにより囲われて形成された油室S1へ供給される。これにより、油室S1において傾斜面1022、傾斜部83が潤滑油を案内することが可能となり、潤滑油を傾斜面1022、傾斜部83に沿って流すことが可能となる。
また、本実施形態に係る転がり軸受固定構造1においては、ワッシャー側接触面1021と傾斜部83とのなす角度A2は、ワッシャー側接触面1021と傾斜面1022とのなす角度A1よりも小さい。これにより、組付け時に、ワッシャー80を適切な角度及び位置へ良好にスライドさせることが可能となり、組み付けを確実に行うことが可能となる。
また、本実施形態に係る転がり軸受固定構造1においては、転動体50と保持器61のケース10側の部分とが外輪30の軸方向に対して内輪側に傾斜している。これにより、このように傾斜をしているため、軸受としてのテーパローラベアリング20に、潤滑油を吸い込みやすい形状とすることが可能となる。
また、本実施形態に係る転がり軸受固定構造1においては、段差部の角部はR面取り形状に形成されている。傾斜部83のないワッシャーの場合には、傾斜部83のないワッシャーを挟みこもうとすると、このようなR面取り形状の部分(接続部分104)に引っかかり、変形してしまう等の問題が発生する。また、R面取り形状のように形成する場合には、R面取り形状の部分には応力が集中するため、強度確保のためR面取り形状の半径を大きく取る必要がある。しかし、本実施形態においては、ワッシャー80は傾斜部83を有しているため、段差部の角部がR面取り形状に形成されていても、このような問題が発生することを防止して確実に位置決めすることができる。
また、本実施形態に係る転がり軸受固定構造1においては、外輪30の径方向における傾斜部83の長さL1は、角部のR面取り形状の半径寸法R1よりも長い。これにより、組付け時にケース10に対するワッシャー80のスライド(移動)が良好となり、ワッシャー80の径方向における位置決めを、確実に行うことが可能となる。
また、本実施形態に係る転がり軸受固定構造1においては、ワッシャー80の第1接触面81とケース10のワッシャー側接触面1021との摩擦係数は、ワッシャー80の第2接触面82とワッシャー80に接触する外輪接触面としての端面302との摩擦係数よりも大きい。これにより、ワッシャー80に対してテーパローラベアリング20を確実に滑らせることが可能となり、ケース10に対してワッシャー80が滑ることを無くすことにより、ケース10の摩耗を低減することが可能となる。
また、本実施形態に係る転がり軸受固定構造1においては、保持器61におけるケース10側の一部が、外輪30の径方向において内輪40側に屈曲している屈曲部611を有する。これにより、傾斜部83により、テーパローラベアリング20において潤滑油の潤滑のガイドを行うことが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態に係る、転がり軸受固定構造について、図面を参照しながら説明する。図6は、転がり軸受固定構造のワッシャー80Aを示す斜視図である。
第2実施形態では、転がり軸受固定構造を構成するワッシャー80Aの構成が本実施形態におけるワッシャー80とは異なる。これ以外の構成については、第1実施形態と同一であるため説明を省略する。
ワッシャー80Aの傾斜部83Aは、ワッシャー80Aの外径を規定するワッシャー80Aの外周部分811Aの径方向における内側の部分に、一体成形されて、当該内周側の部分の全周にわたって設けられている。このため、ワッシャー80の全周にわたって潤滑油を傾斜部83Aに沿って流すことが可能となる。
本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的範囲において変形が可能である。
例えば、内輪、外輪、転動体、保持器、ワッシャー、傾斜部、傾斜面等の構成は、本実施形態における内輪40、外輪30、転動体50、保持器61、ワッシャー80、傾斜部83、傾斜面1022等の構成に限定されない。例えば、ワッシャーの傾斜部は、4つ、5つ等の数で設けられていてもよい。これと同様に、傾斜面についても、ケースのワッシャー側接触面の内周部分における全周にわたって形成されていてもよいし、ケースのワッシャー側接触面の内周部分の一部に設けられていてもよい。
また、例えば、傾斜面は、他の形状であってもよい。他の形状とは、例えば、図1と同様の方向から見た断面で、図1の様に直線状になっていないことを意味し、例えば、階段状等であってもよい。
1 転がり軸受固定構造1
10 ケース
30 外輪
40 内輪
50 転動体
61 保持器
80 ワッシャー
81 第1接触面
82 第2接触面
83 傾斜部
90 回転軸(内輪支持部材)
302 端面(外輪接触面)
1022 傾斜面
A1 角度
A2 角度
L1 長さ
R1 半径寸法
S1 油室

Claims (7)

  1. 内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪の間の環状空間内に収容された複数の転動体と、前記複数の転動体を支持する保持器と、を備え、
    前記外輪の外径部がケースの段差部の径方向の部分に支持された転がり軸受固定構造であって、
    前記外輪の軸方向において、前記段差部と前記外輪の間にはワッシャーが挟まれて設けられ、前記外輪は前記ワッシャーを介して前記ケースに支持され、
    前記ワッシャーの内径を規定する前記ワッシャーの内周部分の一部又は全周は、傾斜部を有し、
    前記傾斜部は、前記外輪の軸方向において前記ケースに近づくように傾斜し、
    前記外輪の軸方向において前記ワッシャーの第1接触面と接する前記ケースのワッシャー側接触面の内周部分の一部又は全周には、傾斜面が設けられ、
    前記外輪の軸方向に関して、前記傾斜面は前記傾斜部と同じ方向に傾斜し
    前記ワッシャー側接触面と前記傾斜部とのなす角度は、前記ワッシャー側接触面と前記傾斜面とのなす角度よりも小さい、転がり軸受固定構造。
  2. 前記ケースに対して回転し前記内輪により支持される内輪支持部材を有し、
    潤滑油が、前記ケースと前記外輪と前記ワッシャーと前記内輪と前記転動体と前記保持器と前記内輪支持部材とにより囲われて形成された油室へ供給される請求項1に記載の転がり軸受固定構造。
  3. 前記転動体と前記保持器の前記ケース側の部分とが前記外輪の軸方向に対して前記内輪側に傾斜している請求項1又は請求項に記載の転がり軸受固定構造。
  4. 前記段差部の角部はR面取り形状に形成されている請求項1〜請求項のいずれかに記載の転がり軸受固定構造。
  5. 前記外輪の径方向における前記傾斜部の長さは、前記角部のR面取り形状の半径寸法よりも長い請求項に記載の転がり軸受固定構造。
  6. 前記ワッシャーの前記第1接触面と前記ケースの前記ワッシャー側接触面との摩擦係数は、前記ワッシャーの第2接触面と前記ワッシャーに接触する外輪接触面との摩擦係数よりも大きい請求項1〜請求項のいずれかに記載の転がり軸受固定構造。
  7. 前記保持器における前記ケース側の一部が、前記外輪の径方向において前記内輪側に屈曲している請求項1〜請求項のいずれかに記載の転がり軸受固定構造。
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