JP6877397B2 - Memsガスセンサ及びmemsガスセンサの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガスセンサ、特に、MEMSガスセンサ及びその製造方法に関する。
半導体式ガスセンサの感ガス材は、金属酸化物半導体(酸化スズなど)からなる。還元ガスが高温状態の酸化スズに接触すると、表面の酸素が還元ガスと反応して取り去られる。その結果、酸化スズ中の電子が自由になる(つまり、酸化スズの抵抗が減少する)。以上の原理により、半導体式ガスセンサにおいてガスが検出される。
半導体式ガスセンサの一種であるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ガスセンサは、主に、半導体チップと、それを収容するパッケージとから構成されている。
半導体チップには、キャビティが形成されている。キャビティの開口部には絶縁膜が形成され、絶縁膜に感ガス部が設けられている。感ガス部は、感ガス材と、薄膜ヒータとを有している。感ガス部はさらに配線を有している。配線は、感ガス材及び薄膜ヒータからキャビティの外部まで引き出され、電極パッドに接続されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2012−98234号公報
一般的にMEMSガスセンサのヒータ層にはPtが用いられている。しかし、Ptヒータは寿命が短いので、NiCrヒータが検討されている。
NiCrヒータの開発において、発明者は、層間絶縁膜にSiN膜を用いることを検討した。しかし、SiN膜は成膜速度が低いので、生産性が良くなかった。
そこで、発明者は、成膜速度を高めるために、層間絶縁膜にSiO膜を用いることを検討した。しかし、SiO膜では、ヒータ寿命試験において、抵抗値変化が大きくそのため寿命が短いことが分かった。
本発明の目的は、MEMSガスセンサの寿命を延ばすことにある。
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一見地に係るMEMSガスセンサは、絶縁体と、感ガス材と、第1保護膜及び第2保護膜と、ヒータ配線と、ガスバリア層と、を備えている。
絶縁体は、キャビティを有する。
感ガス材は、キャビティに対応して設けられている。
第1保護膜及び第2保護膜は、絶縁体に設けられ、平面視で重なるように配置されている。
ヒータ配線は、感ガス材を加熱するためのものであり、第1保護膜と第2保護膜との間に配置されている。
ガスバリア層は、ヒータ配線の両面及び側面を密着して覆っている。
このセンサでは、ヒータ配線の両面及び側面をガスバリア層で覆うことで、ヒータの抵抗値変化を小さくでき、そのため寿命を長くできる。その理由は、第1保護膜と第2保護膜のガスバリア性が低かったり、その内部にある水素や酸素などのガス成分が外部に出ていったりする場合でも、ガスバリア層がガスの移動を制限するので、ヒータ配線がガスの影響を受けないからである。
ヒータ配線の側面の少なくとも一部は、側方視において斜めに延びていてもよい。
このガスセンサでは、ヒータ配線の側面が斜めになっているので、ヒータの配線の側面においてガスバリア層を形成しやすくなり、そのためガスバリア層の密着度が高くなる。
第1保護膜及び第2保護膜はSiOからなっていてもよい。
このセンサでは、第1保護膜及び第2保護膜の成膜速度が速くなり、厚膜を容易に形成できる。
ヒータ配線はNiCrからなっていてもよい。
このセンサでは、ヒータの寿命が延びる。
ガスバリア層は金属酸化膜でもよい。
このセンサでは、ガスバリア層をスパッタ成膜で形成することが可能であり、さらに、ガスバリア層は、絶縁性又は抵抗値がヒータ配線に比べて大幅に高くなっている。
ガスバリア層はTaからなっていてもよい。
このセンサでは、ガスバリア層の密着性が高い。
ヒータ配線は、感ガス材に対応する位置において平面視で環状に形成されていてもよい。
このセンサでは、ヒータは中心部分が形成されていない。したがって、ヒータの中心側と外周側との温度差が少なくなる。その結果、ヒータ寿命が長くなり、センサ特性も安定する。
従来であれば、ヒータ中心部はパターンが密集しているため、中心部の温度が高くなり、そのため温度分布が悪くなっていた。
本発明の他の見地に係るMEMSガスセンサの製造方法は、下記のステップを備えている。なお、ステップの実行の順番は特に限定されない。
◎キャビティを有する絶縁体に第1保護膜を形成するステップ
◎第1保護膜の上に第1ガスバリア層を形成するステップ
◎感ガス材を加熱するためのヒータ配線を第1ガスバリア層の上に形成するステップ
◎ヒータ配線の上面及び側面を覆う第2ガスバリア層を形成するステップ
◎第1保護膜との間に前記ヒータ配線を挟むように第2保護膜を形成するステップ
◎絶縁体のキャビティに対応して感ガス材を形成するステップ
この方法では、ヒータ配線の両面及び側面を第1及び第2ガスバリア層で覆うことで、ヒータの抵抗値変化を小さくでき、そのため寿命を長くできる。その理由は、第1保護膜と第2保護膜のガスバリア性が低かったり、その内部にある水素や酸素などのガス成分が外部に出ていったりする場合でも、第1及び第2ガスバリア層がガスの移動を制限するので、ヒータ配線がガスの影響を受けないからである。
MEMSガスセンサの製造方法は、下記のステップをさらに備えていてもよい。
◎ヒータ配線の側面の少なくとも一部を、側方視において斜めに延びるように加工するステップ
この方法では、ヒータ配線の側面が斜めになっているので、ヒータの配線の側面において第2ガスバリア層を形成しやすくなり、そのため第2ガスバリア層の密着度が高くなる。
本発明に係るMEMSガスセンサは、寿命が長くなる。
本発明の第1実施形態としてのMEMSガスセンサの平面図。 MEMSガスセンサの一部に横断面を有する平面図。 MEMSガスセンサの模式的断面図。 MEMSガスセンサのヒータ配線の断面図。 MEMSガスセンサのヒータ配線の断面写真。 MEMSガスセンサの製造工程を示す断面図。 MEMSガスセンサの製造工程を示す断面図。 MEMSガスセンサの製造工程を示す断面図。 MEMSガスセンサの製造工程を示す断面図。 MEMSガスセンサの製造工程を示す断面図。 MEMSガスセンサの製造工程を示す断面図。 MEMSガスセンサの製造工程を示す断面図。 MEMSガスセンサの製造工程を示す断面図。 MEMSガスセンサの製造工程を示す断面図。 MEMSガスセンサの製造工程を示す断面図。 MEMSガスセンサの製造工程を示す断面図。 MEMSガスセンサの製造工程を示す断面図。 MEMSガスセンサの製造工程を示す断面図。 MEMSガスセンサの製造工程を示す断面図。 MEMSガスセンサの製造工程を示す断面図。 Arイオンによるミリング加工の原理を説明する模式図。 第2実施形態としてのMEMSガスセンサの一部に横断面を有する平面図。 ヒータ配線パターンの平面図。 第3実施形態のヒータ配線パターンの平面図。 第4実施形態のヒータ配線パターンの平面図。 第5実施形態のヒータ配線パターンの平面図。 第6実施形態のヒータ配線パターンの平面図。
1.第1実施形態
(1)MEMSガスセンサ
図1〜図3を用いて、本発明の一実施形態としてのMEMSガスセンサ1(以下、ガスセンサ1という)を説明する。図1は、本発明の第1実施形態としてのMEMSガスセンサの平面図である。図2は、MEMSガスセンサの一部に横断面を有する平面図である。図3は、MEMSガスセンサの模式的断面図である。
ガスセンサ1は、図3に示すように、ベース3(絶縁体の一例)を有している。ベース3は、厚み方向に対向する第1主面3a及び第2主面3bを有している。ベース3の材料は、例えば、シリコン、サファイヤガラス、石英ガラス、セラミックウェハ、SiCである。ベース3の厚みは、100〜800μmである。
ベース3は、キャビティ3c(キャビティの一例)を有している。キャビティ3cは、第1主面3a側に開口する開口部5を有している。キャビティ3cの深さは、100〜800μmである。キャビティ3cは、底部から開口に向かうに従って横断面積が大きくなる四角錐形状である。ただし、キャビティの形状は、垂直穴でもよいし、平面形状は正方形、長方形、丸であってもよい。
なお、ベース3の第1主面3aには第1酸化膜6(第1保護膜の一例)が形成されている。ベース3の第2主面3bには第2酸化膜8が形成されている。第1酸化膜6および第2酸化膜8それぞれの厚みは0.05〜2μmである。
ガスセンサ1は、ベース絶縁層7を有している。ベース絶縁層7は、ベース3の第1主面3aに形成されている。ベース絶縁層7は、層間絶縁膜13(第2保護膜の一例)を有している。以上のように、層間絶縁膜13は、ベース絶縁層7として、第1酸化膜6に対して平面視で互いに重なるように配置されている。
層間絶縁膜13の厚みは1〜5μmである。
層間絶縁膜13の材料は、例えば、SiO、SiON、SiOC、SiOCNである。一例として、層間絶縁膜13がSiOからなる場合は、層間絶縁膜13の成膜速度が高くなり、厚膜を容易に形成できる。
ベース絶縁層7は、図2に示すように、ベース3の第1主面3aに固定される固定部15と、固定部15と一体に設けられてベース3の開口部5に対応して位置する薄板状のブリッジ部17とを有する。ブリッジ部17は、キャビティ3cの開口部5を塞ぐようにベース3上に形成された薄膜状の支持膜である。ブリッジ部17は、平面視では、図2に示すように、中央部19と、中央部19と固定部15とを連結する4本の連結部21とを有する。連結部21同士の間は、切り欠き21aとなっている。切り欠き21aは、キャビティ3cの開口部5を外部に連通させる部分である。この実施形態では、図2に示すように、4本の連結部21のブリッジ形状は概ねX形状であり、正確には4本クロス角丸めタイプである。これは、プッシュ強度、温度分布の結果から、好ましい。
連結部は、例えば、2〜5本であり、卍形状、×形状、+形状などである。また、薄板状部分は、ブリッジ部の代わりに、切り欠きがないメンブレン部であってもよい。
ガスセンサ1は、図2及び図3に示すように、ヒータ配線パターン23(ヒータ配線の一例)を有している。ヒータ配線パターン23は、感ガス材33(後述)を加熱するためのものである。ヒータ配線パターン23は、第1酸化膜6と層間絶縁膜13との間に配置されている。
ヒータ配線パターン23の層構造は、図3に示すように、ヒータ層23aを有している。ヒータ層23aの厚みは、0.1〜1μmである。ヒータ層23aの材料は、例えば、NiCr、Pt、Mo、Ta、W、NiCrFe、NiCrFeMo、NiCrAl、FeCrAl、NiFeCrNbMoである。一例として、ヒータ層23aがNiCrからなる場合は、ヒータの寿命が延びる。
なお、ヒータ層23aがNiCr以外の場合は、ヒータ層密着膜が設けられていても良い。ヒータ層密着膜の材料は、例えば、Ti、Ta、Ta、Alである。ヒータ層密着膜の厚みは、0.01〜0.5μmである。
図4及び図5に示すように、ヒータ配線パターン23は、下側保護膜11(ガスバリア層、第1ガスバリア層の一例)と上側保護膜20(ガスバリア層、第2ガスバリア層の一例)によって覆われている。図4は、MEMSガスセンサのヒータ配線の断面図である。図5は、MEMSガスセンサのヒータ配線の断面写真である。ヒータ配線パターン23は、上面23c、下面23d及び側面23eを有しており、下面23dが下側保護膜11によって覆われており、上面23c及び側面23eが上側保護膜20によって覆われている。
図5の(b)のNiCrがヒータ配線パターン23に対応しており、TEOS−SiOが第1酸化膜6及び層間絶縁膜13に対応しており、Taが下側保護膜11及び上側保護膜20に対応している。
下側保護膜11及び上側保護膜20は、例えば、Ta5、Al、SiN、SiO、SiC、SiCN、TiN、TiC、TiB、Cr、HfO、Nb、ZrO、CrN、AlNからなる。下側保護膜11及び上側保護膜20の厚みは0.05〜0.20μmの範囲である。
このようにヒータ配線パターン23の全面をガスバリア層である下側保護膜11と上側保護膜20で覆うことで、ヒータ配線パターン23の抵抗値変化を小さくでき、そのため寿命を長くできる。その理由は、第1酸化膜6と層間絶縁膜13のガスバリア性が低かったり、その内部にある水素や酸素などのガス成分が外部に出ていったりする場合でも、ガスバリア層である下側保護膜11と上側保護膜20がガスの移動を制限するので、ヒータ配線パターン23がガスの影響を受けないからである。
側面23eは、側方視において斜めに延びており、つまり傾斜面になっている。このため、ヒータ配線パターン23の側面23eにおいて上側保護膜20を形成しやすくなり、そのため上側保護膜20の密着度が高くなっている。なお、側面23eの傾斜角度は例えば30〜80度である。
上側保護膜20が例えば金属酸化膜からなる場合、上側保護膜20をスパッタ成膜で形成することが可能であり、さらに、上側保護膜20は、絶縁性又は抵抗値がヒータ配線パターン23に比べて大幅に高くなる。
上側保護膜20は主にTaからなっていることが好ましい。この場合、上側保護膜20のヒータ配線パターン23への密着性が高い。
ヒータ配線パターン23は、図1から図3に示すように、ブリッジ部17の中央部19内に電気ヒータ部25を有する。電気ヒータ部25は、一対のヒータ用電極パッド27、27に接続されている。電気ヒータ部25は、感ガス材33(後述)を加熱して、測定ガスと感ガス材33の反応を促進させ、反応した後は速やかに吸着したガス及び水分を発散させる機能を有する。
電気ヒータ部25は、ブリッジ部17の中央部19の中心に対応して、環状部52を有している。具体的には、環状部52は、各連結部54(後述)が中央部で枝分かれしてつながって環状になっている。このように電気ヒータ部25は中心部分が形成されていない。したがって、電気ヒータ部25の中心側と外周側との温度差が少なくなる。その結果、ヒータ寿命が長くなり、センサ特性も安定する。
電気ヒータ部25は、ブリッジ部17の中央部19内において、約270度円周方向に延びる連結部54を有している。連結部54の一端は、環状部52に接続されている。
ガスセンサ1は、電極配線パターン29を有している。電極配線パターン29の層構造は、センス層29aと、センス層密着膜29bである(図20を参照)。センス層29aの厚みは0.1〜1μmである。センス層密着膜29bの厚みは0.01〜0.5μmである。センス層29aの材料は、例えば、Pt、W、Tiである。センス層密着膜29bの材料は、例えば、Ti、Ta、Ta、Alである。
電極配線パターン29は、図2及び図3に示すようにブリッジ部17の中央部19に検出用電極部31を構成している。検出用電極部31は、層間絶縁膜13の表面上に形成されている。検出用電極部31は、一対の検出用電極パッド28、28に接続されている。検出用電極部31は、感ガス材33(後述)に検出対象のガスが付着したときに、ガスセンサ1内の抵抗値変化を検出する機能を有する。
ガスセンサ1は、感ガス材33を有する。感ガス材33は、被測定ガスに感応(反応)する性質を有する。具体的には、感ガス材33は、被測定ガスの濃度変化に応じて、抵抗値が変化する。感ガス材33は、検出用電極部31を覆うようにブリッジ部17の中央部19上に形成されている。つまり、感ガス材33は、キャビティ3cに対応して設けられている。
感ガス材33の厚みは、3〜50μmである。感ガス材33の材料は、例えば、SnO、WO、ZnO、NiO、CuO、FeO、Inである。感ガス材33の形成方法は、例えば、スクリーン印刷、ディスペンサ塗布、インクジェット塗布、スパッタリングである。
なお、ベース絶縁層7の表面には、表面保護膜30が形成されている。表面保護膜30は、公知の材料からなる。
(2)ガスセンサの製造方法
図6〜図20を用いて、ガスセンサ1の製造方法を説明する。図6〜図20は、MEMSガスセンサの製造工程を示す断面図である。なお、製造工程の途中であっても、完成品の各構成に対応する構成には同じ符号を付している場合がある。
図6に示すように、ベース3の材料として、例えばシリコン単結晶基板からなる大面積のウェハ3Aの投入が行われる。ウェハ3Aは、第1主面3aと第2主面3bとを有している。
さらに、ウェハ3Aの第1主面3aと第2主面3bに第1酸化膜6と第2酸化膜8がそれぞれ形成される。酸化膜は例えば熱酸化法によって形成される。
次に、図7〜図9を用いて、ウェハ3Aにヒータ配線パターン23を形成するステップを説明する。
図7では、さらに、下側保護膜11が、スパッタリングによって形成される。ただし、図7では、下側保護膜11は図示されていない。
さらに、図7では、ヒータベタ層23Aが下側保護膜11の上に形成される。
図8に示すように、所定パターンのレジスト48がヒータベタ層23Aの上に形成される。所定のパターンは、レジスト塗布、露光、現像工程によって形成される。
図9に示すように、ヒータベタ層23Aがドライエッチングされる。さらに、レジスト48が除去される。この結果、ヒータ配線パターン23が得られる。
次に、図21に示すように、イオンミリング装置41を用いて、ヒータ配線パターン23の側面23eを斜面形状になるように加工する。図21は、Arイオンによるミリング加工の原理を説明する模式図である。
イオンミリング装置41は、物体の表面に弱いアルゴンイオンビームを照射することで、エッチングを行う装置である。イオンミリング装置41は、チャンバ46と、Arイオン源45、およびウェハ保持部47を有している。Arイオン源45及びウェハ保持部47は、チャンバ46内に配置されている。ウェハ保持部47は、Arイオン源45に対向しており、複数のウェハ3Aを搭載している。ウェハ保持部47は、Arイオンの照射方向に対して傾いた状態で回転する。
その結果、図4に示すように、ヒータ配線パターン23の側面23eが斜面になる。
さらに、ヒータ配線パターン23の上に、スパッタリングによって上側保護膜20を形成する。ただし、図9では、上側保護膜20は図示されていない。
上側保護膜20は、図4に示すように、ヒータ配線パターン23の上面23c及び側面23eの上に形成される。このとき、側面23eが傾斜面であるので、上側保護膜20の密着性が良い。
以下、図10〜図12を用いて、電極配線パターン29をウェハ3Aに形成するステップを説明する。
図10に示すように、層間絶縁膜13が、ヒータ配線パターン23の上にTEOSによって形成される。
さらに、電極配線ベタ層29Aが、層間絶縁膜13の上に形成される。
図11に示すように、所定のパターンのレジスト49が電極配線ベタ層29Aの上に形成される。所定のパターンは、レジスト塗布、露光、現像工程によって形成される。
図12に示すように、電極配線ベタ層29Aがドライエッチングされる。ドライエッチングは例えばプラズマ・エッチングである。さらに、レジスト49が除去される。以上の結果、電極配線パターン29が得られる。
図13に示すように、電極配線パターン29の上に、表面保護膜30が形成される。
図14に示すように、所定パターンのレジスト50が、表面保護膜30のセンスパッド開口43及び感ガス形成部開口以外の上に形成される。その後、露出した部分の表面保護膜30が除去される。レジスト50も除去される。
図15に示すように、新たにレジスト50がヒータパッド開口42及びダイシングライン開口44以外を覆い、それらがエッチングにより形成される。
図16に示すように、ダイシングライン開口44にレジスト50が埋められる。また、センスパッド開口43が形成される。
図17に示すように、リフトオフによって、ヒータ用電極パッド27、検出用電極パッド28を形成する。その後、レジスト50が除去される。
図18に示すように、レジスト51が形成され、さらに、キャビティ3cの絶縁膜開口が形成される。つまり、連結部21同士の間となる切り欠き21aが形成される。これにより、中央部19も形成される。
図19に示すように、レジスト51が除去される。
さらに、ウェハ3Aにキャビティ3cが形成される。具体的には、異方性エッチングを施すことで、開口部5を有するキャビティ3cを形成する。
図20に示すように、ウェハ3Aに対してダイシングが行われ、ベース3が得られる。
最後に、図3に示すように、感ガス材33が形成される。感ガス材33は、中央部19の検出用電極部31の上に形成される。つまり、感ガス材33は、検出用電極部31を覆うように中央部19の表面に形成される。一例として、感ガス材33は、Inを主成分とする金属化合物半導体をペースト化したものを中央部19の表面に塗布し、650℃以上で焼成することにより形成する。
この結果、ガスセンサ1が得られる。
なお、感ガス材33の形成は、ダイシングの前でもよい。
2.第2実施形態
第1実施形態では4本の連結部21のブリッジ形状はX字形状であったが、他の形状でもよい。
そのような実施例を図22及び図23を用いて説明する。図22は、第2実施形態としてのMEMSガスセンサの一部横断面を有する平面図である。図23は、ヒータ配線パターンの平面図である。なお、基本的な構成は第1実施形態と同じであるので、以下は異なる点を中心に説明する。
連結部21の本数は3本であり、3本の連結部21は半径方向に直線状に延びており、正確には3本ストレートタイプである。
なお、電気ヒータ部25はジグザグパターンである。
3.第3〜第6実施形態
第1実施形態及び第2実施形態ではヒータ配線パターン23の電気ヒータ部25はジグザグパターンであったが、他の形状であってもよい。下記の第3〜第6実施形態での電気ヒータ部25の他の形状の実施形態を説明する。なお、基本的な構成は第1実施形態と同じであるので、以下は異なる点を中心に説明する。
(1)第3実施形態
図24を用いて、第3実施形態を説明する。図24は、第3実施形態のヒータ配線パターンの平面図である。
電気ヒータ部25Aは、ブリッジ部17の中央部19に対応して、環状部52を有している。具体的には、環状部52は、各連結部53(後述)が中央部で枝分かれしてつながって環状になっている。このように電気ヒータ部25Aは中心部分が形成されていない。したがって、電気ヒータ部25Aの中心側と外周側との温度差が少なくなる。その結果、ヒータ寿命が長くなり、センサ特性も安定する。
電気ヒータ部25Aは、ブリッジ部17の中央部19内において、例えば約250度円周方向に延びる一対の連結部53を有している。各連結部53の一端は、環状部52に接続されている。一対の連結部53は、環状部52を中心として三重円のように配置されている。
なお、電気ヒータ部25Aは、例えば、NiCrからなり、例えばPtの場合に比べて線幅が広い。
(2)第4実施形態
図25を用いて、第4実施形態を説明する。図25は、第4実施形態のヒータ配線パターンの平面図である。
電気ヒータ部25Bは、ブリッジ部17の中央部19の中心に対応して、環状部52を有している。具体的には、環状部52は、各連結部55(後述)から延びる一対の並列の線からなる連続した環状である。このように電気ヒータ部25Bは中心部分が形成されていない。したがって、電気ヒータ部25Bの中心側と外周側との温度差が少なくなる。その結果、ヒータ寿命が長くなり、センサ特性も安定する。
電気ヒータ部25Bは、ブリッジ部17の中央部19内において、円周方向に延びてさらに折り返して延びる一対の連結部55を有している。このように連結部55が折り返されていることで、電気ヒータ部25Bの外周側部分は密になっている。各連結部55の一端は、環状部52に接続されている。
なお、電気ヒータ部25Bは、例えば、NiCrからなり、例えばPtの場合に比べて線幅が広い。
(3)第5実施形態
図26を用いて、第5実施形態として説明する。図26は、第5実施形態のヒータ配線パターンの平面図である。
電気ヒータ部25Cは、ブリッジ部17の中央部19の中心に対応して、平面視で環状部52を有している。具体的には、環状部52は、各連結部57(後述)から延びる一対の並列の線からなる連続した環状である。このように電気ヒータ部25Cは中心部分が形成されていない。したがって、電気ヒータ部25Cの中心側と外周側との温度差が少なくなる。その結果、ヒータ寿命が長くなり、センサ特性も安定する。
電気ヒータ部25Cは、ブリッジ部17の中央部19内において、例えば約290度円周方向に延びる一対の連結部57を有している。各連結部57の一端は、環状部52に接続されている。
なお、電気ヒータ部25Cは、例えば、Ptからなり、例えばNiCrの場合に比べて線幅が狭い。
(4)第6実施形態
図27を用いて、第6実施形態を説明する。図27は、第6実施形態のヒータ配線パターンの平面図である。
電気ヒータ部25Dは、ブリッジ部17の中央部19の中心に対応して、平面視で環状部52を有している。具体的には、環状部52は、各連結部59(後述)から延びる一対の並列の線からなる連続した環状である。このように電気ヒータ部25Dは中心部分が形成されていない。したがって、電気ヒータ部25Dの中心側と外周側との温度差が少なくなる。その結果、ヒータ寿命が長くなり、センサ特性も安定する。
電気ヒータ部25Dは、ブリッジ部17の中央部19内において、円周方向に延びてさらに折り返して延びる一対の連結部59を有している。このように連結部59が折り返されていることで、電気ヒータ部25Dの外周側部分は密になっている。各連結部59の一端は、環状部52に接続されている。
なお、電気ヒータ部25Dは、例えば、Ptからなり、例えばNiCrの場合に比べて線幅が狭い。
4.実施形態の共通事項
MEMSガスセンサ1は、絶縁体(例えば、ベース3)と、感ガス材(例えば、感ガス材33)と、第1保護膜(例えば、第1酸化膜6)及び第2保護膜(例えば、層間絶縁膜13)と、ヒータ配線(例えば、ヒータ配線パターン23)と、ガスバリア層(例えば、下側保護膜11、上側保護膜20)と、を備えている。
絶縁体は、キャビティ(例えば、キャビティ3c)を有する。
感ガス材は、キャビティに対応して設けられている。
第1保護膜及び第2保護膜は、絶縁体に設けられ、平面視で重なるように配置されている。
ヒータ配線は、感ガス材を加熱するためのものであり、第1保護膜と第2保護膜との間に配置されている。
ガスバリア層は、ヒータ配線の両面(例えば、上面23c、下面23d)及び側面(例えば、側面23e)を密着して覆っている。
このセンサでは、ヒータ配線の両面及び側面をガスバリア層で覆うことで、ヒータの抵抗値変化を小さくでき、そのため寿命を長くできる。その理由は、第1保護膜と第2保護膜のガスバリア性が低かったり、その内部にある水素や酸素などのガス成分が外部に出ていったりする場合でも、ガスバリア層がガスの移動を制限するので、ヒータ配線がガスの影響を受けないからである。
5.他の実施形態
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
第3〜第6実施形態では、電気ヒータ部の環状部は各連結部から延びる一対の並列の線からなる無端の環状であったが、環状部は互いに接近した両端部を有しており、一方の端部が一方の連結部から延び、他方の端部が他方の連結部から延びる形状であってもよい。
キャビティは下側が開口していてもよい。
感ガス材、ヒータ配線パターン等は絶縁材の第2主面に設けられていてもよい。
本発明は、MEMSガスセンサ及びその製造方法に広く適用できる。
1 :MEMSガスセンサ
3 :ベース
3c :キャビティ
5 :開口部
11 :下側保護膜
13 :層間絶縁膜
20 :上側保護膜
23 :ヒータ配線パターン
23a :ヒータ層
23c :上面
23d :下面
23e :側面
25 :電気ヒータ部
27 :ヒータ用電極パッド
28 :検出用電極パッド
29 :電極配線パターン
31 :検出用電極部
33 :感ガス材

Claims (9)

  1. キャビティを有する絶縁体と、
    前記キャビティに対応して設けられた感ガス材と、
    前記絶縁体の上に形成された第1保護膜と、
    前記第1保護膜の上に形成された、前記感ガス材を加熱するヒータ配線と、
    前記ヒータ配線の下面を密着して覆い、ガスの移動を制限する下側保護膜と、
    前記ヒータ配線の上面と側面を密着して覆い、表面が前記ヒータ配線の形状に沿った凹凸形状をした、ガスの移動を制限する上側保護膜と、
    前記上側保護膜の上に形成された第2保護膜とを備えた、MEMSガスセンサ。
  2. 前記ヒータ配線の側面の少なくとも一部は傾斜面である、請求項1に記載のMEMSガスセンサ。
  3. 前記第1保護膜及び前記第2保護膜はSiOからなる、請求項1又は2に記載のMEMSガスセンサ。
  4. 前記ヒータ配線はNiCrからなる、請求項1〜3のいずれかに記載のMEMSガスセンサ。
  5. 前記上側保護膜及び前記下側保護膜は金属酸化物からなる、請求項1〜4のいずれかに記載のMEMSガスセンサ。
  6. 前記上側保護膜及び前記下側保護膜はTaからなる、請求項5に記載のMEMSガスセンサ。
  7. 前記ヒータ配線は、前記感ガス材に対応する位置において平面視で環状に形成されている、請求項1〜6のいずれかに記載のMEMSガスセンサ。
  8. キャビティを有する絶縁体に第1保護膜を形成するステップと、
    前記第1保護膜の上に、ガスの移動を制限する下側保護膜を形成するステップと、
    前記下側保護膜の上に、ヒータ配線を、前記ヒータ配線の下面が前記下側保護膜に密着して覆われるように形成するステップと、
    前記ヒータ配線の上面と側面を密着して覆い、表面が前記ヒータ配線の形状に沿った凹凸形状をした、ガスの移動を制限する上側保護膜を形成するステップと、
    前記上側保護膜の上に第2保護膜を形成するステップと、
    前記絶縁体の前記キャビティに対応して、前記ヒータ配線により加熱される感ガス材を形成するステップとを備えた、MEMSガスセンサの製造方法。
  9. 前記ヒータ配線の側面の少なくとも一部を傾斜面に加工するステップをさらに備え、請求項8に記載のMEMSガスセンサの製造方法。
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