JP6878090B2 - 光電変換素子 - Google Patents
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Description
(式中、Aはメチルアンモニウムイオンおよびホルムアミジニウムイオンのいずれか一方または両方である。BはPbおよびSnのいずれか一方または両方のイオンである。XはF、Cl、BrおよびIからなる群から選択される1種以上のイオンである。)
以下、図1を参照しながら、本実施形態に係る光電変換素子について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
本実施形態において、第1基板11および第2基板12は、光透過性を有するガラス板や樹脂を主たる形成材料としている。第1基板11および第2基板12としては、これらの形成材料のフィルムまたはシートを用いることができる。
第1電極13は、第1基板11の表面に形成されている。第1電極13は、光を取り込むと共に、第2電極14と対になって光電変換層16で生成された電荷が流れる電極として機能する。第1電極13は、可視光および可視光付近の赤外光および紫外光を透過可能であることが好ましい。
また、第1電極13には、他の層との密着性の観点から、オゾンUV処理等の表面処理を施しておいてもよい。
ホール輸送層15は、第1電極13に接して形成され、第1電極13と電気的に接続されているp型半導体層である。
ホール輸送層15の材料としては特に限定されるものではなく、公知の有機半導体化合物を用いることができる。有機半導体化合物としては、トリフェニルアミン骨格を有する高分子化合物等が挙げられる。ホール輸送層15は、有機溶剤に溶解した後、第1電極13上に、または後述する光電変換層16上に塗布または印刷し、加熱または焼成することにより製造することができる。
第2電極14は、第2基板12の表面に形成されている。第2電極14の材料としては特に限定されるものではないが、金、銀、白金、アルミニウム、カルシウム等の金属;ITO、FTO、SnO2、IZO等の導電性の金属酸化物;導電性の高分子材料等を用いることができる。これらの材料を用いて形成された薄膜を第2電極14とすることが好ましい。薄膜の形成方法は特に限定されるものではなく、蒸着、スパッタリング等の常法により形成することができる。
なかでも第2電極14としては、金属電極または金属酸化物電極が好ましい。
電子輸送層17は、第2電極14に接して形成され、第2電極14と電気的に接続されているn型半導体層である。
電子輸送層17の形成材料としては、真空蒸着法やスパッタ法で成膜した酸化亜鉛が好ましく、真空蒸着法で成膜した酸化亜鉛がより好ましい。
光電変換層16は、ホール輸送層15および電子輸送層17に挟持され、ホール輸送層15および電子輸送層17と電気的に接続された層である。光電変換層16は、下記式(1)で表されるペロブスカイト化合物を形成材料とする粒子を含む。
ABX3 …(1)
ホルムアミジニウムイオンの含有率を大きくすると、電流量を高めることができる。
本実施形態の光電変換素子においては、メチルアンモニウムイオンとホルムアミジニウムイオンとの含有率を調整することで、起電力と電流量とを最適化し、最大変換効率を示す光電変換素子を調整することができる。
次いで、各直線において、直線と結晶粒界面との交点のうち、直線の最も一端側の交点から、直線の最も他端側の交点までの距離を計測する。
上記求めた交点間の距離を、先に求めた結晶粒の数で割ることで平均値を求め、得られた平均値に換算係数1.56を乗じることで、結晶粒子の結晶粒径の平均値を求める。
また、「立方晶の(111)ピークに対応する回折ピーク」とは、横軸を入射角、縦軸を回折強度とするX線回折スペクトルにおいて、立方晶の(111)ピークが現れる入射角(横軸)と同様の入射角の位置(対応する位置)に現れる回折ピークのことを指す。以下の説明では、「立方晶の(111)ピークに対応する回折ピーク」を「対応回折ピーク」と略称することがある。
(測定条件1)
粉末X線解析装置: X‘Pert PRO MPD(スペクトリス株式会社製)
放射線 :Cu−Kα1線(λ=0.154050nm)
X線発生電圧 :45kV
電流 :40mA
ステップサイズ :0.0020889度
Scan Speed :0.021989度/秒
Time per Step :12.065秒
測定時間 :1時間2分17秒
Time per Step :300.355秒
測定時間 :1時間4分41秒
このようにして、対応回折ピークの半値幅を求める。
以下、「対応回折ピーク」について説明する。
封止部18は、第1基板11と第2基板12との間にあって、第1電極13、第2電極14、ホール輸送層15、光電変換層16及び電子輸送層17を囲むように第1基板11と第2基板12の周縁部に沿って配置され、第1基板11と第2基板12とを貼り合せるものである。これにより、光電変換素子10は、第1基板11と第2基板12と封止部18とによって形成される空間の内部に、一対の電極である第1電極13、第2電極14、及び、ホール輸送層15、光電変換層16及び電子輸送層17からなる積層体が格納された構造をなしている。
具体的には、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランなどのビニル基を反応性官能基として有するもの;
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシランなどのエポキシ基を反応性官能基として有するもの;
p−スチリルトリメトキシシランなどのスチリル基を反応性官能基として有するもの;
3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシランなどのメタクリル基を反応性官能基として有するもの;
3−アクリロキシプロピルトリメトキシシランなどのアクリル基を反応性官能基として有するもの;
N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル-N−(1,3−ジメチル-ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ基を反応性官能基として有するもの;
3−ウレイドプロピルトリエトキシシランなどのウレイド基を反応性官能基として有するもの;
3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプト基を反応性官能基として有するもの;
ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドなどのスルフィド基を反応性官能基として有するもの;
3−イソシアネートプロピルトリエトキシシランなどのイソシアネート基を反応性官能基として有するもの;
カルボキシ基を反応性官能基として有するもの;
アルデヒド基を反応性官能基として有するもの、が挙げられる。
例えば、ホール輸送層15と電子輸送層17とを個別に設けず、PCBM等の輸送層一層で代用してもよい。
また、第1基板11、第2基板12、封止部18も必要に応じて省略することができる。
さらに、第1電極13とホール輸送層15との間にバッファー層を設けてもよい。バッファー層を設けることにより、第1電極13とホール輸送層15とを隔離し、電気的な接触を低減または抑制することができる。バッファー層の材料としては、導電材料が好ましく、上述した金属酸化物がより好ましい。
本実施形態の光電変換素子の製造方法は、電極の一主面に、陽イオンであるBと、陰イオンであるXと、有機溶媒と水とを含む第1溶液をスピンコートしBX2層を形成する工程と、前記BX2層に、陽イオンであるAと前記Xとを含む第2溶液をスピンコートしABX3層を形成する工程と、を有する。
Bは、PbおよびSnのいずれか一方または両方のイオンである。
Xは、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択される1種以上のイオンである。
以下、光電変換素子の製造方法について、順に説明する。
第1溶液に含まれるBは、1種のみが含有されていてもよく、2種以上が含有されていてもよい。B源としては、金属塩であるBX2や、金属水酸化物であるB(OH)2を例示することができる。
例えば、メチルホルメート、エチルホルメート、プロピルホルメート、ペンチルホルメート、メチルアセテート、エチルアセテート、ペンチルアセテート等のエステル類;
γ−ブチロラクトン、N‐メチル−2−ピロリドン、アセトン、ジメチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン等のケトン類;
ジエチルエーテル、メチル−tert−ブチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシメタン、ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、4−メチルジオキソラン、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、アニソール、フェネトール等のエーテル類;
メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、1−ペンタノール、2−メチル−2−ブタノール、メトキシプロパノール、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノール、2−フルオロエタノール、2,2,2−トリフルオロエタノール、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール等のアルコール類;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、アセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド系有機溶剤;
アセトニトリル、イソブチロニトリル、プロピオニトリル、メトキシアセトニトリル等のニトリル系有機溶剤;
エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等のカーボート系有機溶剤;
塩化メチレン、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系有機溶剤;
n−ペンタン、シクロヘキサン、n−ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系有機溶剤;
ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
第2溶液に含まれるAは、1種のみが含有されていてもよく、2種が含有されていてもよい。
本実施形態の光電変換素子の製造方法においては、まず、基板上に設けられた電極の一主面側に、第1溶液をスピンコートする(ステップS1)。
次いで、スピンコートの開始から所定時間経過後、電極の一主面側に設けられた第1溶液の塗膜に向けて気体の吹き付けを開始する(ステップS2)。ステップS1およびステップS2は、本発明における「BX2層を形成する工程」に該当する。
次いで、BX2層を第2溶液に浸漬させ、所定時間経過後に、電極の回転を開始する(スピンコートする)(ステップS3)。ステップS3は、本発明における「ABX3層を形成する工程」に該当する。
次いで、全体を加熱処理する(ステップS4)。ステップS4は、本発明における「ABX3層を形成する工程」に該当する。
25mm角のガラス基板に、スパッタ法により150nmの厚みで2mm幅の帯状のITO膜を設けた後、オゾンUVを用いて表面処理を行った。形成したITO膜は、第1電極に該当する。
第1溶液のスピンコート時における、基板の回転開始から空気の吹付まで時間と、ヨウ化鉛層を第2溶液で浸漬後、スピンコートを開始するまでの時間とを変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜7、比較例1〜9の光電変換素子を作製し、封止素子を作製した。
実施例、比較例で得られた光電変換素子にソーラシミュレーター(分光計器製、商品名OTENTO−SUNII:AM1.5Gフィルター、放射照度100mW/cm2)を用いて一定の光を照射し、発生する電流と電圧を測定した。
耐光性試験は以下のようにして行った。
キセノンウェザーメーター((株)東洋精機製作所の「アトラスCi4000」)を用いて、擬似太陽光であるキセノンランプの光を、放射照度100mW/cm2、温度65℃、相対湿度50%の条件で、実施例、比較例で得られた封止素子に2週間照射し、その後に変換効率の評価を行った。
2週間照射後の変換効率を「耐久性評価」(単位:%)として表1中に示す。
耐光性試験を実施済みの封止素子から光電変換素子を取出し、光電変換素子を分解することなく、そのままの光電変換層に直接X線が当たるようにしてX線回折スペクトルを測定した。
(測定条件1)
粉末X線解析装置: X‘Pert PRO MPD(スペクトリス株式会社製)
放射線 :Cu−Kα1線(λ=0.154050nm)
X線発生電圧 :45kV
電流 :40mA
ステップサイズ :0.0020889度
Scan Speed :0.021989度/秒
Time per Step :12.065秒
測定時間 :1時間2分17秒
Time per Step :300.355秒
測定時間 :1時間4分41秒
耐光性試験を実施済みの封止素子から光電変換素子を取出し、光電変換素子を分解することなく、光電変換層に金スパッタを行って、光電変換層のSEM観察を行った。SEM観察の際には、光電変換素子の光電変換層に直接電子線が当たるよう調整した。
次いで、各直線において、直線と結晶粒界面との交点のうち、直線の最も一端側の交点から、直線の最も他端側の交点までの距離を計測した。
上記求めた交点間の距離を、先に求めた結晶粒の数で割ることで平均値を求め、得られた平均値に換算係数1.56を乗じることで、結晶粒子の結晶粒径の平均値を求めた。
Claims (5)
- 第1電極と、
第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に挟持された光電変換層とを備え、
前記光電変換層は、ABX3で表されるペロブスカイト化合物を形成材料とする粒子を含み、
前記粒子の平均粒子径が0.10μm以上0.30μm以下であり、
前記粒子のX線回折スペクトルにおいて、立方晶の(111)ピークに対応する回折ピークの半値幅が2θで0.12°以上0.14°未満である光電変換素子。
(式中、Aはメチルアンモニウムイオンおよびホルムアミジニウムイオンのいずれか一方または両方である。
BはPbおよびSnのいずれか一方または両方のイオンである。
XはF、Cl、BrおよびIからなる群から選択される1種以上のイオンである。) - 前記第1電極と前記光電変換層との間に電子輸送層を有する請求項1に記載の光電変換素子。
- 前記電子輸送層は、無機材料を形成材料とする請求項2に記載の光電変換素子。
- 前記電子輸送層は、導電性酸化物を形成材料とする請求項3に記載の光電変換素子。
- 前記電子輸送層は、酸化亜鉛を形成材料とする請求項4に記載の光電変換素子。
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