JP6878090B2 - 光電変換素子 - Google Patents

光電変換素子 Download PDF

Info

Publication number
JP6878090B2
JP6878090B2 JP2017069742A JP2017069742A JP6878090B2 JP 6878090 B2 JP6878090 B2 JP 6878090B2 JP 2017069742 A JP2017069742 A JP 2017069742A JP 2017069742 A JP2017069742 A JP 2017069742A JP 6878090 B2 JP6878090 B2 JP 6878090B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoelectric conversion
electrode
layer
conversion element
crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017069742A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018174174A (ja
Inventor
彰 長谷川
彰 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2017069742A priority Critical patent/JP6878090B2/ja
Publication of JP2018174174A publication Critical patent/JP2018174174A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6878090B2 publication Critical patent/JP6878090B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

本発明は、光電変換素子および光電変換素子の製造方法に関するものである。
近年、光吸収や光電変換に有機系材料を用いた有機系太陽電池が注目されている。代表的な有機系太陽電池としては、色素増感太陽電池、および有機薄膜太陽電池が挙げられ、これらについて光エネルギー変換効率の向上や耐久性に関して様々な研究がなされている。
近年、無機系材料と有機系材料との複合材料であるペロブスカイト結晶を用いたペロブスカイト型太陽電池が急速に注目を集めている。ペロブスカイト型太陽電池は、光エネルギー変換効率に優れ、且つ有機系太陽電池と同様に溶液の塗布および乾燥によって簡便に薄膜の製造が可能であることが知られている。
例えば特許文献1には、CHNH(式中、Mは2価の金属イオンであり、XはF、Cl、Br、Iからなる群から選ばれる1種以上である。)で表されるペロブスカイト型結晶構造を持つ感光性材料を用いた光電変換素子が開示されている。
特開2014−72327号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のようなペロブスカイト型太陽電池は、大気中の水分と反応して劣化しやすいことが知られている。そのため、産業応用するにあたり耐久性の向上が求められている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、耐久性の高い光電変換素子を提供することを目的とする。また、このような耐久性の高い光電変換素子を効率的に製造可能な光電変換素子の製造方法を提供することをあわせて目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一態様は、第1電極と、第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に挟持された光電変換層とを備え、前記光電変換層は、ABXで表されるペロブスカイト化合物を形成材料とする粒子を含み、前記粒子の平均粒子径が0.10μm以上0.30μm以下であり、前記粒子のX線回折スペクトルにおいて、立方晶の(111)ピークに対応する回折ピークの半値幅が2θで0.12°以上0.14°未満である光電変換素子。
(式中、Aはメチルアンモニウムイオンおよびホルムアミジニウムイオンのいずれか一方または両方である。BはPbおよびSnのいずれか一方または両方のイオンである。XはF、Cl、BrおよびIからなる群から選択される1種以上のイオンである。)
本発明の一態様においては、前記第1電極と前記光電変換層との間に電子輸送層を有する構成としてもよい。
本発明の一態様においては、前記電子輸送層は、無機材料を形成材料とする構成としてもよい。
本発明の一態様においては、前記電子輸送層は、導電性酸化物を形成材料とする構成としてもよい。
本発明の一態様においては、前記電子輸送層は、酸化亜鉛を形成材料とする構成としてもよい。
また、本発明の別の一態様は、電極の一主面側に、陽イオンであるBと、陰イオンであるXと、有機溶媒と水とを含む第1溶液をスピンコートしBX層を形成する工程と、前記BX層に、陽イオンであるAと前記Xとを含む第2溶液をスピンコートしABX層を形成する工程と、を有し、前記Aはメチルアンモニウムイオンおよびホルムアミジニウムイオンのいずれか一方または両方であり、前記Bは、PbおよびSnのいずれか一方または両方のイオンであり、前記Xは、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択される1種以上のイオンであり、前記第1溶液は、前記有機溶媒に対して0体積%より多く2体積以下の前記水を含み、前記BX層を形成する工程では、前記電極の回転時に前記電極の上方から前記一主面に向けて気体を吹きかけ、前記ABX層を形成する工程では、前記BX層に前記第2溶液を滴下して前記BX層を前記第2溶液に浸漬した後、前記BX層を構成するBX粒子の結晶状態に基づいて定まる所定時間の経過後に、前記電極の回転を開始させてスピンコートする光電変換素子の製造方法を提供する。
本発明によれば、耐久性の高い光電変換素子を提供することができる。また、このような耐久性の高い光電変換素子を効率的に製造可能な光電変換素子の製造方法を提供することができる。
本実施形態の光電変換素子を示す概略断面図。 本実施形態に係る光電変換素子の製造方法を説明するフロー図。 立方晶の(111)ピークに対応する回折ピークの半値幅と、得られる光電変換素子の変換効率との関係を示す散布図。
[光電変換素子]
以下、図1を参照しながら、本実施形態に係る光電変換素子について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。
図1は、本実施形態の光電変換素子を示す概略断面図である。図に示すように、本実施形態の光電変換素子10は、第1基板11、第2基板12、第1電極13、第2電極14、ホール輸送層15、光電変換層16、電子輸送層17、封止部18を有する。
(第1基板、第2基板)
本実施形態において、第1基板11および第2基板12は、光透過性を有するガラス板や樹脂を主たる形成材料としている。第1基板11および第2基板12としては、これらの形成材料のフィルムまたはシートを用いることができる。
このような基板に用いる樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル系樹脂;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、環状ポリオレフィン等のポリオレフィン系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;ポリスチレン系樹脂;ポリビニルアルコール系樹脂;エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物;ポリアクリロニトリル系樹脂;アセタール系樹脂;ポリイミド系樹脂が挙げられる。
これらの樹脂の中でも、耐熱性および線膨張率が高く、製造コストが低いという観点から、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂が好ましく、PET、PENが特に好ましい。
これらの樹脂は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
第1基板11、第2基板12の厚みは、本実施形態の光電変換素子を製造する際の安定性を考慮して適宜設定することができる。第1基板11、第2基板12の厚みとしては、真空中においても基板の搬送が可能であるという観点から、5〜500μmの範囲であることが好ましい。
また、第1基板11、第2基板12には、積層する他の層との密着性の観点から、基板の表面を清浄するための表面活性処理を施すことが好ましい。このような表面活性処理としては、例えば、コロナ処理、プラズマ処理、フレーム処理が挙げられる。
また、第1基板11、第2基板12が樹脂フィルムまたは樹脂シートである場合、ガスバリア性の向上のためにその表面に1層以上の薄膜層を有するものも好ましい。薄膜層を備えた樹脂フィルムとしては、例えば特開2011−73430に記載のガスバリア性積層フィルムが挙げられ、ヘキサメチルジシロキサン等を成膜ガスとしてプラズマCVD法により薄膜層を形成したフィルムが好ましい。この場合、基板の厚みが50〜200μmの範囲であることがより好ましく、50〜150μmの範囲であることが特に好ましい。
なお、上述の薄膜層は、第1基板11、第2基板12を片面に有していてもよいが、両面に有することが好ましい。
第1基板11および第2基板12が、基板の片面のみに上述の薄膜層を有する場合、形成された薄膜層は、第1基板11と第2基板12と封止部18とによって形成される空間に面するように配されることが好ましい。このような構成とすることにより、得られる光電変換素子のガスバリア性を向上させることができる。
(第1電極)
第1電極13は、第1基板11の表面に形成されている。第1電極13は、光を取り込むと共に、第2電極14と対になって光電変換層16で生成された電荷が流れる電極として機能する。第1電極13は、可視光および可視光付近の赤外光および紫外光を透過可能であることが好ましい。
第1電極13の材料としては特に限定されるものではないが、In(酸化インジウム)、SnO(酸化スズ)、ZnO(酸化亜鉛)等の導電性の金属酸化物が好ましい。また、ITO(インジウム錫酸化物)、FTO(フッ素添加酸化錫)、IZO(インジウム亜鉛酸化物)、ATO(アンチモン添加酸化錫)、AZO(アルミニウム添加酸化亜鉛)、GZO(ガリウム添加酸化亜鉛)等の金属酸化物や、酸化亜鉛にインジウムをドープしたもの、酸化亜鉛にホウ素をドープしたものも好ましい。
また、第1電極13は、導電性高分子材料を材料として用いることもできる。高分子材料としては例えば、ポリチオフェン系、ポリピロール系、ポリフェニレンビニレン系、ポリアセチレン系高分子等が挙げられる。
第1電極13は、上記金属酸化物や高分子材料を用いて形成された薄膜であることが好ましい。第1電極13は単層構造であってもよく、2層構造等の積層構造であってもよい。
第1電極13の膜厚は、特に制限されないが、0.1〜1μmが好ましい。
また、第1電極13には、他の層との密着性の観点から、オゾンUV処理等の表面処理を施しておいてもよい。
(ホール輸送層)
ホール輸送層15は、第1電極13に接して形成され、第1電極13と電気的に接続されているp型半導体層である。
ホール輸送層15の材料としては特に限定されるものではなく、公知の有機半導体化合物を用いることができる。有機半導体化合物としては、トリフェニルアミン骨格を有する高分子化合物等が挙げられる。ホール輸送層15は、有機溶剤に溶解した後、第1電極13上に、または後述する光電変換層16上に塗布または印刷し、加熱または焼成することにより製造することができる。
(第2電極)
第2電極14は、第2基板12の表面に形成されている。第2電極14の材料としては特に限定されるものではないが、金、銀、白金、アルミニウム、カルシウム等の金属;ITO、FTO、SnO、IZO等の導電性の金属酸化物;導電性の高分子材料等を用いることができる。これらの材料を用いて形成された薄膜を第2電極14とすることが好ましい。薄膜の形成方法は特に限定されるものではなく、蒸着、スパッタリング等の常法により形成することができる。
なかでも第2電極14としては、金属電極または金属酸化物電極が好ましい。
(電子輸送層)
電子輸送層17は、第2電極14に接して形成され、第2電極14と電気的に接続されているn型半導体層である。
電子輸送層17の形成材料は、特に限定されるものではなく、チタン、スズ、亜鉛、鉄、タングステン、ジルコニウム、ストロンチウム、インジウム、セリウム、イットリウム、ランタン、バナジウム、ニオブ、タンタル等の金属酸化物を用いることができる。これらのなかでも、酸化チタン(TiO)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(SnO)、酸化タングステン(WO)、または酸化ニオブ(Nb)が好ましく、酸化チタン、チタン酸ストロンチウムまたは酸化亜鉛がより好ましく、酸化チタンまたは酸化亜鉛が特に好ましい。
電子輸送層17の形成材料としては、真空蒸着法やスパッタ法で成膜した酸化亜鉛が好ましく、真空蒸着法で成膜した酸化亜鉛がより好ましい。
(光電変換層)
光電変換層16は、ホール輸送層15および電子輸送層17に挟持され、ホール輸送層15および電子輸送層17と電気的に接続された層である。光電変換層16は、下記式(1)で表されるペロブスカイト化合物を形成材料とする粒子を含む。
ABX …(1)
本明細書において、「ペロブスカイト化合物」とは、鉱石である「ペロブスカイト」と同じ結晶構造(以下、「ペロブスカイト構造」という。)を有する化合物、または、類似したペロブスカイト構造を有する化合物をいう。
式(1)中、Aはメチルアンモニウムイオン(CHNH )およびホルムアミジニウムイオン((NHCH)のいずれか一方または両方である。
メチルアンモニウムイオンは、水素以外の原子が炭素1個と窒素1個の計2個である。対して、ホルムアミジニウムイオンは、水素以外の原子が炭素1個と窒素2個の計3個である。そのため、ペロブスカイト構造の結晶のAサイトをこれらのイオンで置換した場合、メチルアンモニウムイオンよりもホルムアミジニウムイオンの方がAサイトを占める体積が大きくなる。
これにより、例えばヨウ化ホルムアミジニウム鉛ペロブスカイト結晶の方が、ヨウ化メチルアンモニウム鉛ペロブスカイト結晶よりも結晶が大きくなり、バンドギャップが小さくなる。その結果、光電変換素子の光電変換層にヨウ化ホルムアミジニウム鉛ペロブスカイト結晶を用いると、より長波長の赤外線までも発電に利用可能となり、電流量が増えて変換効率を高めることができる。
一方、バンドギャップが小さくなり過ぎると、光電変換素子の発電時の起電力は、小さくなりすぎ、性能が低下するおそれがある。
そのため、高性能の光電変換素子を検討するにあたっては、電流量と起電力とのバランスを検討し、変換効率が最も高くなる適切なバンドギャップの光電変換層を形成すると好ましい。
この観点から、光電変換層16を構成するペロブスカイト結晶においては、上記メチルアンモニウムイオンとホルムアミジニウムイオンとを併用するとよい。メチルアンモニウムイオンとホルムアミジニウムイオンとを併用し、両イオンの比率を調整することにより、光電変換素子の電流量と起電力とのバランスを調整することができる。
メチルアンモニウムイオンの含有率を大きくすると、起電力を大きくすることができる。
ホルムアミジニウムイオンの含有率を大きくすると、電流量を高めることができる。
本実施形態の光電変換素子においては、メチルアンモニウムイオンとホルムアミジニウムイオンとの含有率を調整することで、起電力と電流量とを最適化し、最大変換効率を示す光電変換素子を調整することができる。
例えば、光電変換層に、メチルアンモニウムイオン:ホルムアミジニウムイオン=3:2であるペロブスカイト結晶を用いることで、メチルアンモニウムイオンのみに基づくペロブスカイト結晶を用いるよりも高い変換効率の光電変換素子とすることができる(非特許文献:Angew.Chem.Int.Ed.,Vol.53,Page.3151-3157(2014)参照)。
式(1)中、Bは、PbおよびSnのいずれか一方または両方のイオンである。
式(1)中、Xは、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択される1種以上のイオンである。Xは、BrまたはIが好ましい。
光電変換層16の膜厚は特に限定されるものではないが、50nm以上が好ましく、100nm以上がより好ましい。また、光電変換層16の膜厚は、1000nm以下が好ましく、500nm以下がより好ましく、300nm以下がさらに好ましい。光電変換層16の膜厚の上限値および下限値は、任意に組み合わせることができる。
本実施形態の光電変換層16において、上述のようなペロブスカイト化合物を形成材料とする粒子(以下、「ペロブスカイト粒子」と称することがある)の平均粒子径は、以下の方法で測定した値を採用する。
ペロブスカイト粒子を撮影したSEM写真について、写真長手方向に延在する直線を10本引く。10本の直線は等間隔とする。SEM写真の拡大倍率は、1つの結晶粒子が2以上の直線と重ならないような大きさとなるように、適宜調整する。
次いで、各直線において、2箇所の結晶粒界面で直線と重なる結晶粒の数を計測する。
次いで、各直線において、直線と結晶粒界面との交点のうち、直線の最も一端側の交点から、直線の最も他端側の交点までの距離を計測する。
上記求めた交点間の距離を、先に求めた結晶粒の数で割ることで平均値を求め、得られた平均値に換算係数1.56を乗じることで、結晶粒子の結晶粒径の平均値を求める。
同様の処理を1つのSEM写真においては、10本の直線のそれぞれにおいて行い、さらに、4つの異なる視野のSEM写真について同様の処理を行って、40点の結晶粒径の平均値を求めた。これらの算術平均を、求める「ペロブスカイト結晶粒子の平均粒子径」とする。
光電変換層16の膜厚が100nm以上300nm以下である場合、ペロブスカイト粒子の平均粒子径は、100nm以上300nm以下であることが好ましい。
ペロブスカイト粒子の平均粒子径が100nm(0.10μm)以上であると、複数の結晶粒が積層した光電変換層16は、粒界抵抗が高くなり過ぎず、光電変換層16で生じる電流が流れやくなる。その結果、変換効率が低下しにくい。
また、ペロブスカイト粒子の平均粒子径が300nm(0.30μm)以下であると、生じるペロブスカイト粒子が光電変換層16の面方向に扁平した扁平粒子になりにくい。扁平粒子は結晶性が低く、光電変換層16の強度が低下しやすい。しかし、ペロブスカイト粒子が上記平均粒子径の上限値以下であることにより、このような不具合を抑制することができる。
また、本実施形態において、光電変換層16のペロブスカイト粒子は、X線回折スペクトルを測定したとき、立方晶の(111)ピークに対応する回折ピークの半値幅が2θで0.12°以上0.14°未満である。
なお、「(111)ピーク」とは、「ミラー指数(111)で表される結晶格子面についての回折ピーク」を指す。他のミラー指数を用いた表記においても同様である。
また、「立方晶の(111)ピークに対応する回折ピーク」とは、横軸を入射角、縦軸を回折強度とするX線回折スペクトルにおいて、立方晶の(111)ピークが現れる入射角(横軸)と同様の入射角の位置(対応する位置)に現れる回折ピークのことを指す。以下の説明では、「立方晶の(111)ピークに対応する回折ピーク」を「対応回折ピーク」と略称することがある。
回折ピークの半値幅は、次のようにして測定した値を採用する。
まず、X線回折スペクトルは、2θで10度から90度をX線回折法にて下記の条件で測定する。
(測定条件1)
粉末X線解析装置: X‘Pert PRO MPD(スペクトリス株式会社製)
放射線 :Cu−Kα1線(λ=0.154050nm)
X線発生電圧 :45kV
電流 :40mA
ステップサイズ :0.0020889度
Scan Speed :0.021989度/秒
Time per Step :12.065秒
測定時間 :1時間2分17秒
次に、2θで25度付近に出現する対応回折ピークについて、2θで25度±0.75度の範囲を下記の条件で測定する。その他の測定条件については、上記測定条件1と同様である。
(測定条件2)
Time per Step :300.355秒
測定時間 :1時間4分41秒
対応回折ピークの半値幅は、得られたX線回折スペクトルから、X線回折パターン総合解析ソフトJADE(MDI社)を用いて算出する。上記ソフトによる算出処理は、上記ソフトの取扱説明書(Jade(Ver.5)ソフトウェア、取扱説明書、理学電機株式会社)に基づいて行う。
このようにして、対応回折ピークの半値幅を求める。
上述のように、本実施形態の光電変換素子10では、ペロブスカイト粒子の結晶性を評価するにあたって、X線回折スペクトルの回折ピークのうち、対応回折ピークの半値幅を用いる。
以下、「対応回折ピーク」について説明する。
通常、ペロブスカイトは、キュリー点と呼ばれる相転移温度以上で立方晶の結晶構造を有する。立方晶の結晶についてX線回折スペクトルを測定すると、結晶内で等価な結晶格子面についての回折ピークは、同じ位置に現れる。例えば、ミラー指数(面指数)(100)で表される結晶格子面は、その他に(010)、(001)で表される結晶格子面と等価であり、回折スペクトルにおいて同じ位置に現れる。
このように測定される回折ピークは半値幅が狭い結晶ほど、結晶性が高いと評価できる。なお、「結晶性が高い」とは、結晶内に空隙が少なく、原子間距離にばらつきが少ない結晶であることを指す。
しかし、光電変換層16を構成するペロブスカイト粒子がヨウ化メチルアンモニウム鉛ペロブスカイト(CHNHPbI)である場合、光電変換層16を構成するペロブスカイト粒子の結晶構造は、立方晶から相転移を生じ、室温で正方晶となる。さらに低温では、別の相転移温度において正方晶から相転移を生じ、直方晶(斜方晶)となっている。以下、一例としてペロブスカイト粒子が立方晶であることとして説明する。
直方晶系においてミラー指数(面指数)(100)、(010)、(001)で表される結晶格子面は、等価ではない。そのため、立方晶の(100)ピークに対応するこれらの結晶格子面の回折ピークは、相互に近い位置ではあるが異なった位置に現れる。
その結果、(100)、(010)、(001)で表される結晶格子面の回折ピークは、互いに重なり合いブロードなピークとして現れる。すなわち、「立方晶の(100)ピークに対応する回折ピーク」は、ブロードなピークとなる。このようなブロードなピークは、ずれた位置に現れた複数のピークが重なり合った結果であって、結晶性が低いことを表してはいない。
一方、立方晶についてミラー指数(面指数)(111)で表される結晶格子面は、その他に(−111)や、(1−11)等で表される結晶格子面と等価であり、回折スペクトルにおいて同じ位置に現れる。また、直方晶系においてミラー指数(面指数)(111)で表される結晶格子面も同様に、(−111)や、(1−11)等で表される結晶格子面と等価であり、回折スペクトルにおいて同じ位置に現れる。
したがって、立方晶の(111)ピークに対応する直方晶の(111)ピークの半値幅は、結晶性を反映したものとなる。例えば、対応回折ピークがブロードなピークであれば、結晶性が低い結晶であると判断することができる。
以上の議論は、ヨウ化メチルアンモニウム鉛ペロブスカイト(CHNHPbI)が室温で正方晶を呈する場合にも当てはまる。
同様に、室温で立方晶を呈する臭化メチルアンモニウム鉛ペロブスカイト(CHNHPbI)や、室温で三方晶を呈するヨウ化ホルムアミジニウム鉛であっても、(111)ピークを結晶性の判断にしてよい。
本実施形態の光電変換素子10では、対応回折ピークにおいて、半値幅が2θで0.12°以上0.14°未満であるペロブスカイト粒子は、光電変換素子10の光電変換層16として好適な結晶性を有し、耐久性に優れたものとなる。上記半値幅は、0.12°以上0.13°以下であることが好ましい。
光電変換層16は、上述したペロブスカイト化合物以外の成分を有していてもよい。例えば、若干の不純物や、ペロブスカイト構造でない化合物であって、上述したペロブスカイト化合物と同様または類似した組成を有する化合物をさらに含んでいてもよい。
(封止部)
封止部18は、第1基板11と第2基板12との間にあって、第1電極13、第2電極14、ホール輸送層15、光電変換層16及び電子輸送層17を囲むように第1基板11と第2基板12の周縁部に沿って配置され、第1基板11と第2基板12とを貼り合せるものである。これにより、光電変換素子10は、第1基板11と第2基板12と封止部18とによって形成される空間の内部に、一対の電極である第1電極13、第2電極14、及び、ホール輸送層15、光電変換層16及び電子輸送層17からなる積層体が格納された構造をなしている。
封止部18は、反応性官能基を有する有機材料からなるものが好ましい。
具体的には、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランなどのビニル基を反応性官能基として有するもの;
2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシランなどのエポキシ基を反応性官能基として有するもの;
p−スチリルトリメトキシシランなどのスチリル基を反応性官能基として有するもの;
3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシランなどのメタクリル基を反応性官能基として有するもの;
3−アクリロキシプロピルトリメトキシシランなどのアクリル基を反応性官能基として有するもの;
N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−トリエトキシシリル-N−(1,3−ジメチル-ブチリデン)プロピルアミン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(ビニルベンジル)−2−アミノエチル−3−アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノ基を反応性官能基として有するもの;
3−ウレイドプロピルトリエトキシシランなどのウレイド基を反応性官能基として有するもの;
3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプト基を反応性官能基として有するもの;
ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィドなどのスルフィド基を反応性官能基として有するもの;
3−イソシアネートプロピルトリエトキシシランなどのイソシアネート基を反応性官能基として有するもの;
カルボキシ基を反応性官能基として有するもの;
アルデヒド基を反応性官能基として有するもの、が挙げられる。
本実施形態の光電変換素子としては、第1基板11および第2基板12として、ガラス基板を用い、第1電極13としてITO電極を用い、第2電極14としてカルシウム電極および銀電極を用い、ホール輸送層15として[ポリ[ビス(4−フェニル)(2,4,6−トリフェニルメチル)アミン]]を用い、光電変換層16として上述のようなペロブスカイト化合物を用い、電子輸送層17としてフェニルC61酪酸メチルエステルまたは酸化亜鉛を用い、封止部18としてエポキシ系化合物を用いることが好ましい。
以上のような構成の光電変換素子によれば、耐久性の高い光電変換素子を提供することができる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、ホール輸送層15と電子輸送層17とを個別に設けず、PCBM等の輸送層一層で代用してもよい。
また、第1基板11、第2基板12、封止部18も必要に応じて省略することができる。
さらに、第1電極13とホール輸送層15との間にバッファー層を設けてもよい。バッファー層を設けることにより、第1電極13とホール輸送層15とを隔離し、電気的な接触を低減または抑制することができる。バッファー層の材料としては、導電材料が好ましく、上述した金属酸化物がより好ましい。
[光電変換素子の製造方法]
本実施形態の光電変換素子の製造方法は、電極の一主面に、陽イオンであるBと、陰イオンであるXと、有機溶媒と水とを含む第1溶液をスピンコートしBX層を形成する工程と、前記BX層に、陽イオンであるAと前記Xとを含む第2溶液をスピンコートしABX層を形成する工程と、を有する。
Aは、メチルアンモニウムイオンおよびホルムアミジニウムイオンのいずれか一方または両方である。
Bは、PbおよびSnのいずれか一方または両方のイオンである。
Xは、F、Cl、BrおよびIからなる群から選択される1種以上のイオンである。
第1溶液は、前記有機溶媒に対して0体積%より多く2体積以下の前記水を含む。
また、上記BX層を形成する工程では、前記電極の回転時に前記電極の上方から前記一主面に向けて気体を吹きかける。
さらに、上記ABX層を形成する工程では、前記BX層に前記第2溶液を滴下して前記BX層を前記第2溶液に浸漬した後、所定時間の経過後に前記電極の回転を開始させてスピンコートする。
以下、光電変換素子の製造方法について、順に説明する。
(第1溶液)
第1溶液に含まれるBは、1種のみが含有されていてもよく、2種以上が含有されていてもよい。B源としては、金属塩であるBXや、金属水酸化物であるB(OH)を例示することができる。
第1溶液に含まれるXは、1種のみが含有されていてもよく、2種以上が含有されていてもよい。X源としては、金属塩であるBXや、無機酸であるHXを例示することができる。
第1溶液に含まれる有機溶剤は、BXおよびその他の成分を溶解し得るものであれば特に限定されるものではない。
例えば、メチルホルメート、エチルホルメート、プロピルホルメート、ペンチルホルメート、メチルアセテート、エチルアセテート、ペンチルアセテート等のエステル類;
γ−ブチロラクトン、N‐メチル−2−ピロリドン、アセトン、ジメチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン等のケトン類;
ジエチルエーテル、メチル−tert−ブチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシメタン、ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、4−メチルジオキソラン、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、アニソール、フェネトール等のエーテル類;
メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノール、1−ペンタノール、2−メチル−2−ブタノール、メトキシプロパノール、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノール、2−フルオロエタノール、2,2,2−トリフルオロエタノール、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール等のアルコール類;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテル類;
N,N−ジメチルホルムアミド、アセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等のアミド系有機溶剤;
アセトニトリル、イソブチロニトリル、プロピオニトリル、メトキシアセトニトリル等のニトリル系有機溶剤;
エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等のカーボート系有機溶剤;
塩化メチレン、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系有機溶剤;
n−ペンタン、シクロヘキサン、n−ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素系有機溶剤;
ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
有機溶剤は、分岐構造若しくは環状構造を有していてもよく、−O−、−CO−、−COO−、−OH等の官能基を複数有していてもよく、水素原子がフッ素等のハロゲン原子で置換されていてもよい。
有機溶剤は、1種のみが含有されていてもよく、2種以上が含有されていてもよい。
第1溶液は、上述したB、X、有機溶剤以外の成分を含有していてもよい。含有してもよい他の成分としては、周期表の第1族、第2族、第3族、第11族、第12族および第13族からなる群より選ばれる1種以上の元素等が挙げられる。なかでも、該成分としては、Li、Na、Cu、Ag、Au、Mg、Ca、Sr、Ba、Sc、Y、La、Zn、B、Al、Ga、Inが好ましい。
(第2溶液)
第2溶液に含まれるAは、1種のみが含有されていてもよく、2種が含有されていてもよい。
第2溶液に含まれる有機溶剤としては、第1溶液の構成物として挙げたものと同様の溶剤を用いることができる。第1溶液に含まれる有機溶剤と、第2溶液に含まれる有機溶剤とは、同じであっても異なっていてもよい。
図2は、本実施形態に係る光電変換素子の製造方法を説明するフロー図である。
(ステップS1)
本実施形態の光電変換素子の製造方法においては、まず、基板上に設けられた電極の一主面側に、第1溶液をスピンコートする(ステップS1)。
第1溶液の組成や濃度については、目的とする光電変換素子10(光電変換層16)の構成に応じて適宜設定し、調整するとよい。
スピンコートの条件(回転時間、回転速度)については、予め予備実験を行い決定しておくとよい。
光電変換素子10がホール輸送層15や電子輸送層17を有する場合、電極の一主面にホール輸送層15または電子輸送層17を形成したのちにステップS1に用いる。電極が第1電極13である場合、第1電極13上にホール輸送層15を形成した後にステップS1に用いるとよい。また、電極が第2電極14である場合、第2電極14上に電子輸送層17を形成した後にステップS1に用いるとよい。
(ステップS2)
次いで、スピンコートの開始から所定時間経過後、電極の一主面側に設けられた第1溶液の塗膜に向けて気体の吹き付けを開始する(ステップS2)。ステップS1およびステップS2は、本発明における「BX層を形成する工程」に該当する。
気体としては、空気や不活性ガスを用いることができ、安価であることから空気を用いることが好ましい。電極の一主面に向けて気体を吹き付けることを、以下の説明においては「ガスフロー」と称する。
ガスフローは、電極の一主面の略中心に向けて、一主面の法線方向に沿って行うとよい。これにより、電極に向けて吹き付ける空気が、塗膜に当たった後、塗膜の中心から周縁に向けて等方的に拡散する。そのため、塗膜全体に偏り無く気体を吹き付けることができ、処理の偏りを低減させることができる。
第1溶液の塗膜へのガスフローにより、塗膜からの溶媒の蒸発(除去)が促進される。これにより、電極の一主面側では、BX層が形成される
このとき、上述したように第1溶液には、有機溶媒に対して0体積%より多く2体積以下の水を含んでいる。これにより、第1溶液の溶媒は極性が増し、陽イオンであるBや陰イオンであるXのイオン性を強調することとなる。
また、ステップS2において有機溶媒の除去が進むと、相対的に水分濃度が高まり、陽イオンであるBや陰イオンであるXのイオン性がさらに強調される。イオン性が強調されると、イオン結晶であるBXの結晶化が促進される。
その結果、本実施形態の製造方法においては、第1溶液の有機溶媒に水を含まない場合と比べ、ステップS2において溶媒を除去する際に、生じるBXの結晶粒が小さくなる。
さらに、結晶粒が大きくなると、結晶粒成長の過程において結晶内の原子欠損(空隙)や、原子間距離のばらつきが生じる機会が増え、全体として結晶性が低い結晶となり易い。これに対し、本実施形態の製造方法においては、上述のように生じるBXの結晶粒が小さいため、相対的に得られるBX結晶の結晶性が高くなり易い。
すなわち、本実施形態の光電変換素子の製造方法では、第1溶液において有機溶媒に対して0体積%より多く2体積以下の水が含まれていることにより、溶媒が水を含まない場合と比べて結晶粒径が小さくなる。
また、第1溶液において有機溶媒に対して0体積%より多く2体積以下の水が含まれていることにより、BX結晶の結晶性が高くなり、X線回折スペクトルにおいて半値幅が小さくなる。
さらに、本実施形態の光電変換素子の製造方法では、上記範囲内において第1溶液に含まれる水分量を制御することで、BX結晶の粒径、結晶性を制御することができる。第1溶液の溶媒に含まれる水分量を増やすと、BX結晶の結晶粒径が小さく、かつBX結晶のX線回折スペクトルにおいて半値幅が小さくなる傾向がある。
(ステップS3)
次いで、BX層を第2溶液に浸漬させ、所定時間経過後に、電極の回転を開始する(スピンコートする)(ステップS3)。ステップS3は、本発明における「ABX層を形成する工程」に該当する。
第2溶液は、例えばBX層の上に滴下されることでBX層に供給される。滴下された第2溶液は、BX層に染み渡りBX層を浸漬する。
このとき、第2溶液に含まれる陽イオンであるAは、BXの結晶内に侵入することで、ABXのペロブスカイト構造の結晶構造を形成する。
ここで、発明者は、上記ペロブスカイト構造を形成する反応において、ペロブスカイト構造の前駆体であるBXの結晶状態が反応性に寄与し、ひいては得られる光電変換層の物性にも影響するとの考えに至った。
まず、ペロブスカイト結晶を用いたペロブスカイト型太陽電池においては、ペロブスカイト結晶の結晶性が高い方が、変換効率が高く耐久性が良いものとなると考えられている。しかし、上記ペロブスカイト構造を形成する反応において、AがBXの結晶内に侵入する際には、BXの結晶構造が乱れ、結晶性の低下が生じると考えられる。
この考えから、ペロブスカイト構造を形成する反応において低下する結晶性を考慮すると、前駆体であるBXの結晶性が高い方が、得られるペロブスカイト結晶の結晶性も高いと考えられる。すなわち、前駆体であるBXの結晶性が高い方が、良好な光電変換層が得られると考えられる。この考えによれば、ペロブスカイト結晶の前駆体であるBXは結晶性が高い方が好ましい。
一方、上述したように第2溶液に含まれるAをBXに接触させてペロブスカイト結晶を得る反応においては、BXの結晶性が高いとAの結晶内への侵入が阻害されると考えられる。そのため、結晶性が高いBXを前駆体として用いた場合、ペロブスカイト結晶が生じる反応が進行しにくいおそれがある。その結果、得られた光電変換層は、未反応のBXが残存して変換効率が低いものとなるおそれがある。この考えによれば、BXの結晶性が高いと光電変換層の物性が低くなりやすい。
これらの考えから発明者が検討した結果、ペロブスカイト結晶の前駆体であるBXの結晶性に応じて第2溶液の浸漬時間を制御することに思い至り発明を完成させた。
すなわち、本実施形態の製造方法においては、BX層を構成するBX粒子の結晶性が高い場合には、第2溶液の浸漬時間を相対的に長く、BX粒子の結晶性が低い場合には、第2溶液の浸漬時間を相対的に短くする。これにより、BXの結晶内へのAの侵入を確実なものとし、ペロブスカイト構造を形成する反応を確実なものとすることができる。BX層の結晶性については、BX層のX線回折スペクトルの半値幅から判断することができる。
また、結晶性の異なる種々のBX粒子(BX層)について、予め、第2溶液の浸漬時間と、得られるペロブスカイト結晶の物性との対応関係を確認しておくとよい。これにより、ステップS2で得られたBX粒子の結晶性に応じて、第2溶液の浸漬時間を適切に設定することができる。
例えば、ステップS2における所定時間(ガスフローの開始時間)が0秒より多く3秒以下である場合、第2溶液の浸漬時間(所定時間)は、35秒以上50秒以下とするとよい。
第2溶液の浸漬時間(所定時間)は、PbI層を構成するPbIの結晶性を目安に決定することができる。PbIの結晶性は、作製したPbI層のX線回折を測定し、各ピークのピーク強度、各ピークの半値幅、アモルファスに由来するハロー等の情報から判断することができる。PbIの結晶性が高い場合、X線回折スペクトルにおいてピーク強度は強く、ピークの半値幅は狭く、ハローは少なくなる傾向にある。
PbI層を構成するPbIの結晶性が高い場合は、第2溶液の浸漬時間を長めに設定するとよい。また、PbIの結晶性が低い場合は、第2溶液の浸漬時間を短め設定するとよい。
第2溶液の浸漬時間の経過後、電極(基板)を回転させてスピンコートを行う。スピンコートの条件(回転時間、回転速度)については、予め予備実験を行い決定しておくとよい。
スピンコート後、必要に応じて乾燥を行い、第2溶液に含まれる有機溶剤を揮発させることが好ましい。乾燥は常温下で行ってもよく、加熱して行ってもよい。
(ステップS4)
次いで、全体を加熱処理する(ステップS4)。ステップS4は、本発明における「ABX層を形成する工程」に該当する。
加熱処理では、例えば50℃以上200℃以下に加熱することが好ましく、100℃以上200℃以下に加熱することがより好ましい。この加熱処理により、ペロブスカイト結晶の層(ABX層)の形成が促進され、好適に光電変換層が形成される。
その後、光電変換層にさらに他の層を積層し、光電変換層の周囲を封止することで、光電変換素子を製造することができる。
上述のような本実施形態の光電変換素子の製造方法においては、まず、ステップS1,S2において、少量の水を含む第1溶液を用いることで、結晶性の高いBX層を形成する。次いで、ステップS3,S4において、高い結晶性を有するBX層に応じ、第2溶液をBX層に適切な時間(所定時間)浸漬させることで、結晶性が高く耐久性の高いペロブスカイト結晶(ABX)の層を形成する。
これにより、本実施形態の光電変換素子の製造方法によれば、耐久性の高い光電変換素子を効率的に製造可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
25mm角のガラス基板に、スパッタ法により150nmの厚みで2mm幅の帯状のITO膜を設けた後、オゾンUVを用いて表面処理を行った。形成したITO膜は、第1電極に該当する。
次に、[ポリ[ビス(4−フェニル)(2,4,6−トリフェニルメチル)アミン]](PTAA)の濃度が0.5重量%となるよう、クロロベンゼンに溶解させた。得られた溶液を、孔径0.5μmのテフロン(登録商標)フィルターで濾過して塗布溶液を調製し、スピンコートによりITO膜を覆ってガラス基板全面に塗布し、大気中120℃で10分間加熱することにより、ホール輸送層を形成した。
次に、0.8Mの溶液となるようにヨウ化鉛(PbI)を秤量し、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)溶媒に70℃で溶解して溶液を作製した。さらに、DMFに対して1体積%の水を添加し、第1溶液を作製した。
上記で得られたホール輸送層を覆ってホール輸送層全面に、2000rpmの回転数で70℃の第1溶液をスピンコートにより塗布した。基板の回転開始から2秒後から、基板の法線方向上方から第1溶液を塗布した面に向けて空気を吹き付け、塗膜を乾燥させることで、ヨウ化鉛層を得た。基板の回転時間は20秒間とした。
次いで、ヨウ化メチルアンモニウムを脱水IPA(2−プロパノール)の溶媒に溶解し、45mg/mlのヨウ化メチルアンモニウム溶液(第2溶液)を作製した。
上記で得られたヨウ化鉛層の上に第2溶液を滴下し、ヨウ化鉛層を第2溶液で浸漬した。35秒静置した後、6000rpmの回転数で20秒間スピンコートし、余剰の第2溶液を除去した。
その後、露点−50℃の窒素中、100℃で10分間加熱することで光電変換層を得た。
その後、光電変換層上に真空蒸着機により酸化亜鉛を蒸着し、15nmの厚みで2mm幅の帯状の酸化亜鉛層を設けた。形成した酸化亜鉛層は、本発明における電子輸送層に該当する。
さらに、酸化亜鉛層上に金を蒸着し、100nmの厚みで2mm幅の帯状の金電極を設けた。形成した金電極は、本発明における第2電極に該当する。
なお、酸化亜鉛層と金電極とは、ガラス基板の法線方向からの視野においてITO膜と直交するように形成した。また、同視野において、金電極は、酸化亜鉛層とちょうど重なるように形成した。
以上のようにして、実施例1の光電変換素子を作製した。蒸着の際の真空度は、すべて1〜9×10−5Paであった。
凹部を設けたガラス基板(以下、ガラスカバー)を用意し、露点−50℃の窒素中にて、ガラス基板上に形成された光電変換素子をガラスカバーで覆い封止した。具体的には、光電変換素子がガラスカバーの凹部内に配置されるようにガラスカバーをかぶせ、光電変換素子が設けられたガラス基板とガラスカバーとの間を、UV硬化樹脂を用いて封止した。これにより、変換効率測定用の封止素子を作製した。
(実施例2〜7、比較例1〜9)
第1溶液のスピンコート時における、基板の回転開始から空気の吹付まで時間と、ヨウ化鉛層を第2溶液で浸漬後、スピンコートを開始するまでの時間とを変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜7、比較例1〜9の光電変換素子を作製し、封止素子を作製した。
得られた各光電変換素子については、以下のように評価した。
[変換効率]
実施例、比較例で得られた光電変換素子にソーラシミュレーター(分光計器製、商品名OTENTO−SUNII:AM1.5Gフィルター、放射照度100mW/cm)を用いて一定の光を照射し、発生する電流と電圧を測定した。
実施例においては、放射照度100mW/cmに対する面積換算最大出力(1cmに換算した最大出力)の比(百分率:%)を変換効率とする。なお、最大出力は、最大電流×最大電圧との積で求められる値である。
[耐光性試験]
耐光性試験は以下のようにして行った。
キセノンウェザーメーター((株)東洋精機製作所の「アトラスCi4000」)を用いて、擬似太陽光であるキセノンランプの光を、放射照度100mW/cm、温度65℃、相対湿度50%の条件で、実施例、比較例で得られた封止素子に2週間照射し、その後に変換効率の評価を行った。
2週間照射後の変換効率を「耐久性評価」(単位:%)として表1中に示す。
[ペロブスカイト結晶粒子のX線回折スペクトル]
耐光性試験を実施済みの封止素子から光電変換素子を取出し、光電変換素子を分解することなく、そのままの光電変換層に直接X線が当たるようにしてX線回折スペクトルを測定した。
X線回折スペクトルは、2θで10度から90度をX線回折法にて下記の条件で測定した。
(測定条件1)
粉末X線解析装置: X‘Pert PRO MPD(スペクトリス株式会社製)
放射線 :Cu−Kα1線(λ=0.154050nm)
X線発生電圧 :45kV
電流 :40mA
ステップサイズ :0.0020889度
Scan Speed :0.021989度/秒
Time per Step :12.065秒
測定時間 :1時間2分17秒
測定の結果、対応回折ピークが2θで25度付近に出現することを確認した。
次に、確認した対応回折ピークについて、2θで25度±0.75度の範囲を下記の条件で測定した。当該範囲において、バックグラウンドの測定とベースラインの設定とを行った。その他の測定条件については、上記測定条件1と同様とした。
(測定条件2)
Time per Step :300.355秒
測定時間 :1時間4分41秒
回折ピークの半値幅は、得られたX線回折スペクトルから、X線回折パターン総合解析ソフトJADE(MDI社)を用いて算出した。上記ソフトによる算出処理は、上記ソフトの取扱説明書(Jade(Ver.5)ソフトウェア、取扱説明書、理学電機株式会社)に基づいて行った。
[ペロブスカイト結晶粒子の平均粒子径]
耐光性試験を実施済みの封止素子から光電変換素子を取出し、光電変換素子を分解することなく、光電変換層に金スパッタを行って、光電変換層のSEM観察を行った。SEM観察の際には、光電変換素子の光電変換層に直接電子線が当たるよう調整した。
結晶粒子の平均粒子径は、撮影したSEM写真に基づいて、以下の方法で行った。
まず、SEM写真について、写真長手方向に延在する直線を10本引いた。10本の直線は等間隔とした。SEM写真の拡大倍率は、1つの結晶粒子が2以上の直線と重ならないような大きさとなるように適宜調整した。
次いで、各直線において、2箇所の結晶粒界面で直線と重なる結晶粒の数を計測した。
次いで、各直線において、直線と結晶粒界面との交点のうち、直線の最も一端側の交点から、直線の最も他端側の交点までの距離を計測した。
上記求めた交点間の距離を、先に求めた結晶粒の数で割ることで平均値を求め、得られた平均値に換算係数1.56を乗じることで、結晶粒子の結晶粒径の平均値を求めた。
同様の処理を1つのSEM写真においては、10本の直線のそれぞれにおいて行い、さらに、4つの異なる視野のSEM写真について同様の処理を行って、40点の結晶粒径の平均値を求めた。これらの算術平均を、求める「ペロブスカイト結晶粒子の平均粒子径」とした。
実施例、比較例の結果を表1に示す。表1においては、「第1溶液のスピンコート時における、基板の回転開始から空気の吹付まで時間」を「時間1」とし、「ヨウ化鉛層を第2溶液で浸漬後、スピンコートを開始するまでの時間」を「時間2」として記載している。
Figure 0006878090
図3は、立方晶の(111)ピークに対応する回折ピーク(対応回折ピーク)の半値幅と、得られる光電変換素子の変換効率との関係を示す散布図である。図2においては、横軸に半値幅(単位:°)、縦軸に変換効率(%)を示している。
図に示すように、ペロブスカイト粒子のX線回折スペクトルにおいて、対応回折ピークの半値幅が2θで0.12°以上0.14°未満のものは、半値幅が当該範囲外のものと比べて耐久性が高いことが確認できた。
以上の結果より、本発明が有用であることが分かった。
10…光電変換素子、11…第1基板、12…第2基板、13…第1電極、14…第2電極、15…ホール輸送層、16…光電変換層、17…電子輸送層、

Claims (5)

  1. 第1電極と、
    第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に挟持された光電変換層とを備え、
    前記光電変換層は、ABXで表されるペロブスカイト化合物を形成材料とする粒子を含み、
    前記粒子の平均粒子径が0.10μm以上0.30μm以下であり、
    前記粒子のX線回折スペクトルにおいて、立方晶の(111)ピークに対応する回折ピークの半値幅が2θで0.12°以上0.14°未満である光電変換素子。
    (式中、Aはメチルアンモニウムイオンおよびホルムアミジニウムイオンのいずれか一方または両方である。
    BはPbおよびSnのいずれか一方または両方のイオンである。
    XはF、Cl、BrおよびIからなる群から選択される1種以上のイオンである。)
  2. 前記第1電極と前記光電変換層との間に電子輸送層を有する請求項1に記載の光電変換素子。
  3. 前記電子輸送層は、無機材料を形成材料とする請求項2に記載の光電変換素子。
  4. 前記電子輸送層は、導電性酸化物を形成材料とする請求項3に記載の光電変換素子。
  5. 前記電子輸送層は、酸化亜鉛を形成材料とする請求項4に記載の光電変換素子。
JP2017069742A 2017-03-31 2017-03-31 光電変換素子 Active JP6878090B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017069742A JP6878090B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 光電変換素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017069742A JP6878090B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 光電変換素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018174174A JP2018174174A (ja) 2018-11-08
JP6878090B2 true JP6878090B2 (ja) 2021-05-26

Family

ID=64107748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017069742A Active JP6878090B2 (ja) 2017-03-31 2017-03-31 光電変換素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6878090B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7537883B2 (ja) * 2020-02-21 2024-08-21 伊勢化学工業株式会社 ペロブスカイト型発光性ナノ粒子

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BR112018000181B1 (pt) * 2015-07-10 2022-12-27 Hunt Perovskite Technologies, L.L.C. Dispositivo fotovoltaico compreendendo material de perovskita
JP2017028138A (ja) * 2015-07-24 2017-02-02 公立大学法人 滋賀県立大学 太陽電池およびその太陽電池の製造方法
CN105118922B (zh) * 2015-09-14 2017-12-22 昆明学院 一种立方晶系结构钙钛矿型光敏材料及其制备方法
JP6382781B2 (ja) * 2015-09-15 2018-08-29 株式会社東芝 半導体素子の製造方法および製造装置
US9570240B1 (en) * 2016-08-04 2017-02-14 The United States of America represented by the Secretary of the Air Force Controlled crystallization to grow large grain organometal halide perovskite thin film

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018174174A (ja) 2018-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lin et al. Inorganic electron transport materials in perovskite solar cells
Aydin et al. Room-temperature-sputtered nanocrystalline nickel oxide as hole transport layer for p–i–n perovskite solar cells
Wang et al. Water vapor treatment of low-temperature deposited SnO2 electron selective layers for efficient flexible perovskite solar cells
Cui et al. Color-tuned perovskite films prepared for efficient solar cell applications
Pang et al. Efficient NiO x hole transporting layer obtained by the oxidation of metal nickel film for perovskite solar cells
CN105556681B (zh) 太阳能电池及其制造方法、半导体元件及其制造方法
JP6552368B2 (ja) 光電変換素子及び光電変換素子の製造方法
Noh et al. Efficient semi-transparent perovskite solar cells with a novel indium zinc tin oxide top electrode grown by linear facing target sputtering
Weber et al. Investigation of NiOx-hole transport layers in triple cation perovskite solar cells
Kumara et al. Large area dye‐sensitized solar cells: material aspects of fabrication
US20210257570A1 (en) Photoelectric conversion element and method of producing photoelectric conversion element
Lachore et al. Recent progress in electron transport bilayer for efficient and low-cost perovskite solar cells: a review
Rahmany et al. Fully functional semi-transparent perovskite solar cell fabricated in ambient air
Liu et al. Thickness-dependent photovoltaic performance of TiO2 blocking layer for perovskite solar cells
KR20190043316A (ko) 페로브스카이트 태양전지 및 이의 제조 방법
CN112582543A (zh) 一种钙钛矿太阳能电池
US20190180946A1 (en) Organic-inorganic hybrid solar cell and method for manufacturing organic-inorganic hybrid solar cell
Nwankwo et al. Effects of alkali and transition metal-doped TiO 2 hole blocking layers on the perovskite solar cells obtained by a two-step sequential deposition method in air and under vacuum
Zhang et al. Enhancing perovskite quality and energy level alignment of TiO2 nanorod arrays-based solar cells via interfacial modification
Mei et al. Improved operational stability of perovskite solar cells via au barrier layer incorporation
Gu et al. Stable high-performance perovskite solar cells based on inorganic electron transporting bi-layers
TW202000680A (zh) 層狀鈣鈦礦、光吸收層、附有光吸收層之基板、光電轉換元件、及太陽電池
JP6783998B2 (ja) 有機−無機複合太陽電池用積層体の製造方法および有機−無機複合太陽電池の製造方法
JP2023060630A (ja) 光電変換素子及び太陽電池モジュール
JP6878090B2 (ja) 光電変換素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6878090

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350