JP6881128B2 - ガントリを備えた建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、ガントリを備えた建設機械に関する。
従来、下記特許文献1に開示されているようなガントリを備えた建設機械が知られている。前記ガントリは、前脚と、上部後脚と、下部後脚と、連結部と、を有する。ガントリは、作業状態と格納状態とをとり得るようになっている。作業状態は、建設機械で作業を行うときに当該ガントリがとる状態であり、格納状態は、建設機械の輸送時等に当該ガントリがとる状態である。前記作業状態では、上部後脚と下部後脚とが略垂直線上に沿って延びるとともに前脚が前斜め下方に向けて傾斜する。一方、前記格納状態では、下部後脚と上部後脚とが折り畳まれながら倒伏し、かつ、折り畳まれた上部後脚の上に前脚が倒伏する。
前記建設機械は、基台である旋回フレームを備える。前記ガントリは、前記前脚と前記上部後脚とを相互に連結する連結部と、当該連結部を前記旋回フレームに連結して格納状態を保持する連結棒と、をさらに備える。前記連結棒は、当該連結棒の回動中心となるように前記連結部に連結される上端部と、ピン挿通孔が形成される下端部と、を有する。旋回フレームにもピン挿通孔が形成され、格納状態で前記ピン挿通孔にピンが挿通されることにより、格納状態が保持される。
このような建設機械においては、前記連結棒の下端部を固定せずに建設作業を行うと、連結棒が揺れて上部後脚等と衝突し、上部後脚や連結棒の塗装の損傷や衝突音の発生を招くおそれがある。そこで、特許文献1に開示されたガントリは、前記連結棒に軸部として設けられる係合ピンと、上部後脚に軸保持部として設けられる係合溝を含む。前記係合ピン及び前記係合溝は、作業状態において互いに係合することにより、連結棒の揺れを防止する。
特開2011−37628号公報
上述した従来の建設機械では、作業状態における連結棒の揺れを防止して当該連結棒の上部後脚等への衝突を阻止するために、作業者が当該連結棒の係合ピンを上部後脚の係合溝に係合させるが、建設機械が大型化し、それに伴ってガントリの高さが大きくなった場合には、前記係合溝の位置が高所になり、その結果、作業者が前記係合ピンを当該係合溝に係合させる作業が困難になる。
本発明の目的は、ガントリを格納状態で保持するために当該ガントリと上部旋回体の旋回フレームとを連結する連結部材がガントリの作業状態においてそのガントリの上部後脚等に衝突するのを阻止するために当該連結部材の結合部をガントリの被結合部に結合させる作業をガントリの高さが大きくなった場合であっても作業者が容易に行えるようにすることである。
前記目的を達成するため、例えば、連結部材の長さを大きくしてガントリを作業状態にしたときに当該連結部材の結合部がより低い位置に配置されるようにするとともに、その結合部の位置に対応した高さ位置にガントリの被結合部を設けることで、作業者が連結部材の結合部をガントリの被結合部に結合させるときにそれらに容易に手が届くようにし、当該結合作業を容易に行えるようにすることが考えられる。
しかしながら、この場合には、ガントリを格納状態にしたときに連結部材がそのガントリを格納状態に保持する効果が薄れ、上部旋回体の輸送時に生じる上下方向の振動や揺れにより格納状態のガントリが浮き上がるのを防止できなくなるという別の問題が生じる。具体的には、前記のように連結部材の長さを大きくした場合には、ガントリの前脚の先端部に連結される連結部材の上端部から格納状態で旋回フレームに結合される当該連結部材の下端部までの距離が増大し、その結果、ガントリの前脚の先端部を上方への力の成分に対抗して旋回フレームに繋ぎとめる連結部材の能力が低下し、前記の振動や揺れに対して格納状態のガントリの浮き上がりを防止してそのガントリを格納状態に保持することが難しくなる。
そこで、本願発明者は、この問題を解決するため、以下のような建設機械を発明した。
本発明により提供される建設機械は、下部本体と、前記下部本体上に旋回可能に搭載される旋回フレームを有する上部旋回体と、前記上部旋回体の左右方向に延びる軸回りに回動可能に前記旋回フレームに連結された基端部とその反対側の先端部とを有する前脚と、前記先端部に前記左右方向に延びる軸回りに回動可能となるように連結された第1上端部とその反対側の第1下端部とを有する上部後脚と、前記第1下端部に前記左右方向に延びる軸回りに回動可能となるように連結された第2上端部とその反対側の第2下端部であって前記前脚の前記基端部が前記旋回フレームに連結された位置よりも後側の位置で前記旋回フレームに連結されたものとを有する下部後脚とを備えるガントリであって、前記下部後脚が前記第2下端部から前記第2上端部へ向かって上方へ延びるとともに前記上部後脚が前記第1下端部から前記第1上端部へ向かって上方へ延び、且つ、前記前脚が前記先端部から前記基端部へ向かって前方斜め下へ延びる作業状態と、前記上部後脚の前記第1下端部が前記第1上端部よりも前側に位置するとともに前記下部後脚の前記第2上端部が前記第2下端部よりも前側に位置するように前記上部後脚と前記下部後脚とが折り畳まれて倒伏し、且つ、その倒伏した上部後脚の上に前記前脚が前記基端部から前記先端部へ向かって後方へ延びるように倒伏する格納状態とに切換可能に構成されたものと、前記ガントリが前記格納状態になったときにそのガントリを当該格納状態に保持するように前記前脚の前記先端部を前記旋回フレームに連結する連結部材と、を備え、前記旋回フレームは、その後端部にフレーム被結合部を有し、前記上部後脚と前記下部後脚のいずれか一方は、後脚被結合部を有し、前記連結部材は、前記前脚の前記先端部に前記左右方向に延びる軸回りに回動可能となるように取り付けられた当該連結部材の長手方向の一方の端部である第1連結端部と、その反対側の第2連結端部と、当該第2連結端部に設けられた連結部材結合部であって、前記ガントリが前記格納状態になったときに前記連結部材により前記前脚の前記先端部と前記旋回フレームの後端部とが連結されるように前記フレーム被結合部に結合される一方、前記ガントリが前記作業状態になったときに前記連結部材が前記第1連結端部から前記上部後脚に沿って下方へ延びる姿勢で保持されて当該連結部材の前記第1連結端部を支点とした回動が拘束されるように前記後脚被結合部に結合されるものと、を有していて、前記第1連結端部から前記第2連結端部までの長さとして前記連結部材結合部が前記フレーム被結合部に結合するときの第1の長さとその第1の長さよりも大きくて前記連結部材結合部が前記後脚被結合部に結合するときの第2の長さとを取り得るように構成されているものである。
この建設機械では、ガントリを格納状態に保持するためにそのガントリの前脚の先端部を旋回フレームに連結するときには連結部材を比較的小さい第1の長さにして連結部材結合部をフレーム被結合部に結合させることでこの長さの小さい連結部材により前記前脚の先端部を旋回フレームの後端部に連結することができ、ガントリが作業状態になったときには連結部材を前記第1の長さよりも大きい第2の長さにして当該連結部材の第1連結端部を支点とした回動が拘束されるように連結部材結合部を後脚被結合部に結合させることができる。このため、ガントリを格納状態にして連結部材によりそのガントリの前脚の先端部を旋回フレームの後端部に連結したときには、長さの大きい連結部材でそのような連結を行う場合と比べて上方への力の成分に対して前脚の先端部を旋回フレームに良好に拘束することができる。また、作業状態におけるガントリの高さが大きくなった場合にそれに伴って連結部材結合部の位置が高くなるのを抑制することができ、その連結部材結合部を後脚被結合部に結合させる作業を行う位置が高くなるのを阻止できる。従って、この建設機械では、上部旋回体の輸送時の上下方向の振動や揺れに起因する格納状態のガントリの浮き上がりを連結部材によって防止してそのガントリを良好に格納状態に保持できるとともに、作業状態におけるガントリの高さが大きくなった場合であっても連結部材の回動による当該連結部材の上部後脚又は下部後脚への衝突を阻止するために連結部材結合部をガントリの後脚被結合部に結合させる作業を作業者が容易に行えるようにすることができる。
前記建設機械において、前記連結部材は、前記第1の長さと前記第2の長さとの間で伸縮可能に構成され、当該連結部材が前記第1の長さに収縮したときに当該連結部材をその第1の長さに保持するための収縮状態保持部と、当該連結部材が前記第2の長さに伸長したときに当該連結部材をその第2の長さに保持するための伸長状態保持部とをさらに有することが好ましい。
この構成によれば、格納状態のガントリの前脚の先端部を連結部材により旋回フレームの後端部に連結するときに第1の長さに収縮させた当該連結部材を収縮状態保持部によりその第1の長さで保持することができ、当該連結部材が第1の長さから伸長することで生じる格納状態のガントリの浮き上がり抑制効果の低下を防ぐことができる。また、ガントリが作業状態になったときには、第2の長さに伸長させた連結部材を伸長状態保持部によりその第2の長さに保持した上でその連結部材の連結部材結合部を後脚被結合部に結合させることができる。このため、後脚被結合部が例えば連結部材結合部を下から受ける受け部のようなものであり、連結部材結合部を後脚被結合部の上に載せるだけで簡単に結合させることができるが、連結部材結合部が上方へ変位した場合には後脚被結合部から外れやすい場合であっても、前記のように連結部材を第2の長さに保持できることで連結部材結合部の上方への変位を阻止でき、後脚被結合部から連結部材結合部が外れるのを阻止できる。
連結部材が第1の長さと第2の長さとの間で伸縮可能な場合の具体的な構成として、前記連結部材は、前記第1連結端部が設けられた上側連結部材と、前記第2連結端部が設けられた下側連結部材であって前記第1連結端部から前記第2連結端部までの長さが前記第1の長さとなる第1位置と前記第1連結端部から前記第2連結端部までの長さが前記第2の長さとなる第2位置との間で前記上側連結部材に対して前記長手方向にスライド可能となるように係合したものと、を有するものであってもよい。
この場合において、前記収縮状態保持部は、前記下側連結部材が前記第1位置にあるときに前記第2位置へ向かう当該下側連結部材の移動を拘束するための第1拘束部を有するものであることが好ましい。
この構成によれば、第1拘束部により、下側連結部材が第1位置に配置されたときにその第1位置から第2位置側への当該下側連結部材の移動を拘束して連結部材が第1の長さから伸長するのを阻止できる。
また、前記伸長状態保持部は、前記下側連結部材が前記第2位置にあるときに前記第1位置へ向かう当該下側連結部材の移動を拘束するための第2拘束部を有するものであることが好ましい。
この構成によれば、第2拘束部により、下側連結部材が第2位置に配置されたときにその第2位置から第1位置側への当該下側連結部材の移動を拘束して連結部材が第2の長さから収縮するのを阻止できる。
前記建設機械において、前記上部旋回体は、前記フレーム被結合部を覆うように前記旋回フレームの後端部に取り付けられるカウンタウェイトであってその旋回フレームの後端部から脱着可能なものをさらに有し、前記連結部材は、前記カウンタウェイトが前記旋回フレームの後端部に取り付けられた状態で前記ガントリが前記格納状態になったときに当該連結部材により前記前脚の前記先端部が前記カウンタウェイトに連結されるように前記カウンタウェイトに結合するカウンタウェイト結合部をさらに有することが好ましい。
この構成によれば、旋回フレームの後端部にカウンタウェイトが取り付けられてそのカウンタウェイトによってフレーム被結合部が覆われることにより連結部材結合部をフレーム被結合部に結合させることができない場合であっても、当該連結部材のカウンタウェイト結合部をカウンタウェイトに結合させてその連結部材により格納状態のガントリの前脚の先端部をカウンタウェイトに連結することができ、そのガントリを格納状態に保持することができる。また、カウンタウェイトが旋回フレームの後端部から取り外されている場合には、フレーム被結合部に連結部材結合部を結合させて連結部材により格納状態のガントリの前脚の先端部を旋回フレームの後端部に連結することができ、当該ガントリを格納状態に保持することができる。従って、この構成では、旋回フレームの後端部にカウンタウェイトが取り付けられている場合と取り外されている場合のいずれの場合であっても、連結部材によりガントリを格納状態に保持することができる。
以上説明したように、本発明によれば、格納状態のガントリの浮き上がりを連結部材によって防止してそのガントリを良好に格納状態に保持可能であるとともに、ガントリの高さが大きくなった場合であってもガントリを作業状態にしたときに連結部材の上部後脚又は下部後脚への衝突を阻止するために連結部材結合部をガントリの後脚被結合部に結合させる作業を作業者が容易に行うことが可能な建設機械を提供できる。
本発明の一実施形態による建設機械としてのクローラクレーンの全体を右側方から見た図である。 ガントリが作業状態にあるときのクローラクレーンの概略側面図である。 ガントリが作業状態から格納状態へ移行する途中の状態のクローラクレーンの概略側面図である。 ガントリが格納状態にあるが、連結部材がガントリの先端部から垂下していてそのガントリを旋回フレームに連結していない状態のクローラクレーンの概略側面図である。 ガントリが作業状態にあり且つ連結部材がそのガントリを旋回フレームに連結している状態のクローラクレーンの概略側面図である。 第1の長さを有する収縮状態の連結部材の正面図である。 第2の長さを有する伸長状態の連結部材の正面図である。 本発明の変形例による建設機械としてのクローラクレーンの概略側面図であってガントリが格納状態にあるときの状態を示すものである。
本発明の一実施形態について図1〜図7に基づいて説明する。
本発明は、クレーン、杭打ち機等、種々の建設機械のガントリに適用されることができる。前記クレーンは、クローラクレーンをはじめとする各種の移動式クレーン、及び定置式クレーンのいずれも含む。以下に説明される本発明の一実施形態による建設機械は、図1に示されるクローラクレーン1である。
図1に示すように、クローラクレーン1は、クローラ式の自走可能な下部走行体2と、この下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、作業アタッチメントであるブーム5と、を備える。前記下部走行体2は、本発明における下部本体の一例である。
上部旋回体3は、基台としての旋回フレーム4を有する。この旋回フレーム4は、下部走行体2上に縦軸回りに旋回可能に搭載されている。前記ブーム5は、旋回フレーム4の前部に当該旋回フレーム4に対して起伏可能に取付けられる。また、上部旋回体3は、旋回フレーム4の前部の上に配置されるキャブ6(運転室)と、旋回フレーム4上に設置されるガントリ7と、旋回フレーム4の後端部に取り付けられるカウンタウェイト8と、をさらに含む。
以下の説明における前後左右は、下部走行体2に対して旋回する旋回フレーム4を基準に定義される。図1に示すように、ガントリ7の後述する前脚32が倒伏する方向が後方、その反対の方向が前方である。左方および右方は当該定義による前方を基準に決められる。
前記クローラクレーン1は、ブームガイライン9、上部スプレッダ10、ブーム起伏ロープ11、下部スプレッダ22及びブーム起伏ドラム12をさらに備える。ブームガイライン9は、ブーム5の先端部に固定される第1端部と、当該第1端部と反対の側で上部スプレッダ10に連結される第2端部と、を有する。ガントリ7は頂部を含む形状を有し、当該頂部に下部スプレッダ22が設けられる。ブーム起伏ロープ11は、上部スプレッダ10と下部スプレッダ22との間に巻き掛けられている。ブーム起伏ロープ11は、ガントリ7に固定される基端を有し、当該基端よりも先端側の部分がブーム起伏ドラム12に巻き付けられている。当該ブーム起伏ドラム12は、旋回フレーム4の後部に配置され、ブーム起伏ロープ11の繰り出し及び巻き取りを行うように回転することにより、下部スプレッダ22と上部スプレッダ10との間の距離を増減させてブーム5を起伏させる。
ブーム5の先端部には、ブームポイントシーブ13、アイドラシーブ14および補助シーブ15がそれぞれ回転可能に設けられる。ブームポイントシーブ13からは主巻上ロープ16を介して主フック17が吊り下げられ、補助シーブ15からは補巻上ロープ18を介して補フック19が吊り下げられる。
旋回フレーム4には、主巻ドラム20、補巻ドラム21およびブーム起伏ドラム12がこの順で前側から並ぶように配置される。各ドラム20,21,12はそれぞれドラム回転軸を有し、当該ドラム回転軸が左右方向に延びる横置き姿勢で旋回フレーム4に取り付けられている。
主巻上ロープ16は、ブーム5に固定される先端を有し、当該先端よりも基端側の当該主巻上ロープ16の部分がブームポイントシーブ13およびアイドラシーブ14に支持されるとともに主巻ドラム20に巻き付けられる。主巻ドラム20の回転により、主巻上ロープ16を介して主フック25の巻き上げまたは巻き下げが行われる。
前記補巻上ロープ18は補フック19に固定される先端を有し、当該先端よりも基端側の当該補巻上ロープ18の部分が前記補助シーブ15に支持されるとともに前記補巻ドラム21に巻き付けられる。補巻ドラム21の回転により、補巻上ロープ18を介して補フック19の巻き上げまたは巻き下げが行われる。
ガントリ7は、下部スプレッダ22を支持するものである。このガントリ7は、左右一対の前脚32と、左右一対の後脚34と、を備える(図2参照)。
一対の前脚32のそれぞれは、当該前脚32が起伏可能となるように上部旋回体3の左右方向に延びる軸回りに回動可能に旋回フレーム4に連結された基端部32aと、その反対側の可動端部である先端部32bと、を有する。本実施形態では、当該前脚32の基端部32aが旋回フレーム4に対してピン等からなる支軸33まわりに回動可能に連結され、これにより前脚32が旋回フレーム4に支持されている。前記先端部32bは、作業状態において上側を向く当該前脚32の長手方向の一端部であり、前記基端部32aは、先端部32bと反対側の当該前脚32の端部である。
一対の後脚34は、作業状態において前記一対の前脚32に対して相対的に後側に配置される。当該一対の後脚34のそれぞれは、上部後脚36と、下部後脚38と、を有する。
上部後脚36は、作業状態において上側を向く当該上部後脚36の長手方向の一端部である第1上端部36aと、その反対側の端部である第1下端部36bと、を有する。当該上部後脚36の第1上端部36aは、前記左右方向に延びる軸回りに回動可能となるように前記前脚32の先端部32bに連結される。本実施形態では、当該上部後脚36の第1上端部36aが前記前脚32の先端部32bに対してピン等からなる支軸39まわりに回動可能に連結される。
下部後脚38は、作業状態において上側を向く当該下部後脚38の長手方向の一端部である第2上端部38aと、その反対側の端部である第2下端部38bと、を有する。当該下部後脚38の第2上端部38aは、前記左右方向に延びる軸回りに回動可能となるように前記上部後脚36の第1下端部36bに連結される。また、当該下部後脚38の第2下端部38bは、前記前脚32の基端部32aが旋回フレーム4に連結された位置よりも後側の位置で前記左右方向に延びる軸回りに回動可能となるように旋回フレーム4に連結される。本実施形態では、下部後脚38の第2上端部38aが、上下に並ぶ二つの連結ピン40,41を介して上部後脚36の第1下端部36bに連結される。下部後脚38の第2下端部38bは、旋回フレーム4にピン等からなる支軸42まわりに回動可能に連結される。
上部後脚36と下部後脚38とを連結する上下二つの連結ピン40,41のうち、上側の連結ピン40は、上部後脚36の第1下端部36bに設けられた第1ピン挿通孔および下部後脚38の第2上端部38aに設けられた第2ピン挿通孔に当該第1及び第2ピン挿通孔が互いに一致した状態で挿入される。下側の連結ピン41は、上部後脚36の第1下端部36bに設けられた第3ピン挿通孔および下部後脚38の第2上端部38aに設けられた長孔38cに当該第3ピン挿通孔と当該長孔38cとが重なった状態で挿入される。
ガントリ7は、図2に示す作業状態と図4に示す格納状態とに切換可能に構成されている。
図2に示す作業状態では、下部後脚38がその第2下端部38bから第2上端部38aへ向かって上方へ延びるとともに上部後脚36がその第1下端部36bから第1上端部36aへ向かって上方へ延び、且つ、前脚32がその先端部32bから基端部32aへ向かって前方斜め下へ延びている。なお、本実施形態では、この作業状態において上部後脚36と下部後脚38とが略鉛直線上に沿って延びているが、上部後脚36及び下部後脚38のそれぞれの長手方向は、作業状態において必ずしも厳密に鉛直方向と一致していなくてもよく、当該長手方向が鉛直方向に対して多少傾いてもよい。また、上部後脚36の長手方向及び下部後脚38の長手方向のそれぞれは、必ずしも直線状でなくてもよい。
また、図4に示す格納状態では、前記連結ピン40が上部後脚36及び下部後脚38から外され、上部後脚36の第1下端部36bが当該上部後脚36の第1上端部36aよりも前側に位置するとともに下部後脚38の第2上端部38aが当該下部後脚38の第2下端部38bよりも前側に位置するように上部後脚36と下部後脚38とが折り畳まれて倒伏している。また、この格納状態では、倒伏した上部後脚36の上に、前脚32が、その先端部32bがその基端部32aよりも後側に位置するように倒伏している。また、この格納状態において、前脚32の先端部32b(ガントリ7の頂部)は、旋回フレーム4の後端部よりも後方に位置している。
ガントリ7は、前脚32の下部と旋回フレーム4との間に介在する油圧シリンダ43をさらに含む。当該油圧シリンダ43は、伸縮動作することにより、ガントリ7の前脚32を支軸33回りに回動させる。本実施形態では、油圧シリンダ43の伸長に伴って前脚32が起立方向に回動する。
ガントリ7は、左右一対の前脚32の先端部32b同士の間に架設されて左右方向に延びる連結軸44をさらに有する。この連結軸44に、下部スプレッダ22が取り付けられている。
ガントリ7は、さらに、左右一対の連結部材45を有する。本実施形態では、当該一対の連結部材45は、ガントリ7が前記格納状態になったときにそのガントリ7を当該格納状態に保持するように一対の前脚32の先端部32bのそれぞれを旋回フレーム4に連結するものである。なお、当該連結部材45は左右のいずれか一方においてのみ設けられてもよい。
一対の連結部材45のそれぞれは、対応する前脚32の先端部32bに左右方向に延びる軸回りに回動可能となるように取り付けられた当該連結部材45の長手方向の一方の端部である第1連結端部45aと、その反対側の当該連結部材45の端部である第2連結端部45bと、第2連結端部45bに設けられた連結部材結合部としての結合ピン64とを有する。また、一対の連結部材45のそれぞれは、前記第1連結端部45aを有するロッド状の上側連結部材46と、前記第2連結端部45bを有するロッド状の下側連結部材48と、を有する。
上側連結部材46は、左右方向において間隔をあけて配置された一対の長尺の板部52と、当該一対の板部52の幅方向の一方の端縁同士に跨るようにそれらの端縁に取り付けられて当該板部52の長手方向に延びる側板54aと、当該一対の板部52の幅方向の他方の端縁同士に跨るようにそれらの端縁に取り付けられて当該板部52の長手方向に延びる側板54bとを有する(図6参照)。
一対の板部52の長手方向の一方の端部が前記第1連結端部45aとなっている。この第1連結端部45aには、ピン挿通孔55が形成されており、当該第1連結端部45aは、このピン挿通孔55に挿通されたピン56(図2参照)回りに回動可能となるように前脚32の先端部32bに連結されている。また、この第1連結端部45aが前脚32の先端部32bに連結された箇所は、上部後脚36の第1上端部36aが当該前脚32の先端部32bに連結された箇所の後側に位置している。前記のように第1連結端部45aが前脚32の先端部32bに連結されることにより、連結部材45は、当該第1連結端部45aを支点として回動可能、すなわち前記ピン56回りに回動可能となっている。
また、上側連結部材46は、前記一対の板部52と側板54a,54bとによって囲まれた内部空間を有している。この内部空間は、上側連結部材46の長手方向の前記第1連結端部45aと反対側の端部において開口している。また、前記側板54a,54bには、この反対側の端部付近においてピン挿通孔60(図6参照)がそれぞれ形成されている。
下側連結部材48は、図7に示すように細長い板体からなる。この下側連結部材48の長手方向の一方の端部が前記第2連結端部45bとなっている。この第2連結端部45bには、ピン挿通孔62が形成されており、このピン挿通孔62に前記結合ピン64が挿通されている。
下側連結部材48は、前記第2連結端部45bと反対側の端部から上側連結部材46の内部空間にその上側連結部材46の前記反対側の端部の開口を通って挿入されている。これにより、下側連結部材48は、上側連結部材46に対してその長手方向にスライド可能となるように係合している。そして、この構成により、連結部材45は、伸縮可能となっており、第1連結端部45aから第2連結端部45bまでの長さとして、前記結合ピン64が後述のように旋回フレーム4の結合孔4aに結合するときの第1の長さと、その第1の長さよりも大きくて前記結合ピン64が後述のように後脚被結合部72に結合するときの第2の長さとをとり得るようになっている。第1の長さは、下側連結部材48が上側連結部材46内に退入した状態での連結部材45の長さである。第2の長さは、下側連結部材48が上側連結部材46から進出した状態での連結部材45の長さである。
下側連結部材48は、前記第2連結端部45bから少しだけその反対側の端部寄りの位置に設けられた第1位置固定孔66と、反対側の端部近傍に設けられた第2位置固定孔68とを有する。第1位置固定孔66は、下側連結部材48が上側連結部材46に対して連結部材45の第1連結端部45aから第2連結端部45bまでの長さが前記第1の長さとなる第1位置(退入位置)に配置されたときに前記ピン挿通孔60と一致するように配置されている。第2位置固定孔68は、下側連結部材48が上側連結部材46に対して連結部材45の第1連結端部45aから第2連結端部45bまでの長さが前記第2の長さとなる第2位置(進出位置)に配置されたときに前記ピン挿通孔60と一致するように配置されている。
連結部材45は、位置拘束ピン70をさらに有しており、下側連結部材48が前記第1位置にあるときに当該位置拘束ピン70が上側連結部材46のピン挿通孔60と下側連結部材48の第1位置固定孔66に挿通されることにより、当該下側連結部材48が上側連結部材46に対して前記第1位置に拘束される。また、下側連結部材48が前記第2位置にあるときに当該位置拘束ピン70が上側連結部材46のピン挿通孔60と下側連結部材48の第2位置固定孔68に挿通されることにより、当該下側連結部材48が上側連結部材46に対して前記第2位置に拘束される。
すなわち、位置拘束ピン70、ピン挿通孔60及び第1位置固定孔66は、下側連結部材48が前記第1位置にあるときに前記第2位置へ向かう当該下側連結部材48の移動を拘束するための本発明の第1拘束部の一例であり、連結部材45が第1の長さに収縮したときに当該連結部材45をその第1の長さに保持するための本発明の収縮状態保持部の一例である。また、位置拘束ピン70、ピン挿通孔60及び第2位置固定孔68は、下側連結部材48が前記第2位置にあるときに前記第1位置へ向かう当該下側連結部材48の移動を拘束するための本発明の第2拘束部の一例であり、連結部材45が第2の長さに伸長したときに当該連結部材45をその第2の長さに保持するための本発明の伸長状態保持部の一例である。
第2連結端部45bは、図5に示すように、ガントリ7が格納状態になったときに連結部材45により前脚32の先端部32bと旋回フレーム4の後端部とが連結されるように当該旋回フレーム4の後端部に結合される。具体的には、旋回フレーム4は、その後端部にフレーム被結合部としての結合孔4a(図4参照)を有しており、ガントリ7の格納状態において連結部材45が第1連結端部45aを支点として回動して旋回フレーム4に対して所定の角度をなすときに第2連結端部45bのピン挿通孔62と前記結合孔4aとが一致するようになっている。このピン挿通孔62と結合孔4aとが一致した状態でそれらの孔に結合ピン64が挿嵌されることにより、第2連結端部45bと旋回フレーム4の後端部とが結合される。そして、この結合により、前脚32、上部後脚36、下部後脚38及び連結部材45の相対位置関係が固定され、ガントリ7が格納状態に保持される。
一方、前記ピン挿通孔62及び前記結合孔4aから結合ピン64が抜かれることにより、第2連結端部45bが旋回フレーム4の後端部から分離可能となり、ガントリ7は格納状態から作業状態に移行可能となる。しかし、連結部材45は、その第1連結端部45aに取り付けられたピン56を中心として回動可能であるため、ガントリ7が作業状態になったときに、当該連結部材45が揺れて上部後脚36等と衝突し、これにより上部後脚36や連結部材45の塗装の損傷や衝突音の発生を招くおそれがある。
このような連結部材45の揺動(回動)を防ぐため、上部後脚36は、ガントリ7の作業状態において前記結合ピン64が結合される後脚被結合部72をさらに有する。
後脚被結合部72は、作業状態において上部後脚36の第1下端部36bから後方に突出する板状のものであり、その作業状態において前記第2の長さとなった連結部材45の前記結合ピン64に対応する位置に配置されている。後脚被結合部72は、前記結合ピン64と係合可能な半円形状の係合溝72aを有する。ガントリ7の作業状態において、この係合溝72aに連結部材45の結合ピン64が嵌め込まれることにより当該結合ピン64が後脚被結合部72に結合され、それによって、連結部材45がその第1連結端部45aから上部後脚36に沿って下方へ延びる姿勢で保持されて第1連結端部45aに取り付けられた前記ピン56を中心とした当該連結部材45の回動(揺動)が拘束されるようになっている。
ガントリ7の作業状態において、後脚被結合部72の高さ位置及び前記第2の長さの連結部材45が前記第1連結端部45aから下方へ延びる姿勢での結合ピン64の高さ位置は、旋回フレーム4上に立った作業者がそれらの後脚被結合部72及び結合ピン64に手が届く範囲にある。
また、後脚被結合部72の係合溝72aと結合ピン64との結合状態は、図3に示すようにガントリ7を作業状態から格納状態へ切り換えるために下部後脚38と上部後脚36とを折り畳む動作、特に、上部後脚36の支軸39を中心とした前方への回動に伴って解除されるようになっている。
以上のように構成された本実施形態によるクローラクレーン1において、ガントリ7を格納状態から作業状態へ切り換えるときの動作及び作業状態から格納状態へ切り換えるときの動作について説明する。
まず、ガントリ7の格納状態では、図5に示すように、収縮した第1の長さにある連結部材45により、倒伏した前脚32の先端部32bと旋回フレーム4の後端部とが連結されている。この格納状態から作業状態へ切り換えるときには、連結部材45の第2連結端部45bのピン挿通孔62と旋回フレーム4の結合孔4aに挿嵌された結合ピン64をそれらの孔から抜き出し、連結部材45の第2連結端部45bと旋回フレーム4の後端部との結合を解除する。これにより、連結部材45を、第1連結端部45を支点として回動させて、図4に示すように前記前脚32の先端部32bから垂下させる。
この後、油圧シリンダ43を伸長させて、前記前脚32を少しだけ起立させる。その状態で、地上に立った作業者が連結部材45のピン挿通孔60及び第1位置固定孔66に挿通された位置拘束ピン70(図6参照)をそれらの孔から抜き出し、下側連結部材48を上側連結部材46から下方に進出させて当該下側連結部材48の第2位置固定孔68が上側連結部材46のピン挿通孔60に一致する第2位置に配置する。その状態で、作業者は、図7に示すように位置拘束ピン70を上側連結部材46のピン挿通孔60及び下側連結部材48の第2位置固定孔68に挿通する。これにより、下側連結部材48は上側連結部材46に対して第2位置に拘束され、連結部材45は前記第1の長さよりも大きい第2の長さに保持される。すなわち、連結部材45は、伸長状態に保持される。
その後、油圧シリンダ43をさらに伸長させることにより前記前脚32をさらに起立させる。これにより、格納状態で折り畳まれて倒伏していた下部後脚38と上部後脚36が図3に示すようにそれらの間の角度が大きくなるように起き上がるとともに、その上部後脚36と連結部材45との間の角度が小さくなって当該連結部材45の第2連結端部45bが後脚被結合部72に接近する。そして、油圧シリンダ43により、図2に示すように、下部後脚38と上部後脚36が略鉛直方向に連続して延びる姿勢になるまで前脚32を起立させ、ガントリ7を作業状態にする。この状態で、作業者は、旋回フレーム4上に立って連結部材45の第2連結端部45のピン挿通孔62の位置が後脚被結合部72の係合溝72aに合うように連結部材45の揺動位置(回動位置)を調整し、ピン挿通孔62に結合ピン64を挿通するとともにその結合ピン64を後脚被結合部72の係合溝72aに嵌め込む。これにより、連結部材45が揺れないように拘束される。
次に、ガントリ7を作業状態から格納状態へ切り換えるときには、油圧シリンダ43を収縮させることにより、前脚32を後方へ倒すとともに上部後脚36と下部後脚38を折り畳む。このとき、上部後脚36が支軸39を中心として前方へ回動し、前記係合溝72aに嵌め込まれていた結合ピン64は、当該上部後脚36の前方への回動に伴って自動的に係合溝72aから離脱する。
その後、連結部材45の第2連結端部45bが地面に近づく位置まで前脚32を倒し、その位置で前脚32の倒伏を一時停止する。そして、作業者は、地上において、連結部材45のピン挿通孔60及び第2位置固定孔68に挿通された位置拘束ピン70(図7参照)をそれらの孔から抜き出し、下側連結部材48を引き上げて上側連結部材46内に退入させ、その下側連結部材48を当該下側連結部材48の第1位置固定孔66が上側連結部材46のピン挿通孔60に一致する第1位置に配置する。その状態で、作業者は、図6に示すように位置拘束ピン70を上側連結部材46のピン挿通孔60及び下側連結部材48の第1位置固定孔66に挿通する。これにより、下側連結部材48は上側連結部材46に対して第1位置に拘束され、連結部材45は前記第2の長さよりも小さい第1の長さに保持される。すなわち、連結部材45は、収縮状態に保持される。
その後、油圧シリンダ43をさらに収縮させることにより前記前脚32をさらに倒し、図4に示すようにガントリ7を格納状態にする。そして、この状態において、作業者は、結合ピン64を連結部材45の第2連結端部45bのピン挿通孔62から抜き、当該連結部材45を第1連結端部45aを支点として前方へ回動させて、前記ピン挿通孔62が旋回フレーム4の結合孔4aに一致する位置に当該連結部材45を配置する。その状態で、作業者は、第2連結端部45bのピン挿通孔62と旋回フレーム4の結合孔4aに結合ピン64を挿通し、それによって第2連結端部45bを旋回フレーム4の後端部に結合させる。これにより、格納状態のガントリ7の浮き上がりを阻止するように前記前脚32の先端部32bと旋回フレーム4の後端部とが連結部材45により連結され、当該ガントリ7が格納状態に保持される。
以上のようにしてガントリ7を格納状態から作業状態へ切り換える動作及び作業状態から格納状態へ切り換える動作が行われる。
本実施形態では、ガントリ7を格納状態に保持するために前脚32の先端部32bを旋回フレーム4に連結するときには、比較的小さい第1の長さにした連結部材45によってその連結を行うことができ、ガントリ7が作業状態になったときには、連結部材45を前記第1の長さよりも大きい第2の長さにして当該連結部材45の第1連結端部45aを支点とした回動(揺動)が拘束されるように当該連結部材45の第2連結端部45bに取り付けられた結合ピン64を後脚被結合部72に結合させることができる。このため、ガントリ7を格納状態にして連結部材45により前脚32の先端部32bを旋回フレーム4の後端部に連結したときには、当該前脚32の先端部32bを上方への力の成分に対抗して旋回フレーム4に繋ぎとめる連結部材45の能力を十分に確保できる一方、建設機械としてのクローラクレーン1の大型化に伴ってガントリ7の高さが大きくなった場合であってもガントリ7を作業状態にしたときに結合ピン64の位置が高くなるのを抑制してその結合ピン64を後脚被結合部72に結合させる作業を行う位置が高くなるのを阻止できる。従って、本実施形態では、上部旋回体3の輸送時の上下方向の振動や揺れに起因する格納状態のガントリ7の浮き上がりを連結部材45によって防止してそのガントリ7を良好に格納状態に保持できるとともに、ガントリ7の高さが大きくなった場合であってもガントリ7を作業状態にしたときに連結部材45の上部後脚36等への衝突を阻止するために第2連結端部45bに取り付けた結合ピン64を後脚被結合部72に結合させる作業を作業者が容易に行えるようにすることができる。
また、本実施形態では、連結部材45は、下側連結部材48が第1位置(退入位置)にあるときに第2位置(進出位置)へ向かう当該下側連結部材48の移動を拘束するためのピン挿通孔60、第1位置固定孔66及び位置拘束ピン70を有する。このため、下側連結部材48を上側連結部材46に対して第1位置に配置して連結部材45を第1の長さに収縮させたときに、第2位置へ向かう下側連結部材48の移動をピン挿通孔60及び第1位置固定孔66に挿通した位置拘束ピン70により拘束して当該連結部材45を第1の長さで保持できる。このため、第1の長さに収縮させた連結部材45により格納状態のガントリ7の前脚32の先端部32bを旋回フレーム4の後端部に連結したときに、その連結部材45が第1の長さから伸長することで生じる格納状態のガントリ7の浮き上がり抑制効果の低下を防ぐことができる。
また、本実施形態では、連結部材45は、下側連結部材48が第2位置(進出位置)にあるときに第1位置(退入位置)へ向かう当該下側連結部材48の移動を拘束するためのピン挿通孔60、第2位置固定孔66及び位置拘束ピン70を有する。このため、下側連結部材48を上側連結部材46に対して第2位置に配置して連結部材45を第2の長さにしたときに、第1位置へ向かう下側連結部材48の移動をピン挿通孔60及び第2位置固定孔68に挿通した位置拘束ピン70により拘束して当該連結部材45を第2の長さで保持できる。このため、後脚被結合部72が結合ピン64を下から受ける受け部のようなものであり、結合ピン64をその後脚被結合部72の係合溝72aの上に載せるだけで簡単に結合させることができるが、下側連結部材48が上方へ変位して結合ピン64が上方へ変位した場合には後脚被結合部72の係合溝72aから結合ピン64が外れやすい場合であっても、前記のように連結部材45を第2の長さに保持できることで結合ピン64の上方への変位を阻止でき、後脚被結合部72の係合溝72aから結合ピン64が外れるのを阻止できる。
本発明による建設機械は、前記のようなものに必ずしも限定されない。例えば、本発明による建設機械に、以下のような構成を採用可能である。
連結部材は、ガントリが格納状態にあるときに旋回フレームの後端部に結合可能な結合部に加えて、ガントリが格納状態にあるときにカウンタウェイトに結合可能な結合部を有していてもよい。この変形例による建設機械としてのクローラクレーン1の構成が図8に示されている。
カウンタウェイト8は、前記結合孔4aを覆うように旋回フレーム4の後端部に取り付けられる。このカウンタウェイト8は、旋回フレーム4の後端部から脱着可能である。
連結部材45は、カウンタウェイト8が旋回フレーム4の後端部に取り付けられた状態でガントリ7が格納状態になったときに当該連結部材45により前脚32の先端部32bがカウンタウェイト8に連結されるように当該カウンタウェイト8に結合するカウンタウェイト結合部80を有する。
このカウンタウェイト結合部80は、短い板状のものである。このカウンタウェイト結合部80は、その一端部が連結部材45の第2連結端部45bから少し第1連結端部45a寄りの位置にピン結合される。このため、その結合のためのピンを取り外せば、当該カウンタウェイト結合部80は連結部材45から分離可能であり、旋回フレーム4からカウンタウェイト8が取り外されていて旋回フレーム4の後端部の結合孔4aに第2連結端部45bを結合ピン64で結合させる場合には、カウンタウェイト結合部80を連結部材45から取り外す。また、カウンタウェイト結合部80の他端部には、図略のピン挿通孔が形成されている。
カウンタウェイト8の後端部には、前側へ窪んだ凹部が形成されている。この凹部内には、カウンタウェイト結合部80の前記他端部がその凹部内に挿入された場合にその他端部を両側から挟み込むように配置された図略の一対の結合部が設けられており、この一対の結合部のそれぞれにピン挿通孔が形成されている。そして、この一対の結合部のピン挿通孔とカウンタウェイト結合部80の他端部のピン挿通孔とにピンが挿入されることで、カウンタウェイト結合部80がカウンタウェイト8に結合されるようになっている。
この変形例によれば、旋回フレーム4の後端部にカウンタウェイト8が取り付けられて連結部材45の第2連結端部45bを旋回フレーム4の結合孔4aに結合させることができない場合であっても、当該連結部材45のカウンタウェイト結合部80をカウンタウェイト8に結合させてその連結部材45により格納状態のガントリ7の前脚32の先端部32bをカウンタウェイト8に連結でき、そのガントリ7を格納状態に保持できる。
なお、この変形例において、カウンタウェイト8が旋回フレーム4の後端部から取り外された場合には、結合孔4aに結合ピン64を介して連結部材45の第2連結端部45bを結合可能であるので、前記実施形態と同様にしてその結合を行えばよい。従って、この変形例では、旋回フレーム4の後端部にカウンタウェイト8が取り付けられている場合とその後端部からカウンタウェイト8が取り外されている場合のいずれの場合であっても、連結部材45によりガントリ7を格納状態に保持することができる。
また、本発明における連結部材は、必ずしも、上側連結部材に対して下側連結部材が進退することにより伸縮可能に構成されたものに限定されない。例えば、連結部材は、上側連結部材に対して下側連結部材が折り畳み可能に構成されることで前記第1の長さと前記第2の長さを取り得るようになっていてもよい。
また、連結部材を第2の長さに保持するために上側連結部材に対して下側連結部材を第2位置に固定するための第2位置固定孔は、下側連結部材の長手方向において互いに異なる位置に複数設けられていてもよい。この構成によれば、ガントリの高さによって当該ガントリの作業状態での後脚被結合部の高さ位置が様々である場合に、位置拘束ピンを挿入する第2位置固定孔を選択することで連結部材の長さを後脚被結合部に第2連結端部を結合ピンを介して結合させるために適切な長さに調節することができ、連結部材の汎用性を高めることができる。
また、前記実施形態では、位置拘束ピンを挿通するためのピン挿通孔が上側連結部材に設けられ、第1位置固定孔及び第2位置固定孔が下側連結部材に設けられているが、位置拘束ピンを挿通するためのピン挿通孔が下側連結部材に設けられ、第1位置固定孔及び第2位置固定孔が上側連結部材に設けられていてもよい。
また、下側連結部材は、当該下側連結部材を第2位置(進出位置)から第1位置(退入位置)へ引き上げるときに作業者が把持するための把手を備えていてもよい。また、下側連結部材は、同引き上げ時に作業者が手を掛けるための開口、凹部又は凸部を備えていてもよい。これらの構成によれば、下側連結部材の引き上げ作業を容易に行えるようにすることができる。
また、連結部材は、その伸縮のための駆動装置を備えていてもよい。具体的には、例えば、連結部材は、下側連結部材を上側連結部材に対してスライドさせるための油圧シリンダ、空圧シリンダ又は水圧シリンダを備えていてもよい。また、連結部材は、電動モータの動力を利用して下側連結部材をスライドさせる電動機構や、ウインチとワイヤと滑車で下側連結部材をスライドさせる機構等を備えていてもよい。
7 ガントリ
32 前脚
36 上部後脚
38 下部後脚
45 連結部材
45a 第1連結端部
45b 第2連結端部
72 後脚被結合部
80 カウンタウェイト結合部

Claims (6)

  1. 下部本体と、
    前記下部本体上に旋回可能に搭載される旋回フレームを有する上部旋回体と、
    前記上部旋回体の左右方向に延びる軸回りに回動可能に前記旋回フレームに連結された基端部とその反対側の先端部とを有する前脚と、前記先端部に前記左右方向に延びる軸回りに回動可能となるように連結された第1上端部とその反対側の第1下端部とを有する上部後脚と、前記第1下端部に前記左右方向に延びる軸回りに回動可能となるように連結された第2上端部とその反対側の第2下端部であって前記前脚の前記基端部が前記旋回フレームに連結された位置よりも後側の位置で前記旋回フレームに連結されたものとを有する下部後脚とを備えるガントリであって、前記下部後脚が前記第2下端部から前記第2上端部へ向かって上方へ延びるとともに前記上部後脚が前記第1下端部から前記第1上端部へ向かって上方へ延び、且つ、前記前脚が前記先端部から前記基端部へ向かって前方斜め下へ延びる作業状態と、前記上部後脚の前記第1下端部が前記第1上端部よりも前側に位置するとともに前記下部後脚の前記第2上端部が前記第2下端部よりも前側に位置するように前記上部後脚と前記下部後脚とが折り畳まれて倒伏し、且つ、その倒伏した上部後脚の上に前記前脚が前記基端部から前記先端部へ向かって後方へ延びるように倒伏する格納状態とに切換可能に構成されたものと、
    前記ガントリが前記格納状態になったときにそのガントリを当該格納状態に保持するように前記前脚の前記先端部を前記旋回フレームに連結する連結部材と、を備え、
    前記旋回フレームは、その後端部にフレーム被結合部を有し、
    前記上部後脚と前記下部後脚のいずれか一方は、後脚被結合部を有し、
    前記連結部材は、前記前脚の前記先端部に前記左右方向に延びる軸回りに回動可能となるように取り付けられた当該連結部材の長手方向の一方の端部である第1連結端部と、その反対側の第2連結端部と、当該第2連結端部に設けられた連結部材結合部であって、前記ガントリが前記格納状態になったときに前記連結部材により前記前脚の前記先端部と前記旋回フレームの後端部とが連結されるように前記フレーム被結合部に結合される一方、前記ガントリが前記作業状態になったときに前記連結部材が前記第1連結端部から前記上部後脚に沿って下方へ延びる姿勢で保持されて当該連結部材の前記第1連結端部を支点とした回動が拘束されるように前記後脚被結合部に結合されるものと、を有していて、前記第1連結端部から前記第2連結端部までの長さとして前記連結部材結合部が前記フレーム被結合部に結合するときの第1の長さとその第1の長さよりも大きくて前記連結部材結合部が前記後脚被結合部に結合するときの第2の長さとを取り得るように構成されている、建設機械。
  2. 前記連結部材は、前記第1の長さと前記第2の長さとの間で伸縮可能に構成され、当該連結部材が前記第1の長さに収縮したときに当該連結部材をその第1の長さに保持するための収縮状態保持部と、当該連結部材が前記第2の長さに伸長したときに当該連結部材をその第2の長さに保持するための伸長状態保持部とをさらに有する、請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記連結部材は、前記第1連結端部が設けられた上側連結部材と、前記第2連結端部が設けられた下側連結部材であって前記第1連結端部から前記第2連結端部までの長さが前記第1の長さとなる第1位置と前記第1連結端部から前記第2連結端部までの長さが前記第2の長さとなる第2位置との間で前記上側連結部材に対して前記長手方向にスライド可能となるように係合したものと、を有する、請求項2に記載の建設機械。
  4. 前記収縮状態保持部は、前記下側連結部材が前記第1位置にあるときに前記第2位置へ向かう当該下側連結部材の移動を拘束するための第1拘束部を有する、請求項3に記載の建設機械。
  5. 前記伸長状態保持部は、前記下側連結部材が前記第2位置にあるときに前記第1位置へ向かう当該下側連結部材の移動を拘束するための第2拘束部を有する、請求項3又は4に記載の建設機械。
  6. 前記上部旋回体は、前記フレーム被結合部を覆うように前記旋回フレームの後端部に取り付けられるカウンタウェイトであってその旋回フレームの後端部から脱着可能なものをさらに有し、
    前記連結部材は、前記カウンタウェイトが前記旋回フレームの後端部に取り付けられた状態で前記ガントリが前記格納状態になったときに当該連結部材により前記前脚の前記先端部が前記カウンタウェイトに連結されるように前記カウンタウェイトに結合するカウンタウェイト結合部をさらに有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の建設機械。
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