JP6893190B2 - 監視警告装置および監視警告システム - Google Patents

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Description

この発明は、監視警告装置および監視警告システムに関する。
半導体製造工場内(例えばクリーンルーム内)には、半導体製造装置が設置される。半導体製造装置は、外部から供給された種々の処理液を半導体基板に供給して、当該処理液に基づく処理を半導体基板に対して行う。半導体製造工場には、その半導体製造装置が設置される床面の下層において、下層空間が形成されている。この下層空間には、半導体製造装置との間で処理液を供給/回収する設備、あるいは、半導体製造装置への電力を供給する電気設備などの設備が設置される。
この床面の一部(グレーチング)は取り外し可能に設けられている。この下層空間内の設備に対するメンテナンスは、当該床面の一部を取り外した上で(つまりグレーチングを開口させた上で)、作業者によって行われる。
このとき、メンテナンス作業以外の作業を行っている他の作業者がこの床面の開口部に気付かずに当該開口部に近づくと、その開口部から落下する可能性がある。
このような事態を回避するために、クリーンルーム内に監視装置が設けられることがある(例えば特許文献1)。特許文献1では、監視装置は監視カメラと監視部と警報発生部とを備えている。監視カメラは床面を撮像して、画像信号を生成する。監視部は、監視カメラによって生成された画像信号を解析することで、床面の開口部に接近する作業者を検知する。警報発生部は当該検知に応じて警報を発生する。この警報により、作業者は開口部に近づいていることを認知することができる。
しかしながら、特許文献1のように監視カメラの画像信号を解析するには、高価な画像処理装置が必要となる。
また特許文献2にも警報システムが記載されている。この警報システムは距離センサと警報部とを備えている。距離センサは製造装置の危険部近傍に取り付けられ、作業者が警告領域に進入したことを検出する。警報部は距離センサの検出に応じて警報を行う。この警報により、作業者は危険部に近づいていることを認知できる。
特開2014−16799号公報 特開2009−275789号公報
しかしながら、特許文献2には、距離センサからの送波される超音波の伝搬方向については何ら記載も示唆もなく、距離センサの測定精度の向上という点で、なお工夫の余地があった。
そこで、本願は、作業者の接近をより高い精度で検出して警告を行う監視警告装置および監視警告システムを提供することを目的とする。
監視警告装置の第1の態様は、超音波または電磁波である測定波を人の足元に対して出力し、対象物で反射した測定波を検出する少なくとも一つの反射型センサと、外部に警告を行う第1警告装置と、前記反射型センサの検出結果に基づいて人の接近を検出したと判断したときに、前記第1警告装置に警告を行わせる制御部とを備え、前記少なくとも一つの反射型センサは複数の反射型センサを含み、前記複数の反射型センサは周方向に沿って間隔を空けて設けられており、径方向外側に向けて測定波を出力する
監視警告装置の第2の態様は、第1の態様にかかる監視警告装置であって、設置面を基準とした前記少なくとも一つの反射型センサの高さ位置は30[cm]以下である。
監視警告装置の第3の態様は、第1または第2の態様にかかる監視警告装置であって、設置面の上に載置される設置台を備え、前記少なくとも一つの反射型センサは前記設置台の側面に設けられている。
監視警告装置の第の態様は、第1または第2の態様にかかる監視警告装置であって、接近検出についての検出範囲を前記複数の反射型センサごとに決定するための少なくとも一つの入力部を更に備える。
監視警告装置の第の態様は、第の態様にかかる監視警告装置であって、設置面の上に載置される設置台を備え、前記複数の反射型センサは前記設置台の側面に設けられ、前記少なくとも一つの入力部は前記設置台の上面に設けられる。
監視警告装置の第の態様は、第の態様にかかる監視警告装置であって、前記少なくとも一つの入力部は、前記複数の反射型センサとそれぞれ対応する複数の入力部を有し、前記複数の入力部の各々は、自身に対応する反射型センサとの間の距離が、他の反射型センサとの間の距離よりも短くなる位置に設けられている。
監視警告装置の第の態様は、第から第のいずれか一つの態様にかかる監視警告装置であって、前記少なくとも一つの入力部には、前記検出範囲の値が入力される。
監視警告装置の第の態様は、第または第の態様にかかる監視警告装置であって、前記複数の入力部の各々は、径方向に沿ってスライド可能に設けられた操作部を有するスライドスイッチであり、前記制御部は、前記操作部の停止位置が前記上面の中心に近いほど、前記検出範囲を小さく設定する。
監視警告装置の第の態様は、第から第のいずれか一つの態様にかかる監視警告装置であって、前記複数の反射型センサは、前記少なくとも一つの入力部への入力に応答して測定波を出力し、対象物で反射した測定波に基づいて当該対象物までの距離を測定し、前記制御部は前記距離に基づいて前記検出範囲を設定する。
監視警告装置の第10の態様は、第から第のいずれか一つの態様にかかる監視警告装置であって、前記検出範囲を表示する少なくとも一つの設定表示部を更に備える。
監視警告装置の第11の態様は、第10の態様にかかる監視警告装置であって、設置面の上に載置される設置台を備え、前記複数の反射型センサは前記設置台の側面に設けられ、前記少なくとも一つの設定表示部は前記設置台の上面に設けられる。
監視警告装置の第12の態様は、第11の態様にかかる監視警告装置であって、前記少なくとも一つの設定表示部は、前記複数の反射型センサとそれぞれ対応する複数の設定表示部を有し、前記複数の設定表示部の各々は、自身に対応する反射型センサとの間の距離が、他の反射型センサとの間の距離よりも短くなる位置に設けられている。
監視警告装置の第13の態様は、超音波または電磁波である測定波を人の足元に対して出力し、対象物で反射した測定波を検出する少なくとも一つの反射型センサと、外部に警告を行う第1警告装置と、前記反射型センサの検出結果に基づいて人の接近を検出したと判断したときに、前記第1警告装置に警告を行わせる制御部とを備え、設置面の上に載置される設置台と、前記設置台の上面から鉛直方向に沿って延びる連結部と、前記連結部の先端に設けられる表示プレートとを備え、前記第1警告装置は、前記連結部および前記表示プレートの少なくともいずれか一方に設けられて発光する光源を有する。
監視警告装置の第14の態様は、第13の態様にかかる監視警告装置であって、前記表示プレートは前記連結部の先端に着脱可能に連結され、予め決められた文字、記号または図を表示する。
監視警告装置の第15の態様は、第1から第14のいずれか一つの態様にかかる監視警告装置であって、少なくとも一つの携帯用の第2警告装置と無線通信を行う無線通信部を更に備え前記制御部は人の接近を検出したと判断したときに、警告を指示する警告指示信号を、前記無線通信部を介して前記少なくとも一つの第2警告装置へ送信する。
監視警告装置の第16の態様は、第15の態様にかかる監視警告装置であって、前記少なくとも一つの第2警告装置は複数の第2警告装置を有しており、前記制御部は人の接近を検出したと判断したときに、前記無線通信部を介して前記警告指示信号を前記複数の警告装置に送信する。
監視警告装置の第17の態様は、超音波または電磁波である測定波を人の足元に対して出力し、対象物で反射した測定波を検出する少なくとも一つの反射型センサと、外部に警告を行う第1警告装置と、前記反射型センサの検出結果に基づいて人の接近を検出したと判断したときに、前記第1警告装置に警告を行わせる制御部と、少なくとも一つの携帯用の第2警告装置と無線通信を行う無線通信部と、前記無線通信部が前記少なくとも一つの第2警告装置から受信した受信信号の受信強度を測定する受信強度測定部とを備え、前記制御部は人の接近を検出したと判断したときに、警告を指示する警告指示信号を、前記無線通信部を介して前記少なくとも一つの第2警告装置へ送信し、前記少なくとも一つの第2警告装置は複数の第2警告装置を有しており、前記制御部は人の接近を検出したと判断したときに、前記複数の第2警告装置のうち前記受信強度が強度基準値よりも高い装置のみに前記警告指示信号を送信する。
監視警告装置の第18の態様は、第1から第17のいずれか一つの態様にかかる監視警告装置であって、前記測定波は超音波である。
監視警告システムの第1の態様は、複数の監視警告装置を備え、前記複数の監視警告装置の各々は、超音波または電磁波である測定波を人の足元に対して出力し、対象物で反射した測定波を検出する少なくとも一つの反射型センサと、外部に警告を行う第1警告装置と、前記反射型センサの検出結果に基づいて人の接近を検出したと判断したときに、前記第1警告装置に警告を行わせる制御部とを備え、前記複数の監視警告装置のいずれか一つに属する前記少なくとも一つの反射型センサが人の接近を検出したときに、前記複数の監視警告装置に属する前記第1警告装置が警告する。
監視警告システムの第2の態様は、第1の態様にかかる監視警告システムであって、前記複数の監視警告装置の各々は、前記少なくとも一つの反射型センサよりも高い位置に設けられたコネクタを有し、前記複数の監視警告装置は前記コネクタに配線が接続されることで、前記配線によって相互に電気的に接続される。
監視警告装置の第1の態様によれば、人の足元に向けて測定波を出力するので、その測定波の一部は人の靴(例えば、金属板が収納された安全靴)で反射し、反射した測定波が反射型センサによって検出される。靴(安全靴)は衣服に比べて反射率が高いので、反射型センサの検出精度を向上できる。ひいては、作業者の接近をより高い精度で検出して警告を行うことができる。しかも、周方向に沿って複数の反射型センサが設けられているので、広い範囲で人を検出できる。
監視警告装置の第2の態様によれば、効果的に人(作業者)の足元に測定波を出力できる。
監視警告装置の第3の態様によれば、設置面に載置される設置台の側面に反射型センサが設けられるので、低い位置に反射型センサを設けやすい。
監視警告装置の第の態様によれば、設置環境に応じた検出範囲を設定できる。
監視警告装置の第の態様によれば、人(作業者)は入力部を視認しやすい。
監視警告装置の第の態様によれば、人(作業者)は反射型センサに対応する入力部を特定しやすい。
監視警告装置の第の態様によれば、人(作業者)は検出範囲の値を指定できる。
監視警告装置の第の態様によれば、操作部と中心との間の距離の長短が検出範囲の大小に対応するので、人(作業者)は直感的に操作部を操作しやすい。
監視警告装置の第の態様によれば、自動で検出範囲を設定できる。
監視警告装置の第10の態様によれば、人(作業者)は検出範囲を容易に確認できる。
監視警告装置の第11の態様によれば、人(作業者)は設定表示部を視認しやすい。
監視警告装置の第12の態様によれば、人(作業者)は反射型センサに対応する設定表示部を特定しやすい。
監視警告装置の第13の態様によれば、監視警告装置を視認しやすい。
監視警告装置の第14の態様によれば、文字、記号または図が異なる複数の表示プレートを用意すれば、作業者は設置環境に応じた表示プレートを選択し、その表示プレートを連結部に連結することができる。
監視警告装置の第15の態様によれば、携帯用の第2警告装置が警告を行うので、人(作業者)は警告を認知しやすい。
監視警告装置の第16の態様によれば、全ての人(作業者)が警告に認知することができる。
監視警告装置の第17の態様によれば、監視警告装置の近傍に位置する人(作業者)の第2警告装置のみが警告を行うので、監視警告装置から離れた人(作業者)に対する不要な警告を抑制できる。
監視警告装置の第18の態様によれば、電磁波を用いた各種センサが監視警告装置の近傍に設けられていたとしても、超音波は電磁波と干渉しないので、センサの精度低下を回避できる。

監視警告システムの第1の態様によれば、例えば進入禁止領域を囲むように複数の監視警告装置を載置した場合に、全ての監視警告装置が警告を行うので、人(作業者)は進入禁止領域を認識しやすい。
監視警告システムの第2の態様によれば、配線を進入禁止用のロープとして機能させることができる。
監視警告装置が載置される領域の一例を概略的に示す図である。 監視警告装置の外観の一例を概略的に示す斜視図である。 監視警告装置の電気的な構成の一例を概略的に示す機能ブロック図である。 警報を行っている監視警告装置の様子の一例を概略的に示す斜視図である。 監視警告装置の設置台の上面の一例を概略的に示す図である。 監視警告装置の動作の一例を示すフローチャートである。 反射型センサの測定ばらつきの一例を概略的に示すグラフである。 比較例にかかる反射型センサの測定ばらつきの一例を概略的に示すグラフである。 監視警告装置の電気的な構成の一例を概略的に示す機能ブロック図である。 監視警告装置の電気的な構成の一例を概略的に示す機能ブロック図である。 監視警告装置の動作の一例を示すフローチャートである。 監視警告システムが載置される領域の一例を概略的に示す図である。 監視警告システムの外観の一例を概略的に示す斜視図である。 監視警告装置の電気的な構成の一例を概略的に示す機能ブロック図である。
以下、添付される図面を参照しながら実施の形態について説明する。なお、図面は概略的に示されており、説明の便宜のため、適宜、構成の省略、または、構成の簡略化がなされ得る。また、図面にそれぞれ示される構成などの大きさおよび位置の相互関係は必ずしも正確に記載されるものではなく、適宜変更され得るものである。
また、以下に示される説明では、同様の構成要素には同じ符号を付して図示し、それらの名称と機能とについても同様のものとする。したがって、それらについての詳細な説明を、重複を避けるために省略する場合がある。
第1の実施の形態.
<1.監視警告装置>
<1−1.監視警告装置の配置領域の一例>
図1は、監視警告装置1が配置される領域の様子の一例を示す平面図である。この監視警告装置1は、安全靴の着用を義務付けられた領域内に設置される。安全靴とは、作業者の足を保護すべく鋼板等の金属板が収納された靴である。この金属板は安全靴のうち足の甲を覆う部分に収納されている。よって、足の甲に重量物が落下しても、足を保護することができる。安全靴の着用が義務付けられた領域の一例として、半導体デバイスを製造する半導体製造工場などの工場が挙げられる。以下では一例として、監視警告装置1が半導体製造工場に配置されるものとする。
図1の例では、複数の半導体製造装置100が半導体製造工場に配置されている。各半導体製造装置100は半導体基板に対して種々の処理を行う装置である。図1の例では、半導体製造装置100として、3つの半導体製造装置100a〜100cが示されており、半導体製造装置100a〜100cは互いに間隔を空けて配置されている。図1の例では、半導体製造装置100aは半導体製造装置100bに対して紙面左側に設置されており、半導体製造装置100cは半導体製造装置100bに対して紙面下側に設置されている。半導体製造装置100の相互間の領域は作業者が通行可能な通路として機能する。
半導体製造装置100は、その内部において、半導体基板に対する処理を行う処理空間を有している。半導体製造装置100は、その処理空間において、半導体基板の表面に処理液を供給して、当該処理液に基づく処理を半導体基板に対して行う。例えばエッチング用の薬液を半導体基板の表面に供給することで、半導体基板の表面に対してエッチング処理を行う。また、半導体製造装置100は処理空間に種々の気体を供給して、処理空間の雰囲気を制御することもある。処理液および気体は外部の供給源から半導体製造装置100に供給され、使用後の処理液および気体が半導体製造装置100から外部の回収機構へと排出される。これらの供給源および回収機構は半導体製造装置100が設置される床面よりも下層の空間に設置される。また半導体製造装置100へ給電する電気設備等もこの下層空間に設置される。
この床面の一部(グレーチング)は取り外し可能に設けられている。図1の例では、グレーチングが取り外された開口部110が示されており、この開口部110は半導体製造装置100a〜100cに囲まれる位置に形成されている。より具体的には、図1において、開口部110は半導体製造装置100aの紙面下側、かつ、半導体製造装置100bに対して紙面左側の位置に形成されている。図1の例では、開口部110は半導体製造装置100bよりも半導体製造装置100aに近い位置に載置されている。
作業者がこの床面の一部を取り外すことにより、開口部110を開口させることができる。これにより、作業者が開口部110を介して下層空間内の各種設備に対する各種作業(例えばメンテナンス)を行うことができる。
ところで、この下層空間で作業を行う作業者とは別の作業者も工場内において作業を行っている。当該別の作業者が開口部110の存在に気付かずに開口部110に近づくと、この開口部110に落下する可能性がある。
そこで図1の例では、監視警告装置1が開口部110の近傍に載置されている。より具体的には図1において、監視警告装置1は開口部110に対して紙面左側、かつ、半導体製造装置100aに対して紙面下側の位置に載置されている。この監視警告装置1は自身に接近する作業者を検出し、その検出に応答して警告を行う。この警告により、作業者は開口部110の存在を認知することができ、開口部110への進入を回避することができる。よって、作業者が開口部110に落下することを回避できる。
<1−2.監視警告装置の外観の一例>
図2は、監視警告装置1の外観の一例を概略的に示す斜視図である。図2の例では、監視警告装置1は警告ポールであって、表示プレート41と連結部42と設置台43とを備えている。
表示プレート41は板状の部材である。図2の例では、表示プレート41は長方形の板状形状を有しており、その長手方向が鉛直方向に沿い、かつ、その厚み方向が水平方向に沿う姿勢で設けられている。図2の例では、表示プレート41の主面には「注意」と表示されている。この表記は、作業者に対して注意を喚起するための表記である。表示プレート41に表示される表記は必ずしも「注意」に限らず、他の文字であってもよい。また、文字に替えて、あるいは、文字と共に、記号または図等の表記が採用されてもよい。
連結部42は表示プレート41および設置台43を連結する部材である。例えば連結部42は鉛直方向に沿って延びる柱状(例えば円柱状)の部材であって、その上端は表示プレート41の下端に連結されており、その下端は設置台43の上面43aに連結されている。
設置台43は、監視警告装置1を設置面(ここでは半導体製造工場内の床面)の上に載置するための台である。この設置台43は、平面視において(つまり鉛直方向に沿って見て)、監視警告装置1を設置面の上に安定して載置することができる程度の広さを有している。例えば設置台43の上面43aは連結部42の断面積よりも広い。連結部42は設置台43の上面43aの中央部分に連結されている。
図2の例では、反射型センサ2、入力部23および設定表示部22が設置台43に設けられているものの、これらについては後に詳述する。
<1−3.監視警告装置の電気的構成の一例>
図3は、監視警告装置1の電気的構成の一例を概略的に示す機能ブロック図である。図3に例示するように、監視警告装置1は反射型センサ2と警告装置3と制御部5とを備えている。
<1−3−1.反射型センサ>
反射型センサ2は測定波を出力し、対象物で反射した測定波を検出する。測定波は電磁波または超音波を含む。ここでは一例として測定波として超音波を採用する。この超音波は半導体製造工場内の使用に好適である。なぜなら、半導体製造工場内には、赤外線等の電磁波を用いた各種のセンサが設けられるところ、反射型センサ2の測定波が超音波であれば、これらのセンサの電磁波と干渉しないからである。つまり、センサの精度低下を回避できる。
例えば反射型センサ2は、対象物までの距離を測定する距離センサである。この反射型センサ2は、超音波を送波する送波器と、対象物で反射した超音波を受波する受波器とを有している。反射型センサ2は送波器から送波される超音波と、受波器で受波される超音波とに基づいて、対象物までの距離を求めることができる。例えば反射型センサ2は超音波を送波してから受波されるまでの時間に基づいて、対象物までの距離を算出する。反射型センサ2によって測定された距離(以下、測定距離とも呼ぶ)Dが所定の距離基準値Dthよりも短ければ、対象物(ここでは作業者)は反射型センサ2に接近している、といえる。
反射型センサ2の測定動作の開始および停止は制御部5によって制御される。例えば制御部5が開始信号を反射型センサ2に出力することで、反射型センサ2は測定動作を開始し、制御部5が停止信号を反射型センサ2に出力することで、反射型センサ2は測定動作を停止する。
また反射型センサ2は人の足元に向けて測定波(ここでは超音波)を出力する。より具体的には、反射型センサ2は、設置面から30[cm]以下の高さ位置に設けられ、略水平方向に沿って超音波を送波する。これにより、反射型センサ2は効果的に人の足元に向けて測定波を出力できる。なおここでいう設置面は例えば工場内の床面であり、監視警告装置1が設置される面でもあり、また作業者が移動する面でもある。図2の例では、反射型センサ2は、設置面の上に載置される設置台43の側面43bに設けられている。これにより、低い位置に反射型センサ2を設けやすい。反射型センサ2は設置台43の径方向外側に向けて超音波を送波する。この超音波は広がりながら伝搬し、対象物で反射する。超音波は作業者の足元に向かって伝搬するので、反射型センサ2の検出範囲内に作業者が存在していれば、その超音波の一部は安全靴で反射する。安全靴には堅い金属板が収納されているので、超音波は安全靴において高い反射率で反射する。
作業者から反射された超音波は反射型センサ2の受波器によって受波される。安全靴において高い反射率で反射した超音波は高い振幅で受波器に受波されるので、より適切に超音波を受波することができる。
超音波を安全靴に当てるという観点では、反射型センサ2の高さ位置はより好ましくは20[cm]以下であり、より具体的な一例として10[cm]程度である。なお、ここでいう高さ位置とは、例えば設置面(つまり設置台43の下端)から反射型センサ2の中心位置までの高さと定義できる。
図2および図3の例では、複数の反射型センサ2が監視警告装置1に設けられている。複数(例えば8個)の反射型センサ2は設置台43の周方向に沿って略等間隔に設けられており、全周に亘って設けられている。このような複数の反射型センサ2は平面視において設置台43の中心に対して径方向外側に超音波を送波する。よって、超音波は監視警告装置1を中心として放射状に広がりつつ伝搬される。したがって、より広い範囲で作業者を検出することができる。
なお、図1の例では、監視警告装置1は半導体製造装置100aの近傍に載置されているので、反射型センサ2のいくつかはこの半導体製造装置100aに向けて超音波を送波することになる。よって、超音波はこの半導体製造装置100aで反射されて、反射型センサ2で受波され得る。これにより、この半導体製造装置100aが作業者として誤検出され得る。このような半導体製造装置100aの誤検出を回避するための工夫については後に詳述する。
<1−3−2.制御部>
制御部5は監視警告装置1の全体を統括する制御部である。制御部5は例えば設置台43の内部に収納される。制御部5は反射型センサ2および警告装置3と電気的に接続されている。制御部5には、反射型センサ2の検出結果を示す結果信号が入力される。この結果信号は、反射型センサ2によって測定された測定距離Dの情報を含む。制御部5は反射型センサ2の検出結果に基づいて作業者が接近しているか否かを判断する。具体的には、制御部5は測定距離Dが所定の距離基準値Dthよりも短いか否かを判断し、測定距離Dが距離基準値Dthよりも短いと判断したときに、作業者が監視警告装置1に接近していると判断する。制御部5は作業者の接近を検出したと判断したときには、警告装置3に警告を行わせる。
なお制御部5は電子回路機器であって、例えばデータ処理装置および記憶媒体を有していてもよい。データ処理装置は例えばCPU(Central Processor Unit)などの演算処理装置であってもよい。記憶部は非一時的な記憶媒体(例えばROM(Read Only Memory)またはハードディスク)および一時的な記憶媒体(例えばRAM(Random Access Memory))を有していてもよい。非一時的な記憶媒体には、例えば制御部5が実行する処理を規定するプログラムが記憶されていてもよい。処理装置がこのプログラムを実行することにより、制御部5が、プログラムに規定された処理を実行することができる。もちろん、制御部5が実行する処理の一部または全部がハードウェアによって実行されてもよい。
<1−3−3.警告装置>
警告装置3は外部に警告を行うことができる。例えば警告装置3は光源31と音出力部32とを有している。光源31は例えばLED(Light Emitting Diode)であり、その発光が制御部5によって制御される。光源31は例えば表示プレート41および連結部42の少なくともいずれか一方に設けられる。ここでは光源31は表示プレート41および連結部42の両方に設けられる。この光源31が発光することにより、実質的に表示プレート41および連結部42が発光する。この発光により、作業者に対して警告を行うことができる。
音出力部32は例えばブザーまたはスピーカであり、その音出力が制御部5によって制御される。音出力部32は表示プレート41、連結部42および設置台43のいずれかに設けられる。この音出力部32が警告音(例えばビープ音、あるいは、音声)を出力することにより、作業者に対して警告を行うことができる。
図4は、監視警告装置1が警告を行っている様子の一例を概略的に示す図である。図4の例では、光源31は表示プレート41および連結部42の両方に設けられており、光源31が発光していることを、斜線のハッチングで模式的に示している。また、図4の例では、音出力部32は連結部42の下端側に配置されており、音出力部32が警告音を出力していることを、複数の折れ線で模式的に示している。
光源31が実質的に表示プレート41および連結部42の両方を発光させるので、その発光領域は広く、作業者は監視警告装置1を視認しやすい。よって、監視警告装置1の近傍に位置する開口部110も視認しやすい。
音出力部32からの警告音の音量は開口部110を含む充分な領域の端まで届くのに十分な値に設定される。これにより、作業者は警告音を認知しやすい。
なお、警告装置3は必ずしも光源31および音出力部32の両方を有している必要はなく、少なくともいずれか一方を有していればよい。また警告装置3は、光源31および音出力部32の少なくともいずれか一方に替えて、あるいは、光源31および音出力部32の少なくともいずれか一方とともに、画像信号に基づいて画像を表示可能な表示装置を有していてもよい。当該表示装置が警告用の画像を表示することで、警告を行うことができる。
<1−3−4.入力部>
図1の例では、監視警告装置1は半導体製造装置100aの近傍に載置されている。よって、この半導体製造装置100aと向かい合う反射型センサ2が超音波を送波すると、この半導体製造装置100aによって反射された超音波を受波する。これにより、監視警告装置1は半導体製造装置100aを作業者の接近として誤検出してしまう。このような誤検出を回避すべく、図2および図3の例では、入力部23が監視警告装置1に設けられている。
入力部23は、作業者の検出範囲を指定するための入力を受け付ける。入力部23は例えばハードウェアキー(ボタンまたはスイッチ)を有していてもよい。あるいは、入力部23はタッチパネルを有していてもよく、そのタッチパネル上にソフトウェアキーを表示してもよい。入力部23に対して入力が行われると、入力部23はその入力内容を示す入力情報を制御部5へと出力する。
ここでは、反射型センサ2に一対一で対応して入力部23が設けられている。つまり、N個(ここでは8個)の反射型センサ2に対応してN個の入力部23が設けられている。各入力部23は、自身に対応する反射型センサ2についての検出範囲を指定するための入力を受け付ける。
なお図3の例では、互いに対応する反射型センサ2および入力部23を含む組20が示されている。各組20の内部構成は同様であるので、図3では、その一つのみが示され、他の組20の内部構成は図示を省略している。また図3の例では、組20は設定表示部22を含んでいるものの、この設定表示部22については後に詳述する。
図2の例では、入力部23は設置台43の上面43aに設けられている。図5は、設置台43の上面43aの一例を示す図である。図5の例では、反射型センサ2の位置を示すべく、8つの反射型センサ2として反射型センサ2a〜2hを仮想的に示している。また図5の例では、設置台43の上面43aは正N(図では8)角形形状を有しているので、設置台43の側面43bは、上面43aの各辺を上辺とするN枚の長方形形状の側平面43ba〜43bhによって構成される。図5の例では、展開状態における側平面43ba〜43bhを仮想的に示している。各反射型センサ2a〜2hはそれぞれ側平面43ba〜43bhに設けられており、例えば周方向において各側平面の中央に設けられている。
図5の例では、8つの入力部23として入力部23a〜23hが示されている。入力部23a〜23hはそれぞれ反射型センサ2a〜2hに対応して設けられている。より具体的には、入力部23は、自身に対応する反射型センサ2の近傍に設けられている。例えば入力部23aは反射型センサ2b〜2hよりも反射型センサ2aに近い位置に設けられている。入力部23bも、自身に対応する反射型センサ2bの近傍に設けられており、より具体的には、反射型センサ2a,2c〜2hよりも反射型センサ2bに近い位置に設けられている。他の入力部23c〜23hについても同様である。
図5の例では、設置台43の上面43aを周方向においてN(図では8)個に分割して得られる領域Ra〜Rhが示されている。各領域Ra〜Rhは上面43aの正N角形の中心と各頂点を結ぶ仮想的な直線によって区画される。領域Ra〜Rhはそれぞれ反射型センサ2a〜2hと対応している。例えば領域Ra内における上面43aの1辺を上辺とする側平面43baに、反射型センサ2aが設けられている。図5の例では、反射型センサ2aに対応する入力部23aは領域Ra内に設けられ、反射型センサ2bに対応する入力部23bは領域Rb内に設けられている。他の入力部23c〜23hも同様にそれぞれ領域Rc〜Rh内に設けられている。
このように、入力部23が反射型センサ2に対応した位置に設けられているので、作業者は反射型センサ2に対応した入力部23を特定しやすい。
しかも図2および図5の例では、複数の入力部23が側面43bではなく上面43aに設けられている。これによれば、作業者は入力部23を視認しやすい。例えば入力部23a〜23hがそれぞれ側平面43ba〜43bhに設けられる場合には、作業者は監視警告装置1の周囲を移動しながら、各入力部23を操作する必要がある。これに対して、複数の入力部23が上面43aに設けられる場合には、作業者は監視警告装置1の周囲を移動せずに、各入力部23を操作できる。したがって、ユーザにとっての利便性を向上できる。
入力部23は例えば検出範囲として複数の値のうち一つを指定する入力を受け付ける。ここでは検出範囲は距離によって指定され、当該複数の値として、例えば、0(零)[m]、1[m]、2[m]および3[m]が採用できる。なお、0(零)[m]を指定する入力は反射型センサ2の動作を停止する入力であるともいえる。つまり、入力部23は、反射型センサ2の動作/停止を切り替える入力と、検出範囲の値を指定する入力とを受け付けてもよい。
ところで、上述のように制御部5は測定距離Dが距離基準値Dthよりも短いときに、作業者が接近していると判断する。よって、この距離基準値Dthは作業者の接近検出についての検出範囲を示しているといえる。そこで、以下では、検出範囲として距離基準値Dthを採用する。
制御部5は入力部23から入力情報(ここでは検出範囲の値)を受け取り、その入力情報に基づいて複数の反射型センサ2ごとに距離基準値Dthを設定する。例えば図1も参照して、反射型センサ2a〜2dが半導体製造装置100a側に位置するように、監視警告装置1が載置される場合、作業者は入力部23a〜23dのそれぞれにおいて0(零)[m]を指定する入力を行う。制御部5は入力部23a〜23dの入力情報に応じて反射型センサ2a〜2dについての距離基準値Dtha〜Dthdを0(零)[m]に設定する。これにより、反射型センサ2a〜2dは実質的な検出動作に寄与しない。よってこのとき、制御部5は反射型センサ2a〜2dに対して測定動作を停止する停止信号を出力してもよい。反射型センサ2a〜2dは停止信号が入力されたときに、測定動作を停止する。これによれば、反射型センサ2a〜2dの測定動作に伴う電力の消費を回避することができる。
この設定により、半導体製造装置100aの存在を作業者の近接として誤検出することが回避される。言い換えれば、半導体製造装置100aの存在が作業者の接近とみなされることはない。
作業者は図1の設置環境に応じて、残りの入力部23e〜23hにおいて検出範囲(距離)を指定する。要するに、作業者は、反射型センサ2e〜2hから出力される超音波の伝搬範囲内に設置物(半導体製造装置100)が存在する場合に、その設置物が検出されないように、検出範囲を入力部23e〜23hに入力する。例えば作業者は入力部23e〜23hのそれぞれにおいて3[m],2[m],3[m],2[m]を入力する。制御部5はこれらの入力情報に応じて反射型センサ2e〜2hについての距離基準値Dthe〜Dthhをそれぞれ3[m],2[m],3[m],2[m]に設定する。図1の例では、反射型センサ2e〜2hについての検出範囲Ae〜Ahの一例が模式的に示されている。
このように作業者は反射型センサ2ごとに検出範囲を指定できるので、作業者は設置環境に応じた検出範囲を適切に設定することができる。
なお入力部23a〜23hはスライドスイッチであってもよい。図5の例では、入力部23a〜23hは径方向にそって延びる長尺状の形状を有している。また入力部23は、鉛直上方に突起する操作部(突起部)231を有しており、この操作部231は径方向に沿ってスライド可能に設けられている。作業者は操作部231に対して径方向に沿う外力を与えることにより、操作部231を径方向に沿って移動させることができる。作業者は操作部231を所定位置で停止させることにより、その停止位置に応じた値を検出範囲に設定することができる。
具体的には、入力部23は操作部231の停止位置を示す入力情報を制御部5に出力する。制御部5は、操作部の停止位置に基づいて検出範囲を設定する。ここでは、制御部5は、入力部23における停止位置が設置台43の上面43aの中心に近いほど、検出範囲を小さく設定する。上述の例では、作業者は検出範囲として0(零),1,2,3の4つの値のうちいずれかを指定するので、入力部23は4つの停止位置で操作部が停止可能となるように形成されている。制御部5は、操作部231が最も中心に近い停止位置で停止しているときに、検出範囲を0(零)に設定し、操作部231が中心に対して2番目に近い停止位置で停止しているときには、検出範囲を1[m]に設定する。同様に、制御部5は、操作部231が中心に対して3番目に近い停止位置で停止しているときに、検出範囲を2[m]に設定し、操作部231が中心から最も遠い停止位置で停止しているときに、検出範囲を3[m]に設定する。
これによれば、作業者は操作部231を中心に近づけることにより、検出範囲を小さく設定できる。逆に言えば、作業者は操作部231を中心から遠ざけることにより、検出範囲を大きく設定できる。つまり、操作部231と中心との距離の長短が検出範囲の大小にそれぞれ対応するので、作業者は直感的に操作部231を操作しやすい。
<1−3−5.設定表示部>
図2、図3および図5の例では、設定表示部22が監視警告装置1に設けられている。この設定表示部22は反射型センサ2の検出範囲を表示する。例えば設定表示部22はLEDを有しており、その発光が制御部5によって制御される。ここでは、N個の反射型センサ2に一対一で対応してN個の設定表示部22が設けられている。設定表示部22は自身に対応する反射型センサ2の検出範囲を表示する。
設定表示部22は例えば設置台43の上面43aに設けられており、図5の例では、8つの設定表示部22として設定表示部22a〜22hが示されている。設定表示部22a〜22hはそれぞれ反射型センサ2a〜2hに対応して配置される。より具体的には、設定表示部22は、自身に対応する反射型センサ2の近傍に配置されている。例えば設定表示部22aは反射型センサ2b〜2hよりも反射型センサ2aに近い位置に配置され、設定表示部22bは、反射型センサ2a,2c〜2hよりも反射型センサ2bに近い位置に配置されている。他の設定表示部22c〜22hについても同様である。
図5の例では、反射型センサ2aに対応する設定表示部22aは領域Raに配置され、反射型センサ2bに対応する設定表示部22bは領域Rbに配置されている。他の設定表示部22c〜22hも同様にそれぞれ領域Rc〜Rhに配置されている。
このように設定表示部22が反射型センサ2に対応した位置に配置されているので、作業者は反射型センサ2に対応した設定表示部22を特定しやすい。よって、作業者は反射型センサ2に対応した検出範囲を速やかに確認することができる。
しかも図2および図5の例では、設定表示部22が側面43bではなく上面43aに配置されている。仮に複数の設定表示部22が側面43bに設けられる場合には、作業者は各設定表示部22を視認するために監視警告装置1の周囲を移動する必要がある。これに対して、複数の設定表示部22が上面43aに設けられる場合には、作業者は監視警告装置1の周囲を移動せずとも、この上面43aに設けられた設定表示部22を視認できる。したがって、ユーザにとっての利便性を向上できる。
設定表示部22は例えばLEDの発光態様(例えば発光色、または、点滅パターン)を異ならせることによって、検出範囲を表示してもよい。例えば、LEDが発光していない状態は距離基準値Dthが0(零)[m]であること(あるいは反射型センサ2が動作しないこと)を示し、LEDの発光色が第1色(例えば赤色)、第2色(例えば緑色)および第3色(例えば青色)である状態は、それぞれ、距離基準値Dthが1[m],2[m],3[m]であることを示す。
なお設定表示部22は必ずしもLEDを有している必要はなく、数字を表示可能な7セグメントの表示装置であってもよく、あるいは、数字のみならず種々の文字、記号または画像を表示可能な表示装置であってもよい。このような表示装置は、対応する反射型センサ2の検出範囲を数値で表示することができる。
<1−3−6.バッテリ>
図3の例では、監視警告装置1はバッテリ6を備えている。バッテリ6は例えば設置台43に収納されており、上述の各電気構成に対して直流電力を供給する。バッテリ6は接触充電または非接触充電(無接点充電またはワイヤレス充電とも呼ばれる)により充電される。バッテリ6が設けられているので、半導体製造工場内の電源(コンセント)の位置によらず、監視警告装置1を任意の位置に載置することができる。なお監視警告装置1は所定位置に載置された状態で、工場内の電源から給電されても構わない。
<1−4.筐体>
上述の各種の電気構成(反射型センサ2、入力部23、設定表示部22および制御部5)は、表示プレート41、連結部42および設置台43のいずれかに設けられている。よって、表示プレート41、連結部42および設置台43は、上記電気構成を収納する筐体であるともいえる。
<2.監視警告装置の動作の一例>
図6は、監視警告装置1の動作の一例を示すフローチャートである。ここでは、作業者が所定位置(例えば開口部110の近傍)に監視警告装置1を載置した状態での動作の一例を説明する。まずステップS1にて、作業者は検出範囲を反射型センサ2ごとに設定する。具体的には、作業者は設置環境に応じた検出範囲を反射型センサ2ごとに入力すべく、入力部23を操作する。制御部5は入力部23からの入力情報に応じて、上述のように反射型センサ2についての距離基準値Dthを個別に設定する。これにより、検出範囲が反射型センサ2ごとに適切に設定される。
次にステップS2にて、制御部5は作業者の接近を検出したか否かを判断する。なお、ステップS2は、ステップS1において設定した作業者が検出範囲外に出た後に実行される。例えば入力部23はステップS2の実行トリガとなる入力を受け付けてもよい。作業者はステップS1を実行した後に、当該トリガを入力部23に入力する。
制御部5は当該トリガの入力に基づいて、複数の反射型センサ2に対して測定動作の開始信号を出力する。反射型センサ2はこの開始信号の入力に応答して、超音波を送波する。そして反射型センサ2は、受波した超音波に基づいて対象物の距離を測定し、その測定距離Dを示す結果信号を制御部5に出力する。制御部5はこの結果信号に含まれる測定距離Dが、対応する距離基準値Dthよりも短いか否かを、反射型センサ2ごとに判断する。制御部5は、いずれかの測定距離Dが対応する距離基準値Dthよりも短いと判断したときに、作業者が接近していると判断する。一方で、制御部5は全ての測定距離Dが対応する距離基準値Dthよりも長いと判断したときに、作業者が接近していないと判断する。
作業者の接近を検出していないときには、制御部5は再びステップS2を実行し、作業者の接近を検出しているときには、ステップS3にて、制御部5は警告装置3に警告を行わせる。具体的には制御部5は光源31を発光させつつ、音出力部32に警告音を出力させる。
以上のように、この監視警告装置1によれば、作業者が開口部110に接近すると警告が行われる。よって、作業者はその警告に基づいて開口部110の存在に気付くことができる。これにより、作業者は開口部110を避けることができ、開口部110への落下を回避できる。
しかもこの監視警告装置1においては、反射型センサ2が人の足元に向けて超音波を送波する。したがって、超音波の一部はより堅い安全靴で反射され、比較的高い振幅で反射型センサ2に受波される。よって、反射型センサ2はより適切に超音波を受波しやすく、ひいては反射型センサ2の検出精度を向上することができる。
図7は、反射型センサ2の測定ばらつきの一例を概略的に示すグラフであり、図8は、比較例にかかる測定ばらつきの一例を概略的に示すグラフである。図8では、反射型センサ2が人の胸元に向けて超音波を送波したときの測定結果が示されている。図7および図8では、横軸が対象物(安全靴を着用した作業者)までの距離(実際の値)を示し、縦軸が反射型センサ2によって測定された測定距離Dを示す。図7および図8の例では、複数回の測定結果がプロットされている。
図7および図8では、理想的な測定距離Dが実線で示されており、また、一点鎖線で囲まれる領域内に全体の9割程度のプロット点が収まるように、当該一点鎖線が示されている。つまり、一点鎖線の幅が測定ばらつきを示している。図7および図8から理解できるように、測定ばらつきは比較例に比べて第1の実施の形態にかかる反射型センサ2の方が小さい。これは、作業者の胸元に向けて送波された超音波は柔らかい衣服で反射するのに対して、作業者の足元に向けて送波された超音波の一部は堅い安全靴で反射するためと考えられる。つまり、比較例では超音波がより低い反射率で反射するので、その測定ばらつきが大きくなるのに対して、第1の実施の形態では超音波がより高い反射率で反射するので、その測定ばらつきが小さくなる。
以上のように、本監視警告装置1では、より高い精度で作業者の接近を検出し、その検出結果に応じて警告を行うので、より適切に作業者に対して警告を行うことができる。
<3.検出範囲の自動設定>
上述の例では、入力部23は、検出範囲として複数の値の一つの入力を受け付けた。つまり、作業者が検出範囲の値(検出距離)を入力した。しかるに、制御部5が検出範囲を自動で設定してもよい。例えば入力部23は、検出範囲の自動設定の開始のトリガとなる入力を受け付ける。入力部23は当該入力があったときにその入力情報を制御部5に出力する。ここでは、一つの入力部23が設けられているものとする。
制御部5はこの入力情報に応答して、全ての反射型センサ2へと、測定動作を開始するための開始信号を出力する。なお、制御部5は入力情報が入力されてから所定時間経過後に開始信号を出力してもよい。これにより、作業者が入力部23を操作してから監視警告装置1から離れるための時間を確保することができる。
反射型センサ2は開始信号の入力に応答して測定動作を行い、結果信号を制御部5に出力する。このとき、反射型センサ2から送波された超音波が半導体製造装置100等の設置物で反射して、当該反射型センサ2で受波されれば、その半導体製造装置100までの距離が測定され、その測定距離Dが結果信号として制御部5に出力される。
制御部5は反射型センサ2によって測定された測定距離Dに基づいて、反射型センサ2ごとに検出範囲を設定する。具体的には、例えば制御部5は、その反射型センサ2に対応する距離基準値Dthを、その測定距離Dから所定値だけ減算した値に設定する。これによれば、その反射型センサ2によって測定された設置物(例えば半導体製造装置100)までの測定距離Dが、設定された距離基準値Dthよりも長くなるので、以後の測定において、この半導体製造装置100が作業者として検出されることはない。
反射型センサ2の測定可能範囲内に設置物が存在しない場合には、測定距離Dが測定されないこともあり得る。この場合、制御部5はこの反射型センサ2に対応する距離基準値Dthを予め定められた最大値(例えば3[m])に設定するとよい。
これによれば、作業者は入力部23に対して入力を行うことにより、その周辺環境に応じた適切な検出範囲が自動で設定される。つまり、作業者はより簡易な操作でより適切な検出範囲を設定することができる。
<4.表示プレート>
上述の例では、監視警告装置1は開口部110の近傍に載置された。しかしながら、必ずしもこれに限らない。要するに、監視警告装置1は作業者の接近が好ましくない領域の近傍に載置されればよい。例えば、半導体製造装置100の上部には、配管または配線の接続部が位置している場合がある。配管または配線の交換が必要になると、作業者は脚立を用いて半導体製造装置100の上部に登り、当該接続部において配管または配線を取り外すことがある。このとき、脚立が通行の邪魔になって、他の作業者が脚立を移動させてしまうことがある。この脚立の移動により、作業者は半導体製造装置100の上から降りることができなくなる。また、作業者が半導体製造装置100の上で作業をしている最中に、誤って工具等を半導体製造装置100の上から落下させることもあり得る。もし、このような工具が他の作業者の頭上に落下すると、他の作業者にとって危険である。そこで、このような場合には、当該通路を作業者の進入禁止領域に設定すべく、監視警告装置1を当該通路の出入り口に載置するとよい。
ところで、表示プレート41の表記としては、監視警告装置1の設置環境に適した表記を採用することが望ましい。そこで、表示プレート41は着脱可能に連結部42の先端に連結されていてもよい。例えば図2に示すように、表示プレート41の下端および連結部42の上端には、それぞれ連結構造411,421が設けられてもよい。これらの連結構造411,421は対をなしており、互いに着脱可能に連結される。この連結構造411,421としては、例えば螺子止め構造、嵌め合い構造または係止構造などの種々の構造が採用可能である。
連結部42に着脱可能な表示プレート41として、例えば表記が異なる複数の表示プレート41が用意されてもよい。より具体的な例として、単に「注意」と表記された表示プレート41(図2)、「進入禁止」と表記された表示プレート41(不図示)、「足元注意」と表記された表示プレート41(不図示)、および、「頭上注意」と表記された表示プレート41(不図示)等が用意される。作業者はこれらの表示プレート41のうち設置環境に応じた表示プレート41を選択し、選択された表示プレート41を連結部42に連結する。図1の例では、監視警告装置1が開口部110の近傍に載置されるので、作業者は「足元注意」と表記された表示プレート41を選択してもよい。
表示プレート41に警告装置3(例えば光源31)が内蔵され、制御部5が連結部42または設置台43に内蔵される場合には、警告装置3と制御部5との電気的な接続を実現すべく、連結構造411,421も互いに電気的に接続される。具体的には、連結構造411は警告装置3に接続される端子を有しており、連結構造421は制御部5に接続される端子を有している。これらの端子は連結構造411,421が連結された状態で互いに電気的に接続される。これにより、連結部42または設置台43内の制御部5が表示プレート41内の警告装置3に警告を行わせることができる。
また表示プレート41に光源31が内蔵される場合には、異なる発光色の光源31を有する複数の表示プレート41を用意してもよい。これによれば、作業者は、設置環境に応じた発光色で発光する表示プレート41を選択することができる。
なお、上述の例では、監視警告装置1は複数の反射型センサ2を備えていた。しかしながら、監視警告装置1は一つの反射型センサ2のみを備えていてもよい。
また上述の例では、監視警告装置1は半導体製造工場内に載置されているものの、必ずしもこれに限らない。要するに、監視警告装置1は安全靴の着用が義務付けられた領域内に載置されればよい。
第2の実施の形態.
第1の実施の形態では、警告装置3が光源31または音出力部32によって警告を行った。しかるに、光源31による発光は作業者が視認しなければ気づかない。また、音出力部32による警告音が鳴っても、作業者はその警告音が自身に向けられた警告ではなく、他の作業者に向けられた警告であると誤認する場合もあり得る。特に半導体製造工場内では、種々の機械音(駆動音)などの雑音が生じているので、作業者は警告音を認知しにくい場合がある。そこで、第2の実施の形態では、警告をより直接的に作業者に対して行うことを企図する。
なお第2の実施の形態は必ずしも第1の実施の形態を前提とする必要はない。例えば反射型センサ2は必ずしも人の足元に向けて測定波を出力する必要はない。
図9は、第2の実施の形態にかかる監視警告装置1Aの電気的な構成の一例を示す機能ブロック図である。監視警告装置1Aは無線通信部7の有無を除いて監視警告装置1と同様である。
無線通信部7は無線通信回路であって、携帯用の警告装置(以下、携帯機器とも呼ぶ)9と無線で通信することができる。無線通信部7は制御部5と接続されており、制御部5から入力された送信信号を無線送信に適した信号に変換し、アンテナ(不図示)を介して当該送信信号を携帯機器9へと無線で送信する。また無線通信部7は、アンテナを介して受信した受信信号を制御部5での処理に適した信号に変換し、当該受信信号を制御部5へと出力する。
無線通信部7は例えば近距離無線通信の規格に準拠して携帯機器9と通信することができる。このような近距離無線通信の規格としては、例えばBluetooth(登録商標)を採用することができる。
制御部5は第1の実施の形態と同様に作業者の接近を検出したと判断したときに、警告装置3に警告を行わせるとともに、無線通信部7を介して警告指示信号を携帯機器9に送信する。
携帯機器9は作業者によって携帯される機器であり、例えばスマートフォンまたはPDA等の携帯情報端末であってよい。この携帯機器9は無線通信部91と制御部92と警告部93とを備えている。無線通信部91は無線通信回路であって、監視警告装置1の無線通信部7と無線で通信することができる。無線通信部91は無線通信部7と同様に動作する。
制御部92は携帯機器9を統括的に制御する。制御部92は無線通信部91および警告部93と接続されており、無線通信部91から入力された受信信号(警告指示信号)に応じて、警告部93に警告を行わせる。
警告部93は例えば表示部931、音出力部932および振動部933を有している。表示部931は画像を表示できる表示装置であって、その表示画像は制御部92によって制御される。この表示部931が警告用の画像を表示することによって、作業者に警告を行うことができる。音出力部932は例えばブザーまたはスピーカであり、その音出力は制御部92によって制御される。この音出力部932が警告音を出力することにより、作業者に警告を行うことができる。振動部933は携帯機器9の全体に振動を伝達するための振動源であり、例えば偏心モータを有している。偏心モータが回転することによって振動が発生し、その振動が携帯機器9の全体に伝達される。振動部933の振動は制御部92によって制御される。この振動部933が振動することにより、携帯機器9を携帯する作業者に振動を伝達することができる。この振動伝達により警告が行われる。
監視警告装置1Aの動作の一例は図6と同様である。ただしステップS3において、制御部5は警告装置3に警告を行わせるとともに、無線通信部7を介して携帯機器9に警告指示信号を送信する。これにより、携帯機器9の警告部93が警告を行う。
携帯機器9は作業者によって携帯されるので、作業者は携帯機器9からの警告を自身に対する警告であると容易に理解できる。つまり、作業者は警告を認知しやすい。したがって、作業者は開口部110の存在に気付きやすく、開口部110を回避できる。
なお、必ずしも表示部931、音出力部932および振動部933の全てが警告を行う必要はなく、少なくともいずれか一つが警告を行えばよい。また警告部93は必ずしも表示部931、音出力部932および振動部933の全てを有している必要はなく、少なくともいずれか一つを有していればよい。
<複数の携帯機器>
監視警告装置1は複数の携帯機器9と通信可能であってもよい。例えばBluetoothにおいては、監視警告装置1は7台の携帯機器9と直接に通信可能である。このような通信網はピコネットとも呼ばれる。また、監視警告装置1はその7台の携帯機器9のうちの1台を介して、他のピコネットに属する携帯機器9と通信することも可能である。このような複数のピコネットで構成される通信網はスキャッタネットとも呼ばれる。
制御部5は作業者の接近を検出したと判断したときに、無線通信部7を介して、全ての携帯機器9に対して警告指示信号を送信してもよい。これによれば、ある作業者Aが開口部110に接近すると、全ての携帯機器9において警告部93が警告を行う。したがって、開口部110に作業者が接近していることを全ての作業者が認識できる。これにより、他の作業者Bが、開口部110の近傍に位置する作業者Aを視認し、この作業者Aに対して注意喚起を促すことができる。
<送信先>
上述の例では、携帯機器9の警告部93の全てが警告を行っているものの、必ずしもこれに限らない。つまり、開口部110から離れた作業者に警告を行っても、その警告は必ずしも有効に用いられず、むしろその作業者の作業を阻害し得る。そこで、監視警告装置1は例えば開口部110の近くに位置する作業者の携帯機器9のみに警告指示信号を送信してもよい。
図10は、監視警告装置1Bの電気的な構成の一例を概略的に示す機能ブロック図である。監視警告装置1Bは受信強度測定部71の有無を除いて監視警告装置1Aと同様である。受信強度測定部71は無線通信部7が受信する受信信号についての電波強度(受信強度(電力))を測定し、その測定結果を示す強度信号を制御部5に出力する。この受信強度は通信距離が長いほど低下する傾向を有する。よって、受信強度が高い場合には、その携帯機器9を携帯する作業者は監視警告装置1Bに近くにいる、と考えることができる。逆に言えば、受信強度が低い場合には、その携帯機器9を携帯する作業者は監視警告装置1Bから離れている、と考えることができる。
携帯機器9の制御部92は無線通信部91を介して、例えば所定時間(例えば数秒以下)ごとに所定信号を監視警告装置1Bの無線通信部7へ送信する。この所定信号には、携帯機器9の通信上の識別情報が含まれる。
制御部5は無線通信部7を介してこの受信信号を受信するとともに、受信強度測定部71は当該受信信号についての受信強度を測定してその強度信号を制御部5に出力する。制御部5は受信強度測定部71から入力された強度信号と、無線通信部7から入力された受信信号とに基づいて、受信強度および識別情報を互いに対応付けて記憶媒体(例えばRAM等)に記憶する。その識別情報に対応する受信強度が既に記憶されている場合には、制御部5は新たな受信強度を上書きする。これにより、制御部5は携帯機器9(識別情報)ごとに最新の受信強度を管理することができる。
制御部5は作業者の接近が検出されたと判断したときに、受信強度が所定の強度基準値よりも高いか否かを携帯機器9ごとに判断する。つまり、制御部5は携帯機器9が監視警告装置1の近くに位置しているか否かを携帯機器9ごとに判断する。制御部5は、受信強度が強度基準値よりも高いと判断したときには、その受信強度に対応する識別情報が割り当てられた携帯機器9に警告指示信号を送信する。これにより、強度基準値よりも高い受信信号を送信した携帯機器9のみに、警告指示信号を送信することができる。
図11は、監視警告装置1Bの動作の一例を示すフローチャートである。このフローチャートでは、図6に比して、ステップS4,S5が更に実行される。ステップS4はステップS2において作業者の接近を検出したと判断されたときに実行され、図11の例においては、ステップS3の後に実行される。このステップS4においては、制御部5は受信強度が所定の強度基準値よりも高い携帯機器9(より具体的には識別情報)を特定する。具体的には、制御部5は受信強度が強度基準値よりも高いか否かを携帯機器9(識別番号)ごと判断することで、受信強度が強度基準値よりも高い携帯機器9を特定する。強度基準値は例えば予め設定されて、制御部5の記憶媒体等に記憶されていてもよい。
次にステップS5にて、制御部5は無線通信部7を介して、特定した携帯機器9のみに警告指示信号を送信する。携帯機器9の制御部92が無線通信部91を介して警告指示信号を受信すると、警告部93に警告を行わせる。
以上のように、測定距離Dに基づいて作業者の接近が検出されたとき(ステップS2でYES)に、受信強度が強度基準値よりも高い携帯機器9のみにおいて、警告部93が警告を行う。つまり、監視警告装置1に近い作業者に携帯された携帯機器9のみにおいて、警告が行われる。逆にいえば、監視警告装置1から離れた作業者に携帯された携帯機器9においては、警告が行われない。つまり監視警告装置1Cから離れた作業者に対する不要な警告を抑制できる。よって、開口部110から離れた作業者は自身の作業を阻害されにくい。
なお、受信強度の高低は監視警告装置1Bと携帯機器9との間の距離に依存するものの、その精度は反射型センサ2に比して小さい。第2の実施の形態では、警告のトリガとなる作業者の接近を、反射型センサ2を用いて検出することにより、警告が必要な状況を高い精度で検出して警告を行うことができる。一方で、どの携帯機器9が監視警告装置1Bの近くに位置しているのかを受信強度を用いて判断することにより、監視警告装置1Bの近くに位置する携帯機器9の通信上の識別情報を特定でき、その携帯機器9のみに警告指示信号を送信できる。
第3の実施の形態.
第1および第2の実施の形態では、開口部110に対して監視警告装置1が一つ載置されていた。しかるに、複数の監視警告装置1が載置されてもよい。第3の実施の形態では、複数の監視警告装置1Cが設けられる場合の、これらの連携について述べる。なお第3の実施の形態は第1または第2の実施の形態を前提とする必要はない。例えば反射型センサ2は必ずしも人の足元に向けて測定波を出力する必要はない。
図12は、監視警告システムが載置される領域の一例を概略的に示す図である。この監視警告システムは、複数の監視警告装置1Cを備えている。図12の例では、複数(ここでは4個)の監視警告装置1Cが開口部110を取り囲む位置それぞれに載置されている。図12の例では、開口部110は平面視において長方形状を有しており、4つの監視警告装置1Cが開口部110の角部の近傍にそれぞれ載置されている。
監視警告装置1Cは、相互に通信可能に接続されるという点を除いて、監視警告装置1と同様の構成を有している。監視警告装置1Cは無線で相互に通信してもよいものの、図12の例では、4つの監視警告装置1Cが4つの配線W1によって相互に通信する。図12の例では、4つの配線W1は全体として開口部110を取り囲むように配索されている。つまり、4つの監視警告装置1Cが4つの配線W1によってチェーン状に接続されている。監視警告装置1Cは配線W1を介して相互に通信を行うことができる。以下では、4つの監視警告装置1Cをそれぞれ監視警告装置1Ca〜1Cdとも呼ぶ。監視警告装置1Ca〜1Cdは時計回り方向においてこの順で配置される。
図13は、監視警告システムの外観の一例を概略的に示す斜視図である。図13の例では、監視警告装置1Cには、コネクタ422が設けられている。コネクタ422は反射型センサ2よりも高い位置に設けられ、例えば連結部42に設けられている。このコネクタ422は配線W1の一端と着脱可能に接続される。図12の例では、一つの監視警告装置1Cには2つの配線W1が接続されるので、監視警告装置1Cには、少なくとも2つのコネクタ422が設けられる。これらのコネクタ422は同じ高さ位置に設けられていてもよい。
図14は、監視警告装置1Cの電気的な構成の一例を概略的に示す機能ブロック図である。監視警告装置1Cにおいて、制御部5はコネクタ422と接続されている。なお制御部5は適宜に通信インタフェース(通信回路)を介してコネクタ422に接続されてもよい。
各監視警告装置1Cにおいて、制御部5は、反射型センサ2の検出結果に基づいて作業者の接近を検出したと判断したときに、警告装置3に警告を行わせるとともに、配線W1を介して他の監視警告装置1Cへと警告指示信号を送信する。例えば監視警告装置1Caの制御部5は、作業者の接近を検出したと判断したときに、配線W1を介して自身と接続される監視警告装置1Cb,1Cdに警告指示信号を送信する。
監視警告装置1Cbの制御部5は警告指示信号を受信したときに、その監視警告装置1Cbに属する警告装置3に警告を行わせる。また監視警告装置1Cbの制御部5は、配線W1を介して直接に接続された監視警告装置1Ca,1Ccのうち、警告指示信号を受信していない監視警告装置1Ccに対して、警告指示信号を送信する。つまり、警告指示信号を監視警告装置1Ccに転送する。同様に、監視警告装置1Cdの制御部5も警告指示信号を受信したときに、監視警告装置1Cdに属する警告装置3に警告を行わせるとともに、警告指示信号を監視警告装置1Ccへと送信する。
監視警告装置1Ccの制御部5は警告指示信号を受信したときに、その監視警告装置1Ccの警告装置3に警告を行わせる。ここでは、監視警告装置1Ccの制御部5は監視警告装置1Cb,1Cdの両方から警告指示信号を受信しているので、警告指示信号を監視警告装置1Cb,1Cdには送信しない。つまり、警告指示信号を転送しない。
以上のように、一つの監視警告装置1Cが作業者の接近を検出すると、4つの監視警告装置1Cの全てにおいて警告が行われる。これにより、作業者は警告を認知しやすい。また4つの監視警告装置1Cの光源31が発光すれば、作業者は開口部110の領域の形状および大きさを認知しやすい。
しかも上述の例では、複数の監視警告装置1Cが配線W1によって相互に接続されており、配線W1を接続するためのコネクタ422は比較的高い位置に設けられている。具体的には、例えばコネクタ422が人(成人)の胸元から腰元までの高さ位置(例えば1[m]〜1.5[m]程度)に設けられる。これによれば、図13に示すように、配線W1を進入禁止の領域を示すロープとして機能させることができる。よって、作業者は配線W1によって阻まれて、開口部110へと進入しにくい。
<複数のグレーチング>
複数の開口部110が存在するときには、その複数の開口部110の各々について複数の監視警告装置1Cが載置されてもよい。例えば、第1開口部110を取り囲むように複数の監視警告装置1Cが載置され、第2開口部110を取り囲むように複数の監視警告装置1Cが載置されてもよい。
第1開口部110に対して作業者が接近したときには、その第1開口部110の近傍に載置された複数の監視警告装置1Cが警告を行えばよく、第2開口部110の近傍に載置された複数の監視警告装置1Cは警告を行わなくてもよい。
複数の監視警告装置1Cが配線W1によって相互に接続される場合には、作業者が、第1開口部110に対応して載置された複数の監視警告装置1Cと、第2開口部110に対応して載置された複数の監視警告装置1Cとを相互に接続しなければよい。これにより、第1開口部110に作業者が接近しても、第2開口部110に対応した複数の監視警告装置1Cは警告を行わない。
変形例.
上述の例では、監視警告装置1は警告ポールであるものの、その外観は特に限定される必要はない。要するに、監視警告装置1は反射型センサ2と警告装置3と制御部5とを備えていればよい。反射型センサ2が人の足元に向けて測定波を出力すれば、高い精度で人の接近を検出でき、その高い精度での検出結果に応答して警告を行うことができるからである。
また反射型センサ2と警告装置3と制御部5は必ずしも同一の筐体に収納される必要はなく、互いに離間した筐体に収納されてもよい。例えば、反射型センサ2および制御部5が第1筐体に収納され、警告装置3が第2筐体に収納されてもよい。第1筐体および第2筐体には、それぞれ無線通信部が設けられ、互いに通信する。制御部5は反射型センサ2の検出結果に基づいて作業者の接近を検出したと判断したときに、無線通信部を介して警告装置3へと警告指示信号を送信する。無線通信部を介して警告指示信号を受信した警告装置3は警告を行う。この場合でも、反射型センサ2が人の足元に向けて測定波を出力すれば、高い精度で作業者の接近を検出して、警告を行うことができる。
反射型センサ2の高さ位置は鉛直方向で調整可能に設けられていてもよい。つまり、反射型センサ2が鉛直方向で移動可能に設けられていてもよい。これによれば、反射型センサ2の高さ位置を設置環境に応じて変更できる。
監視警告装置および監視警告システムは詳細に示され記述されたが、上記の記述は全ての態様において例示であって限定的ではない。したがって、監視警告装置は実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。また各種の実施の形態は相互の組み合わせることができる。
1,1A〜1C 監視警告装置
2 反射型センサ
3 第1警告装置(警告装置)
5 制御部
7 無線通信部
9 第2警告装置(警告装置、携帯機器)
22 入力部
23 設定表示部
31 光源
41 表示プレート
42 連結部
43 設置台
71 受信強度測定部
231 操作部
422 コネクタ
W1 配線

Claims (20)

  1. 超音波または電磁波である測定波を人の足元に対して出力し、対象物で反射した測定波を検出する少なくとも一つの反射型センサと、
    外部に警告を行う第1警告装置と、
    前記反射型センサの検出結果に基づいて人の接近を検出したと判断したときに、前記第1警告装置に警告を行わせる制御部と
    を備え、
    前記少なくとも一つの反射型センサは複数の反射型センサを含み、
    前記複数の反射型センサは周方向に沿って間隔を空けて設けられており、径方向外側に向けて測定波を出力する、監視警告装置。
  2. 請求項1に記載の監視警告装置であって、
    設置面を基準とした前記少なくとも一つの反射型センサの高さ位置は30[cm]以下である、監視警告装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の監視警告装置であって、
    設置面の上に載置される設置台を備え、
    前記少なくとも一つの反射型センサは前記設置台の側面に設けられている、監視警告装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の監視警告装置であって、
    接近検出についての検出範囲を前記複数の反射型センサごとに決定するための少なくとも一つの入力部を更に備える、監視警告装置。
  5. 請求項に記載の監視警告装置であって、
    設置面の上に載置される設置台を備え、
    前記複数の反射型センサは前記設置台の側面に設けられ、
    前記少なくとも一つの入力部は前記設置台の上面に設けられる、監視警告装置。
  6. 請求項に記載の監視警告装置であって、
    前記少なくとも一つの入力部は、前記複数の反射型センサとそれぞれ対応する複数の入力部を有し、
    前記複数の入力部の各々は、自身に対応する反射型センサとの間の距離が、他の反射型センサとの間の距離よりも短くなる位置に設けられている、監視警告装置。
  7. 請求項から請求項のいずれか一つに記載の監視警告装置であって、
    前記少なくとも一つの入力部には、前記検出範囲の値が入力される、監視警告装置。
  8. 請求項または請求項に記載の監視警告装置であって、
    前記複数の入力部の各々は、径方向に沿ってスライド可能に設けられた操作部を有するスライドスイッチであり、
    前記制御部は、前記操作部の停止位置が前記上面の中心に近いほど、前記検出範囲を小さく設定する、監視警告装置。
  9. 請求項から請求項のいずれか一つに記載の監視警告装置であって、
    前記複数の反射型センサは、前記少なくとも一つの入力部への入力に応答して測定波を出力し、対象物で反射した測定波に基づいて当該対象物までの距離を測定し、
    前記制御部は前記距離に基づいて前記検出範囲を設定する、監視警告装置。
  10. 請求項から請求項のいずれか一つに記載の監視警告装置であって、
    前記検出範囲を表示する少なくとも一つの設定表示部を更に備える、監視警告装置。
  11. 請求項10に記載の監視警告装置であって、
    設置面の上に載置される設置台を備え、
    前記複数の反射型センサは前記設置台の側面に設けられ、
    前記少なくとも一つの設定表示部は前記設置台の上面に設けられる、監視警告装置。
  12. 請求項11に記載の監視警告装置であって、
    前記少なくとも一つの設定表示部は、前記複数の反射型センサとそれぞれ対応する複数の設定表示部を有し、
    前記複数の設定表示部の各々は、自身に対応する反射型センサとの間の距離が、他の反射型センサとの間の距離よりも短くなる位置に設けられている、監視警告装置。
  13. 超音波または電磁波である測定波を人の足元に対して出力し、対象物で反射した測定波を検出する少なくとも一つの反射型センサと、
    外部に警告を行う第1警告装置と、
    前記反射型センサの検出結果に基づいて人の接近を検出したと判断したときに、前記第1警告装置に警告を行わせる制御部と
    を備え、
    設置面の上に載置される設置台と、
    前記設置台の上面から鉛直方向に沿って延びる連結部と、
    前記連結部の先端に設けられる表示プレートと
    を備え、
    前記第1警告装置は、前記連結部および前記表示プレートの少なくともいずれか一方に設けられて発光する光源を有する、監視警告装置。
  14. 請求項13に記載の監視警告装置であって、
    前記表示プレートは前記連結部の先端に着脱可能に連結され、予め決められた文字、記号または図を表示する、監視警告装置。
  15. 請求項1から請求項14のいずれか一つに記載の監視警告装置であって、
    少なくとも一つの携帯用の第2警告装置と無線通信を行う無線通信部を更に備え
    前記制御部は人の接近を検出したと判断したときに、警告を指示する警告指示信号を、前記無線通信部を介して前記少なくとも一つの第2警告装置へ送信する、監視警告装置。
  16. 請求項15に記載の監視警告装置であって、
    前記少なくとも一つの第2警告装置は複数の第2警告装置を有しており、
    前記制御部は人の接近を検出したと判断したときに、前記無線通信部を介して前記警告指示信号を前記複数の警告装置に送信する、監視警告装置。
  17. 超音波または電磁波である測定波を人の足元に対して出力し、対象物で反射した測定波を検出する少なくとも一つの反射型センサと、
    外部に警告を行う第1警告装置と、
    前記反射型センサの検出結果に基づいて人の接近を検出したと判断したときに、前記第1警告装置に警告を行わせる制御部と、
    少なくとも一つの携帯用の第2警告装置と無線通信を行う無線通信部と、
    前記無線通信部が前記少なくとも一つの第2警告装置から受信した受信信号の受信強度を測定する受信強度測定部と
    を備え、
    前記制御部は人の接近を検出したと判断したときに、警告を指示する警告指示信号を、前記無線通信部を介して前記少なくとも一つの第2警告装置へ送信し、
    前記少なくとも一つの第2警告装置は複数の第2警告装置を有しており、
    前記制御部は人の接近を検出したと判断したときに、前記複数の第2警告装置のうち前記受信強度が強度基準値よりも高い装置のみに前記警告指示信号を送信する、監視警告装置。
  18. 請求項1から請求項17のいずれか一つに記載の監視警告装置であって、
    前記測定波は超音波である、監視警告装置。
  19. 複数の監視警告装置を備え、
    前記複数の監視警告装置の各々は、
    超音波または電磁波である測定波を人の足元に対して出力し、対象物で反射した測定波を検出する少なくとも一つの反射型センサと、
    外部に警告を行う第1警告装置と、
    前記反射型センサの検出結果に基づいて人の接近を検出したと判断したときに、前記第1警告装置に警告を行わせる制御部と
    を備え、
    前記複数の監視警告装置のいずれか一つに属する前記少なくとも一つの反射型センサが人の接近を検出したときに、前記複数の監視警告装置に属する前記第1警告装置が警告する、監視警告システム。
  20. 請求項19に記載の監視警告システムであって、
    前記複数の監視警告装置の各々は、前記少なくとも一つの反射型センサよりも高い位置に設けられたコネクタを有し、
    前記複数の監視警告装置は前記コネクタに配線が接続されることで、前記配線によって相互に電気的に接続される、監視警告システム。
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