JP6895041B2 - 石壁 - Google Patents
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Description
しかし係る方法では、自然石が脱落しないよう十分に埋め込んだ石積コンクリートブロックを形成するためには、コンクリートブロックの肉厚を確保する必要がありそのためブロック自体の重量が重くなり、製品の移動や設置作業が困難である。
このような問題を解消するため特許文献1には自然石面を有する石積コンクリートパネルの自然石とコンクリートを強固に接着させて、パネル自体の重量を軽量化した石積みコンクリートパネルの製造方法が開示された。
係る特許文献1の製造方法では肉厚の薄い自然石100裏面に脱落防止金具300をPレスアンカー(コンクリート用タッピングネジ200)で接続固定し、底版から立設された型枠400内に自然石100の仕上げ面を揃えて下向きに配置し(図8)、差筋600を具えた石積コンクリートパネル同士を立設させ互いに対向して所定幅の空域を有するよう配置し、両者の差筋500同士を溶接固定して一体化した空域を有する構造の両面石積コンクリートパネル(図9)とする。
以上の特許文献1による方法では、一貫して施工現場における熟練した作業員による現場作業が必要となり、生産性の向上が困難であり、また多様なニーズに応える柔軟性も有しないものであった。
本発明は以上の従来技術における問題に鑑み、熟練した作業員による現場作業は必要なく、生産性の向上が可能で、また多様なニーズに応える柔軟性も有る石壁を提供することを目的とする。
図1、図2に示す様に本発明の石壁1はコンクリート2に対して複数の肉厚の薄い単位板石3を相互に密接して配置し、単位板石3の縁部3a相互を接着してなり、複数の単位板石3のコンクリート2からの剥離を防止する剥離防止金具4が複数の単位板石3各々とコンクリート2間に張設されており、単位板石3の縁部3a相互接着部に形成された取付穴5にコーキングが施されてなる。
そのコーキングの表面には単位板石3と同一素材のカバーが接着されて閉止される。
以上において取付穴5は単位板石3の縁部3a相互接着部に形成されているため石壁1全体の美観にその存在が過度の悪影響を及ぼすことはなく、またコーキングの表面に単位板石3と同一素材のカバーが接着され場合には殆ど悪影響はなくなる。
かかる石壁1は図3に示す板石パネル6を用いて構築される。
A 単位板石加工
先ず単位板石3の形状(パターン)、厚さ、重さ、石種、石色等、の設計を行う。係る設計内容に基づき原石の切削・研磨・形状切断加工を行い複数の同一形状の単位板石3を製作する。次いで加工された単位板石3に対して単位板石3を型枠7のパネル板8に対して固定する金具である図4に示すセパレータ9を取付るための取付穴5を形成する。
B 型枠加工
石加工プロセスにおいて得られた単位板石3の形状寸法に応じた型枠7の設計を行う。これは石加工プロセスにおいて得られた単位板石3を複数整列させて配置することを予定した形状として形成する。
次に設計に応じた型枠7に単位板石3を整列配置する位置に対応した位置であって、単位板石3の取付穴5に対応した位置に、セパレータ9によって単位板石3を取り付けるための取付穴10を型枠7のパネル板8に形成する。次に複数の単位板石3の仕上げ面11をパネル板8表面に密着させる態様で複数の単位板石3をパネル板8表面上に整列配置する。その状態で単位板石3の仕上げ面11と反対側の面(以下「コンクリート接合面」という)12には剥離防止金具4を取り付ける。一方、接着剤により複数の単位板石3間を接着し、その複数の単位板石3相互間の接着部にセメント流出を防ぐためのコーキングを行う。
図4に示す様にセパレータ9はセパレータ軸15の両端に一対のパッド16を螺合し、さらに各パッド16の外側に一対の軸部17の一端を螺合し、その一対の軸部17の各他端に一対のフォーム体18を螺合可能にしてなる。フォーム体18の各パッド16側の端部にはフランジ18aが一体に形成される。
係るセパレータ9を用い、単位板石3の取付穴5及びパネル板8の取付穴10を貫通させて軸部17の一端をパッド16に螺合し、軸部17の他端はフォーム体18に螺合して、パッド16とフォーム体18のフランジ18aとの間に単位板石3及びパネル板8を挟持する。なおその際、パッド16側に単位板石3が配置され、フォーム体18のフランジ18a側にパネル板8が配置される。
図7に示す様に、一対の板石パネル6を配置し、その一対の板石パネル6をセパレータ9によって相互間の位置決めを行い、相互間の位置を固定する。
板石パネルセット19の組み付けにあたっては、一対の板石パネル6の単位板石3を内側とし、パネル板8を外側とする配置で、単位板石3の取付穴5及びパネル板8の取付穴10を貫通させて各軸部17の一端を各パッド16に螺合し、各軸部17の他端にフォーム体18を螺合することによって、各フォーム体18の各フランジ18aと各パッド16との間に単位板石3及びパネル板8を挟持する。その結果、各フランジ18a側にパネル板8が位置し、各パッド16側に単位板石3が位置する態様で、一対の板石パネル6はセパレータ軸15を調整して設定される間隔をおいて保持される。
板石パネル6(図5、図6)若しくは板石パネルセット19(図7)を製作した工場から、所要の現場へ搬送する。搬送にあたっては、移動用吊金具14を用いてクレーン車等によって板石パネル6若しくは板石パネルセット19を吊下して取扱い、搬送車に積み込み搬送する。搬送された現場では、移動用吊金具14を用いて小型クレーンによって現場の配置作業員によって配置・取付作業を行う。
先行施工された基礎上に板石パネル6若しくは板石パネルセット19を順次取付する。
取り付けされた板石パネル6若しくは板石パネルセット19に工場で既に取り付けられた鉄筋又はワイヤメッシュ13の状況を確認し、その後、ジョイント石を取付て、順次板石パネル6若しくは板石パネルセット19を固定する。
コンクリート固化後、脱型作業を行う。先ず外面支保工21を取り外し、セパレータ9の軸部17、フォーム体18を取り外す。さらに型枠7を取り外した後、単位板石3の仕上げ面11の清掃を行い、さらにセパレータ9の軸部17の穴のコーキングを行い、セメント及びモルタルで化粧する。その後、養生した後、不要部分を水洗いして石壁の完成となる。
Claims (2)
- 複数の肉厚の薄い単位板石と、この複数の肉厚の薄い単位板石が組み付けられる型枠と、前記型枠に対する前記複数の単位板石の取り付け手段とを有し、前記複数の単位板石の各々の仕上げ面と型枠のパネル板とを密着させて前記型枠に対して前記複数の単位板石を前記取り付け手段によって取付けると共に、前記複数の単位板石のコンクリートからの剥離を防止する剥離防止金具を前記複数の単位板石各々のコンクリート接合面に取り付けてなり、接着剤によって前記複数の単位板石相互を接着してなる板石パネルを、設置用基礎コンクリートを打設してなる躯体コンクリート上に配置して支保工によって固定し、前記複数の単位板石のコンクリート接合面側にコンクリートを打設してなることを特徴とする石壁。
- 複数の肉厚の薄い単位板石と、この複数の肉厚の薄い単位板石が組み付けられる型枠と、前記型枠に対する前記複数の単位板石の取り付け手段とを有し、前記複数の単位板石の各々の仕上げ面と型枠のパネル板とを密着させて前記型枠に対して前記複数の単位板石を前記取り付け手段によって取付けると共に、前記複数の単位板石のコンクリートからの剥離を防止する剥離防止金具をコンクリート接合面に取り付けてなり、接着剤によって前記複数の単位板石相互を接着してなる一対の板石パネルを取り付け手段によって一定の間隔で対向して配置してなる板石パネルセットを、設置用基礎コンクリートを打設してなる躯体コンクリート上に配置し、前記一対の板石パネル間にコンクリートを打設してなることを特徴とする石壁。
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