JP6896406B2 - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録装置および記録方法に関する。
インクを吐出する複数の吐出口を配列した吐出口列を有する記録ユニットを記録媒体の単位領域に対して相対的に移動させながらインクの吐出を行う記録走査を繰り返し実行して画像を記録する記録装置が知られている。
このような記録装置では、記録媒体に対する記録時間の短縮が従来より求められている。このような記録時間の短縮を達成するため、特許文献1には記録ユニットとして走査方向の左側と右側のそれぞれに複数色のインクを吐出する複数の吐出口列を備えた記録部を1つずつ設けた記録ユニットを用いることが記載されている。同文献では、上述のような記録ユニットを用い、記録媒体上の走査方向左側の領域には左側の記録部のみから、また、走査方向右側の領域には右側の記録部のみからインクを吐出する。これにより、記録ユニットを記録媒体上の左側端部と対向する位置から右側端部と対向する位置までの全域に走査させなくとも記録を完了することができるため、記録時間を短縮することが可能となる。
ここで、上述のような記録ユニットを用い、記録媒体上の走査方向における全域に対して左側の記録部と右側の記録部のいずれかのみによって記録を行った場合、左側の記録部によって記録した領域と右側の記録部によって記録した領域の境界において得られる画像の画質が低下する虞がある。この点を鑑み、特許文献1では、記録媒体上の走査方向における中央部に対しては左側の記録部と右側の記録部の両方によって分担して記録することにより上述の画質の低下を抑制している。
特開平10−44519号公報
しかしながら、上述のようにして記録ユニットの左右の記録部で分担記録を行う場合において、記録媒体の表面と裏面の両面に記録を行うと、画像にインクの滲みが生じる虞がある。
特許文献1にも記載されているように、2つの記録部で分担記録を行う領域については、一般に左側の記録部と右側の記録部で互いに異なる画素に記録を行うように記録データを生成する。
しかし、左側の記録部と右側の記録部では、左右の記録部で分担記録を行う領域(以下、分担記録領域と称する)に異なるタイミングでインクを吐出する。そのため、一方の記録部で記録を行ってから他方の記録部で記録を行うまでに走査速度や紙間距離等に変動が生じると、左右の記録部間で実際のインクの着弾位置にずれが生じてしまう。この結果、上述のように記録データを生成したとしても、左右の記録部で同じ画素にインクを吐出し、ドットが重なってしまうことがある。
このドットの重なりが表面記録時と裏面記録時で同じ位置で多く生じると、記録媒体上の局所的な領域に対するインクの付与量が過多となってしまう。そうすると、その領域において記録媒体がインクを吸収しきれず、上述の滲みの発生に繋がってしまうのである。
本発明は上記の課題を鑑みて為されたものであり、左右の記録部を有する記録ユニットを用いて両面記録を行う場合において、分担記録領域での滲みの発生を低減した記録を行うことを目的とする。
そこで、本発明は、インクを吐出する複数の吐出口が所定方向に配列された吐出口列が設けられた第1の記録部と、インクを吐出する複数の吐出口が前記所定方向に配列された吐出口列が設けられた第2の記録部と、を有し、前記第1の記録部と前記第2の記録部が前記所定方向と交差する交差方向に互いに離間して配置された記録ユニットを用いて記録動作を行う記録装置であって、前記記録ユニットを記録媒体に対し前記交差方向に相対的に移動させることにより記録走査を行う走査手段と、前記走査手段による前記記録媒体上の表面と裏面それぞれに対する走査中に、前記第2の記録部を用いず前記第1の記録部を用いて記録を行う第1の領域と、前記第1の記録部と前記第2の記録部の両方を用い且つ前記交差方向における各位置での前記第1、第2の記録部それぞれの記録比率を異ならせて記録を行う第2の領域と、前記第1の記録部を用いず前記第2の記録部を用いて記録を行う第3の領域と、が形成されるように、記録動作を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記表面に形成される、前記第2の領域における前記第1の記録部による記録比率と、前記第2の領域における前記第2の記録部による記録比率と、の差分が前記第2の領域内で最小となる画素領域の少なくとも一部と、前記裏面に形成される前記最小となる画素領域の少なくとも一部と、が前記交差方向において重ならないように、且つ、前記表面に形成される前記第2の領域での前記第1、第2の記録部それぞれによる記録比率の前記交差方向における変化と、前記裏面に形成される前記第2の領域での前記第1、第2の記録部それぞれによる記録比率の前記交差方向における変化と、が互いに異なるように、記録動作を制御することを特徴とする。
本発明に係る記録装置によれば、左右の記録部を有する記録ユニットを用いて両面記録を行う場合において、分担記録領域での滲みの発生を低減した記録を行うことが可能となる。
実施形態に係る記録装置の内部構成を示す模式図である。 実施形態に係る記録装置の搬送系を示す模式図である。 実施形態で用いる記録ユニットを示す図である。 実施形態における記録方式を説明するための図である。 実施形態に係る記録制御系を説明するための図である。 実施形態に係る画像処理の過程を示すフローチャートである。 左右ヘッド分配処理を説明するための図である。 実施形態に係る両面記録の過程を示すフローチャートである。 分担記録領域で生じるドット重なりを説明するための図である。 分担記録領域で生じるドット重なりを説明するための図である。 両面記録時のドット重なり数を説明するための図である。 実施形態における左右ヘッド分配処理を説明するための図である。 実施形態における両面記録時のドット重なり数を説明するための図である。 実施形態における左右ヘッド分配処理を説明するための図である。 実施形態における両面記録時のドット重なり数を説明するための図である。
(第1の実施形態)
以下に図面を参照し、本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。
図1は本実施形態に係るインクジェット記録装置310の内部構成を示す模式図である。
本実施形態のインクジェット記録装置(以下、プリンタ、記録装置とも称する)310は、記録ユニット101を備えている。記録ユニット101は、記録ヘッド102Lと記録ヘッド102Rを有しており、これらの記録ヘッド102L、102Rは1つの保持部103によって保持されている。記録ヘッド102L、102Rそれぞれには、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクを吐出するための吐出口列が1つずつ設けられているが、詳細については後述する。
記録ユニット101は、記録媒体に対し、X方向に延伸して設けられたガイドレール104に沿ってX方向(交差方向、走査方向)に相対的に往復移動(走査)可能となっている。また、記録媒体106はプラテン107に支持されており、搬送ローラ105を回転させることによりY方向(搬送方向)へと搬送される。本実施形態におけるインクジェット記録装置310は、上述の記録ユニット101のX方向への走査を伴った記録動作と、搬送ローラ105による記録媒体106のY方向への搬送動作と、を繰り返し行うことにより、記録媒体106の全域に対する記録を完了する。
図2はインクジェット記録装置310の搬送系を示す模式図である。
給紙部1から給紙ローラ5によって記録媒体106が給紙されると、記録媒体106は搬送ローラ6を通り、記録ユニット101とプラテン107が対向する記録位置まで搬送される。そして、記録ユニット101から記録媒体106上にインクが吐出される。
記録媒体106上の一方の面にのみ記録を行う、所謂片面記録を行う場合、記録後に搬送ローラ105によって記録媒体106は排紙部3に排紙される。
一方、記録媒体106上の表面と裏面の両方に記録を行う、所謂両面記録を行う場合、記録後に搬送ローラ6によって反転部4へと記録媒体106は搬送される。この反転部4にて記録媒体の表面と裏面を反転した後、再度記録媒体106は記録ユニット101とプラテン107が対向する位置まで搬送される。そして、記録媒体106の裏面に対する記録が行われ、記録後、排紙部105に記録媒体106が排紙される。
図3は本実施形態で用いる記録ユニット101の詳細を示す図である。なお、図3(a)には記録ユニット101をXY平面に対して鉛直下方から見た図を模式的に示している。また、図3(b)には記録ユニット101をY方向から見た図を模式的に示している。
本実施形態における記録ユニット101内には、記録ヘッド102Lと記録ヘッド102RがX方向に距離Wだけ離間して設けられている。そして、記録ヘッド102Lには、X方向左側からシアンインクを吐出する吐出口列111C、マゼンタインクを吐出する吐出口列111M、イエローインクを吐出する吐出口列111Y、ブラックインクを吐出する吐出口列111Kの順番で4つの吐出口列111C、111M、111Y、111Kが配置されている。一方、記録ヘッド102RにはX方向左側からブラックインクを吐出する吐出口列112K、シアンインクを吐出する吐出口列112C、マゼンタインクを吐出する吐出口列112M、イエローインクを吐出する吐出口列112Yの順番で4つの吐出口列112C、112M、112Y、112Kが配置されている。なお、記録ヘッド102L、102R内の各吐出口は3[ng]の吐出量でインクを吐出するよう製造されている。
ここで、記録ヘッド102L内の4つの吐出口列111C、111M、111Y、111Kは、互いに同じ距離dだけ離間して配置されている。同様に、記録ヘッド102R内の4つの吐出口列112C、112M、112Y、112Kもまた互いに同じ距離dだけ離間しながら配置されている。また、8つの吐出口列それぞれには、それぞれのインクを吐出する複数の吐出口(不図示)がY方向(所定方向、配列方向)に配列されている。
なお、各記録ヘッド102L、102R内における各吐出口列のX方向における配列順序は他の順序であっても良い。
また、図3からわかるように、記録ヘッド102L、102RはY方向に同じ位置であって、X方向に互いに離間するような位置に設けられている。なお、ここでは記録ヘッド102L、102RがY方向に同じ位置に設けられた記録ユニット101を記載したが、同一走査で記録ヘッド102L、102Rの両方によって記録媒体上の少なくとも一部の領域を記録可能なように、Y方向に関して各色のインクを吐出する吐出口列に応じた記録領域が部分的にオーバーラップするように構成されていれば、記録ヘッド102L、102RがY方向にずれた位置に設けられていても良い。
記録ヘッド102L内の各吐出口列内の吐出口は、不図示の流路を介してそれぞれのインクを収納するインクタンクに接続されている。詳細には、吐出口列111Cに配列された吐出口はシアンインクを収納するインクタンク108Cに、吐出口列111Mに配列された吐出口はマゼンタインクを収納するインクタンク108Mに、吐出口列111Yに配列された吐出口はイエローインクを収納するインクタンク108Yに、吐出口列111Kに配列された吐出口はブラックインクを収納するインクタンク108Kにそれぞれ接続されている。同様に、記録ヘッド102R内の吐出口列112Cに配列された吐出口はシアンインクを収納するインクタンク109Cに、吐出口列112Mに配列された吐出口はマゼンタインクを収納するインクタンク109Mに、吐出口列112Yに配列された吐出口はイエローインクを収納するインクタンク109Yに、吐出口列112Kに配列された吐出口はブラックインクを収納するインクタンク109Kにそれぞれ接続されている。
なお、ここでは同色のインクを吐出する記録ヘッド102L内の吐出口列と記録ヘッド102R内の吐出口列は異なるインクタンクに接続される形態について記載したが、1つの同じインクタンクに接続される形態であっても良い。また、異なるインクタンクを用いる場合と同じインクタンクを用いる場合のいずれであっても、インクタンクを支持部103のX方向中央側に寄せて設けることにより記録ユニットを小型化することができる。しかしながら、小型化を考えないのであれば、例えば2つの異なるインクタンクを用いる場合には、それぞれの記録ヘッドとインクタンクのX方向の中央部がおおよそ一致するように設計しても良い。
図4は記録ユニット101を用いて記録媒体106に記録を行う際の様子を説明するための模式図である。なお、図4に示す2つの記録ユニット101のうち、破線にて記載したX方向左側に位置する記録ユニット101は、X方向左側から右側へと走査させる場合において記録媒体106に対する記録を開始するタイミングにおける記録ユニット101の位置を示している。また、実線にて記載したX方向右側に位置する記録ユニット101は、X方向左側から右側へと走査させる場合において記録媒体106に対する記録を終了するタイミングにおける記録ユニット101の位置を示している。
以下の説明では記録媒体106のX方向左側の端部位置を位置X1、記録媒体106のX方向右側の端部位置を位置X4と記載する。また、位置X1よりもX方向右側の所定位置を位置X2、位置X4よりもX方向左側の所定位置を位置X3と記載する。このように位置X1〜X4を定義した上で、記録媒体上の位置X1から位置X2までのX方向左側の領域を領域A1、記録媒体上の位置X2から位置X3までのX方向中央の領域を領域A2、記録媒体上の位置X3から位置X4までのX方向右側の領域を領域A3として記載する。
領域A1は記録ヘッド102Rからはインクを吐出せず、記録ヘッド102Lからのインクの吐出のみによって記録を行う領域である。また、領域A3は記録ヘッド102Lからはインクを吐出せず、記録ヘッド102Rからのインクの吐出のみによって記録を行う領域である。
一方、領域A2は記録ヘッド102L、102Rの両方からのインクの吐出によって分担して記録を行う領域(分担記録領域)である。したがって、本実施形態では後述する記録ヘッド分配処理を行うことで領域A2に対応するデータを分割し、記録ヘッド102Rと記録ヘッド102Lの両方を用いた領域A2に対する分担記録を行うために用いる記録データを生成する。
以上記載したように、本実施形態では記録媒体106をX方向に3分割し、領域A1と、領域A1とX方向に隣接する領域A2と、領域A2とX方向に隣接する領域A3と、の3つの領域ごとにインクを吐出するために用いる記録ヘッドを異ならせて記録を行う。詳細には、X方向左側の領域A1には記録ヘッド102Lのみによって、X方向右側の領域A3には記録ヘッド102Rのみによって、また、X方向中央の領域A2には記録ヘッド102L、102Rの両方によってインクを吐出して記録を行う。
なお、本実施形態では、記録媒体106の表面を記録するときと記録媒体106の裏面を記録するときとで領域A2の一部がX方向において重ならないように、表面記録時と裏面記録時それぞれにおける領域A2を設定している。この点については後に詳細に説明する。
図5は、本実施形態における記録制御系の概略構成を示すブロック図である。本実施形態における記録制御系は、図1に示したプリンタ310と、そのホスト装置としてのパーソナルコンピュータ(以下、PCと称する)300と、から構成される。
PC300は、以下の要素を有して構成される。画像処理部であるCPU301は、記憶手段であるRAM302やHDD303に保持されているプログラムに従った処理を実行し、記録画像に対応する赤色(R)、緑色(G)、青色(B)によって示されるRGBデータを生成する。RAM302は、揮発性のメモリであり、プログラムやデータを一時的に保持する。HDD303は、不揮発性のメモリであり、同じくプログラムやデータを保持する。本実施形態では、データ転送I/F(インターフェース)304は、CPU301とプリンタ310との間におけるRGBデータの送受信を制御する。このデータ送受信の接続方式としては、USB、IEEE1394、LAN等を用いることができる。キーボード・マウスI/F305は、キーボードやマウス等のHID(Human Interface Device)を制御するI/Fであり、ユーザーは、このI/Fを介して入力を行うことができる。ディスプレイI/F306は、ディスプレイ(不図示)における表示を制御する。
一方、プリンタ310は、以下の要素を有して構成される。画像処理部であるCPU311は、RAM312やROM313に保持されているプログラムに従い、後述する各処理を実行する。RAM312は、揮発性のメモリであり、プログラムやデータを一時的に保持する。ROM313は不揮発性のメモリであり、各処理で使用するテーブルデータやプログラムを保持することができる。なお、後述する左右ヘッド分配処理で用いる分配パターンも、ROM313に保持されている。データ転送I/F314は、PC300との間におけるデータの送受信を制御する。
左ヘッドコントローラ315Lと右ヘッドコントローラ315Rは、それぞれ図3に示した記録ヘッド102Lと記録ヘッド102Rに対して記録データを供給するとともに、それぞれの記録ヘッド102L、102Rによる記録動作を制御(記録制御)する。具体的には、左ヘッドコントローラ315Lは、RAM312の所定のアドレスから制御パラメータと記録データを読み込む構成とすることができる。そして、CPU311が、制御パラメータと記録データをRAM312の上記所定のアドレスに書き込むと、左ヘッドコントローラ315Lにより処理が起動され、記録ヘッド102Lからのインク吐出が行われる。右ヘッドコントローラ315Rについても同様であり、RAM312の所定のアドレスにCPU311によって制御パラメータと記録データが書き込まれると、右ヘッドコントローラ315Rによる処理が実行され、記録ヘッド102Rからのインクの吐出が行われる。
なお、ここではプリンタ310内にCPU311が1つだけ設けられた形態を記載したが、複数のCPUが設けられていても良い。
図6は本実施形態における制御プログラムにしたがってCPU311が実行する、記録に用いられる記録データ生成処理のフローチャートである。なお、この制御プログラムはROM313に予め格納されている。
PC300から記録装置310にRGB形式で示されたRGBデータが入力されると、まずステップS801にてRGBデータを記録に用いるインクの色に対応するインク色データに変換する色変換処理を行う。この色変換処理により、複数の画素それぞれにおける階調値を定める8ビット256値の情報によって表されるインク色データが生成される。上述のように、本実施形態ではブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクを記録に用いるため、ステップS801における色変換処理によってブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクそれぞれに対応するインク色データが生成されることになる。なお、色変換処理としては適宜異なる処理を実行しても良い。色変換処理の一例としては、ROM313に予め記憶されたRGB値とCMYK値の対応関係を規定した3次元ルックアップテーブル(3D−LUT)を用いることができる。
次に、ステップS802にてCMYK値それぞれのインク色データが示す階調値を補正し、CMYK値それぞれ8ビット256値の情報によって表される階調補正データを生成する階調補正処理を実行する。この階調補正処理では、例えば補正前の各色のインクに対応するインク色データと補正後の各色のインクに対応する階調補正データの対応関係を規定した1次元ルックアップテーブル(1D−LUT)等を用いることができる。なお、この1D−LUTはROM313に予め格納されている。
次に、ステップS803にて階調補正データを量子化し、各画素に対する各色のインクの吐出または非吐出を定める1ビット2値の情報によって表される量子化データ(2値データ)を生成する量子化処理を行う。量子化処理としては誤差拡散法やディザ法等、従来より知られている種々の処理を実行可能である。
次に、ステップS804にて各色のインクに対応する量子化データのうち、記録媒体上の領域A2に対応する量子化データを記録ヘッド102Lと記録ヘッド102Rに分配する分配処理が実行される。更に、この分配処理では、記録ヘッド102Lに分配された量子化データと、記録媒体上の領域A1に対応する量子化データと、の論理和をとることにより、記録媒体に対する記録ヘッド102Lから各画素に対する各色のインクの吐出または非吐出を定めた、記録ヘッド102Lに対応する記録データを生成する。同様に、記録ヘッド102Rに分配された量子化データと、記録媒体上の領域A3に対応する量子化データと、の論理和をとることにより、記録媒体に対する記録ヘッド102Rから各画素に対する各色のインクの吐出または非吐出を定めた、記録ヘッド102Rに対応する記録データを生成する。なお、この左右ヘッド分配処理については後述する。
なお、ここでは1つの単位領域に対して1回の走査だけを行う形態について記載したが、単位領域に対して複数回走査を行う、所謂マルチパス記録を行っても良い。この場合、ステップS804で生成された記録ヘッド102Lに対応する記録データに対してパス分配処理を更に行うことにより、記録データを同じ単位領域に対して行われる複数回の走査(パス)に分配し、複数回の走査それぞれにおいて記録ヘッド102Lからのインクの吐出に用いられる記録ヘッド102L用の分配後の記録データを生成する。同様に、記録ヘッド102Rに対応する記録データについてもまたパス分配処理を行い、複数回の走査それぞれにおいて記録ヘッド102Rからのインクの吐出に用いられる記録ヘッド102R用の記録データを生成する。このパス分配処理は、例えば複数回の走査に対応し、それぞれ記録の許容を定める記録許容画素と記録の非許容を定める非記録許容画素が配置された複数のマスクパターンを用いることにより行うことができる。なお、この複数のマスクパターンはROM313に予め格納されている。
なお、ここではステップS801〜S804における全ての処理をプリンタ310内のCPU311が実行する形態について記載したが、PC300内のCPU301がステップS801〜S804の一部あるいは全ての処理を実行しても良い。
(左右ヘッド分配処理)
図7はステップS804での左右ヘッド分配処理で用いる分配パターンの一例を示す模式図である。ここで、図7(a)は記録媒体上の領域A2に対応する量子化データを記録ヘッド102Lに分配するための分配パターンを模式的に示す図である。また、図7(b)は記録媒体上の領域A2に対応する量子化データを記録ヘッド102Rに分配するための分配パターンを模式的に示す図である。なお、図7(a)、(b)それぞれに示す分配パターンのうち、黒く塗り潰された画素が、量子化データによってインクの吐出が定められていた場合にインクの吐出を許容する画素を示している。また、白抜けで示された画素が、量子化データによってインクの吐出が定められていた場合であってもインクの吐出を非許容する画素を示している。また、以降の説明ではX方向に同じ位置にあり、Y方向に連なる8個の画素からなる領域を画素領域と称する。なお、これらの分配パターンはROM313に予め格納されている。
また、図7(c)は全ての画素にインクの吐出が定められた量子化データ(100%の量子化データ)が入力された場合に、図7(a)、(b)に示す分配パターンを用いてステップS804での左右ヘッド分配処理を実行した結果を示している。詳細には、実線部が分配前の量子化データに対する、分配後の記録ヘッド102Lに対応する記録データの比率にて規定される記録ヘッド102Lの記録比率を示している。また、破線部が分配前の量子化データに対する、分配後の記録ヘッド102Rに対応する記録データの比率にて規定される記録ヘッド102Rの記録比率を示している。
なお、ここでは簡単のため、領域A2がX方向に14画素のサイズを有する領域であるとして記載する。したがって、図7(a)、(b)それぞれに示す記録ヘッド102L、102Rに対応する分配パターンもまたX方向に14画素のサイズを有している。また、図7(a)、(b)に示す分配パターンはY方向に8画素のサイズを1つの繰り返し単位として構成されており、Y方向に対してはこれらの分配パターンを繰り返し用いることにより領域A2全域に対して左右ヘッド分配処理を完了する。実際には、領域A2のサイズに応じて異なるサイズの分配パターンを適用して左右ヘッド分配処理を実行する。
図7(a)、(b)からわかるように、記録ヘッド102Lに対応する分配パターンと記録ヘッド102Rに対応する分配パターンは互いに排他的且つ補完的な画素にインクの吐出の許容が定められている。したがって、例えば領域A2に対応する量子化データとして全画素に対してインクの吐出を定めるような量子化データが取得された場合、領域A2内の全ての画素に対して記録ヘッド102Lと記録ヘッド102Rのいずれか一方から1回だけインクを吐出するように、左右ヘッド分配処理を行うことができる。
また、図7(a)に示す記録ヘッド102Lに対応する分配パターンはX方向左側から右側に向かうにしたがってインクの吐出の許容が定められた画素が漸次的に減少するように、各画素に対するインクの吐出の許容/非許容が定められている。そのため、図7(c)に示すように、領域A2においては記録ヘッド102Lの記録比率はX方向左側から右側に向かうにしたがって漸次的に減少する。
一方、図7(b)に示す記録ヘッド102Rに対応する分配パターンはX方向左側から右側に向かうにしたがってインクの吐出の許容が定められた画素が漸次的に増加するように、各画素に対するインクの吐出の許容/非許容が定められている。したがって、図7(c)に示すように、領域A2においては記録ヘッド102Rの記録比率はX方向左側から右側に向かうにしたがって漸次的に増加する。
ここで、図7(c)からわかるように、領域A2ではX方向における位置に応じて記録ヘッド102Lの記録比率と記録ヘッド102Rの記録比率はそれぞれ変化するものの、それらの合計はX方向における位置にかかわらず100%となる。
一方、領域A1については、量子化データは記録ヘッド102Rに分配されないため、記録ヘッド102Lの記録比率が100%となる。また、領域A3については、量子化データは記録ヘッド102Lに分配されないため、記録ヘッド102Rの記録比率が100%となる。
ここから、本実施形態における左右ヘッド分配処理を行っても、領域A2に対するインクの吐出量が領域A1、A3に対するインクの吐出量から大きくずれることはないことがわかる。
更に、図7(c)からわかるように、領域A2において記録ヘッド102L、記録ヘッド102Rそれぞれの記録比率をX方向に沿って漸次的に変化させることができる。
例えば、領域A1には記録ヘッド102Lの記録比率が100%、記録ヘッド102Rの記録比率が0%であるのに対し、領域A2になるとX方向左側から右側に向かうにしたがって記録ヘッド102Lの記録比率が漸次的に減少し、且つ、記録ヘッド102Rの記録比率が漸次的に増加する。そして、領域A3では記録ヘッド102Lの記録比率が0%、記録ヘッド102Rの記録比率が100%となる。
これにより、記録ヘッド102Lと記録ヘッド102Rに吐出特性の違いが生じたとしても、その吐出特性の違いによる領域A1とA3の間の濃度むらを低減することができる。例えば、記録ヘッド102Lの吐出量が記録ヘッド102Rの吐出量よりも多くなるような吐出特性の違いが生じていた場合、記録ヘッド102Lで記録される領域A1では濃度が高く(画像が濃く)、また、記録ヘッド102Rで記録される領域A3では濃度が低く(画像が薄く)なってしまう。このような濃度の異なる画像が近接する位置に記録されると、その濃度変化が急峻となり、濃度むらが視認され易くなってしまう。しかしながら、本実施形態では領域A2において記録ヘッド102L、102Rの記録比率を漸次的に変化させているため、画像の濃度もまたX方向に沿って漸次的に変化することになる。したがって、急峻な濃度変化が生じず、濃度むらを低減することが可能となるのである。
なお、ここでは図7(a)、(b)に示す分配パターンともにX方向に沿って2画素ごとにインクの吐出の許容が定められた画素が漸次的に増加または減少する場合について示したが、他の形態による実施も可能である。例えば、X方向に沿って4画素ごと、あるいは8画素ごとにインクの吐出の許容が定められた画素が漸次的に増加または減少しても良い。
(両面記録動作)
本実施形態では、記録媒体の表面に記録を行った後にその裏面にも記録を行う、所謂両面記録を実行する。
図8は本実施形態における制御プログラムにしたがってCPU311が実行する両面記録動作のフローチャートである。
まず、記録が開始されると、ステップS11で図6のフローチャートにしたがって生成された記録媒体の表面に記録する画像に対応する記録データ(左ヘッド用記録データ、右ヘッド用記録データ)が取得される。そして、ステップS12において記録装置310に設けられた記録媒体の給紙部1から、図1に示すような記録ユニット101による記録が可能な位置に記録媒体が給紙される。その後、ステップS13において、ステップS11で取得された表面に記録する画像に対応する記録データにしたがってインクの吐出が行われ、記録媒体の表面に対する記録が行われる。
表面への記録が完了すると、ステップS14において記録装置内の反転部4への記録媒体の排紙が行われる。そして、ステップS15においてこの反転部4にて記録媒体の表面と裏面を反転させる動作が行われる。すなわち、ステップS15における反転動作の結果、ステップS15より前では記録媒体の表面が記録ユニット101と対向するような位置関係であったのに対し、ステップS15より後では記録媒体の裏面が記録ユニット101と対向するような位置関係となる。
そして、ステップS16において、図6のフローチャートにしたがって生成された記録媒体の裏面に記録する画像に対応する記録データ(左ヘッド用記録データ、右ヘッド用記録データ)が取得される。次に、ステップS17にて反転部4から図1に示すような記録ユニット101による記録が可能な位置に記録媒体が給紙される。給紙後、ステップS18において、ステップS16で取得された裏面に記録する画像に対応する記録データにしたがってインクの吐出が行われ、記録媒体の裏面に対する記録が行われる。これにより、1枚の記録媒体の表面と裏面の両面に対して記録が完了することになる。そして、ステップS19において記録装置内の排紙部3に記録媒体を排紙し、両面記録動作は終了する。
なお、ここでは記録装置内の反転部4において自動的に反転動作が行われる形態について記載したが、反転部4を有していない記録装置においてユーザにより手動で反転動作が実行されても良い。この場合、表面記録が完了した後、ステップS14で排紙部に記録媒体を排紙する。そして、ステップS15の反転動作の代わりに、排紙された記録媒体をユーザが手動で反転させ、給紙部にセットする。そして、ステップS17にて給紙部から再度記録媒体の給紙を行うことで、自動的に反転動作が行われる場合と同様にして両面記録動作を行うことができる。
(分担記録領域でのドット重なりに起因する滲み)
2つの記録ヘッド102L、102Rを設けた記録ユニット101を用いる場合、上述のように、それぞれの記録ヘッドのみで記録を行う領域A1、A3に加え、2つの記録ヘッドで分担して互いに補完的に記録を行う領域A2を設定して記録を行うことで、2つの記録ヘッド間で吐出特性に違いが生じていた場合であってもむらを低減することができる。
しかしながら、分担記録領域A2を設定すると、分担記録領域A2に対して記録ヘッド102Lから記録を行うタイミングと記録ヘッド102Rから記録を行うタイミングとで走査速度や紙間距離等に変動が生じると、記録ヘッド102L、102R間でインクの着弾位置にずれが生じ、ドット重なりが生じてしまう虞がある。
そして、上述のように両面記録を行う場合において、このドット重なりの量が多く発生する位置が記録媒体の表面と裏面で一致してしまうと、その位置でインクの付与量が局所的に多量となり、滲みが発生する虞がある。
この分担記録領域におけるドット重なりと、それに起因する両面記録時の滲みについて、以下に詳細に説明する。
まず、分担記録領域で生じるドット重なりについて説明する。
図9、図10はそれぞれ走査速度や紙間距離に変動が生じた場合の分担記録領域におけるドット重なりの発生について説明するための図である。なお、図9は分担記録領域のうちの記録ヘッド102Lの記録比率が50%、記録ヘッド102Rの記録比率が50%の場合について示している。また、図10は分担記録領域のうちの記録ヘッド102Lの記録比率が87.5%、記録ヘッド102Rの記録比率が12.5%の場合について示している。なお、ここでは簡単のため、4画素×4画素の合計16個の画素に対して上述のそれぞれの記録比率が設定されているとして説明する。
図9(a)、図10(a)が記録ヘッド102Lによって記録されるドットの配置を、図9(b)、図10(b)が記録ヘッド102Rによって記録されるドットの配置をそれぞれ示している。また、図9(c)、図10(c)では、記録ヘッド102L、102Rそれぞれで記録する際に走査速度や紙間距離に変動が生じなかった場合における記録ヘッド102L、102Rそれぞれで記録されるドットの配置を示している。また、図9(d)、図10(d)では、記録ヘッド102Rで記録する際、ドットが右側に約1画素だけずれるような走査速度や紙間距離の変動が生じた場合における記録ヘッド102L、102Rそれぞれで記録されるドットの配置を示している。
なお、図9、図10において、左上から右下に向かう直線が内部に引かれた円が記録ヘッド102Lで記録されるドットを、右上から左下に向かう直線が内部に引かれた円が記録ヘッド102Rで記録されるドットをそれぞれ示している。また、左上から右下に向かう直線と右上から左下に向かう直線の両方が内部に引かれた円が記録ヘッド102、102Rで重畳して記録されるドット、すなわちドット重なり120を示している。
まず、図9に示す記録ヘッド102L、102Rそれぞれの記録比率が50%、50%の領域について説明する。
上述のように、記録ヘッド102L、102Rそれぞれに対応する分配パターンは互いに排他的な位置にインクの吐出する。したがって、図9(c)に示すように、記録ヘッド102Lから記録するタイミングと記録ヘッド102Rから記録するタイミングで走査速度や紙間距離が同一であれば、記録ヘッド102L、102Rそれぞれで記録されるドットは重ならない。
但し、図9(d)に示すように、記録ヘッド102Lから記録するタイミングと記録ヘッド102Rから記録するタイミングとで走査速度や紙間距離が異なると、記録ヘッド102L、102Rで重畳して記録されるドット(ドット重なり)が生じてくる。ここでは、ドット重なり120が合計で6個生じてしまう。
次に、図10に示す記録ヘッド102L、102Rそれぞれの記録比率が87.5%、12.5%の領域について説明する。
図10(c)に示すように、記録ヘッド102L、102Rそれぞれで記録するタイミング間で走査速度や紙間距離が同じであれば、図9(c)と同様に記録ヘッド102L、102Rそれぞれで記録されるドットは重ならない。
一方、図10(d)に示すように、記録ヘッド102L、102Rそれぞれで記録するタイミング間で走査速度や紙間距離が異なると図9(d)と同様にドット重なり120が生じてしまう。但し、図10(d)、図9(d)を比較するとわかるように、図10(d)ではドット重なり120は2個しか生じておらず、図9(d)よりも少なくなる。
これは、記録ヘッド102L、102R間の記録比率の差分が大きい、すなわち一方の記録ヘッドで記録するドット数が少ない場合、インクの着弾位置が生じたとしてもドット重なりは最大でもその一方の記録ヘッドで記録するドット数に対応する数しか形成されないためである。すなわち、図10では記録ヘッド102L、102R間の記録比率の差分が75(=87.5−12.5)%、図9では記録ヘッド102L、102Rの記録比率の差分が0(=50−50)%であり、図10の方が図9よりも差分が大きいため、ドット重なり120の数も少なくなったのである。
このように、分担記録領域では記録ヘッド102L、102Rそれぞれから記録を行うタイミングで走査速度や紙間距離が異なった場合にドット重なりが形成される虞がある。また、このドット重なりの発生数は、記録ヘッド102L、102Rそれぞれの記録比率の差分が小さい領域、すなわち分担記録領域内のX方向中央部では多くなる。一方、記録ヘッド102L、102Rそれぞれの記録比率の差分が大きい領域、すなわち分担記録領域内のX方向端部ではドット重なりは少なくなる。
次に、上述の分担記録領域でのドット重なりに起因する両面記録時の滲みについて説明する。
図11は表面記録時と裏面記録時で分担記録領域内のドット重なりが多く生じる画素領域の位置が一致する場合において、記録媒体上のX方向各位置でのドット重なりの発生数を示す図である。なお、図11(a)は表面記録時に生じるドット重なりに、図11(b)は裏面記録時に生じるドット重なりにそれぞれ対応している。また、図11(c)は表面、裏面両方への記録によって生じるドット重なりの合計に対応している。なお、図11(a)、(b)、(c)では、表面記録時、裏面記録時のいずれにおいても図7に示す分配パターンを用い、更に表面記録時と裏面記録時で走査速度や紙間距離の変動が同程度生じた場合について示している。
ここで、図11(a)に示すように、記録ヘッド102Lのみで記録を行う位置X1から位置X2までの領域A1、記録ヘッド102Rのみで記録を行う位置X3から位置X4までの領域A3については、走査速度や紙間距離の変動が生じたとしてもドット重なりは発生しない。
一方、分担記録領域に相当する位置X2から位置X3までの領域A2については、上述のように、記録ヘッド102L、102Rの記録比率の差分が小さいほど多くのドット重なりが発生する。表面記録時には図7に示す分配パターンを用いるため、領域A2内のX方向中央部である位置P1において記録ヘッド102L、102Rの記録比率の差分は最小となり、ドット重なりが最も多く生じる。なお、以降の説明のため、位置P1におけるドット重なりの数をKと定義する。そして、位置P1から領域A2内の端部である位置X2、X3に向かうにつれて記録比率の差分は漸次的に大きくなるため、ドット重なりの発生数も漸次的に少なくなる。この結果、表面記録時では、X方向各位置におけるドット重なりの発生数は図11(a)のようになる。
そして、ここでは裏面記録時においても図7に示す分配パターンを用いるので、図11(b)に示すように、裏面記録時のX方向各位置におけるドット重なりの発生数は表面記録時と同じようになる。
このように、表面記録時と裏面記録時で同じ分配パターンを用いると、X方向各位置における表面、裏面それぞれで生じるドット重なりの数は同じとなる。したがって、表面、裏面両方でのドット重なりの合計は図11(c)に示すようになる。詳細には、位置P1においては表面記録時、裏面記録時ともにドット重なりの数はKであるため、両面でのドット重なりの合計は2K(=K+K)となる。そして、位置P1から位置X2、X3に向かうにしたがって漸次的にドット重なりの合計が少なくなる。
図11(c)からわかるように、表面、裏面記録時で分担記録領域内のドット重なりが多く生じる位置(画素領域)が同じであると、位置P1において最大で2Kものドット重なりが生じてしまう。ここで、ドット重なりが多い位置(画素領域)においては、局所的に多量のインクが付与されることになる。したがって、位置P1の付近において記録媒体がインクを吸収しきれず、滲みが発生してしまう虞がある。
(両面記録時における分担記録領域の記録条件の設定)
以上の点を鑑み、本実施形態では、表面記録時と裏面記録時で分担記録領域の記録条件を異ならせる。詳細には、本実施形態では、記録条件として分担記録領域の形成される位置を考慮し、表面、裏面記録時で分担記録領域を記録媒体上の異なる位置とし、表面記録時と裏面記録時で形成される分担記録領域が完全には重ならないように設定する。なお、本実施形態では分担記録領域における記録比率の変化、および分担記録領域の幅は表面記録時と裏面記録時で変わらないものとする。また、以降の説明では、表面記録時と裏面記録時で分担記録領域の左端と右端の少なくとも一方が一致しないことを、表面記録時と裏面記録時で分担記録領域の位置が異なる、として記載する。
図12は本実施形態における記録条件を説明するための図である。詳細には、図12(a)には表面記録時における記録ヘッド102L、102Rそれぞれの記録比率を、図12(b)には裏面記録時における記録ヘッド102L、102Rそれぞれの記録比率をそれぞれ示している。なお、図12(a)、(b)のうちの実線部が記録ヘッド102Lの記録比率を、破線部が記録ヘッド102Rの記録比率をそれぞれ示している。
まず図12(a)に示すように、表面記録時においては、位置X1から位置X12までを記録ヘッド102Lのみで記録を行う領域A11、位置X13から位置X4までの記録ヘッド102Rのみで記録を行う領域A13とする。そして、位置X12から位置X13までを記録ヘッド102L、102Rの両方で記録を行う領域(分担記録領域)A12とする。
領域A12においては、位置X12から位置X13に向かうにしたがって、記録ヘッド102Lの記録比率が漸次的に減少し、且つ、記録ヘッド102Rの記録比率が漸次的に増加するように、それぞれの分配パターンが定められている。したがって、領域A12のX方向中央部である位置P2において記録ヘッド102L、102Rへの記録比率がどちらも50%となる。
次に図12(b)に示すように、裏面記録時においては、位置X1から位置X22までを記録ヘッド102Lのみで記録を行う領域A21、位置X23から位置X4までの記録ヘッド102Rのみで記録を行う領域A23とする。そして、位置X22から位置X23までを記録ヘッド102L、102Rの両方で記録を行う領域(分担記録領域)A22とする。
ここで、図12に示すように、位置X22は位置X12よりも右側に位置し、位置X23は位置X13よりも右側に位置している。したがって、裏面記録時における分担記録領域A22は、表面記録時における分担記録領域A12から右側にずれた位置に位置することになる。
そして、領域A22においては、位置X22から位置X23に向かうにしたがって、記録ヘッド102Lの記録比率が漸次的に減少し、且つ、記録ヘッド102Rの記録比率が漸次的に増加するように、それぞれの分配パターンが定められている。したがって、領域A22のX方向中央部である位置P3において記録ヘッド102L、102Rの記録比率がどちらも50%となる。図12からわかるように、本実施形態では裏面記録時の分担記録領域A22と表面記録時の分担記録領域A12がX方向に異なる位置となるため、位置P3もまた位置P2とX方向に異なる位置となる。
図13は図12を用いて説明した分配パターンを用い、表面記録時と裏面記録時で分担記録領域の位置を異ならせた場合において、記録媒体上のX方向各位置でのドット重なりの発生数を示す図である。なお、図13(a)は表面記録時に生じるドット重なりに、図13(b)は裏面記録時に生じるドット重なりにそれぞれ対応している。また、図13(c)は表面、裏面両方への記録によって生じるドット重なりの合計に対応している。なお、図13(a)、(b)、(c)では、分担記録領域に対して記録ヘッド102L、102Rから記録を行うタイミング間において、表面記録時と裏面記録時で走査速度や紙間距離の変動が同程度生じた場合について示している。
上述したように、図12(a)に示す分配パターンでは、位置P2において記録ヘッド102L、102Rの記録比率が50%となり、記録比率の差分が最小となる。そのため、図13(a)に示すように、表面記録時には位置P2においてドット重なりの数が最も多く生じ、Kとなる。そして、位置P2から位置X12、X13に向かうにしたがってドット重なりの数が漸次的に少なくなる。
一方、図12(b)に示す分配パターンでは、位置P2よりも右側の位置P3において記録比率の差分が最小となる。また、分担記録領域についても、左端が位置X12よりも右側の位置X22、右端が位置X13よりも右側の位置X23となる。したがって、図13(b)に示すように、裏面記録時には位置P3でドット重なりの数が最大(K)となり、位置P3から位置X22、X23に向かうにしたがってドット重なりの数が漸次的に少なくなるが、表面記録時に比べてドット重なりが生じる領域は右側にずれることになる。
このように、表面記録時と裏面記録時で分担記録領域の位置を異ならせることにより、X方向各位置における表面、裏面それぞれで生じるドット重なりの数を異ならせることができる。これは、図12に示すように、表面記録時の分担記録領域A12の一部を裏面記録時の領域A21の一部と同じ位置とし、裏面記録時の分担記録領域A22の一部を表面記録時の領域A13の一部と同じ位置とすることにより、表面記録時の分担記録領域A12と裏面記録時の分担記録領域A22が同じ位置となる領域の幅を図11よりも狭くすることができるためである。詳細には、両面でのドット重なりの合計は図13(c)に示すようになる。位置X12から位置X22までに関しては、表面記録時しかドット重なりが生じないため、図13(a)に示したドット重なりの数と同じとなる。同様に、位置X13から位置X23までに関しては、裏面記録時しかドット重なりが生じないため、図13(b)に示したドット重なりの数と同じとなる。そして、位置X22から位置X13までに関しては、表面記録時にも裏面記録時にも分担記録領域に対応するため、どちらにおいてもドット重なりが生じる。したがって、位置X22から位置X13までに関しては、X方向各位置において図13(a)、(b)に示すドット重なりの数を足し合わせた(合計した)数となっている。
ここで、図13(c)では、図11(c)に比べてドット重なりの合計の最大数を少なくなっている。詳細には、図11(c)では最大数は位置P1において2Kであるのに対し、図13(c)では最大数は位置P2、P3においてKとなる。これは、図11ではドット重なりが最大となる画素領域の位置が表面記録時と裏面記録時で同じとなっていたのに対し、図13では異なる位置とすることができるためである。
このように、本実施形態によれば、分担記録領域の位置を両面記録で同じとした場合に比べてドット重なりの合計を少なくすることができる。したがって、局所的なインク付与量の過多も生じず、滲みの少ない画像を記録することが可能となる。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、表面記録時と裏面記録時で分担記録領域の位置を異ならせる形態について記載した。
これに対し、本実施形態では、表面記録時と裏面記録時で分担記録領域における記録比率の変化を異ならせる形態について記載する。
なお、上述した第1の実施形態と同様の部分については説明を省略する。
図14は本実施形態における記録条件を説明するための図である。詳細には、図14(a)には表面記録時における記録ヘッド102L、102Rの記録比率を、図14(b)には裏面記録時における記録ヘッド102L、102Rの記録比率をそれぞれ示している。なお、図14(a)、(b)のうちの実線部が記録ヘッド102Lの記録比率を、破線部が記録ヘッド102Rの記録比率をそれぞれ示している。
本実施形態では、第1の実施形態と異なり、表面記録時と裏面記録時どちらにおいても、位置X1から位置X2までを記録ヘッド102Lのみで記録を行う領域A1、位置X3から位置X4までを記録ヘッド102Rのみで記録を行う領域A3、位置X2から位置X3までを記録ヘッド102L、102R両方で記録を行う領域(分担記録領域)A2とする。言い換えると、本実施形態では、表面記録時と裏面記録時で分担記録領域の位置は同じである。また、第1の実施形態と同様に、本実施形態でも表面記録時と裏面記録時で分担記録領域の幅は同じである。
但し、本実施形態では、表面記録時と裏面記録時で分担記録領域A2での記録比率の走査方向における変化が異なる。
まず図14(a)に示すように、表面記録時においては、位置X2から位置X4に向かうにしたがって、記録ヘッド102Lの記録比率は100%から0%へと漸次的に減少し、且つ、記録ヘッド102Rの記録比率は0%から100%へと漸次的に増加する。
但し、この記録比率の変化はX方向における位置によらず一定で生じるのではなく、左側において右側よりも急峻に記録比率が変化する。そのため、表面記録時では分担記録領域A2内のX方向中央部よりも左側に位置する位置P4にて、記録ヘッド102L、102Rの記録比率がそれぞれ50%となる。
一方、図14(b)に示すように、裏面記録時においても、位置X2から位置X4に向かうにしたがって記録ヘッド102Lの記録比率は100%から0%へと漸次的に減少し、且つ、記録ヘッド102Rの記録比率は0%から100%へと漸次的に増加する。
しかしながら、図14(a)に示す表面記録時では右側よりも左側において記録比率が急峻に変化したのに対し、図14(b)に示す裏面記録時では左側よりも右側において記録比率が急峻に変化する。したがって、裏面記録時では分担記録領域A2内のX方向中央部よりも右側に位置する位置P5にて、記録ヘッド102L、102Rの記録比率がそれぞれ50%となることになる。
図15は図14を用いて説明した分配パターンを用い、表面記録時と裏面記録時で分担記録領域における記録比率の変化を異ならせた場合において、記録媒体上のX方向各位置でのドット重なりの発生数を示す図である。なお、図15(a)は表面記録時に生じるドット重なりに、図15(b)は裏面記録時に生じるドット重なりにそれぞれ対応している。また、図15(c)は表面、裏面両方への記録によって生じるドット重なりの合計に対応している。なお、図15(a)、(b)、(c)では、分担記録領域に対して記録ヘッド102Lから記録を行うタイミングと102Rから記録を行うタイミングの間において、表面記録時と裏面記録時で走査速度や紙間距離の変動が同程度生じた場合について示している。
上述したように、図14(a)に示す分配パターンでは、位置P4において記録ヘッド102L、102Rの記録比率が50%となり、記録比率の差分が最小となる。そのため、図15(a)に示すように、表面記録時には位置P4においてドット重なりの数が最も多く生じ、Kとなる。そして、位置P4から位置X2、X3に向かうにしたがってドット重なりの数が漸次的に少なくなる。なお、図14(a)に示したように位置P4より左側において記録比率の変化はより急峻となるため、図15(a)に示すようにドット重なりの数の変化も位置P4よりも左側においてより急峻なものとなる。
一方、図14(b)に示す分配パターンでは、位置P4よりも右側の位置P5において記録比率の差分が最小となる。したがって、図15(b)に示すように、裏面記録時には位置P5でドット重なりの数が最大(K)となり、位置P5から位置X2、X3に向かうにしたがってドット重なりの数が漸次的に少なくなる。なお、裏面記録時においては記録比率の変化もドット重なりの数の変化も位置P5よりも右側において急峻となる。結果、裏面記録時のドット重なりが生じる領域は、表面記録時に比べて右側にずれることになる。
このように、本実施形態のように表面記録時と裏面記録時で分担記録領域での記録比率の変化を異ならせることによっても、X方向各位置における表面、裏面それぞれで生じるドット重なりの数を異ならせることができる。両面でのドット重なりの合計は図15(c)に示すようになる。
詳細には、位置X2から位置P4までに関しては、表面記録時にはドット重なりの変化が急峻に、裏面記録時はドット重なりの変化が緩やかに生じる。ここで、表面記録時の位置P4におけるドット重なりの数は上述のようにKである。一方、裏面記録時の位置P4におけるドット重なりの数はKよりも少なく、ここではLと定義する。そのため、両面記録でのドット重なりの合計は、位置P4においてはK+Lとなる。そして、位置X2から位置P4までは0からK+Lまで漸次的に変化することになる。
一方、位置P5から位置X3までに関しては、表面記録時にはドット重なりの変化が緩やかに、裏面記録時はドット重なりの数の変化が急峻に生じる。位置P5におけるドット重なりの数は、表面記録時でL、裏面記録時でKとなるため、両面記録でのドット重なりの合計は、位置P5においてK+Lとなる。そして、位置P5から位置X3まではK+Lから0まで漸次的に変化することになる。
そして、位置P4から位置P5までに関しては、表面記録時でも裏面記録時でもドット重なりの数の変化は緩やかであり、X方向各位置においてK+Lとなる。
ここで、図15(c)では、図11(c)に比べてドット重なりの合計の最大数を少なくなっている。詳細には、図11(c)では最大数は位置P1において2Kであるのに対し、図15(c)では最大数は位置P4、P5においてK+L(<K+K=2K)となる。第1の実施形態と同様に、図11ではドット重なりが最大となる画素領域の位置が表面記録時と裏面記録時で同じとなっていたのに対し、図15では異なる位置とすることができるためである。
このように、本実施形態によっても、分担記録領域における記録比率の変化を両面記録で同じとした場合に比べてドット重なりの合計を少なくすることができる。したがって、局所的なインク付与量の過多が生じず、滲みの少ない画像を記録することが可能となる。
(その他の実施形態)
なお、第1の実施形態では表面記録時と裏面記録時で分担記録領域の位置が異なる形態を、第2の実施形態では表面記録時と裏面記録時で分担記録領域における記録比率の変化が異なる形態を記載したが、他の形態による実施も可能である。図11に示すような両面記録におけるドット重なりの過剰を低減するためには、表面記録時にドット重なりが最大となるX方向における画素領域の位置と、裏面記録時にドット重なりが最大となるX方向における画素領域の位置と、が少なくとも一部で重ならないようにすれば良い。例えば、表面記録時と裏面記録時で分担記録領域の位置と記録比率の変化の両方を異ならせても良い。また、表面記録時と裏面記録時で、第1の実施形態のように分担記録領域の位置を異ならせることに加え、分担記録領域の幅を更に異ならせても良い。更に、表面記録時と裏面記録時で、第2の実施形態のように分担記録領域における記録比率の変化を異ならせるとともに、分担記録領域の幅を更に異ならせても良い。なお、各記録部の記録比率が同じとなる画素領域(例えば2つの記録部の記録比率がどちらも50%となる位置の画素領域)があれば、その画素領域においてドット重なりが最大となる。また、各記録部の記録比率が同じとなる画素領域がなければ、ほぼ同じとなる画素領域(例えば2つの記録部の記録比率が49%と51%となる位置の画素領域)においてドット重なりが同じとなる。
また、以上に説明した各実施形態では記録媒体の種類については特に限定していないが、普通紙に記録を行う場合において各実施形態による効果を特に好適に得ることができる。これは、光沢紙やコート紙に比べ、普通紙はインクを吸収し易いため、局所的にインクの付与量が多くなった際の滲みが生じ易いためである。また、普通紙以外にも、インクを吸収し易い記録媒体であれば各実施形態を適用した際の効果は大きくなる。
また、以上に説明した各実施形態では、左の記録ヘッドと右の記録ヘッドがある程度だけ離間して設けられた記録ユニットを記載したが、この離間の距離Wは少なくとも各記録ヘッド内の吐出口列間の距離dよりも長いことが好ましい。なお、記録ヘッド間の距離が長いほど記録時間を短縮することができるため、実際には所望の記録時間となるような距離だけ記録ヘッド間が離間されていることが好ましい。
また、以上に説明した各実施形態ではいずれも各記録ヘッドがシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクを吐出する吐出口列を1つずつ用いる形態について記載したが、その他の色のインクを吐出する吐出口列を用いるような形態であっても良い。また、同じ色のインクを吐出する吐出口列を1つの記録ヘッド当たり複数用いても良い。
また、以上に説明した各実施形態では、同じ種類のインクを吐出する複数の吐出口がY方向に配列された1つの列によって1つの吐出口列が構成される形態について記載したが、他の形態による実施も可能である。例えば、同じ種類のインクを吐出する複数の吐出口がY方向に配列された列を2つ有し、その2列がX方向に互いにずれた位置であって、且つ、一方の列の吐出口が他方の列の吐出口間にインクを吐出可能なようにY方向に互いにずれた位置に配置されることによって1つの吐出口列が構成されても良い。
また、以上に説明した各実施形態では、記録ユニットとして異なる2つの記録ヘッドと、記録ヘッドを保持する保持部と、から構成される記録ユニットを用いる形態について記載したが、他の形態による実施も可能である。すなわち、浸透速度が互いに異なる2種類のインクを吐出する吐出口列をそれぞれ有する第1の記録部と第2の記録部を備え、第1、第2の記録部間のX方向における距離がある程度離間して配置された記録ユニットを用いる形態であれば各実施形態に記載した各記録部内での吐出口列の配置を行うことにより各実施形態と同様の効果を得ることができる。例えば、保持部を有さず、第1の記録部と第2の記録部が1つの記録ヘッド内に備えられた記録ユニットを用いる場合であっても各実施形態による効果を得ることができる。
101 記録ユニット
106 記録媒体
311 CPU

Claims (13)

  1. インクを吐出する複数の吐出口が所定方向に配列された吐出口列が設けられた第1の記録部と、インクを吐出する複数の吐出口が前記所定方向に配列された吐出口列が設けられた第2の記録部と、を有し、前記第1の記録部と前記第2の記録部が前記所定方向と交差する交差方向に互いに離間して配置された記録ユニットを用いて記録動作を行う記録装置であって、
    前記記録ユニットを記録媒体に対し前記交差方向に相対的に移動させることにより記録走査を行う走査手段と、
    前記走査手段による前記記録媒体上の表面と裏面それぞれに対する走査中に、前記第2の記録部を用いず前記第1の記録部を用いて記録を行う第1の領域と、前記第1の記録部と前記第2の記録部の両方を用い且つ前記交差方向における各位置での前記第1、第2の記録部それぞれの記録比率を異ならせて記録を行う第2の領域と、前記第1の記録部を用いず前記第2の記録部を用いて記録を行う第3の領域と、が形成されるように、記録動作を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記表面に形成される、前記第2の領域における前記第1の記録部による記録比率と、前記第2の領域における前記第2の記録部による記録比率と、の差分が前記第2の領域内で最小となる画素領域の少なくとも一部と、前記裏面に形成される前記最小となる画素領域の少なくとも一部と、が前記交差方向において重ならないように、且つ、前記表面に形成される前記第2の領域での前記第1、第2の記録部それぞれによる記録比率の前記交差方向における変化と、前記裏面に形成される前記第2の領域での前記第1、第2の記録部それぞれによる記録比率の前記交差方向における変化と、が互いに異なるように、記録動作を制御することを特徴とする記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記表面に形成される前記第2の領域と、前記裏面に形成される前記第2の領域と、が前記交差方向において重ならないように、記録動作を制御することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記制御手段は、前記表面に形成される前記第2の領域の前記交差方向における幅と、前記裏面に形成される前記第2の領域の前記交差方向における幅と、が互いに異なるように、記録動作を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記表面に形成される前記最小となる画素領域における前記第1の記録部の記録比率と前記第2の記録部の記録比率とはほぼ等しく、且つ、前記裏面に形成される前記最小となる画素領域における前記第1の記録部の記録比率と前記第2の記録部の記録比率とはほぼ等しいことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記制御手段は、(i)前記第2の領域に対する前記第1の記録部による記録比率が、前記交差方向における位置が前記第1の領域から前記第3の領域に向かうにしたがって漸次的に低下し、(ii)前記第2の領域に対する前記第2の記録部による記録比率が、前記交差方向における位置が前記第1の領域から前記第3の領域に向かうにしたがって漸次的に増加するように、記録動作を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記第2の領域に記録する画像に対応し、各画素に対するインクの吐出または非吐出を定める2値データを取得する取得手段と、
    前記第1の記録部に対応し、前記第2の領域内の各画素に対するインクの吐出の許容または非許容を定める第1の分配パターンと、前記第2の記録部に対応し、前記第2の領域内の各画素に対するインクの吐出または非許容を定める第2の分配パターンと、を用いて前記2値データを前記第1、第2の記録部に分配し、前記第1の記録部に対応する第1の記録データと前記第2の記録部に対応する第2の記録データを生成する生成手段と、を更に有し、
    前記制御手段は、前記第1、第2の記録データに基づいて前記第2の領域に対して記録を行うように記録動作を制御し、
    前記第1の分配パターンと前記第2の分配パターンは、互いに排他的且つ補完的な画素にインクの吐出の許容を定めることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記第1の記録部と前記第2の記録部は、互いに異なる記録ヘッドであって、
    前記記録ユニットは、前記第1の記録部と前記第2の記録部を保持する保持部を更に有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記第1の領域は、前記記録媒体上の前記交差方向における一方の端部を少なくとも含む領域であって、
    前記第3の領域は、前記記録媒体上の前記交差方向における他方の端部を少なくとも含む領域であって、
    前記第2の領域は、前記記録媒体上の前記交差方向における中央部を少なくとも含む領域であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 前記記録ユニットは、前記第1の記録部と前記第2の記録部が前記所定方向において互いに同じ位置に配置されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の記録装置。
  10. 前記記録媒体は、普通紙であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 前記表面に形成される前記最小となる画素領域の全部と、前記裏面に形成される前記最小となる画素領域の全部と、が前記交差方向において重ならないように、記録動作を制御することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の記録装置。
  12. インクを吐出する複数の吐出口が所定方向に配列された吐出口列が設けられた第1の記録部と、インクを吐出する複数の吐出口が前記所定方向に配列された吐出口列が設けられた第2の記録部と、を有し、前記第1の記録部と前記第2の記録部が前記所定方向と交差する交差方向に互いに離間して配置された記録ユニットを用いて記録動作を行う記録方法であって、
    前記記録ユニットを記録媒体に対し前記交差方向に相対的に移動させることにより記録走査を行う走査工程と、
    前記走査工程における前記記録媒体上の表面と裏面それぞれに対する走査中に、前記第2の記録部を用いず前記第1の記録部を用いて記録を行う第1の領域と、前記第1の記録部と前記第2の記録部の両方を用い且つ前記交差方向における各位置での前記第1、第2の記録部それぞれの記録比率を異ならせて記録を行う第2の領域と、前記第1の記録部を用いず前記第2の記録部を用いて記録を行う第3の領域と、が形成されるように、記録動作を制御する制御工程と、を有し、
    前記制御工程において、前記表面に形成される、前記第2の領域における前記第1の記録部による記録比率と、前記第2の領域における前記第2の記録部による記録比率と、の差分が前記第2の領域内で最小となる画素領域の少なくとも一部と、前記裏面に形成される前記最小となる画素領域の少なくとも一部と、が前記交差方向において重ならないように、且つ、前記表面に形成される前記第2の領域での前記第1、第2の記録部それぞれによる記録比率の前記交差方向における変化と、前記裏面に形成される前記第2の領域での前記第1、第2の記録部それぞれによる記録比率の前記交差方向における変化と、が互いに異なるように、記録動作を制御することを特徴とする記録方法。
  13. 前記制御工程において、前記表面に形成される前記第2の領域と、前記裏面に形成される前記第2の領域と、が前記交差方向において互いに重ならないように、記録動作を制御することを特徴とする請求項12に記載の記録方法。
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