JP6897751B2 - 高炉操業方法 - Google Patents
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Description
従来、装入物の粒度分布は、搬送過程等でサンプリングし、オフラインで測定していた。そのため、測定頻度も低く、また、測定結果が出るまでに時間がかかるため、粒度変動に対して、実質的に打つ手がなかった。
その他、コークステラスの長さやコークス傾斜角を所定の範囲に調整することで、粒度変動の影響を受けにくい装入物分布形状を形成する方法(例えば特許文献3)が提案されている。
1.コークスと鉱石を、炉頂設置した旋回シュートを用いて炉内に交互に装入するベルレス高炉において、コークスと鉱石のいずれかまたは両方の粒度を、高炉の炉頂バンカーへの搬送過程に設置したオンラインの粒度計を用いて測定し、測定した粒度とその時のベルレスパターンを数学モデルに自動的に取り込み、該数学モデルを用いて、高炉内での堆積形状および径方向のガス流分布を予測し、装入物の粒度変化に起因したガス流分布の変動を抑止するように、装入物分布を調整する高炉操業方法。
図1に、本発明の概要を表す模式図を示す。
図中、符号1は粒度計、2は小中塊コークス、3は小中塊コークスの搬送コンベア、4は小中塊コークスのホッパー、5は鉱石中継ホッパーであり、6が装入ベルトコンベアである。また、7は炉頂バンカー、8は旋回シュート、9は堆積形状測定装置、そして10が高炉炉体である。
ここで、鉱石中に混合するコークスとしては、主にコークス層を形成する塊コークスの篩下である小中塊コークスを想定している。ここに、小中塊コークスの大きさは通常10〜40mm程度である。
図3に示す通り、実際の粒度分布がAで示される装入物を、コンベア上での撮像による粒度計で粒度測定をすると、Bのように特定の粒径の粒子が少なく測定される場合が有る。そこで、発明者らが本事象を鋭意検討した結果、少なく測定される粒子は、測定された粒度分布のモード径(最頻径)よりも小さい範囲にあることを見出した。
なお、ロジンラムラー分布とは、数1に示すように、log10(測定粒径(mm)) と log10(2-log(測定粒径以上の質量%))との関係は傾きがPであり切片がQである直線関係が有ると近似するものである。
従って、装入物の粒度変動によりガス流分布が変動した際に、ガス流分布の変動を抑止するように装入物分布を調整するアクションを取ることで、高炉の操業が安定化し、ガス流分布変動による通気悪化が防げるため、コークス比の低減が可能となる。
図2に、本発明の適用前後の操業推移図を示す。ここで、横軸は期間であり、各プロットは1週間の平均値を表す。全期間を通じて、生産量は一定に維持し、溶銑温度および通気抵抗が一定となるように微粉炭比一定でコークス比を調整した。
なお、本発明を適用しない期間と本発明適用の期間の、それぞれ前半の期間は、コークスと鉱石を、炉頂設置した旋回シュートを用いて炉内に交互に装入する操業形態とし、本発明を適用しない期間と本発明適用の期間の、それぞれ後半の期間は、コークスと、コークスを一部混合した鉱石を、炉頂設置した旋回シュートを用いて炉内に交互に装入する操業形態とした。
その結果、図2に示す通り、小中塊コークスの粒度変動によってコークス比が大きく上昇する局面が見受けられた。
一方、本発明の適用期間では、コークスと鉱石を交互に装入する操業形態時にはコークスと鉱石のいずれかまたは両方の粒度を、また、コークスと、コークスを一部混合した鉱石を交互に装入する操業形態時には鉱石中に混合するコークスの粒度を、それぞれオンラインで測定した粒度データを用いて、数学モデルで事前にガス流分布を予測し、ガス流変動が抑止されるように装入物の分布調整アクションを行った。
例えば、炉内半径方向のガス流分布において、炉壁側のガス流の上昇が予測された場合は、炉壁側への塊コークス装入比率を減らすとともに鉱石装入比率を増やすことでガス流の上昇を抑制した。ガス流の変動量に対応する塊コークスと鉱石の装入比率の調整量は予め堆積形状の計算を行う数学モデルに登録し、自動で調整できるようにした。ガス流分布を調整するための手段としては、層厚は変えずに塊コークスと鉱石の比率を変更する方法の他に、装入面レベルのプロファイルによっては層厚を部分的に変更して圧損を変化させる方法を併せて用いた。
その結果、同図に示したとおり、本発明を適用した期間中は、小中塊コークスの粒度が変動しても、コークス比の上昇が抑止され、安定的に低コークス比操業を継続することができた。
2 小中塊コークス
3 小中塊コークスの搬送コンベア
4 小中塊コークスのホッパー
5 鉱石中継ホッパー
6 小中塊コークスの装入ベルトコンベア
7 炉頂バンカー
8 旋回シュート
9 堆積形状測定装置
10 高炉炉体
Claims (7)
- コークスと鉱石を、炉頂設置した旋回シュートを用いて炉内に交互に装入するベルレス高炉において、コークスと鉱石のいずれかまたは両方の粒度を、高炉の炉頂バンカーへの搬送過程に設置したオンラインの粒度計を用いて測定し、測定した粒度とその時のベルレスパターンを数学モデルに自動的に取り込み、該数学モデルを用いて、高炉内での堆積形状および径方向のガス流分布を予測し、装入物の粒度変化に起因したガス流分布の変動を抑止するように、装入物分布を調整する高炉操業方法。
- コークスと、コークスを一部混合した鉱石を、炉頂設置した旋回シュートを用いて炉内に交互に装入するベルレス高炉において、少なくとも鉱石中に混合するコークスの粒度を、高炉の炉頂バンカーへの搬送過程に設置したオンラインの粒度計を用いて測定し、測定した粒度とその時のベルレスパターンを数学モデルに自動的に取り込み、該数学モデルを用いて、高炉内での堆積形状および径方向のガス流分布を予測し、装入物の粒度変化に起因したガス流分布の変動を抑止するように、装入物分布を調整する高炉操業方法。
- 前記装入物分布を自動計算して調整する請求項1または2に記載の高炉操業方法。
- 前記オンラインの粒度計を、前記搬送過程における搬送コンベアに設置した請求項1から3のいずれかに記載の高炉操業方法。
- 前記オンラインの粒度計を、前記搬送過程における装入ベルトコンベアに設置した請求項1から4のいずれかに記載の高炉操業方法。
- 前記オンラインの粒度計を、前記搬送過程における搬送コンベアからの落下位置および/または前記搬送過程における装入ベルトコンベアからの落下位置に設置した請求項1から5のいずれかに記載の高炉操業方法。
- 前記数学モデルに自動的に取り込む粒度は、前記オンラインの粒度計を用いて測定した粒度の、モード径以上の範囲の粒度である請求項1から6のいずれかに記載の高炉操業方法。
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