JP6899267B2 - バッグインボックス用内袋及びその製造方法 - Google Patents
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Description
内袋の内部に飲料、洗剤、薬品等の液体が充填される。必要に応じて、注出口部から前記液体を注出して利用できる。
本発明は、かかる事情に鑑み、簡易に製造でき、接合不良のおそれがなく、さらには見映えが良好なバッグインボックス用内袋を提供することを目的とする。
1の開口部を除いて閉じられた相対的に薄肉かつ柔軟な一枚物の袋状シートと、前記開口部に設けられた相対的に厚肉かつ硬質の筒状の注出口部とを有し、これら袋状シート及び注出口部が、互いの間に接合部分を持たずに同一の樹脂材料により同体に形成された連続体であることを特徴とする。
「1の開口部を除いて閉じられた」とは、前記1の開口部を閉塞した場合、袋状シートの内部が完全に閉鎖されることを言う。
「一枚物」とは、袋状シートの全体が1つのシートによって構成されており、袋状シートに複数のシートをヒートシール、接着、縫製等で接合した物理的ないしは機械的な接合部分が存在しないことを言う。
更に、当該内袋においては、袋状シート及び注出口部どうしの間にもヒートシール、接着、縫製などの物理的ないしは機械的な接合部分が存在しない。このため、接合不良が起きるおそれがなく、さらには内袋の見映えを良くすることができる。
前記連続部の軸線は、前記注出口部の軸線と同軸をなして前記1の面に対して傾斜されていることが好ましい。
一端部に注出口部が形成され、反対側の端部が塞がれた試験管形状の樹脂からなるプリフォームを用意し、
前記プリフォームにおける前記注出口部と同体に連続するプリフォーム部分を加熱するとともに流体圧によって膨張させることによって、前記プリフォーム部分から前記注出口部よりも薄肉かつ柔軟な一枚物の袋状シートを形成することを特徴とする。
本発明方法によれば、バッグインボックス用内袋を簡易に製造できる。製造方法が、従来のバッグインボックス用内袋とはまったく異なるにも拘わらず、従来のバッグインボックス用内袋に近い使い勝手のバッグインボックス用内袋を実現できる。
図1〜図4は、バッグインボックス用内袋10を示したものである。内袋10は、段ボール製の外箱(図示省略)に収容され、かつ内部に飲料、洗剤、薬品等の液体が充填されて使用に供される。
袋状シート11は、1の開口部11eを除いて閉じられた一枚物になっている。一枚物の袋状シート11には、ヒートシール、接着などの物理的ないしは機械的な接合部分が存在しない。
図1及び図2に示すように、袋状シート11の設計形状は、或る1つの仮想面15に関して左右対称形状であることが好ましい。ここでは、仮想面15は、内袋10の左右方向の中央部に配置され、かつ左右方向と直交している。
袋状シート11の厚みt11(図5)は、t11=数μm〜数百μm程度である。
バッグインボックスの利用時には、キャップ14を外すことで、内袋10から内容液を注出できる。図示は省略するが、バッグインボックスの利用時には、キャップ14を外した後、内容液注出用の開閉可能なレバー付きコックやノズルを注出口部12に取り付けてもよい。
なお、連続部13が、袋状シート11と同程度の厚みになっていて袋状シート11と同程度の柔軟性を有していてもよい。
或いは、連続部13が、注出口部12と同程度の厚みになっていて注出口部12と同程度の硬さを有していてもよい。
連続部13が、袋状シート11から注出口部12へ向かうにしたがって厚みが増し、漸次硬くなっていてもよい。
何れにせよ、連続部13の厚みは、袋状シート11との第1連続部分13aでは袋状シート11と同等ないしは同程度の厚みになり、注出口部12との第2連続部分13bでは注出口部12と同等ないしは同程度の厚みになっている。これによって、薄肉の袋状シート11と厚肉の注出口部12とが連続部13を介して一体に連続している。
<プリフォーム製造工程>
図6(a)に示すように、射出成形部21によって、内袋10の材料となる樹脂を射出成形することによって、プリフォーム19を製造する。
図6(b)に示すように、プリフォーム19は、プリフォーム部分19aと、注出口部12を一体に含む試験管形状になっている。プリフォーム19の一端部(図6(b)において上端部)は開口され、そこに注出口部12が形成されている。つまり、内袋10の注出口部12は、プリフォーム製造工程時の射出成形によって作製される。
プリフォーム19における注出口部12を除く部分(図6(b)において注出口部12より下側の部分)が、プリフォーム部分19aを構成している。プリフォーム部分19aは、注出口部12と接合部分を介さず同体に連続している。プリフォーム部分19aにおける注出口部12とは反対側の端部(図6(b)において下端部)は塞がれている。
前記プリフォーム19を二軸延伸ブロー成形することで、内袋10を形成する。
<加熱工程>
詳しくは、図6(c)に示すように、まずプリフォーム19のプリフォーム部分19aを加熱部22に導入して加熱する。
例えば、加熱部22は、互いに対向する一対の加熱プレート22a,22aを有している。これら加熱プレート22a,22aの間にプリフォーム19のプリフォーム部分19aを通す。これによって、プリフォーム部分19aが軟化される。
プリフォーム19の注出口部12については、プリフォーム部分19aより低温にし、好ましくは常温に保持することで硬さを維持する。
続いて、図6(d)に示すように、プリフォーム19をブロー成形部23に導入してブロー成形型24にセットする。図示は省略するが、ブロー成形部23には、上下に進退可能な延伸ロッドが設けられている。該延伸ロッドを注出口部12からプリフォーム19の内部に挿し入れることによって、プリフォーム部分19aを軸方向(図6(d)において下方)に延伸させる。かつ、ブローエアーノズル(図示省略)からのブローエアー(流体圧)を、注出口部12からプリフォーム19の内部に導入することで、プリフォーム部分19aを前記軸方向と直交する径方向に膨張させる。
袋状シート11は、仮想面15(図1、図2)に関して対称形状であるために、全体的に均一な厚みに形成でき、良好なブロー成形を行なうことができる。
このようにして、図6(e)に示すように、プリフォーム19から内袋10が作製される。
本発明形態によれば、製造方法が従来のバッグインボックス用内袋とはまったく異なるにも拘わらず、従来のバッグインボックス用内袋に近い使い勝手のバッグインボックス用内袋10を実現できる。
例えば、内袋10における注出口部12の配置箇所は、一辺11cの中央部に限られず、3つの面の角部であってもよく、1の面11aの中央付近であってもよい。
注出口部12の軸線12xが、当該注出口部12が配置された面11aに対して直交されていてもよい。
連続部13の軸線が、当該連続部13が配置された面11aに対して直交されていてもよい。
連続部13が省略され、注出口部12が袋状シート11に直接的に設けられていてもよい。
11 袋状シート
11a 上面(1の面)
11b 正面
11c 辺
11d 背面
11e 開口部
12 注出口部
12c ネジ部
12x 軸線
13 連続部
13a 第1連続部分
13b 第2連続部分
14 キャップ
15 仮想面
19 プリフォーム
19a プリフォーム部分
21 射出成形部
22 加熱部
22a 加熱プレート
23 ブロー成形部
24 ブロー成形型
24a 型面
Claims (4)
- バッグインボックスの外箱に収容される内袋であって、
1の開口部を除いて閉じられた相対的に薄肉かつ柔軟な一枚物の袋状シートと、前記開口部に設けられた相対的に厚肉かつ硬質の筒状の注出口部とを有し、これら袋状シート及び注出口部が、互いの間に接合部分を持たずに同一の樹脂材料により同体に形成された連続体であり、
前記袋状シートの1の面に前記注出口部が設けられ、前記注出口部の軸線が、前記1の面に対して傾斜されており、
前記袋状シートと前記注出口部との間に連続部が介在され、前記連続部が、前記注出口部へ向かって前記軸線に沿って突出されるにしたがって縮径された円錐形状であり、
前記連続部が、前記袋状シートよりも厚肉で、かつ前記注出口部よりも薄肉であることを特徴とするバッグインボックス用内袋。 - 前記袋状シートが、前記注出口部の軸線を含む1の仮想面に関して対称形状であることを特徴とする請求項1に記載のバッグインボックス用内袋。
- 前記袋状シートと前記注出口部との間に連続部が介在され、前記連続部における前記袋状シートとの第1連続部分の厚みが前記注出口部の厚みと同等であり、前記連続部における前記注出口部との第2連続部分の厚みが前記注出口部の厚みと同等であることを特徴とする請求項1又は2に記載のバッグインボックス用内袋。
- バッグインボックスの外箱に収容される内袋の製造方法であって、
一端部に注出口部が形成され、反対側の端部が塞がれた試験管形状の樹脂からなるプリフォームを用意し、
前記プリフォームにおける前記注出口部と同体に連続するプリフォーム部分を加熱するとともに流体圧によって膨張させることによって、前記プリフォーム部分から前記注出口部よりも薄肉かつ柔軟な一枚物の袋状シートを形成し、前記袋状シートの1の面に前記注出口部が設けられ、前記注出口部の軸線が、前記1の面に対して傾斜され、前記袋状シートと前記注出口部との間に連続部が介在され、前記連続部が、前記注出口部へ向かって前記軸線に沿って突出されるにしたがって縮径された円錐形状であり、前記連続部が、前記袋状シートよりも厚肉で、かつ前記注出口部よりも薄肉となるよう形成することを特徴とするバッグインボックス用内袋の製造方法。
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