JP6899643B2 - 給水装置、及び、給水システム - Google Patents

給水装置、及び、給水システム Download PDF

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Description

本発明は、給水装置、及び、給水システムに関する。
給水装置は、建物等の給水対象に水道水を供給するために広く使用されている。給水装置の給水方式としては、水道本管の水を一旦受水槽に貯留し、受水槽の水を給水対象へポンプにて加圧する受水槽方式、及び、水道本管の本管圧を利用しポンプにて増圧することにより給水対象へ水を供給する直結給水方式などが知られている。給水装置では、制御部によりポンプが制御され、例えばポンプの吐出側圧力に基づいて推定末端圧力一定制御または目標圧力一定制御が行われる。また、給水装置が複数台のポンプを備える場合には、給水量に応じて運転ポンプの台数制御、及び、起動するポンプをローテーションする制御が行われる。こうした制御部によるポンプの制御は、給水装置の設置状況および給水対象に応じて記憶部に予め記憶された設定値(設定情報)に基づいて行われる。
給水装置の設定情報は、建物等の使用状況および環境の変化に応じて変更が求められる場合がある。一般的に、設定情報の変更は、給水装置に設けられている運転パネルによって行われる。しかし、通常、給水装置は自動制御がなされるため、運転パネルが操作される機会は少ない。また、給水装置は、機械室またはポンプ室などの電気的なノイズが多い環境に設置されることがあり、電気的ノイズに強い7セグメントLEDおよび表示灯などが使用されている。このため、運転パネルは比較的簡略化された構成になり、また設定情報を変更する操作は頻度も小さいため、利便性が重要視されずに操作が複雑になりやすい。特に、複数の設定情報を変更する場合には運転パネルの操作が煩雑となる。
そして、近年、携帯端末にて操作することができる給水装置が提案されている。携帯端末にて給水装置を操作することにより、給水装置の運転パネルを簡略化することができるとともに、携帯端末の操作部を利用して給水装置に不慣れなユーザーでも容易に給水装置を操作することができる。
特開2005−171788号公報
給水装置は、上記したように携帯端末にて操作することができものに加えて、インターネットなどを介して外部通信機器と通信できるものが提案されている。このように給水装置が携帯端末および外部通信機器などの外部装置と通信することができる場合には、給水装置に対して複数の外部装置から同時に通信が行われることが想定される。また、外部装置と給水装置とが通信しているときに運転パネルが操作されることも想定される。こうした場合、給水装置に対して複数の設定入力が同時になされたり、給水装置の設定情報が変更されているときに給水装置が操作されることにより、給水装置が意図しない動作をするおそれがある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、外部装置と通信可能な給水装置において意図しない動作を抑制することを目的とする。
(手段1)
本発明の給水装置は、建物に水を供給するための給水装置であって、外部装置と通信可能な通信部を備える。給水装置は、外部装置が所定条件を満たしているか否かを判定し、外部装置が所定条件を満たしていると判定したときに外部装置を認証する。そして、通信部は、外部装置が認証されているときに給水装置の各種情報を外部装置と通信することができる。
かかる構成により、給水装置は、外部装置が所定条件を満たして認証されているときに、給水装置の各種情報を外部装置と通信する。これにより、給水装置と認証されていない外部装置との間で各種情報が通信されることを防止でき、給水装置が意図しない動作をすることを抑制することができる。
(手段2)
手段1に記載の給水装置であって、給水装置における各種設定情報を変更可能な設定部を更に備えてもよい。また、各種設定情報には、当該各種設定情報の少なくとも一部の情報について外部装置からの信号に基づく変更を制限するための変更制限情報が含まれてもよい。そして、給水装置は、外部装置からの信号と変更制限情報とに基づいて各種設定情報を変更可能であってもよい。
こうすれば、外部装置からの信号により、給水装置における各種設定情報を変更することができる。また、変更制限情報の設定により、外部装置からの信号に基づく変更を制限でき、特に給水装置から離れた外部装置によって各種設定情報が意図しない情報に変更されることを防止できる。
(手段3)
手段1または2に記載の給水装置であって、ポンプを制御する制御部を更に備え、設定部は、給水装置の制御のためのスイッチを更に有してもよい。そして、制御部は、外部装置が認証されているときにスイッチの操作がなされたときには、スイッチの操作を無効としてもよい。
こうすれば、外部装置が認証されて給水装置と外部装置とが通信しているときに、設定部のスイッチが操作されたときに、給水装置が意図しない動作をすることを抑制できる。
(手段4)
手段1から3の何れか1つに記載の給水装置であって、給水装置は、給水装置の各種情報を表示する表示部を更に有してもよい。そして、表示部は、通信部が外部装置を認証しているときには所定の表示を行ってもよい。
こうすれば、外部装置の認証がなされているか否かを、表示部を操作するユーザーが認識できる。
(手段5)
手段1から4の何れか1つに記載の給水装置であって、通信部は、外部装置が認証されているときには、認証されている外部装置とは異なる外部装置通信しないものとしてもよい。
こうすれば、給水装置に対して複数の外部装置から同時に設定入力がなされることを防止でき、給水装置が意図しない動作をすることを抑制できる。
(手段6)
手段1から5の何れか1つに記載の給水装置であって、外部装置の認証から所定時間が経過すると外部装置の認証が解除されてもよい。
こうすれば、所定期間を超える長期間にわたって、設定部または他の外部装置から給水装置に対して設定入力が受け入れられないことを防止できる。
(手段7)
手段1から6の何れか1つに記載の給水装置であって、給水装置は、所定の設定モードにおいて前記設定部による各種設定情報の変更を許可してもよい。そして、給水装置は、所定の設定モードであるときには外部装置からの信号に基づく各種設定情報の変更を許可しなくてもよい。
こうすれば、操作表示部による設定入力がなされているときに外部装置からの設定入力が受け入れられることを防止できる。
(手段8)
手段1から7の何れか1つに記載の給水装置であって、通信部は、外部装置から電波を受信して該電波を電力に変換する制御部側アンテナ部を有してもよい。
(手段9)
手段1から8の何れか1つに記載の給水装置であって、通信部は、各種情報を近距離無線通信(NFC)によって外部装置に送信してもよい。
(手段10)
手段1から9の何れか1つに記載の給水装置であって、給水装置の個体識別情報が記憶されるメモリを更に有してもよい。そして、給水装置は、個体識別情報に対応する認証用情報を外部装置から受信したときに当該外部装置が所定条件を満たしていると判定して外部装置を認証してもよい。
(手段11)
本発明に係る給水システムは、手段10に記載の給水装置と、給水装置の個体識別情報と認証用情報とを関連付けて記憶しており、且つ、外部装置と通信可能である、外部サーバと、を備える。そして、外部サーバは、給水装置の個体識別情報を外部装置から受信したときに、給水装置の個体識別情報に関連付けられた認証用情報を外部装置へ送信してもよい。
こうすれば、外部装置は、外部サーバと通信して給水装置の認証用情報を取得することができ、取得した認証用情報を用いて給水装置から認証されることができる。これにより、認証におけるセキュリティを向上できる。
(手段12)
手段11に記載の給水システムであって、外部サーバは、給水装置の個体識別情報に関連付けて当該給水装置の装置情報を記憶していてもよい。そして、外部サーバは、給水装置の個体識別情報を外部装置から受信したときに、給水装置の個体識別情報に関連付けられた当該給水装置の装置情報を外部装置へ送信してもよい。
こうすれば、外部装置は、外部サーバと通信して給水装置の装置情報を取得することができる。外部装置は、取得した装置情報に基づいて、外部装置における表示を変更してもよいし、給水装置と通信する内容を変更してもよい。
(手段13)
本発明の別の給水装置は、建物に水を供給するための給水装置であって、給水装置における各種設定情報を変更可能な設定部と、外部装置と通信可能な通信部と、を備える。各種設定情報には、当該各種設定情報の少なくとも一部の情報について外部装置からの信号に基づく変更を制限するための変更制限情報が含まれる。そして、給水装置は、外部装置からの信号と変更制限情報とに基づいて各種設定情報を変更可能である。
かかる構成により、外部装置からの信号により、給水装置における各種設定情報を変更することができる。また、変更制限情報の設定により、外部装置からの信号に基づく変更を制限でき、特に給水装置から離れた外部装置によって各種設定情報が意図しない情報に
変更されることを防止できる。
(手段14)
手段2を引用する手段3から12の何れか1つに記載の給水装置、または、手段13に記載の給水装置であって、給水装置は、変更制限情報により各種設定情報の変更が制限されているときには、各種設定情報の変更に関して外部装置と通信しなくてもよい。
こうすれば、給水装置は、変更制限情報により各種設定情報の変更が制限されているときに、外部装置によって各種設定情報が変更されることを防止できる。
(手段15)
手段2を引用する手段3から12の何れか1つに記載の給水装置、もしくは、手段13または14に記載の給水装置であって、変更制限情報は、各種設定情報の情報ごとに、外部装置からの信号に基づく変更を制限できる情報であってもよい。そして、給水装置は、各種設定情報のうち変更制限情報により変更が制限されていない情報については外部装置からの信号に基づいて変更可能であり、各種設定情報のうち変更制限情報により変更が制限されている情報については外部装置からの信号に基づいて変更しないものであってもよい。
こうすれば、変更制限情報によって、各種設定情報のうち一部の情報の変更を禁止し、残部の情報の変更を許可することができる。
(手段16)
手段2を引用する手段3から12の何れか1つに記載の給水装置、もしくは、手段13から15の何れか1つに記載の給水装置であって、給水装置は、外部装置から不正な通信がなされたときには、各種設定情報の少なくとも一部の情報について外部装置からの信号に基づく変更が制限されるように変更制限情報を設定してもよい。
こうすれば、外部装置から不正な通信がなされたときに、各種設定情報の少なくとも一部の情報について外部装置による変更を禁止することができ、不正アクセスに対するセキュリティの向上を図ることができる。
本発明の実施形態に係る給水装置の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る給水装置の一例を示す正面図ある。 本発明の実施形態に係る給水装置の一例を示す左側面図である。 制御部の一例を示す概略ブロック構成図である。 制御部により実行される設定情報変更処理の一例を示すフローチャートである。 制御部により実行される操作表示部設定処理の一例を示すフローチャートである。 変形例の制御部および外部表示器を示す図である。 給水システムの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面では同一または相当する構成要素には同一の符号を付して、重複した説明を省略する。
図1〜図3は本発明の実施形態に係る給水装置の一例を示す模式図であり、図1は平面図、図2は正面図、図3は左側面図である。図示するように給水装置10は、ベース20の上に、二台のポンプ30A,30Bと、これらポンプ30A,30Bの中間に配置される圧力タンク50とが載置されている。また、給水装置10は、ポンプ30A,30Bの吐出側に接続される吐出配管40と、圧力タンク50の上部に設置される制御盤60とを具備して構成されている。以下各構成部品について説明する。
まず、給水装置10の建物への給水方式としては、水道本管の水を一旦受水槽に貯留し、受水槽の水を給水対象へポンプにて増圧する受水槽方式、及び、水道本管の本管圧を利用しポンプにて増圧することにより給水対象へ水を供給する直結給水方式などがある。また、給水対象への給水方式としては、ポンプにて増圧した水を直接圧送する直送式、または、ポンプにて増圧した水を屋上のタンクに一旦貯留し、自然流下にて給水を行う高置水槽方式等がある。
ベース20は略矩形の平板状で、長手方向の両側辺は下方向に折り曲げられた後に外方向に折り曲げられることで、L字状の固定辺23,23を構成している。
ポンプ30A,30Bは、それぞれポンプ部31A,31Bと、これらを駆動するモータ部33A,33Bとを備えている。ポンプ部31A,31Bの手前側の端面には、図示しない受水槽または水道本管から分岐した供給管(不図示)を接続する吸込部35A,35Bが設けられ、またポンプ部31A,31Bの上面には吐出部37A,37Bが設けられている。なお、直結給水方式の場合には、吸込部35A,35Bが水道本管から分岐した供給管に逆流防止装置(不図示)を介して接続され、供給管には、水道本管の圧力を検出する図示しない圧力センサが設けられる。以下、供給管に設けられる水道本管の圧力を計測する圧力センサにより検出される圧力値を「吸込側圧力」という。
吐出配管40は略T字状の配管であり、両ポンプ30A,30Bの吐出部37A,37Bに、フロースイッチ49A,49B、及びチェッキ弁(逆止弁)47A,47Bを介してその両端が接続されている。また吐出配管40の中央には吐出集合管43が設けられている。これによって両ポンプ30A,30Bの吐出側は並列に接続され、両ポンプ30A,30Bの吐出流体は吐出集合管43にて合流する。またチェッキ弁47A,47Bによって、ポンプ30A,30Bが停止したときに吐出配管40内の水がポンプ30A,30B側に逆流しない。また吐出配管40の中央の下部にはこの吐出配管40を圧力タンク50に連結する連結配管45が取り付けられ、さらに吐出配管40には配管内圧力を検出する圧力センサ48が取り付けられている。そして圧力タンク50とチェッキ弁47A,47Bの効果によって、ポンプ30A,30Bが停止した後の吐出配管40内の圧力は、水が使用されない限り一定圧力に保持される。以下、圧力センサ48により検出される圧力値を「吐出側圧力」という。
なお、本実施例ではポンプ30A,30Bとポンプ2台の構成だが、ポンプ台数は1台もしくは3台以上の複数台の構成としてもよい。
制御盤60は、ケース61内に、ポンプの運転制御を行う各種電気回路からなる制御部65を内蔵して構成されている。この制御部65は、外部表示器80と有線または無線により通信する通信部73を備えている。外部表示器80としては、例えばスマートフォン、携帯電話、パソコン、タブレット等の汎用端末機器、または遠隔監視器などの専用端末機器が採用される。
図4は、制御部の一例を示す概略ブロック構成図である。図示するように、制御部65は、制御用メモリ66と、演算部69と、I/O部(入力部および出力部)70と、通信部73と、運転パネル(操作表示部)79と、を備えている。運転パネル(操作表示部)79は、設定部71と、表示部72とを備えている。
また、図3のように制御部65は通信部73と別々の基板としてもよい。その場合は、制御部65と通信部73はシリアル通信や信号線等にて接続される。制御部65と通信部73を別々の基板とした場合は、給水装置10から離れた場所(例えば、管理人室や遠隔
監視室等)に設置し、制御部65とシリアル通信、信号線または無線通信等で接続された遠隔監視器内に通信部73を構成してもよい。
設定部71は、外部操作により、給水を行うのに必要な各種設定値(設定情報)を設定するのに使用される(設定入力)。設定部71において設定された各種設定値は、制御用メモリ66に記憶される。一例として、ユーザーは、設定部71を介して、停止圧力、始動圧力、及び、その他制御に必要な情報を設定情報として入力(設定入力)し、変更できるようになっている。
設定情報には、外部表示器80による設定情報の変更を制限する変更制限情報が含まれてもよい。変更制限情報によって設定情報の変更が禁止されているときには、外部表示器80から設定情報を変更することができない。この場合には、設定部71を通じて変更制限情報を変更することで、外部表示器80による設定情報の変更が許容される。これにより、例えば、メンテナンス作業中に、第三者が外部表示器80により設定情報を変更することを防止することができる。また、給水装置10は、マンションやビルの道路に面した外壁面に設置されることもあり、第三者が外部表示器80を用いて不正なアクセスすることが懸念される。これら不正アクセスが確認された場合に、制御部65は、変更制限情報を変更することによって、外部表示器80による設定情報の変更を禁止するとよい。そうすれば、外部表示器80にて設定入力ができなくなり、第三者における不正アクセス等を防止することができる。更に、制御部65は、変更制限情報にて外部表示器80による通信を禁止してもよい。そうすれば、外部表示器80にて給水装置10の各種情報を閲覧することもできなくなるため、不正アクセスへのセキュリティがより向上することとなる。なお、変更制限情報は、設定情報の内容ごとに設定できるものとしてもよい。
本実施形態では設定部71には、各種設定情報を設定する設定モードとするための設定ボタン75が備えられている。設定ボタン75が所定時間(例えば1秒)長押しされると設定部71(操作表示部79)は設定モードとなり、ユーザーは、設定部71より各種設定情報を設定することができる。
表示部72は、ユーザーインターフェースとして機能し、制御用メモリ66に格納されている設定値等の各種データや、現在のポンプ30A,30Bの運転状況(運転情報)、例えばポンプ30A,30Bのそれぞれの運転または停止、運転周波数、電流、吸込側圧力、吐出側圧力、モータ部33A,33Bを駆動するインバータのトリップ、吸入側圧力低下警報、及び、受水槽警報等を表示する。
制御用メモリ66としては、ROM、HDD、EEPROM、FeRAM、及び、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、RAM等の揮発性メモリが使用される。制御用メモリ66には、給水装置10を制御するための制御プログラム、給水装置10の装置情報、故障履歴、運転履歴、及び、設定部71を通じて入力された設定情報等が格納されている。また、制御用メモリ66には、各種データ、例えば演算部69における演算結果のデータ(運転時間、積算値等)、圧力値(吸込側圧力、吐出側圧力)、設定部71を通じて入力された設定情報、及びI/O部70を通じて入力される、またはI/O部70を通じて出力されるデータ等も格納される。
I/O部70としては、ポート等が使用される。I/O部70は、圧力センサ48の入力信号、及び、フロースイッチ49A,49Bの信号等を受け入れて演算部69に送る。演算部69としては、CPUが使用される。演算部69は、制御用メモリ66に格納されているプログラム及び各種データ、並びにI/O部70から入力される信号に基づいて、ポンプ30A,30Bを運転するための各種データの設定、計時、及び、演算等を行う。
また、I/O部70とポンプ30A,30Bを駆動するインバータとは、RS422,232C,485等の通信手段により互いに接続される。I/O部70からポンプ30A,30Bへは、各種設定値や周波数指令値、発停信号(運転・停止信号)などの制御信号がインバータへ送られ、ポンプ30A,30BからI/O部70へは、実際の周波数値や電流値等の運転状況(運転情報)がインバータから逐次送られる。
なお、I/O部70とポンプ30A,30Bを駆動するインバータとの間で送受信される制御信号としては、アナログ信号および/またはデジタル信号を用いることができる。例えば、回転周波数等にはアナログ信号を用い、運転停止指令等にはデジタル信号を用いることができる。また、30A,30Bの可変速制御を行わない場合はインバータはなくてもよい。
通信部73は、有線通信または無線通信によって外部表示器80と通信可能なように構成されている。無線通信としては、例えば近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)の技術を利用することができる。また、Bluetooth(登録商標)およびWi−Fiなど、任意の方式の無線通信を利用することができる。ただし、NFCは、制御部65と外部表示器80とを近づけるだけで通信を完了させることができる点で有利である。また、有線通信としては、例えば制御部65にUSB(Universal Serial Bus)のような外部接続端子が設けられ、ここに外部表示器80が接続されることによって通信がなされてもよいし、RS422,232C,485等のシリアル通信を用いてもよい。
本実施形態では、表示部72として、7セグメントLED及び表示灯などの簡易な表示器を採用することができる。ただし、表示部72は、こうした例に限定されず、ドットマトリクス方式による液晶表示器などであってもよい。また、外部表示器80として、タッチ入力方式または押圧ボタン方式を用いた液晶画面での高機能表示器を採用することができる。この場合、表示部72には簡易な情報を表示でき、外部表示器80には大きな情報量の情報を表示できる。こうした構成により、外部表示器80に、制御部65によるポンプ30A,30Bの運転状況に関した情報など(例えば、目標圧SV、現在圧PV、ポンプ30A,30Bの運転・停止、及び、ポンプ30A,30Bの周波数など)を同一画面上に表示することによって、給水装置に不慣れなユーザーも誤解することなく、給水装置10の状態を認識したり、設定変更を行うことができる。また、給水装置10は、機械室またはポンプ室などの電気的なノイズの多い環境に設置されることがある。こうした場合に備えて、表示部72として、液晶表示やタッチパネルよりも電気的ノイズに強い7セグメントLEDや表示灯、機械的な押圧ボタンなどにて構成された表示器が使用されてもよい。これにより、外部環境から発生される電気的なノイズによって外部表示器80の液晶表示やタッチパネル操作に異常が発生した場合でも、表示部72により給水装置10の運転に必要な最低限度の表示および操作を行うことができる。したがって、給水装置10を電気的ノイズの多い環境下にも設置することができる。
さらに、外部表示器80として、スマートフォン、携帯電話、パソコン、又は、タブレットなどの汎用端末機器を採用した場合には、これらの機器に、外部表示器80として作用するための専用のアプリケーションソフトウエアをインストールさせてもよい。この場合には、専用のアプリケーションソフトウエアをユーザーのレベル又は目的に沿って複数用意してもよい。
なお、制御部65に運転パネル79もしくは表示部72が設けられずに、外部表示器(高機能表示器)80のみが設けられてもよい。この場合、上述した運転パネル79の機能は外部表示器80にて全て実施可能とする。給水装置10には表示器自体を設ける必要がなくなるので、給水装置10全体のコストを更に下げることが可能である。
次に、制御部65による給水装置10の給水制御(自動運転モード)について説明する。ポンプ30A,30Bが停止している状態で吐出側圧力が所定の始動圧力にまで低下すると、制御部65はポンプ30A,30Bの少なくとも一方を始動させる。具体的には、制御部65はポンプ30A,30Bの駆動を開始するようにモータ部33A,33B(インバータを備える場合にはインバータ)に指令を出す。ポンプ30A,30Bの運転中は、設定された圧力(設定圧)により推定末端圧力一定制御または目標圧力一定制御などの制御が行われる。具体的には推定末端圧力一定制御の場合はポンプ30A,30Bの回転数と目標圧力制御カーブとを用いて目標圧(SV)を設定し、目標圧力一定制御の場合は設定圧を目標圧(SV)とする。また、吐出側圧力を現在圧(PV)とする。そして、SVとPVの偏差にてPID演算を行いポンプ30A,30Bの指令回転数が設定される。なお、直結給水にて推定末端圧力一定制御を行う場合、吸込側圧力に基づいて目標圧力制御カーブを補正してもよい。具体的には目標圧力制御カーブを吸込側圧力だけ加算し、目標圧(SV)を算出する。また、制御部65は、本実施形態のようにポンプが複数台ある場合は、同時に起動可能なポンプ台数(ポンプ並列運転台数)にて水量に応じたポンプの台数制御も行われる。
ポンプ30A,30Bの運転中に建物での水の使用が少なくなると、フロースイッチ49A,49Bは、過少水量を検出し、その検出信号を制御部65に送る。制御部65はこの検出信号を受け、ポンプ30A,30Bに指令を出して吐出側圧力が所定の運転停止圧力に達するまでポンプ30A,30Bの回転数を増加させ、圧力タンク50に蓄圧した後ポンプ30A,30Bを停止(小水量停止)させる。ポンプ30A,30Bが小水量停止した後に、再び建物内で水が使用されると吐出側圧力が始動圧力以下まで低下しポンプ30A,30Bが始動する。なお、本実施形態のようにポンプが複数台ある場合には、始動するポンプ30A,30Bをローテーションさせ、ポンプ30A,30B内に水が滞留するのを防ぐことが好ましい。また、小水量を検知する方法としては、フロースイッチ49A,49Bを用いずに、モータ部33A,33Bの電流値による低負荷や締切圧力等その他の手段を用いてもよい。
図5は、制御部により実行される設定情報の変更処理の一例を示すフローチャートである。本実施形態の設定情報変更処理は、給水装置10と外部表示器80との通信が確立したときに開始される。ここで、制御部65は、外部表示器80による設定情報の変更を制限する変更制限情報を参照し、外部表示器80との通信を確立するか否かを判断してもよい。具体的は、変更制限情報によって設定情報の変更が禁止されているときには、外部表示器80からの通信要求を拒否し、図5の処理を行わない。
制御部65は、設定情報変更処理を開始すると、まず、操作表示部(運転パネル)79が設定モードであるか否かを判定する(ステップS100)。設定モードは、ユーザーが操作表示部79を用いて設定変更を行っている状態を示す。例えば、ユーザーによって設定ボタン75が所定時間(例えば1秒)長押しされたときに設定モードが選択された状態となる。次に、制御部65は、ステップS105にて、入力許可フラグFpの状態により他の外部表示器80による認証がなされているか否かを確認する。入力許可フラグFpは、認証中を示すフラグである。いまは、操作表示部79が設定モードではなく、且つ他の外部表示器80における認証がなされていないときを考える。
操作表示部79が設定モードでなく(S100:No)、入力許可フラグFpが値0であるときには(S105:Yes)、制御部65は、通信している外部表示器80を認証するか否か判定する(ステップS110)。ステップS110の処理は、設定情報の変更指令(設定入力)を送信している外部表示器80が所定条件を満たす適正な権限を有するか否かを確認する処理であり、制御部65は、例えば所定のパスワードを受信したときに
外部表示器80を認証すると判断する。制御部65は、外部表示器80を認証できないときには(S110:No)、そのまま設定情報変更処理を終了する。また、制御部65は、外部表示器80が認証されないときに、または所定回数(例えば3回)連続して外部表示器80が認証されないときに、給水装置10に対して不正アクセスが確認されたと判断してもよい。このときには、制御部65は、少なくとも一部の設定情報について変更が制限されるように変更制限情報を設定してもよい。
なお、ステップS110における認証手段は、外部表示器80との通信を用いた手段に限らない。制御部65は、操作表示部79等における所定の操作により外部表示器80を認証してもよい。その場合、ステップS100とステップS105の処理は省略しても良い。一例として、ユーザーが操作表示部79を用いて、パスワードや外部表示器80固有の機器情報を入力する等の所定の操作を行うことにより外部表示器80を認証してもよい。又は、制御部65の基板上や設定部71に外部表示器80による通信を許可するためのスイッチやボタンを設けたり、操作手順を設けても良い。これらの給水装置10の操作による認証手段を設けることにより、外部表示器80のアプリケーションソフトウエアを第三者に偽造されても、給水装置10の操作における認証がなされない限りは、設定入力が許可されないことを意味する。また、これらの認証方法を外部表示器80を操作するユーザー毎(例えば、一般ユーザやメンテナンス作業員等)にレベル分けしてもよい。例えば、一般ユーザーが変更可能な設定情報の認証は、外部表示器のアプリケーションソフトウエアにて行い、メンテナンス作業員にのみ変更可能な設定情報の認証は、操作表示部79を用いた認証手段とする。ユーザーレベル毎に書き換え可能な設定情報を分けることにより、給水装置10の設定情報の設定ミスを予防すると共に設定入力に対するセキュリティが向上する。
外部表示器80を認証するときには(S110:Yes)、制御部65は、入力許可フラグFpに値1を設定し(ステップS120)、許可時間カウンタCpをリセットして計時を開始する(ステップS130)。これにより、制御部65が設定入力許可状態となる。また、許可時間カウンタCpは、外部表示器80の認証が行われてからの時間、つまり、制御部65が入力許可状態とされてからの時間を示す計時値である。
続いて、制御部65は、外部表示器80から設定変更が要求されているか否かを判定する(ステップS140)。いまは、外部表示器80から設定変更が要求されているときを考える。設定変更が要求されているときには(S140:Yes)、制御部65は、設定変更の要求が適正であるか否かを判定する(ステップS150)。制御部65は、例えば、設定変更の要求が設定情報の変更を許容する許容範囲内にあるか否かを判定する。この許容範囲は、例えば設定値として許容される上限値と下限値との少なくとも一方としてもよいし、現在記憶されている設定値から変更が許容される変更量の上限値としてもよい。また、制御部65は、外部表示器80から受信した信号が予め定められた符号化規則に従っているか否かを判定してもよい。この判定としては、例えばパリティビットまたはチェックサム等を用いた誤り検出が挙げられる。また、制御部65は、外部表示器80から受信した信号の同期コードが一致しているか否か、外部表示器80との通信に異常が生じているか否かを合わせて判定してもよい。
さらに、制御部65は、変更制限情報によって変更が制限されている設定情報に対して変更が要求されているときには、設定変更の要求が適正でないと判定してもよい。特に変更制限情報によって設定情報の一部の変更が制限されているときに複数の設定情報の変更が要求されているときには、変更が制限されている設定情報に対する変更の要求は適正でなく、変更が制限されていない設定情報に対する変更の要求は適正であると判定してもよい。これにより、変更制限情報によって、一部の設定情報の変更が制限され、残部の設定情報の変更が許可される。
外部表示器80からの設定変更の要求が適正でないときには(S150:No)、制御部65は、所定の繰り返し回数(例えば10回など)連続して適正でない判断がなされていないか否か判定する(ステップS160)。適正でない判断が所定の繰り返し回数未満であるときには(S160:No)、制御部65は、一時的な通信のエラーと判断して、再びステップS140の処理に戻り、外部表示器80からの設定変更の要求を受信する。一方、適正でない判断が所定の繰り返し回数連続したときには(S160:Yes)、制御部65は、外部表示器80からの設定情報の変更を受け入れられないと判断し、入力許可フラグFpに値0を設定して(ステップS180)、設定情報変更処理を終了する。これにより、外部表示器80からの設定入力は受け入れられず、制御部65の入力許可状態が解除される。
そして、外部表示器80からの設定変更の要求が適正であるときには(S150:Yes)、制御部65は、制御用メモリ66に設定情報を記憶する(ステップS160)。続いて、制御部65は、許可時間カウンタCpを参照値Crefと比較する(ステップS170)。制御部65は、許可時間カウンタCpが参照値Cref以下のときには(S170:No)、再びステップS140の処理に戻り、外部表示器80から設定変更が要求されていないか判定する。ステップS170の処理は、外部表示器80の認証が行われてから所定時間(例えば数秒など)が経過したか否かを判定する処理である。そして、所定時間が経過するまでは、再度の認証を行わずに再び外部表示器80からの設定情報の変更指令を受け入れる。これにより、給水装置10と外部表示器80との認証の手続きに必要な通信回数を削減することができ、通信の効率化を図ることができる。ただし、こうした例に限定されず、制御部65は、設定情報を変更して記憶する毎に、外部表示器80に対して認証処理を行ってもよい。
制御部65は、外部表示器80から複数の設定情報の変更指令がなされているときには、ステップS140〜S170の処理を繰り返して実行する。また、制御部65は、外部表示器80から設定変更の要求がなされていないときには(S140:No)、ステップS170に進んで、許可時間カウンタCpを参照値Crefと比較する。そして、許可時間カウンタCpが参照値Crefを超えているときには(S170:Yes)、制御部65は、入力許可フラグFpに値0を設定して(ステップS180)、設定情報変更処理を終了する。これにより、外部表示器80の認証がなされてから所定時間が経過したときには、外部表示器80の認証が解除される。
ステップS160にて正常に設定変更がなされる度に、許可時間カウンタCpをリセットし計時をリスタートさせてもよい。そうすることで、連続して多量の設定値を変更する際にも、設定変更途中で許可時間カウンタCpがカウントアップすることなく設定値変更が終了するまで認証を維持することができる。
ステップS100の処理において操作表示部79が設定モードであるとき(S100:Yes)、制御部65は、そのまま設定情報変更処理を終了する。これにより、操作表示部79において設定情報が変更されているときには、外部表示器80が認証されないので、外部表示器80から設定情報の変更がなされてしまうことを防止できる。また、ステップS110の処理において入力許可フラグFpが値1のときには(S105:No)、既に他の外部表示器によって入力許可状態とされていると判断して、外部表示器80の認証要求が受付けられないので、複数の外部表示器80からの設定入力が受け入れられることを防止できる。ここで、本実施形態では、外部表示器80の認証がなされてから所定時間が経過したときには外部表示器80の認証が解除されるので、長時間にわたって認証された外部表示器80以外の何等か手段における設定情報の変更が受け入れられない状態が継続されることを防止できる。
また、ステップS100の処理において操作表示部79が設定モードであるとき(S100:Yes)、制御部65は、外部表示器80に設定モードである報知を行ってもよい。外部表示器80は、給水装置10より通信部設定モードである報知を受信したら、設定不可である旨をユーザーに報知するとよい。更に、外部表示器80は、許可フラグFpの状態や許可時間カウンタCpの状態を表示してもよい。そうすることで、外部表示器80のユーザーは給水装置10の状態を確認することが出来る。
次に、本実施形態の操作表示部(運転パネル)79が操作されたときの制御について説明する。図6は、制御部により実行される操作表示部の設定に関する処理の一例を示すフローチャートである。この操作表示部設定処理は、ユーザーによって操作表示部79が操作されたときに開始される。
操作表示部設定処理が開始されると、制御部65は、まず入力許可フラグFpが値0であるか否かを判定する(ステップS200)。上記したように、入力許可フラグFpは、外部表示器80から設定入力が受信され、外部表示器80の認証がなされているときに値1が設定される。
入力許可フラグFpが値0のときには(S200:Yes)、制御部65は、外部表示器80による設定入力は行われていないと判断し、操作表示部79の操作を有効にする(ステップS210)。続いて、制御部65は、設定ボタン75が所定時間にわたって押されることにより設定モードが要請されているか否かを判定する(ステップS220)。そして、設定モードが要求されていない時には(S220:No)、そのまま操作表示部設定処理を終了し、設定モードが要求されているときには(S220:Yes)、操作表示部79を設定モードにして(ステップS230)、操作表示部設定処理を終了する。操作表示部79が設定モードに設定されることにより、ユーザーは、操作表示部79を操作して設定情報を変更することができる。また、このときには、上記した図5の設定情報変更処理のステップS100の処理において、操作表示部79が設定モードであると判定され、外部表示器80による設定入力が受け入れられない。
ステップS200で入力許可フラグFpが値1のときには(S200:No)、制御部65は、操作表示部79の操作を無効にする(ステップS240)。これにより、外部表示器80によって設定情報が変更されているときに、操作表示部79が操作されて給水装置10が誤作動してしまうことを抑制できる。ここで、制御部65は、操作表示部79の操作を無効にしているときに、操作表示部79のトグルスイッチまたはプッシュスイッチ等のスイッチ(図示せず)が操作されたときには、外部表示器80による入力許可状態が解除された後に、スイッチの操作に基づく制御を行ってもよい。こうした制御により、外部表示器80によって設定情報が変更されているときに操作表示部79のスイッチが操作されても、給水装置10が意図しない動作をすることを抑制できる。
また、制御部65は、入力許可フラグFpが値1のときには、外部表示器80による入力許可状態であることを操作表示部79に表示して(ステップS250)、操作表示部設定処理を終了する。操作表示部79での表示は、任意のものとすることができ、例えば、表示部72の7セグメントLED(図示せず)に、「Con」を模した記号を表示してもよい。これにより、外部表示器80による入力許可状態であることを、操作表示部79を操作するユーザーが認識できる。
なお、図4の構成において、操作表示部79に演算部(不図示)やメモリ(不図示)を追加で設けても良い。また、通信部73にも演算部(不図示)やメモリ(不図示)を追加で設けても良い。その場合、図5および図6の処理はどの演算部にて行ってもよい。演算部を複数
に分散させることにより、例えば、給水に関する処理を演算部69にて実施し、外部表示器80との認証処理を通信部の演算部にて実行し、表示操作に関する処理を表示部の演算部にて実施するとよい。これにより同時に処理できる工程が増え、処理速度が向上する。また、給水装置10に関連する各種設定値や各種情報も、どの記憶部にて保存してもよいし、複数のメモリに記憶してもよい。それにより、複数のメモリのうち何れかが破損した場合でも、正常に動作するメモリの情報を用いて、給水装置10に関連する各種設定値や各種情報を復旧させることができる。
図4の他の構成として、演算部69および制御用メモリ66は、操作表示部79に設けてもよいし、通信部73に設けてもよいし、操作表示部79や通信部73を制御部65と別基板として、通信やバスにて接続する構成としてもよい。
(変形例)
図7は、変形例の制御部および外部表示器を示す図である。変形例では、通信部73が、制御部側アンテナ部76、及び、集積回路77を備えている。集積回路77は、制御部側アンテナ部76、記憶部78に電気的に接続されている。なお、図7に示す制御部65Aは表示部72を備えていないが、表示部72を備えてもよい。また、変形例の制御部65Aは、ポンプ30A,30B等の給水装置10の他の構成と一体に設けられていてもよいし、給水装置10のデータを中継するための装置として給水装置10の他の構成から離れて設けられてもよい。
変形例の外部表示器80は、電波を送受信する表示器側アンテナ部81と、表示部82と、バッテリー83と、データリーダー84と、を備えている。この外部表示器80では、表示器側アンテナ部81で受信したデータがデータリーダー84で読み取られる。そして、データリーダー84で読み取られたデータ(例えば、目標圧SV、現在圧PV、ポンプ30A,30Bの周波数など)が表示部82で表示される。バッテリー83は、表示器側アンテナ部81、データリーダー84、および表示部82に電力を供給する。
外部表示器80として、例えばスマートフォン、携帯電話、パソコン、タブレット等の汎用端末機器を用いてもよく、遠隔監視器などの専用の端末機器を用いてもよい。特に、スマートフォンなどの汎用端末機器を外部表示器として使用すれば、専用の表示器を制作するコストが削減できるので、給水装置のコストを下げることができる。また、複数のユーザーが個々の汎用端末機器に給水装置10の状態を表示させたり設定したりすることができるので、ユーザーのレベル又は目的に沿った表示操作を提供することが可能である。たとえば、マンションまたはビルの管理人のような給水装置に関する専門知識のないユーザーに対して、ポンプ30A,30Bの制御に関する情報などを分かり易く知らせることができる給水装置を安価に提供することができる。
外部表示器80は、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)の技術によって制御部65Aと接続される。より具体的には、外部表示器80を制御部65Aに近づけた状態で、表示器側アンテナ部81が電波を発生すると、その電波を制御部側アンテナ部76が受け取り、制御部側アンテナ部76は電波を電力に変換する。この電力は集積回路77および記憶部78に供給されてこれら集積回路77および記憶部78を駆動する。外部表示器80が記憶部78のデータを読取る場合、集積回路77は、電波に含まれる通信データに基づいて、記憶部78に記憶されているデータを読み取り、制御部側アンテナ部76にデータを送る。制御部側アンテナ部76は、データとともに電波を表示器側アンテナ部81に送信する。データリーダー84は、表示器側アンテナ部81が受信したデータを読み取り、そのデータを表示部82に表示させる。また、外部表示器80が記憶部78のデータを変更する場合、集積回路77は、電波に含まれる通信データに基づいて、記憶部78のデータを変更し、制御部側アンテナ部76にデータ変更が実行されたことを
意味するデータを送る。制御部側アンテナ部76は、データとともに電波を表示器側アンテナ部81に送信する。データリーダー84は、表示器側アンテナ部81が受信したデータを読み取り、データ変更が実行されたことを表示部82に表示させる。
外部表示器80は、表示を消去するためのクリアボタン86と、データをリセットするためのリセットボタン(不図示)を備えていてもよい。ユーザーがクリアボタン86を押すと、表示部82の表示が消去される。また、リセットボタンを押すと、リセット信号が制御部65Aに送信され、リセット信号を受信した制御部65Aは、メンテナンス情報などのデータをリセットする。本実施形態のクリアボタン86は、表示部82の画面上に現れる仮想的なボタンであるが、クリアボタン86は表示部82の外に設けられた機械的なボタンであってもよい。なお、実施形態および変形例の制御部65,65Aにクリアボタン、リセットボタンを設けてもよい。
変形例では、制御部65Aの記憶部78に記憶されているデータは、無線通信により制御部65Aから外部表示器80に送られる。変形例によれば、給水装置10の電源が入っていない場合でも、制御部側アンテナ部76は外部表示器80から発せられる電波から電力を発生し、集積回路77および記憶部78を駆動することができる。したがって、給水装置10のメンテンナンス中などにおいて制御部65Aに電力が供給されていないときでも、外部表示器80は、制御部65Aの記憶部78からデータを取得して表示したり、記憶部78に記憶されているデータを変更することができる。なお、このときには、制御部65Aの集積回路77が図5に示す設定情報変更処理を行ってもよい。
NFCは、数cmの近距離にて相互通信する技術である。変形例の制御部65Aを給水装置10の他の構成と一体に設けられている場合、外部表示器80にて各種情報を表示または変更するときには、ユーザー及びメンテナンス員は、相互通信可能な距離まで外部表示器80を制御部65Aに近づけることになる。このことは、外部表示器80を操作するときは、ユーザーおよびメンテナンス員は給水装置10の近くにいることを意味する。このため、例えば消耗品の交換作業中にリセットボタンが押されてポンプが起動するといった誤操作に起因した給水装置10の予期しない動作を防止することに繋がる。また、複数の給水装置10が設置された現場では、表示したい給水装置10の近距離で相互通信が可能となる為、意図しない別の給水装置の状態を表示または設定変更してしまうという誤表示または誤操作を防止することが出来る。
なお、本実施形態または変形例の給水装置10の通信部73は、公衆回線やネットワーク、専用回線等を介して、保守管理会社または管理人室に設けられた遠隔監視装置(例えば、パソコン、スマートフォン、又は、専用モニター)と通信してもよいし、また、遠隔監視装置用の通信部(不図示)を別途設けてもよい。この場合、ポンプの運転情報等が、通信部73もしくは遠隔監視装置用の通信部から遠隔監視装置に送信される。遠隔監視装置は、受信したデータを表示する表示部を備えてもよい。また、遠隔監視装置は給水装置10から受信したデータを、外部表示器80に送信してもよいし、外部表示器80を経由して給水装置の状態を遠隔監視装置に送信してもよい。また、外部表示器80および遠隔監視装置は、給水装置10から受信したデータを外部サーバに送信して記憶させてもよい。また、遠隔監視装置から各種データの書き込みを行ってよいし、外部表示器から遠方監視装置へ各種データを書き込み更に遠方監視装置より給水装置10へ各種データの書き込みを行ってもよい。このときには、給水装置10は、外部表示器80から設定情報の変更指令を受信したときと同様に、遠隔監視装置から設定情報の変更指令を受信したときに、上記した設定情報変更処理を実行して、遠隔監視装置の認証がなされたときに入力許可フラグFpに値1を設定すればよい。
また、装置情報には、給水装置10の構成を示す機種識別情報(例えば機種名、型番な
ど)が含まれてもよい。また、制御部65は、予め記憶された対応表を用いて、機種名から給水装置10の装置情報(例えば、ポンプの台数、ポンプの出力、ポンプの口径、及び、給水方式のうち、少なくとも1つの情報)を取得してもよい。反対に、制御部65は、記憶部78に記憶されている装置情報に基づいて、給水装置の機種識別情報を取得してもよい。そして、制御部65は、取得した装置情報または機種識別情報を外部表示器80に表示させてもよい。
更には装置情報には、個別の給水装置10を識別するためのシリアル番号が含まれてもよい。また、外部表示器80および遠隔監視装置は、給水装置10から受信したシリアル番号を外部サーバに送信し、外部サーバに記憶されたシリアル番号に対応した給水装置10の装置情報(例えば、ポンプの台数、ポンプの出力、ポンプの口径、及び、給水方式のうち、少なくとも1つの情報)を取得してもよい。そして、取得した装置情報または機種識別情報にて、外部表示器80にデータ表示をさせてもよいし、更には外部表示器80より給水装置10の設定変更を行ってもよい。更に、給水装置10は、外部表示器80を認証する際にシリアル番号に関連付けしたパスワードを用いても良い。このパスワードを外部サーバ上に保存管理し、外部表示器80は給水装置10に設定変更する度に外部サーバから認証パスワードを取得することで、認証におけるセキュリティが向上する。図8は、こうした内容を実現できる給水システム90の一例を示す図である。なお、図8には、給水システム90に加えて、外部表示器80も示している。給水システム90は、給水装置10と、外部サーバ92と、を備えている。外部サーバ92には、複数の給水装置10の個体識別情報(機種識別情報、シリアル番号など)が記憶されているとともに、個体識別情報に関連付けて認証用情報(認証パスワードなど)および装置情報が記憶されている。外部サーバ92は、外部表示器80および遠隔監視装置などの外部装置と通信可能であり、外部装置から個体識別情報を受信したときに、対応する認証用情報および装置情報を外部装置へ送信する。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその均等物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
10…給水装置
20…ベース
30A,30B…ポンプ
40…吐出配管
45…連結配管
48…圧力センサ
50…圧力タンク
60…制御盤
65,65A…制御部
66…制御用メモリ
69…演算部
70…I/O部
71…設定部
72…表示部
73…通信部
76…制御部側アンテナ部
77…集積回路
78…記憶部
79…運転パネル
80…外部表示器
81…表示器側アンテナ部
82…表示部
83…バッテリー
84…データリーダー
90…給水システム
92…外部サーバ

Claims (13)

  1. 建物に水を供給するための給水装置であって、前記給水装置の操作に不馴れなユーザーおよびメンテナンス作業員を含む複数のユーザーが個々の外部表示器によって前記給水装置と通信し、前記複数のユーザーのユーザーレベルに合わせて前記個々の外部表示器に前記給水装置の状態を表示させたり前記個々の外部表示器によって前記給水装置を設定したりすることができる給水装置であって、
    ポンプを制御する制御部と、前記外部表示器と通信可能な通信部と、前記給水装置の個体識別情報が記憶されるメモリと、前記給水装置における設定情報を変更可能な設定部と、耐電気的ノイズ性の操作表示部と、を備え、
    前記通信部は、前記制御部と前記操作表示部との少なくとも一方が形成された基板と別の基板に構成され、前記制御部と前記操作表示部との前記少なくとも一方と、前記通信部とはシリアル通信で接続され、
    前記給水装置は、前記給水装置の前記個体識別情報としてのシリアル番号に基づいた認証用情報を前記外部表示器から受信したときに前記外部表示器を認証し、
    前記通信部は、前記外部表示器が認証されているときに前記給水装置の設定情報を含む前記給水装置の情報を前記外部表示器と通信することができ、
    前記設定情報には、当該設定情報の少なくとも一部の情報について前記外部表示器からの信号に基づく変更を制限するための変更制限情報が含まれ、
    前記変更制限情報は、前記ユーザーレベルに応じて設定され、
    前記給水装置は、前記外部表示器からの信号と前記変更制限情報とに基づいて前記設定情報を変更可能である、
    水装置。
  2. 前記設定部は、前記給水装置の制御のためのスイッチを更に有し、
    前記制御部は、前記外部表示器が認証されているときに前記スイッチの操作がなされたときには、前記スイッチの操作を無効とする、
    請求項1に記載の給水装置。
  3. 前記操作表示部は、前記通信部が前記外部表示器を認証しているときには所定の表示を行う、
    請求項1または2に記載の給水装置。
  4. 前記通信部は、前記外部表示器が認証されているときには、認証されている前記外部表示器とは異なる外部表示器を認証しないことを特徴とする、
    請求項1からの何れか1つに記載の給水装置。
  5. 前記外部表示器の認証から所定時間が経過すると前記外部表示器の認証が解除されることを特徴とする
    請求項1からの何れか1つに記載の給水装置。
  6. 前記給水装置は、所定の設定モードにおいて前記設定部による前記設定情報の変更を許可し、且つ、前記所定の設定モードであるときには前記外部表示器からの信号に基づく前記設定情報の変更を許可しない、
    請求項1からの何れか1つに記載の給水装置。
  7. 前記通信部は、前記外部表示器から電波を受信して該電波を電力に変換する制御部側アンテナ部を有する請求項1からの何れか1つに記載の給水装置。
  8. 前記通信部は、前記情報を近距離無線通信(NFC)によって前記外部表示器と通信する、請求項1からの何れか1つに記載の給水装置。
  9. 請求項1から8の何れか1つに記載の給水装置と、
    前記給水装置の個体識別情報と前記認証用情報とを関連付けて記憶しており、且つ、前記外部表示器と通信可能である、外部サーバと、
    を備え、
    前記外部サーバは、前記給水装置の個体識別情報を前記外部表示器から受信したときに、前記給水装置の個体識別情報に関連付けられた前記認証用情報を前記外部表示器へ送信する、
    給水システム。
  10. 請求項1から8の何れか1つに記載の給水装置と、
    記給水装置の個体識別情報に関連付けて当該給水装置の構成を示す情報である装置情報を記憶しており、前記給水装置の個体識別情報を前記外部表示器から受信したときに、前記給水装置の個体識別情報に関連付けられた当該給水装置の前記装置情報を前記外部表示器へ送信する外部サーバと、
    を備える給水システム。
  11. 前記給水装置は、前記変更制限情報により前記設定情報の変更が制限されているときには、前記設定情報の変更に関して前記外部表示器と通信しない、
    請求項1から8の何れか1つに記載の給水装置、または、請求項9もしくは10に記載の給水システム
  12. 前記変更制限情報は、前記設定情報の情報ごとに、前記外部表示器からの信号に基づく変更を制限できる情報であり、
    前記給水装置は、前記設定情報のうち前記変更制限情報により変更が制限されていない情報については前記外部表示器からの信号に基づいて変更可能であり、前記設定情報のうち前記変更制限情報により変更が制限されている情報については前記外部表示器からの信号に基づいて変更しない、
    請求項1から8の何れか1つに記載の給水装置、または、請求項9から11の何れか1つに記載の給水システム
  13. 前記給水装置は、前記外部表示器から不正な通信がなされたときには、前記設定情報の少なくとも一部の情報について前記外部表示器からの信号に基づく変更が制限されるように前記変更制限情報を設定する、
    請求項1から8の何れか1つに記載の給水装置、または、請求項9から12の何れか1つに記載の給水システム
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