JP6900007B2 - 配信装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、上述した従来の技術では、演算モジュールの配信タイミングについてまでは検討がなされておらず、例えば、学習が深化した演算モジュールを自動車に対して一斉に配信すると、通信量が膨大になるという問題が生じるおそれがあった。
以下、図を参照して本実施形態の演算モジュール配信システム1の概要について説明する。
図1は、本実施形態の演算モジュール配信システム1の機能構成の一例を示す図である。演算モジュール配信システム1は、車両CRに対して演算モジュールを配信する配信装置70と、ログデータ記憶部80と、モジュールライブラリ90とを備える。まず、車両CRの機能構成について説明する。
車両CRは、車載制御装置10と、検出情報生成部20と、車載装置30と、ロガー40と、通信部50と、モジュール更新部60とを備えている。車載制御装置10と検出情報生成部20との間、及び車載制御装置10と車載装置30との間は、例えばCAN(Controller Area Network)などの車載通信ネットワークによって相互に接続されており、情報の授受が可能である。
なお、本実施形態では、車載制御装置10は、検出情報生成部20や車載装置30から独立した筐体を有する装置であるとして説明するがこれに限られない。車載制御装置10は、検出情報生成部20や車載装置30と一体化された装置として構成されてもよい。
センサ部200は、車両CRの周囲の状況を検出するセンサ等であり、検出した結果を、検出結果処理部210を介して、又は直接、検出結果DRとして車載制御装置10に出力する。本実施形態の一例として、センサ部200は、LIDAR装置201と、ミリ波装置202と、GNSS装置203と、カメラ装置204とを備えている。
LIDAR装置201は、LIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)による車両CRの周囲の画像取得及び測距を行う。LIDAR装置201は、画像取得結果及び測距結果を検出結果DRとして出力する。
ミリ波装置202は、ミリ波を用いて車両CRの周囲の形状検出及び測距を行う。ミリ波装置202は、形状検出結果及び測距結果を検出結果DRとして出力する。
GNSS装置203は、GNSS(Global Navigation Satellite System)による測位衛星からの測位信号を受信する。GNSS装置203は、受信した測位信号を検出結果DRとして出力する。
カメラ装置204は、可視光や赤外光を用いて車両CRの周囲の画像取得及び測距を行う。カメラ装置204は、画像取得結果及び測距結果を検出結果DRとして出力する。
画像認識部211は、LIDAR装置201やカメラ装置204が出力する画像取得結果及び測距結果に基づいて、これらの画像に含まれる物体の有無、物体の形状・大きさ・種類、物体までの距離、物体の移動速度などを認識する。画像認識部211は、画像認識の結果を検出結果DRとして車載制御装置10に出力する。
物体検出部212は、ミリ波装置202が出力する形状検出結果及び測距結果に基づいて、物体の有無、物体の形状・大きさ・種類、物体までの距離、物体の移動速度などを検出する。物体検出部212は、物体検出の結果を検出結果DRとして車載制御装置10に出力する。
位置推定部213は、GNSS装置203が出力する測位信号に基づいて、自車の位置を推定する。位置推定部213は、自車の位置推定の結果を検出結果DRとして車載制御装置10に出力する。
これらECU300は、車載制御装置10から出力される制御情報CMDに基づいて動作し、アクチュエータ類を駆動するための情報や信号を出力する。
車載制御装置10は、取得部120(不図示)と、演算モジュールMと、出力部130(不図示)とを、ソフトウエア又はハードウエアによる機能部として備える。
選択モジュール100は、取得部120が取得した検出結果DRに基づいて、次階層の複数の演算モジュールMの中から車両CRの周囲の状況に応じた演算を行う演算モジュールMを選択する。この選択モジュール100は、ニューラルネットワークNN(例えば、深層ニューラルネットワーク)によって演算を行う。以下の説明において、ニューラルネットワークNNによって演算を行う演算モジュールMのことを、ニューロ演算モジュールMNともいう。
すなわち、演算モジュールMは、選択モジュール100が前段の演算モジュールMとして、制御モジュール110が後段の演算モジュールMとして、階層化されている。
制御モジュール110の階層化について説明する。階層化された制御モジュール110には、前段制御モジュール110aと、後段制御モジュール110bとがある。このうち、前段制御モジュール110aは、検出結果DRに基づいて、車両CRの目標挙動TBを判定する。後段制御モジュール110bは、前段制御モジュール110aによって判定された車両CRの目標挙動TBに基づいて、車載装置30に与える制御情報CMDを生成する。
図1に示す一例では、制御モジュール110のうち、制御モジュール111と制御モジュール112とが、前段制御モジュール110aに相当し、制御モジュール115と制御モジュール116とが後段制御モジュール110bに相当する。すなわち、同図の一例では、制御モジュール111と制御モジュール115とが互いに階層化され、制御モジュール112と制御モジュール116とが互いに階層化されている。
選択モジュール100の階層化について説明する。階層化された選択モジュール100には、前段選択モジュール100aと、後段選択モジュール100bとがある。このうち、前段選択モジュール100aは、次階層の複数の選択モジュール100の中から車両CRの周囲の状況に応じた選択モジュール100を選択する。後段選択モジュール100bは、前段選択モジュール100aによって選択され、次階層の複数の演算モジュールMの中から車両CRの周囲の状況に応じた演算モジュールMを選択する。
配信装置70は、車両CRから提供されるログデータに基づいて演算モジュールMを再学習することにより演算モジュールMを更新し、更新した演算モジュールMを車両CRに配布する。配信装置70には、ログデータ記憶部80と、モジュールライブラリ90とが接続される。なお、これらログデータ記憶部80とモジュールライブラリ90とは、配信装置70とは別体の装置として構成されるとして説明するがこれに限られない。配信装置70と、ログデータ記憶部80と、モジュールライブラリ90とは、一部又は全部が一体の装置として構成されてもよい。
モジュールライブラリ90には、配信装置70が配信する演算モジュールMが記憶される。配信装置70は、モジュールライブラリ90に記憶される演算モジュールMから配信対象の演算モジュールMを選択し、選択した演算モジュールMを車両CRに対して配信する。
配信装置通信部710は、車両CRの通信部50が送信するログデータを受信する。また、配信装置通信部710は、配信対象演算モジュールMDTを車両CRに対して送信する。
情報取得部720は、ログデータ記憶部80(記憶部)から、検出結果DR及び制御情報CMDを取得する。
学習部730は、情報取得部720が取得する検出結果DR及び制御情報CMDに基づいて、ニューロ演算モジュールMNに対する学習を行う。
選択部740は、学習部730が行う学習により更新されたニューロ演算モジュールMNである更新後演算モジュールMATのうち、所定の選択条件を満たす更新後演算モジュールMATを、配信対象演算モジュールMDTとして選択する。
次に、図3を参照して、車載制御装置10の演算経路について説明する。
図3は、本実施形態の車載制御装置10の演算経路の一例を示す図である。選択モジュール101は、不図示の取得部120から検出結果DRを取得する。選択モジュール101は、選択モジュール102又は制御モジュール112のいずれを選択するべきかを、検出結果DRに基づいて判定する。この一例では、選択モジュール101は、選択モジュール102を選択する。次に、選択モジュール102は、選択モジュール103又は制御モジュール111のいずれを選択するべきかを、検出結果DRに基づいて判定する。この一例では、選択モジュール102は、制御モジュール111を選択する。制御モジュール111は、車両CRの目標挙動TBを判定し、制御モジュール115に目標挙動TBを供給する。制御モジュール115は、目標挙動TBに基づいて制御情報CMDを生成する。生成された制御情報CMDは、不図示の出力部130によって各ECU300に供給される。
図4は、本実施形態の車載制御装置10の処理の流れの一例を示す図である。この一例では、車載制御装置10は、1つの選択モジュール100と、2つの制御モジュール110とを演算モジュールMとして備える。この一例の場合、車載制御装置10の演算モジュールMは、1段目の選択モジュール100と、2段目の制御モジュール110との2層に階層化されている。
(ステップS20)検出結果処理部210は、ステップS10において出力された検出結果DRに基づいて、物体の有無、物体の形状・大きさ・種類、物体までの距離、物体の移動速度などを検出する。検出結果処理部210は、検出した結果を検出結果DRとして車載制御装置10に出力する。
(ステップS30)車載制御装置10の取得部120は、センサ部200から出力される検出結果DR、又は検出結果処理部210から出力される検出結果DRを取得する。
(ステップS50)制御モジュール110は、検出結果DRに基づいて制御情報CMDを生成する。ここで、選択モジュール100が制御モジュール110−Aを選択した場合(ステップS40;A)には、制御モジュール110−AによってステップS50−1が実行される。選択モジュール100が制御モジュール110−Bを選択した場合(ステップS40;B)には、制御モジュール110−BによってステップS50−2が実行される。
次に、図5を参照して、車載制御装置10の処理の流れの第2の例について説明する。
図5は、本実施形態の車載制御装置10の処理の流れの第2の例を示す図である。なお、以下の説明では、図4の一例において説明した各部及び各動作と同一のものについては、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施例では、図4に示した実施例1に対して、制御モジュール110が複数の階層に分割されている点で異なる。
次に、図6を参照して、車載制御装置10の処理の流れの第3の例について説明する。
図6は、本実施形態の車載制御装置10の処理の流れの第3の例を示す図である。なお、以下の説明では、図4及び図5の一例において説明した各部及び各動作と同一のものについては、同一の符号を付してその説明を省略する。本実施例では、図4に示した実施例1に対して、選択モジュール100が複数の階層に分割されている点で異なる。
(ステップS250)後段選択モジュール100bは、複数の制御モジュール110(制御モジュール110−A1、110−A2、110−B1及び110−B2)のうちから、ステップS30において取得された検出結果DRが示す車両CRの周囲の状況に応じた制御モジュール110を選択する。
次に、図7を参照して、本実施形態の演算モジュールMの構成の具体例について説明する。
図7は、本実施形態の演算モジュールMの構成の具体例を示す図である。選択モジュール100は、選択モジュール101〜選択モジュール104の4階層によって構成される。選択モジュール101〜選択モジュール104は、いずれもニューラルネットワークNNによって演算を行う。
ゆずりあいモードMD1は、ラウンドアバウトでの加減速(制御モジュール111)、レーン走行(制御モジュール115)によって構成される。
通常走行モードMD2には、ラウンドアバウト・交差点周辺走行モードMD2−1と、直線路走行モードMD2−2とがある。ラウンドアバウト・交差点周辺走行モードMD2−1には、さらに加減速モードMD2−1−1と、停止モードMD2−1−2とがある。
加減速モードMD2−1−1は、対向車・合流先の車両に応じた加減速(制御モジュール113a)と、レーン走行(制御モジュール117a)とによって構成される。
停止モードMD2−1−2は、一旦停止線での停止(制御モジュール113b)と、レーン走行(制御モジュール117b)とによって構成される。
直線路走行モードMD2−2は、先行車に応じた加減速(制御モジュール113)と、レーン走行(制御モジュール117)とによって構成される。
緊急行動モードMD3は、緊急停止(制御モジュール112)と、レーン走行(制御モジュール116)とによって構成される。
レーン走行(制御モジュール115、制御モジュール116、制御モジュール117、制御モジュール117a、及び制御モジュール117b)は、いずれもニューラルネットワークNNとPID(Proportional−Integral−Differential)制御アルゴリズムとによって演算を行う。
先行車に応じた加減速(制御モジュール113)、対向車・合流先の車両に応じた加減速(制御モジュール113a)及び一旦停止線での停止(制御モジュール113b)は、いずれもルールベース演算によって演算を行う。ルールベース演算とは、車載装置30に与える制御情報CMDを算出する演算手順について、検出結果DRと制御情報CMDとの対応関係が予め定められているものをいう。ルールベース演算の一例には、if−then−elseによる条件分岐によって制御情報CMDを算出する演算方式がある。
次に、学習部730が行う演算モジュールMの学習手順の一例について、図8を参照して説明する。
図8は、本実施形態の演算モジュールMの学習手順の一例を示す図である。一例として、制御モジュール110が前段制御モジュール110aと後段制御モジュール110bとの2階層で構成されており、選択モジュール100が複数の前段制御モジュール110aのうちから、特定の前段制御モジュール110aを選択するように構成されている場合について説明する。
第2段階においては、学習済みの後段制御モジュール110bを前段制御モジュール110aに接続して、前段制御モジュール110aの学習が行われる(図8(B))。この第2段階においては、前段制御モジュール110aごとに、システム設計者がどのような走行シーン向けの前段制御モジュール110aであるかを決めて、その走行シーンのデータに基づいて学習させる。すなわち、前段制御モジュール110aについて、特定の走行シーンだけに絞って学習させる。
第3段階においては、学習済みの後段制御モジュール110b及び前段制御モジュール110aを選択モジュール100に接続して、選択モジュール100を学習させる(図8(C))。この第3段階においては、検出結果DRに対する前段制御モジュール110aの挙動を観察しつつ、ある検出結果DRについて、どの前段制御モジュール110aを選択すればよいのかを探る。この結果、第3段階においては、ある検出結果DRがどのような走行シーンを示しているのかを選択モジュール100に学習させることになる。
次に、配信装置70の選択部740による配信対象演算モジュールMDTの選択手順について説明する。
また、学習部730は、更新後演算モジュールMATに対して繰り返し(複数回の)学習を行ってもよい。
図10を参照して、本実施形態の配信装置70の動作の一例について説明する。
図10は、本実施形態の配信装置70の動作の一例を示す図である。同図においては、学習に必要なログデータがログデータ記憶部80に記憶されており、学習対象の演算モジュールMがモジュールライブラリ90に記憶されているとして説明する。
(ステップS120)学習部730は、ログデータ記憶部80からログデータを取得する。
(ステップS130)学習部730は、ステップS120において取得したログデータに基づいて、ステップS110において選択した演算モジュールM(例えば、更新前演算モジュールMBF)に対する学習を実施する。学習部730は、学習後の演算モジュールMを更新後演算モジュールMATとしてモジュールライブラリ90に記憶させる。
(ステップS150)配信装置通信部710は、ステップS140において選択された配信対象演算モジュールMDTを車両CRに対して配信(送信)する。
次に、ステップS140の詳細について、すなわち、選択部740による配信対象演算モジュールMDTの選択条件について説明する。
選択部740は、学習部730による演算モジュールMの学習回数に基づいて、配信対象演算モジュールMDTを選択する。以下、図11を参照して、より具体的に説明する。
なお、ここでは、選択部740は、1つの更新後演算モジュールMATを選択するとして説明したが、これに限られない。選択部740は、演算モジュールMに対する学習回数が所定のしきい値を超える更新後演算モジュールMATが複数ある場合には、これら複数の更新後演算モジュールMATをそれぞれ配信対象演算モジュールMDTとして選択してもよい。
選択部740は、更新前演算モジュールMBFの出力値と、更新後演算モジュールMATの出力値との比較結果に基づいて、配信対象演算モジュールMDTを選択する。以下、図12を参照して、より具体的に説明する。
(ステップS210)選択部740は、演算モジュールMに対する入力値INi(0<i≦I;i、Iは自然数。)を用意する。一例として、選択部740は、ログデータ記憶部80に記憶されているログデータのうち、検出結果DRに基づいてI種類の入力値INを生成する。
(ステップS220)選択部740は、モジュール判定のためのモジュールカウンタnをn=1に初期化する。
(ステップS230)選択部740は、モジュール判定のための入力値カウンタiをi=1に初期化する。
以上説明したように、本実施形態の配信装置70は、モジュールライブラリ90に記憶されている更新後演算モジュールMATのなかから、配信対象演算モジュールMDTを選択して配信する。このように構成された配信装置70によれば、モジュールライブラリ90に記憶されている更新後演算モジュールMATを、例えば、すべて配信する場合に比べて、演算モジュールMの配信時の通信量を低減することができる。
具体的には、選択部740は、学習回数が所定のしきい値を超える演算モジュールMを配信候補として選択し、配信候補として選択した演算モジュールMの中から、出力値を比較することにより配信対象演算モジュールMDTを選択する。すなわち、選択部740は、第1の選択条件に基づいて絞り込まれた演算モジュールMの中から、第2の選択条件に基づいて配信対象演算モジュールMDTを選択する。ここで、第2の選択条件(例えば、演算モジュールMの出力値どうしの比較結果)に基づく選択処理の処理負荷は、第1の選択条件(例えば、学習回数)に基づく選択処理の処理負荷よりも大きい。すなわち、選択部740は、処理負荷の比較的小さい選択条件を第1の選択条件として、処理負荷の比較的大きい選択条件を第2の選択条件として、複数段階の判定を行う。
このように構成することにより、本実施形態の配信装置70は、処理負荷の比較的大きい選択条件のみによって判定を行う場合に比べ、選択部740による処理負荷を低減することができる。
上述した実施形態においては、1つの演算モジュールMについて更新前演算モジュールMBFの出力値OUTと、更新後演算モジュールMATの出力値OUTとの比較を行うものとして説明した。本変形例においては、複数の演算モジュールMを組み合わせた演算モジュール群について、更新前の演算モジュール群の出力値OUTと、更新後の演算モジュール群の出力値OUTとの比較を行う点で、上述した実施形態と異なる。ここで、更新後の演算モジュール群とは、更新前の演算モジュール群に含まれる演算モジュールMのうち、更新対象の1(又は複数)の演算モジュールMについて学習を行った後、この更新対象の演算モジュールMを、更新前の演算モジュール群の該当する演算モジュールMから置き換えた演算モジュール群のことである。
ここで、更新対象の演算モジュールMが、制御モジュール111である場合について説明する。すなわちこの場合、制御モジュール111が、更新前演算モジュールMBFnに相当する。
この一例では、制御モジュール111についての学習が行われる。制御モジュール111が、更新後演算モジュールMATnに相当する。
図8を参照して上述したように、演算モジュールMの学習が下層から上層に向けて行われる結果、更新後演算モジュールMATが複数の階層に存在する場合がある。この場合に、選択部740は、階層ごとに、配信対象演算モジュールMDTを選択する。
図15は、本実施形態の変形例における選択部740による演算モジュール群間の第一段階の比較の一例を示す図である。
ここでは、学習部730は、制御モジュール111及び制御モジュール115について学習を行う場合を一例にして説明する。この場合、制御モジュール111が上層の演算モジュールMであり、制御モジュール115が下層の演算モジュールMである。選択部740は、制御モジュール111及び制御モジュール115を配信対象演算モジュールMDTとして選択するか否か(つまり、配信要否)を判定する。
この一例の場合、演算モジュール群10cには、更新前の制御モジュール111(更新前演算モジュールMBF111)と、更新前の制御モジュール115(更新前演算モジュールMBF115)とが含まれる。
第二段階において、選択部740は、上層の演算モジュールM(この一例では、制御モジュール111)を差し替えた場合の出力比較を行う。より具体的には、選択部740は、演算モジュール群10dに含まれる上層の制御モジュール111(更新前演算モジュールMBF111)を、更新後演算モジュールMAT111に差し替えて、演算モジュール群10eを生成する。選択部740は、演算モジュール群10dの出力値OUTi_beforeと、演算モジュール群10eの出力値OUTi_afterとを比較する。
ここで、演算モジュールMの階層間の影響を加味して配信する場合、配信対象の演算モジュールMとともに、当該演算モジュールMの上層に位置するすべての演算モジュールMを配信することも考えられる。しかしながら、配信対象の演算モジュールMの上層に位置するすべての演算モジュールMを配信する場合には、配信する演算モジュールMの数に応じて通信量が増大するという問題が生じる。
本変形例の配信装置70によれば、上層の演算モジュールMの配信要否を判定するため、配信対象の演算モジュールMの上層に位置するすべての演算モジュールMを配信する場合に比べて、通信量を低減することができる。
更新後の演算モジュールMの配信優先度が、車両CRの種類によって定められていてもよい。ここで、更新後の演算モジュールM(更新後演算モジュールMAT)は、更新前の演算モジュールM(更新前演算モジュールMBF)に比べて、車両CRの挙動をより適切に制御することができる。この場合、公共交通機関に用いられる種類の車両CR(例えば、バスやタクシーなど)や、走行による道路設備、周囲の環境等への影響が比較的大きい種類の車両CR(例えば、重機などの特殊車両や大型トラックなど)については、他の種類の車両CRに比べて演算モジュールMの配信優先度が高められていてもよい。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
Claims (7)
- ニューラルネットワークによる演算を行うニューロ演算モジュールを含み階層化された複数の演算モジュールと、車両の周囲の状況が検出された検出結果とによって車両の制御情報を生成することにより、車両の挙動を制御する車載制御装置に対して、前記演算モジュールを配信する配信装置であって、
車両から取得された前記検出結果及び前記制御情報が記憶される記憶部から、前記検出結果及び前記制御情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得する前記検出結果及び前記制御情報に基づいて、前記ニューロ演算モジュールに対する学習を行う学習部と、
前記学習部が行う学習により更新された前記ニューロ演算モジュールである更新後演算モジュールのうち、所定の選択条件を満たす前記更新後演算モジュールを、配信対象演算モジュールとして選択する選択部と、
前記選択部が選択した前記配信対象演算モジュールを、前記車載制御装置に対して配信する配信部と、
を備える配信装置。 - 前記所定の選択条件とは、前記演算モジュールに対する学習の回数による条件であり、
前記選択部は、前記演算モジュールに対する学習回数が所定のしきい値を超える前記更新後演算モジュールを前記配信対象演算モジュールとして選択する
請求項1に記載の配信装置。 - 前記所定の選択条件とは、前記学習部の学習による更新前の前記演算モジュールである更新前演算モジュールが出力する出力値と、前記更新後演算モジュールが出力する出力値との比較による条件であり、
前記選択部は、前記更新前演算モジュールが出力する出力値と、前記更新後演算モジュールが出力する出力値との差が所定の判定基準を超える前記更新後演算モジュールを、前記配信対象演算モジュールとして選択する
請求項1又は請求項2に記載の配信装置。 - 前記所定の選択条件とは、前記学習部の学習による更新前の前記演算モジュールである更新前演算モジュールが出力する出力値と、前記更新後演算モジュールが出力する出力値との比較による条件であり、
前記選択部は、前記更新前演算モジュールを含む階層化された複数の前記演算モジュールが出力する出力値と、前記更新前演算モジュールが前記更新後演算モジュールに置換された前記複数の前記演算モジュールが出力する出力値との差に基づいて、前記配信対象演算モジュールを選択する
請求項1又は請求項2に記載の配信装置。 - 前記選択部は、前記更新後演算モジュールが複数の階層に存在する場合に、前記階層ごとに、前記配信対象演算モジュールを選択する
請求項4に記載の配信装置。 - 前記選択部は、前記階層のうち下層に存在する前記更新後演算モジュールを前記配信対象演算モジュールとして選択したのちに、前記階層のうち上層に存在する前記更新後演算モジュールを前記配信対象演算モジュールとして選択する
請求項5に記載の配信装置。 - 前記配信対象演算モジュールは、配信対象の車両の種類に関連付けられており、
前記配信部は、車両の種類に応じた配信優先度に基づいて、複数の前記配信対象演算モジュールのなかから前記車両の種類に応じて選択される前記配信対象演算モジュールを配信する
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の配信装置。
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