JP6905976B2 - 対基板作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、対基板作業機に関するものである。
従来、ヘッドに取り付けられたノズルで部品を吸着して基板に実装するなどの対基板作業を行う対基板作業機において、ヘッドなどの移動体の位置や向き等を変更する駆動源として電磁モータがヘッドに内蔵されている。また、対基板作業機は、電磁モータの変位等を検出するエンコーダ、移動体の位置を検出するリニアエンコーダ、電磁モータを駆動制御するサーボアンプが装置本体側に設けられる。特許文献1には、サーボアンプおよびエンコーダとサーボアンプとをつなぐ変換器が記載されている。
サーボアンプの製造元とリニアエンコーダの製造元とが異なる場合には、通信のプロトコルが異なる場合があるため、サーボアンプとリニアエンコーダとの間に変換器を介在させることにより、通信を行っている。
特開2004−185300号公報
しかしながら、サーボアンプの製造元とリニアエンコーダの製造元とが異なる場合において、リニアエンコーダをリセットしたい場合に、変換器を介在させても、リニアエンコーダをリセットできない場合がある。この場合、サーボアンプおよびリニアエンコーダの電源を一度OFFし、再度起動させる必要がある。この場合、再起動およびサーボアンプを制御するコントローラとサーボアンプとの通信を確立するのに時間を要し、対基板作業機の稼働率を低下させてしまうおそれがあった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、エンコーダのリセットを迅速に行うことが可能な対基板作業機を提供することを目的とする。
(1)本願に係る対基板作業機は、第1および第2サーボアンプと、第1および第2サーボアンプを制御するコントローラと、第1サーボアンプにより駆動される直線的な可動を可能とするスライダ装置と、スライダ装置の直線的な位置を検出するリニアスケールと、リニアスケールに接続される第1電源線に介在し第1電源線の開閉を切替えるリニアスケール用リレーと、第1、第2サーボアンプ、およびコントローラを備える固定部と、スライダ装置、リニアスケール、およびリニアスケール用リレーを備える第1可動部と、第2サーボアンプにより駆動されるサーボモータと、サーボモータの位置を検出するエンコーダと、エンコーダに接続される第2電源線に介在し第2電源線の開閉を切替えるエンコーダ用リレーと、サーボモータとエンコーダを備える第2可動部と、を備え、固定部、第1可動部、および、第2可動部の間は、送受信される信号を多重化して通信する多重通信が行われ、固定部、第1可動部、および、第2可動部は、おのおの、送信信号を多重化し受信信号を非多重化して多重通信を実行する第1、第2、および、第3多重通信部を備え、第1電源線を開放するリセット命令は、多重通信を介して、コントローラからリニアスケール用リレーに送信されリニアスケールのみをリセットすることを特徴とする。
本願に係る対基板作業機によれば、エンコーダのリセットを迅速に行うことができる。
実施形態に係る多重化通信を使用する作業用ロボットのブロック図である。 多重化通信されるデータ種ごとの内訳を示す図である。 電子部品装着装置の斜視図である。 図3に示す電子部品装着装置の上部カバーを取り外した状態の概略平面図である。
(作業用ロボット10の構成)
本願の対基板作業機の一例として作業用ロボットについて説明する。
図1は、多重化通信を使用する作業用ロボット10の構成を示す模式図である。図1に示すように、作業用ロボット10は、作業用ロボット10を設置する場所に固定的に設ける装置本体11、装置本体11に対して相対的に移動する第1可動部13、および第2可動部15などを備える。作業用ロボット10は、例えば、生産ラインを搬送される対象物に第2可動部15のロボットアームに挟持されたワークの取り付けなどの作業を実施する。
装置本体11は、多重化通信装置21、コントローラ23、Y軸リニア用サーボアンプ(以降、サーボアンプと略記する)25、X軸リニア用サーボアンプ(以降、サーボアンプと略記する)26、6軸ロータリ用サーボアンプ(以降、サーボアンプと略記する)27、および表示部29などを備える。コントローラ23は、CPU、RAM等を備えたコンピュータを主体として構成されている。コントローラ23は、サーボアンプ25〜27と接続されている。コントローラ23およびサーボアンプ25〜27の各々は、多重化通信装置21に接続されている。
表示部29は複数の表示ランプ29aを備える。コントローラ23は不図示の制御回路を介して表示ランプ29aの各々の点灯・消灯を制御する。
第1可動部13は、例えば、装置本体11の上部において、第2可動部15の位置をX軸方向及びY軸方向に移動させるスライダ装置である。第1可動部13は、多重化通信装置31、X軸リニアモータ37、Y軸リニアモータ33、リニアスケール34,38、変換器35,39、電源61,63、リレー62,64、画像処理装置71、パーツカメラ72、およびマークカメラ73などを備えている。
X軸リニアモータ37は第1可動部13をX軸方向に移動させる駆動源である。X軸リニアモータ37は装置本体11のX軸リニア用サーボアンプ26と不図示の電源線で接続されており、X軸リニア用サーボアンプ26により駆動される。第1可動部13は、X軸リニアモータ37の駆動に応じてX軸方向に沿ったガイドレール上を移動する。リニアスケール38は、第1可動部13のX軸方向における位置を検出し、X軸方向の位置(X座標値)等のエンコーダ信号を、変換器39に出力する。
同様に、Y軸リニアモータ33は第1可動部13をY軸方向に移動させる駆動源である。Y軸リニアモータ33は装置本体11のY軸リニア用サーボアンプ25と不図示の電源線で接続されており、Y軸リニア用サーボアンプ25により駆動される。第1可動部13は、Y軸リニアモータ33の駆動に応じてY軸方向に沿ったガイドレール上を移動する。リニアスケール34は、第1可動部13のY軸方向における位置を検出し、Y軸方向の位置(Y座標値)等のエンコーダ信号を、変換器35に出力する。
電源61とリレー62とは電源線67aで接続されており、リレー62とリニアスケール34は電源線67bで接続されている。リレー62は電源線67aと電源線67bとを接続する接続状態と、電源線67aと電源線67bとを開放する開放状態とに状態を切替える。リレー62の接続状態において、リニアスケール34はリレー62を介して、電源61から給電される。同様に、電源63とリレー64とは電源線68aで接続されており、リレー64とリニアスケール38は電源線68bで接続されている。リレー64は電源線68aと電源線68bとを接続する接続状態と、電源線68aと電源線68bとを開放する開放状態とに状態を切替える。リレー64の接続状態において、リニアスケール38はリレー64を介して、電源63から給電される。
パーツカメラ72は、第2可動部15のロボットアーム(後述)に挟持されたワークを撮像する。一方、マークカメラ73は、ワークが取り付けられる対象物を撮像する。マークカメラ73によって得られた画像データおよび、パーツカメラ72によって得られた画像データは、画像処理装置71において信号処理され、多重化通信装置31へ出力される。
変換器35,39、リレー62,64、画像処理装置71は多重化通信装置31に接続されている。
第2可動部15は、例えば、ワークを挟持して作業を行う6軸のロボットアームである。第2可動部15は、多重化通信装置41、6つのサーボモータ42、各サーボモータ42に対応したエンコーダ45、各エンコーダ45に対応した変換器43、センサ46、電源65、リレー群66、および不図示のスイッチなどを備える。
サーボモータ42は、ロボットアームの備える関節を軸周りに回転させる駆動源である。サーボモータ42は装置本体11のサーボアンプ27と不図示の電源線と接続されており、サーボアンプ27により駆動される。サーボモータ42およびサーボアンプ27は、6つの関節に対応して、6つある。エンコーダ45は、例えば、アブソリュート型エンコーダである。エンコーダ45は、サーボモータ42の回転角度、回転量などを検出し、検出した位置情報などのエンコーダ信号を、多重化通信装置41に出力する。
センサ46は、ロボットアーム先端に設置されているワークを挟持する挟持部に設置されている。センサ46は、挟持部に作用する力を検出し、検出したI/O信号を多重化通信装置41に出力する。不図示のスイッチは、第2可動部の稼働状況を知らせるI/O信号を送信する。また、不図示のスイッチは、ユーザによりスイッチが押下されると、押下されたことを知らせるI/O信号を送信する。
リレー群66は6個のエンコーダ45に対応する6個のリレー(不図示)を備える。電源65とリレー群66が備えるリレーとは電源線69aで接続されており、リレー群66が備えるリレーとエンコーダ45は電源線69bで接続されている。リレー群66が備えるリレーは電源線69aと電源線69bとを接続する接続状態と、電源線69aと電源線69bとを開放する開放状態とに状態を切替える。リレー群66が備えるリレーの接続状態において、エンコーダ45はリレー群66が備えるリレーを介して、電源65から給電される。
変換器43、センサ46、リレー群66が備えるリレー、およびスイッチは、多重化通信装置41に接続されている。
ここで、サーボアンプ25の製造元と、リニアスケール34の製造元とは異なるものとする。また、サーボアンプ26の製造元と、リニアスケール38の製造元とは異なるものとする。また、サーボアンプ27の製造元と、エンコーダ45の製造元とは異なるものとする。また、サーボアンプ25が使用する通信プロトコルの仕様とリニアスケール34が使用する通信プロトコルの仕様とは異なるものとする。また、サーボアンプ26が使用する通信プロトコルの仕様とリニアスケール38が使用する通信プロトコルの仕様とは異なるものとする。また、サーボアンプ27が使用する通信プロトコルの仕様とエンコーダ45が使用する通信プロトコルの仕様とは異なるものとする。
変換器35は、サーボアンプ25が使用する通信プロトコルと、リニアスケール34が使用する通信プロトコルとを、送信先の仕様に合わせて双方向に変換する。また、変換器39は、サーボアンプ26が使用する通信プロトコルと、リニアスケール38が使用する通信プロトコルとを双方向に変換する。また、変換器43は、サーボアンプ27が使用する通信プロトコルと、エンコーダ45が使用する通信プロトコルとを双方向に変換する。これにより、サーボアンプ25とリニアスケール34、サーボアンプ26とリニアスケール38、サーボアンプ27とエンコーダ45、はそれぞれ通信することができる。
多重化通信装置21と多重化通信装置31とは、多重化通信用ケーブル51で接続されている。また、多重化通信装置31と多重化通信装置41とは、多重化通信用ケーブル52で接続されている。多重化通信用ケーブル51,52は、例えばGigabit Ethernet(登録商標)の通信規格に準拠したLANケーブルである。なお、多重化通信用ケーブル51,52は、他の種類のケーブル、例えば、光ファイバーケーブルやUSB(Universal Serial Bus)3.0の通信規格に準拠したUSBケーブルでもよい。また、多重化通信用ケーブル51は、対屈曲性のあるケーブルが好ましい。
リニアスケール34から出力されるエンコーダ信号は、変換器35で通信プロトコルが変換され、多重化通信装置31,21を介して、サーボアンプ25に送信される。サーボアンプ25は、コントローラ23から命令される第1可動部13のY軸方向の目標位置とリニアスケール34から出力されるエンコーダ信号とを比較して、Y軸リニアモータ33をフィードバック制御する。同様に、リニアスケール38から出力されるエンコーダ信号は、変換器39、多重化通信装置31,21を介して、サーボアンプ26に送信される。サーボアンプ26は、コントローラ23から命令される第1可動部13のX軸方向の目標位置とリニアスケール38から出力されるエンコーダ信号とを比較して、X軸リニアモータ37をフィードバック制御する。同様に、エンコーダ45から出力されるエンコーダ信号は、変換器43、多重化通信装置41,31,21を介して、サーボアンプ27に送信される。サーボアンプ27は、コントローラ23から命令されるロボットアームの各関節の角度と各エンコーダ45から出力されるエンコーダ信号とを比較して、サーボモータ42をフィードバック制御する。
パーツカメラ72およびマークカメラ73によって得られた画像データは、画像処理装置71、多重化通信装置31,21を介してコントローラ23へ送信される。コントローラ23は、マークカメラ73が撮影した画像データにより、対象物の位置の設定位置からの位置誤差を検出する。また、コントローラ23は、パーツカメラ72が撮影した画像データにより、ロボットアームが挟持しているワークの位置の設定位置からの位置誤差を検出する。次に、コントローラ23は、対象物およびワークの位置誤差に基づき、ロボットアームの位置の補正量を算出し、新たな目標角度をサーボアンプ27に命令する。また、コントローラ23は、ロボットアームに挟持しているワークを対象物に取り付けさせる。尚、コントローラ23は、センサ46から出力される信号に基づき、ワークを挟持する挟持部の動作を制御する。
次に、何らかの不具合が生じ、リニアスケール34,38、エンコーダ45をリセットする方法について説明する。従来の方法と本実施形態との違いを明確にするため、まず、サーボアンプの製造元とリニアスケールの製造元とが同じ場合について説明する。
サーボアンプの製造元とリニアスケールの製造元とが同じ場合には、サーボアンプとリニアスケールとで、通信プロトコルの仕様は同じである場合が多い。このように、同じ仕様の通信プロトコルを使用している場合には、通信プロトコルを変換する変換器を介さずとも、リニアスケールはサーボアンプから送信された信号に応じて、動作することができる。例えば、リニアスケールをリセットしたい場合、ユーザはコントローラを用いて、リニアスケールをリセットするように指示する。コントローラはリニアスケールのリセット命令を受け付けると、リニアスケールを制御しているサーボアンプへリセット命令を送信する。サーボアンプはリセット命令を受信すると、リニアスケールへリセット信号を送信する。リニアスケールは受信するリセット信号に応じて、自身をリセットする。
一方、本実施形態のように、サーボアンプ25〜27の製造元と、リニアスケール34,38およびエンコーダ45の製造元とが異なり、通信プロトコルが異なる場合には、変換器35,39,43を介しても、設計の違いなどにより、リニアスケール34,38およびエンコーダ45をリセットできない場合がある。そこで、本実施形態では、リニアスケール34,38およびエンコーダ45への給電を遮断することにより、リニアスケール34,38およびエンコーダ45を再起動させてリセットさせる。
リニアスケール34をリセットする場合を例に説明する。コントローラ23は、リニアスケール34のリセット命令を受け付けると、リレー62に開放状態に切替えるように命令するリセット信号を送信する。コントローラ23から送信されたリセット信号は、多重化通信装置21,31を介して、リレー62に送信される。リレー62は、リセット信号を受信すると、開放状態に状態を切替える。これにより、電源線67aと電源線67bとの接続が開放され、リニアスケール34への給電が遮断される。次に、所定時間後、リレー62は接続状態に切替える。これにより、電源線67aと電源線67bとは接続され、リニアスケール34への給電が再開される。これにより、リニアスケール34は再起動し、リニアスケール34はリセットされる。コントローラ23はリレー62の状態を制御することにより、リニアスケール34を確実にリセットすることができる。
尚、リニアスケール38およびエンコーダ45の場合も同様に、コントローラ23は、対応するリレー64およびリレー群66が備えるリレーの状態を切替えることにより、リニアスケール38およびエンコーダ45をリセットする。
ここで、コントローラ23は、リレー62,64およびリレー群66が備えるリレーを個別に制御する。リセット信号には、リレー62,64およびリレー群66が備えるリレーの各々に対応する識別子が含まれている。コントローラ23は、多重化通信装置21,31,41間の通信が確立すると、リレー62,64およびリレー群66が備えるリレーの各々へ識別子を多重化通信装置31,41へ配布する。多重化通信装置31,41は自身に接続されているリレー62,64およびリレー群66が備えるリレーの各々の識別子を不図示の記憶部に記憶する。コントローラ23から送信されるリセット信号に記憶する識別子が含まれている場合、該当するリレー62,64およびリレー群66が備えるリレーの何れかにリセット信号を送信する。
尚、多重化通信装置21,31,41間では多重化通信が行われる。多重化通信装置41は、エンコーダ45から出力されるエンコーダ信号、センサ46およびスイッチから出力されるI/O信号を多重化して、多重化した多重化データを、多重化通信装置31を介して、多重化通信装置21に送信する。多重化通信装置31は、リニアスケール34,38から出力されるエンコーダ信号、画像処理装置71から出力される画像データを多重化して、多重化データを多重化通信装置21に送信する。多重化通信装置21は、受信する多重化データを分離して、対応する送信先へ送信する。詳しくは、エンコーダ信号を、対応するサーボアンプ25〜27に出力し、I/O信号、画像データをコントローラ23へ送信する。
また、多重化通信装置21は、コントローラ23から出力されるリレー62,64、リレー群66へのリセット信号を多重化して、多重化データを多重化通信装置31へ送信する。多重化通信装置31は多重化データを分離して、リセット信号を対応するリレー62,64の何れかへ送信する。また、リレー群66へのリセット信号を多重化通信装置41へ送信する。多重化通信装置41は受信する多重化データを分離して、リセット信号を対応するリレー群66が備える各リレーの何れかへ送信する。
次に、多重化通信で送受信される信号について、エンコーダ45から出力されるエンコーダ信号を例に説明する。
サーボアンプ27は、エンコーダ45と、例えば、HDLC(High level Data Link Control procedure)の通信規格に準拠した通信で、エンコーダ信号を送受信する。HDLCによる通信で送信されるデータのフレームは、送受信間で同期をとるための同期用データ、開始フラグ(例えば、16進数(0x)で「7EH」)、データ(エンコーダ45が出力するエンコーダ信号)、フレームチェックシーケンス(パリティ符号)、終了フラグ(0x7EH)などで構成されている。
多重化通信装置21,31,41が行う多重化通信では、複数の誤り検出方式を採用している。多重化通信装置21,31,41は、送受信するデータのデータ種に応じて、適用する誤り検出方式を決定する。図2は、多重化通信される各種のデータ種について、その内訳を示す図である。3種類のデータ種を例示する。(A)に分類される信号は高速信号である。画像処理装置71から出力される画像データが例示されている。(B)に分類される信号は中速信号である。リセット信号やサーボ制御情報が例示されている。ここで、サーボ制御情報とは、エンコーダ信号である。(C)に分類される信号は低速信号である。I/O信号が例示されている。
(A)に分類される画像データは、1フレーム当り、例えば、2000×2000ピクセルであり、1ピクセル当り8ビット幅の諧調を有するデータである。1フレームを構成するデータ量は大きなものである。1フレーム当りのデータ量が大きいため、ビットエラーに対してデータの再送を行なうことは現実的ではない。このため、再送に代えて受信先での誤り訂正を行なうことが一般的である。画像データにハミング符号の前方誤り訂正コード(FEC)が付与されるため、データ量は更に大きなものとなる。これにより、FA分野におけるフィールドネットワークの標準規格として、1GBPSあるいはそれ以上のデータ転送レートが要求される。一方、1フレームの表示が更新されるまでの時間は多少の余裕がありデータ処理時間として1ms程度が確保されればよい。この間に、データ誤り訂正の処理を行ない1フレームの画面表示が行われる。サーボ制御情報に比してデータ処理時間は長いものの総データ量が膨大であるため、高速なデータ転送レートが設定されており、データ処理時間と相まって高速なデータ要求レートが必要となる。誤り訂正によりデータの正確性は維持されるものの大きなデータ量を高速に伝送する必要がある。
(B)に分類されるサーボ制御情報は、例えば、エンコーダ45から出力されるサーボモータ42のトルク情報やリニアスケール34から出力される位置情報などである。サーボアンプ25などは、サーボ制御情報応じてY軸リニアモータ33などを駆動するため、高速な応答が要求される場合がある。その一方で、サーボ制御情報あたりに必要とされるデータ量は画像データに比して小さなものである。これにより、FA分野におけるフィールドネットワークの標準規格として、125MBPSのデータ転送レートが一般的に使用されている。一方、1指令あたりのデータ処理時間は、通信プロトコルの仕様あるいはサーボモータ42などの制御上の制約から、例えば、1μs程度の高速性が要求される。これらのデータ転送レートとデータ処理時間とが相まって中速のデータ要求レートが要求される。また、データ誤りの処理は、制御上、指令の確実性が求められることもあり、また制御値が伝送されないことを避けるため、多数決論理による処理が行われる。例えば、パリティ符号を付与した上で同じサーボ制御情報を3回送信する。3回の指令のうちパリティチェックで一致・不一致を検出し、一致した場合に重い係数を付与してデータ値ごとの評点を集計する。その結果、最も高い評点を得たデータ値を確定値とする。複数回のデータ伝送と多数決論理により、確実性を確保しながら確実にデータ値を伝送することができる。また、誤りの処理が単純であり高速な処理を行なうことができる。
(C)に分類されるI/O信号は、例えば、センサ46から出力される信号、およびスイッチにより入力された信号である。これらの信号には高速性が要求されることはなく、例えば、数KHzのデータ転送レート、1ms程度のデータ処理時間が確保されれば足りるものである。これらのデータ転送レートとデータ処理時間とが相まって低速のデータ要求レートが要求される。データ誤りの処理は、パリティ符号を付与した上で複数回の伝送により行なわれる。連続伝送において全てのデータが同一データ値であることの確認により伝送されたデータが取得される。連続伝送のうち1回でもデータ値が異なる場合があれば、データの伝送がキャンセルされる。低速の信号伝送であってデータ伝送がキャンセルされた場合にも元の状態を維持することが可能な信号に適用される。
ここまで、対基板作業機の一例である作業用ロボット10について説明した。次に、対基板作業機の別例である、電子部品装着装置(以下、装着装置と略記する)110について、図3,4を用いて説明する。
(装着装置110の構成)
図3に示すように、装着装置110は、装置本体111と、装置本体111に一体的に設けられる一対の表示装置113と、装置本体111に対して着脱可能に設けられる供給装置115,116とを備える。本実施例の装着装置110は、不図示のコントローラの制御に基づいて、装置本体111内に収容される搬送装置121にて搬送される回路基板100に対して電子部品(不図示)の装着作業を実施する装置である。なお、本実施例では、図3及び図4に示すように、搬送装置121により回路基板100が搬送される方向(図4における左右方向)をX軸方向、回路基板100の搬送方向に水平でX軸方向に対して直角な方向をY軸方向と称し説明する。
装置本体111は、X軸方向の一端側でY軸方向における両端部に表示装置113を各々備える。各表示装置113は、タッチパネル式の表示装置であり、電子部品の装着作業に関する情報を表示する。また、供給装置115,116は、装置本体111に対しY軸方向の両側から挟むようにして装着される。供給装置115は、フィーダ型の供給装置であり、各種の電子部品がテーピング化されリールに巻回させた状態で収容されるテープフィーダ115Aを複数有している。供給装置116は、トレイ型の供給装置であり、複数の電子部品が載置された部品トレイ116A(図4)を複数有している。
図4は、装置本体111の上部カバー111A(図3)を取り除いた状態で装着装置110を上方(図3における上側)からの視点において示した概略平面図である。図4に示すように、装置本体111は、上記した搬送装置121と、回路基板100に対して電子部品を装着するヘッド部122と、そのヘッド部122を移動させる移動装置123とを基台120の上に備える。
搬送装置121は、基台120におけるY軸方向の略中央部に設けられており、1対のガイドレール131と、ガイドレール131に保持された基板保持装置132と、基板保持装置132を移動させる電磁モータ133とを有している。基板保持装置132は回路基板100を保持する。電磁モータ133は、出力軸がガイドレール131の側方に張架されたコンベアベルトに駆動連結されている。電磁モータ133は、例えば、回転角度を精度良く制御可能なサーボモータである。搬送装置121は、電磁モータ133の駆動に基づいてコンベアベルトが周回動作を行うことで、基板保持装置132とともに回路基板100がX軸方向に移動する。
ヘッド部122は、回路基板100と対向する下面に電子部品を吸着する吸着ノズル141を有する。吸着ノズル141は、正負圧供給装置(図示略)の電磁弁を介して負圧エア、正圧エア通路に通じており、負圧にて電子部品を吸着保持し、僅かな正圧が供給されることで保持した電子部品を離脱する。ヘッド部122は、吸着ノズル141を昇降及び吸着ノズル141をそれの軸心回りに自転させるための駆動源として複数の電磁モータが内蔵されており、保持する電子部品の上下方向の位置及び電子部品の保持姿勢を変更する。また、吸着ノズル141は、電子部品を吸着するノズルが複数個設けられており、ヘッド部122には各ノズルを個々に回転等させる電磁モータが内蔵されている。また、ヘッド部122は、各供給装置115,116の供給位置から吸着ノズル141に吸着保持された電子部品を撮像するパーツカメラ147が設けられている。パーツカメラ147が撮像した画像データは、コントローラにおいて処理され、吸着ノズル141における電子部品の保持位置誤差等が取得される。なお、吸着ノズル141は、ヘッド部122に対し着脱可能であり、電子部品のサイズ、形状等に応じて変更できる。
また、ヘッド部122は、移動装置123によって基台120上の任意の位置に移動する。詳述すると、移動装置123は、ヘッド部122をX軸方向に移動させるためのX軸方向スライド機構150と、ヘッド部122をY軸方向に移動させるためのY軸方向スライド機構152とを備える。X軸方向スライド機構150は、X軸方向に移動可能に基台120上に設けられたX軸スライダ154と、駆動源としてリニアモータとを有している。X軸スライダ154は、リニアモータの駆動に基づいてX軸方向の任意の位置に移動する。リニアモータは、例えば、固定部側として基台120上に配設されたガイドレール156Aの内壁にN極とS極とが交互に配設された永久磁石が設けられ、可動部側としてX軸スライダ154に励磁コイルが設けられている。X軸スライダ154は、励磁コイルに電力が供給されることによって磁界が発生し、固定部側のガイドレール156Aの永久磁石から生じる磁界との作用で移動する。
また、Y軸方向スライド機構152は、Y軸方向に移動可能にX軸スライダ154の側面に設けられたY軸スライダ158と、駆動源としてのリニアモータとを有している。Y軸スライダ158は、リニアモータの駆動に基づいてY軸方向の任意の位置に移動する。また、Y軸スライダ158には、回路基板100を撮影するためのマークカメラが下方を向いた状態で固定されている。これにより、マークカメラは、Y軸スライダ158が移動させられることで回路基板100の任意の位置の表面が撮像可能となる。マークカメラが撮像した画像データは、コントローラにおいて処理され、回路基板100に関する情報、保持位置誤差等が取得される。そして、ヘッド部122は、Y軸スライダ158に取り付けらており、移動装置123の駆動にともなって基台120上の任意の位置に移動する。また、ヘッド部122は、Y軸スライダ158にコネクタ148を介して取り付けられワンタッチで着脱可能であり、種類の異なるヘッド部、例えば、ディスペンサヘッド等に変更できる。
また、ヘッド部122には、ヘッド部122に内蔵されている複数の電磁モータの回転角度などを検出する不図示のヘッド部エンコーダが内蔵されている。ヘッド部エンコーダは検出したエンコーダ信号をヘッド部多重化通信装置(後述)に出力する。ヘッド部エンコーダは、不図示の電源とヘッド部リレーを介して、不図示の電源線で接続されている。ヘッド部リレーは電源線を接続する接続状態と、電源線を開放する開放状態とに状態を切替える。
Y軸方向スライド機構152に設けられた多重化通信装置101と、基台120内に設けられた多重化通信装置103とが、多重化通信用ケーブルで接続されている。また、多重化通信装置101と、ヘッド部122に設けられた不図示のヘッド部多重化通信装置とが、多重化通信用ケーブルで接続されている。多重化通信装置101,103およびヘッド部多重化通信装置は多重化通信を行う。多重化通信装置101にはコントローラが接続されている。ヘッド部多重化通信装置には、ヘッド部エンコーダが接続されている。
装着装置110において、ヘッド部エンコーダをリセットする方法について説明する。コントローラは、多重化通信装置103へヘッド部エンコーダをリセットするためのリセット信号を出力する。リセット信号は、多重化通信装置101,103およびヘッド部多重化通信装置を介して、ヘッド部リレーへ送信される。ヘッド部リレーは、リセット信号を受信すると、開放状態に状態を切替える。これにより、ヘッド部エンコーダへの給電が遮断される。所定時間後、ヘッド部リレーは、接続状態に切替える。これにより、ヘッド部エンコーダは再起動し、ヘッド部エンコーダはリセットされる。
ここで、作業用ロボット10は対基板作業機の一例である。X軸リニアモータ37、Y軸リニアモータ33、X軸リニアモータ37およびY軸リニアモータ33により駆動されるスライダ装置はアクチュエータの一例である。ロータリ用サーボアンプ27、ロータリ用サーボアンプ27により駆動されるロボットアームは、アクチュエータの一例である。リニアスケール34、リニアスケール38、エンコーダ45はエンコーダの一例である。ロボットアームは作業ヘッド部の一例である。多重化通信装置21は第1多重通信部の一例であり、多重化通信装置31,41は第2多重通信部の一例である。
また、装着装置110は対基板作業機の一例である。また、ヘッド部122に内蔵されている電磁モータおよびヘッド部122はアクチュエータの一例である。多重化通信装置103は第1多重通信部の一例であり、多重化通信装置101およびヘッド部多重化通信装置は第2多重通信部の一例である。
以上、詳細に説明した本実施形態によれば以下の効果を奏する。
リレー62はコントローラ23からリセット命令を受信すると、電源線67a,67bを開放する。これにより、リニアスケール34への給電が遮断され、リニアスケール34の電源がOFFする。サーボアンプの製造元とリニアエンコーダの製造元とが異なり、使用する通信プロトコルが異なる場合においても、コントローラ23はリセット命令を送信することにより、リニアスケール34をリセットすることができる。同様に、リレー64はコントローラ23からリセット命令を受信すると、電源線68a,678bを開放する。リレー群66が備えるリレーはコントローラ23からリセット命令を受信すると、電源線69a,69bを開放する。コントローラ23はリセット命令を送信することにより、リニアスケール38、エンコーダ45をリセットすることができる。
サーボアンプ25,26により駆動されるスライダ装置の位置を、リニアスケール34,38が検出する構成に適用することができる。サーボアンプ27により駆動されるロボットアームの位置をエンコーダ45が検出する構成に適用することができる。
固定部に備えられる多重化通信装置21と、第1可動部に備えられる多重化通信装置31と、第2可動部に備えられる多重化通信装置41との間で多重化通信が行われる作業用ロボット10において適用される。コントローラ23から送信されるリセット命令は、多重化通信により、リレー62,64、リレー群66が備える各リレーに伝達される。リセット命令は、リレー62,64、リレー群66が備える各リレーの各々に対応した識別子を含む。これにより、リセット命令は、送信先のリレー62,64、リレー群66が備える各リレーの各々に確実に伝達される。また、サーボアンプ25とリニアスケール34との間には変換器35が備えられている。同様に、サーボアンプ26とリニアスケール38との間には変換器39、サーボアンプ27とエンコーダ45との間には変換器43が備えられる。変換器35,39,43は通信プロトコルの変換を行う。
ヘッド部リレーはコントローラからリセット信号を受信すると、開放状態に切替える。これにより、ヘッド部エンコーダへの給電が遮断され、ヘッド部エンコーダの電源がOFFする。コントローラはリセット信号を送信することにより、ヘッド部エンコーダをリセットすることができる。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、HDLCの通信規格に準拠したデータ通信において、本願発明を適用したが、他の種類の通信規格に適用してもよい。例えば、産業用イーサネット(登録商標)の通信規格に準拠したデータ通信に適用してもよい。ここでいう産業用イーサネットとは、例えば、EtherCAT(登録商標)・MECHATROLINK(登録商標)−III等である。
また、上記実施形態では作業用ロボット10について説明したが、本願はこれに限定されるものではなく、電子部品を回路基板に実装する実装装置や回路基板に半田を印刷するスクリーン印刷装置などの他の装置に適用することができる。
また、リニアスケール34,38およびエンコーダ45はそれぞれリレー62,64およびリレー群66を介して電源61,63,65から給電されると説明したが、給電源は電源61,63,65に限定されない。サーボアンプ25〜27の何れかを給電源とした構成としても良い。例えば、リニアスケール34は、サーボアンプ25からリレー62を介して給電される構成の場合にも、本願を適用することができる。
また、サーボアンプ25の製造元と、リニアスケール34の製造元とは異なる場合を例に説明したが、製造元が異なる場合に限定するものではない。サーボアンプ25の製造元と、リニアスケール34の製造元とは同じ場合であっても良い。また、例えば、リニアスケール34がリセット機能を有さない場合にも適用することができる。
21、31、41 多重化通信装置
23 コントローラ
25 Y軸リニア用サーボアンプ
26 X軸リニア用サーボアンプ
27 ロータリ用サーボアンプ
33 Y軸リニアモータ
34、38 リニアスケール
35、39、43 変換器
37 X軸リニアモータ
42 サーボモータ
45 エンコーダ
61、63、65 電源
62、64 リレー
66 リレー群
67a、67b、68a、68b、69a、69b 電源線

Claims (3)

  1. 第1および第2サーボアンプと、
    前記第1および第2サーボアンプを制御するコントローラと、
    前記第1サーボアンプにより駆動される直線的な可動を可能とするスライダ装置と、
    前記スライダ装置の直線的な位置を検出するリニアスケールと、
    前記リニアスケールに接続される第1電源線に介在し前記第1電源線の開閉を切替えるリニアスケール用リレーと、
    前記第1、第2サーボアンプ、および前記コントローラを備える固定部と、
    前記スライダ装置、前記リニアスケール、および前記リニアスケール用リレーを備える第1可動部と、
    前記第2サーボアンプにより駆動されるサーボモータと、
    前記サーボモータの位置を検出するエンコーダと、
    前記エンコーダに接続される第2電源線に介在し前記第2電源線の開閉を切替えるエンコーダ用リレーと、
    前記サーボモータと前記エンコーダを備える第2可動部と、を備え、
    前記固定部、前記第1可動部、および、前記第2可動部の間は、送受信される信号を多重化して通信する多重通信が行われ、
    前記固定部、前記第1可動部、および、前記第2可動部は、おのおの、送信信号を多重化し受信信号を非多重化して前記多重通信を実行する第1、第2、および、第3多重通信部を備え、
    前記第1電源線を開放するリセット命令は、前記多重通信を介して、前記コントローラから前記リニアスケール用リレーに送信され前記リニアスケールのみをリセットすること
    を特徴とする対基板作業機。
  2. 前記多重通信を介して送信される前記リセット命令が含む情報の誤り検出方式は、前記多重通信を介して送信される前記リニアスケールのサーボ制御情報の誤り検出方式と同一であり、前記多重通信に含まれる高速信号用誤り検出方式、中速信号用誤り検出方式、低速信号用誤り検出方式の内、中速信号用誤り検出方式であることを特徴とする請求項1に記載の対基板作業機。
  3. 前記第1可動部は、前記第1サーボアンプと前記リニアスケールとの間に介在して、前記第1サーボアンプと前記リニアスケールとの間で送受信される信号を送信先の仕様に合わせて変換する変換器を備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の対基板作業機。
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