JP6916932B2 - コンタクトレンズの製造方法およびコンタクトレンズの製造装置 - Google Patents
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Description
即ち、上型の非レンズ成形面に圧力を与えることにより、コンタクトレンズと上型との間に新たな空間が生れる傾向を見出した。具体的には、上型の非レンズ成形面を押圧すると、上型のレンズ成形面の曲率が縮小する方向に変形する。これに対し、下型のレンズ成型面は変形しない。つまり、嵌合部(上型と下型とが接合する個所)に応力が伝わると、下型のフランジを支える第一の保持具がこの応力を受け止め、下型のフランジは応力に応じて変形するものの、上型から伝わる応力はこの下型のフランジで弱まり、下型のレンズ成型面は変形に至らない。また、コンタクトレンズは弾性体のため、上型からの応力は和らげられる。この結果、上型に接するベースカーブ側には新たな空間が生まれるが、下型に接するフロントカーブ側には新たな空間が生まれない。つまり、コンタクトレンズと上型とが部分的に剥離する一方、コンタクトレンズは下型に隙間なく張り付いている(後述の第一剥離工程)。
即ち、まずコンタクトレンズの周辺部を下型のレンズ成形面から剥離させ(後述の第二剥離工程後)、その後に付着している残りの箇所を剥離させる(後述の第三剥離工程)。コンタクトレンズの周辺部を剥離させる際には、下型の非レンズ成形面に折り目が入るような負荷を与える。これによって、下型のレンズ成形面は押圧されると変形(下型のレンズ非成形面の一部が逆の曲率になるまで反転)しやすくなり、付着している残りの箇所を剥離させる際に必要な力は下型のレンズ成形面が変形する程度にまで押圧力を弱めることができる。
要するに、まずコンタクトレンズの周辺部から剥がし、かつ、下型からコンタクトレンズの周辺部を剥離させるための力のかけ方と下型からコンタクトレンズ全体を剥離させるための力のかけ方との性質を分ける。これによって、コンタクトレンズを(好ましくは欠損することなく)容易に離型することができる。
こうして、ワークに挟みこまれたコンタクトレンズを乾いた状態で(好ましくは欠損させることなく)大掛かりな手法を用いることなく高い確率で取り出すことができる。
本発明の第1の態様は、コンタクトレンズのフロントカーブを成形する下型およびコンタクトレンズのベースカーブを成形する上型を組み付けることによって得られる一対の型に包含されたモノマーを重合することによって生成されたコンタクトレンズを一対の型から取り出すコンタクトレンズの製造方法であって、(A)上型のレンズ成形面からコンタクトレンズを剥離する第一剥離工程、(B)上型とコンタクトレンズが付着した下型とを分離する分離工程、(C)下型のレンズ成形面に付着したコンタクトレンズの周辺部を剥離する第二剥離工程、および(D)周辺部が剥離したコンタクトレンズを下型のレンズ成形面から剥離する第三剥離工程を有することを特徴とするコンタクトレンズの製造方法である。
本発明の実施の形態においては、次の順序で説明する。なお、本明細書において「〜」は所定の値以上かつ所定の値以下を指す。
1.コンタクトレンズの製造工程
2.本発明の具体的な内容
3.実施例および比較例
4.その他の好適例
キャストモールド製法を適用したコンタクトレンズ10の製造工程について、図1の工程フローに従って説明する。図示のように、コンタクトレンズ10の製造工程では、成形工程S1、注入工程S2、重合工程S3、離型工程S4、検査工程S5および水和工程S6を順に行う。以下、各工程について説明する。これらの工程は、いずれも清浄でかつ乾燥した環境(クリーンルーム内)で行われる。
成形工程S1では、コンタクトレンズ10の成形に用いる上型12(以下、「ベースカーブ型」ともいう。)および下型14(以下、「フロントカーブ型」ともいう。)を射出成形機にてそれぞれ作製する。
注入工程S2では、成形工程S1で作製された下型14にコンタクトレンズ基材を含むモノマー混合液32(以下、「モノマー」ともいう。)を注ぎ、上型12を下型14の真上から組み合わせる。具体的に言うと、図4の状態から図5の状態へと移行させる。以降の説明では、図5に示すように、上型12と下型14との空間にモノマー32が包含され、上型12と下型14とが組み合わさった状態をワーク34と称する。なお、真上とはクリーンルーム内では天井(すなわち、天および上方)方向のことを意味し、真下とはクリーンルーム内ではフロア(すなわち、地および下方)方向のことを意味する。以降、天地方向については特に記載のない限り上記の状態とする。
また、シリコーンモノマー(a2)を例示すると、下記一般式(a2−1)をあげることができる。
重合工程S3では、上述のようにワーク34に充填されたモノマー32を重合させる。具体的には、ワーク34内のモノマー32に対して、熱を加える、あるいは光(紫外線および/または可視光線)を照射することにより、モノマー32を重合反応させる。こうして、モノマー32が重合されることによってコンタクトレンズ10がワーク中に生成される。本実施の形態においては、ワーク34に充填したモノマー32を重合炉によって重合(熱重合)させることにより、モノマー32を硬化させることとする。
離型工程S4では、重合工程S3でモノマー32の重合を終えた後、ワーク34を上型12と下型14とに分離してコンタクトレンズ10を取り出す。離型工程S4については、後で詳しく説明する。
検査工程S5では、離型工程S4で取り出されたコンタクトレンズ10を回収し、検査装置を用いた自動検査および/または半自動検査にて良品もしくは不良品の判別が行われる。
水和工程S6では、検査工程S5で良品と判別されたコンタクトレンズ10を膨潤する。これ以降は、滅菌後に包装され出荷される。
離型工程S4は、第一剥離工程s1、分離工程s2、第二剥離工程s3および第三剥離工程s4で構成される。
第一剥離工程s1は、コンタクトレンズ10を(好ましくは欠損させることなく)上型12から部分的に剥離することを目的とする。この第一剥離工程s1では、第一のプレスヘッド36(第一の剥離手段、上型剥離手段、上型プレスヘッドとも称する。なお、“第一の剥離”を“上型剥離”と読み替えても構わない。)を用いて上型押圧面18を押圧する。この様子を示したものが図6である。
分離工程s2は、ワーク34を上型12と下型14とに分離することを目的とする。この分離工程s2では、爪40および42(分離手段)を用いて分離する。爪40および42を示したのが図7であり、分離工程s2の様子を示したものが図8である。
第二剥離工程s3は、上型12を分離した後、下型14に張り付いたコンタクトレンズ10の周辺部を剥離させることを目的とする。この第二剥離工程s3では、第二のプレスヘッド66(第二の剥離手段、下型仮剥離手段、下型第一プレスヘッドとも称する。なお、“第二の剥離”を“下型仮剥離”と読み替えても構わない。)を用いて下型押圧面26を押圧する。その様子を示したものが図9(押圧前)および図10(押圧時)である。
第三剥離工程s4は、下型14のFC成形面24に付着したコンタクトレンズ10をFC成形面24から全て剥がすことを目的とする。この第三剥離工程s4では、第三のプレスヘッド72(第三の剥離手段、下型本剥離手段、下型第二プレスヘッドとも称する。なお、“第三の剥離”を“下型本剥離”と読み替えても構わない。)を用いて下型押圧面26を押圧する。その様子を示したものが図11(工程前)および図12(工程後)である。
また、まずコンタクトレンズ10の周辺部から剥がし、かつ、下型14からコンタクトレンズ10の周辺部を剥離させるための力のかけ方と下型14からコンタクトレンズ全体を剥離させるための力のかけ方との性質を分ける。これによって、コンタクトレンズ10を(好ましくは欠損することなく)容易に離型することができる。
こうして、ワークに張り付いたコンタクトレンズを乾いた状態で(好ましくは欠損させることなく)大掛かりな手法を用いることなく高い確率で取り出すことができる。
こうして下型14より剥離したコンタクトレンズ10は、吸着器によって取り出され、ベルトコンベア76上で待機するトレイ78に移される。
以下、本願発明に係る実施例について説明する。なお、説明の便宜上、符号は省略する。
ここで、図中に示す下型保有率とは、離型工程で投入した数(サンプル数ともいう。)のうち第一剥離工程を経て分離工程後にコンタクトレンズが下型に付着した割合を示し、以下の式1となる。
第一のプレスヘッドは直径7.0mmの円柱を使用し、第二のプレスヘッドの押圧面は直径12.9mmおよび曲率9.5mmの凹面を使用し、第三のプレスヘッドの押圧面は直径9.0mmおよび曲率10.0mmの凹面を使用した。
重合工程で重合されたシリコーン含有コンタクトレンズを有するワークが離型工程に投入されると、分離機は、重合後のワークを第一の保持具上に固定し、第一のプレスヘッドに約200kgf/cm2の荷重をかけ、上型押圧面を0.35mm押し込んだ。分離機はまた、押圧後のワークを天地反転させた上で、ワークを第二の保持具に固定し、爪を挿入して上型と下型とを分離した。この結果、下型保有率が100%であった。
また、剥離機は、分離された下型を第三の保持具上に固定し、第二のプレスヘッドに約200kgf/cm2の荷重をかけ、下型押圧面を1.7mm押し込んだ。このとき、コンタクトレンズの周辺部のみ下型から剥離した。剥離機はまた、押圧後の下型を天地反転させた上で、下型を第四の保持具に固定し、第三のプレスヘッドに約200kgf/cm2の荷重をかけ、下型押圧面を4.4mm押し込んだ。このとき、FC成形面の一部の曲率が逆方向まで変形し、コンタクトレンズ全体が下型から剥離した。剥離機はさらに、変形したFC成形面上のコンタクトレンズを取り出した。この結果、離型率および良品率は100%であった。
第一のプレスヘッドには円柱(直径8.0mm)を使用し、それ以外は実施例1と同様の操作を行った。この結果、下型保有率、離型率および良品率のいずれも100%であった。
第一のプレスヘッドには円柱(直径9.0mm)を使用し、それ以外は実施例1と同様の操作を行った。この結果、下型保有率、離型率および良品率は100%であった。
第一のプレスヘッドには円柱(直径8.0mm)を使用し、第二のプレスヘッドには凹面(直径13.3mm、曲率11.5mm)を使用し、第三のプレスヘッドの押圧面には円筒(外径(直径)7.8mm、内径6.7mm)を使用し、その他は実施例1と同様の操作を行った。この結果、下型保有率、離型率および良品率は100%であった。
第三のプレスヘッドの押圧面には円筒(外径8.0mm、内径7.0mm)を使用し、その他は実施例4と同様の操作を行った。この結果、下型保有率、離型率および良品率は100%であった。
ただし、第三剥離工程によってFC成形面は凹状から凸状へと部分的に変形したものの、この部分的に変形した面積が他の実施例に比べて広く、FC成形面の中心付近のうち凸状に変形しなかった凹状の面積も広がったため、FC成形面の中央付近とコンタクトレンズの中央付近とが張り付いた面積も広くなった。
第一のプレスヘッドには円柱(直径5.0mm)を使用し、その他は実施例4と同様の操作を行った。この結果、下型保有率および離型率は100%であり、本実施例においても本発明の効果が奏されることを確認できた。一方、第一剥離工程で第一のプレスヘッドが上型押圧面を押下したときにつけられたであろう円環状のキズ(圧痕)がいくつかのコンタクトレンズの中央付近に確認された。この結果、良品率は30%であった。
本実施例においては第一のプレスヘッドの直径を5.0mmとしており、該直径は、本実施形態で述べた好適な範囲(直径7.0〜10.0mm)から数mmではあるが外れている。それにもかかわらず、本実施例と実施例4とでは良品率において大きな差異が生じている。要するに、第一のプレスヘッドに関する上記の好適な範囲には大きな臨界的意義があることが、本実施例により示された。
第一のプレスヘッドには八角柱(すなわち、八角形の角柱であり、押圧面は平坦である。また、外接円の直径は7.8mmである。)を使用し、その他は実施例5と同様の操作を行った。この結果、下型保有率は93%であり、離型率および良品率は下型保有率に起因してともに93%であった。
第三のプレスヘッドの押圧面には円筒(外径7.6mm、内径6.5mm)を使用し、その他は実施例4と同様の操作を行った。この結果、下型保有率および離型率は100%であり、本実施例においても本発明の効果が奏されることを確認できた。一方、第三剥離工程で第三のプレスヘッドが下型押圧面を押下したときにコンタクトレンズが下型から飛び出し、いくつかのコンタクトレンズは回収できなかった。この結果、良品率は40%であった。
本実施例においては円筒を外径7.6mm、内径6.5mmとしており、該径は、本実施形態で述べた好適な範囲(外径7.8〜8.0mm、内径6.7〜7.0mm)からゼロコンマ数mmではあるが外れている。それにもかかわらず、本実施例と実施例4とでは良品率において大きな格差が生じる。要するに、第三のプレスヘッドに関する上記の好適な範囲には大きな臨界的意義があることが、本実施例により示された。
第一剥離工程を実施せず、その他は実施例1と同様に分離工程を実施したところ、下型保有率は40%であった。剥離機に投入されたコンタクトレンズは全て取り出され、後の検査工程で全て良品と判定されたものの、離型率および良品率は第一剥離工程を実施しなかった影響を受けて40%に留まった。
第二剥離工程を実施せず、その他は実施例2と同様の操作を行った。この結果、下型保有率は100%であったが、以下の不具合が生じたため、離型率は0%であった。すなわち、第三のプレスヘッドによる押圧に耐えきれず下型が破損する。もし押圧に耐えきれたとしても、第三剥離工程でFC成形面を変形させた際にコンタクトレンズもこの変形に追従し、下型にコンタクトレンズが張り付いたままとなり、コンタクトレンズの張り付きが強く吸引器で吸い出してもコンタクトレンズを取り出すことができない傾向を示した。
第一剥離工程および分離工程は実施例7と同様の操作を行ったところ、下型保有率は90%であった。次に、第二剥離工程を実施せず、第三剥離工程は実施例4と同様の操作を行ったところ、第三剥離工程でFC成形面に追従するようにコンタクトレンズが変形したため吸着器で取り出せなかった。一方、FC成形面に追従しないコンタクトレンズもわずかに有った。この結果、離型率および良品率は10%であった。
第一のプレスヘッドには八角柱(外接円の直径7.8mm)を使用し、第二のプレスヘッドの押圧面には凹面(直径13.1mm、曲率11.5mm)を使用し、そして第二離型工程と第三離型工程との順序を逆にした。つまり、第三剥離工程の後に第二剥離工程を実施した。それ以外は実施例4と同様の操作を行った。
第一剥離工程および分離工程を実施したところ、下型保有率は90%であった。続いて、第三離型工程を実施したところ、コンタクトレンズは下型の変形に追従した場合もある一方、下型の変形に追従せずに下型から剥離した場合もあった。最後に、第二離型工程を実施したところ、コンタクトレンズは下型の変形に追従したまま下型から剥離しなかった。この結果、離型率および良品率は10%であった。
第三剥離工程を実施せず、その他は実施例7と同様の操作を行った。この結果、下型保有率は97%であったが、コンタクトレンズと下型とが張り付いたままのため、吸引器にて下型からコンタクトレンズを取り出すことができず、離型率および良品率は3%であった。
本発明の技術的範囲は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
本実施形態における第一剥離工程は、コンタクトレンズを欠損させることなく上型から部分的に剥離する工程であり、本実施形態を構成する一工程である。その一方で、第一剥離工程自体にも大きな技術的意義が存在する。
『コンタクトレンズのフロントカーブを成形する下型および前記コンタクトレンズのベースカーブを成形する上型を組み付けることによって得られる一対の型に包含されたモノマーを重合することによって生成されたコンタクトレンズを一対の型から取り出し、コンタクトレンズを製造する方法(または装置)であって、
コンタクトレンズを下型に付着させた状態のまま、上型のレンズ成形面からコンタクトレンズを剥離する第一剥離工程(または第一剥離手段)を有することを特徴とするコンタクトレンズの製造方法(剥離方法または製造装置)。』
なお、上記の構成において第一剥離工程を行った後は、本実施形態にて述べた各工程を行うのが好ましいが、それ以外の公知の手法を用いてコンタクトレンズを製造しても構わない。また、上記の構成においては、下型の材質には特に限定は無い。その場合、公知の手法にて、コンタクトレンズを下型から剥離することによってコンタクトレンズを得てもよい。
本実施形態における分離工程にてワークにおける上型と下型とを分離するのに用いられた爪自体にも大きな技術的意義が存在する。
『コンタクトレンズのフロントカーブを成形する下型および前記コンタクトレンズのベースカーブを成形する上型が組み付けられてなるワークから下型と上型とを分離するための治具であって、
治具は、下型と上型との間に差し込むエッジであって対向する二面を有するエッジを有し、
エッジにおいて、二面のうち一面の側にテーパーを有する部分(好ましくはエッジの中央部であって半円弧状の切り欠きの部分)と、二面のうち別の一面の側にテーパーを有する部分(好ましくはエッジの端部)と、を備えた、ワーク分離用治具。』
上記の構成はあくまでワーク分離用治具についてのものであり、上型および下型の材質には特に限定は無い。また、該治具を使用した分離工程s2にも大きな技術的意義が存在し、該分離工程s2自体にも大きな技術的意義が存在する。
コンタクトレンズを欠損させることなく上型から部分的に剥離させるという点で、本実施形態における第一剥離工程自体にも、大きな技術的意義が存在する。そして、その後に分離工程を行うからこそ、コンタクトレンズをFC成形面に確実に付着したままの状態としたまま上型と下型とを分離することが可能となる。そのため、第一剥離工程と分離工程とを組み合わせた構成自体にも、大きな技術的意義が存在する。これを表したものが以下の構成である。
『コンタクトレンズのフロントカーブを成形する下型およびコンタクトレンズのベースカーブを成形する上型を組み付けることによって得られる一対の型に包含されたモノマーを重合することによって生成されたコンタクトレンズを一対の型から取り出し、コンタクトレンズを製造する方法(または装置)であって、
コンタクトレンズを下型に付着させた状態のまま、上型のレンズ成形面からコンタクトレンズを剥離する第一剥離工程(または第一剥離手段)、および
上型と、コンタクトレンズが付着した下型とを分離する分離工程(または分離手段)を有することを特徴とするコンタクトレンズの製造方法(剥離方法または製造装置)。』
コンタクトレンズをFC成形面に確実に付着したままの状態としたまま上型と下型とを分離するという点で、第一剥離工程と分離工程とを組み合わせた構成自体にも、大きな技術的意義が存在する。一方、下型のFC成形面に付着したコンタクトレンズをいかに剥離するかについても、本発明の課題の欄にて述べたような課題が存在する。
つまり、本実施形態における第二剥離工程と第三剥離工程とを組み合わせることにより、下型のFC成形面に付着したコンタクトレンズの剥離に係る上記の課題を解決することができる。そのため、第二剥離工程と第三剥離工程とを組み合わせた構成自体にも、大きな技術的意義が存在する。これを表したものが以下の構成である。
『コンタクトレンズのフロントカーブを成形する下型およびコンタクトレンズのベースカ
ーブを成形する上型を組み付けることによって得られる一対の型に包含されたモノマーを重合することによって生成されたコンタクトレンズを一対の型から取り出し、コンタクトレンズを製造する方法(または装置)であって、
下型のレンズ成形面に付着したコンタクトレンズの周辺部を剥離する仮剥離工程(または仮剥離手段)、および
周辺部が剥離したコンタクトレンズを下型のレンズ成形面から剥離する本剥離工程(または本剥離手段)
を有することを特徴とするコンタクトレンズの製造方法(剥離方法または製造装置)。』
なお、上記の構成の場合、下型のFC成形面にコンタクトレンズが付着した状態から各工程を開始しても構わない(すなわち本実施形態における第一剥離工程s1がすでに行われた後である)ため、第二剥離を第一剥離と称し、第三剥離を第二剥離と称しでも構わない。また、上記の通り、第二剥離を下型仮剥離と称し、第三剥離を下型本剥離と称しても構わない。
また、上記の構成においては、下型のFC成形面にコンタクトレンズが付着したもの(すなわち上型を分離した後のもの)を用意しておけばよい。そのため、上型の材質には特に限定は無く、上型として樹脂以外の材質としては石英等を用いても構わない。その場合、本実施形態の手法または公知の手法にて上型と下型とを分離しておき、コンタクトレンズが下型に付いたものを選択したうえで上記の構成を適用すればよい。
12…上型(ベースカーブ型)
14…下型(フロントカーブ型)
16…第一のレンズ成形面(BC成形面)
18…第一の非レンズ成形面(上型押圧面)
22,30…フランジ
24…第二のレンズ成形面(FC成形面)
26…第二の非レンズ成形面(下型押圧面)
32…コンタクトレンズ基材を含むモノマー混合液(モノマー)
34…ワーク
36…第一のプレスヘッド
40,42…爪
66…第二のプレスヘッド
72…第三のプレスヘッド
80…分離機
82…剥離機
Claims (2)
- コンタクトレンズのフロントカーブを成形する下型および前記コンタクトレンズのベースカーブを成形する上型を組み付けることによって得られる一対の型に包含されたモノマーを重合することによって生成されたコンタクトレンズを前記一対の型から取り出すコンタクトレンズの製造方法であって、
前記上型と前記下型との組付を解除することにより、前記上型と前記コンタクトレンズが付着した前記下型とを分離する分離工程、
前記下型の非レンズ成形面を押圧して、前記下型の非レンズ成形面の周辺部に圧痕が入るような負荷を与えつつ前記下型のレンズ成形面に付着したコンタクトレンズの周辺部を剥離する下型仮剥離工程、および
前記下型仮剥離工程後、前記下型の非レンズ成形面を押圧して、前記下型のレンズ成形面の中心部の凹状を、前記圧痕を折り目として凸状に変形させることにより、前記周辺部が剥離したコンタクトレンズを前記下型のレンズ成形面から剥離する下型本剥離工程を有することを特徴とするコンタクトレンズの製造方法。 - コンタクトレンズのフロントカーブを成形する下型および前記コンタクトレンズのベースカーブを成形する上型を組み付けることによって得られる一対の型に包含されたモノマーを重合することによって生成されたコンタクトレンズを前記一対の型から取り出すコンタクトレンズの製造装置であって、
前記上型と前記下型との組付を解除することにより、前記上型と前記コンタクトレンズが付着した前記下型とを分離する分離手段、
前記下型の非レンズ成形面を押圧して、前記下型の非レンズ成形面の周辺部に圧痕が入るような負荷を与えつつ前記下型のレンズ成形面に付着したコンタクトレンズの周辺部を剥離する下型仮剥離手段、および
前記下型の非レンズ成形面を押圧して前記下型のレンズ成形面の中心部の凹状を、前記圧痕を折り目として凸状に変形させることにより、前記周辺部が剥離したコンタクトレンズを前記下型のレンズ成形面から剥離する下型本剥離手段を有することを特徴とするコンタクトレンズの製造装置。
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| JP2020149067A (ja) | 2020-09-17 |
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