JP6920689B2 - 可視光域で光架橋可能な光応答性ヌクレオチドアナログ - Google Patents
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Description
(1)
次の式Iで表される化合物:
(I)
(ただし、式Iにおいて、
R1は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、フッ化メチル基、エチル基、フッ化エチル基、及びC1〜C3のアルキルスルファニル基からなる群から選択された基であり、
Xは、次の式Is又は式IIsで表される基である:
(Is)
(ただし、式Isにおいて、
R11及びR12は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
naは、1又は2であり、
R21及びR22は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
nbは、0又は1であり、
R31及びR32は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
ncは、0、1、2又は3であり、nc+ndは0〜3の整数であり、
R41及びR42は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
ndは、0、1、2又は3であって、nc+ndは0〜3の整数であり、
Q1は、
水素原子;
Q1に結合するOと一体となって形成されるリン酸基;
Q1に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド、核酸又はペプチド核酸; 及び
以下から選択される保護基:
トリチル基、モノメトキシトリチル基、ジメトキシトリチル基、トリメトキシトリチル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、アセチル基、ベンゾイル基;
からなる群から選択される基であり、
Q2は、
水素原子;
Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基;
Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド、核酸又はペプチド核酸; 及び
以下から選択される保護基:
2−シアノエチル−N,N−ジアルキル(C1〜C4)ホスホロアミダイト基、メチルホスホンアミダイト基、エチルホスホンアミダイト基、オキサザホスホリジン基、チオホスファイト基、−PH(=O)OHのTEA塩、−PH(=O)OHのDBU塩、−PH(=S)OHのTEA塩、−PH(=S)OHのDBU塩;
からなる群から選択される基である。)
(IIs)
(ただし、式IIsにおいて、
R51及びR52は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
neは、1、2又は3であり、
R61及びR62は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
nfは、0、1、2又は3であり、
Q1は、
水素原子;
Q1に結合するOと一体となって形成されるリン酸基;
Q1に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド、核酸又はペプチド核酸; 及び
以下から選択される保護基:
トリチル基、モノメトキシトリチル基、ジメトキシトリチル基、トリメトキシトリチル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、アセチル基、ベンゾイル基;
からなる群から選択される基であり、
Q2は、
水素原子;
Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基;
Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド、核酸又はペプチド核酸; 及び
以下から選択される保護基:
2−シアノエチル−N,N−ジアルキル(C1〜C4)ホスホロアミダイト基、メチルホスホンアミダイト基、エチルホスホンアミダイト基、オキサザホスホリジン基、チオホスファイト基、−PH(=O)OHのTEA塩、−PH(=O)OHのDBU塩、−PH(=S)OHのTEA塩、−PH(=S)OHのDBU塩;
からなる群から選択される基である。))。
(2)
Xが、次の式Itで表される基である、(1)に記載の化合物:
(It)
(ただし、式Itにおいて、
R11及びR12は、それぞれ独立して、式Isにおいて記載した基であり、
R31及びR32は、それぞれ独立して、式Isにおいて記載した基であり、
R41及びR42は、それぞれ独立して、式Isにおいて記載した基であり、
Q1及びQ2は、式Isにおいて記載した基である。)。
(3)
Xが、次の式Iuで表される基である、(1)に記載の化合物:
(Iu)
(ただし、式Iuにおいて、
R42は、式Isにおいて記載した基であり、
Q1及びQ2は、式Isにおいて記載した基である。)。
(4)
R42が、水素原子又はメチル基である、(3)に記載の化合物。
(5)
(1)〜(4)のいずれかに記載の化合物からなる、光反応性架橋剤。
(6)
(1)〜(4)のいずれかに記載の化合物からなる、光反応性修飾核酸製造用試薬。
(7)
(1)〜(4)のいずれかに記載の化合物からなる光反応性架橋剤を使用して、該光反応性架橋剤と、ピリミジン環を有する核酸塩基との間に、光架橋を形成する方法。
(8)
次の式III:
(III)
(ただし、式IIIにおいて、
R1は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、フッ化メチル基、エチル基、フッ化エチル基、及びC1〜C3のアルキルスルファニル基からなる群から選択された基であり、
R11及びR12は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
naは、1又は2である。)
で表される化合物を、次の式IV:
(IV)
(ただし、式IVにおいて、
R21及びR22は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
nbは、0又は1であり、
R31及びR32は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
ncは、0、1、2又は3であり、nc+ndは0〜3の整数であり、
R41及びR42は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
ndは、0、1、2又は3であって、nc+ndは0〜3の整数であり、
Q1は、
水素原子;
Q1に結合するOと一体となって形成されるリン酸基;
Q1に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド、核酸又はペプチド核酸; 及び
以下から選択される保護基:
トリチル基、モノメトキシトリチル基、ジメトキシトリチル基、トリメトキシトリチル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、アセチル基、ベンゾイル基;
からなる群から選択される基であり、
Q2は、
水素原子;
Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基;
Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド、核酸又はペプチド核酸; 及び
以下から選択される保護基:
2−シアノエチル−N,N−ジアルキル(C1〜C4)ホスホロアミダイト基、メチルホスホンアミダイト基、エチルホスホンアミダイト基、オキサザホスホリジン基、チオホスファイト基、−PH(=O)OHのTEA塩、−PH(=O)OHのDBU塩、−PH(=S)OHのTEA塩、−PH(=S)OHのDBU塩;
からなる群から選択される基である。)
で表される化合物と脱水縮合させることによって、次の式V:
(V)
(ただし、式Vにおいて、
R1、R11及びR12は、それぞれ独立して、上記式IIIにおいて記載した基であり、
naは、上記式IIIにおいて記載した整数であり、
R21、R22、R31、R32、R41、R42、Q1及びQ2は、それぞれ独立して、上記式IVにおいて記載した基であり、
nb、nc及びndは、それぞれ上記式IVにおいて記載した整数である。)
で表される化合物を製造する方法。
水素原子;
Q1に結合するOと一体となって形成されるリン酸基;
Q1に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド、核酸又はペプチド核酸; 及び
以下から選択される保護基:
トリチル基、モノメトキシトリチル基、ジメトキシトリチル基、トリメトキシトリチル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、アセチル基、ベンゾイル基;
からなる群から選択される基とすることができる。
水素原子;
Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基;
Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド、核酸又はペプチド核酸; 及び
以下から選択される保護基:
2−シアノエチル−N,N−ジアルキル(C1〜C4)ホスホロアミダイト基、メチルホスホンアミダイト基、エチルホスホンアミダイト基、オキサザホスホリジン基、チオホスファイト基、−PH(=O)OHのトリエチルアミン塩(以下TEA塩という)、−PH(=O)OHの1.8−diazabicyclo[5.4.0]undec−7−eye塩(以下DBU塩という)、−PH(=S)OHのTEA塩、−PH(=S)OHのDBU塩;
からなる群から選択される基とすることができる。
上記ジアルキル基となるR基とR’基は、それぞれC1〜C4のアルキル基とすることができる。このような2−シアノエチル−N,N−ジアルキル(C1〜C4)ホスホロアミダイト基として、例えば、2−シアノエチル−N,N−ジメチルホスホロアミダイト基、2−シアノエチル−N,N−ジエチルホスホロアミダイト基、2−シアノエチル−N,N−ジイソプロピルホスホロアミダイト基をあげることができる。
好適な実施の態様において、Q1を、Q1に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド又は核酸として、Q2を、Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド又は核酸とすることができる。すなわち、上記式Iで表される化合物は、特徴的な構造を備えた光応答性人工ヌクレオチドアナログが配列中に取り込まれた修飾核酸又は修飾オリゴヌクレオチドとすることができる。本発明において、このように調整された光応答性修飾核酸と光応答性修飾オリゴヌクレオチドをまとめて光応答性修飾核酸ということがある。本発明に係る修飾核酸において、特徴的な構造を備えた光応答性人工ヌクレオチドアナログが配列中の末端に位置していてもよく、この場合にはQ1又はQ2のいずれかの側のみがQ1又はQ2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結される修飾ヌクレオチド又は修飾核酸となる。また、上記の核酸に代えてペプチド核酸を用いて、特徴的な構造を備えた光応答性人工ヌクレオチドアナログが配列中に取り込まれた光応答性修飾ペプチド核酸とすることができる。
本発明に係る化合物は、式Iで表される骨格構造を備えており、式Iにおいて天然のヌクレオシド及びヌクレオチドが備えているべきリボースあるいはデオキシリボースによる糖構造を備えていない。さらに、本発明に係る化合物は、式Iにおいて天然のヌクレオシド及びヌクレオチドが備えているべきプリン塩基あるいはピリミジン塩基による塩基構造を備えていない。つまり、本発明に係る化合物は、天然のヌクレオシド及びヌクレオチドとは、構造的に全く類似するように思われない化学構造となっている。それにもかかわらず、本発明に係る化合物は、1本鎖の修飾核酸として形成されると、これと相補的な1本鎖の核酸と二重らせんを形成することができる。そして、ピラノカルバゾール部分が光反応によって架橋を形成することができる。
好適な実施の態様において、Q1及びQ2を、水素原子とすることができる。すなわち、上記式Iで表される化合物は、特徴的な構造を備えた光応答性人工ヌクレオシドアナログ分子とすることができる。
好適な実施の態様において、Q1を、Q1に結合するOと一体となって形成されるリン酸基とすることができ、Q2を、水素原子とすることができる。すなわち、上記式Iで表される化合物は、特徴的な構造を備えた光応答性人工ヌクレオチドアナログ分子とすることができる。
好適な実施の態様において、Q1を、上述の保護基とすることができ、Q2を、Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基、Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド又は核酸、あるいは上述の保護基、とすることができる。すなわち、上記式Iで表される化合物は、光反応性修飾核酸の製造用試薬(合成用試薬)とすることができる。
本発明に係る化合物は、ピラノカルバゾール部分が光反応によって架橋を形成することができる。本発明に係る化合物を、1本鎖の修飾核酸として形成すると、これと相補的な1本鎖の核酸と二重らせんを形成することができ、ピラノカルバゾール部分が光反応によって架橋を形成することができ、結果として、二重らせんの一方の鎖からもう一方の鎖へと形成された鎖間の光架橋(光クロスリンク)を形成することができる。すなわち、本発明に係る化合物は、光反応性架橋剤として使用することができる。
本発明に係る修飾核酸は、これを1本鎖核酸として使用すると、これと相補的な1本鎖核酸とハイブリダイズして二重らせんを形成することができる。二重らせんの形成にあたって、ピラノカルバゾール構造部分に対して、相補鎖中において塩基対を形成すべき位置にある核酸塩基については、特段の制約がなく、自由に選択できる。形成された二重らせんに光照射を行うと、二重らせんを形成する核酸鎖の間に、光反応によって架橋を形成することができる。この光架橋は、配列中でピラノカルバゾール構造部分が核酸塩基として位置する位置から配列中で1塩基分だけ5’末端側に位置する核酸塩基に対して、相補鎖中において塩基対を形成する位置にある核酸塩基と、ピラノカルバゾール構造との間に形成される。言い換えれば、この光架橋は、ピラノカルバゾール構造部分に対して、相補鎖中において塩基対を形成すべき位置にある核酸塩基から、配列中で1塩基分だけ3’末端側に位置する核酸塩基と、ピラノカルバゾール構造との間に形成される。
本発明において、ピラノカルバゾール構造が光架橋を形成可能である相手方の塩基は、ピリミジン環を有する塩基である。一方で、ピラノカルバゾール構造は、プリン環を有する塩基とは光架橋を形成しない。すなわち、本発明に係る光架橋性の化合物は、天然の核酸塩基としては、シトシン、ウラシル、及びチミンに対して光架橋を形成し、一方で、グアニン及びアデニンに対しては光架橋を形成しないという、特異性を有している。
本発明に係る光反応性修飾核酸(光架橋性修飾核酸)は、修飾核酸と相補的な塩基配列を有する配列とハイブリダイズさせて二重らせんを形成させた後に、光架橋させることができる。これによって、目的とする特定の配列に対してのみ光クロスリンク反応(光架橋反応)を行わせることができる。すなわち、本発明に係る光反応性架橋剤は、非常に高い塩基配列選択性を、所望に応じて配列設計して、付与することができる。
光架橋のために照射される光の波長は、例えば350〜600nmの範囲、好ましくは400〜600nmの範囲、さらに好ましくは400〜550nmの範囲、さらに好ましくは400〜500nmの範囲、さらに好ましくは400〜450nmの範囲とすることができる。好適な実施の態様において、これらの範囲の波長にある単波長のレーザー光を使用することができる。このように本発明では、可視光域の波長の光照射によって、光架橋を形成することができる。従来の光反応性架橋剤では、これらの範囲よりも短波長の光照射を必要としていた。本発明によれば、従来の光反応性架橋剤よりも長波長の光照射によって光架橋を形成できることから、光照射による核酸や細胞への悪影響を最小限とすることができる点で、有利である。
本発明の化合物によれば、光架橋を形成した後に、さらに光照射によって光開裂をすることができる。すなわち、本発明に係る光反応性の化合物は、可逆的な光架橋を可能とするものであり、可逆的な光反応性架橋剤として使用することができる。
好適な実施の態様において、光架橋反応を進行させるためには、一般に0〜50℃、好ましくは0〜40℃、さらに好ましくは0〜30℃、さらに好ましくは0〜20℃、さらに好ましくは0〜10℃、さらに好ましくは0〜5℃の範囲の温度で光照射を行う。光開裂反応を進行させるためには、一般に55〜100℃、好ましくは60〜90℃、さらに好ましくは60〜80℃の範囲の温度で光照射を行う。
本発明による光架橋及び光開裂は、光反応を利用しているために、pH、塩濃度などに特段の制約がなく、核酸類等の生体高分子が安定に存在可能なpH、塩濃度とした溶液中で、光照射によって行うことができる。
本発明による光架橋及び光開裂は、極めて迅速に進行する。例えば、光反応性の化合物として知られるソラレンであれば数時間を要する(350nm光照射)ような場合に、それよりもはるかに長波長の光照射によって、例えばわずか10秒間〜60秒間(400nm光照射)で光反応が進行して光架橋する。すなわち、本発明に係る光架橋剤を使用すれば、例えば1〜120秒間、又は1〜60秒間の光照射によって、光反応を進行させて光架橋を形成させることができる。さらに、本発明による光架橋は、上記の波長及び温度を採用して、例えば1〜120秒間、又は1〜60秒間の光照射によって、光反応を進行させて光架橋を開裂させることができる。
本発明に係る光応答性人工ヌクレオシドアナログ分子は、例えば、後述するスキーム1に示す合成経路に沿って、合成することができる。このスキーム1では、化合物1を得て、そこから化合物4を合成し、アミンと脱水縮合反応させてアミド結合を形成し、化合物5を得るという手順を含むものとなっている。
すなわち、スキーム1の合成経路によれば、次の式VI:
(VI)
(ただし、式VIにおいて、R1は、式Iにおいて記載した基である。)
で表される修飾ピラノカルバゾール分子から、次の式III:
R1は、式VIにおいて記載した基であり、
R11及びR12は、式Isにおいて記載した基であり、
naは、1又は2である。)
で表されるカルボン酸を合成し、これを次の式IV:
R21、R22、R31、R32、R41及びR42は、式Isにおいて記載した基であり、
nbは、0又は1であり、
ncは、0、1、2又は3であり、nc+ndは0〜3の整数であり、
ndは、0、1、2又は3であって、nc+ndは0〜3の整数であり、
Q1は、
水素原子;
Q1に結合するOと一体となって形成されるリン酸基;
Q1に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド、核酸又はペプチド核酸; 及び
以下から選択される保護基:
トリチル基、モノメトキシトリチル基、ジメトキシトリチル基、トリメトキシトリチル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、アセチル基、ベンゾイル基;
からなる群から選択される基であり、
Q2は、
水素原子;
Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基;
Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド、核酸又はペプチド核酸; 及び
以下から選択される保護基:
2−シアノエチル−N,N−ジアルキル(C1〜C4)ホスホロアミダイト基、メチルホスホンアミダイト基、エチルホスホンアミダイト基、オキサザホスホリジン基、チオホスファイト基、−PH(=O)OHのTEA塩、−PH(=O)OHのDBU塩、−PH(=S)OHのTEA塩、−PH(=S)OHのDBU塩;
からなる群から選択される基である。)
で表されるアミンと脱水縮合反応させることによって、次の式V:
R1、R11及びR12は、それぞれ独立して、上記式IIIにおいて記載した基であり、
naは、上記式IIIにおいて記載した整数であり、
R21、R22、R31、R32、R41、R42、Q1及びQ2は、それぞれ独立して、上記式IVにおいて記載した基であり、
nb、nc及びndは、それぞれ上記式IVにおいて記載した整数である。)
で表される化合物を製造することができる。
(ただし、式VIIにおいて、
R21、R22、R31、R32、R41及びR42は、式Isにおいて記載した基であり、
nbは、0又は1であり、
ncは、0、1、2又は3であり、nc+ndは0〜3の整数であり、
ndは、0、1、2又は3であって、nc+ndは0〜3の整数である。)
(ただし、式VIIIにおいて、
R1は、式IIIにおいて記載した基であり、
R11及びR12は、式IIIにおいて記載した基であり、
naは、1又は2であり、
R21、R22、R31、R32、R41及びR42は、式VIIにおいて記載した基であり、
nbは、0又は1であり、
ncは、0、1、2又は3であり、nc+ndは0〜3の整数であり、
ndは、0、1、2又は3であって、nc+ndは0〜3の整数である。)
(IIIa)
(ただし、式IIIaにおいて、R1は、式IIIにおいて記載した基である。)
で表されるカルボン酸を使用することができる。
(VIIa)
(ただし、式VIIaにおいて、R42は式VIIにおいて記載した基であり、好ましくは、R42は水素原子又はメチル基とすることができる。)
(VIIIa)
(ただし、式VIIIaにおいて、
R1は、式IIIaにおいて記載した基であり、
R42は、式VIIaにおいて記載した基であり、好ましくは、R42は水素原子又はメチル基とすることができる。)
上記の合成経路によって得られる光応答性人工ヌクレオシドアナログ分子(式VIII、式VIIIaの化合物)を用いて、後述するスキーム1に記載の手法、あるいは当業者に公知の手法を使用して、本発明に係る修飾核酸を得るための合成用モノマー(製造用試薬)を得ることができる。本発明に係る修飾核酸の合成用モノマーの構造は上述した通りであり、これを、ホスホロアミダイト法、及びH−ホスホネート法等の公知の手法によって核酸合成試薬として使用すれば、光応答性人工ヌクレオシドアナログ分子(式VIII、式VIIIaの化合物)が配列中に取り込まれた核酸又はオリゴヌクレオチド(本発明に係る修飾核酸)あるいはペプチド核酸を得ることができる。このように、本発明に係る修飾核酸合成モノマーは、ホスホロアミダイト法、及びH−ホスホネート法等の公知の手法において核酸合成試薬として使用できる点で、優れたものである。
次のスキーム1に示す6段階の合成経路に沿って、D−トレオニノール構造を有する光応答性人工ヌクレオシドアナログ分子(化合物5)(ヌクレオシドアナログ、あるいは光反応性素子ということがある)を合成し、さらに修飾核酸合成用モノマー(化合物7)の合成を行った。
非特許文献(Synthesis of fused pyranocarbazolones with biological interest, A.Vronteli et al., Commemorative Issue in Honor of Prof. Michael Orfanopoulos on the occasion of his outstanding contributions to organic synthetic chemistry,Volume2015,Issue3,pp.111−123)に従い、2−ヒドロキシカルバゾール(化合物1)からピラノカルバゾール(化合物2)を合成した。
化合物2(4.7g)と水酸化ナトリウム(2.4g)を仕込んだフラスコにアセトニトリル(1000ml)を仕込み、室温で1時間撹拌したのち、ブロモ酢酸エチル(6.67g)を滴下し、さらに室温で1時間撹拌した。残留している水酸化ナトリウムをヌッチェ型ろ過器で吸引ろ過により除去し、ろ液をロータリーエバポレーターで濃縮した。得られた化合物3(固体)を次工程にそのまま用いた。得られた化合物を用いてNMR測定を実施し、各ピークの帰属を決定し、化合物の構造を確認した。
1H−NMR(300MHz,CDCL3):8.14−7.21(m,6H,ArH)、7.88(d,1H,O=C−CH=CH)、6.34(d,1H,O=C−CH=CH)、4.99(s,2H,CH2CO)、4.24(q,2H,CH3CH2)、1.27(t,3H,CH3)
先の工程で得られた化合物3をTHF(1000ml)に溶解させた。水酸化ナトリウム(0.9g)を水(50ml)に溶解した水溶液を、先のTHF溶液へ滴下し、室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応液を希塩酸で中和してpH6〜7にした。反応液をロータリーエバポレーターで濃縮し、酢酸エチルを用いた分液操作により有機相へ目的物を抽出した。有機層をロータリーエバポレーターで濃縮し、化合物4(固体)を得た。得られた化合物4をそのまま次工程に用いた。得られた化合物を用いてNMR測定を実施し、各ピークの帰属を決定し、化合物の構造を確認した。
1H−NMR(300MHz,DMSO):8.48−7.30(m,6H,Ar−H)、8.18(d,1H,O=C−CH=CH)、6.35(d,1H,O=C−CH=CH)、5.30(s,2H,CH2CO)
前工程で得られた化合物4、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.7g)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(3.8g)、D−トレオニノール(2.1g)をフラスコに仕込み、窒素置換後にDMF(100ml)に溶解させ、室温で2時間撹拌した。反応混合物を撹拌しながら、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を添加した。生成した沈殿物をガラスフィルター付ろ過器で吸引ろ過した。沈殿物を蒸留水およびヘキサンで洗浄後、乾燥させて化合物5(固体)を得た。得られた化合物5のUV−visスペクトルを分光光度計により測定し(図1)、250〜400nmに現れた特徴的な吸収ピークから、ピラノカルバゾール構造を有することを確認した。また、得られた化合物を用いてNMR測定を実施し、各ピークの帰属を決定し、化合物の構造を確認した。
1H−NMR(300MHz,DMSO):8.48−7.29(m,6H,Ar−H)、8.19(d,1H,O=C−CH=CH)、8.03(d,1H,NHCO)、6.34(d,1H,O=C−CH=CH)、5.17(s,2H,CH2CO)、4.75(br,1H,CH2OH)、4.68(br,1H,CHOH)、3.91(br,1H,NHCH)、3.64(m,1H,CH2OH)、3.51(m,1H,CH2OH)、1.03(d,3H,CH3)
化合物5(4.6g)、4−ジメチルアミノピリジン(0.3g)をフラスコに仕込み、窒素置換後にピリジン(55ml)を加え、氷水浴中で冷却しながら溶解させた。4,4’−ジメトキシトリチルクロリド(8.3g)を添加し、氷水浴中で1時間撹拌し反応させた。反応混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、濃縮物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し化合物6を得た。得られた化合物を用いてNMR測定を実施し、各ピークの帰属を決定し、化合物の構造を確認した。
1H−NMR(300MHz,CDCL3):8.13−7.03(m,11H,Ar−H)、7.85(d,1H,O=C−CH=CH)、6.95−6.69(m,8H,MeO−Ar−H)、6.33(d,1H,O=C−CH=CH)、6.29(d,1H,NHCO)、4.96(s,2H,CH2CO)、3.88(m,1H,NCH)、3.88(m,1H,CHOH)、3.77(s,6H,OCH3)、3.25−3.12(m,2H,CH2−ODMTr)、2.52(m,1H,CHOH)、0.93(d,3H,CH3)
化合物6(7.2g)、5−ベンジルチオ−1H−テトラゾール(0.2g)をフラスコに仕込み、窒素置換後に、アセトニトリル(160ml)を加え、氷水浴中で溶解させた。2−シアノエチルN,N,N’,N’−テトライソプロピルホスホロアミダイト(5.3g)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物をロータリーエバポレーターで濃縮し、濃縮物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し化合物7を得た。得られた化合物を用いてNMR測定を実施し、各ピークの帰属を決定し、化合物の構造を確認した。
1H−NMR(600MHz,CDCL3):8.12−7.18(m,11H,Ar−H)、7.86(d,1H,O=C−CH=CH)、7.12−6.71(m,8H,MeO−Ar−H)、6.34(d,1H,O=C−CH=CH)、5.87(d,1H,NHCO)、4.93(s,2H,CH2CO)、4.22(m,1H,CHOP)、4.12(q,2H,NC−CH2−CH2)、4.07(m,1H,NHCH)、3.77(s,6H,OCH3)、3.00(m,2H,CH2O−DMTr)、2.10−2.00(m,2H,N−CH−(CH3)2)、1.26(t,2H,NC−CH2)、1.06−0.43(m,12H,N−CH−(CH3)2)、0.93(d,3H,CH3)
一般的なシアノエチルホスホロアミダイト法に従い、DNA自動合成機により光反応性素子(核酸光反応性素子ということがある)を含むオリゴDNAを合成した。化合物7の固相縮合反応のみ反応時間を999秒に設定した。トリチリルモニターによる化合物7のカップリング収率は98%以上であった。28質量%アンモニア水溶液を用いた固相からの切出し・脱保護を行った後、逆相HPLCによる精製を行い目的の核酸光反応性素子を含むオリゴDNA(5’−TGCAXCCGT−3’、Xは核酸光反応性素子(pc−D))を得た。オリゴDNAの同定はMALDI−TOF MS解析により行った。([(M+H)+];Calcd.2827.80,Found 2828.94)
上記合成したpc−Dにおいてトレオニノールをセリノール(2−アミノ−1,3−プロパンジオール)に変えた構造に相当する光応答性人工ヌクレオシドアナログ(化合物8)(pc−S)を、次のスキーム2に示す6段階の合成経路(化合物4まではpc−Dと同様)に沿って合成した。さらに修飾核酸合成用モノマー(化合物10)の合成を行った。
D−トレオニノールをセリノールへ変更して化合物5を合成する方法と同様の操作を行い、化合物8を合成した。得られた化合物8のUV−visスペクトルを分光光度計により測定し(図2)、250〜400nmに現れた特徴的な吸収ピークから、ピラノカルバゾール構造を有することを確認した。また、得られた化合物を用いてNMR測定を実施し、各ピークの帰属を決定し、化合物の構造を確認した。
1H−NMR(300MHz,DMSO):8.54−7.26(m,6H,Ar−H),8.21(d,1H,O=C−CH=CH),8.03(d,1H,NHCO),6.34(d,1H,O=C−CH=CH),5.11(s,2H,CH2CO),4.73(br,2H,CH2OH),3.75(br,1H,NHCH),3.43(m,4H,CH2OH)
化合物9および化合物10(pc−Sホスホロアミダイト)の合成を、スキーム1の化合物6および化合物7を合成する方法と同様の方法で実施した。
化合物10を用いて、pc−Dホスホロアミダイトと同様の操作により、核酸光反応性素子を含むオリゴDNA(5’−TGCAXCCGT−3’、Xは核酸光反応性素子(pc−S))を得た。
前記pc−Dを含むオリゴDNA[以下、ODN(Y・pc−D)という、YはA(アデニン)またはG(グアニン)]と、相補的オリゴDNA[以下、ODN(Z)という、ZはT(チミン)またはC(シトシン)]の等量混合液(5μM in 50mM Na−Cacodylate buffer(pH7.4),100mM NaCl)に内部標準としてデオキシウリジン(25μM)を添加し、4℃にて光照射(400nm、9500mW/cm2)を行った。この溶液をHPLC(溶離液:アセトニトリル/50mMギ酸アンモニウム、1〜20%アセトニトリル/10min、流速:0.2mL/min)により分析することで、光反応性を評価した。
図3aは、この操作の流れを示す説明図である。光架橋対象がチミン(T)となるODN(A・pc−D)(5’−TGCAXCCGT−3’)には、配列中のXの位置に、本発明に係るヌクレオシドアナログ(pc−D)が、改良型光反応性素子として導入されている。
ODN(A・pc−D)と同様の操作で、C(シトシン)が光架橋対象となるpc−D含有オリゴDNA(5’−TGCGXCCGT−3’、以下、ODN(G・pc−D)という)と、相補的オリゴDNA(5’−ACGGGCGCA−3’)、以下、ODN(C)という)を用いた光架橋反応を行った(図4a)。400nmの光を30秒間照射した結果、光架橋による転化率は71%であった(図4b)。
ODN(A・pc−D)およびODN(T)の混合溶液の光照射(400nm,60秒間)によって調製した光2量体ODN(pc−D/T)溶液を60℃で加温し、15Wのトランスイルミネーターを用いて312nm光を、0分、5分、30分間照射した(図5a)。光照射により、ODN(pc−D/T)のピークが減少し、もとのODN(A・pc−D)およびODN(T)のピークが出現した。照射30分後には、ODN(pc−D/T)のピークは消滅し、転化率100%であった(図5b)。
ODN(A・pc−D)と同様の操作で、T(チミン)が光架橋対象となるpc−S含有オリゴDNA(5’−TGCGXCCGT−3’、以下、ODN(A・pc−S)という)と、相補的オリゴDNAであるODN(T)を用いた光架橋反応を行った(図6a)。
長波長の光照射が、短波長の光照射と比較して、細胞へのダメージが少ないことを検討するために、以下の実験を行った。
図7は、各波長での光照射時間(秒)と細胞生存率(%)を対比したグラフである。この結果から、366nmの光照射では数秒の光照射でも細胞生存率が大きく低下しているのに対して、400nm、450nmでは、数十秒光照射を行ってもほとんど細胞生存率が低下していない。すなわち、このことからもピラノカルバゾールが細胞毒性の少ない長波長の光で操作可能であることが明らかとなった。
Claims (7)
- 次の式Iで表される化合物:
(I)
(ただし、式Iにおいて、
R1は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、フッ化メチル基、エチル基、フッ化エチル基、及びC1〜C3のアルキルスルファニル基からなる群から選択された基であり、
Xは、次の式Itで表される基である:
(It)
(ただし、式Itにおいて、
R11及びR12は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
R31及びR32は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
R41及びR42は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
Q1は、
水素原子;
Q1に結合するOと一体となって形成されるリン酸基;
Q1に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド、核酸又はペプチド核酸; 及び
以下から選択される保護基:
トリチル基、モノメトキシトリチル基、ジメトキシトリチル基、トリメトキシトリチル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、アセチル基、ベンゾイル基;
からなる群から選択される基であり、
Q2は、
水素原子;
Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基;
Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド、核酸又はペプチド核酸; 及び
以下から選択される保護基:
2−シアノエチル−N,N−ジアルキル(C1〜C4)ホスホロアミダイト基、メチルホスホンアミダイト基、エチルホスホンアミダイト基、オキサザホスホリジン基、チオホスファイト基、−PH(=O)OHのTEA塩、−PH(=O)OHのDBU塩、−PH(=S)OHのTEA塩、−PH(=S)OHのDBU塩;
からなる群から選択される基である。))。 - R42が、水素原子又はメチル基である、請求項2に記載の化合物。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の化合物からなる、光反応性架橋剤。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の化合物からなる、光反応性修飾核酸製造用試薬。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の化合物からなる光反応性架橋剤を使用して、該光反応性架橋剤と、ピリミジン環を有する核酸塩基との間に、光架橋を形成する方法。
- 次の式III:
(III)
(ただし、式IIIにおいて、
R1は、水素原子、ハロゲン原子、メチル基、フッ化メチル基、エチル基、フッ化エチル基、及びC1〜C3のアルキルスルファニル基からなる群から選択された基であり、
R11及びR12は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
naは、1又は2である。)
で表される化合物を、次の式IV:
(IV)
(ただし、式IVにおいて、
R21及びR22は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
nbは、0又は1であり、
R31及びR32は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
ncは、0、1、2又は3であり、nc+ndは0〜3の整数であり、
R41及びR42は、それぞれ独立して、水素原子、C1〜C3のアルキル基、及びC1〜C3のアルコキシ基からなる群から選択された基であり、
ndは、0、1、2又は3であって、nc+ndは0〜3の整数であり、
Q1は、
水素原子;
Q1に結合するOと一体となって形成されるリン酸基;
Q1に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド、核酸又はペプチド核酸; 及び
以下から選択される保護基:
トリチル基、モノメトキシトリチル基、ジメトキシトリチル基、トリメトキシトリチル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、アセチル基、ベンゾイル基;
からなる群から選択される基であり、
Q2は、
水素原子;
Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基;
Q2に結合するOと一体となって形成されるリン酸基によって形成されるリン酸ジエステル結合を介して連結されるヌクレオチド、核酸又はペプチド核酸; 及び
以下から選択される保護基:
2−シアノエチル−N,N−ジアルキル(C1〜C4)ホスホロアミダイト基、メチルホスホンアミダイト基、エチルホスホンアミダイト基、オキサザホスホリジン基、チオホスファイト基、−PH(=O)OHのTEA塩、−PH(=O)OHのDBU塩、−PH(=S)OHのTEA塩、−PH(=S)OHのDBU塩;
からなる群から選択される基である。)
で表される化合物と脱水縮合させることによって、次の式V:
(V)
(ただし、式Vにおいて、
R1、R11及びR12は、それぞれ独立して、上記式IIIにおいて記載した基であり、
naは、上記式IIIにおいて記載した整数であり、
R21、R22、R31、R32、R41、R42、Q1及びQ2は、それぞれ独立して、上記式IVにおいて記載した基であり、
nb、nc及びndは、それぞれ上記式IVにおいて記載した整数である。)
で表される化合物を製造する方法。
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