JP6941449B2 - 樹脂シートの製造方法 - Google Patents
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Description
[1] 溶融させた熱可塑性樹脂をシート状に押出し、押出されたシート状物を引き取りつつ、該シート状物の両表面に成形ロールの表面形状を転写させる、樹脂シートの製造方法において、
該樹脂シートの厚みが3mm以上であり、
該成形ロールは、ロールの周方向に連続する多数の凹溝を有する縦溝ロールと、ロールの幅方向に連続する多数の凹溝を有する横溝ロールとからなり、
該成形ロールの凹溝の溝深さが1000μm以下であり、
押出されたシート状物を一方の成形ロールに先に接触、又は両方の成形ロールにほぼ同時に接触させ、該シート状物が最初に成形ロールと接触した点を起点として、シート状物が最初に接触した成形ロールがロール回転方向に90°(0°を含む。)回転するまでの間に、シート状物を横溝ロールと縦溝ロールとで挟圧することによりシート状物の一方の表面に横溝ロールの表面形状を転写させると共にシート状物の他方の表面に縦溝ロールの表面形状を転写させ、更にシート状物を横溝ロールに抱き角90°以上抱かせて引き取ることを特徴とする樹脂シートの製造方法。
[2] 前記樹脂シートの厚みが3mm以上10mm以下であることを特徴とする前記1に記載の樹脂シートの製造方法。
[3] 前記成形ロールの凹溝の溝深さが300μm以上であることを特徴とする前記1又は2に記載の樹脂シートの製造方法。
[4] 前記成形ロールの直径が100〜1000mmであることを特徴とする前記1〜3のいずれかに記載の樹脂シートの製造方法。
[5] 前記成形ロールの凹溝間の山部の先端から0.05mm下の山部の幅が0.3〜3mmであることを特徴とする前記1〜4のいずれかに記載の樹脂シートの製造方法。
[6] 前記シート状物を横溝ロールと縦溝ロールとで挟圧することにより、シート状物に成形ロールの表面形状を転写する際の線圧を5N/cm以上とすることを特徴とする前記1〜5のいずれかに記載の樹脂シートの製造方法。
[7] 前記熱可塑性樹脂が、スチレン系樹脂又はアクリル系樹脂であることを特徴とする前記1〜6のいずれかに記載の樹脂シートの製造方法。
本発明における格子模様の形成方法は、熱可塑性樹脂を押出機に供給して溶融混練した後に、シート状に押出し、押出されたシート状物をロールの周方向に連続する多数の凹溝を有する縦溝ロールと、ロールの幅方向に連続する多数の凹溝を有する横溝ロールとからなる成形ロールで引き取りつつ、該シート状物の両表面に成形ロールの表面形状を転写させる方法である。本発明においては、縦溝ロールにより、シート状物の一方の面に縦方向に沿う蒲鉾状凸部(以下、縦柄ともいう。)が多数賦形され、横溝ロールにより、シート状物の他方の面に横方向に沿う蒲鉾状凸部(以下、横柄ともいう。)が多数賦形される。
本発明において、多数の凹溝とは、少なくとも3以上の凹溝をいい、好ましくは30〜100の凹溝をいう。
(1)押出されたシート状物を縦溝ロールと横溝ロールのどちらかの成形ロールに先に接触、又は両方の成形ロールにほぼ同時に接触させ、該シート状物が最初に成形ロールと接触した点を起点として、シート状物が最初に接触した成形ロールがロール回転方向90°(0°を含む。)回転するまでの間に、該シート状物を横溝ロールと縦溝ロールとで挟圧する。挟圧することによりシート状物の一方の表面に横溝ロールの表面形状を転写させると共に、シート状物の他方の表面に縦溝ロールの表面形状を転写させる。
(2)更にシート状物を横溝ロールと縦溝ロールとで挟圧した点を起点として、シート状物を横溝ロールに抱き角90°以上抱かせて引き取る。
工程(2)において、シート状物の横柄が賦形された面を横溝ロールに抱かせて冷却するので、形成された横柄の変形を抑えることができる。
図1に示す装置においては、第1ロール1、第2ロール2及び第3ロール3の3本のロールが順に各ロールの回転軸1b、2b、3bが同一の高さとなるように水平に並べて設けられている。第1ロール1は、周方向に連続する多数の凹溝1aが形成された縦溝ロールであり、第2ロール2は、ロールの幅方向に連続する多数の凹溝2aが形成された横溝ロールであり、第3ロール3は冷却用の鏡面ロールであり、3本のロールの直径は同一である。図2(a)に縦溝ロール(第1ロール)の模式図を、図2(b)に横溝ロール(第2ロール)の模式図を、図3にロール表面に形成された溝の模式図を示す。
なお、線圧とは、1対のロールを押し当てた時のロール長さ方向1cmあたりの力(N)を意味し、シート状物を第1ロール(縦溝ロール)と第2ロール(横溝ロール)とで挟むときの圧力により決まる。
樹脂シートの柄高さは、以下の方法により求められる。シートの断面をマイクロスコープ等により撮影し拡大写真を得る。次に、得られた拡大写真について、シート断面の任意の蒲鉾形状の両端の谷部の最も深い点同士を直線Aで結び、蒲鉾形状の頂点から下に向かって直線Aに直交する直線Bを引く。そして、拡大倍率を考慮した上で、直線Bにおける蒲鉾形状の山部の頂点から直線Aとの交点までの長さを測定することによって求めることができる。
ロールの溝深さは、上記の方法により測定することができる。
賦形率[%]=(樹脂シートの柄高さ[μm]÷ロールの溝深さ[μm])×100
・・・(1)
内径65mmの単軸押出機にリップ幅(w)300mmのTダイ(Tダイのリップ間隙=5.0mm、リップ部の平行ランド長=5.0mm)を取付けた押出装置を用いた。
第1ロール(縦溝ロール)、第2ロール(横溝ロール)、第3ロール(鏡面ロール)はこの順で、図1に示すように、各ロールの回転軸が同一高さになるように配置した。3本のロールの直径は全て195mm、幅は全て700mmであり、材質は鉄製であり、ロール内部にオイル温調のための流路を設けた。
第1ロール(縦溝ロール)には凹溝の溝深さH500μm、山部の先端から0.05mm下の山部の幅が1.84mm、ピッチP15mmの縦溝を形成し、第2ロール(横溝ロール)には凹溝の溝深さH500μm、山部の先端から0.05mm下の山部の幅が0.66mm、ピッチ15mmの横溝を形成した。
第3ロールは、第2ロールのロール表面と、第3ロールのロール表面との距離が65mmとなるように配置した。
凹溝の溝深さ、山部の先端から0.05mm下の山部の幅、ピッチPは、縦溝ロール横溝ロールのそれぞれについて、上記した方法による測定を無作為に5点行い、その算術平均値を採用した。
比較例1においては、第1ロールを横溝ロール、第2ロールを縦溝ロールに変更した以外、実施例1と同様に樹脂シートを製造した。
比較例2においては、第1ロール1を鏡面ロールとし、第2ロール2を横溝ロールとし、第3ロール3を縦溝ロールに変更し、第2ロールと第3ロールで挟圧した以外、実施例1と同様に樹脂シートを製造した。
比較例3においては、第1ロール1を鏡面ロールとし、第2ロール2を縦溝ロールとし、第3ロール3を横溝ロールに変更し、第2ロールと第3ロールで挟圧した以外、比較例2と同様に樹脂シートを製造した。
樹脂シートの柄高さは、以下のようにして求めた。得られた樹脂シートから縦(ロール周方向に相当)300mm、横(ロール幅方向に相当)300mmの試験片を切り出し、該試験片の断面をマイクロスコープにより撮影し拡大写真を得た。得られた拡大写真について、シート断面の任意の蒲鉾形状の両端の谷部の最も深い点同士を直線Aで結び、該直線Aと平行な直線であって蒲鉾形状の山部と点接触となる点を蒲鉾形状の頂点と定め、蒲鉾形状の頂点から樹脂シートの厚み方向における下方向に向かって直線Aと交わる直線Bを引いた。そして、拡大倍率を考慮した上で、直線Bにおける蒲鉾形状の頂点から直線Aとの交点までの長さを測定することにより樹脂シートの柄高さを求めた。上記操作を縦柄、横柄のそれぞれについて無作為に4点ずつ測定し、その測定値を算術平均した値を縦柄、横柄のそれぞれの柄高さとした。ロールの溝深さHは、上記した方法による測定を縦溝ロール、横溝ロールについてそれぞれ4点等間隔に行い、算術平均した値をロールの溝高さとした。上記のようにして求めた樹脂シートの柄高さと、ロールの溝高さを以下の(1)式に代入することにより樹脂シートの縦柄、横柄それぞれの賦形率を求め、以下の評価基準で賦形性を評価した。
賦形率[%]=(樹脂シートの柄高さ[μm]÷ロールの溝深さ[μm])×100
・・・(1)
○:賦形率が60%以上である。
×:賦形率が60%未満
横柄のズレは、300mm×300mmの試験片の横柄の一方の端部の1箇所を任意に定め、更に60mm間隔で3箇所を定め、定めた合計4箇所それぞれにつき、一方の端部から他方の端部まで押出方向に直交する直線を引き、その直線と実際の横柄との最大差を測定し、4箇所における測定値の最大値を横柄のズレとした。
○:横柄のズレが2mm以下である。
×:横柄のズレが2mm超である。
1a 縦溝
1b 第1ロールの回転軸
2 第2ロール
2a 横溝
2b 第2ロールの回転軸
3 第3ロール
3b 第3ロールの回転軸
4 Tダイ
5 押出機
6 シート状物
7 バンク
8a 縦溝の山部
8b 横溝の山部
8 溝の山部の総称
9 シート状物が最初に成形ロールと接触した点
10 シート状物を横溝ロールと縦溝ロールとで挟圧した点
P ピッチ
H 溝深さ
Claims (7)
- 溶融させた熱可塑性樹脂をシート状に押出し、押出されたシート状物を引き取りつつ、該シート状物の両表面に成形ロールの表面形状を転写させる、樹脂シートの製造方法において、
該樹脂シートの厚みが3mm以上であり、
該成形ロールは、ロールの周方向に連続する多数の凹溝を有する縦溝ロールと、ロールの幅方向に連続する多数の凹溝を有する横溝ロールとからなり、
該成形ロールの凹溝の溝深さが1000μm以下であり、
押出されたシート状物を一方の成形ロールに先に接触、又は両方の成形ロールにほぼ同時に接触させ、該シート状物が最初に成形ロールと接触した点を起点として、シート状物が最初に接触した成形ロールがロール回転方向に90°(0°を含む。)回転するまでの間に、シート状物を横溝ロールと縦溝ロールとで挟圧することによりシート状物の一方の表面に横溝ロールの表面形状を転写させると共にシート状物の他方の表面に縦溝ロールの表面形状を転写させ、更にシート状物を横溝ロールに抱き角90°以上抱かせて引き取ることを特徴とする樹脂シートの製造方法。
- 前記樹脂シートの厚みが3mm以上10mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂シートの製造方法。
- 前記成形ロールの凹溝の溝深さが300μm以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂シートの製造方法。
- 前記成形ロールの直径が100〜1000mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂シートの製造方法。
- 前記成形ロールの凹溝間の山部の先端から0.05mm下の山部の幅が0.3〜3mmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂シートの製造方法。
- 前記シート状物を横溝ロールと縦溝ロールとで挟圧することにより、シート状物に成形ロールの表面形状を転写する際の線圧を5N/cm以上とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の樹脂シートの製造方法。
- 前記熱可塑性樹脂が、スチレン系樹脂又はアクリル系樹脂であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の樹脂シートの製造方法。
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| JP2017025690A JP6941449B2 (ja) | 2017-02-15 | 2017-02-15 | 樹脂シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2017025690A JP6941449B2 (ja) | 2017-02-15 | 2017-02-15 | 樹脂シートの製造方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018130881A JP2018130881A (ja) | 2018-08-23 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2017025690A Active JP6941449B2 (ja) | 2017-02-15 | 2017-02-15 | 樹脂シートの製造方法 |
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2017
- 2017-02-15 JP JP2017025690A patent/JP6941449B2/ja active Active
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| JP2018130881A (ja) | 2018-08-23 |
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