JP6946100B2 - 蓄電池システム及びその放電制御方法 - Google Patents
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Description
一方、蓄電池システムに上位コントローラを別途設けて、上位コントローラが各DC/DCコンバータに対して放電量の割り当てを指令する、という構成も可能である(例えば、特許文献2参照。)。
本発明の実施形態の要旨としては、少なくとも以下のものが含まれる。
この場合、複数の蓄電池間で、劣化の状態が不揃いな場合でも、各々の劣化の状態を勘案して、例えば、劣化が進んだ蓄電池ほど放電電流を抑えて使用することができる。劣化が進むほど、蓄電池の内部抵抗が増大するので、放電電流を抑えることにより、蓄電池内部での電力損失を抑制し、より効率的に蓄電池を使用することができる。
このような蓄電池システムでは、劣化の状態の指標となるSOH(State of Health)が不揃いな多数の、既に充放電を繰り返し済みの蓄電池を、直流電源として再利用することができる。
この場合、蓄電池の数が多い場合でも、放電電力値の指令を送る速度の低下を抑制することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る蓄電池システム及びその放電制御方法について、図面を参照して説明する。
図1は、蓄電池システム100の一例を示す単線接続図である。図の上半分に注目すると、複数(この例では3個)の蓄電池B11,B12,B13は、互いに並列に接続され、DC/DCコンバータCV11に接続されている。なお3個としたのは図示の便宜上の一例に過ぎず、4個以上でもよいし、逆に1個又は2個であってもよい(以下同様。)。また、蓄電池B14,B15,B16は、互いに並列に接続され、DC/DCコンバータCV12に接続されている。蓄電池B11〜B16には既に充放電を繰り返し済みのもの(例えば中古品)も含まれており、それらの性能は不揃いである場合がある(但し、揃っていてもよい。)。
上記のように構成された蓄電池システム100において、蓄電池放電により負荷5に電力を供給する自立運転の場合、蓄電池B11〜B13の並列体の電圧はDC/DCコンバータCV11により所定の電圧に変換され、DCバス1に提供される。蓄電池B14〜B16の並列体の電圧はDC/DCコンバータCV12により所定の電圧に変換され、DCバス1に提供される。蓄電池B21〜B23の並列体の電圧はDC/DCコンバータCV21により所定の電圧に変換され、DCバス1に提供される。また、蓄電池B24〜B26の並列体の電圧はDC/DCコンバータCV22により所定の電圧に変換され、DCバス1に提供される。
次に、振り分けの仕方について詳細に説明する。
図4は、放電電力の振り分けの仕方に関する例を示す図である。まず、(a)及び(b)のそれぞれにおいて、例えば10個の蓄電池B01〜B10があるとする。蓄電池B01〜B03は満充電、蓄電池B04〜B07は残量が満充電の2/3程度、蓄電池B08〜B09は残量が満充電の1/3程度、蓄電池B10は残量が0(放電限界)である。
(#1)分散型で、等電力での放電(以下の説明では「等電力」と表記する。)
(#2)分散型で、比例的な放電(以下の説明では「等比」と表記する。)
(#3)集中型で、残量の多い方から降順の放電(以下の説明では「降順」と表記する。)
(#4)集中型で、残量の少ない方から昇順の放電(以下の説明では「昇順」と表記する。)
図5は、供試モデルとしての蓄電池システムからインバータを介して自立負荷に給電する回路の例である。計算の簡素化のため、DC/DCコンバータと蓄電池とは一対一の関係とし、それぞれ10台とした。1台のDC/DCコンバータの最大放電電流は12.5Aとした。図6は、図5におけるDC/DCコンバータの出力電力と変換効率との関係を示すグラフである。
図7は、蓄電池のSOC[%]と電圧(端子電圧)[V]との関係を示すグラフである。図示のように、両者は実質的に比例関係にある。従って、無負荷での端子電圧がわかれば、蓄電池の残量が推定できる。
SOH[%]=(WF/WF0)×100
ここで、WFは、現在の満充電時の電池容量[Ah]、WF0は、初期満充電時の電池容量[Ah]である。
10個の蓄電池の電圧初期値[V]、SOC初期値[%]、SOH初期値[%]は、以下の表1の通りである。
表1の初期値を持つ蓄電池10個を用いて、放電電力の振り分けの仕方が、「等電力」、「等比」、「降順」、「昇順」のそれぞれの場合について、自立負荷出力が10kW,12kW,15kW,20kWであるときの、自立運転を継続できる時間[分]について調べた結果を表2及び図8に示す。
また、DC/DCコンバータの制御の観点から言えば、全てのDC/DCコンバータに対して、現時点での許容放電電力に比例した放電電力値を指令すれば、全ての蓄電池の電力を余すことなく出力することができる。
図11は、SOHがばらついている蓄電池を用いて自立負荷10kWに給電した場合に、時間の経過とともに、各蓄電池の放電電力が変化する様子を示したグラフである。このグラフは、蓄電池10個分の変化を重ねて示している。この図より、「等比」の場合、放電する全ての蓄電池が、一定の比率で放電し続けているため変動はなだらかであることがわかる。
以上のように、本実施形態の蓄電池システム100は、全てのスレーブ機CTR2〜CTRnの管理下にある蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、全てのスレーブ機CTR2〜CTRnの管理下にあるDC/DCコンバータごとの許容放電電力を、マスター機CTR1に伝える機能を有する蓄電池情報管理部7を備えている。また、マスター機CTR1は、自己の管理下にある蓄電池B11〜B13について放電能力に関する情報を収集し、自己の管理下にあるDC/DCコンバータCV11,CV12ごとの許容放電電力を把握するとともに、全てのDC/DCコンバータCV11,CV12,CV21,CV22,・・・に対して、直接又はスレーブ機CTR2〜CTRnを介して、現時点での許容放電電力に基づいた(例えば比例した)放電電力値を指令する。
なお、上記の実施形態では、蓄電池の放電に関して述べたが、図1において、蓄電池B11〜B16,B21〜B26を充電する際は、商用電力系統4の交流電圧が、双方向性のあるインバータ2により直流電圧に変換され、DCバス1に供給される。DC/DCコンバータCV11,CV12,CV21,CV22は、降圧チョッパとなり、DCバス1の電圧を、充電に適した電圧に降圧し、蓄電池B11〜B16,B21〜B26を充電することができる。
図13は、蓄電池システム100に太陽光発電を組み合わせた例を示す単線接続図である。図において、太陽光発電パネル10は、MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御を行うDC/DCコンバータ9を介して、DCバス1に接続されている。このような構成では、太陽光発電により、蓄電池B11〜B16,B21〜B26を充電することができる。蓄電池B11〜B16,B21〜B26に蓄えた電力は、インバータ2を介して、負荷5に供給することができる。なお、直流負荷を接続する場合は、DCバス1に直接又はDC/DCコンバータを介して、接続することができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
2 インバータ
3 交流電路
4 商用電力系統
5 負荷
6 ハブ
7 蓄電池情報管理部
8 電圧センサ
9 DC/DCコンバータ
10 太陽光発電パネル
11〜16,21〜26 BMS
31,32 通信線
100 蓄電池システム
B11,B12,B13,B14,B15,B16 蓄電池
B21,B22,B23,B24,B25,B26 蓄電池
C1,C2 コンデンサ
CTR1 コントローラ/マスター機
CTR2〜CTRn コントローラ/スレーブ機
CV1,CV2 電力変換部
CV11,CV12,CV21,CV22 DC/DCコンバータ
Claims (5)
- 複数の蓄電池と、
前記複数の蓄電池の各々又は2以上に対応して設けられ、共通のDCバスに接続されるDC/DCコンバータと、
マスター機とその他のスレーブ機とによって構成され、前記蓄電池の放電時に前記DCバスを定電圧に保つべく、前記DC/DCコンバータの出力を制御するコントローラと、を含む蓄電池システムであって、
全ての前記スレーブ機の管理下にある前記蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、全ての前記スレーブ機の管理下にある前記DC/DCコンバータごとの許容放電電力を、前記マスター機に伝える機能を有する蓄電池情報管理部を備え、
前記マスター機は、自己の管理下にある前記蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、自己の管理下にある前記DC/DCコンバータごとの許容放電電力を把握するとともに、全ての前記DC/DCコンバータに対して、直接又は前記スレーブ機を介して、現時点での前記許容放電電力に基づいた放電電力値を指令する、蓄電池システム。 - 前記情報には、前記蓄電池の劣化の状態に関する情報が含まれる請求項1に記載の蓄電池システム。
- 前記複数の蓄電池は、SOHが不揃いである請求項2に記載の蓄電池システム。
- 前記コントローラは、少なくとも2種類の通信方式で通信可能であり、前記放電電力値の指令は第1の通信方式で行い、前記情報の通信には第2の通信方式で行うことで、互いに独立した通信を行う請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の蓄電池システム。
- 複数のDC/DCコンバータを介して、複数の蓄電池とDCバスとを繋ぐ蓄電池システムの放電制御方法であって、
マスター機とその他のスレーブ機とによって構成されるコントローラによって、前記DCバスを定電圧に保つべく、前記DC/DCコンバータの出力を制御し、
前記コントローラとは別に設けられる蓄電池情報管理部が、全ての前記スレーブ機の管理下にある前記蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、全ての前記スレーブ機の管理下にある前記DC/DCコンバータごとの許容放電電力を、前記マスター機に伝える一方で、
前記マスター機は、自己の管理下にある前記蓄電池について放電能力に関する情報を収集し、自己の管理下にある前記DC/DCコンバータごとの許容放電電力を把握するとともに、全ての前記DC/DCコンバータに対して、直接又は前記スレーブ機を介して、現時点での前記許容放電電力に基づいた放電電力値を指令する、
蓄電池システムの放電制御方法。
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