JP6979477B2 - 状態判定装置、状態判定方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
以上のように、単純に振動値の大きさで設備の異常診断を行う場合であっても、様々な要因により異常診断の結果に大きな影響を与えうる。そのため、診断毎にその設備にあった方法で設備の状態を判定する必要があるため、手間がかかってしまうという問題があった。
図1は、本発明における状態判定システム100の構成を表す構成図である。
状態判定システム100は、振動検出装置10、中継装置20、データサーバ40及び状態判定装置50を備える。振動検出装置10と中継装置20との間は、無線により通信可能に接続される。中継装置20とデータサーバ40との間及びデータサーバ40と状態判定装置50との間は、有線により通信可能に接続される。
振動検出装置10は、ヘッド部1及び本体部2で構成される。ヘッド部1と本体部2との間は、有線により接続される。ヘッド部1は、診断対象設備60に設置される。
ヘッド部1は、センサ11を備える。センサ11は、診断対象設備60の振動のデータを検出する。センサ11は、振動センサ、例えば加速度センサ、速度センサ及び変位センサのいずれかのセンサである。センサ11は、振動検出装置10の識別情報、検出時刻情報及び検出した振動のデータを本体部2に出力する。
信号処理部12は、センサ11により検出された振動のデータに対して信号処理を行う。具体的には、信号処理部12は、振動のデータに加え、振動検出装置10の識別情報、検出時刻情報、センサ11の周辺温度情報、電力供給部14のキャパシタ電圧情報(バッテリ残量)を対応付けて通信部13に出力する。
状態判定装置50は、通信部51、表示部52、操作部53、制御部54及び記憶部55を備える。
通信部51は、データサーバ40との間で通信を行う。通信部51は、データサーバ40から送信された検出データを受信する。
設備情報550は、診断対象設備60に関する情報である。例えば、設備情報550は、診断対象設備60を識別するための識別情報、診断対象設備60に設置されている振動検出装置10のセンサ11の識別情報及び設置場所を対応付けた情報である。設備情報550は、テーブルの形式で記憶部55に記憶されていてもよい。
検出データ551は、ノイズ除去部542によって蓄積されたノイズ除去検出データである。なお、検出データ551として、センサの識別情報及び検出時刻情報が、ノイズ除去検出データに対応付けられていてもよい。
判定結果553は、状態判定部545による状態判定の結果を示すデータである。例えば、判定結果553として、回帰予測による結果や診断対象設備60の測定時の状態の情報等がある。
データ取得部541は、通信部51によって受信された検出データを取得する(ステップS101)。データ取得部541は、取得した検出データをノイズ除去部542に出力する。ノイズ除去部542は、データ取得部541から出力された検出データからノイズを除去する(ステップS102)。具体的には、まずノイズ除去部542は、検出データに含まれる加速度の時間波形に基づいて加速度の平均値を算出する。そして、ノイズ除去部542は、検出データに含まれる加速度の時間波形から、算出した加速度の平均値(加速度の時間波形に基づく平均値)を減算することで検出データからノイズを除外する。これにより、加速度の振幅変化量の絶対値の基準を統一することができる。ノイズ除去部542は、ノイズ除去検出データを、記憶部55に蓄積するとともにデータ選択部543に出力する。ノイズ除去部542は、ステップS102の処理を検出データ毎に実行する。
一方で、比較分布と、基準分布との差が閾値未満である場合(ステップS106−NO)、データ選択部543は基準分布との差が閾値未満となった比較分布のノイズ除去検出データを状態判定部545に出力する。
回帰予測用のデータがある場合(ステップS108−YES)、状態判定部545は回帰予測を行うために必要となる数のノイズ除去検出データを用いて回帰予測を行う(ステップS109)。例えば、状態判定部545は最小二乗法による回帰予測を行う。この場合、まず状態判定部545は、1つのノイズ除去検出データを用いて、加速度の振幅が最も大きい値を加速度ピーク値として取得し、ノイズ除去検出データ(ノイズ除去した加速度の時間波形)を積分し、算出した実効値を速度RMS値として取得する。状態判定部545は、この処理を回帰予測に用いるノイズ除去検出データに対して行う。
表示部52の表示画面には、表示する情報を選択するための選択領域61と、選択された情報が表示される表示領域とが表示される。図5及び図6に示す選択領域61には、故障予測一覧を表示するためのボタンと、グラフを表示するためのボタンとが表示されている。図5には故障予測一覧の情報が表示領域され、図6にはグラフが表示領域されている。図5に示す測定時刻は、振動検出装置10が設置された設置場所において測定された最新の時刻を表す。図5に示す有効期間は、グラフを表示するために用いるデータの期間を表す。有効期間内のデータのみを用いて図6に示すグラフが表示される。
これに対して、本実施形態における状態判定システム100では、基準値設定部544により基準となるデータを事前に登録し、状態判定部545により得られたデータと基準のデータとの違いを求めて運転の状態を判定する。これにより、熟練工のように経験や知識が乏しくても、精度の高い状態判定が可能になる。
これに対して、本実施形態における状態判定システム100では、電力供給部14が自立して発電するため電力の供給源が限定されない。さらに、商用電源や通信ネットワーク環境のない現場にも簡単に設置でき、また設置場所の移設も容易である。そのため、コストを抑えることができる。
データサーバ40及び状態判定装置50は、一体化されて構成されてもよい。状態判定装置50の一部の機能部が他の装置に実装されてもよい。例えば、状態判定装置50が備える表示制御部546及び表示部52が他の装置に実装されてもよい。この場合、表示制御部546及び表示部52を備える他の装置は、状態判定装置50に対して表示部52に表示するためのデータを要求する。表示部52に表示するためのデータとは、例えば、図5及び図6を表示するために必要となるデータである。
このように構成されることによって、定常状態だけでなく、過渡状態や停止状態における異常振動を検知することが可能になる。なお、確率分布が共通するグループに分類する方法として、クラスタリング手法として知られるK−mean法を用いてもよいし、機械学習により得られる学習済みモデルを用いてもよい。学習済みモデルは、例えば予め運転状態を分類する際に、作業員が運転状況を入力し、その運転状況を正解としてディープラーニングなどにより学習させればよい。
このように構成されることによって、振動の監視精度を向上させることが可能になる。
Claims (7)
- 設備における停止状態、始動時の過度状態又は定常運転時の状態のいずれかの状態時の基準となる基準データを設定する基準値設定部と、
診断対象の設備に設置されたセンサが検出した振動に関する情報を含む複数の検出データを用いて、検出データに含まれる前記振動に関する情報で示される振幅の存在確率を表す確率分布と、前記基準データで示されるいずれかの状態時の振幅の存在確率を表す確率分布との差異を求める演算を行い、演算結果の値が所定の閾値未満となる検出データを前記設備の状態判定に用いるデータとして選択するデータ選択部と、
選択された前記データを用いて前記設備の異常度合を判定する状態判定部と、
を備える状態判定装置。 - 前記検出データからノイズを除去することで機械本来の振動成分を抽出するノイズ除去部をさらに備え、
前記データ選択部は、前記基準データに基づいて、ノイズが除去された前記検出データの中から前記状態判定に用いるデータを選択する、
請求項1に記載の状態判定装置。 - 前記状態判定部は、選択された前記データを用いて回帰予測を行い、少なくとも異常が発生すると推定されるまでの期間を算出する、
請求項1又は2に記載の状態判定装置。 - 前記データ選択部は、前記検出データから得られる確率分布と、複数の運転状態時のデータから得られる複数の確率分布それぞれとを比較する演算を行い、演算結果から前記検出データの運動状態を判別した後に、前記検出データから得られる確率分布と、判別した運動状態における基準データから得られる確率分布とを比較する演算を行い、演算結果の値が所定の閾値未満となる検出データを前記状態判定に用いるデータとして選択する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の状態判定装置。 - 前記基準値設定部は、前記状態判定部による処理に用いるデータの数の基準をさらに設定し、
前記状態判定部は、設定された数のデータを用いて前記設備の状態を判定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の状態判定装置。 - 設備における停止状態、始動時の過度状態又は定常運転時の状態のいずれかの状態時の基準となる基準データを設定する基準値設定ステップと、
診断対象の設備に設置されたセンサが検出した振動に関する情報を含む複数の検出データを用いて、検出データに含まれる前記振動に関する情報で示される振幅の存在確率を表す確率分布と、前記基準データで示されるいずれかの状態時の振幅の存在確率を表す確率分布との差異を求める演算を行い、演算結果の値が所定の閾値未満となる検出データを前記設備の状態判定に用いるデータとして選択するデータ選択ステップと、
選択された前記データを用いて前記設備の異常度合を判定する状態判定ステップと、
を有する状態判定方法。 - 設備における停止状態、始動時の過度状態又は定常運転時の状態のいずれかの状態時の基準となる基準データを設定する基準値設定ステップと、
診断対象の設備に設置されたセンサが検出した振動に関する情報を含む複数の検出データを用いて、検出データに含まれる前記振動に関する情報で示される振幅の存在確率を表す確率分布と、前記基準データで示されるいずれかの状態時の振幅の存在確率を表す確率分布との差異を求める演算を行い、演算結果の値が所定の閾値未満となる検出データを前記設備の状態判定に用いるデータとして選択するデータ選択ステップと、
選択された前記データを用いて前記設備の異常度合を判定する状態判定ステップと、
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
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