JP6984860B2 - 欠陥を検査する方法および欠陥検査装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の第一の実施形態に係る欠陥検査装置を示すものである。図1に示す欠陥検査装置101は、支持部11に支持された被検査体10の欠陥を検査する装置である。この欠陥検査装置101は、発光手段20と、ビームエキスパンダ21と、反射鏡22と、遮光部24とコンデンサレンズ231と、応力印加手段41と、対物レンズ31と、散乱光検出手段30とを有している。この散乱光検出手段30により検出された散乱光は、演算処理部50により処理され、適宜、表示部60に表示される。また、検査位置の特定等のために、散乱光検出手段に検出される像は、拡大観察処理部70を介して観察することもできる。
本発明で被検査体に照射する光は、被検査体を透過し得る波長の光である。この光は、被検査体に透過し得る波長の光を発光する発光手段を用いて照射される。散乱光は、欠陥等の散乱の起点となる部分が存在すると、その部分から様々な方向に広く散乱する。この散乱方向について検討すると、入射光が進行する方向に散乱する前方散乱が最も強い散乱となることが多い。本発明においては、欠陥の方向の依存性に加えて、その大きさ等による散乱性も含めて検出精度を上げるために、前方散乱または前方散乱に近い散乱を検出する。このために、被検査体に照射する光は、被検査体を透過し得る波長の光とする。また、被検査体に対して、光を照射する面(側)と、散乱光を検出する手段が設けられる面(側)は、反対方向(すなわち反射光ではなく、透過光側を検出する構成)となっていることが好ましい。
本発明で照射する光は、400〜800nmの波長の光に加えて、紫外線領域の波長から、近赤外線領域の波長まで含むものである。照射する光は、この範囲の波長から、各被検査体や測定環境、透過性、検出しやすさ等を考慮して、適宜選択される。
本発明においては、被検査体に照射される光は平行光が集光された光であることが好ましい。この平行光は、集光手段に対して、指向性が強い光が、平行にライン照射または面照射する光を指す。このような平行光が集光手段に照射されると、指向性が強く集光手段に対して広く光が入射していることで、所定の焦点に様々な入射角で、平行光由来の指向性が強い光を照射することができる。
本発明においては、各種光の照射、検出等のために適切な位置に配置した反射鏡等により、その光路を制御してもよい。例えば、本発明の実施形態においては、主として、平行光照射手段(ビームエキスパンダや、凹レンズと凸レンズの組み合わせ)により照射された光を、集光手段に照射させる前に反射鏡を設けている。この反射鏡は、光の特性を活かして本発明を達成することができる範囲において、各手段の仕様等に応じて適宜利用してもよい。
本発明において、指向性が強い光が集光手段に対して入射し、所定の焦点に様々な入射角で、指向性が強い光を照射することができる。この集光手段は、例えば、コンデンサレンズや、アキシコンレンズのように、その光学素子に入射した光の入射位置により、その光を所定の焦点の位置に集光させるものである。このような、集光手段の焦点の位置に被検査体の検査位置を配置して欠陥検出が行われる。
本発明を実施するにあたっては被検査体全体としては、例えば、被検査体の両端を留め具で把持するなどして支持部に支持される。この支持部は、単に被検査体を支持するだけでもよいが、検査位置を変更しやすいようにいわゆるXYステージのような、位置変更手段と接続されたものであることが好ましい。
本発明の検査対象となる被検査体は、本発明に採用される光を透過することができるものを被検査体とすることができる。例えば、一般的な光(400〜800nm)に対してほぼ透明で、それらの光を透過するガラス素材を用いた部材や、透明樹脂を用いた部材、SiC(シリコンカーバイド,炭化ケイ素)やGaN(ガリウムナイトライド,窒化ガリウム)を用いた部材などがあげられる。また、シリコンウエハについても、近赤外線が透過することから、光源としてそのような透過し得る波長の光を選択することで被検査体とすることができる。なお、本発明では散乱光を検出することで欠陥を検出するため、平滑性が高いものやパターンが把握しやすいことで、欠陥由来のイレギュラーな散乱光と、その他のものとを区別しやすいものを対象とすることが好ましい。
本発明においては、被検査体への応力印加の有無を比較する必要があるため、応力印加手段を用いる。応力を印加するためには、押圧や引っ張りなどの力を加える、被検査部に直接接触する手法の方が、より端的な構造としやすく応力を印加しやすいことからこのような応力印加手段を採用してもよい。一方、このような手法は外乱要因になるおそれもあるため、この場合、被検査体に非接触な応力印加手段によって応力印加することが好ましい。非接触な応力印加手段としては、熱応力による応力印加手段や、音波による手段などが挙げられる。
本発明において、被検査体から散乱した散乱光は、その光に対応する検出が可能な構成により検出される。この散乱光の強度は、受光手段により検出し、応力印加の有無を区別して散乱光強度を比較するために適宜記憶部(メモリ)等に記憶される。この散乱光の検出は、被検査体のどの位置の散乱光かを特定することができるように、1次元の線状の情報としてラインセンサで検出したり、2次元の面状の情報としてエリアセンサで検出してもよい。例えば、散乱光が可視光等の範囲の場合、面状の情報としてCCDカメラなどで検出することができる。なお、散乱光強度の検出感度のバラつきを低減するために、散乱光強度を複数回検出してその積分値として散乱光強度は求めたほうがよい。
本発明においては、同じ被検査体の被検査部について、前記被検査体に応力を印加した状態と、前記応力を印加していない状態とで、それぞれ被検査部に対して照射光を斜め方向から照射し、その散乱光強度を測定する。これにより、前記被検査体に応力を印加していない状態で求められた散乱光の強度(第一の散乱光の強度)と、前記被検査体に応力を印加した状態で求められた散乱光の強度(第二の散乱光の強度)を得ることができるため、これらの比に基づいて、所定の閾値と対比することで欠陥の検出を行うことができる。この所定の閾値の対比は演算処理部で行われる。
本発明においては、顕微鏡を用いる観察を行ってもよい。このために、被検査体の被検査部を、拡大して観察する拡大観察工程を有する検査する方法とすることができる。また、前記被検査体の被検査部を観察する顕微鏡を備えてなる検査装置とすることができる。ここで、顕微鏡とは、光学的もしくは電子的な技術を用いることによって、微小な物体を視覚的に拡大して観察することができる構成のことを顕微鏡と呼ぶ。たとえば、拡大レンズ等を介して散乱光の情報を肉眼で観察することができる構成としても良いし、CCDカメラ等で検出して画像としてもよい。本発明は、このような顕微鏡を備えることができる技術に関するものであり、顕微鏡を有することで欠陥と判断された部位を、適宜、速やかに観察することもでき、単に散乱光強度の情報としてのみではなく、その欠陥を拡大観察画像から判別することもできる。
本発明により欠陥を検査した結果は、適宜その結果を認識しやすいように出力することができ、表示部として、モニターなどに表示することができる。
図2は、本発明の第二の実施形態に係る欠陥検査装置を示すものである。図2に示す欠陥検査装置102は、第一の実施形態に係る検査装置101に準じる構成のため、その相違点を中心に以下に説明する。この欠陥検査装置102は、ビームエキスパンダ21に代えて、凹レンズ211と凸レンズ212を有する。また、コンデンサレンズ231に代えてアキシコンレンズ232を有する。なお、アキシコンレンズ232を用いて、適切な配置(距離)で対物レンズ31と散乱光検出手段30を設けることで、散乱光検出手段30に直接入射する光がない状態としているため、遮光部24を省略できる構成である。また、第二の実施形態においては、偏光フィルタ251と、偏光フィルタ252を有する。
第二の実施形態に開示したように、偏光フィルタ251、252により、偏光成分の検出を行ってもよい。偏光成分としては、直線偏光や楕円偏光、円偏光を調整できる手段を適宜採用することができる。代表的なものは、偏光板や偏光レンズであるが、これら以外の光学素子を利用してもよい。偏光成分を分析可能とすることで、欠陥検出の精度を高めたり、その欠陥の種類の分類に寄与することができる。
図3は、本発明の第三の実施形態に係る欠陥検査装置の光源装置103を示すものである。図3に示す光源装置103は、第二の実施形態に係る欠陥検査装置102の一部を変更して利用することができる構成のため、その相違点を中心に以下に説明する。この光源装置103は、平行光照射手段213を有し、平行光(図3中にP3で概要を示す)を反射鏡22に向けて照射する。そして、反射鏡22で反射された平行光は、第二の実施形態と同様に、アキシコンレンズ232に入射する。また、第三の実施形態は、偏光フィルタ251、偏光フィルタ252を備えない構成である。図2の第二の実施形態では、偏光フィルタを251、252を合わせて備える構成を開示したが、このように、偏光フィルタ251、252は省略することも可能である。
図4は、本発明の第四の実施形態に係る欠陥検査装置の光源装置104を示すものである。図4に示す光源装置104は、光源装置103と同様に第二の実施形態に係る欠陥検査装置102の一部を変更して利用することができる構成のものである。ここでは、光源装置103と同様に、偏光フィルタ251、252を省略した構成であるが、遮光部241をアキシコンレンズ232の中心に貼付したものである。アキシコンレンズ232は、前述したように、その中心を透過して散乱光検出手段30に検出される光が少ないが、平行光(平行光照射手段213由来)の入射角度等に依存して、ノイズが検出されてしまう場合がある。この遮光部241を設けることで、そのノイズの懸念をより排除した安定性が高い検査が可能となる。
図5は、本発明の第五の実施形態に係る欠陥検査装置の光源装置105を示すものである。図5に示す光源装置105は、光源装置103と同様に第二の実施形態に係る欠陥検査装置102の一部を変更して利用することができる構成のものである。この光源装置105は、光照射手段214を有し、光照射手段214から照射された光(図5中にP4で概要を示す)は反射鏡22で反射され、円錐鏡233の頂点側へと照射される。円錐鏡233は、外側に反射鏡部を有する円錐鏡である。この円錐鏡233の頂点側へ照射された光は、円錐台状鏡234へと反射し、さらに、円錐台状鏡234の内側で反射して、様々な角度から、被検査体10を照射する構成となる。よって、被検査体10に対して、円錐鏡233と円錐台状鏡234とが集光手段として機能する。この第五の実施形態は、円錐鏡と、円錐台状鏡との反射角度を調整することで、これに入射する光の照射面積が狭いものであっても様々な角度からの照射を達成することもできる。このため、光照射手段214から照射された光は第一〜第四の実施形態の平行光(P1〜P3)よりも狭い光であってもよい。
図6は、図1の欠陥検査装置1等を用いた欠陥検査方法S1の流れをより詳しく説明するための図である。欠陥検査方法S1は、応力印加なしで被検査体の被検査部の散乱光強度(第一の散乱光の強度)を求める工程S10と、応力印加あり(被検査体に応力を印加した状態)で被検査体の被検査部の散乱光強度(第二の散乱光強度)を求める工程S20と、工程S10と工程S20の結果から欠陥の検出を行う工程S30とを有する検査する方法である。この欠陥検査方法S1は、第一の実施形態である欠陥検査装置1等を用いて行うことができる。
第一の実施形態に係る検査装置101に基づいて、以下に主要な構成を示す設計により、実施例1の実験を行った。
ビームエキスパンダ21:ビームエキスパンダー(エドモンドオプティクスジャパン社,20倍)
遮光部24:遮光板(φ15mm)
コンデンサレンズ231:コンデンサーレンズ(φ30mm,焦点f=50mm)
被検査体10:ガラス基板(長さ76mm、幅25mm、厚さ1mm)、コンデンサレンズの焦点距離と合わせてコンデンサレンズの上部50mmに配置
支持部11:ガラス基板の両端部(各端で約2mmずつ)を把持するクランプ、回転ステージ(シグマ光機社)に接続
応力印加手段41:送風口をΦ3mmに調整して指向性の高い熱風が送風されるドライヤー
対物レンズ31:対物レンズ(5倍)
散乱光検出手段30:カメラ(BITRAN社製 冷却CCDカメラ,772×580pixel)
演算処理部50:散乱光強度の比(応力印加後の散乱光強度/応力印加前の散乱光強度)を面画像情報とした。なお、散乱光強度の比が1.2以上の点を欠陥の可能性がある部位として強調(灰色表示)し、特に1.5を超える点を強調(白色表示)する処理を行った。
表示部60:モニターに演算処理部の演算結果等を表示した。
第二の実施形態に係る欠陥検査装置102に基づいて、以下に主要な構成を示す設計により、実施例2の実験を行った。なお、第二の実施形態から対物レンズ31は省略した構成である。また、実施例1と共通する発光手段20、被検査体10、支持部11、散乱光検出手段30については、その構成の説明を省略する。
凸レンズ212:凸レンズ(φ25mm、焦点距離f=120mm)
偏光フィルタ251、252:偏光フィルター(シグマ光機製 直線偏光)、なお、偏光フィルタ251,252は、クロスニコルとなるように配置した。
アキシコンレンズ232:アキシコンレンズ(シグマ光機社、頂角155度)
表示部60:モニターに演算処理部の演算結果等を表示した。
101、102、200 欠陥検査装置
103、104、105 光源装置
11 支持部
20 発光手段
21 ビームエキスパンダー
211 凹レンズ
212 凸レンズ
213 平行光照射手段
214 光照射手段
22、221 反射鏡
231 コンデンサーレンズ
232 アキシコンレンズ
233 円錐鏡
234 円錐台状鏡
24、241 遮光部
251、252 偏光フィルター
30 散乱光検出手段
31 対物レンズ
40、41 応力印加手段
50 演算処理部
60 表示部
70 拡大観察処理部
S1 欠陥検査方法
Claims (8)
- 被検査体に応力を印加していない状態と応力を印加した状態とにおいて前記被検査体内に透過し得る波長の光を前記被検査体に照射しその散乱光を検出することにより被検査体の欠陥を検査する方法であって、
前記被検査体に応力を印加していない状態で、前記被検査体の検査位置に平行光を集光手段により集光した光を照射し、それにより生じた散乱光の強度を散乱光検出手段により検出する第一の散乱光の強度を求める工程と、
前記被検査体の検査位置に応力印加手段により応力を印加した状態で、前記被検査体の検査位置に平行光を集光手段により集光した光を照射し、それにより生じた散乱光の強度を散乱光検出手段により検出する第二の散乱光の強度を求める工程と、
前記集光手段で集光され、前記散乱光検出手段に直接入射する角度の光を遮光手段により遮る工程と、
前記第一の散乱光の強度を求める工程で求められた第一の散乱光の強度と、前記第二の散乱光の強度を求める工程で求められた第二の散乱光の強度を所定の閾値と対比することにより欠陥の検出を行う工程とを有することを特徴とする欠陥を検査する方法。 - 前記集光手段がアキシコンレンズである請求項1に記載の欠陥を検査する方法。
- 前記被検査体の検査位置に照射する光が偏光であり、前記散乱光検出手段が前記散乱光を偏光分離して求める工程を有する請求項1または2に記載の欠陥を検査する方法。
- 前記平行光の強度を調整する平行光強度調整手段により平行光の強度を調整する工程を有する請求項1〜3のいずれかに記載の欠陥を検査する方法。
- 前記応力印加手段が前記被検査体に非接触で応力を印加する非接触式応力印加手段である請求項1〜4のいずれかに記載の欠陥を検査する方法。
- 前記応力印加手段が前記被検査体に加熱および/または冷却することで応力を印加する熱応力印加手段である請求項1〜5のいずれかに記載の欠陥を検査する方法。
- 前記集光手段により集光される光が、レーザー光源由来の光である請求項1〜6のいずれかに記載の欠陥を検査する方法。
- 被検査体の支持部と、
前記支持部に支持された被検査体に応力を印加する応力印加手段と、
前記被検査体を透過し得る波長の平行光を照射する平行光照射手段と、
前記平行光照射手段により照射された光を、前記被検査体に向けて集光して照射する集光手段と、
前記被検査体に照射した光の散乱光を検出する散乱光検出手段と、
前記集光手段で集光され、前記散乱光検出手段に直接入射する角度の光を遮る遮光手段と、
前記被検査体に応力を印加した状態と印加しない状態とにおいてそれぞれ前記散乱光検出手段により検出された光の強度を所定の閾値と対比することにより前記被検査体における欠陥の検出を行う演算処理部と、
を備えてなることを特徴とする欠陥検査装置。
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