JP6986366B2 - マウスガードケース、マウスガードケースの製造方法 - Google Patents

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本発明は、マウスガードを収納するケース、及びこのケースの製造方法に関する。
マウスガード(マウスピースと呼ばれることもある。)は、スポーツ、いびき防止、歯列矯正、及び歯牙漂白のような様々な分野で用いられている。
このようなマウスガードは、使用しないときにはマウスガードケースに収納して保管及び携行することが多い。これによりマウスガードを汚れ、傷つき、及び破損等から保護することができる(例えば特許文献1)。
意匠登録第1366702号公報
ところが、従来のマウスガードケースでは、マウスガードが収納された状態で携行した際に、マウスガードがマウスガードケース内で動いて、不快な音を生じたり、マウスガードがマウスガードケースの内側に当たって破損したりすることがあった。また、チームで行うスポーツの場合、ルールでマウスガードの色調やデザインが規制されていたりすると、マウスガードは外観上、個人の区別が難しく所有者がわからなくなってしまうこともあった。
そこで本発明は、収納されたマウスガードが安定して保持され、個人の識別が容易となるマウスガードケースを提供することを課題とする。また、このようなマウスガードケースの製造方法を提供する。
以下、本発明について説明する。ここでは分かり易さのため、図面に付した参照符号を括弧書きで併せて記載するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の1つの態様は、マウスガード(10)を収納するマウスガードケース(20)であって、箱状の外殻(21)と、外殻の内側に配置され、歯列弓状に湾曲した方向に沿って凹凸を有する歯列部(22a)を備える保持部材(22)と、を備えるマウスガードケースである。
保持部材(22)は着脱可能に外殻(21)の内側に装着されてもよい。
本発明の他の態様は、マウスガードケース(20)を製造する方法であって、マウスガードケースには、歯列弓状に湾曲した方向に沿って凹凸を有する歯列部(22a)を備える保持部材(22)が具備されており、保持部材の凹凸は口腔内の3次元形状データに基づいて形成される、マウスガードケースの製造方法である。
本発明によれば、マウスガードに形成された凹凸形状によく合致した凹凸を有するマウスガードケースとすることができ、ここにマウスガードを配置することでマウスガードをがたつきがなく安定して保持することができる。これにより、不快な音の発生やマウスガードの破損を防ぐことが可能となる。
また、マウスガードケースの凹凸にマウスガードを合わせることにより、マウスガードの個人の区別が容易となる。
マウスガード10の斜視図である。 図2(a)はマウスガードケース20の1つの姿勢における斜視図、図2(b)はマウスガードケース20の他の姿勢における斜視図である。 マウスガードケース20の分解斜視図である。 マウスガードケース20にマウスガード10が保持された場面を表す斜視図である。 マウスガードケース20’の分解斜視図である。 マウスガードケースの製造方法S10の流れを示す図である。 マウスガードケースの製造方法S20の流れを示す図である。 マウスガードケースの製造方法S30の流れを示す図である。
以下、本発明を図面に示す形態に基づき説明する。ただし本発明はこれら形態に限定されるものではない。
初めに、収納される対象であるマウスガード10について説明する。図1に1つの形態例にかかるマウスガード10の斜視図を表した。マウスガード10は、使用者の口腔内の歯列に装着されて機能する樹脂製の部材である。その使用目的(機能)や構造は公知の通りであり、スポーツ用、いびき防止用、歯列矯正用、歯牙漂白用等がある。
マウスガード10は、少なくとも使用者の歯列に沿った歯列弓状に湾曲した部位を備えており、その一方側の面には、使用者の歯牙の凹凸に対応した形状を有する、当該歯牙が挿入される凹凸部11(図1に破線で示している。)を備えて構成される。使用者はこの凹凸部11に自身の歯牙を挿入させることにより安定してマウスガード10を口腔内に装着させることができる。
この例のマウスガード10は下顎用であり、湾曲した歯列弓の間は空洞となっているが、これに限定されることはなく、例えば上顎用であれば湾曲した歯列弓の間にも樹脂が満たされることもある。
図2、図3は1つの形態のマウスガードケース20を説明するための図である。図2(a)はマウスガードケース20の外殻21のフタ21bが閉じた姿勢における斜視図、図2(b)はマウスガードケース20の外殻21のフタ21bが開いた姿勢における斜視図である。図3はマウスガードケース20の分解斜視図である。図2、図3のいずれもマウスガード10が収納されていない状態である。
そして図4にはマウスガード10が収納されたマウスガードケース20の斜視図を表した。
これらの図からわかるようにマウスガードケース20は、外殻21及び保持部材22を有して構成されている。
外殻21は箱状の部材であり、その内側に保持部材22を内包することができるように構成されている。マウスガード10を収納した際には、該マウスガード10も外殻21の内側に内包される。
外殻21は、本体21aとフタ21bとを有してなり、本体21aに保持部材22が配置され、フタ21bを本体21aに重ねることで保持部材22及びマウスガード10が外殻21内に隠蔽される。そしてフタ21bを開放することで、保持部材22及びマウスガード10が露わになり、マウスガード10の出し入れが可能となる。
保持部材22は、図4からわかるようにマウスガード10を安定して支持する部材である。本形態の保持部材22は、図3からわかるように、歯列部22a及び床部22cを有して構成されている。
歯列部22aは、使用者の歯列と同様の形状を有する部位である。歯列部22aは歯列弓状であり、個々の歯牙に相当する歯部22bが歯列弓状に配列されてなる。従って歯列部22aは使用者の歯列に倣った凹凸形状を具備している。
床部22cは、弓状である歯列部22aの間部分を埋めるように形成された部位である。床部22cは必ずしも必要はないが、具備することで、歯列部22aの形状を維持しやすくなり、保持部材22の強度を高めることができる。
図2(b)に示したように、保持部材22は外殻21の本体21aに配置される。保持部材22は外殻21に対して着脱可能に配置されることが好ましい。これにより清掃がしやすくなる。保持部材22を外殻21の本体21aに着脱可能に配置する手段は特に限定されることはなく、例えば、爪や凹凸を設けること等が挙げられる。
このようなマウスガードケース20に対して、図4に示したようにマウスガード10を配置できる。すなわち、保持部材22の歯列部22aの凹凸に挿入するようにマウスガード10の凹凸部11を配置する。歯列部22aの凹凸はマウスガード10の凹凸部11と同様に使用者の歯列の凹凸に倣った形態なので、両者はがたつくことなく重なる。従って、マウスガード10を安定してマウスガードケース20に保持させることが可能である。これにより、マウスガード10が収納された状態でマウスガードケース20を携行した際に、マウスガード10がマウスガードケース20内で動いて、不快な音を生じたり、マウスガード10がマウスガードケース20の内側に当たって破損したりすることを防止することができる。
また、歯列部22aは使用者の歯列の凹凸に倣った形態なので、使用者のマウスガードケース20の保持部材22にマウスガード10を合わせることにより、マウスガード10の個人の区別が容易となる。
図5には変形例にかかるマウスガードケース20’の分解斜視図を示した。マウスガードケース20’では、マウスガードケース20に対して、外殻21及び保持部材22に穴21c、22dが開けられている。これにより、外殻21のフタ21bを閉じたときにでもマウスガードケース20’の内外の通気性を良好にすることができ、マウスガードケース20’の内側に湿気がたまることを防ぐことが可能となる。
穴21c、22dの形態は特に限定されることはなく、その大きさ、数、及び配置パターンは適宜設定することができる。
次にマウスガードケース20の製造方法について説明する。以下に第1の製造方法S10、第2の製造方法S20、及び、第3の製造方法S30について説明する。なお、これら製造方法S10、S20、S30では、マウスガードケース20を作製することができるが、その工程から分岐するようにしてマウスガード10の作製もできる。そこで、ここではマウスガード10の作製についても併せて説明する。
図6には第1の製造方法S10の流れを示した。図6からわかるように、第1の製造方法S10は工程S11〜工程S15を備えている。そして工程S16を備えることによりマウスガード10を製造することもできる。
工程S11では口腔内の印象を採得する。印象の採得の方法は特に限定されることなく公知の方法を用いることができる。
工程S12では、工程S11で得た印象から石膏模型を作製する。石膏模型の作製は公知の方法により行うことができる。すなわち、工程S11で得られた印象を型として硬化前の石膏を流して固めることにより石膏模型を得る。
工程S13では、工程S12で作製した石膏模型の三次元形状データを取得して形状データ化する。形状データの形式は特に限定されることはないが、CADデータとすることを挙げることができる。このような形状データを得る方法は公知の装置を用いて行うことができ、例えば3次元光学スキャナを用いることが可能である。
工程S14では、工程S13で得た3次元の形状データに基づいて保持部材22の形状を設計する。これは例えばCAD上で行えばよい。保持部材22の形状は上記の通りである。
工程S15では、工程S14で設計した保持部材22を実際に作製する。作製方法は特に限定されることはないが、CADデータを受けたCAM装置によって自動的に切削加工で作製することができる。
以上の各工程により保持部材22を作製することができる。ここでは使用者の口腔内に基づく石膏模型から保持部材22を作製しているので、保持部材22の歯列部22aは使用者の歯列形状に倣ったものとなる。そしてこの保持部材22を、外殻21に組み合わせることによりマウスガードケース20となる。
第1の製造方法S10では、工程S12で作製した石膏模型から工程S16でマウスガード10を作製する。石膏模型からマウスガード10を作製する方法は特に限定されることなく公知の方法を用いることができる。例えば、石膏模型上に硬化前の熱可塑性樹脂を配置したり、加熱して柔らかくした樹脂シートを石膏模型に押し当てたりして樹脂を石膏模型の形状に沿ったものとし、その後に硬化させることで作製することができる。
図7には第2の製造方法S20の流れを示した。図7からわかるように、第2の製造方法S20は工程S21〜工程S23を備えている。そして工程S24、工程S25を備えることによりマウスガード10を製造することもできる。
工程S21では、口腔内の形状を直接計測して口腔内の3次元の形状データを取得して形状データ化する。形状データの形式は特に限定されることはないが、CADデータとすることを挙げることができる。このような形状データを得る方法は公知の装置を用いて行うことができ、例えば口腔内3次元光学スキャナを用いることが可能である。
工程S22では、工程S21で作成された3次元の形状データに基づいて保持部材22の形状を設計する。これは例えばCAD上で行えばよい。保持部材22の形状は上記の通りである。
工程S23では、工程S22で設計した保持部材22を実際に作製する。作製方法は特に限定されることはないが、CADデータを受けたCAM装置によって自動的に切削加工で作製することができる。
以上の各工程により保持部材22を作製することができる。ここでは使用者の口腔内形状データに基づいて保持部材22を作製しているので、保持部材22の歯列部22aは使用者の歯列形状に倣ったものとなる。そしてこの保持部材22を、外殻21に組み合わせることによりマウスガードケース20となる。
第2の製造方法S20では、工程S24で工程S21で得た口腔内の3次元の形状データに基づいて口腔内模型を作製する。この口腔内模型は、上記した石膏模型に相当するものである。口腔内模型の作製方法は特に限定されることはないが、CADデータを受けたCAM装置によって自動的に切削加工で作製することができる。
そして工程S24で作製した口腔内模型から工程S25でマウスガードを作製する。口腔内模型からマウスガードを作製する方法は特に限定されることなく公知の方法を用いることができる。例えば、口腔内模型上に硬化前の熱可塑性樹脂を配置したり、加熱して柔らかくした樹脂シートを口腔内模型に押し当てたりして樹脂を口腔内模型の形状に沿ったものとしてから硬化させることで作製することができる。
図8には第3の製造方法S30の流れを示した。図8からわかるように、第3の製造方法S30は工程S31〜工程S33を備えている。そして工程S34を備えることによりマウスガードを製造することもできる。
工程S31では、口腔内の形状を直接計測して口腔内の三次元形状データを取得して形状データ化する。形状データの形式は特に限定されることはないが、CADデータとすることを挙げることができる。このような形状データを得る方法は公知の装置を用いて行うことができ、例えば口腔内3次元光学スキャナを用いることが可能である。
工程S32では、工程S31で作成された3次元形状データに基づいて保持部材22の形状を設計する。これは例えばCAD上で行えばよい。保持部材22の形状は上記の通りである。
工程S33では、工程S32で設計した保持部材22を実際に作製する。作製方法は特に限定されることはないが、CADデータを受けたCAM装置によって自動的に切削加工で作製することができる。
以上の各工程により保持部材22を作製することができる。ここでは使用者の口腔内形状データに基づいて保持部材22を作製しているので、保持部材22の歯列部22aは使用者の歯列形状に倣ったものとなる。そしてこの保持部材22を、外殻21に組み合わせることによりマウスガードケース20となる。
第3の製造方法S30では、工程S33で作製した保持部材から工程S34でマウスガードを作製する。保持部材からマウスガードを作製する方法は特に限定されることなく公知の方法を用いることができる。例えば、保持部材上に硬化前の熱可塑性樹脂を配置したり、加熱して柔らかくした樹脂シートを保持部材に押し当てたりして樹脂を保持部材の形状に沿ったものとしてから硬化させることで作製することができる。
以上のように、製造方法S10、S20、S30によれば、効率よく精度良い保持部材を作製することができる。また、これら製造方法によれば、マウスガードも効率よく作製することも可能である。
10 マウスガード
11 凹凸
20 マウスガードケース
21 外殻
21a 本体
21b フタ
22 保持部材
22a 歯列部
22b 歯部
22c 床部

Claims (3)

  1. マウスガードを収納するマウスガードケースであって、
    箱状の外殻と、
    前記外殻の内側に配置され、歯列弓状に湾曲した方向に沿って使用者の歯列の凹凸に倣った凹凸を有する歯列部を備える保持部材と、を備えるマウスガードケース。
  2. 前記保持部材は着脱可能に前記外殻の内側に装着される請求項1に記載のマウスガードケース。
  3. マウスガードケースを製造する方法であって、
    前記マウスガードケースには、歯列弓状に湾曲した方向に沿って凹凸を有する歯列部を備える保持部材が具備されており、
    前記保持部材の前記凹凸は口腔内の3次元形状データに基づいて形成される、マウスガードケースの製造方法。
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