JP7003632B2 - 燃料タンクの固定構造 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクの固定構造に関する。
従来、自動車等の車両には燃料タンクが搭載されており、燃料タンクの上面には、燃料タンクに付随する燃料ポンプや弁装置等の各種の機能部品が取り付けられている。これらの機能部品は、車体との接触等によってその機能が損なわれないように保護する必要がある。また、機能部品だけでなく燃料タンク自体についても、車体との接触で損傷しないように保護する必要がある。
従来、燃料タンクの保護を考慮した技術として特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載のものは、燃料タンクをサブフレームの上に載せることによって、サブフレームにより燃料タンクの下面を保護している。さらに、特許文献1に記載のものは、遮音板によって燃料タンクの上面全体を覆うことによって、燃料タンク内の燃料が発する揺動音が車室内に伝わることを防止し、車室の居住性を向上させている。
特許4073932号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来の技術にあっては、衝突により変形した車体が燃料タンクに接触することを防止することについて考慮しておらず、燃料タンク及び機能部品に車体が接触するおそれがあった。
本発明は、上記のような事情に着目してなされたものであり、衝突発生時に燃料タンク及び機能部品に車体が接触することを防止でき、燃料の揺動による揺動音を車室に伝わり難くすることができる燃料タンクの固定構造を提供することを目的とするものである。
本発明は、車幅方向に離隔して車両前後方向に延びる左右で一対のサイドメンバと、車両前後方向に離隔して車幅方向に延び、一対の前記サイドメンバに連結されるフロントクロスメンバ及びリヤクロスメンバと、一対の前記サイドメンバの間において、車両前後方向に延びて前記フロントクロスメンバ及び前記リヤクロスメンバと連結される一対のアッパメンバと、一対の前記アッパメンバの上方に配置されたフロアパネルと、一対の前記アッパメンバの下方であって、一対の前記サイドメンバの間かつ、前記フロントクロスメンバ及び前記リヤクロスメンバの間に配置された燃料タンクと、を備え、前記燃料タンクに付随する機能部品が前記燃料タンクの上面に配置される燃料タンクの固定構造であって、前記燃料タンクの下面に沿って車両前後方向に延び、一対の前記アッパメンバに連結され、前記燃料タンクを前記アッパメンバに押し付けた状態で固定する一対の固定ベルトを備え、前記機能部品は前記アッパメンバの上端部よりも下側に配置され、前記フロアパネルと前記アッパメンバの上端部との間に空間が形成され、前記燃料タンクの表面に、前記アッパメンバと係り合う溝部が形成され、一対の前記アッパメンバは、前記上端部と、前記上端部の前端部から前方に向かって下がるように傾斜する前側メンバ部と、前記上端部の後端部から後方に向かって下がるように傾斜する後側メンバ部とを有し、前記フロアパネルは、前記機能部品の直上で上方に向かって窪むフロアパネル側凹部と、前記フロアパネル側凹部の前方で水平に延伸する前側フロア部と、前記フロアパネル側凹部の後方で水平に延伸する後側フロア部と、を有し、前記前側メンバ部の上面が前記前側フロア部の下面と車両前後方向に対向し、前記後側メンバ部の上面が前記後側フロア部の下面と車両前後方向に対向することを特徴とする。
このように上記の本発明によれば、衝突発生時に燃料タンク及び機能部品に車体が接触することを防止でき、燃料の揺動による揺動音を車室に伝わり難くすることができる。
図1は、本発明の一実施例に係る燃料タンクの固定構造を備えた車両の後部の斜視図である。 図2は、本発明の一実施例に係る燃料タンクの固定構造を備えた車両の後部の平面図である。 図3は、本発明の一実施例に係る燃料タンクの固定構造を備えた車両の後部の底面図である。 図4は、本発明の一実施例に係る燃料タンクの固定構造を備えた車両の後部の左側面図である。 図5は、本発明の一実施例に係る燃料タンクの固定構造を備えた車両の後部の右側面図である。 図6は、図2のVI-VI方向矢視断面図である。 図7は、図2のVII-VII方向矢視断面図である。
本発明の一実施の形態に係る燃料タンクの固定構造は、車幅方向に離隔して車両前後方向に延びる左右で一対のサイドメンバと、車両前後方向に離隔して車幅方向に延び、一対のサイドメンバに連結されるフロントクロスメンバ及びリヤクロスメンバと、一対のサイドメンバの間において、車両前後方向に延びてフロントクロスメンバ及びリヤクロスメンバと連結される一対のアッパメンバと、一対のアッパメンバの上方に配置されたフロアパネルと、一対のアッパメンバの下方であって、一対のサイドメンバの間かつ、フロントクロスメンバ及びリヤクロスメンバの間に配置された燃料タンクと、を備え、燃料タンクに付随する機能部品が燃料タンクの上面に配置される燃料タンクの固定構造であって、燃料タンクの下面に沿って車両前後方向に延び、一対のアッパメンバに連結され、燃料タンクをアッパメンバに押し付けた状態で固定する一対の固定ベルトを備え、機能部品はアッパメンバの上端部よりも下側に配置され、フロアパネルとアッパメンバの上端部との間に空間が形成されていることを特徴とする。これにより、本発明の一実施の形態に係る燃料タンクの固定構造は、衝突発生時に燃料タンク及び機能部品に車体が接触することを防止でき、燃料の揺動による揺動音を車室に伝わり難くすることができる。
以下、本発明の一実施例に係る燃料タンクの固定構造について、図面を用いて説明する。
図1から図7は、本発明の一実施例に係る燃料タンクの固定構造を示す図である。図1から図7において、上下前後左右方向は、車両の進行する方向を前、後退する方向を後とした場合に、車両の幅方向が左右方向、車両の高さ方向が上下方向である。
まず、構成を説明する。
図1において、車両1は、左右で一対のサイドメンバ2、3を備えており、サイドメンバ2、3は、車両1の幅方向(以下、単に車幅方向という)に離隔して車両1の前後方向に延びている。
サイドメンバ2、3は、車両1の前端部近傍から後端部近傍まで延びている。サイドメンバ2、3は、矩形断面を有するレール状に鋼板を成形したものからなり、伸張、収縮、曲げ及びねじりの各方向の荷重を受け持つ。
車両1はフロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8を備えており、サイドメンバ2、3は、フロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8に連結されている。フロントクロスメンバ7はリヤクロスメンバ8の前方に配置されている。フロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8は、円形のパイプ材から構成されており、車幅方向に延びている。
このように、車両1は、フロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8によりサイドメンバ2、3を梯子状に連結した、いわゆるラダーフレーム構造を有している。なお、フロントクロスメンバ7の前方には図示しない複数のクロスメンバが設けられており、これらのクロスメンバによってもサイドメンバ2、3が連結されている。
フロントクロスメンバ7の前方には図示しないパワートレインが設けられており、パワートレインは、図示しないエンジンと、エンジンの図示しないクランクシャフトの回転速度を変速して出力する変速機とを含んで構成される。また、フロントクロスメンバ7とパワートレインとの間には図示しないトランスファ装置が設置されており、変速機の出力軸は図示しないプロペラシャフトを介してトランスファ装置に連結されている。
トランスファ装置の前端部には図示しないフロントプロペラシャフトの後端部が連結されており、フロントプロペラシャフトの前端部は図示しないフロントディファレンシャル装置に連結されている。フロントディファレンシャル装置は、フロントプロペラシャフトの動力を図示しない前側の左右のドライブシャフトを介して図示しない前輪に差動回転可能に伝達する。
トランスファ装置の後端部にはリヤプロペラシャフト5(図7参照)の前端部が連結されている。リヤプロペラシャフト5の後端部は図示しないリヤディファレンシャル装置に連結されている。リヤディファレンシャル装置は、リヤプロペラシャフト5の動力を図示しない後側の左右のドライブシャフトを介して図示しない後輪に差動回転可能に伝達する。
これにより、エンジンの回転は、変速機及びプロペラシャフトを介してトランスファ装置に伝達され、トランスファ装置からフロントディファレンシャル装置及びリヤディファレンシャル装置に伝達される。車両1は、二輪駆動または四輪駆動に切換えられるパートタイム4WDが実施される。
図1、図2、図4、図5において、一対のサイドメンバ2、3の間、かつ、フロントクロスメンバ7とリヤクロスメンバ8の間には、アッパメンバ10、20が設けられており、アッパメンバ10、20は、車両前後方向に延びてフロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8と連結されている。
アッパメンバ10、20は、図7に示すようにコの字断面を有するレール状に鋼板を成形したものからなり、伸張、収縮、曲げ及びねじりの各方向の荷重を受け持つ。すなわち、アッパメンバ10、20は、車両1のフレームの一部として構成されており、サイドメンバ2、3、フロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8とともに、車両1に作用する各方向の荷重を受け持つ。
図1、図2、図4、図5において、アッパメンバ10、20の前側端部14、24は、アッパメンバ10、20の本体部分とは別部材からなり、本体部分に溶接等によって一体化されている。同様に、アッパメンバ10、20の後側端部15、25は、アッパメンバ10、20の本体部分とは別部材からなり、本体部分に溶接等によって一体化されている。
図4、図5、図6、図7において、アッパメンバ10、20の上方にはフロアパネル30が配置されている。フロアパネル30の下方には、燃料タンク40が設けられている。燃料タンク40にはエンジンに供給される燃料が貯留されている。燃料タンク40は、全体として車幅方向に長辺を有する直方体に形成されている。燃料タンク40の右側面には、外部から燃料タンク40に燃料を補充するための給油管46が設けられている。
燃料タンク40は、一対のアッパメンバ10、20の下方であって、一対のサイドメンバ2、3の間かつ、フロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8の間に配置されている。
すなわち、燃料タンク40は、図1、図2に示すように、車幅方向においてサイドメンバ2、3に囲まれており、前後方向においてフロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8に囲まれている。
図1、図2、図4において、燃料タンク40の上面には、燃料タンク40に付随する機能部品50が設けられている。機能部品50は、燃料タンク40の上面に設けられた燃料ポンプ51と、燃料ポンプ51から燃料タンク40の上面に沿って車幅方向に延びる燃料パイプ52及びエバポパイプ53と、燃料タンク40の上面から車幅方向に延びるブリーザパイプ54と、を含んで構成される。燃料パイプ52の他端部はエンジンに連結されており、燃料パイプ52は燃料タンク40に貯留される燃料をエンジンに供給する。
図1、図3、図4、図5において、一対のアッパメンバ10、20には一対の固定ベルト61、62が連結されている。固定ベルト61、62は、平面視でアッパメンバ10、20に重なる位置、すなわちアッパメンバ10、20の真下に配置されている。
固定ベルト61、62は、燃料タンク40の下面に沿って車両前後方向に延び、燃料タンク40をアッパメンバ10、20に押し付けた状態で固定する。したがって、燃料タンク40は、固定ベルト61、62によってアッパメンバ10、20に固定されることにより、フロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8に支持されている。
本実施例では、燃料タンク40は、ゴム等の弾性体を介してアッパメンバ10、20及び固定ベルト61、62に支持されている。これにより、燃料タンク40がアッパメンバ10、20及び固定ベルト61、62に直接接触させた場合の燃料タンク40の摩耗を防止でき、燃料タンク40とアッパメンバ10、20及び固定ベルト61、62との間で振動が伝達されることを防止できる。
なお、アッパメンバ20及び固定ベルト62は、平面視で車両前後方向に延びており、アッパメンバ10及び固定ベルト61は、平面視で車両前後方向と角度をなして延びている。言い換えると、一対のアッパメンバ10、20は、平行ではなく角度をなして配置されている。同様に、一対の固定ベルト61、62も角度をなして配置されている。
これにより、アッパメンバ10、20及び固定ベルト61、62によって、燃料タンク40の位置の変位を、車両前後方向と車幅方向との両方向に規制することができ、車両1の走行による振動又は車両1の衝突時に衝撃によって燃料タンク40が変位することを防止できる。
図6において、機能部品50はアッパメンバ10、20の上端部11、21よりも下側に配置されている。また、フロアパネル30とアッパメンバ10、20の上端部11、21との間に空間Sが形成されている。
図1、図5において、一対のアッパメンバ10、20は、上端部11、21と、この上端部11、21の前端部から前方に向かって下がるように傾斜する前側メンバ部12、22と、上端部11、21の後端部から後方に向かって下がるように傾斜する後側メンバ部13、23とを有している。
図1において、燃料タンク40の上面には、アッパメンバ10、20と係り合う筋状の溝部41、42が形成されている。燃料タンク40は、このアッパメンバ10、20が溝部41、42に係り合うことによってアッパメンバ10、20に位置決めされる。詳しくは、溝部41は、アッパメンバ10の上端部11、前側メンバ部12及び後側メンバ部13の全てと係り合うように、燃料タンク40の上面における、アッパメンバ10の下方の位置に連続して形成されている。したがって、溝部41は、燃料タンク40の上面の前端部から後端部にわたって連続している。一方、溝部42は、アッパメンバ20のうち上端部21を除いた前側メンバ部12及び後側メンバ部13と係り合うように、燃料タンク40の上面における、前側メンバ部12及び後側メンバ部13の下方の位置に、断続して形成されている。燃料タンク40の上面における上端部21の下方の位置には、後述する第1凹部43が形成されており、この第1凹部43において、溝部42は、車両前後方向に分断されている。
図6において、フロアパネル30は、機能部品50の直上で上方に向かって窪むフロアパネル側凹部31と、このフロアパネル側凹部31の前方で水平に延伸する前側フロア部32と、フロアパネル側凹部31の後方で水平に延伸する後側フロア部33と、を有している。
フロアパネル30において、フロアパネル側凹部31の周辺の部位は、前側フロア部32及び後側フロア部33よりも高い位置に配置されており、この部位の上方に図示しない後部座席が配置されている。また、後側フロア部33は前側フロア部32よりも高い位置に配置されている。
前側メンバ部12、22の上面は、前側フロア部32の下面と車両前後方向に対向している。後側メンバ部13、23の上面は、後側フロア部33の下面と車両前後方向に対向する。
図1において、アッパメンバ20の下方における燃料タンク40の上面には、燃料タンク側凹部としての第1凹部43及び第2凹部44が形成されており、第1凹部43及び第2凹部44は、アッパメンバ20との間に隙間を形成するように下方に窪んでいる。第2凹部44は溝部42と交差している。
燃料パイプ52、エバポパイプ53及びブリーザパイプ54は、第1凹部43及び第2凹部44内でアッパメンバ20の一方の下方を通過する。
詳しくは、燃料パイプ52及びブリーザパイプ54は第1凹部43内を通過している。また、エバポパイプ53は第2凹部44内を通過している。本実施例では、第2凹部44をエバポパイプ53のみが通過している。このため、第2凹部44は、エバポパイプ53のみが通過可能な溝状に形成されており、エバポパイプ53の位置決めを精度よく行うことができる。
第1凹部43は、アッパメンバ20における上端部21の下方に形成されている。第2凹部44は、後側メンバ部23の下方に第1凹部43とは独立して形成される。すなわち、第2凹部44は第1凹部43とは連続していない。
燃料タンク40の上面にはブリーザパイプ用凹部45が形成されており、このブリーザパイプ用凹部45にはブリーザパイプ54が接続されている。ブリーザパイプ用凹部45は、第1凹部43の燃料ポンプ51の側に隣接して配置されており、下方に窪んでいる。ブリーザパイプ用凹部45の上面は、車両上下方向において第1凹部43の上面よりも下方に配置されている。
図7において、燃料タンク40の下面には、リヤプロペラシャフト5が車両前後方向に通過する凹部48が設けられており、この凹部48は、燃料タンク40の下面の左右方向中央より右寄りに配置されている。また、燃料タンク40の下面には、排気管6が車両前後方向に通過する凹部49が設けられており、この凹部49は、燃料タンク40の下面の左端部に設けられている。
次に、作用効果について説明する。車両1に衝突荷重が前後方向に作用した際、フロアパネル30は車両前後方向に収縮するように変形することがある。
本実施例の燃料タンクの固定構造によれば、燃料タンク40の下面に沿って車両前後方向に延び、一対のアッパメンバ10、20に連結され、燃料タンク40をアッパメンバ10、20に押し付けた状態で固定する一対の固定ベルト61、62を備えている。
また、機能部品50はアッパメンバ10、20の上端部11、21よりも下側に配置され、フロアパネル30とアッパメンバ10、20の上端部11、21との間に空間Sが形成されている。
上記構成により、フロアパネル30とアッパメンバ10、20とが空間Sを隔てて配置されているので、車両1の衝突時の衝突荷重によってフロアパネル30が変形した場合、フロアパネル30とアッパメンバ10、20と接触することを抑制できる。
また、衝突荷重によってフロアパネル30が下方へ変位した場合、燃料タンク40の上端よりも先にアッパメンバ10、20がフロアパネル30と接触するので、機能部品50にフロアパネル30が接触することを防止できる。
また、アッパメンバ10、20は、車両1のフレーム構成部材であるため剛性が高く、アッパメンバ10、20はフロアパネル30から受ける荷重をフロントクロスメンバ7及びリヤクロスメンバ8へ分散できる。このため、アッパメンバ10、20が変形して機能部品50に接触することを防止できる。よって、機能部品50を保護することができる。
また、燃料タンク40がフロアパネル30から空間Sを隔てて配置され、剛性の高いアッパメンバ10、20に固定されているため、燃料タンク40内の燃料の揺動をフロアパネル30に伝達し難くできる。
この結果、衝突発生時に燃料タンク40及び機能部品50に車体のフロアパネル30が接触することを防止でき、燃料の揺動による揺動音を車室に伝わり難くすることができる。
本実施例の燃料タンクの固定構造によれば、燃料タンク40の表面に、アッパメンバ10、20と係り合う溝部41、42が形成されている。また、一対のアッパメンバ10、20は、上端部11、21と、この上端部11、21の前端部から前方に向かって下がるように傾斜する前側メンバ部12、22と、上端部11、21の後端部から後方に向かって下がるように傾斜する後側メンバ部13、23とを有している。
また、フロアパネル30は、機能部品50の直上で上方に向かって窪むフロアパネル側凹部31と、このフロアパネル側凹部31の前方で水平に延伸する前側フロア部32と、フロアパネル側凹部31の後方で水平に延伸する後側フロア部33と、を有している。
そして、前側メンバ部12、22の上面が前側フロア部32の下面と車両前後方向に対向し、後側メンバ部13、23の上面が後側フロア部33の下面と車両前後方向に対向している。
上記構成により、図6において、車両前後方向への衝突荷重によりフロアパネル30が矢印A1及び矢印A2に示すように前後方向に縮小するように変形した場合であっても、前側フロア部32の下面が前側メンバ部12、22との接触後に、矢印A3で示すように上方に変位し、かつ、後側フロア部33の下面が後側メンバ部13、23との接触後に、矢印A4に示すように上方に変位する。
このため、フロアパネル30を前後方向に縮小させる荷重を、アッパメンバ10、20の前側メンバ部12、22及び後側メンバ部13、23によって上方に逃がすことができ、フロアパネル30が燃料タンク40の上面に配置された機能部品50と接触することを防止できる。
また、フロアパネル30を前後方向に縮小させる荷重を、アッパメンバ10、20によって上方に逃がすことができるので、アッパメンバ10、20自体が変形することを防止でき、アッパメンバ10、20の変形によって燃料タンク40が変形することを防止できる。
また、機能部品50の直上のフロアパネル30にフロアパネル側凹部31が設けられていることによって、機能部品50とフロアパネル30との間の空間Sを大きくできるので、より一層、機能部品50とフロアパネル30との接触を防止できる。
ここで、図4、図7に示すように、フロアパネル30の上面には、車両前後方向に延びるビード部30Aが絞り加工等によって形成されており、このビード部30Aは、上方に向かって突出する形状に形成されることによって、フロアパネル30の曲げ強度を高めている。
本実施例では、このビード部30Aには、図4に示すように、フロアパネル側凹部31の前端部に脆弱部30A1を有している。ビード部30Aの脆弱部30A1は、ビード部30Aの他の部分よりも突出量(絞り量)が小さくされることにより曲げ強度が意図的に低くされている。これにより、フロアパネル30は、前側メンバ部12、22及び後側メンバ部13、23と接触した際に、脆弱部30A1で折り曲がるように変形する。このため、空間Sが上下方向に拡大するようにフロアパネル30を変形させることができ、フロアパネル30が燃料タンク40の上面の機能部品50と接触することを確実に防止できる。
本実施例の燃料タンクの固定構造によれば、機能部品50は、燃料タンク40の上面に設けられた燃料ポンプ51と、燃料ポンプ51から燃料タンク40の上面に沿って車幅方向に延びる燃料パイプ52及びエバポパイプ53と、燃料タンク40の上面から車幅方向に延びるブリーザパイプ54と、を有する。
また、アッパメンバ20の下方における燃料タンク40の上面に、アッパメンバ20との間に隙間を形成するように下方に窪む第1凹部43及び第2凹部44が形成され、燃料パイプ52、エバポパイプ53及びブリーザパイプ54は、第1凹部43及び第2凹部44内でアッパメンバ20の一方の下方を通過する。
上記構成により、車両1が車両前後方向への衝突荷重を受けた場合、フロアパネル30が燃料タンク40の上面よりも先行してアッパメンバ10、20と接触することができる。このため、燃料パイプ52、エバポパイプ53及びブリーザパイプ54がフロアパネル30と燃料タンク40との間に挟まれて破損することを防止できる。よって、機能部品50を保護することができる。
これに加え、アッパメンバ10、20が前側メンバ部12、22及び後側メンバ部13、23を有することで、アッパメンバ10、20が全体として台形の形状に形成されるため、フロアパネル30から下向きの荷重がアッパメンバ10、20に作用した際にアッパメンバ10、20が座屈することを防止できる。このため、燃料パイプ52、エバポパイプ53及びブリーザパイプ54がアッパメンバ10、20と燃料タンク40との間に挟まれて破損することを防止できる。
本実施例の燃料タンクの固定構造によれば、燃料タンク40の上面に、燃料タンク側凹部として、燃料パイプ52及びブリーザパイプ54が通過する第1凹部43と、エバポパイプ53が通過する第2凹部44と、が形成されている。第1凹部43は、アッパメンバ20における上端部21の下方に形成され、第2凹部44は、後側メンバ部23の下方に第1凹部43とは独立して形成される。
上記構成により、アッパメンバ20の前側メンバ部22及び後側メンバ部23と燃料タンク40との係り合いを可能にしつつ、燃料パイプ52及びブリーザパイプ54を通過させるための第1凹部43内を形成することができる。また、第2凹部44を第1凹部43とは独立して形成したことにより、エバポパイプ53を、燃料パイプ52及びブリーザパイプ54とは異なる経路を通過させることができる。
本実施例の燃料タンクの固定構造によれば、燃料タンク40の上面に、第1凹部43の燃料ポンプ51の側に隣接して、下方に窪みブリーザパイプ54が接続されるブリーザパイプ用凹部45が形成されている。また、ブリーザパイプ用凹部45の上面は、車両上下方向において第1凹部43の上面よりも下方に配置される。
上記構成により、ブリーザパイプ用凹部45の上面を第1凹部43の上面よりも下方に配置したことによって、ブリーザパイプ54をブリーザパイプ用凹部45に向かって下り傾斜の姿勢で配置することができ、ブリーザパイプ54を介して燃料タンク40から燃料が漏洩したり、ブリーザパイプ54内に燃料が滞留したりすることを防止できる。
本発明の実施例を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1...車両、2,3...サイドメンバ、7...フロントクロスメンバ、8...リヤクロスメンバ、10,20...アッパメンバ、11,21...上端部、12,22...前側メンバ部、13,23...後側メンバ部、30...フロアパネル、31...フロアパネル側凹部、32...前側フロア部、33...後側フロア部、40...燃料タンク、41,42...溝部、43...第1凹部、44...第2凹部、45...ブリーザパイプ用凹部、50...機能部品、51...燃料ポンプ、52...燃料パイプ、53...エバポパイプ、54...ブリーザパイプ、61,62...固定ベルト、S...空間

Claims (4)

  1. 車幅方向に離隔して車両前後方向に延びる左右で一対のサイドメンバと、
    車両前後方向に離隔して車幅方向に延び、一対の前記サイドメンバに連結されるフロントクロスメンバ及びリヤクロスメンバと、
    一対の前記サイドメンバの間において、車両前後方向に延びて前記フロントクロスメンバ及び前記リヤクロスメンバと連結される一対のアッパメンバと、
    一対の前記アッパメンバの上方に配置されたフロアパネルと、
    一対の前記アッパメンバの下方であって、一対の前記サイドメンバの間かつ、前記フロントクロスメンバ及び前記リヤクロスメンバの間に配置された燃料タンクと、を備え、
    前記燃料タンクに付随する機能部品が前記燃料タンクの上面に配置される燃料タンクの固定構造であって、
    前記燃料タンクの下面に沿って車両前後方向に延び、一対の前記アッパメンバに連結され、前記燃料タンクを前記アッパメンバに押し付けた状態で固定する一対の固定ベルトを備え、
    前記機能部品は前記アッパメンバの上端部よりも下側に配置され、
    前記フロアパネルと前記アッパメンバの上端部との間に空間が形成され、
    前記燃料タンクの表面に、前記アッパメンバと係り合う溝部が形成され、
    一対の前記アッパメンバは、前記上端部と、前記上端部の前端部から前方に向かって下がるように傾斜する前側メンバ部と、前記上端部の後端部から後方に向かって下がるように傾斜する後側メンバ部とを有し、
    前記フロアパネルは、前記機能部品の直上で上方に向かって窪むフロアパネル側凹部と、前記フロアパネル側凹部の前方で水平に延伸する前側フロア部と、前記フロアパネル側凹部の後方で水平に延伸する後側フロア部と、を有し、
    前記前側メンバ部の上面が前記前側フロア部の下面と車両前後方向に対向し、前記後側メンバ部の上面が前記後側フロア部の下面と車両前後方向に対向することを特徴とする燃料タンクの固定構造。
  2. 前記機能部品は、前記燃料タンクの上面に設けられた燃料ポンプと、前記燃料ポンプから前記燃料タンクの上面に沿って車幅方向に延びる燃料パイプ及びエバポパイプと、前記燃料タンクの上面から車幅方向に延びるブリーザパイプと、を有し、
    一対の前記アッパメンバの一方の下方における前記燃料タンクの上面に、前記アッパメンバとの間に隙間を形成するように下方に窪む燃料タンク側凹部が形成され、
    前記燃料パイプ、前記ブリーザパイプ及び前記エバポパイプは、前記燃料タンク側凹部内で前記アッパメンバの一方の下方を通過することを特徴とする請求項1に記載の燃料タンクの固定構造。
  3. 前記燃料タンク側凹部は、前記燃料パイプ及び前記ブリーザパイプが通過する第1凹部と、前記エバポパイプが通過する第2凹部と、を含み、
    前記第1凹部は、一対の前記アッパメンバの一方における前記上端部の下方に形成され、
    前記第2凹部は、前記後側メンバ部の下方に前記第1凹部とは独立して形成されることを特徴とする請求項2に記載の燃料タンクの固定構造。
  4. 前記燃料タンクの上面に、前記第1凹部の前記燃料ポンプの側に隣接して、下方に窪み前記ブリーザパイプが接続されるブリーザパイプ用凹部が形成され、
    前記ブリーザパイプ用凹部の上面は、車両上下方向において前記第1凹部の上面よりも下方に配置されることを特徴とする請求項3に記載の燃料タンクの固定構造。
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