JP7014162B2 - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
例えば特許文献1に開示されるように、携帯型情報処理装置を用いたPDR(Pedestrian Dead Reckoning)が知られている。この技術では、携帯型情報処理装置の内蔵センサから出力される検知情報に基づいて、ユーザの推定進行方位を算出する。
特開2013-234919号公報
ところで、推定進行方位と実際の進行方位との間にずれが生じた場合(すなわち、推定進行方位の信頼性が低下した場合)、ユーザは、推定進行方位に違和感を持つ可能性がある。しかし、推定進行方位等のような測位情報の信頼性を判定する技術は何ら提案されていなかった。
そこで、本開示では、測位情報の信頼性を判定することが可能な、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
本開示によれば、携帯型情報処理装置に内蔵された検知部から出力される検知情報に基づいて算出されるユーザの測位情報の信頼性を判定する制御部を備える、情報処理装置が提供される。
本開示によれば、プロセッサが、携帯型情報処理装置に内蔵された検知部から出力される検知情報に基づいて算出されるユーザの測位情報の信頼性を判定することを含む、情報処理方法が提供される。
本開示によれば、コンピュータに、携帯型情報処理装置に内蔵された検知部から出力される検知情報に基づいて算出されるユーザの測位情報の信頼性を判定する制御機能を実現させる、プログラムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、推定進行方位の信頼性を判定することが可能となる。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
携帯型情報処理装置の使用態様の一例を示す説明図である。 携帯型情報処理装置の使用態様の一例を示す説明図である。 携帯型情報処理装置の使用態様の一例を示す説明図である。 携帯型情報処理装置の使用態様の一例を示す説明図である。 携帯型情報処理装置の使用態様の一例を示す説明図である。 本開示に係る携帯型情報処理装置の内部構成例を示すブロック図である。 携帯型情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 携帯型情報処理装置による処理の一例を示すフローチャートである。 携帯型情報処理装置による処理の一例を示すフローチャートである。 携帯型情報処理装置による処理の一例を示すフローチャートである。 携帯型情報処理装置による処理の一例を示すフローチャートである。 携帯型情報処理装置による処理の一例を示すフローチャートである。 携帯型情報処理装置による処理の一例を示すフローチャートである。 携帯型情報処理装置の表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 携帯型情報処理装置の表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 携帯型情報処理装置の表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 携帯型情報処理装置の表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 携帯型情報処理装置の表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 携帯型情報処理装置の表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 携帯型情報処理装置の表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 携帯型情報処理装置の表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。 携帯型情報処理装置の表示部に表示される画像の一例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.携帯型情報処理装置を用いたPDRの概要
2.PDRの信頼性が低下する要因
3.携帯型情報処理装置の構成
4.携帯型情報処理装置による処理例
4-1.処理例1
4-2.処理例2
4-3.処理例3
4-4.処理例4
<1.PDRの概要>
本発明者は、携帯型情報処理装置を用いたPDRについて鋭意検討した結果、本実施形態に係る技術に想到した。そこで、まず、携帯型情報処理装置を用いたPDRの概要について説明する。
携帯型情報処理装置を用いたPDRでは、携帯型情報処理装置の内蔵センサから出力される検知情報に基づいて、ユーザの推定進行方位を算出する。ここで、内蔵センサは、例えば加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ等である。PDRは、例えば、ユーザの絶対位置を測定可能な測位方法(例えばGPS(Global Positioning System))が使用できない場所(例えば屋内)で使用される場合がある。
具体的には、まず、携帯型情報処理装置の方位の初期値(いわゆる初期方位)を特定する。ここで、携帯型情報処理装置の方位は、いわゆるヨー方位(水平面内の方位)である。携帯型情報処理装置の初期方位は、例えば、PDRによる測位を開始する直前にGPSによって測定されたユーザの進行方位である。つまり、ユーザの絶対方位を測定可能な測定方法によって測定されたヨー方位を初期方位とする。地磁気センサの検知情報によって特定されるヨー方位を初期方位とする場合もある。また、予め設定されたヨー方位を初期方位とする場合もある。なお、加速度センサ及びジャイロセンサから出力される検知情報のみからは携帯型情報処理装置のヨー方位を算出することができない。
ついで、内蔵センサ(例えばジャイロセンサ)から出力される検知情報に基づいて、ヨー方位の変動量を算出する。これにより、携帯型情報処理装置の現在のヨー方位を特定する。そして、携帯型情報処理装置の方位をユーザの推定進行方位とする。
このように、携帯型情報処理装置を用いたPDRでは、携帯型情報処理装置の内蔵センサから出力された検知情報に基づいて携帯型情報処理装置の方位を逐次更新していく。そして、携帯型情報処理装置の方位をユーザの推定進行方位とみなす。そして、PDRでは、ユーザの推定進行方位、ユーザの歩幅、歩行ピッチ等に基づいて、ユーザの現在位置(すなわち、PDR測位開始時からの移動量)及び速度を推定する。なお、PDRあるいは他の測位方法で測定されたユーザの推定進行方位、位置、及び速度をまとめて「測位情報」とも称する。
<2.PDRの信頼性が低下する要因>
このように、PDRでは、携帯型情報処理装置の方位がユーザの実際の進行方位に一致することを前提としている。携帯型情報処理装置がユーザの身体に密着している場合等のように、ユーザと携帯型情報処理装置とが一体となって移動する場合であれば、両者がほぼ一致することが多い。したがって、ユーザの進行方位を高い精度で検出することができる。すなわち、推定進行方位の信頼性が高い。しかし、携帯型情報処理装置の方位とユーザの実際の進行方位との間にずれが生じた場合、推定進行方向の信頼性が低下する。
そこで、本発明者は、推定進行方向の信頼性が低下する要因について鋭意検討した。この結果、本発明者は、いくつかの要因を見出した。第1の要因は、図1及び図2に例示されるように、ユーザによる携帯型情報処理装置100の持ち替えである。図1の人物Uは携帯型情報処理装置100のユーザである。他の図でも同様である。図1及び図2の例では、ユーザは、携帯型情報処理装置100をポケットから取り出して手に持ち替えている。この結果、携帯型情報処理装置100の姿勢が変動し、方位も変動する。しかし、ユーザの進行方位はほとんど変動していない。この結果、携帯型情報処理装置の方位、すなわちユーザの推定進行方位とユーザの実際の進行方位との間にズレが生じる。
第2の要因は、図3に例示されるように、携帯型情報処理装置100の水平面内での回転である。このような操作が行われた場合にも、携帯型情報処理装置100の方位が変動するが、ユーザの実際の進行方位はほとんど変動しない。第3の要因は、図4に例示されるように、ユーザが横移動(例えば横歩き)を開始した場合である。この場合、携帯型情報処理装置100の方位は変動しないが、ユーザの進行方位は変動する。第4の要因は、図5に例示されるように、ユーザが後ろ移動(例えば後ろ歩き)を開始した場合である。この場合、携帯型情報処理装置100の方位は変動しないが、ユーザの進行方位は変動する。このように、様々な要因で推定進行方向の信頼性が低下するが、信頼性を判定する技術は何ら提案されていなかった。本発明者は、上記要因等を鋭意検討することで、本実施形態に係る技術に想到した。
<3.携帯型情報処理装置の構成>
次に、図6及び図7に基づいて、本実施形態に係る携帯型情報処理装置10の概略構成について説明する。図6に示すように、携帯型情報処理装置10は、検知部11、通信部12、操作部13、表示部14、インタフェース部15、及び制御部16を備える。なお、携帯型情報処理装置10は、ユーザにより携帯可能であり、かつ、後述する機能を有する情報処理装置であればどのようなものであってもよい。携帯型情報処理装置10の例としては、スマートフォン、タブレット、携帯電話等が挙げられる。
検知部11は、例えば図7に示す加速度センサ21a、ジャイロセンサ21b、及び地磁気センサ21c等で構成される。ここで、検知部11を構成する内蔵センサは、これらのセンサに限られず、携帯型情報処理装置10の姿勢を特定するための検知情報を出力できるものであればどのようなセンサであっても良い。また、加速度センサ21a、ジャイロセンサ21b、及び地磁気センサ21cのうちいずれかを省略してもよい。ただし、携帯型情報処理装置10は、少なくとも加速度センサ21aを有していることが好ましい。検知部11は、各種の検知情報を制御部16に出力する。例えば、加速度センサ21aは、加速度情報を制御部16に出力する。ジャイロセンサ21bは、ジャイロ情報(すなわち、角速度情報)を制御部16に出力する。地磁気センサ21cは、地磁気情報を制御部16に出力する。
通信部12は、例えば図7に示す通信アンテナ23及び通信回路24で構成される。通信部12は、各種の通信情報を送受信する。例えば、通信部12は、GPS情報を受信する。通信部12は、受信した通信情報を制御部16に出力する。通信回路24は、例えば電話用通信回路、Wifi用通信回路、及びGPS用通信回路等で構成されるが、これらの例に限られない。
操作部13は、例えば図7に示す操作ボタン29及びタッチパネル30等で構成される。操作部13は、ユーザによる操作情報の入力を受け付ける。そして、操作部13は、入力された操作情報を制御部16に出力する。
表示部14は、例えば図7に示す表示パネル31で構成される。表示部14は、各種の画像(例えば、測位情報等)を表示する。
インタフェース部15は、例えば図7に示す外部インタフェース回路32等で構成される。インタフェース部15は、携帯型情報処理装置10を他の情報処理装置等と接続するための接続部分である。
制御部16は、例えば図7に示すCPU(Central Processing Unit)25、ROM(Read Only Memory)26、RAM(Random Access Memory)27、及び不揮発性メモリ28等で構成される。制御部16は、携帯型情報処理装置10の構成要素を制御する他、例えば以下の処理を行う。具体的には、制御部16は、検知情報に基づいてユーザの推定進行方位を算出する。さらに、制御部16は、ユーザの推定進行方位、歩幅及び歩行ピッチに基づいて、ユーザの位置及び速度を算出する。すなわち、制御部16は、PDRを用いて測位情報を生成する。
さらに、制御部16は、PDRを用いて算出された推定進行方位の信頼性を評価する。そして、制御部16は、信頼性が低下した場合には、他の測位方法を用いて測位情報を生成する、信頼性が低下したことをユーザに表示する等の処理を行う。これらの処理の詳細については後述する。制御部16は、他の測位情報の信頼性を判定してもよい。ここで、他の測位情報としては、例えば速度、位置等が挙げられる。つまり、制御部16の判定対象となる測位情報には、推定進行方位、速度、及び位置のうち、少なくとも1種が含まれても良い。そして、制御部16は、推定進行方位の信頼性が低い場合、速度、位置の信頼性も低下すると判定してもよい。また、制御部16は、これらの測位情報を信頼性に応じた表示態様で表示してもよい。
ここで、携帯型情報処理装置10のハードウェア構成について説明する。携帯型情報処理装置10は、図7に示すように、加速度センサ21a、ジャイロセンサ21b、地磁気センサ21c、A/D変換器22a~22c、通信アンテナ23、及び通信回路24を備える。さらに、携帯型情報処理装置10は、CPU25、ROM26、RAM27、不揮発性メモリ28、操作ボタン29、タッチパネル30、表示パネル31、外部インタフェース回路32、及びバス33を備える。
加速度センサ21a、ジャイロセンサ21b、及び地磁気センサ21cは携帯型情報処理装置10の内蔵センサの一例である。加速度センサ21aは携帯型情報処理装置10の加速度を検知し、加速度情報を出力する。ジャイロセンサ21bは携帯型情報処理装置10の角速度を検知し、ジャイロ情報を出力する。地磁気センサ21cは、携帯型情報処理装置10に作用する地磁気を検知し、地磁気情報を出力する。A/D変換器22a~22cは、上記各内蔵センサから出力された情報、すなわち検知情報をA/D変換し、CPU25等に出力する。通信回路24は通信アンテナ23から受信した各種通信情報をCPU25等に出力する。また、CPU25等から与えられた通信情報を通信アンテナ23から他の情報処理装置に送信する。CPU25は、ROM26に記憶されたプログラムを読みだして実行する。したがって、CPU25(すなわちプロセッサ)は、携帯型情報処理装置10の動作主体として機能する。ROM26は、携帯型情報処理装置10の動作に必要なプログラム等を記憶する。RAM27はCPU25による作業領域等として使用される。不揮発性メモリ28には各種情報が記憶される。操作ボタン29及びタッチパネル30はユーザにより入力される操作情報を受け付ける。表示パネル31は各種の画像を表示する。外部インタフェース回路32は携帯型情報処理装置10を他の情報処理装置等と接続するための接続部分である。バス33は、各ハードウェア構成同士を接続する。
<4.携帯型情報処理装置による処理例>
(4-1.処理例1)
つぎに、図8~図9に基づいて、携帯型情報処理装置10による処理例1について説明する。この処理例1では、携帯型情報処理装置10は、PDRによる測位を行う一方で、携帯型情報処理装置10の姿勢変化に基づいてPDRによる推定進行方位の信頼性を判定する。例えばユーザが図1及び図2に示す使用態様(携帯型情報処理装置10の持ち替え)で携帯型情報処理装置10を使用した場合に、携帯型情報処理装置10の姿勢が変化する。これに応じて、携帯型情報処理装置10の方位とユーザの実際の進行方位との間にズレが生じうる。したがって、処理例1によれば、図1及び図2に示すような使用態様の変化があった場合に、推定進行方位の信頼性の低下を検出することができる。
携帯型情報処理装置10は、まず、図8に示す初期姿勢決定処理を行うことで、携帯型情報処理装置10の初期姿勢を算出する。具体的には、ステップS10において、制御部16は、検知部11から与えられる加速度情報をバッファする。
ステップS20において、制御部16は、加速度情報のバッファを開始してからの経過時間が所定時間以上となったか否かを判定する。制御部16は、経過時間が所定時間以上となったと判定した場合には、ステップS30に進み、経過時間が所定時間未満であると判定した場合には、ステップS10に戻る。ここで、所定時間は特に制限されないが、例えば4~6秒であってもよく、5秒程度であってもよい。
ステップS30において、制御部16は、所定時間分バッファした加速度情報の平均値を算出する。ここで、平均値は、いわゆる算術平均値であっても良いし、ローパスフィルタを掛けた値であっても良い。ついで、制御部16は、加速度情報の平均値に基づいて、重力ベクトルを算出する。ここで、重力ベクトルの座標系は、いわゆるローカル座標系である。
ステップS40において、制御部16は、重力ベクトルに基づいて、携帯型情報処理装置10の初期姿勢を算出する。具体的には、制御部16は、重力ベクトルと、ローカル座標系からグローバル座標系への変換を行う回転行列とに基づいて、携帯型情報処理装置10のピッチ角度、及びロール角度を算出する。この回転行列は、DCM(Discrete Cosine Matrix)とも称される。
さらに、制御部16は、携帯型情報処理装置10のヨー方位(ヨー方位角度)を算出する。ただし、重力ベクトルからはヨー方位は求められない。そこで、制御部16は、例えば、初期姿勢決定処理を開始する(すなわち、PDRによる測位を開始する)直前にGPSまたはWifiを用いて測定されたユーザの進行方位をヨー方位とする。つまり、ユーザの絶対方位を測定可能な測定方法によって測定されたヨー方位を初期方位とする。地磁気センサの検知情報によって特定されるヨー方位を初期方位としてもよい。また、予め設定されたヨー方位を初期方位としてもよい。なお、GPSまたはWifi用いた測位方法は、PDRに比べて短時間の誤差は大きいが、誤差の累積、発散等が生じにくい。
そして、制御部16は、携帯型情報処理装置10のヨー方位、ピッチ角度、及びロール角度を携帯型情報処理装置10の姿勢として定義する。すなわち、携帯型情報処理装置10の姿勢は、ヨー方位、ピッチ角度、及びロール角度で規定される。これらのパラメータはグローバル座標系の値である。
ステップS50において、制御部16は、現在の姿勢を基準姿勢として記録する。また、制御部16は、現在の重力ベクトルを基準重力ベクトルとする。また、制御部16は、携帯型情報処理装置10の現在のヨー方位をユーザの推定進行方位とする。さらに、制御部16は、ユーザの推定進行方位、歩幅及び歩行ピッチに基づいて、ユーザの位置、速度、及び推定進行方位を算出する。そして、制御部16は、これらを測位情報(PDRによる測位情報)とする。その後、制御部16は、初期姿勢決定処理を終了する。
ついで、制御部16は、図9に示す信頼性判定処理を行う。具体的には、ステップS60において、制御部16は、検知部11からジャイロ情報を取得する。
ステップS70において、制御部16は、ジャイロ情報と、前回の信頼性判定処理(信頼性判定処理を初めて行う場合には初期姿勢決定処理)で算出した携帯型情報処理装置10の姿勢とに基づいて、現在の携帯型情報処理装置10の姿勢を算出する。なお、制御部16は、ステップS10~S40と同様の処理を行うことで、現在の携帯型情報処理装置10の姿勢を算出してもよい。ただし、ジャイロ情報を用いた場合の方が精度よく姿勢を算出することができる。さらに、制御部16は、現在の携帯型情報処理装置10の姿勢のうち、ヨー方位を現在の推定進行方位とする。そして、制御部16は、現在の推定進行方位、歩数、及び歩幅に基づいて、現在の測位情報を生成する。すなわち、制御部16は、PDRによる測位を信頼性判定処理と並行して行う。
ステップS80において、制御部16は、現在の携帯型情報処理装置10の姿勢と基準姿勢との差分を算出する。具体的には、制御部16は、現在の携帯型情報処理装置10の姿勢に基づいて、現在の重力ベクトルを算出する。そして、制御部16は、現在の重力ベクトルと基準重力ベクトルとの内積に基づいて、これらの重力ベクトルの差分角を算出する。すなわち、制御部16は、基準姿勢との差分角を算出する。ついで、制御部16は、基準姿勢との差分角が所定値以上であるか否かを判定する。制御部16は、差分角が所定値以上であると判定した場合には、ステップS100に進み、差分角が所定値未満であると判定した場合には、ステップS90に進む。ここで、所定値は特に制限されず、30~60°程度であってもよく、45°程度であってもよい。なお、ユーザの歩行中には携帯型情報処理装置10の姿勢が変動するが、この場合には携帯型情報処理装置10の方位とユーザの実際の進行方位とが一致していると言える。ステップS80の処理を行うことで、このようは姿勢変化を信頼性低下の要因から外すことができる。
ここで、所定値は複数段階で設定されても良い。この場合、制御部16は、差分角が最大の所定値以上となるまでは、ステップS90に進んでもよい。そして、制御部16は、ステップS90において、PDRによる測位情報を信頼性に応じた表示態様で表示してもよい。
ステップS90において、制御部16は、PDRによる推定進行方位の信頼性が高いと判定し、PDRによる測位情報を継続して使用する。例えば、制御部16は、PDRによる測位情報を表示部14に表示する。表示例については後述する。制御部16は、測位情報を何らかのアプリケーション(例えば地図アプリケーション)等に提供してもよい。制御部16は、アプリケーションの実行時に、測位情報を使用することができる。その後、制御部16は、信頼性判定処理を終了する。その後、制御部16は、信頼性判定処理を繰り返して行う。
ステップS100において、制御部16は、PDRによる推定進行方位の信頼性が低いと判定し、PDRによる測位情報の使用を停止する。したがって、制御部16は、携帯型情報処理装置10の姿勢変化が大きい場合には、ユーザの推定進行方位と実際の進行方位との間のズレが大きくなると判定する。
ここで、制御部16は、推定進行方位の信頼性が低下した旨をユーザに表示してもよい。例えば、制御部16は、測位情報の表示を停止してもよい。また、制御部16は、PDRによる測位情報の表示を停止する旨を表示してもよい。制御部16は、音声にて当該内容をユーザに報知してもよい。具体的な表示例については後述する。また、制御部16は、PDRによる推定進行方位の信頼性が低下したことを、PDRによる測位情報を使用するアプリケーション(例えば、地図アプリケーション)に提供してもよい。これに応じて、当該アプリケーションでは、PDRによる測位情報を使用する代わりに、他の測位方法による測位情報を使用することができる。
また、制御部16は、PDRによる測位情報の使用を継続してもよい。この場合、制御部16は、測位情報の表示態様を変更してもよい。これにより、制御部16は、推定進行方位の信頼性が低下した旨をユーザに報知することができる。具体的な表示態様は後述する。
ステップS110において、制御部16は、他の測位方法(例えば、GPSを用いる方法、Wifiを用いる方法等)によって測位情報を取得することを試みる。制御部16は、他の測位方法により測位情報を取得できるまでS110の処理を繰り返し行い、測位情報が取得できた場合には、ステップS120に進む。なお、制御部16は、他の測位方法による測位情報を取得できなかった場合、信頼性判定処理を終了してもよい。
ステップS120において、制御部16は、他の測位方法によって得られたヨー方向をユーザの推定進行方位とする。さらに、制御部16は、現在の携帯型情報処理装置10の姿勢のうち、ヨー方位を当該推定進行方位に置き換えることで、現在の姿勢を特定する。ついで、制御部16は、現在の姿勢を基準姿勢とする。また、現在の重力ベクトルを基準重力ベクトルとする。その後、制御部16は、本処理を終了する。その後、制御部16は、信頼性判定処理を繰り返して行う。したがって、制御部16は、PDRによる推定進行方位の信頼性が低下した場合には、他の測位方法を用いて測位情報を取得する。そして、制御部16は、この測位情報を用いて、ユーザの推定進行方位を特定する。さらに、制御部16は、この推定進行方位を用いて現在の携帯型情報処理装置10の姿勢を特定し、これを基準姿勢とする。すなわち、基準姿勢を更新する。その後、制御部16は、信頼性判定処理を繰り返して行う。したがって、制御部16は、現在の携帯型情報処理装置10の姿勢と基準姿勢との差分角が所定値未満に戻った場合には、PDRによる測位を再開する。
ここで、図14~図19に基づいて、表示例を説明する。もちろん、表示例は以下の例に限定されない。図14に示す表示例では、制御部16は、ユーザの現在位置を示す現在位置マーカAと、移動軌跡300とを表示する。この移動軌跡300は、PDRによる測位情報から得られるものである。なお、図14等には、ユーザの実際の移動軌跡200も併せて示す。この表示例では、制御部16は、PDRによる推定進行方位の信頼性が低下したと判定した場合に、移動軌跡300の表示を停止する。移動軌跡300は、PDRによる推定進行方位の信頼性が高い場合に表示される。また、制御部16は、現在位置マーカAの位置を固定する。これにより、制御部16は、PDRによる推定進行方位の信頼性が低下したこと、及びPDRによる測位を停止したことをユーザに報知することができる。現在位置マーカAは消去されても良い。
図15に示す表示例では、制御部16は、信頼性が低下した後もPDRによる測位情報の使用を継続している。ただし、制御部16は、信頼性が低下した後の移動軌跡301を信頼性が低下する前の移動軌跡300と異なる表示態様(例えば異なる色、太さ、点滅の態様等)で表示する。図15では、表示態様が異なることを線の太さ及び線種で表現した。これにより、制御部16は、PDRによる推定進行方位の信頼性が低下した旨をユーザに報知することができる。
図16に示す表示例では、制御部16は、信頼性が低下した後は、他の測位方法により取得された移動軌跡302を表示する。この例では、他の測位方法はGPSを用いた方法である。移動軌跡302の表示態様は、移動軌跡300の表示態様と異なる。例えば、色、太さ等が異なる。図16では、表示態様が異なることを線の太さ及び線種で表現した。この表示例によっても、制御部16は、PDRによる推定進行方位の信頼性が低下したこと、及び、測位方法が変更された旨をユーザに報知することができる。なお、図16では、測位方法が変更された後も、差分角が大きな状態が維持されている(ステップS80からステップS100に進んでいる)。もちろん、基準姿勢との差分角が所定値未満であっても、図16に示すように他の測位方法により取得された移動軌跡302を表示してもよい。この場合、任意のタイミング(例えば、他の測位方法による測位が不能となったタイミング)でPDRによる測位を再開してもよい。
図17~図19の表示例は、所定値を段階的に設定した場合の表示例である。図17の表示例では、所定値が2段階(第1の所定値<第2の所定値)で設定されている。第1の所定値は例えば20°程度、第2の所定値は45°程度であってもよい。制御部16は、現在の携帯型情報処理装置10の姿勢と基準姿勢との差分角が第1の所定値未満である場合には、移動軌跡300を表示する。この場合、PDRによる推定進行方位の信頼性が高い。制御部16は、差分角が第1の所定値以上第2の所定値未満となった場合には、移動軌跡303を表示する。移動軌跡303は、移動軌跡300と異なる色で表示される。図17では、色の違いを線の太さで表現している。この場合、PDRによる推定進行方位の信頼性が若干低下する。したがって、実際の移動軌跡200とのズレがわずかに発生している。制御部16は、差分角が第2の所定値以上となった場合には、移動軌跡304を表示する。移動軌跡304は、移動軌跡300、303と異なる色で表示される。図17では、色の違いを線の太さで表現している。この場合、PDRによる推定進行方位の信頼性が大きく低下する。したがって、実際の移動軌跡200とのズレが大きくなっている。
図18、図19は、図17の表示態様を変えた表示例である。すなわち、図18に示す表示例では、制御部16は、差分角が第1の所定値以上となった場合には、移動軌跡305を表示する。移動軌跡305は、移動軌跡300と異なる濃さで表示される。図18では、濃さの違いを線種で表現している。制御部16は、差分角が第2の所定値以上となった場合には、移動軌跡306を表示する。移動軌跡306は、移動軌跡300、305と異なる濃さで表示される。図18では、濃さの違いを線種で表現している。
図19に示す表示例では、制御部16は、差分角が第1の所定値以上となった場合には、現在位置マーカAを拡大して表示する。制御部16は、差分角が第2の所定値以上となった場合には、現在位置マーカAをさらに拡大して表示する。
いずれの表示例においても、制御部16は、PDRによる推定進行方位の信頼性が段階的に変動していることをユーザに報知することができる。なお、図17~図19では、他の測位方法による測位情報が取得できなかった場合に表示されうる。
(4-2.処理例2)
つぎに、図10に基づいて、携帯型情報処理装置10による処理例2について説明する。この処理例2では、携帯型情報処理装置10は、PDRによる推定進行方位の信頼性に基づいて、PDRによる推定進行方位と他の測位方法による推定進行方位との比重を算出する。そして、携帯型情報処理装置10は、当該比重に基づいて、ユーザの推定進行方位を算出する。
処理例2では、制御部16は、処理例1と同様の初期姿勢決定処理を行う。その後、制御部16は、図10に示す信頼性判定処理を行う。
まず、制御部16は、ステップS130~S160、S185~S200において、図9に示すステップS60~80、S100~S120と同様の処理を行う。
ステップS170において、制御部16は、現在の携帯型情報処理装置10の姿勢と基準姿勢との差分角に基づいて、PDRによる推定進行方位と他の測位方法による推定進行方位との比重を算出する。ここで、差分角が大きいほど、PDRによる推定進行方位と実際の進行方位との間のズレが大きくなるので、差分角はPDRによる推定進行方位の信頼性に相当する。制御部16は、差分角が大きいほど、PDRの比重を小さくしてもよい。例えば、制御部16は、PDRの比重を以下の数式(1)に基づいて算出してもよい。
a=(90-b)/90 (1)
ここで、aはPDRの比重であり、bは差分角である。なお、他の測位方法による測位が行えない場合、aは1であってもよい。
ステップS180において、制御部16は、当該比重に基づいて、ユーザの推定進行方位を算出する。例えば、制御部16は、以下の数式(2)に基づいて、ユーザの推定進行方位を算出してもよい。他の測位情報も同様に算出可能である。
c=d(1-a)+e×a (2)
ここで、aはPDRの比重であり、cはユーザの推定進行方位であり、dは他の測位方法による推定進行方位であり、eはPDRによる推定進行方位である。制御部16は、さらに、当該比重に応じた表示態様で推定進行方位を表示する。具体的な表示例は後述する。その後、制御部16は、信頼性判定処理を終了する。その後、制御部16は、信頼性判定処理を繰り返して行う。
つぎに、図20~図22に基づいて、処理例2による表示例を説明する。図20の表示例では、比重によって表示態様を3段階に変更している。もちろん、表示態様の段階はこの例に限られない。具体的には、制御部16は、差分角と対比される所定値を段階的に設定した場合と同様に、比重に関して第1の所定値及び第2の所定値(第1の所定値<第2の所定値)を設定する。そして、比重≧第2の所定値、第2の所定値>比重≧第1の所定値、第1の所定値>比重の3パターンに応じた表示態様を設定する。第1の所定値は例えば0.5(差分角=45°に相当)であってもよく、第2の所定値は例えば0.78(差分角=20°に相当)であってもよい。
制御部16は、PDRの比重が第2の所定値以上となる場合には、移動軌跡300を表示する。この場合、PDRによる推定進行方位の信頼性が高く、PDRの比重が最も高くなっている。制御部16は、比重が第2の所定値未満、第1の所定値以上となった場合には、移動軌跡310を表示する。移動軌跡310は、移動軌跡300と異なる色で表示される。図20では、色の違いを線の太さで表現している。この場合、PDRによる推定進行方位の信頼性が若干低下するので、PDRの比重が若干低下している。制御部16は、比重が第1の所定値未満となった場合には、移動軌跡320を表示する。移動軌跡320は、移動軌跡300、310と異なる色で表示される。図20では、色の違いを線の太さで表現している。この場合、PDRによる推定進行方位の信頼性が大きく低下するので、PDRの比重も大きく低下している。
図21、図22は、図20の表示態様を変えた表示例である。すなわち、図21に示す表示例では、制御部16は、比重が第2の所定値未満、第1の所定値以上となった場合には、移動軌跡330を表示する。移動軌跡330は、移動軌跡300と異なる濃さで表示される。図21では、濃さの違いを線種で表現している。制御部16は、比重が第1の所定値未満となった場合には、移動軌跡340を表示する。移動軌跡340は、移動軌跡300、330と異なる濃さで表示される。図21では、濃さの違いを線種で表現している。
図22に示す表示例では、制御部16は、比重が第2の所定値未満、第1の所定値以上となった場合には、現在位置マーカAを拡大して表示する。制御部16は、比重が第1の所定値未満となった場合には、現在位置マーカAをさらに拡大して表示する。
いずれの表示例においても、制御部16は、PDRによる推定進行方位の信頼性が段階的に変動していることをユーザに報知することができる。
(4-3.処理例3)
つぎに、図11に基づいて、携帯型情報処理装置10による処理例3について説明する。この処理例3では、携帯型情報処理装置10は、初期姿勢を決定してからの経過時間に基づいて、PDRによる推定進行方位の信頼性を判定する。つまり、PDRでは、初期姿勢が決定されてからの経過時間が長いほど、ユーザの推定進行方位と実際の進行方位との間のズレが大きくなる傾向がある。そこで、処理例3では、携帯型情報処理装置10は、経過時間が長い場合、PDRによる推定進行方位の信頼性が低下すると判定する。
処理例3では、制御部16は、処理例1と同様の初期姿勢決定処理を行う。その後、制御部16は、図11に示す信頼性判定処理を行う。
まず、制御部16は、ステップS210~S220において、図9に示すステップS60~70と同様の処理を行う。
ステップS230において、制御部16は、初期姿勢決定処理終了時点からの経過時間を算出する。なお、この経過時間は、上述した差分角が所定値以上となってからの経過時間であってもよい。
ステップS240において、制御部16は、経過時間が所定値以上であるか否かを判定する。制御部16は、経過時間が所定値以上であると判定した場合には、ステップS265に進み、経過時間が所定値未満であると判定した場合には、ステップS250に進む。ここで、所定値は特に制限されず、400~600秒程度であってもよく、500秒程度であってもよい。
ステップS250~S260において、制御部16は、図10に示すステップS170~S180と同様の処理を行う。ただし、制御部16は、経過時間に基づいて比重を算出する。例えば、制御部16は、以下の数式(3)に基づいて比重を算出してもよい。
f=(g-h)/g (3)
ここで、fはPDRの比重であり、gはステップS240で使用した所定値であり、hは経過時間である。その後、制御部16は、信頼性判定処理を終了する。その後、制御部16は、信頼性判定処理を繰り返して行う。
一方、制御部16は、ステップS265~S280において、図9に示すステップS100~S120と同様の処理を行う。その後、制御部16は、信頼性判定処理を終了する。その後、制御部16は、信頼性判定処理を繰り返して行う。なお、制御部16は、ステップS250~S260の処理の代わりにステップS90と同様の処理を行っても良い。この場合、所定値を段階的に設定してもよい。
処理例3の表示例は、処理例1~2と同様である。例えば、制御部16は、所定値を段階的に設定した場合、図17~図19と同様の画像を表示することができる。この場合、第1の所定値は例えば100秒程度、第2の所定値は500秒程度であってもよい。
また、制御部16は、比重によって推定進行方位を算出した場合、図20~図22と同様の画像を表示することができる。この場合、比重によって表示態様を3段階に変更している。具体的には、制御部16は、比重に関して第1の所定値及び第2の所定値(第1の所定値<第2の所定値)を設定する。そして、比重≧第2の所定値、第2の所定値>比重≧第1の所定値、第1の所定値>比重の3パターンに応じた表示態様を設定する。第1の所定値は例えば0.1(g=500秒、経過時間=450秒に相当)であってもよく、第2の所定値は例えば0.8(g=500秒、経過時間=100秒に相当)であってもよい。
(4-4.処理例4)
つぎに、図12~図13に基づいて、携帯型情報処理装置10による処理例4について説明する。処理例1~3では、携帯型情報処理装置10の姿勢変化を検出し、その姿勢変化に基づいてPDRによる推定進行方位の信頼性を判定する。つまり、処理例1~3では、携帯型情報処理装置10の姿勢変化に伴う携帯型情報処理装置10の方位の変化を検出し、変化量が所定値を超えた場合に信頼性が低下したと判定する。ただし、図3~図5に示す使用態様では、携帯型情報処理装置10の姿勢変化を伴わずに携帯型情報処理装置10の方位が変化している。なお、図3では、携帯型情報処理装置10のヨー方位が変動しているが、ヨー方位の変動は重力ベクトルに影響しない(つまり、検知部11では検知できない)。したがって、処理例1~3では、図3~図5の使用態様で生じた携帯型情報処理装置10の方位の変化を検出することができない。そこで、処理例4では、このような方位変化を検出し、信頼性の評価を行う。
携帯型情報処理装置10は、まず、図12に示す学習処理を行うことで、学習済み辞書(学習データ)を作製する。具体的には、ステップS290において、学習器に学習を行わせる作業者(例えば、携帯型情報処理装置10の設計者等)は、図3~図5に示す使用態様で携帯型情報処理装置10を使用する。つまり、作業者は、携帯型情報処理装置10の水平面内での回転、横移動、及び後ろ移動のうち、少なくとも1種以上の使用態様で携帯型情報処理装置10を使用する。
これに応じて、検知部11は各種の検知情報を制御部16に出力する。制御部16は、これらの検知情報をバッファする。検知情報としては、加速度情報、ジャイロ情報、地磁気情報等が挙げられる。これらを全てバッファしてもよく、いずれか1種以上をバッファしてもよい。バッファする検知情報の種類が多いほど、精度が向上する。
ステップS300において、制御部16は、バッファした検知情報を学習器に入力する。ここで、学習器は、携帯型情報処理装置10に内蔵させてもよいし、他の情報処理装置に内蔵させてもよい。他の情報処理装置に学習器を内蔵させた場合、携帯型情報処理装置10と他の情報処理装置とをインタフェース部15を介して接続すれば良い。あるいは、通信部12を介して携帯型情報処理装置10と他の情報処理装置とが通信を行えば良い。
ステップS310において、作業者は、学習器に入力された検知情報にラベルを付与する。すなわち、作業者は、検知情報とラベルとを関連付ける。ここで、ラベルは、例えば以下の2種類である。
ラベル1:携帯型情報処理装置10の水平面内での回転
ラベル2:前方以外の方向への移動
したがって、処理例4では横移動と後ろ移動とを区別しないが、これらを区別してラベル化しても良い。また、ラベル1+2の使用態様(例えば、横移動しながら携帯型情報処理装置10を水平面内で回転させる等)も別途ラベル化してもよい。
ステップS320において、作業者は、一定サンプル数の入力が終了したか否かを判定し、終了した場合にはステップS330に進み、終了していない場合にはステップS290に戻る。なお、ここでのサンプル数に特に制限はなく、携帯型情報処理装置10に要求される精度等に応じて設定されれば良い。サンプル数が多いほど精度が高くなりうる。
ステップS330において、作業者は、学習器に記憶させた情報、すなわち学習済み辞書を携帯型情報処理装置10に記憶させる。学習済み辞書には、検知情報とラベルとが関連付けられて登録されている。以上により、学習処理を終了する。
次に、制御部16は、図13に示す信頼性判定処理を行う。なお、制御部16は、信頼性判定処理と並行してPDRによる測位を行う。すなわち、制御部16は、携帯型情報処理装置10の初期方位を特定する。ついで、制御部16は、検知部11から出力される検知情報(例えばジャイロ情報)に基づいて、ヨー方位の変動量を算出する。これにより、携帯型情報処理装置10の現在のヨー方位を特定する。そして、携帯型情報処理装置10の方位をユーザの推定進行方位とする。
ステップS340において、制御部16は、検知部11から検知情報を取得する。ついで、ステップS350において、制御部16は、取得した検知情報と学習済み辞書とを照合する。
ステップS360において、制御部16は、取得した検知情報に対応するラベルが存在するか否かを判定する。制御部16は、取得した検知情報に対応するラベルが存在すると判定した場合には、ステップS380に進む。一方、制御部16は、当該ラベルが存在しないと判定した場合には、ステップS370に進む。
ステップS380、S390において、制御部16は、図9に示すステップS100~S110と同様の処理を行う。その後、制御部16は、信頼性判定処理を終了する。その後、制御部16は、信頼性判定処理を繰り返して行う。
ステップS370において、制御部16は、図9に示すステップS90と同様の処理を行う。その後、制御部16は、信頼性判定処理を終了する。その後、制御部16は、信頼性判定処理を繰り返して行う。処理例4によれば、制御部16は、ユーザが図3~図5に示す使用態様で携帯型情報処理装置10を使用した場合であっても、推定進行方位の信頼性が低下したことをユーザに報知することができる。なお、処理例4においても、処理例2、3と同様に比重を算出し、この比重に基づいて推定進行方位を算出してもよい。ただし、処理例4では、位置精度に最も大きな影響を与えるヨー方位にズレが生じているため、本フローチャートのように、信頼性が低下した場合には、PDRによる測位情報の使用を停止することが好ましい。また、処理例1~4を任意に組み合わせてもよい。例えば、処理例1と4を組み合わせた場合、ユーザが携帯型情報処理装置10を持ち替えた場合、及び横移動等をした場合のいずれであっても、制御部16は、PDRによる推定進行方位の信頼性が低下したと判定することができる。
以上により、本実施形態によれば、制御部16は、携帯型情報処理装置10に内蔵された検知部11から出力される検知情報に基づいてユーザの推定進行方位を算出する。すなわち、制御部16は、PDRを用いてユーザの推定進行方位を算出する。そして、制御部16は、PDRによる推定進行方位の信頼性を判定する。
また、制御部16は、検知情報に基づいて、携帯型情報処理装置10の姿勢変化を算出し、携帯型情報処理装置10の姿勢変化に基づいて、信頼性を判定する。したがって、制御部16は、例えばユーザが図1及び図2に示される使用態様(いわゆる持ち替え)で携帯型情報処理装置10を使用した場合に、信頼性の低下を判定することができる。
また、制御部16は、現在の携帯型情報処理装置10の姿勢と所定の基準姿勢との差分に基づいて、PDRによる推定進行方位の信頼性を判定するので、より高精度に信頼性を判定することができる。
また、制御部16は、現在の携帯型情報処理装置10の姿勢と基準姿勢との差分が所定値以上となった場合には、PDRによる推定進行方位の信頼性が低下したと判定するので、より高精度に信頼性を判定することができる。
また、制御部16は、所定値を段階的に設定するので、より高精度に信頼性を判定することができる。
また、制御部16は、検知情報に基づいて、基準姿勢を設定するので、より高精度に信頼性を判定することができる。
また、制御部16は、検知情報に基づいて、携帯型情報処理装置の初期姿勢を設定し、初期姿勢を設定してからの経過時間が長いほど、信頼性の低下量が大きいと判定する。PDRによる測位は、測位開始時点からの経過時間が長いほど、信頼性が低下する傾向がある。本実施形態によれば、このような信頼性の低下も検出することができる。
また、制御部16は、検知情報と、携帯型情報処理装置10の使用態様とを関連付けた学習データとに基づいて、PDRによる推定進行方位の信頼性を判定する。したがって、制御部16は、ユーザが学習データに登録された使用態様で携帯型情報処理装置10を使用した場合に、信頼性の低下を判定することができる。
また、制御部16は、検知情報に基づいて、ユーザによる携帯型情報処理装置10の使用態様が学習データに登録された使用態様に一致するか否かを判定する。そして、制御部16は、ユーザによる携帯型情報処理装置10の使用態様が学習データに登録された使用態様に一致すると判定した場合には、信頼性が低下したと判定する。したがって、制御部16は、より高精度に信頼性を判定することができる。
また、学習データに登録された使用態様には、携帯型情報処理装置10の水平面内での回転、ユーザの横移動、及び後ろ移動からなる群から選択される何れか1種以上が含まれる。したがって、制御部16は、例えばユーザが図3~図5に示される使用態様(水平面内での回転、横移動、後ろ移動)で携帯型情報処理装置10を使用した場合に、信頼性の低下を判定することができる。
また、制御部16は、PDRによる推定進行方位の信頼性が低下したと判定した場合には、信頼性が低下した旨をユーザに提示する制御を行う。提示は、例えば、画像表示、音声出力等によって行われる。これにより、ユーザは、PDRによる推定進行方位の信頼性が低下したことを容易に把握することができる。
また、制御部16は、信頼性に応じた提示態様で、ユーザの推定進行方位を提示する制御を行うので、ユーザは、どの程度信頼性が低下したのかを容易に把握することができる。
また、制御部16は、検知情報に基づいてユーザの推定進行方位を算出し、信頼性が低下した場合には、他の測位方法により、ユーザの推定進行方位を算出する。したがって、制御部16は、PDRによる推定進行方位の信頼性が低下した場合であっても、より安定した精度の推定進行方位をユーザに提示することができる。
また、制御部16は、他の測位方法によりユーザの推定進行方位を算出できた場合には、検知情報に基づくユーザの推定進行方位の算出を再開する。これにより、制御部16は、PDRによる測位をより正確に行うことができる。
また、制御部16は、信頼性に基づいて、PDRによる推定進行方位と、他の測位方法による推定進行方位との比重を決定する。そして、制御部16は、当該比重に基づいて、ユーザの推定進行方位を算出する。したがって、制御部16は、より安定した精度の推定進行方位をユーザに提示することができる。
また、制御部16は、信頼性が低いほど、PDRによる推定進行方位の比重を小さくするので、より安定した精度の推定進行方位をユーザに提示することができる。
また、制御部16は、比重に応じた提示態様で、ユーザの推定進行方位を提示する制御を行うので、ユーザは、現在のPDRの信頼性を容易に把握することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、携帯型情報処理装置10が本実施形態に係る全ての処理を行うこととしたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、本実施形態に係る一部の処理、例えばPDRによる測位、信頼性の評価、学習器を用いた学習等を他の情報処理装置に行わせても良い。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
携帯型情報処理装置に内蔵された検知部から出力される検知情報に基づいて算出されるユーザの測位情報の信頼性を判定する制御部を備える、情報処理装置。
(2)
前記制御部は、前記検知情報に基づいて、前記携帯型情報処理装置の姿勢変化を算出し、前記携帯型情報処理装置の姿勢変化に基づいて、前記信頼性を判定する、前記(1)記載の情報処理装置。
(3)
前記制御部は、現在の前記携帯型情報処理装置の姿勢と所定の基準姿勢との差分に基づいて、前記信頼性を判定する、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記制御部は、現在の前記携帯型情報処理装置の姿勢と前記基準姿勢との差分が所定値以上となった場合には、前記信頼性が低下したと判定する、前記(3)記載の情報処理装置。
(5)
前記制御部は、前記所定値を段階的に設定する、前記(4)記載の情報処理装置。
(6)
前記制御部は、前記検知情報に基づいて、前記基準姿勢を設定する、前記(3)~(5)の何れか1項に記載の情報処理装置。
(7)
前記制御部は、前記検知情報に基づいて、前記携帯型情報処理装置の初期姿勢を設定し、前記初期姿勢を設定してからの経過時間が長いほど、前記信頼性の低下量が大きいと判定する、前記(1)~(6)の何れか1項に記載の情報処理装置。
(8)
前記制御部は、前記検知情報と、前記携帯型情報処理装置の使用態様とを関連付けた学習データに基づいて、前記信頼性を判定する、前記(1)~(7)の何れか1項に記載の情報処理装置。
(9)
前記制御部は、前記検知情報に基づいて、ユーザによる前記携帯型情報処理装置の使用態様が前記学習データに登録された使用態様に一致するか否かを判定し、ユーザによる前記携帯型情報処理装置の使用態様が前記学習データに登録された使用態様に一致すると判定した場合には、前記信頼性が低下したと判定する、前記(8)記載の情報処理装置。
(10)
前記学習データに登録された使用態様には、前記携帯型情報処理装置の水平面内での回転、ユーザの横移動、及び後ろ移動からなる群から選択される何れか1種以上が含まれる、前記(9)記載の情報処理装置。
(11)
前記制御部は、前記信頼性が低下したと判定した場合には、前記信頼性が低下した旨をユーザに提示する制御を行う、前記(1)~(10)の何れか1項に記載の情報処理装置。
(12)
前記制御部は、前記信頼性に応じた提示態様で、前記ユーザの測位情報を提示する制御を行う、前記(1)~(11)の何れか1項に記載の情報処理装置。
(13)
前記制御部は、前記検知情報に基づいて前記ユーザの測位情報を算出し、前記信頼性が低下した場合には、他の測位方法により、前記ユーザの測位情報を算出する、前記(1)~(12)の何れか1項に記載の情報処理装置。
(14)
前記制御部は、前記他の測位方法により前記ユーザの測位情報を算出できた場合には、前記検知情報に基づく前記ユーザの測位情報の算出を再開する、前記(13)記載の情報処理装置。
(15)
前記制御部は、前記信頼性に基づいて、前記検知情報に基づいて算出されたユーザの測位情報と、他の測位方法により算出されたユーザの測位情報との比重を決定し、当該比重に基づいて、前記ユーザの測位情報を算出する、前記(1)~(14)の何れか1項に記載の情報処理装置。
(16)
前記制御部は、前記信頼性が低いほど、前記検知情報に基づいて算出されたユーザの測位情報の比重を小さくする、前記(15)記載の情報処理装置。
(17)
前記制御部は、前記比重に応じた提示態様で、前記ユーザの測位情報を提示する制御を行う、前記(15)または(16)に記載の情報処理装置。
(18)
前記測位情報には、前記ユーザの推定進行方位、速度、及び位置のうち、少なくとも1種以上が含まれる、前記(1)~(17)の何れか1項に記載の情報処理装置。
(19)
プロセッサが、携帯型情報処理装置に内蔵された検知部から出力される検知情報に基づいて算出されるユーザの測位情報の信頼性を判定することを含む、情報処理方法。
(20)
コンピュータに、
携帯型情報処理装置に内蔵された検知部から出力される検知情報に基づいて算出されるユーザの測位情報の信頼性を判定する制御機能を実現させる、プログラム。
10 携帯型情報処理装置
11 検知部
12 通信部
13 操作部
14 表示部
15 インタフェース部
16 制御部

Claims (19)

  1. ユーザが携帯する携帯型情報処理装置に内蔵された検知部から出力される検知情報に基づいて、現在の前記携帯型情報処理装置の姿勢を算出し、前記現在の前記携帯型情報処理装置の姿勢と所定の基準姿勢との差分が所定値以上となった場合には、前記検知情報に基づいて算出される前記ユーザの測位情報の信頼性が低下したと判定し、当該判定に基づいて、他の測位方法により、前記ユーザの測位情報を算出する、制御部を備え、
    前記検知部は、ジャイロセンサを含み、
    前記他の測位方法は、前記携帯型情報処理装置に内蔵された無線通信回路を利用した測位方法である、
    情報処理装置。
  2. 前記検知部は加速度センサを含み、
    前記他の測位方法は、GPSを利用した測位方法である、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御部は、前記所定値を段階的に設定する、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、段階的に設定された前記所定値との比較結果に応じた提示態様で、前記ユーザの測位情報を提示する制御を行う、請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御部は、前記検知情報に基づいて、前記基準姿勢を設定する、請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記制御部は、所定時間分の前記検知情報の平均値と、座標系を変換する回転行列式とに基づいて、前記携帯型情報処理装置の初期姿勢を示す値の一部を決定し、前記基準姿勢の設定前に、前記他の測位方法による前記ユーザの測位情報に基づいて前記携帯型情報処理装置の初期姿勢を示す値の残りの一部を決定することにより、前記基準姿勢を設定する、請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記制御部は、前記検知情報に基づいて、前記携帯型情報処理装置の初期姿勢を設定し、前記初期姿勢を設定してからの経過時間が長いほど、前記信頼性の低下量が大きいと判定する、請求項1~6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記制御部は、前記検知情報と、前記携帯型情報処理装置の使用態様とを関連付けた学習データに基づいて、前記信頼性を判定する、請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記制御部は、前記検知情報に基づいて、ユーザによる前記携帯型情報処理装置の使用態様が前記学習データに登録された使用態様に一致するか否かを判定し、ユーザによる前記携帯型情報処理装置の使用態様が前記学習データに登録された使用態様に一致すると判定した場合には、前記信頼性が低下したと判定する、請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記学習データに登録された使用態様には、前記携帯型情報処理装置の水平面内での回転、ユーザの横移動、及び後ろ移動からなる群から選択される何れか1種以上が含まれる、請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記制御部は、前記信頼性が低下したと判定した場合には、前記信頼性が低下した旨をユーザに提示する制御を行う、請求項1~10のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  12. 前記制御部は、前記信頼性に応じた提示態様で、前記ユーザの測位情報を提示する制御を行う、請求項1~11のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  13. 前記制御部は、前記他の測位方法により前記ユーザの測位情報を算出できた場合には、前記検知情報に基づく前記ユーザの測位情報の算出を再開する、請求項1~12のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  14. 前記制御部は、前記信頼性に基づいて、前記検知情報に基づいて算出されたユーザの測位情報と、他の測位方法により算出されたユーザの測位情報との比重を決定し、当該比重に基づいて、前記ユーザの測位情報を算出する、請求項1~13のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  15. 前記制御部は、前記信頼性が低いほど、前記検知情報に基づいて算出されたユーザの測位情報の比重を小さくする、請求項14に記載の情報処理装置。
  16. 前記制御部は、前記比重に応じた提示態様で、前記ユーザの測位情報を提示する制御を行う、請求項14又は15に記載の情報処理装置。
  17. 前記測位情報には、前記ユーザの推定進行方位、速度、及び位置のうち、少なくとも1種以上が含まれる、請求項1~16のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  18. プロセッサが、ユーザが携帯する携帯型情報処理装置に内蔵された検知部から出力される検知情報に基づいて、現在の前記携帯型情報処理装置の姿勢を算出し、前記現在の前記携帯型情報処理装置の姿勢と所定の基準姿勢との差分が所定値以上となった場合には、前記検知情報に基づいて算出される前記ユーザの測位情報の信頼性が低下したと判定し、当該判定に基づいて、他の測位方法により、前記ユーザの測位情報を算出する、ことを含み、
    前記検知部は、ジャイロセンサを含み、
    前記他の測位方法は、前記携帯型情報処理装置に内蔵された無線通信回路を利用した測位方法である、
    情報処理方法。
  19. コンピュータに、ユーザが携帯する携帯型情報処理装置に内蔵された検知部から出力される検知情報に基づいて、現在の前記携帯型情報処理装置の姿勢を算出し、前記現在の前記携帯型情報処理装置の姿勢と所定の基準姿勢との差分が所定値以上となった場合には、前記検知情報に基づいて算出される前記ユーザの測位情報の信頼性が低下したと判定し、当該判定に基づいて、他の測位方法により、前記ユーザの測位情報を算出する、制御機能を実現させる、プログラムであって、
    前記検知部は、ジャイロセンサを含み、
    前記他の測位方法は、前記携帯型情報処理装置に内蔵された無線通信回路を利用した測位方法である、
    プログラム。
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